JP2007289797A - 集塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 集塵フィルタを用いて塵埃等の集塵を行う集塵装置において、作業の円滑化を図るのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる集塵装置100は、ダイオキシン類粉塵を集塵対象としたものであって、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタ170、ファンユニット190を備え、これらのユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各ユニットがキャリアローラ105を介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であり、これによって各ユニットは自立状態にて組み付け及び分割が可能とされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の塵埃等の集塵対象の集塵にかかり、詳しくは高濃度粉塵、化学物質粉塵、ダイオキシン類粉塵、アスベスト粉塵、塗装ミスト等の捕集や、悪臭ガス成分及び有毒ガス成分等の除去を目的として使用される集塵装置の構築技術に関する。
近年、種々の労働環境規制や作業環境対策に関する動きが高まるなか、高濃度粉塵、化学物質粉塵、可燃性粉塵、ダイオキシン類粉塵、アスベスト粉塵(石綿)をはじめ、ミストやガス等、人体に影響を及ぼす塵埃等が存在する環境下での作業を伴う産業においては、その作業環境向上を図る施策が重要課題として掲げられている。具体的には、ダイオキシン類を含有する焼却灰等が付着した焼却炉を撤去する作業に関し、焼却灰等が剥離する際に発生するダイオキシン類粉塵の大気中への飛散に適切に対処する方法が望まれている。また、断熱材や絶縁材としてアスベスト(石綿)が使用されていた過去の建築物を解体する作業に関し、この解体作業時におけるアスベスト粉塵の飛散に適切に対処する方法が望まれている。
そこで、この種の作業において粉塵の外部への飛散防止により作業環境向上を図るべく、例えば下記文献1に記載の集塵装置のように、集塵対象を含む外気を集塵フィルタに通過させることによって集塵を行う方法を用いることが可能である。集塵フィルタを用いるこのような方法は、塵埃等の効果的な集塵を行う可能性を有するが、この種の集塵装置の設計にあたっては、塵埃等に対する集塵性能を確保するのみならず、更に集塵作業やフィルタ清掃作業といった作業全般の負荷を軽減することによって作業の円滑化を図る構成を実現する要請が高い。
特開平7−328367号公報
そこで本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、集塵フィルタを用いて塵埃等の集塵を行う集塵装置において、作業の円滑化を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、各請求項に記載の発明が構成される。なお、本発明における集塵装置によって集塵処理(捕集ないし除去処理)がなされる塵埃等には、高濃度粉塵、化学物質粉塵、ダイオキシン類粉塵、アスベスト粉塵、塗装ミスト、悪臭ガス成分及び有毒ガス成分等、各種の塵埃等が包含される。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの集塵装置である。請求項1に記載のこの集塵装置は、フィルタユニット及び単一のフィルタユニットを少なくとも備える。
本発明のフィルタユニットは、集塵フィルタを収容したユニットとして構成とされる。
本発明では、この集塵フィルタは、集塵対象の種類に応じて準備された複数の集塵フィルタの中から選択された少なくとも1つの集塵フィルタとして構成される。本発明では、フィルタユニットは、1または複数の集塵フィルタを収容した単一のフィルタユニットとして構成されてもよいし、或いは1または複数の集塵フィルタを収容した複数のフィルタユニットを組み合わせて構成されてもよい。
本発明の単一の本体ユニットは、本発明のフィルタユニットに対し接続手段を介して接続可能とされ、このフィルタユニットに収容された集塵フィルタに吸気を流通させる送風ファンを収容した単一のユニットとして構成される。
また、本発明では、フィルタユニット及び単一の本体ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成とされている。これによって、フィルタユニット及び単一の本体ユニットの接続に関し、組み付けモードと分割モードが少なくとも形成可能とされる。組み付けモードは、フィルタユニット及び単一の本体ユニットが、キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続手段を介して接続され互いに組み付けられた状態として規定される。一方、分割モードは、接続手段による接続が解除された上で、フィルタユニット及び単一の本体ユニットが、キャリアローラによる自立状態にて互いに分割された状態として規定される。
請求項1に記載の発明によれば、集塵装置を使用する際の作業の円滑化を図ることが可能となる。具体的には、分割モードにおいて分割されたユニットが軽量化されるとともに、当該ユニットがキャリアローラを介して搬送可能とされるため、分割や接続に関する作業を簡単且つ短時間で行うことができ、従って当該作業を軽減することが可能となる。また、各ユニットを小口化することによって、トラックなどの運送手段にかかる運送費用の軽減を図ることが可能となる。更に、フィルタユニット及び単一の本体ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致する構成であるため、とりわけ設置場所が狭小地であったり、設置場所までの搬送経路が狭小地であるような場合において、ユニットの組み付け作業及び分割作業を円滑に行うことが可能となる。特に、高さ方向及び幅方向のスペースさえ確保されれば、広さが限られた設置現場においても、各ユニットを水平方向に移動させて組み立て及び分割を行うことができ省スペースでの作業が可能となる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの集塵装置である。請求項2に記載のこの集塵装置では、請求項1に記載のフィルタユニットは、集塵フィルタを収容した複数の分割ユニットの中から集塵対象の種類に応じて選択された所定数の分割ユニットが組み付けられる組み替え構造とされる。また、各分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が単一の本体ユニットと合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成である。
従って、請求項2に記載の発明によれば、各種の集塵対象に応じて分割ユニットを組み替えてフィルタユニットを形成し、このフィルタユニットに対し単一の本体ユニットを接続することが可能となる。従って、各種の集塵対象に対応可能な汎用性の高い集塵装置を提供することが可能となる。また、組み替えに関し、各分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットがキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であるため、組み替え作業が容易とされる。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの集塵装置である。請求項3に記載のこの集塵装置では、請求項2に記載の集塵フィルタは、ダイオキシン類粉塵を集塵対象として準備されたパームフィルタ、中性能フィルタ、高性能フィルタ、活性炭フィルタを用いて構成される。ここでいうパームフィルタは、天然素材であるやしの実繊維によって構成されるフィルタとされる。また、中性能フィルタは、例えば粒子径が1〜10μm程度の粒子(「中粒子」ともいう)からなる塵埃を除去する機能を有するフィルタとされる。また、高性能フィルタは、例えば粒子径が1μm以下程度の粒子(「微粒子」ともいう)からなる塵埃を除去する機能を有するフィルタとされる。活性炭フィルタは、ガスに対し吸着性能を有する粒状活性炭或いは繊維状活性炭が充填されたフィルタとして構成される。
また、本発明において請求項2に記載のフィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、パームフィルタを収容した第1分割ユニット、中性能フィルタを収容した第2分割ユニット、高性能フィルタを収容した第3分割ユニット、活性炭フィルタを収容した第4分割ユニットを備える。これらの第1〜第4分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成とされる。
本発明において、組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、第1分割ユニット、第2分割ユニット、第3分割ユニット、第4分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、第4分割ユニットの下流側に単一の本体ユニットが接続される。一方、分割モードでは、第1〜第4分割ユニットの各分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、第4分割ユニット及び単一の本体ユニットが分割される。
請求項3に記載の発明によれば、フィルタユニットを第1〜第4分割ユニットを用いて構成することによって、ダイオキシン類粉塵を集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
(本発明の第4発明)
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの集塵装置である。請求項4に記載のこの集塵装置では、請求項2に記載の集塵フィルタは、アスベスト粉塵を集塵対象として準備されたパームフィルタ、中性能フィルタ、高性能フィルタを用いて構成される。これら各フィルタは、請求項3に記載の集塵装置における構成要素であるフィルタと実質的に同様の構成を有する。
また、本発明において請求項2に記載のフィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、パームフィルタを収容した第1分割ユニット、中性能フィルタを収容した第2分割ユニット、高性能フィルタを収容した第3分割ユニットを備える。第1〜第3分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成とされる。これら第1〜第3分割ユニットは、請求項3に記載の集塵装置における構成要素である第1〜第3分割ユニットと実質的に同様の構成を有する。従って、請求項3に記載の集塵装置の分割ユニットを組み替えることによって、本発明の集塵装置を構築することもできる。
本発明において、組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、第1分割ユニット、第2分割ユニット、第3分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、第3分割ユニットの下流側に単一の本体ユニットが接続される。一方、分割モードでは、第1〜第3分割ユニットの各分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、第3分割ユニット及び単一の本体ユニットが分割される。
請求項4に記載の発明によれば、フィルタユニットを第1〜第3分割ユニットを用いて構成することによって、アスベスト粉塵を集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
(本発明の第5発明)
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの集塵装置である。請求項5に記載のこの集塵装置では、請求項2に記載の集塵フィルタは、塗装ミストを集塵対象として準備されたパームフィルタ及び中性能フィルタを用いて構成される。これら各フィルタは、請求項3に記載の集塵装置における構成要素であるフィルタと実質的に同様の構成を有する。
また、本発明において請求項2に記載のフィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、パームフィルタを収容した第1分割ユニット、中性能フィルタを収容した第2分割ユニットを備える。第1及び第2分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成とされる。これら第1及び第2分割ユニットは、請求項3或いは請求項4に記載の集塵装置における構成要素である第1及び第2分割ユニットと実質的に同様の構成を有する。従って、請求項3或いは請求項4に記載の集塵装置の分割ユニットを組み替えることによって、本発明の集塵装置を構築することもできる。
本発明において、組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、第1分割ユニット及び第2分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、第2分割ユニットの下流側に単一の本体ユニットが接続される。一方、分割モードでは、第1及び第2分割ユニットの各分割ユニットが、キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、第2分割ユニット及び単一の本体ユニットが分割される。
請求項5に記載の発明によれば、フィルタユニットを第1及び第3分割ユニットを用いて構成することによって、塗装ミストを集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
(本発明の第6発明)
前記課題を解決する本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの集塵装置である。請求項6に記載のこの集塵装置では、請求項2から請求項5のうちのいずれか1項に記載の分割ユニットは、当該分割ユニットに収容している集塵フィルタに吸気が流通する流通経路方向に開口部を有する枠形状とされ、組み付けモードにおいては、別のユニットとの接続によって開口部がユニット外部に対し閉鎖される構成とされる。一方、分割モードにおいては、別のユニットとの分割によって当該分割ユニットに収容している集塵フィルタが開口部を通じてユニット外部に露出する構成とされる。なお、ここでいう別のユニットは、所定の分割ユニットに対する別の分割ユニットであってもよいし、或いは単一の本体ユニットであってもよい。
従って、請求項6に記載の発明によれば、別のユニットとの分割によって、集塵フィルタが開口部を通じてユニット外部に露出するため、開口部を通じて内部点検作業やフィルタ交換作業を容易に行うことが可能となる。また、分割モードにおいて、集塵フィルタに対し清掃用のエアーノズル等を、開口部を通じて容易に作用させることが可能となる。これにより、集塵フィルタの清掃作業に関し、所定の分割ユニットから集塵フィルタを取り出すことなく、円滑且つ迅速に清掃作業を行うことが可能となる。
とりわけ、ダイオキシン類粉塵やアスベスト粉塵を取り扱う集塵装置にあっては、ダイオキシン類ばく露防止対策要綱や石綿障害予防規則に基づいて、一旦集塵フィルタに付着した付着物を除去した後でなければ使用後の集塵装置の持ち出しが禁止されており、集塵フィルタの清掃作業を作業場にて行う要請がある。そこで、本発明の構成を採用することによって、集塵フィルタ取外しや装置内の清掃作業を作業場にて円滑且つ迅速に行うことができるところ、本発明の構成は、ダイオキシン類粉塵やアスベスト粉塵を取り扱う集塵装置において特に効果的とされる。
以上のように、本発明によれば、集塵フィルタを用いて塵埃等の集塵を行う集塵装置において、作業の円滑化を図ることが可能となった。
以下に、本発明の集塵装置の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の集塵装置の好ましい実施の形態を示すものであって、これにより本発明が制限されるものではない。この集塵装置によって集塵される塵埃等には、高濃度粉塵、化学物質粉塵、ダイオキシン類粉塵、アスベスト粉塵、塗装ミスト、悪臭ガス成分及び有毒ガス成分等、各種の塵埃等が包含される。
図1は、本実施の形態の集塵装置100の概略構成を示す側面図であり、図2は、図1中の集塵装置100の平面図である。
図1及び図2に示すこの集塵装置100は、典型的にはダイオキシン類粉塵(ダイオキシン類を含有する焼却灰等)が付着した焼却炉を撤去する作業において好適に用いられる集塵装置である。この集塵装置100は、塵埃等であるダイオキシン類粉塵を捕集・除去する装置であり、「塵埃捕集装置」或いは「塵埃除去装置」と称呼することもできる。また、この集塵装置100は、粉塵の外部への飛散防止を図るべく装置内を負圧条件とする装置であり、作業場の「負圧機」とも称呼される。この集塵装置100は、フィルタ処理に関する上流から順に、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170が配置され、更にチャコールフィルタユニット170の下流側にファンユニット190が配置される構成になっている。すなわち、本実施の形態の集塵装置100では、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170の計4種類のフィルタユニットが組み付けられたフィルタユニット組み付け体が用いられている。当該フィルタユニット組み付け体が、本発明における「フィルタユニット」に相当し、当該フィルタユニット組み付け体を構成する各フィルタユニットが、本発明における「分割ユニット」に相当する。
プレフィルタユニット110は、そのユニットハウジング110a内の吸気流通経路上にプレフィルタ111を収容したフィルタユニットとして構成される。プレフィルタ111は、後述するメインフィルタ151の前処理としての機能を有するフィルタとされ、例えば粒子径が10μm程度以上の粒子(「粗粒子」ともいう)や、比較的大きな塵埃、例えば綿ほこりや塗装ミストなどを除去する機能を有する。このプレフィルタ111として、好ましくは、天然素材であるやしの実繊維によって構成されるフィルタ、いわゆる「パームフィルタ」と称呼されるフィルタを用いることができる。このプレフィルタ111は、「天然繊維フィルタ」或いは「粗粒子フィルタ」とも称呼される。ここでいうプレフィルタユニット110が、本発明における「第1分割ユニット」に相当し、このプレフィルタユニット110に収容されたプレフィルタ111が、本発明における「集塵フィルタ」及び「パームフィルタ」に相当する。
また、このプレフィルタユニット110の上流側には、吸引ダクト102を有する吸引ダクトパネル101が装着されるように構成されている。この吸引ダクト102は、その吸入部分がダイオキシン類粉塵の発生源に向けて配置される。これにより、この吸引ダクト102の吸入部分からダイオキシン類粉塵を含む空気が吸い込まれて、当該空気がプレフィルタユニット110内の吸気流通経路に導入される。この吸引ダクト102は、その吸入部分をダイオキシン類粉塵の発生源に容易に近づけることが可能な構成として、硬質フレキシダクトとして構成されるのが好ましい。
セカンドフィルタユニット130は、そのユニットハウジング130a内の吸気流通経路上にセカンドフィルタ131を収容したフィルタユニットとして構成される。セカンドフィルタ131は、プレフィルタユニット110と同様に、後述するメインフィルタ151の前処理としての集塵機能を有するフィルタとされ、プレフィルタ111によって除去されない大きさの粒子、例えば粒子径が1〜10μm程度の粒子(「中粒子」ともいう)からなる塵埃を除去する機能を有する。従って、このセカンドフィルタ131は、プレフィルタユニット110と同様に、メインフィルタ151に対する「プレフィルタ」とも称呼される。このセカンドフィルタユニット130として、好ましくは、グラスファイバー及び不織布を組み合わせて構成されるフィルタ、いわゆる「中性能フィルタ」と称呼されるフィルタを用いることができる。ここでいうセカンドフィルタユニット130が、本発明における「第2分割ユニット」に相当し、このセカンドフィルタユニット130に収容されたセカンドフィルタ131が、本発明における「集塵フィルタ」及び「中性能フィルタ」に相当する。
メインフィルタユニット150は、そのユニットハウジング150a内の吸気流通経路上にメインフィルタ151を収容したフィルタユニットとして構成される。メインフィルタ151は、セカンドフィルタ131によって除去されない大きさの粒子、例えば粒子径が1μm以下程度の粒子(「微粒子」ともいう)からなる塵埃を除去する機能を有する。このメインフィルタ151として、好ましくは、微細なグラスファイバー繊維で製造したペーパーを濾紙とし、これをジグザグに折り曲げて濾過面積を上げモジュール化したフィルタ、いわゆる「HEPAフィルタ」或いは「高性能フィルタ」と称呼されるフィルタを用いることができる。HEPAフィルタのペーパー保持に関する具体的な構成としては、波形のセパレーターを濾紙間に折り込んだセパレーター式や、糸リボン等を折り込んだミニプリーツ式が挙げられる。ここでいうメインフィルタユニット150が、本発明における「第3分割ユニット」に相当し、このメインフィルタユニット150に収容されたメインフィルタ151が、本発明における「集塵フィルタ」及び「高性能フィルタ」に相当する。
チャコールフィルタユニット170は、そのユニットハウジング170a内の吸気流通経路上にチャコールフィルタ171を収容したフィルタユニットとして構成される。チャコールフィルタ171は、メインフィルタ151の後処理としての悪臭除去機能を有するフィルタであり、具体的にはガスに対し吸着性能を有する粒状活性炭或いは繊維状活性炭が充填された活性炭フィルタとして構成される。ここでいうチャコールフィルタユニット170が、本発明における「第4分割ユニット」に相当し、このチャコールフィルタユニット170に収容されたチャコールフィルタ171が、本発明における「集塵フィルタ」及び「活性炭フィルタ」に相当する。
ファンユニット190は、そのユニットハウジング190a内の吸気流通経路上に送風ファン(送風機)191を収容するユニットとして構成される。この送風ファン191は、吸引ダクト102から後述する排気ダクト104までの一連の流通経路、すなわち各フィルタユニットに収容されたフィルタに対し、所定流量(所定風量)のガス流れを形成させるための吸引排気用のファンとして構成される。この送風ファン191が駆動されることによって吸気されると、吸引ダクト102から吸入した集塵対象を含む吸気は、各フィルタユニットに収容されたフィルタによって順次フィルタ処理(集塵処理)されて集塵対象が捕集され、捕集後の清浄空気が排気ダクト104から排出される。このとき、送風ファン191の上流側(吸気側)に各フィルタユニットを配設している(最下流のフィルタユニットの下流側に送風ファン191を配設している)ため、この送風ファン191による吸気作用(吸気動作)によってファン上流側からファン下流側へと吸気ガスが引き込まれ、各ユニットの内部の圧力が負圧とされる。また、送風ファン191の運転中にて各ユニットの内部の負圧状態が常時維持されることとなる。従って、このような構成によれば、ユニット外部への粉塵の飛散防止を図ることができる。
なお、このファンユニット190は、フィルタユニットの組み替えによっては、チャコールフィルタユニット170をはじめ、他のフィルタユニットに接続可能とされている。このファンユニット190が、本発明における「単一の本体ユニット」に相当する。
また、このファンユニット190の下流側には、排気ダクト104を有する排気ダクトパネル103が装着されるように構成されている。この排気ダクト104の吐出部分から処理後の清浄空気が排出される。この排気ダクト104は、その吐出部分を自由に曲げたり伸縮させたりすることが可能な構成として、軽量で曲げ操作や伸縮操作が自在とされた蛇腹ダクトとして構成されるのが好ましい。
また、上記プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170、ファンユニット190の各ユニットは、ユニットハウジングの下部に4つのキャリアローラ(「キャスター」ともいう)105を備える構成とされる。これら4つのキャリアローラ105は、同平面上に配置されたキャリアローラであり、このキャリアローラ105が、本発明における「キャリアローラ」に相当する。各ユニットに設けられたキャリアローラ105は、当該ユニットを自立可能に支持するとともに、その自立状態にて載置面(「床面」或いは「路面」ともいう)R上を水平方向に搬送可能な構成とされる。また、各キャリアローラ105は、ストッパー機構(図示省略)を備えており、所望の位置において各ユニットの移動を確実に停止させて、作業の円滑化を図ることができるように構成される。本発明においては、キャリアローラが各ユニットを自立可能に支持することが可能であればよく、各ユニットに少なくとも3つのキャリアローラ105を設けることができる。
また、上記プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170、ファンユニット190の各ユニットは、互いに隣接するユニット同士が接続手段106を介して接続可能とされている。すなわち、各ユニットは、別のユニットに対し接続された状態と、別のユニットに対し分離された状態を形成することが可能な分割式の構造になっている。具体的には、互いに隣接するユニット同士を分割する場合には、接続手段106による接続を解除したのち、一方のユニット対し他方のユニットをキャリアローラ105による自立状態のまま切り離す。反対に、一方のユニット対し他方のユニットを接続する場合には、一方のユニットの接続面と他方のユニットの接続面をキャリアローラ105による自立状態のまま係合させた状態で、接続手段106による接続を行う。この接続手段106が、本発明における「接続手段」に相当する。
このような分割式の構造によれば、分割されたユニットが軽量化されるとともに、当該ユニットがキャリアローラ105を介して搬送可能とされるため、分割や接続に関する作業を簡単且つ短時間で行うことができ、従って当該作業を軽減することが可能となる。また、各ユニットを小口化することによって、トラックなどの運送手段にかかる運送費用の軽減を図ることが可能となる。
なお、接続手段106の具体的な構造に関しては、例えば一方のユニット側に取り付けられたリング状部材を、他方のユニット側に取り付けられたフックに引っ掛けて係止する既知の構造、いわゆる「ターンオーバー式」の構造を採用することができる。本実施の形態では、各ユニットの左右の上端部及び下端部が隣接するユニットと接続手段106を介して接続される構成になっている。このような構成の接続手段106を用いることによって、対向するユニット同士の着脱作業が容易になる。
また、その他の構成として特に図示しないももの、上記プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170、ファンユニット190の各ユニットに運搬用のハンドルが設けられている。また、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170の各々には、各ユニットの収容されたフィルタの差圧を検出する差圧計が設けられており、この差圧計によってフィルタ清掃時期などが監視される。
本実施の形態では、集塵装置100の構成上の特徴として、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170、ファンユニット190の各ユニットの各ユニットのユニットハウジング外形がいずれも直方体形状ないし立方体形状とされ、且つ各ユニットの上下方向に関するユニット高さ(図1中のユニット高さH)、及び左右方向に関するユニット幅(図2中のユニット幅D)が合致するような同寸法とされている。また、互いに隣接するユニットは、接続手段106によって互いに接続された状態において、各々の角部の位置が概ね合致するように構成されている。
このような構成によれば、各ユニットを別のユニットに対し組み付ける組み付け作業、及び別のユニットと分割する分割作業が円滑化される。とりわけ、集塵装置100の設置場所が狭小地であったり、設置場所までの搬送経路が狭小地であるような場合において、集塵装置100を各ユニットに容易に分割して搬送し、また設置場所において容易に組み立てるのに効果的である。特に、高さ方向及び幅方向のスペースさえ確保されれば、広さが限られた設置現場においても、各ユニットを水平方向に移動させて組み立て及び分割を行うことができ省スペースでの作業が可能となる。
集塵装置100を用いる際の各ユニットの組み付け作業及び分割作業に関しては、図3が参照される。図3は、本実施の形態の集塵装置100における各ユニットの組み付け作業及び分割作業を示す平面図である。
図3に示すように、各フィルタユニット及びファンユニット190は、接続手段106の接続解除操作の後、載置面R上を水平方向(図中では左右方向として示す)に離間するように移動されることで、各々分割状態とされる。この状態が、本発明における「分割モード」に相当する。そして、各フィルタユニット及びファンユニット190は、キャリアローラ105を介して個別に所望の設置場所まで搬送され、載置面R上を水平方向に近接するように移動されたのち、キャリアローラ105によって自立状態のままユニット幅が合致するように配列された上で接続手段106の接続操作を経て、所定の組み付け状態とされる。この状態が、本発明における「組む付けモード」に相当する。なお、この組み付け操作に関しては、一方のユニットの背面側に設けられた凹み状の位置決め部材107に、他方のユニットの前面側の4隅(角部)を嵌め込むことによって、互いの位置決めが容易とされる構成になっている。
なお、集塵装置に使用にあたっては、予め準備された複数のフィルタユニットの中から集塵対象の種類に応じて所定数のフィルタユニットを選択する。集塵装置100は、集塵対象としてダイオキシン類粉塵を想定しており、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150、チャコールフィルタユニット170の計4種類のフィルタユニットが選択される。これらのフィルタユニットを組み合わせて使用することによって、ダイオキシン類粉塵を集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
また、本実施の形態では、集塵装置100の構成上の更なる特徴として、上述の分割式の構造を用いることによって、ファンユニット190に対し、他のフィルタユニットの組み替えが可能とされる。このフィルタユニットの組み替えに際しては、集塵対象の種類に応じて、ファンユニット190に組み付けられるフィルタユニット(フィルタ)の種類及び数を選択することができる。この組み替えに関し、各フィルタユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各フィルタユニットがキャリアローラ105を介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面R上を水平方向に搬送可能とされた構成であるため、組み替え作業が容易とされる。
具体的には、集塵対象がアスベスト粉塵(石綿)の場合には、図4及び図5に示すような組み付け構造の集塵装置200を用いることができる。ここで、図4は別の実施の形態の集塵装置200の概略構成を示す側面図であり、図5は、図4中の集塵装置200の平面図である。図4及び図5に示すように、アスベスト粉塵の集塵に用いる集塵装置200は、集塵装置100のフィルタユニットうち、チャコールフィルタユニット170のみを省略する組み替えがなされた構成とされる。この集塵装置200は、フィルタ処理に関する上流から順に、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150が配置され、更にメインフィルタユニット150の下流側にファンユニット190が配置される構成になっている。すなわち、本実施の形態の集塵装置200では、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150の計3種類のフィルタユニットが組み付けられたフィルタユニット組み付け体が用いられている。当該フィルタユニット組み付け体が、本発明における「フィルタユニット」に相当し、当該フィルタユニット組み付け体を構成する各フィルタユニットが、本発明における「分割ユニット」に相当する。この集塵装置200は、集塵対象としてアスベスト粉塵を想定しており、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150を組み合わせて使用することによって、アスベスト粉塵を集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
また、集塵対象が塗装ミストの場合には、図6及び図7に示すような組み付け構造の集塵装置300を用いることができる。図6は別の実施の形態の集塵装置300の概略構成を示す側面図であり、図7は、図6中の集塵装置300の平面図である。図6及び図7に示すように、塗装ミストの集塵に用いる集塵装置300は、集塵装置100のフィルタユニットうち、メインフィルタユニット150及びチャコールフィルタユニット170を省略する組み替えがなされた構成とされる。この集塵装置300は、フィルタ処理に関する上流から順に、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130が配置され、更にセカンドフィルタユニット130の下流側にファンユニット190が配置される構成になっている。すなわち、本実施の形態の集塵装置300では、プレフィルタユニット110及びセカンドフィルタユニット130の計2種類のフィルタユニットが組み付けられたフィルタユニット組み付け体が用いられている。当該フィルタユニット組み付け体が、本発明における「フィルタユニット」に相当し、当該フィルタユニット組み付け体を構成する各フィルタユニットが、本発明における「分割ユニット」に相当する。この集塵装置300は、集塵対象として塗装ミストを想定しており、プレフィルタユニット110及びセカンドフィルタユニット130を組み合わせて使用することによって、塗装ミストを集塵対象としてフィルタ処理するのに効果的な集塵能力の高い集塵システムが提供される。
また、本実施の形態では、集塵装置100の構成上の更なる特徴として、各フィルタユニットに収容されたフィルタの清掃作業を容易とする工夫が施されている。フィルタの清掃作業に関しては、図8が参照される。ここで、図8には、本実施の形態の集塵装置100に関し、メインフィルタユニット150を、ユニットハウジング150aの前面152及び背面153から視た様子を示す斜視図である。図8中の左側に実線で示す図が、メインフィルタユニット150をユニットハウジング150aの前面152側から視た斜視図であり、図8中の右側に二点鎖線で示す図が、図8中の左側のメインフィルタユニット150を回転させてユニットハウジング150aの背面153側から視た斜視図である。
図8に示すように、メインフィルタユニット150のユニットハウジング150aは、集塵フィルタに吸気が流通する流通経路方向に開口部を有する枠形状とされる。具体的には、前面152に開口部152aを有し、また背面153に開口部153aを有する枠状体とされる。これら開口部152a及び開口部153aは、いずれもユニットハウジング150aの外形に近い大きさの開口面積を有する開口部分とされる。開口部152aは、ユニットハウジング150aの吸気流通経路の入口となり、開口部153aは、ユニットハウジング150aの吸気流通経路の出口となる。従って、前述の組み付けモードにおいては、セカンドフィルタユニット130及びチャコールフィルタユニット170との接続によって開口部152a及び開口部153aがユニット外部に対し閉鎖され、前述の分割モードにおいては、セカンドフィルタユニット130及びチャコールフィルタユニット170との分割によってメインフィルタ151が開口部152a及び開口部153aを通じてユニット外部に露出する構成とされる。これら開口部152a及び開口部153aが、本発明における「開口部」に相当する。
このような構成によれば、分割状態のメインフィルタユニット150において、大きく開口した開口部152a及び開口部153aを通じて内部点検作業やフィルタ交換作業を容易に行うことが可能となる。また、分割状態のメインフィルタユニット150において、メインフィルタ151に対し清掃用のエアーノズル等を、大きく開口した開口部152a及び開口部153aを通じて容易に作用させることが可能となる。これにより、分割状態のメインフィルタユニット150の清掃作業に関し、ユニットハウジング150aからメインフィルタ151を取り出すことなく、円滑且つ迅速にフィルタやハウジング内部の清掃作業を行うことが可能となる。なお、特に図示しないものの、本構成は、メインフィルタユニット150以外の他のフィルタユニットである、プレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130及びチャコールフィルタユニット170についても同様に適用されている。
ところで、ダイオキシン類粉塵やアスベスト粉塵を取り扱う集塵装置にあっては、ダイオキシン類ばく露防止対策要綱や石綿障害予防規則に基づいて、一旦集塵フィルタに付着した付着物を除去した後でなければ使用後の集塵装置の持ち出しが禁止されており、集塵フィルタの清掃作業を作業場にて行う要請がある。そこで、本実施の形態の如く清掃作業を可能とした構成を採用することによって、集塵フィルタ取外しやユニット内の清掃作業を作業場にて円滑且つ迅速に行うことができるところ、本構成はダイオキシン類粉塵やアスベスト粉塵を取り扱う前述の集塵装置100や集塵装置200において特に効果的とされる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更や修正が可能である。
上記実施の形態では、各フィルタユニットに単一のフィルタを収容する場合について記載したが、本発明では、単一のフィルタユニットに複数のフィルタを収容する構成を採用することもできる。本構成の具体例に関しては、図9が参照される。図9は、別の実施の形態の集塵装置400の概略構成を示す側面図である。
図9に示す集塵装置400は、図1に示す集塵装置100と同様に、塵埃等であるダイオキシン類粉塵を捕集・除去する装置であって、集塵装置100の変更例とされる。この集塵装置400では、集塵装置100においてプレフィルタユニット110、セカンドフィルタユニット130、メインフィルタユニット150に相当するユニットに代えて単一のフィルタユニット410を用いる。この単一のフィルタユニット410では、ユニットハウジング410a内の吸気流通経路上に、プレフィルタ111、セカンドフィルタ131、メインフィルタ151が順次配置された構成とされる。また、更なる変更例として、単一のフィルタユニットにプレフィルタ111及びセカンドフィルタ131を収容した構成や、単一のフィルタユニットにセカンドフィルタ131及びメインフィルタ151を収容した構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、集塵装置の集塵対象をダイオキシン類粉塵、アスベスト粉塵(石綿)、塗装ミストとした場合について記載したが、本発明の集塵装置は、フィルタユニット(フィルタ)の種類及び数を適宜選択することによって、本実施の形態の集塵対象以外の他の集塵対象に対応することもできる。他の集塵対象に関しては、例えば鋳物粉塵やサンド粉塵の集塵、溶接ヒュームや研磨粉塵(発火性粉塵)の集塵、悪臭ガス成分や有毒ガス成分の除去に適用可能である。鋳物粉塵やサンド粉塵の集塵に関しては、粉塵を捕集する機能に加えて、捕集後の粉塵を分離する機能を有するダストセパレータを用いることができる。溶接ヒュームや研磨粉塵の集塵に関しては、細い金属線をメリヤス状に編み、これを2枚1組として交互に重ね合わせて構成されやフィルタ、いわゆる「デミスターフィルタ」と称呼されるフィルタを用いることができる。悪臭ガス成分や有毒ガス成分の除去に関しては、対象ガスに対する吸着能力を有する吸着剤が充填されたフィルタを用いることができる。また、通常の掃除用として、紙パックフィルタが充填された構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、集塵フィルタと送風ファンを組み合わせた集塵機構を搭載する集塵装置について記載したが、本発明の集塵装置は、集塵フィルタと送風ファンを組み合わせた集塵機構のみを搭載する構成であってもよいし、或いはこの集塵機構以外の別の集塵機構が搭載された構成であってもよい。また、本発明において、集塵フィルタと送風ファンの相対的な配置に関しては必要に応じて種々変更可能であるが、ユニット外部への粉塵の飛散防止を図る構成を実現するためには、上記実施の形態の集塵装置100〜400の構成のように、送風ファンの上流側(吸気側)に各フィルタユニットを配設(最下流のフィルタユニットの下流側に送風ファンを配設)した構成を採用するのが好ましい。
本実施の形態の集塵装置100の概略構成を示す側面図である。 図1中の集塵装置100の平面図である。 本実施の形態の集塵装置100における各ユニットの組み付け作業及び分割作業を示す平面図である。 別の実施の形態の集塵装置200の概略構成を示す側面図である。 図4中の集塵装置200の平面図である。 別の実施の形態の集塵装置300の概略構成を示す側面図である。 図6中の集塵装置300の平面図である。 本実施の形態の集塵装置100に関し、メインフィルタユニット150を、ユニットハウジング150aの前面152及び背面153から視た様子を示す斜視図である。 別の実施の形態の集塵装置400の概略構成を示す側面図である。
符号の説明
100,200,300,400 集塵装置
101 吸引ダクトパネル
102 吸引ダクト
103 排気ダクトパネル
104 排気ダクト
105 キャリアローラ
106 接続手段
107 位置決め部材
110 プレフィルタユニット
111 プレフィルタ
130 セカンドフィルタユニット
131 セカンドフィルタ
150 メインフィルタユニット
151 メインフィルタ
170 チャコールフィルタユニット
171 チャコールフィルタ
190 ファンユニット
191 送風ファン

Claims (6)

  1. 集塵フィルタを収容したフィルタユニットと、
    前記フィルタユニットに対し接続手段を介して接続可能とされ、このフィルタユニットに収容された前記集塵フィルタに吸気を流通させる送風ファンを収容した単一の本体ユニットと、を備え、
    前記集塵フィルタは、集塵対象の種類に応じて準備された複数の集塵フィルタの中から選択された少なくとも1つの集塵フィルタとして構成され、
    前記フィルタユニット及び単一の本体ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であり、
    これによって、前記フィルタユニット及び単一の本体ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で前記接続手段を介して接続され互いに組み付けられた組み付けモードと、前記接続手段による接続が解除された上で、前記フィルタユニット及び単一の本体ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にて互いに分割された分割モードを形成可能とされた構成であることを特徴とする集塵装置。
  2. 請求項1に記載の集塵装置であって、
    前記フィルタユニットは、前記集塵フィルタを収容した複数の分割ユニットの中から集塵対象の種類に応じて選択された所定数の分割ユニットが組み付けられる組み替え構造とされ、また各分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が前記単一の本体ユニットと合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であることを特徴とする集塵装置。
  3. 請求項2に記載の集塵装置であって、
    前記集塵フィルタは、ダイオキシン類粉塵を集塵対象として準備されたパームフィルタ、中性能フィルタ、高性能フィルタ、活性炭フィルタを用いて構成され、
    前記フィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、前記パームフィルタを収容した第1分割ユニット、前記中性能フィルタを収容した第2分割ユニット、前記高性能フィルタを収容した第3分割ユニット、前記活性炭フィルタを収容した第4分割ユニットを備え、
    前記第1〜第4分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であり、
    前記組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、前記第1分割ユニット、前記第2分割ユニット、前記第3分割ユニット、前記第4分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、前記第4分割ユニットの下流側に前記単一の本体ユニットが接続される一方、
    前記分割モードでは、前記第1〜第4分割ユニットの各分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、前記第4分割ユニット及び前記単一の本体ユニットが分割される構成であることを特徴とする集塵装置。
    ることを特徴とする集塵装置。
  4. 請求項2に記載の集塵装置であって、
    前記集塵フィルタは、アスベスト粉塵を集塵対象として準備されたパームフィルタ、中性能フィルタ、高性能フィルタを用いて構成され、
    前記フィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、前記パームフィルタを収容した第1分割ユニット、前記中性能フィルタを収容した第2分割ユニット、前記高性能フィルタを収容した第3分割ユニットを備え、
    前記第1〜第3分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であり、
    前記組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、前記第1分割ユニット、前記第2分割ユニット、前記第3分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、前記第3分割ユニットの下流側に前記単一の本体ユニットが接続される一方、
    前記分割モードでは、前記第1〜第3分割ユニットの各分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、前記第3分割ユニット及び前記単一の本体ユニットが分割される構成であることを特徴とする集塵装置。
  5. 請求項2に記載の集塵装置であって、
    前記集塵フィルタは、塗装ミストを集塵対象として準備されたパームフィルタ及び中性能フィルタを用いて構成され、
    前記フィルタユニットは、複数の分割ユニットから選択された所定数の分割ユニットとして、前記パームフィルタを収容した第1分割ユニット、前記中性能フィルタを収容した第2分割ユニットを備え、
    前記第1及び第2分割ユニットは、ユニット高さ及びユニット幅が互いに合致するとともに、各分割ユニットが少なくとも3つの同平面上のキャリアローラを介して自立可能であり、且つその自立状態にて載置面上を水平方向に搬送可能とされた構成であり、
    前記組み付けモードでは、フィルタ処理に関する上流側から順に、前記第1分割ユニット、前記第2分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にてユニット幅が合致するように配列された上で接続されるとともに、前記第2分割ユニットの下流側に前記単一の本体ユニットが接続される一方、
    前記分割モードでは、前記第1及び第2分割ユニットの各分割ユニットが、前記キャリアローラによる自立状態にて互いに分割されるとともに、前記第2分割ユニット及び前記単一の本体ユニットが分割される構成であることを特徴とする集塵装置。
  6. 請求項2〜5のうちのいずれか1項に記載の集塵装置であって、
    前記分割ユニットは、当該分割ユニットに収容している前記集塵フィルタに吸気が流通する流通経路方向に開口部を有する枠形状とされ、前記組み付けモードにおいては、別のユニットとの接続によって前記開口部がユニット外部に対し閉鎖される一方、前記分割モードにおいては、別のユニットとの分割によって当該分割ユニットに収容している前記集塵フィルタが前記開口部を通じてユニット外部に露出する構成であることを特徴とする集塵装置。
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