JP2003309818A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2003309818A
JP2003309818A JP2002114559A JP2002114559A JP2003309818A JP 2003309818 A JP2003309818 A JP 2003309818A JP 2002114559 A JP2002114559 A JP 2002114559A JP 2002114559 A JP2002114559 A JP 2002114559A JP 2003309818 A JP2003309818 A JP 2003309818A
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Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非標準信号のような片側フィールドが連続し
て送られてきた場合でも映像破綻を来すことなく良好な
画質を得る。 【解決手段】 2つのフィールド遅延部102、103
を直列に設け、隣接する3フィールドの映像信号を得
る。中央フィールド信号は補間回路106によりフィー
ルド内画素より補間信号を作成し、水平周波数の半周期
位相を遅延させ2つの遅延部および中間値選択回路への
出力を制御する2つの切換え手段107、108を設
け、信号判別手段116の制御信号により、常に中間値
選択回路109には3フィールドの映像の位相が等しく
なるように制御する。この中間値選択回路109および
中央フィールドの画素値をそれぞれ倍速変換部111、
倍速変換部110で倍速読み出し、選択回路112で交
互に読み出し、順次走査の映像信号を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛び越し走査の映像
信号を順次走査の映像信号に変換する映像信号処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインターレース信号をプログレッ
シブ信号に変換する映像信号処理装置としては、例えば
特開平9−224223号公報に示されたものがある。
図7は従来の映像信号処理装置の一例を示したブロック
図で、図8はフィールド間およびフィールド内補間それ
ぞれの補間の様子を、図9は図7の点線で囲まれた部分
における遅延を考慮した場合のブロック図を、図10は
図9の各部の動作波形を、図11は図7に示す中間値選
択回路に入力される3フィールドの映像信号の関係を図
示している。
【0003】図7において入力端子701は飛び越し走
査の映像信号を入力する入力端子である。第1のフィー
ルドメモリ702及び第2のフィールドメモリ703は
飛び越し走査の映像信号を1フィールド期間遅延するフ
ィールドメモリであり、直列に接続される。補間回路7
04はフィールドメモリ702の出力する映像信号を用
いて、同一フィールド内の画素より補間走査線を生成す
る補間回路である。
【0004】中間値選択回路705は、フィールドメモ
リ703の出力する映像信号の画素と、補間回路704
の出力する映像信号の画素と、入力端子701の映像信
号の画素のレベルを比較し、中間レベルの画素を画素周
期毎に選択する回路である。
【0005】倍速変換部706、707は入力された映
像信号を記憶し、読み出し時に映像信号の水平走査期間
を1/2に圧縮して倍レート記憶内容を出力するメモリ
である。倍速変換部706は中間値選択回路705の出
力を、倍速変換部707はフィールドメモリ702の出
力を速度変換する。選択回路708は倍速変換部70
6、707の出力を1ライン周期毎に切り替え、出力端
子709を介して順次走査の映像信号を生成する回路で
ある。
【0006】図9において、901および902は(N
+1)フィールド、(N−1)フィールドそれぞれの映
像信号を水平周期の半周期遅延させる遅延回路である。
【0007】このように構成された従来の映像信号処理
装置の動作を説明する。図7において入力端子701に
は飛び越し走査の映像信号が入力されると、フィールド
メモリ702、703によって夫々1フィールド期間遅
延される。そしてフィールドメモリ703から2フィー
ルド即ち1フレーム期間遅延された映像信号が出力され
る。またフィールドメモリ702の出力は補間回路70
4に入力され、ここで同一フィールド内の画素より補間
処理が行われ、補間走査線が生成される。
【0008】補間回路704で生成されたフィールド内
補間走査線と、フィールド間補間のためのフィールドメ
モリ703の出力と、入力端子701の映像信号は中間
値選択回路705に入力される。中間値選択回路705
では入力される3画素のうち、中間レベルの画素値を持
つものを選択し、これを補間走査線の画素として出力す
る。
【0009】このようにして中間値選択回路705で得
られた補間走査線と、フィールドメモリ702の出力で
ある実走査線は夫々倍速変換部706と倍速変換部70
7に入力される。倍速変換部706、倍速変換部707
では通常の速度で書き込まれた走査線の画素データが2
倍の速度で読み出される。選択回路708は倍速変換部
706と倍速変換部707の出力を1ライン周期で交互
に切り換え、順次走査化した映像信号を出力端子709
より出力する。
【0010】フィールド内補間走査線を生成する補間回
路704の構成は、例えば同一フィールド内の上下ライ
ンの平均値を有する補間走査線が出力される。中間値選
択回路705では、入力される3つの画素値の大小を比
較し、中間値となる信号を出力する。
【0011】この中間値が出力される時の補間の様子を
図8に示す。図8(a)は(N−1)フィールドが中間
値となる場合であり、Nフィールドの補間点(黒丸部)
にはB画素の画素値が補間される。図8(b)はNフィ
ールドが中間値となる場合であり、Nフィールドの補間
点(黒丸部)にはE画素とF画素の平均値が補間され
る。さらに図8(c)は(N+1)フィールドが中間値
となる場合であり、Nフィールドの補間点(黒丸部)に
はI画素の画素値が補間される。
【0012】このように、隣接する3フィールドの中間
値をとって補間走査線を生成することで、簡単な構成で
動画/静止画に関わらず良好な画質の走査線補間処理を
行うことができる。
【0013】ここで、図7に示したフィールドメモリと
して例えばFirst in first outメモリ(以下FIF
Oと記す)を用いた場合、各部の波形は図10のように
なる。図10(a)に示す垂直同期信号を用いFIFO
へのライトリセットおよびリードリセット信号を図10
(c)のように行った場合、図10(b)に示す映像信
号が入力端子701に入力されると、フィールドメモリ
702、703によって夫々1フィールド期間遅延され
た映像信号は図10(f)、図10(g)のような位相
関係で出力される。
【0014】このため図10(b)、図10(f)、図
10(g)に示すように、比較する3フィールドの映像
信号のうち、Nフィールドの映像信号(図10(f))
は(N+1)フィールド、(N−1)フィールドの映像
信号に対し、水平周期の半周期位相がずれた状態とな
る。このため、FIFOから出力される(N+1)フィ
ールド、(N−1)フィールドの映像信号を図9に示す
遅延回路901、902で水平周期の半周期位相を遅延
させることにより、図10(h)、図10(i)に示す
ように映像信号の位相は図10(f)に示すNフィール
ドの映像信号の位相と等しくなる。
【0015】この時の実際の画像配置は図11に示すよ
うに、遅延回路901、902により、第1フィール
ド、第2フィールドとも3フィールドの映像信号が同じ
ライン上に並ぶ。これにより、中間値選択回路705で
中間値の比較が行える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、例えばVTRの一旦停止等の片側フィー
ルドのみが連続して入力された場合(非標準信号)、フ
ィールドメモリで遅延された3フィールドの映像信号が
同じ位相関係とならず、画面上に水平同期信号が表示さ
れてしまい、顕著な画質劣化を生じてしまう場合がある
などの課題を有していた。
【0017】本発明はかかる点に鑑み、非標準信号のよ
うな片フィールドの映像信号が連続した場合でも、フィ
ールド判別部において片側のフィールドのみが連続して
続いていることを検出し、常に(N+1)フィールド、
Nフィールド、(N−1)フィールドの3フィールドの
映像位相が等しくなるよう制御することで、画面上に水
平同期部分が表示されることなく走査線補間を行うこと
が出来る映像信号処理装置を提供することを目的とす
る。
【0018】また、請求項3記載の発明は、非標準信号
のような片フィールドの映像信号が連続する垂直解像度
が1/2しかない映像である場合には、入力信号である
(N+1)フィールドの映像信号のみで倍速の映像信号
を作成し、これを出力することで、フィールド間補間に
よる映像破綻発生を防ぎ、良好な映像を得ることができ
る映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の本発明は、連続する(N−1)フィール
ド、Nフィールド、(N+1)フィールドの飛び越し走
査の映像信号が入力されたとき、Nフィールド、(N−
1)フィールドの映像信号を夫々記憶する第1、第2の
フィールドメモリと、前記第1のフィードメモリの出力
として得られるNフィールドの映像信号から、順次走査
におけるNフィールドの補間走査線を生成する補間手段
と、入力端子からの入力を一定期間遅延させる第1の遅
延手段と、第2のフィールドメモリの出力を一定期間遅
延させる第2の遅延手段と、前記入力端子からの入力ま
たは前記第1の遅延手段の出力のうち、どちらかを選択
して出力する第1の切換え手段と、前記第2のフィール
ドメモリの出力または前記第2の遅延手段の出力のう
ち、どちらかを選択して出力する第2の切換え手段と、
フィールドの情報を検出し、前記第1の切換え手段およ
び第2の切換え手段を制御する信号判別手段と、前記補
間手段の出力、前記第1の切換え手段の出力、前記第2
の切換え手段の出力のうち、 画素毎に中間の画素値を有
するものを選択し、補間画素として映像信号を出力する
中間値選択手段と、前記第1の切換え手段の出力を実走
査線として水平走査期間を1/2に圧縮して倍レートで
出力する第1の倍速変換手段と、前記第2の切換え手段
の出力を補間走査線として水平走査期間を1/2に圧縮
して倍レートで出力する第2の倍速変換手段と、を備え
たことを特徴とするものである。
【0020】また、第2の本発明は、第1の本発明にお
いて、前記第1の切換え手段および前記第2の切換え手
段は、前記信号判別手段の制御信号により、前記中間値
選択手段に入力する3フィールドの位相関係が常に同位
相となる映像信号を出力することを特徴とするものであ
る。
【0021】また、第3の本発明は、連続する(N−
1)フィールド、Nフィールド、(N+1)フィールド
の飛び越し走査の映像信号が入力されたとき、Nフィー
ルド、(N−1)フィールドの映像信号を夫々記憶する
第1、第2のフィールドメモリと、前記第1のフィード
メモリの出力として得られるNフィールドの映像信号か
ら、順次走査におけるNフィールドの補間走査線を生成
する補間手段と、入力端子からの入力を一定期間遅延さ
せる第1の遅延手段と、第2のフィールドメモリの出力
を一定期間遅延させる第2の遅延手段と、前記補間手段
の出力、前記第1の遅延手段の出力、前記第2の遅延手
段の出力のうち、 画素毎に中間の画素値を有するものを
選択し、補間画素として映像信号を出力する中間値選択
手段と、前記入力端子からの入力または前記第1のフィ
ールドメモリの出力のうち、どちらかを選択して出力す
る第1の切換え手段と、前記中間値選択手段の出力また
は前記入力端子からの入力のうち、どちらかを選択して
出力する第2の切換え手段と、フィールドの情報を検出
し、前記第1の切換え手段および第2の切換え手段を制
御する信号判別手段と、前記第1の切換え手段の出力を
実走査線として水平走査期間を1/2に圧縮して倍レー
トで出力する第1の倍速変換手段と、前記第2の切換え
手段の出力を補間走査線として水平走査期間を1/2に
圧縮して倍レートで出力する第2の倍速変換手段と、を
備えたことを特徴とするものである。
【0022】また、第4の本発明は、第3の本発明にお
いて、前記第1の切換え手段および前記第2の切換え手
段は、記信号判別手段の制御信号により、前記第1およ
び第2のフィールドメモリからの出力は用いず、前記入
力端子からの入力を実走査線および補間走査線として用
いることを特徴とするものである。
【0023】また、第5の本発明は、第1、第3の本発
明において、前記信号判別手段は、水平同期信号および
垂直同期信号より入力される映像のフィールドを判別す
るフィールド判別手段と、前記フィールド判別手段の出
力およびフィールド判別手段の出力を前記垂直同期信号
に同期し、1フィールド遅延した判別結果を比較し、フ
ィールドが交互に繰り返されているかどうかを検出する
比較手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0025】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける映像信号処理装置について図1〜図5を用い説明
する。図1は本発明の実施の形態1の映像信号処理装置
のブロック図である。
【0026】図1に示す映像信号処理装置は、飛び越し
走査の映像信号が入力される入力端子101と、入力端
子101に入力された映像信号を1フィールド遅延させ
る第1のフィールドメモリ102と、フィールドメモリ
102で遅延された映像信号をさらに1フィールド遅延
させる第2のフィールドメモリ103と、入力端子10
1から入力される映像信号を水平周波数の半周期遅延さ
せる遅延部104と、第2のフィールドメモリ103の
出力する映像信号を水平周波数の半周期遅延させる遅延
部105を備える。
【0027】また、同一フィールド内の画素より補間走
査線を生成する補間回路106と、遅延部104の出力
する映像信号のうちのどちらかを判別信号にしたがって
切換えるスイッチ107と、第2のフィールドメモリ1
03の出力する映像信号と、遅延部105の出力する映
像信号のうちのどちらかを判別信号にしたがって切替え
るスイッチ108と、スイッチ107の出力する映像信
号の画素値と、補間回路106の出力する映像信号の画
素値と、スイッチ108の出力する映像信号の画素値の
レベルを比較し、中間レベルの画素を画素毎に選択し、
中間レベルの映像信号を出力する中間値選択回路109
と、入力された映像信号を記憶し、読み出し時に映像信
号の水平走査期間を1/2に圧縮して倍レートで記憶内
容を出力する倍速変換部110、111と、倍速変換部
110、111の出力を1ライン周期毎に切り替えて出
力する選択回路112と、順次走査の映像信号を出力す
る出力端子113と、水平同期信号の入力される入力端
子114と、垂直同期信号の入力される入力端子115
と、水平同期および垂直同期信号よりフィールドを判別
し、かつそのフィールド判別信号が垂直周期で交互に変
化しているかを判別する信号判別部116を備える。
【0028】図2は、一例として第1フィールドの映像
信号が続けて送られてくるような非標準信号が入力され
た場合の各部の波形を示しており、図2(a)は垂直同
期信号を、図2(b)は入力端子から入力される映像信
号を、図2(c)はフィールドメモリをリセットする垂
直リセット信号を、図2(d)は水平同期信号を、図2
(e)は入力の水平同期信号に同期した2倍の周波数の
倍速水平同期信号を、図2(f)は第1のフィールドメ
モリから出力される映像信号を、図2(g)は第2のフ
ィールドメモリから出力される映像信号を、図2(h)
は第1の遅延部から出力される映像信号を、図2(i)
は第2の遅延部から出力される映像信号を示している。
【0029】図3は、図2のような映像信号が入力され
た場合の画面表示状態を示している。
【0030】図4は、フィールドの判別方法を示した図
で、図4(a)は垂直同期信号を、図4(b)は水平同
期信号を、図4(c)は図4(b)を基準に作成した水
平マスク信号を、図4(d)はフィールド判別結果を示
している。
【0031】図5は、非標準信号が入力された場合の非
標準判別方法の一例を示した図で、図5(a)は垂直同
期信号を、図5(b)はフィールド判別結果を、図5
(c)はフィールド判別結果を1フィールド遅延したフ
ィールド遅延信号を、図5(d)は非標準信号の判別結
果を示している。
【0032】次に、以上のように構成された、本実施の
形態の映像信号処理装置の動作の一例を説明する。
【0033】図1において、入力端子101に飛び越し
走査の映像信号が入力されると、フィールドメモリ10
2、フィールドメモリ103によって夫々1フィールド
期間映像が遅延される。そしてフィールドメモリ103
から2フィールド即ち1フレーム期間遅延された映像信
号が出力される。このうち入力端子101に入力される
映像信号(図1A点)及びフィールドメモリ103から
出力される映像信号(図1C点)は、図10(f)、図
10(g)に示すようにフィールドメモリ102の出力
する映像信号(図1B点、図10(b))に対し、水平
周波数の半周期ずれている。このため、通常動作時は各
々の映像信号を遅延部104、105により水平周波数
の半周期遅延して位相を合わせている(図10(h)、
図10(i))。そして、フィールドメモリ102の出
力は補間回路106に入力され、ここで同一フィールド
内の画素より補間処理が行われ、補間走査線が生成され
る(図1G点、図10(j))。
【0034】中間値選択回路109では、位相のそろっ
た3フィールドの映像信号の3画素のうち、中間レベル
の画素値を持つものを選択し、これを補間走査線の画素
として出力する。得られた補間走査線と、フィールドメ
モリ102の出力である実走査線は夫々倍速変換部11
0と倍速変換部111に入力される。倍速変換部11
0、倍速変換部111では通常の速度で書き込まれた走
査線の画素データが2倍の速度で読み出される。選択回
路112は倍速変換部110と111の出力を1ライン
周期で交互に切り換え、順次走査化した映像信号を出力
端子113より出力する。
【0035】ここで、例えばVTRの一旦停止等の非標
準信号の場合、片側のフィールドのみが連続して送られ
てくる。図2は第1フィールドの映像信号が2フィール
ド連続して入力された場合を示している。図2(c)に
示すフィールドメモリのリセット信号は図2(a)の垂
直同期信号及び、出力の同期信号となる図2(b)に示
す入力水平同期信号の2倍の周波数の水平同期信号を元
に作成される。このリセット信号により、図1のフィー
ルドメモリ102、フィールドメモリ103からは図2
(f)、図2(g)に示すようなタイミングで映像信号
が出力される。
【0036】図2(f)、図2(g)に示すように片側
のフィールドが連続して続く場合、フィールドメモリか
ら出力される映像信号の位相は、通常信号時と異なり、
実走査線となるフィールドメモリ102の出力(図2
(f))に対し、入力端子101から入力れる映像信号
(図2(b))及びフィールドメモリ103から出力さ
れる映像信号(図2(g))とも同じ位相関係となって
いる。しかし、この入力端子101から入力される映像
信号及びフィールドメモリ103から出力される映像信
号は、遅延部104、105により水平周波数の半周期
遅延されるため、図2(h)、図2(i)に示すように
実走査線となるフィールドメモリ102の出力(図2
(f))に対し、水平周波数の半周期位相がずれた状態
となってしまう。
【0037】この状態で、例えば第1フィールドのみの
映像信号が連続して送られてきた場合に、それが全面白
の映像信号であったとき、3フィールドの映像信号から
中間値となる画素値を出力する中間値選択回路109に
は、補間回路106からは正常な映像信号が入力される
が、遅延部104、遅延部105からは水平周波数の半
周期位相のずれた映像が中間値選択回路106に入力さ
れることとなる。
【0038】すなわち、遅延部104、遅延部105か
らは、水平周波数の半周期位相がずれることで画面表示
部に相当する部分に水平ブランキング部分が入力される
こととなり、3フィールドの中間値も遅延部104、遅
延部105の出力画素値が等しくなるため、水平ブラン
キング部の画素値に相当する映像信号が中間値選択回路
106から出力される。このため、全白の映像信号が入
力されたにも関わらず、実際に表示される映像は、図3
に示すように、実走査線部分が全白、補間走査線部分は
水平ブランキング部分を含んだ映像となり、画面中央部
の補間走査線部分が黒く、その他の部分は白の表示とな
ってしまう。
【0039】そこで、入力端子114から入力される水
平同期信号と入力端子115から入力される垂直同期信
号より信号判別手段116でフィールド判別およびフィ
ールドの連続性の判別を行い、片側のフィールドが連続
して送られてきた場合は、スイッチ107、スイッチ1
08で入力端子101から入力される映像信号およびフ
ィールドメモリ103から出力される映像信号おのおの
を水平周波数の半周期遅延させずに中間値選択回路10
6に入力する。この場合、3フィールドの映像信号の関
係は、図2(b)、図2(f)、図2(g)と位相のそ
ろった映像信号となるため、全白の映像が入力された場
合でも、図3に示すような不具合が発生することなく、
画面に全白の映像が表示される。
【0040】図4は信号判別手段116のフィールド判
別の動作を示しており、図4(b)に示す水平同期信号
より図4(c)に示すような水平同期信号に対し、水平
周期の1/4位相のずれた水平周期1/2幅の水平マス
ク信号を作成し、図4(a)に示す垂直同期信号の立ち
上がり時に図4(c)の水平マスク信号が「Low」の
場合には第1フィールドとして、図4(d)に示すよう
にフィールド判別信号として「High」の信号を出力
し、図4(a)に示す垂直同期信号の立ち上がり時に図
4(c)の水平マスク信号が「High」の場合には第
2フィールドとして「Low」の判別信号を出力する。
図4(c)に示す水平マスク信号を元にフィールド判別
をしているのは、垂直同期または水平同期信号が若干変
動しても正確にフィールド判別を行うためである。この
フィールド判別の方法は1例でありこれに限定されるも
のではない。
【0041】そして、さらに信号判別手段116では、
図4のようにして判別したフィールド判別結果を元に、
通常映像時のようなフィールドが交互に繰り返される映
像か、片側フィールドのみが連続して送られてきている
かを判別している。この動作は、図5のようになってお
り、例えばフィールド判別結果が図5(b)のようにな
った場合、この判別結果を図5(a)に示す垂直同期信
号により、1フィールド遅延させ、この遅延信号(図5
(d))と、フィールド判別信号(図5(b))を比較
し、一致した場合は非標準信号と判断し、「Low」の
制御信号を、非一致の場合には通常信号として「Hig
h」の制御信号を出力する。
【0042】この制御信号により、図1のスイッチ10
7、108では信号判別手段116の出力が「Hig
h」のときは遅延部104、105の出力を中間値選択
回路106に出力し、信号判別手段116の出力が「L
ow」のときは入力端子101の信号およびフィールド
メモリ103の出力を中間値選択回路106に出力す
る。
【0043】これにより、通常信号時および非標準信号
時の何れでも中間値選択回路106には3フィールドの
映像信号の位相が一致した映像信号が入力される。
【0044】以上のように、実施の形態1によれば、例
えばVTRの一旦停止等の非標準信号のような片側フィ
ールドのみが連続して入力された場合でも、フィールド
判別部により片側のフィールドのみが連続していること
を検出し、中間値選択回路へ入力される3フィールドの
映像信号の位相が同じ関係となるよう制御されるため、
非標準信号が入力された場合でも顕著な画質劣化なく良
好な画質を得ることが可能となる。
【0045】(実施の形態2)次に実施の形態2におけ
る映像信号処理装置について、図6を用い説明する。図
6は実施の形態2の映像信号処理装置のブロック図を示
したもので、図1に示した実施の形態1の各部に対応す
る部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】図6において、601は実走査線信号とし
てフィールドメモリ102の出力か、または入力端子1
01の映像信号のどちらを使用するか選択するスイッ
チ、602は補間走査線として中間値選択回路113の
出力か、または入力端子101から入力される映像信号
のどちらを使用するか選択するスイッチである。
【0047】以上のような構成を有する、本発明の第2
の実施の形態による映像信号処理装置について、以下そ
の動作を説明する。
【0048】片側フィールドのみが連続するような非標
準信号の場合、1フレームで考えた場合、垂直方向の情
報は通常の半分しかなく、補間信号をフィールド間の情
報を用いて作成しても垂直解像度は向上しない。逆に、
中間値選択回路106に入力される3フィールドの映像
信号に水平方向の若干の揺れ(ジッタ)があったり、ノ
イズ成分等があると、3フィールドの映像が異なり、中
間値選択回路ではその揺れやノイズ成分等により選択さ
れる画素値が変化し、これにより表示される映像はさら
に垂直解像度の低下した映像となる場合がある。
【0049】このような更なる垂直解像度の低下を防ぐ
ため、入力端子101から入力される映像信号を、実走
査線を選択するスイッチ601および補間走査線を選択
するスイッチ602に入力し、スイッチ601では、信
号判別手段116の出力が「High」の場合には、フ
ィールドメモリ102の出力を通常の速度で書き込まれ
た走査線の画素データが2倍の速度で読み出される倍速
変換部110に出力し、信号判別手段116の出力が
「Low」のときには入力端子101から入力される映
像信号を倍速変換部110に出力する。
【0050】スイッチ602では、信号判別手段116
の出力が「High」の場合には、中間値選択回路10
6の出力を通常の速度で書き込まれた走査線の画素デー
タが2倍の速度で読み出される倍速変換部111に出力
し、信号判別手段116の出力が「Low」のときには
入力端子101から入力される映像信号の出力を倍速変
換部111に出力する。これにより、非標準信号時には
中間値選択回路106の出力を使用しなしため、中間値
選択回路106での誤動作による垂直解像度の低下を防
げる。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、垂
直解像度の低い片側フィールドのみが連続して入力され
た場合には、補間走査線として中間値選択回路の出力を
用いず、実走査線・補間走査線とも入力端子から入力さ
れる映像信号を用いることで、中間値選択回路での誤動
作による更なる垂直解像度の低下を防ぎ、さらに良好な
映像を得ること可能となる。
【0052】なお、(実施の形態1)および(実施の形
態2)では、動き検出を用いない順次走査変換する映像
信号処理装置を例に説明したが、動き検出およびフィー
ルドメモリを用いた3フィールドの映像信号より補間信
号を作成する映像信号処理装置に用いても同様の効果が
得られることは言うまでもない。
【0053】また、本実施の形態では補間回路104が
上下2ラインの画素データを用いて補間を行うものとし
て説明を行ったが、ライン数および係数はこの実施の形
態に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0054】また、本実施の形態では、非標準信号とし
てVTRの一旦停止を例に説明したが、これに限ったも
のではなく片フィールドの映像が連続して送られてくる
信号に適応されることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、非標準信号のよう
な片側フィールドのみが連続して入力された場合でも、
信号判別部により片側のフィールドのみが連続している
ことを検出し、中間値選択回路へ入力される3フィール
ドの映像信号の位相が常に同じ位相関係となるよう制御
されるため、非標準信号が入力された場合でも顕著な画
質劣化なく良好な画質を得ることが可能となる。
【0056】また、垂直解像度の低い片側フィールドの
みが連続して入力された場合には、補間走査線として中
間値選択回路の出力を用いず、実走査線・補間走査線と
も入力端子から入力される映像信号を用いる構成とする
ことで、中間値選択回路での誤動作による更なる垂直解
像度の低下を防ぎ、さらに良好な映像を得ることでき、
その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における映像信号処
理装置のブロック図
【図2】同映像信号処理装置の動作波形図
【図3】同映像信号処理装置の表示画面を示した図
【図4】同映像信号処理装置のフィールド判別部の動作
波形図
【図5】同映像信号処理装置の非標準信号を判別時の動
作波形図
【図6】本発明の第2の実施の形態における映像信号処
理装置のブロック図
【図7】従来の映像信号処理装置の第1の構成例を示す
ブロック図
【図8】従来の映像信号処理装置の補間処理の様子を示
した図
【図9】従来の映像信号処理装置の第2の構成例を示す
ブロック図
【図10】同映像信号処理装置の動作波形図
【図11】従来の映像信号処理装置の中間値選択回路に
入力される映像信号の関係を示した図
【符号の説明】
101,701 入力端子 102,103,702,703 フィールドメモリ 104,105,901,902 遅延部 106,704 補間回路 107,108,601,602 切換えスイッチ 109,705 中間値選択回路 110,111,706,707 倍速変換部 112,708 選択回路部 113,709 出力端子 114 水平同期入力端子 115 垂直同期入力端子 116 信号判別部 111 固定係数入力端子 112,504 大小比較部 113 中間値選択回路 114,115,1606,1607 倍速変換部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する(N−1)、N、(N+1)フ
    ィールド(Nは整数)の飛び越し走査の映像信号が入力
    されたとき、Nフィールド、(N−1)フィールドの映
    像信号を夫々記憶する第1、第2のフィールドメモリ
    と、前記第1のフィードメモリの出力であるNフィール
    ドの映像信号から順次走査におけるNフィールドの補間
    走査線を生成する補間手段と、入力端子からの入力を一
    定期間遅延させる第1の遅延手段と、前記第2のフィー
    ルドメモリの出力を一定期間遅延させる第2の遅延手段
    と、前記入力端子からの入力または前記第1の遅延手段
    の出力のどちらかを選択して出力する第1の切換え手段
    と、前記第2のフィールドメモリの出力または前記第2
    の遅延手段の出力のどちらかを選択して出力する第2の
    切換え手段と、フィールドの情報を検出し前記第1の切
    換え手段および第2の切換え手段を制御する信号判別手
    段と、前記補間手段の出力、前記第1の切換え手段の出
    力、前記第2の切換え手段の出力のうち、画素毎に中間
    の画素値を有するものを選択し補間画素として映像信号
    を出力する中間値選択手段と、前記第1の切換え手段の
    出力を実走査線として水平走査期間を1/2に圧縮して
    倍レートで出力する第1の倍速変換手段と、前記第2の
    切換え手段の出力を補間走査線として水平走査期間を1
    /2に圧縮して倍レートで出力する第2の倍速変換手段
    を備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の切換え手段および前記第2の
    切換え手段は、前記信号判別手段の制御信号により、前
    記中間値選択手段に入力する3フィールドの位相関係が
    常に同位相となる映像信号を出力することを特徴とする
    請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 連続する(N−1)、N、(N+1)フ
    ィールドの飛び越し走査の映像信号が入力されたとき、
    Nフィールド、(N−1)フィールドの映像信号を夫々
    記憶する第1、第2のフィールドメモリと、前記第1の
    フィードメモリの出力であるNフィールドの映像信号か
    ら順次走査におけるNフィールドの補間走査線を生成す
    る補間手段と、入力端子からの入力を一定期間遅延させ
    る第1の遅延手段と、前記第2のフィールドメモリの出
    力を一定期間遅延させる第2の遅延手段と、前記補間手
    段の出力、前記第1の遅延手段の出力、前記第2の遅延
    手段の出力のうち画素毎に中間の画素値を有するものを
    選択し補間画素として映像信号を出力する中間値選択手
    段と、前記入力端子からの入力または前記第1のフィー
    ルドメモリの出力のどちらかを選択して出力する第1の
    切換え手段と、前記中間値選択手段の出力または前記入
    力端子からの入力のどちらかを選択して出力する第2の
    切換え手段と、フィールドの情報を検出し前記第1の切
    換え手段および第2の切換え手段を制御する信号判別手
    段と、前記第1の切換え手段の出力を実走査線として水
    平走査期間を1/2に圧縮して倍レートで出力する第1
    の倍速変換手段と、前記第2の切換え手段の出力を補間
    走査線として水平走査期間を1/2に圧縮して倍レート
    で出力する第2の倍速変換手段を備えたことを特徴とす
    る映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の切換え手段および前記第2の
    切換え手段は、前記信号判別手段の制御信号により、前
    記第1および第2のフィールドメモリからの出力は用い
    ず、前記入力端子からの入力を実走査線および補間走査
    線として用いることを特徴とする請求項3記載の映像信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記信号判別手段は、水平同期信号およ
    び垂直同期信号より入力される映像のフィールドを判別
    するフィールド判別手段と、前記フィールド判別手段の
    出力、およびフィールド判別手段の出力を前記垂直同期
    信号に同期し1フィールド遅延した判別結果を比較し、
    フィールドが交互に繰り返されているかどうかを検出す
    る比較手段と、を備えたことを特徴とする請求項1およ
    び請求項3に記載の映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8373797B2 (en) 2006-05-29 2013-02-12 Sony Corporation Image display apparatus, signal processing apparatus, image display method, and computer program product

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