JP2001219020A - 集塵装置及び集塵方法、該集塵装置を備えた焼却設備 - Google Patents

集塵装置及び集塵方法、該集塵装置を備えた焼却設備

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JP2001219020A
JP2001219020A JP2000029442A JP2000029442A JP2001219020A JP 2001219020 A JP2001219020 A JP 2001219020A JP 2000029442 A JP2000029442 A JP 2000029442A JP 2000029442 A JP2000029442 A JP 2000029442A JP 2001219020 A JP2001219020 A JP 2001219020A
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JP
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dust
dust collecting
air
filter
section
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JP2000029442A
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Masatake Ose
正武 小瀬
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AIHO KOGYO KK
Original Assignee
AIHO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な集塵技術を提供する。 【解決手段】 集塵装置1の本体2の内部にはフェルト
フィルター11を有する第1集塵部10、HEPAフィ
ルター21を有する第2集塵部20が設けられ、第1集
塵部10と第2集塵部20を直列的に配置することで粉
塵エアー中の粉塵を二段式で集塵するように構成されて
いる。また、本体2とは別体のエアダスター装置30を
備えている。集塵後にHEPAフィルター21を再生す
る場合は、エアダスター装置30によって排気口9側か
ら高圧エアーを供給する。これにより、HEPAフィル
ター21の表面に付着した粉塵はほぼ完全に除去され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塵埃等を集塵する
集塵技術に係り、特にダイオキシン類等の有害な粉塵を
吸気して集塵するのに好適に用いられる集塵技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境対策への積極的な取り組みが
進み、ごみ焼却設備で発生するダイオキシン類等の人体
に有害な粉塵が問題視されはじめている。中でも、ごみ
焼却設備の焼却炉の清掃、補修等を行う場合に、焼却炉
内に残留するダイオキシン類等の粉塵が作業者の作業環
境を悪化させ、特に作業者が高濃度のダイオキシン類に
ばく露されることが懸念されている。
【0003】従来、例えばごみ焼却設備を停止して焼却
炉内で作業する場合には、所定の集塵装置を用いて焼却
炉内を換気しながら作業が行われる。この種の集塵装置
として、粗粉塵用のフィルター、例えばフェルトフィル
ターを備えた構成のものがあるが、この種のフィルター
ではダイオキシン類等の粉塵の補集効率に限界があっ
た。そこで、空気清浄の分野において、比較的粒子径の
微細な粉塵を補集するのに使用される超高性能フィルタ
ー、例えばHEPAフィルターを用いることが考えられ
るが、このHEPAフィルターはダイオキシン類等の粉
塵を集塵するのに大変有効である反面、粉塵によって目
詰りをおこし易いという問題があった。そして、HEP
Aフィルターが一旦目詰りすると、付着した粉塵を完全
に除去するのに手間がかかるため、通常は、このHEP
Aフィルターは使用する度に廃棄処分していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HEP
Aフィルターを用いてダイオキシン類等の粉塵を集塵し
たうえで、このHEPAフィルターを再使用することが
できれば、コスト面等でのメリットが大きいことから、
本発明者はHEPAフィルターを備えた集塵装置につい
て鋭意検討した。その結果、本発明者は、従来の集塵装
置を改良したうえで好適な条件を与えれば、ダイオキシ
ン類等の粉塵の補集効率が高いHEPAフィルターを用
いたうえで、このHEPAフィルターを再使用すること
ができることを見出す事に成功した。
【0005】そこで、本発明では、効率的な集塵技術を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の集塵装置は、請求項1に記載の通りに構成
されている。ここで、請求項1、また他の請求項及び発
明の詳細な説明に記載した用語については、特に限定的
要件を加えない限り以下のように解釈する。 (1)「塵埃等」には、塵埃自体はもちろん、各種の粉
塵や煤塵、花粉、ウイルス等の病原体、たばこの粒子等
も含む。 (2)「集塵」には、例えば、製品の分離・回収、ある
いは大気汚染防止として用いられる工業用集塵だけでな
く、特定の空間、例えばクリーンルームや住居空間の空
気の浄化を目的としたいわゆる空気清浄の分野における
集塵もこれに含むものとする。 (3)「HEPAフィルター」とは、超高性能のエアー
フィルター(High Efficiency Particulate Air)であ
って、好ましくは、所定の風量において、0.3μmの
DOP粒子の補集効率が99.97%以上で、圧力損失
が250Pa以下を保障する性能を有するフィルターを
いう。 (4)「焼却設備」には、ごみ焼却設備以外に、種々の
被焼却物を対象として焼却する設備が含まれる。
【0007】請求項1に記載の集塵装置によれば、第1
集塵部の下流には第1集塵部よりも補集効率が高い第2
集塵部を備え、少なくとも第2集塵部に対応して集塵部
の再生を行う再生手段を備えている。また、この再生手
段は、第2集塵部の集塵方向と反対の方向へ再生ガスを
供給することで、第2集塵部で集塵された塵埃等を除塵
することができる。これにより、第1集塵部によって第
2集塵部が目詰りしにくくなるうえに、再生手段によっ
て第2集塵部に補集された塵埃等は容易に除塵される。
また、少なくとも第2集塵部を本体から取外すことな
く、効率的に第2集塵部を再生することができる。ま
た、このような集塵装置の第2集塵部には、請求項2に
記載した通りのHEPAフィルターを備えていることが
好ましい。これにより、塵埃等の補集効率がほぼ100
%に近いうえに、補集された塵埃等をほぼ完全に除塵す
ることができ、HEPAフィルターを再使用することが
できる。
【0008】また、本発明の集塵装置は、請求項3に記
載の通りに構成されている。請求項3に記載の集塵装置
によれば、自在に移動を可能とする自走手段を備えてい
るため、必要に応じて集塵装置を移動させることができ
る。従って、集塵装置が種々の設備において必要になっ
た時には、比較的容易に移動して使用することができ
る。
【0009】また、本発明の集塵装置を備えた焼却設備
は、請求項4に記載の通りに構成されている。請求項4
に記載の焼却設備は、塵埃等を含む焼却ガスが流通する
箇所に、第1集塵部、第2集塵部、再生手段を備えた集
塵装置が設けられているため、焼却設備を停止した場合
のみならず、焼却設備の運転中において発生する焼却ガ
ス中の塵埃等の集塵を行うことができる。例えば、ごみ
焼却設備の運転中において発生する焼却ガス中の塵埃等
は、既設の集塵装置によってその一部が集塵され、集塵
された後の排ガスは煙突等の排気設備から排気されてい
る。このようなごみ焼却設備において、本発明の集塵装
置を既設の集塵装置に替えて設置したり、あるいは既設
の集塵装置の下流に設置することによって、焼却ガス中
の塵埃等をHEPAフィルターによって既設の集塵装置
よりも高い効率で補集することができる。従って、ごみ
焼却の際に発生する焼却ガスをクリーンエアーとして排
気することができるため、従来のごみ焼却設備の煙突等
の排気設備を設置する必要がない。
【0010】また、本発明の集塵方法は、請求項5に記
載の通りに構成されている。請求項5に記載の集塵方法
によれば、第1集塵部の下流には第1集塵部よりも補集
効率が高い第2集塵部を設け、少なくとも第2集塵部に
対応して集塵部の再生を行う再生手段を設ける。そし
て、塵埃等を含むガスを順に第1集塵部及び第2集塵部
へ流入させ、塵埃等を集塵することができる。また、再
生手段によって第2集塵部の集塵方向と反対の方向へ再
生ガスを供給することで第2集塵部に補集された塵埃等
の除塵を行うことができる。これにより、第1集塵部に
よって第2集塵部が目詰りしにくくなるうえに、再生手
段によって第2集塵部に補集された塵埃等は容易に除塵
される。また、少なくとも第2集塵部を本体から取外す
ことなく、効率的に第2集塵部を再生することができ
る。また、このような集塵方法において、第2集塵部に
は請求項6に記載した通りのHEPAフィルターを備え
ていることが好ましい。これにより、塵埃等の補集効率
がほぼ100%に近いうえに、補集された塵埃等をほぼ
完全に除塵することができ、HEPAフィルターを再使
用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態の
集塵装置の構成を図面を用いて説明する。図1は本実施
の形態の集塵装置の正面図である。また、図2は図1の
集塵装置の側面図を示し、図3は図1の集塵装置の背面
図を示している。なお、本実施の形態では、焼却炉にお
いてダイオキシン類等の有害な粉塵を含有するエアーを
集塵装置で吸気して集塵することでクリーンエアーとし
て排気し、さらに集塵装置を再生する場合について記載
する。
【0012】図1〜図3に示すように、集塵装置1は箱
型状に形成され、本体2の底面の四箇所にはキャスター
3が取り付けられている。また、本体2の背面側には移
動用のハンドル7が取り付けられている。従って、作業
者は、ハンドル7を操作することによって集塵装置1を
容易に移動させることができる。なお、キャスター3は
本発明の自走手段に対応している。
【0013】また、本体2の内部には、(図2中の)左
方から右方に向かって順に第1集塵部10、第2集塵部
20が設けられ、第1集塵部10と第2集塵部20を直
列的に配置することで、粉塵を含むエアー(以下、「粉
塵エアー」という)中の粉塵を二段式で集塵するように
構成されている。本体2の正面には、粉塵エアーを吸気
するための吸気口4が設けられ、本体2の背面には、集
塵後のクリーンエアーを排気するための排気口9が設け
られている。そして、吸気口4からファン式の送風機
(図示省略)によって矢印40方向へ吸気された粉塵エ
アーは、第1集塵部10、第2集塵部20を矢印42,
44方向へ通過して、排気口9から矢印46方向へ排気
されるように構成されている。この間に、第1集塵部1
0と第2集塵部20とによって粉塵エアー中の粉塵が集
塵される。また、本体2の両側面には点検扉8が設けら
れており、この点検扉8を開放して第1集塵部10内を
点検することができる。
【0014】次に、第1集塵部10、第2集塵部20の
構成について説明する。第1集塵部10には、比較的粒
子径の粗い粗粉塵を集塵するフェルトフィルター11が
2つ並列に配置されている。なお、フェルトフィルター
11は、一般に粗粉塵を集塵する際に用いられる既知の
構成のものであるため、詳細な説明は省略する。フェル
トフィルター11の近傍には、レバー6を操作すること
によってフィルターに付着した集塵を叩き落とす除塵機
14が設けられている。また、本体2の正面側の二箇所
には、フェルトフィルター11の圧力損失(差圧)を表
示する第1差圧計5aが設置されている。また、フェル
トフィルター11の吸気口4側には、金属メッシュ製の
プレフィルター13が設けられている。また、第1集塵
部10の(図1及び図2中の)下方には、取っ手12a
を有する粗粉塵回収用ダストトレイ12が設置されてい
る。
【0015】第2集塵部20には、比較的粒子径の微細
な微粉塵を集塵するHEPAフィルター21が設置され
ている。従って、第1集塵部10のフェルトフィルター
11で集塵されなかった粉塵はHEPAフィルター21
によって集塵される。なお、HEPAフィルター21
は、一般に空気清浄の分野において微粉塵の集塵に用い
られる既知の構成のものであるため、詳細な説明は省略
する。この、HEPA(High Efficiency Particulate
Air)フィルター21は、例えば、極微細繊維層からな
り、所定の風量において、0.3μmのDOP(Diocty
l Phthalate)粒子の補集効率が99.97%以上で、
圧力損失が250Pa以下を保障する超高性能のフィル
ターである。HEPAフィルター21の排気口9側に
は、HEPAフィルター21を保護するためのパンチン
グプレート23(プレート孔23a)が取付けられてい
る。また、本体2にはHEPAフィルター21の圧力損
失(差圧)を表示する第2差圧計5bが設置されてい
る。また、第2集塵部20の(図2及び図3中の)下方
には、取っ手22aを有する微粉塵回収用ダストトレイ
22が設置されている。
【0016】また、集塵装置1は本体2とは別体のエア
ダスター装置30を備えている。このエアダスター装置
30は、使用時に排気口9の出口側に設置され、後述す
る再生行程においてHEPAフィルター21を再生する
のに用いられる。エアダスター装置30は、排気口9の
全面を覆う接続部30aと、接続部30aを介してHE
PAフィルター21へ高圧エアー(集塵行程における粉
塵エアーよりも高い圧力のエアー)を供給するエアー供
給部30bとを有している。接続部30aは、エアー供
給部30bから供給された高圧エアーを排気口9の全面
にほぼ均一に供給するように構成されている。そして、
エアー供給部30bから供給された高圧エアーは、接続
部30aによって排気口9の全面にほぼ均一に供給さ
れ、HEPAフィルター21を矢印44及び46と反対
の方向へ通過するように構成されている。なお、エアダ
スター装置30が本発明における再生手段に対応してい
る。また、高圧エアーが本発明の再生ガスに対応してい
る。
【0017】以下に、上記構成の集塵装置1による集塵
方法について図4及び図5を参照しながら説明する。こ
こで、図4は集塵行程を示す概略図である。また、図5
は再生行程を示す概略図である。まず、集塵行程におい
ては、送風機(図示省略)及び所定の接続ホース等を介
して、吸気口4を焼却炉内と接続する。そして、送風機
を起動することで焼却炉内の粉塵の集塵を開始する。こ
れにより、第1集塵部10及び第2集塵部20には、図
2中の矢印40,42,44,46方向の粉塵エアーの
流れが形成される。そして、図4に示すように、焼却炉
内の粉塵エアーは、まず、第1集塵部10のプレフィル
ター13、フェルトフィルター11の方向へ誘導され
る。そして、粉塵エアーはプレフィルター13、次いで
フェルトフィルター11に衝突し、フェルトフィルター
11によって比較的粒子径の粗い粗粉塵が集塵される。
プレフィルター13及びフェルトフィルター11を通過
しない粉塵は、プレフィルター13やフェルトフィルタ
ー11の表面に付着するか、自重によりダストトレイ1
2内に落下する。また、フェルトフィルター11の表面
に付着した粉塵は、除塵機14を作動させることによっ
て叩き落とされ、ダストトレイ12に回収される。
【0018】次に、第1集塵部10を通過した粉塵エア
ーは、第2集塵部20へ流入しHEPAフィルター21
の方向へ誘導される。そして、粉塵エアーはHEPAフ
ィルター21に衝突し、HEPAフィルター21によっ
て比較的粒子径の微細な微粒粉塵が集塵される。HEP
Aフィルター21を通過しない粉塵は、HEPAフィル
ター21の表面に付着するか、自重によりダストトレイ
22内に落下する。そして、第2集塵部20を通過した
エアーは、排気口9から図2中の矢印46方向へクリー
ンエアーとして排気される。
【0019】なお、集塵装置1における集塵エアーの処
理条件(処理量、処理温度等)は、使用するフェルトフ
ィルター11及びHEPAフィルター21の使用範囲内
において適宜変更可能である。例えば、吸気口4の内径
が300mmφで、50〜60m3/minのエアーを
吸気可能な集塵装置において、幅3.6m、高さ3.6
m、長さ9mの範囲(116.64m3)を1時間換気
した場合は、その換気回数は約30回となる。この種の
データに基づいて、使用する環境における集塵装置1の
設置台数等を決めることができる。
【0020】第2集塵部20のHEPAフィルター21
の圧力損失が上昇し、所定値以上になると、集塵行程を
一旦終了し、HEPAフィルター21の再生を行う。以
下に、第2集塵部20に設置されたHEPAフィルター
21の再生方法について図5を参照しながら説明する。
【0021】第2差圧計5bの指示値が適宜決められた
値以上になった場合には、まず送風機を停止する。そし
て、排気口9側に設けられたパンチングプレート23を
取外し、排気口9を覆うようにエアダスター装置30を
取付ける。また、第1集塵部10と第2集塵部20との
間に、図2中の二点鎖線で示す仕切板24を設置する。
これにより、第1集塵部10と第2集塵部20とが仕切
られる。次に、エアダスター装置30のエアー供給部3
0bから高圧エアーを供給する。これにより、高圧エア
ーは排気口9の全面にほぼ均一に供給され、HEPAフ
ィルター21を矢印44及び46(本発明における集塵
方向に対応している)と反対の方向に通過する。そし
て、集塵行程においてHEPAフィルター21の表面に
付着した粉塵は、高圧エアーによって吹き飛ばされダス
トトレイ22へ落下する。この際、第1集塵部10と第
2集塵部20との間に仕切板24を設けるため、第1集
塵部10への高圧エアーの流入を防止することができ
る。斯くして、HEPAフィルター21の表面に付着し
た粉塵は、フィルターからほぼ完全に除去され、ダスト
トレイ22へ回収される。このようにして、HEPAフ
ィルター21を集塵装置本体から取外すことなく、HE
PAフィルター21に付着した粉塵をほぼ完全に除去す
ることで、HEPAフィルター21を再生することがで
きる。そして、HEPAフィルター21の再生行程が終
了すると、再び集塵行程を行うことができる。
【0022】なお、高圧エアーによるHEPAフィルタ
ー21の再生は、特に、粉塵エアーがドライガスである
ほど効果がある。これは、ドライな条件下では、HEP
Aフィルター21に付着した粉塵が高圧エアーによって
吹き飛ばされ易いからである。また、高圧エアーの設定
圧力は、粉塵の種類等により適宜決定される。また、本
実施の形態では、エアダスター装置30は、排気口9側
に取付けるタイプとしたが、エアダスター装置として高
圧エアーを供給可能なエアーガン等を用い、作業者がエ
アーガンを操作することによって、HEPAフィルター
21の再生を行うように構成することもできる。このよ
うにして、上記の集塵行程と再生行程とを交互に繰り返
すことによって、ダイオキシン類等の粉塵を効率的に集
塵することができる。
【0023】以上のように構成した集塵装置1及び該集
塵装置を用いた集塵方法によれば、粗い粒子径の粉塵は
第1集塵部10のフェルトフィルター11で除去され、
微細な粒子径の粉塵は第2集塵部のHEPAフィルター
21で除去される。従って、フェルトフィルター11に
よって、HEPAフィルター21の目詰まりをおこりに
くくすることができ、ダイオキシン類等の粉塵を効率的
に集塵することができる。また、補集効率の高いHEP
Aフィルター21を用いたため、ダイオキシン類等の粉
塵を含む粉塵エアーを吸気し、空気清浄の分野における
クリーンルームに相当するクリーンエアーとして排気す
ることができる。
【0024】また、集塵行程においてHEPAフィルタ
ー21に付着したダイオキシン類等の粉塵を、再生行程
においてほぼ完全に除去することができるため、HEP
Aフィルター21を繰り返し再使用することができる。
しかも、HEPAフィルター21を集塵機本体から取外
す必要がないため、再生行程を効率的に行うことができ
る。従って、ランニングコストが安価である。
【0025】また、HEPAフィルター21が設置され
る位置に、他の集塵装置で目詰りしたフィルター等種々
のフィルターが取付けられるように構成することによ
り、集塵装置1を別のフィルターの再生用としても使用
することができる。
【0026】また、本体2の底面にキャスター3を取付
けたため、集塵装置1を比較的容易に移動して使用する
ことができる。
【0027】なお、本発明は上記の実施の形態のみに限
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。上記実施の形態では、フェルトフィルター11を有
する第1集塵部10と、HEPAフィルター21を有す
る第2集塵部20とを備えた集塵装置について記載した
が、集塵部の数や、各集塵部に設けられるフィルターの
種類、数等は、被集塵物に応じて種々変更可能である。
例えば、第1集塵部10のフェルトフィルター11及び
第2集塵部20のHEPAフィルター21の設置数を増
やすことによって、より大容量の粉塵エアーを処理可能
な集塵装置を実現することができる。
【0028】また、上記実施の形態では、第2集塵部2
0に対応してエアダスター装置30を設けたが、エアダ
スター装置は第2集塵部20のみならず、第1集塵部1
0に対応して設けることができる。このように構成する
ことによって、第1集塵部10及び第2集塵部20を、
必要に応じて効率的に再生することができる。
【0029】また、上記実施の形態では、焼却炉におい
て粉塵エアー中のダイオキシン類等の粉塵を集塵する集
塵装置1について記載したが、各種の設備おいてガス中
の種々の塵埃等を集塵する集塵装置に適用することもで
きる。例えば、建物内に浮遊する塵埃、雑菌等の除去を
目的とした空気清浄に、本発明を適用することもでき
る。その場合には、フェルトフィルター11及びHEP
Aフィルター21の種類、数等を必要に応じて適宜変更
することにより対応することができる。
【0030】また、上記実施の形態では、第1集塵部1
0と第2集塵部20からなる系列がい1系列であり、集
塵行程と再生行程を交互に繰り返す場合について記載し
たが、第1集塵部10と第2集塵部20からなる系列を
2系列設け、一方の系列が集塵行程の場合に、他方の系
列が再生行程となるように構成することもできる。この
ように構成すれば、さらに効率的な集塵方法を実現する
ことができる。
【0031】また、上記実施の形態では、第1集塵部1
0の吸気口4側に、粉塵エアーを吸気するためのファン
式の送風機を設けたが、粉塵エアーを吸気する手段は必
要に応じて種々変更可能である。例えば、電気集塵式で
あってもよい。また、送風機は排気口9側に設置しても
よい。
【0032】また、本体2の底面にキャスター3を取付
けて集塵装置1を自在に移動可能に構成したが、集塵装
置1を移動する手段は限定されない。例えば、モーター
等の駆動手段を搭載した車輪等であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
効率的な集塵技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の集塵装置の正面図であ
る。
【図2】図1の集塵装置の側面図である。
【図3】図1の集塵装置の背面図である。
【図4】集塵行程を示す概略図である。
【図5】再生行程を示す概略図である。
【符号の説明】
1…集塵装置 2…本体 3…キャスター 4…吸気口 5a,5b…差圧計 9…排気口 10…第1集塵部 11…フェルトフィルター 20…第2集塵部 21…HEPAフィルター 30…エアダスター装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃等を含むガスを流入させることで該
    塵埃等の集塵を行う集塵装置であって、 第1集塵部と、前記第1集塵部の下流に配置される第2
    集塵部と、少なくとも前記第2集塵部に対応して設けら
    れる再生手段とを備え、 前記第2集塵部は、前記第1集塵部よりも補集効率が高
    くなるように構成され、前記再生手段は、集塵部の再生
    を行う際に前記第2集塵部の集塵方向と反対の方向へ再
    生ガスを供給することで、前記第2集塵部で集塵された
    塵埃等を除塵するように構成されていることを特徴とす
    る集塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した集塵装置であって、 前記第2集塵部には、HEPAフィルターを備えている
    ことを特徴とする集塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した集塵装置で
    あって、 自在に移動を可能とする自走手段を備えていることを特
    徴とする集塵装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載した集塵装置
    を、塵埃等を含む焼却ガスが流通する箇所に備えた焼却
    設備。
  5. 【請求項5】 第1集塵部と、前記第1集塵部の下流に
    配置される第2集塵部と、少なくとも前記第2集塵部に
    対応した再生手段とを設け、 前記第2集塵部が前記第1集塵部よりも補集効率が高く
    なるように構成し、塵埃等を含むガスを順に第1集塵部
    及び第2集塵部へ流入させ、前記塵埃等を集塵する集塵
    行程と、前記再生手段によって前記第2集塵部の集塵方
    向と反対の方向へ再生ガスを供給し、前記第2集塵部で
    集塵した塵埃等の除塵を行い、集塵部の再生を行う再生
    行程とを備えていることを特徴とする集塵方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した集塵方法であって、 前記第2集塵部にHEPAフィルターを設けることを特
    徴とする集塵方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005040576A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Samsung Kwangju Electronics Co Ltd 空気清浄機能を備えたロボット掃除機及びそのシステム
JP5956646B1 (ja) * 2015-05-19 2016-07-27 仁孝 福井 粉塵捕捉装置及び粉塵捕捉方法
WO2023017547A1 (en) * 2021-08-13 2023-02-16 Airtech Innovations Private Limited Clean-air partition systems

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