JPH0918740A - フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ - Google Patents

フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ

Info

Publication number
JPH0918740A
JPH0918740A JP7163791A JP16379195A JPH0918740A JP H0918740 A JPH0918740 A JP H0918740A JP 7163791 A JP7163791 A JP 7163791A JP 16379195 A JP16379195 A JP 16379195A JP H0918740 A JPH0918740 A JP H0918740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
signal
output
discontinuity
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7163791A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuhito Ouchi
徳人 大内
Yoshikatsu Matsuo
嘉勝 松尾
Takeo Tsutsui
健夫 筒井
Yoshiharu Hoshino
良春 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Oki Electric Industry Co Ltd, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP7163791A priority Critical patent/JPH0918740A/ja
Publication of JPH0918740A publication Critical patent/JPH0918740A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力画像信号の不連続を軽減し、出力画像信
号の歪等を防止する。 【構成】 入力画像信号Siがラインメモリ1,2に入
力されると、その入力画像信号Siと2つの異なる遅延
量の信号S1,S2が出力される。制御回路7は、3つ
の信号Si,S1,S2と出力画像信号Soとの位相差
を比較して、フィールドメモリ4,5の読出しにおける
不連続を検出すると共に、フレームの飛越し/繰返しを
検出し、その検出結果に応じて切替器3を切替え、フィ
ールドメモリ4,5に書込む信号を選択する。これによ
り、フィールドメモリ4,5の読出しを連続的に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号(以
下、TV信号という)等のような映像信号を局内の所定
の同期に位相同期するためのフレーム同期方法とそのフ
レームシンクロナイザ(多元同期装置)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献1:特開平1−309597号 文献2:特開平3−280681号 文献3:高橋良監修「放送におけるディジタル技術」
(昭57−12)日本放送出版協会、P.163−17
5 文献4:1989年テレビジョン学会全国大会予稿集2
0−5、島野・大内・山内・山口著「TV方式変換装置
の動きベクトル検出と動き内挿方式」P.501−50
2 文献5:テレビジョン学会誌、45[12](199
1)山内著「テレビジョン方式変換」P.40−49 文献1には、動きベクトルを用いてフィールド内挿を行
う技術が記載されている。文献2には、動きベクトルを
用いて動き補正を行う動き内挿方法の技術が記載されて
いる。文献3には、フレームシンクロナイザの全般につ
いて記載されている。文献4には、TV方式変換装置の
動きベクトル検出と動き内挿方法の技術が記載されてい
る。また、文献5には、フィールドに対するライン内
挿、動きベクトルを用いたフィールド内挿、動きベクト
ル検出、及び動きベクトルを用いた動き補正に関する技
術が記載されている。
【0003】文献1〜文献5に記載されているように、
従来の一般的なフレームシンクロナイザは、TV信号を
ディジタル化した後、入力TV信号に同期したクロック
でフレームメモリに書込み、外部の基準同期信号に同期
したクロックでそのフレームメモリから読出すことで、
外部の基準同期信号に位相同期したTV信号を出力する
ようになっている。この種のフレームシンクロナイザで
は、フレームメモリを時間軸のバッファとして使用する
ことが特徴である。フレームは、1つの画面のことであ
り、例えば、我が国のTV方法では、1フレームが52
5本の走査線で走査される。各フレームは、2つのフィ
ールドによって構成される。その一方のフィールドは、
262.5本の奇数番号の走査線で、他方のフィールド
も、やはり262.5本の偶数番号の走査線によって走
査位置をずらせて走査される。このようなフレームは、
一旦、フレームメモリに格納された後、そのフレームメ
モリから読出されてディスプレイに表示されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザでは、次
のような問題があり、それを解決するために、種々の方
法が検討されている。 (a) 従来のフレームシンクロナイザでは、入力TV
信号をその水平及び垂直同期信号に同期してフレームメ
モリに書込み、それを垂直同期信号に同期して読出すよ
うになっている。ところが、入力TV信号と出力TV信
号は、独立同期であるため、水平同期信号の周波数や垂
直同期信号の周波数は、本来同じ周波数であっても、誤
差によってずれが生じるのが普通である。このようなず
れが生じると、フレームの飛越し、あるいは繰返しが起
こり、動画像の場合、不連続を生じることとなる。この
不連続は、フィールドメモリ(これは1フィールド分の
情報を格納することによって1フィールド遅延を実現す
る遅延素子であり、このフィールドメモリが2つでフレ
ームメモリが構成されている)の有効データの読出し中
に起これば、出力画像の中での不連続となる。その結
果、1つのフィールド内に2フレームの画像が混在する
こととなり、大きな画像歪となる。また、使用するフィ
ールドメモリによっては、書込みアドレスと読出しアド
レスが接近した時、そのフィールドメモリの出力データ
が不確定となる場合があり、このような時、やはり動画
像の歪を生じる。
【0005】(b) 前記(a)で説明したように、従
来のシンクロナイザの場合、入力TV信号と出力TV信
号は同じTV方式であるので、水平同期信号の周波数や
垂直同期信号の周波数は同じとなるが、入出力は独立同
期であり、垂直同期位相が同じでない。そのため、フレ
ームメモリの書込みと読出し位相が一定の位相関係にな
らず、書込みよりも読出しが先となる現象が発生する。
例えば、1フレーム前の信号が読出され、画像が動画像
の場合、動画の不連続歪となる。この現象は、入力TV
信号がVHS等のホームVTR(ビデオ)の信号の場
合、垂直同期信号の周波数の変動が多いため、顕著に現
われる。これを改善する方法として、静止画検出を行
い、書込みよりも読出しが先となる時点より前のフィー
ルド内の信号が静止画と判定された時点で不連続を起こ
し、画像の不連続歪を目立たなくする方法がある。しか
し、TV信号がほとんど動画の場合、不具合を生じる。
他の改善方法としては、動画像の不連続歪を2フィール
ドの信号を用いて内挿信号を生成し、不連続を軽減する
方法もある。しかし、この場合、内挿信号では不連続が
軽減されるが、新たに画像の解像度が劣化する問題が生
じる。本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決
したフレーム同期方法及びフレームシンクロナイザを提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明では、フレーム同期方法において、入力
画像信号から複数の異なる遅延量の画像書込み信号を生
成して出力する遅延手段と、前記遅延手段から出力され
る1フレーム分の前記画像書込み信号を格納するフレー
ムメモリとを用い、次のような処理を行う。即ち、前記
画像書込み信号と前記フレームメモリから読出される出
力画像信号との位相差を比較して、該フレームメモリの
読出しにおける不連続を検出すると共にフレームの飛越
し/繰返しを検出し、それらの検出結果に応じて該フレ
ームメモリに書込むための1つの前記画像書込み信号を
選択して該フレームメモリの読出しを連続的に行う。第
2の発明では、フレームシンクロナイザにおいて、2段
のバッファメモリを有し、入力画像信号から3つの異な
る遅延量の画像書込み信号を生成して出力する遅延手段
と、前記遅延手段から出力される1フレーム分の前記画
像書込み信号を格納するフレームメモリと、制御手段と
を、備えている。ここで、制御手段は、前記画像書込み
信号と前記フレームメモリから読出される出力画像信号
との位相差を比較して、該フレームメモリの読出しにお
ける不連続を検出すると共にフレームの飛越し/繰返し
を検出し、それらの検出結果に応じて該フレームメモリ
に書込むための1つの前記画像書込み信号を選択するも
のである。
【0007】第3の発明では、フレーム同期方法におい
て、入力画像信号を入力し、その入力画像信号を1フレ
ーム遅延させた現フレーム信号、2フレーム遅延させた
前フレーム信号、及びその入力画像信号そのものを次フ
レーム信号としてそれぞれ出力するフレーム遅延手段
と、前記現フレーム信号を格納することによって前記入
力画像信号と出力画像信号との時間軸変換を行う第1の
フレームメモリと、前記前フレーム信号又は次フレーム
信号のうちのいずれか一方の選択された信号を格納する
ことによって前記入力画像信号と前記出力画像信号との
時間軸変換を行う第2のフレームメモリとを用い、次の
ような処理を行う。即ち、入力同期信号と出力同期信号
との位相比較を行ってフレームの飛越し/繰返しを検出
し、その検出結果に基づき、フレームの飛越しの際は前
記前フレーム信号を選択して前記第2のフレームメモリ
に格納し、フレームの繰返しの際は前記次フレーム信号
を選択して前記第2のフレームメモリに格納し、前記第
1及び第2のフレームメモリの出力信号で常に1フレー
ムの時間差を持った第1信号及び第2信号を生成する。
第4の発明では、フレーム同期方法において、第3の発
明のフレーム遅延手段、第1のフレームメモリ、及び第
2のフレームメモリを用い、前記第1及び第2のフレー
ムメモリから読出される1フレームの時間差を持った第
1信号及び第2信号に対し、フレームの不連続を検出
し、複数フィールドの時間に渡って該第1信号及び第2
信号によるフレーム間の内挿処理を行って不連続を複数
フィールドに分散する。
【0008】第5の発明では、フレーム同期方法におい
て、第3の発明のフレーム遅延手段、第1のフレームメ
モリ、及び第2のフレームメモリと、前記第1及び第2
のフレームメモリから読出される1フレームの時間差を
持った第1信号及び第2信号に対するフレーム間の動き
ベクトルを検出する動きベクトル検出手段とを用い、次
のような処理を行う。即ち、前記第1信号及び前記第2
信号に対し、前記動きベクトル検出手段で検出された動
きベクトルを用いて動き補正を行った後、その補正され
た信号によるフレーム間の内挿処理を行って不連続を複
数フィールドに分散する。第6の発明では、第3の発明
のフレーム遅延手段、第1のフレームメモリ、及び第2
のフレームメモリと、前記第1及び第2のフレームメモ
リから読出される1フレームの時間差を持った第1信号
及び第2信号に対する静止画を検出する静止画検出手段
と、前記静止画検出手段の検出結果を1フィールド以上
蓄積してその蓄積結果に基づき全画面静止の検出を行う
全画面静止検出手段とを用い、次のような処理を行う。
即ち、フレームの不連続を検出した際、前記全画面静止
検出手段で全画面静止が検出されれば、前記第1信号を
そのまま出力し、前記全画面静止検出手段で全画面静止
が検出されなければ、前記第2信号を出力しておいて、
全画面静止が検出された時点で、該第2信号を前記第1
信号に切替えて出力する。
【0009】第7の発明では、フレーム同期方法におい
て、第3の発明のフレーム遅延手段、第1のフレームメ
モリ、及び第2のフレームメモリと、第6の発明の静止
画検出手段、及び全画面静止検出手段とを用い、次のよ
うな処理を行う。即ち、フレームの不連続を検出してか
ら、2度目のフレームの不連続を検出するまでに、前記
全画面静止検出手段で全画面静止が検出されなかった
時、入力同期信号と出力同期信号との位相を比較し、2
度目の不連続が数フィールドの後に発生することを検出
し、不連続が発生する前に複数フィールドの時間を用い
たフレーム間内挿処理を行う。第8の発明では、フレー
ム同期方法において、第3の発明のフレーム遅延手段、
第1のフレームメモリ、及び第2のフレームメモリと、
第5の発明の動きベクトル検出手段と、第6の発明の静
止画検出手段、及び全画面静止検出手段とを用い、次の
ような処理を行っている。即ち、フレームの不連続を検
出してから、2度目のフレームの不連続を検出するまで
に、前記全画面静止検出手段で全画面静止が検出されな
かった時に、2度目の不連続が発生する前に、前記動き
ベクトル検出手段で検出されたフレーム間の動きベクト
ルを用いた動き補正をした上で、複数フィールドの時間
を用いたフレーム間内挿処理を行うようにしている。
【0010】
【作用】第1及び第2の発明によれば、以上のようにフ
レーム同期方法及びフレームシンクロナイザを構成した
ので、入力画像信号が遅延手段に入力すると、複数の異
なる遅延量の画像書込み信号が出力される。制御手段で
は、画像書込み信号とフレームメモリから読出される出
力画像信号との位相を比較することにより、該フレーム
メモリの読出しにおける不連続を検出すると共に、フレ
ームの飛越し/繰返しを検出する。この検出結果に基づ
き、フレームメモリに書込むための1つの画像書込み信
号が選択され、該フレームメモリの読出しが連続的に行
われる。第3の発明によれば、入力画像信号がフレーム
遅延手段に入力されると、そのフレーム遅延手段から現
フレーム信号、前フレーム信号、及び次フレーム信号が
出力される。入力同期信号と出力同期信号との位相比較
が行われてフレームの飛越し/繰返しが検出され、その
検出結果に基づき、フレームの飛越しの際は前フレーム
が選択されて第2のフレームメモリに格納され、フレー
ムの繰返しの際は次フレーム信号が選択されて第2のフ
レームメモリに格納される。この第1及び第2のフレー
ムメモリから、常に1フレームの時間差を持った第1信
号及び第2信号が生成される。
【0011】第4の発明によれば、第1及び第2のフレ
ームメモリから出力される1フレームの時間差を持った
第1信号及び第2信号に対し、フレームの不連続が検出
され、複数フィールドの時間に渡って第1信号及び第2
信号によるフレーム間の内挿処理が行われ、不連続が複
数フィールドに分散されて軽減される。第5の発明によ
れば、第1及び第2のフレームメモリから出力される第
1及び第2の信号に対し、動きベクトル検出手段で検出
された動きベクトルを用いて動き補正が行われる。その
後、その動き補正された信号によるフレーム間の内挿処
理が行われ、不連続が分散されて軽減される。第6の発
明によれば、静止画検出手段で静止画の検出が行われ、
その検出結果が全画面静止検出手段によって1フィール
ド以上蓄積されて全画面静止の検出が行われる。フレー
ムの不連続を検出した際、全画面静止が検出されれば、
現フレーム信号をそのまま出力し、全画面静止が検出さ
れなければ、前フレーム信号あるいは次フレーム信号を
出力することにより、出力画像信号の連続性が維持され
る。全画面静止が検出されなければ、その後の全画面静
止が検出された時点で、出力を現フレーム信号に切替え
ることにより、フレームの不連続の吸収が行われる。
【0012】第7の発明によれば、フレームの不連続を
検出してから、2度目のフレームの不連続を検出するま
でに、全画面静止検出手段によって全画面静止が検出さ
れなかった時、入力同期信号と出力同期信号の位相比較
が行われ、2度目の不連続が数フィールドの後に発生す
ることが検出され、不連続が発生する前に複数フィール
ドの時間を用いたフレーム間内挿処理が行われる。第8
の発明によれば、フレームの不連続を検出してから、2
度目のフレームの不連続を検出するまでに、全画面静止
検出手段によって全画面静止が検出されなかった時に、
2度目の不連続が発生する前に、検出されたフレーム間
の動きベクトルを用いた動き補正が行われた上で、複数
フィールドの時間を用いたフレーム間内挿処理が行われ
る。
【0013】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図である。このフレームシンクロ
ナイザは、例えば、TV信号のような映像信号をアナロ
グ/ディジタル変換(以下、A/D変換という)によっ
てディジタル信号に変換された入力画像信号Si、入力
同期信号SYi、及び出力同期信号SYoを入力し、出
力画像信号Soを出力する装置であり、その入力画像信
号Siから複数の異なる遅延量の画像書込み信号を生成
して出力する遅延手段を有している。遅延手段は、2段
のバッファメモリ(例えば、ラインメモリ)1,2で構
成され、入力画像信号Siから3つの異なる遅延量の画
像書込み信号を出力する機能を有している。3つの画像
書込み信号は、入力画像信号Siそのものと、1段目の
ラインメモリ1から出力される信号S1と、2段目のラ
インメモリ2から出力される信号S2とである。ライン
メモリ1,2は、1水平走査線周期分の遅延を実現する
遅延素子である。
【0014】信号S1,Si,S2は、選択手段(例え
ば、切替器)3の切替端子3a〜3cに接続され、その
切替器3の共通端子3dが、奇数フィールドメモリ4及
び偶数フィールドメモリ5からなるフレームメモリの入
力側に接続されている。奇数フィールドメモリ4及び偶
数フィールドメモリ5の出力側は、選択手段(例えば、
切替器)6の切替端子6a,6bに接続され、その共通
端子6cから出力画像信号Soが出力されるようになっ
ている。また、このフレームシンクロナイザでは、切替
器3,6、及びフィールドメモリ4,5を制御するため
の制御回路7が設けられている。制御回路7は、入力さ
れる入力同期信号SYi及び出力同期信号SYoに基づ
き、切替器3を切替制御するための切替信号S7a、フ
ィールドメモリ4,5の書込みと読出しを制御するため
のメモリ制御信号S7b、及び切替器6を切替制御する
ための切替信号S7cを出力する回路である。これらの
切替器3,6、及び制御回路7によって制御手段が構成
されている。
【0015】次に、以上のようなフレームシンクロナイ
ザを用いたフレーム同期方法を説明する。入力画像信号
Siは、入力同期信号SYiに同期したタイミングによ
り、ラインメモリ1,2、及び切替器3を通してフィー
ルドメモリ4,5に書込まれ、出力同期信号SYoに同
期したタイミングで読出され、切替器6を通して出力画
像信号Soとして出力される。この際、フィールドメモ
リ4,5は、メモリ制御信号S7bによって出力同期信
号SYoに同期して読出され、切替信号S7cによって
切替器6が出力の奇数、偶数フィールドに対応して切替
られ、その切替器6から出力画像信号Soが出力され
る。フィールドメモリ4,5の読出しにおいて、入力画
像信号Siの入力同期信号SYiと出力画像信号Soの
出力同期信号SYoとの違いにより、フレームの飛越し
又は繰返しが起きる場合がある。一般に、入力画像信号
Siにおける入力同期信号SYiの周波数が、出力画像
信号Soにおける出力同期信号SYoの周波数よりも高
い時、フレームの飛越しが起き、その逆の時にフレーム
の繰返しが起こる。
【0016】制御回路7は、入力同期信号SYiと出力
同期信号SYoとに基づき、フレームの不連続を検出し
た時、切替信号S7aによって切替器3を切替える。即
ち、切替器3は、通常、共通端子3dが切替端子3aに
接続されているが、制御回路7がフレームの不連続を検
出した時、その制御回路7から出力される切替信号S7
aにより、切替端子3aから切替端子3b又は3cに切
替わる。フレームの飛越しが生じた時は、切替端子3b
に切替わり、繰返しが生じた時は、切替端子3cに切替
わる。2段のラインメモリ1,2は、最低、入力画像信
号Siと出力画像信号Soの1フレームにおける誤差の
クロック数の容量と、使用するフィールドメモリに不確
定領域がある場合の、そのクロック数の容量を満たして
いれば良いが、本実施例では、制御の容易さからライン
メモリとしている。切替器3の切替えにより、フィール
ドメモリ4,5に入力される信号はラインメモリ分のず
れを生じるが、これはフィールドメモリ4,5の書込み
タイミングを切替えることで対応させている。
【0017】図2は、図1のフィールドメモリ4,5へ
の書込み制御を説明するためのタイムチャートである。
以下、このタイムチャートを参照しつつ、図1の切替器
3の切替え手順について説明する。図2において、IN
V1は信号S1に対するスタートタイミング、INV2
は信号S2に対するスタートタイミング、及びINV3
は信号Siに対するスタートタイミングである。但し、
スタートタイミングINV1,INV2,INV3は、
有効データのスタートよりも時間3H前とし、信号RS
TW1,RSTW2,RSTW3が実際の書込みスター
ト点を示す。また、OVは出力画像信号Soの読出しタ
イミングであり、信号RSTRが実際の読出しスタート
点を示す。通常状態では、スタートタイミングINV=
INV1とし、切替器3によって信号S1が選択されて
フィールドメモリ4,5への書込みを行っているが、そ
のフィールドメモリ4,5の書込みと読出しのアドレス
が重なるのを防ぐため、制御回路7は、スタートタイミ
ングINVと出力画像信号Soの読出しタイミングOV
とが重なるのを監視している。スタートタイミングIN
V1と読出しタイミングOVが重なった時に、切替信号
S7aによってスタートタイミングINV2又はINV
3に切替えれば、フィールドメモリ4,5の不確定領域
から抜けることができる。この時、スタートタイミング
INV2又はINV3のどちらに切替えるかは、スター
トタイミングINV1と読出しタイミングOVが重なる
前に、制御回路7によってスタートタイミングINV1
又はINV2のどちらが先に読出しタイミングOVと重
なったかを検出することにより、先に重なった方に切替
えることができる。スタートタイミングINV1及び読
出しタイミングOVのパルス幅aは、使用するフィール
ドメモリ4,5の書込みアドレスと読出しアドレスが接
近した時の不確定領域以上の幅を持っており、フィール
ドの飛越しと繰返しの両方に対して、不連続が有効デー
タ内に入るのを防いでいる。
【0018】以上のように、この第1の実施例のフレー
ムシンクロナイザ及びフレーム同期方法では、次の
(1)〜(3)のような効果がある。 (1) フィールドメモリ4,5の前段に2段構成のラ
インメモリ1,2が設けられ、入力画像信号Siの書込
みスタートタイミングINV1,INV2,INV3を
3つ用意し、それぞれのスタートタイミングINV1,
INV2,INV3と読出しタイミングOVとを制御回
路7で比較することにより、フィールドの飛越し、ある
いはフィールドの繰返しを検出(予測)し、切替信号S
7aで切替器3を切替えている。そのため、フィールド
の飛越し/繰返し制御を効率良く、フィールドの有効デ
ータ内での不連続を起こさずに行うことができる。 (2) 制御回路7は、フィールドメモリ4,5の書込
みと読出しのアドレスが重なるのを防ぐため、スタート
タイミングINVと読出しタイミングOVが重なるのを
監視している。そのため、フィールドメモリ4,5の書
込みと読出しのアドレスが接近した場合の読出し不確定
領域を避けることができる。 (3) フィールドメモリ4,5と別にラインメモリ
1,2を設けているので、必要なフィールドメモリ容量
を最小にすることができる。
【0019】第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図である。このフレームシンクロ
ナイザは、TV信号等の映像信号がA/D変換されて生
成された入力画像信号Si、入力同期信号SYi、及び
出力同期信号SYoが入力され、出力画像信号Soを出
力する装置である。また、この装置には、図示しない
が、フレーム間の動きベクトルMVを検出する動きベク
トル検出手段が設けられ、その動きベクトルMVも入力
されるようになっている。この動きベクトル検出手段に
おける動きベクトル検出方法については、前記文献1〜
文献5に記載されているように、各種方式が提案されて
いる。フレームシンクロナイザは、入力画像信号Siを
入力するフレーム遅延手段を有している。フレーム遅延
手段は、例えば、2段のフレームメモリ11,12で構
成され、入力画像信号Siを1フレーム遅延させた基準
となる現フレーム信号S11、2フレーム遅延させた前
フレーム信号S12、及びその入力画像信号Siそのも
のを次フレーム信号S10としてそれぞれ出力する機能
を有している。この前フレーム信号S12と次フレーム
信号S10は、切替器13によって切替えられ、いずれ
か一方が選択されるようになっている。1段目のフレー
ムメモリ11の出力側は、奇数フィールドメモリ14及
び偶数フィールドメモリ15からなる第1のフレームメ
モリの入力側に接続され、さらに、切替器13の出力側
が、奇数フィールドメモリ16及び偶数フィールドメモ
リ17からなる第2のフレームメモリの入力側に接続さ
れている。
【0020】第1のフレームメモリにおける奇数フィー
ルドメモリ14及び偶数フィールドメモリ15の出力信
号は、切替器18によっていずれか一方が選択され、第
1信号S18の形で、現フィールドの動き補正用メモリ
20に与えられるようになっている。第2のフレームメ
モリにおける奇数フィールドメモリ16及び偶数フィー
ルドメモリ17の出力信号は、切替器19によっていず
れか一方が選択され、第2信号S19の形で、前/次フ
ィールドの動き補正用メモリ21に与えられるようにな
っている。動き補正用メモリ20,21は、アドレスS
30a,S30bで指定された領域のデータの読出しに
よって動き補正用データを出力するものであり、ランダ
ム・アクセス・メモリ(以下、RAMという)等で構成
されている。メモリ20,21の出力側には、乗算器2
2,23及び加算器24で構成された内挿処理手段が接
続されている。内挿処理手段は、前記文献1〜文献4に
記載されているように、メモリ20,21の出力信号に
対して乗算器22,23及び加算器24によって加重加
算し、フレームの不連続を複数フィールドに分散して軽
減した出力画像信号Soを出力する機能を有している。
即ち、メモリ20の出力信号は、乗算器22によって内
挿係数S31dと乗算され、さらにメモリ21の出力信
号が乗算器23によって内挿係数S31eと乗算され、
それらの乗算器22,23の出力信号が加算器24によ
って加算され、出力画像信号Soが出力されるようにな
っている。
【0021】動きベクトルMVを1フレーム遅延させる
フレームメモリ25が設けられ、その動きベクトルMV
とフレームメモリ25の出力信号のいずれか一方が切替
器26で選択され、フィールドメモリ27,28に入力
されるようになっている。フィールドメモリ27,28
の出力側には、その出力信号のいずれか一方を選択する
切替器29を介して、アドレス発生部30に接続されて
いる。アドレス発生部30は、メモリ20,21に対す
るアドレスS30a,S30bを出力する回路であり、
内挿カウンタ等で構成されている。また、このフレーム
シンクロナイザには、切替器13,18,19,26,
29、アドレス発生部30、及び乗算器22,23に対
する各種の制御信号を発生する制御回路31が設けられ
ている。制御回路31は、入力同期信号SYiと出力同
期信号SYoを入力し、切替器13,26を切替え制御
する切替信号S31a、切替器18,19,29を切替
え制御する切替信号S31b、アドレス発生部30をカ
ウント動作させる制御信号S31c、乗算器22に与え
る内挿係数S31d、及び乗算器23に与える内挿係数
S31eを出力する回路である。
【0022】次に、以上のようなフレームシンクロナイ
ザを用いたフレーム同期方法を説明する。入力画像信号
Siがフレームメモリ11,12に入力されると、該フ
レームメモリ11,12により、その入力画像信号Si
に対して1フレーム遅延した現フレーム信号S11、及
び2フレーム遅延した前フレーム信号S12が生成され
る。現フレーム信号S11は、フィールドメモリ14,
15に入力される。入力画像信号Siである次フレーム
信号S10と、前フレーム信号S12とは、切替信号S
31aによって切替えられる切替器13により、いずれ
か一方が選択されてフィールドメモリ16,17に入力
される。現フレーム信号S11は、制御回路31の制御
により、入力同期信号SYiに同期したタイミングでフ
ィールドメモリ14,15に書込まれ、出力同期信号S
Yoに同期して読出される。切替器13によって選択さ
れた前フレーム信号S12又は次フレーム信号S10
は、制御回路31の制御により、入力同期信号SYiに
同期してフィールドメモリ16,17に書込まれ、出力
同期信号SYoに同期して読出される。
【0023】ここで、制御回路31は、入力同期信号S
Yiと出力同期信号SYoにより、入力と出力の位相比
較を行って、フィールドメモリ16,17の読出しで、
フレームの飛越しあるいは繰返しの発生を検出し、切替
信号S31aを出力して切替器13を切替える。この切
替器13により、飛越しの場合は前フレーム信号S12
が選択され、繰返しの場合は次フレーム信号S10が選
択され、フィールドメモリ16,17に書込まれる。フ
ィールドメモリ14,15の出力信号と、フィールドメ
モリ16,17の出力信号とは、切替信号S31bで切
替え制御される切替器18,19により、出力同期信号
SYoの偶数フィールドと奇数フィールドに応じて切替
えられて選択される。この切替器18によって選択され
た第1信号S18が、動き補正用メモリ20に入力さ
れ、さらに切替器19によって選択された第2信号S1
9が、動き補正用メモリ21に入力される。
【0024】図示しない動きベクトル検出手段により、
入力画像信号Siと現フレーム信号S11との間で動き
ベクトルMVが検出され、その動きベクトルMVがフレ
ームメモリ25に入力されると共に、切替器26へ送ら
れる。切替器26は、制御回路31から出力される切替
信号S31aによって切替えられ、動きベクトルMV又
はフレームメモリ25の出力信号のいずれか一方を選択
する。この切替器26で選択された信号は、制御回路3
1によって制御されるフィールドメモリ27,28に、
入力同期信号SYiに同期して書込まれ、出力同期信号
SYoに同期して読出される。フィールドメモリ27,
28から読出された信号は、切替信号S31bで切替制
御される切替器29によっていずれか一方が選択され、
アドレス発生部30に入力される。アドレス発生部30
では、制御回路31から出力される制御信号S31cに
基づき、現フィールドの動き補正用メモリ20と前/次
フィールドの動き補正用メモリ21のアドレスS30
a,S30bを発生する。メモリ20,21には、第1
信号S18及び第2信号S19が入力され、アドレスS
30a,S30bに相当する記憶領域から、動きベクト
ルMVによって補正された画像信号を出力する。これら
のメモリ20,21の出力信号は、乗算器22,23に
よって内挿係数S31d,S31eと乗算された後、加
算器24で加算されて内挿処理が行われ、出力画像信号
Soが出力される。
【0025】図4は図3のフレームシンクロナイザにお
けるフィールド飛越し発生時の内挿処理のタイムチャー
ト、及び図5はそのフレームシンクロナイザのフィール
ド繰返し発生時の内挿処理のタイムチャートである。以
下、図4及び図5を参照しつつ、内挿処理方法を説明す
る。図4及び図5では、例えば、アドレス発生部30内
に設けられる内挿カウンタが3ビットの場合のタイムチ
ャートが示されている。INVはメモリ20,21への
書込みスタートタイミング、及びOVはメモリ20,2
1の読出しタイミングであり、これらのタイミングが制
御回路31で生成される。スタートタイミングINV、
メモリ20,21の読出しの現フィールド及び前フィー
ルド、さらに出力画像信号So中に付された数字は、フ
ィールド番号である。出力画像信号So中の符号A〜G
は、内挿処理の結果である。また、この図4及び図5で
は、不連続を8フィールドで分散して吸収する例が示さ
れている。例えば、図4の内挿処理結果のA=5×7/
8+7×1/8において、「5」はフィールド飛越し点
後の前フィールドのフィールド番号、「7/8」は乗算
器23に与えられる内挿係数S31e、「7」はフィー
ルド飛越し点後の現フィールド番号、及び「1/8」は
乗算器22に与えられる内挿係数S31dを表わす。
【0026】メモリ20,21の読出しにおいて、図4
に示すようなフィールド飛越しが発生した時、メモリ2
0から現フィールド「7」の画像信号をそのまま出力す
ると、1フレームの飛越しが発生する。そこで、この第
2の実施例では、1フレームの飛越しが発生した時、メ
モリ21から前フィールド「5」の画像信号を出力し、
この画像信号を使って乗算器22,23及び加算器24
で加重加算し、不連続を8フィールドに分散して吸収
し、出力画像信号Soを出力する。これにより、動画像
において飛越しが発生した時も、視覚的に目に尽きにく
くなる。なお、図4では、説明の簡単化を図るために、
8フィールドで吸収する例を示したが、実際には数十あ
るいは数百フィールドで不連続を吸収することもでき
る。このような内挿処理において、単純にフレーム間の
信号を加重加算しただけでは、動画像においてボケを生
じることがある。そこで、この第2の実施例では、動き
ベクトルMVを用いて第1信号S18及び第2信号S1
9を補正した後に、メモリ20,21の出力信号に対し
て乗算器22,23及び加算器24によって内挿処理を
行う。これにより、より鮮明に、動画像の不連続を吸収
することができる。図5に示すフィールド繰返しが発生
した時も、前述したフィールド飛越しの制御と同様の制
御が行われる。
【0027】以上のように、この第2の実施例では、次
の(1),(2)のような効果がある。 (1) この第2の実施例では、フレームの飛越し又は
繰返しが発生した際、切替器19によって選択される前
フレーム又は次フレームの信号を用いて乗算器22,2
3及び加算器24で内挿処理を行っている。しかも、動
き補正用メモリ20,21及び動きベクトルMVを用い
て動き補正を行った後、内挿処理を行っているので、動
画の不連続を目立たなくすることができる。 (2) 入出力の同期変換用フィールドメモリ14〜1
7の前段に、2段のフレームメモリ11,12を設けた
ので、フィールドの飛越し又は繰返しが発生した時に、
内挿処理に必要な前フレーム又は次フレームの信号S1
9を連続的に得ることができる。これにより、同期変換
用フィールドメモリ14〜17の容量を最小限にするこ
とができると共に、制御を容易にすることができる。
【0028】第3の実施例 図6は、本発明の第3の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図であり、第2の実施例を示す図
3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。このフレームシンクロナイザでは、図3のフレーム
シンクロナイザに、新たにフレームメモリ41、切替器
42,45、フィールドメモリ43,44、及び全画面
静止検出部46が付加され、さらにそれに伴い、図3の
アドレス発生部30が内挿制御部30Aに置き換えら
れ、図3の制御回路31が異なる構成の制御回路31A
に置き換えられている。その他の構成は、第2の実施例
と同様である。図6のフレームシンクロナイザでは、図
示しないが、フレーム間差分信号FSを出力する静止画
検出手段が設けられている。この静止画検出手段は、1
フレームの時間差を持った第1信号S18及び第2信号
S19に対する静止画検出を行い、その検出結果のフレ
ーム間差分信号FSを出力するものである。フレーム間
差分信号FSは、フレームメモリ41で1フレーム分遅
延され、その遅延された信号とフレーム間差分信号FS
のいずれか1つが、切替器42で選択された後、フィー
ルドメモリ43,44に格納されるようになっている。
フィールドメモリ43,44の出力信号のうちのいずれ
か1つは、切替器45で選択され、全画面静止検出部4
6に入力されるようになっている。切替器42,45
は、切替信号S31a,S31bによって切替えられ
る。
【0029】全画面静止検出部46は、切替器29,4
5の出力信号と制御信号S31fとを入力し、該切替器
45から出力される静止画検出結果を1フィールド以上
蓄積し、その結果を用いて全画面静止の検出を行い、そ
の検出結果である全画面静止信号S46を出力して内挿
制御部30Aに与えるものである。内挿制御部30A
は、切替器29の出力信号と全画面静止信号S46とを
入力し、図3のアドレス発生部30と同様のアドレスS
30a,S30bを出力すると共に、図3の制御回路3
1に代わって内挿係数S31d,S31eを出力する機
能を有している。制御回路31Aは、入力同期信号SY
i及び出力同期信号SYoを入力し、切替器13,2
6,42を切替え制御する切替信号S31a、切替器1
8,19,29,45を切替え制御する切替信号S31
b、及び全画面静止検出部46を制御する制御信号S3
1fを出力する回路である。
【0030】次に、以上のようなフレームシンクロナイ
ザを用いたフレーム同期方法を説明する。入力画像信号
Siがフレームメモリ11,12に入力されると、第2
の実施例と同様に、フィールドメモリ14〜17で入出
力の同期変換が行われ、乗算器22,23及び加算器2
4によって内挿処理が行われる。この第3の実施例で
は、新たに、入力画像信号Siとその前フレーム信号S
12とのフレーム間差分信号FSが入力される。このフ
レーム間差分信号FSは、動きベクトルMVと同様に、
フレームメモリ41で1フレーム分遅延され、その遅延
信号と該フレーム間差分信号FSとのいずれか一方が切
替器42で選択される。この選択された信号は、制御回
路31Aの制御により、入力同期信号SYiに同期して
フィールドメモリ43,44に書込まれ、出力同期信号
SYoに同期して読出される。フィールドメモリ43,
44から読出された信号のうちの1つが切替器45で選
択され、制御信号S31fで制御される全画面静止検出
部46に、出力同期信号SYoのタイミングで入力され
る。全画面静止検出部46では、フレーム間差分信号F
Sと動きベクトルMVとを比較し、両者が共に零の時、
入力画像信号Siが静止画であると判定する。さらに、
この判定結果を1フィールド以上蓄積し、1画面全てが
静止画の時、改めて全画面静止と判定し、その全画面静
止信号S46を内挿制御部30Aへ送る。フレームシン
クロナイザにおいて、フレームの飛越し/繰返しは、そ
れが動画像時に起きれば、不連続として検知されるが、
静止画像においては検知されない。
【0031】図7は図6のフレームシンクロナイザにお
けるフィールド飛越し発生時の動作説明図、及び図8は
そのフレームシンクロナイザにおけるフィールド繰返し
発生時の動作説明図である。この図7及び図8では、例
えば、内挿制御部30A内に設けられる内挿カウンタと
して3ビットのものを使用し、不連続を8フィールドで
分散して吸収する例が示されている。なお、実際には数
十あるいは数百フィールドで不連続を吸収することもで
きる。また、図7,図8中のISは、制御回路31Aあ
るいは全画面静止検出部46から出力される内挿スター
ト信号である。
【0032】例えば、図7に示すように、フィールドの
飛越しが発生した時、切替器18から出力される現フィ
ールド「4」を、切替器19から出力される前フィール
ド「5」に切替えれば、出力画像信号Soの連続性が保
たれる。次に、全画面静止検出部46から出力される全
画面静止信号S46により、静止画と判定された時点
で、切替器18から出力される現フィールド「11」に
切替えることで、不連続の吸収が静止画像時に行われ
る。そのため、出力画像信号Soの不連続は、検知され
ない。従って、フィールド飛越しという不連続が発生し
てから、次の不連続が発生するまでに、全画面静止検出
部46で全画面静止が検出されれば、出力画像信号So
の不連続が検知されることなく、不連続の吸収を行うこ
とができる。また、フィールド飛越しという不連続が発
生してから、次の不連続が発生するまで、全画面静止検
出部46で全画面静止が検出されなかった時は、制御回
路31Aによって次の不連続が発生するのを検出し、そ
の時点で、内挿制御部30Aによって内挿係数S31
d,S31eを切替えることにより、第2の実施例と同
様の内挿処理が行われる。図8のフィールド繰返し発生
時の制御も、前述したフィールド飛越し発生時の制御と
同様に行われる。
【0033】以上のように、この第3の実施例では、次
の(1),(2)のような効果がある。 (1) この第3の実施例では、フレーム間差分信号F
Sと動きベクトルMVにより、全画面静止検出部46で
静止画検出を行ってその1フィールド蓄積を行うこと
で、全画面静止を検出する。この全画面静止信号S46
は、内挿制御部30Aに送られ、フレームの不連続が発
生した時に動画であれば、切替器18,19から出力さ
れる第1信号S18又は第2信号S19を切替えて、出
力画像信号Soの連続性を維持し、全画面静止検出部4
6で全画面静止が検出された時点で、不連続の吸収を行
う。そのため、シンクロナイザにおいて、フレームの飛
越し又は繰返しが発生した際、動画像時の不連続を防ぐ
ことができる。 (2) 不連続の周期が速く、全画面静止にならないよ
うな信号に対してでも、2度目の不連続が発生する前
に、内挿制御部30A、メモリ20,21、乗算器2
2,23、及び加算器24によって動きベクトルMVを
用いた内挿処理を行うので、動画像時の不連続を最小限
にすることができる。なお、本発明は上記実施例に限定
されず、例えば、上記実施例のフレーム同期方法を他の
手順に変えたり、あるいは図1、図3及び図6のフレー
ムシンクロナイザを図示以外の回路で構成する等、種々
の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、遅延手段から出力される画像書込み
信号と、フレームメモリから読出される出力画像信号と
の位相を比較することにより、フレームの飛越し、ある
いはフレームの繰返しを検出(予測)するようにしたの
で、そのフレームの飛越し/繰返し制御を効率良く、フ
ィールドの有効データ内での不連続を起こさずに行うこ
とができる。さらに、フレームメモリの書込みと読出し
のアドレスが接近した場合の、読出し不確定領域を避け
ることができる。しかも、フレームメモリと別に、その
前段に遅延手段を設けたので、必要なフレームメモリの
容量を最小限にすることができる。
【0035】第3及び第4の発明によれば、1フレーム
の時間差を持った第1信号及び第2信号に対し、フレー
ムの不連続を検出し、複数フィールドの時間に渡って前
記第1信号及び第2信号によるフレーム間の内挿処理を
行い、不連続を複数フィールドに分散するので、その不
連続を軽減することができる。さらに、フレーム遅延手
段から出力される現フレーム信号、前フレーム信号、及
び次フレーム信号を、入出力の同期変換用の第1及び第
2のフレームメモリに格納するようにしたので、フレー
ムの飛越し又は繰返しが発生した時に、内挿処理に必要
な前フレーム又は次フレームの信号を連続的に得ること
ができ、それによって第1及び第2のフレームメモリの
容量を最小限にできると共に、制御を容易にすることが
できる。第5の発明によれば、第1及び第2のフレーム
メモリから出力される第1信号及び第2信号に対し、検
出された動きベクトルを用いて動き補正を行った後、そ
の補正された信号によるフレーム間の内挿処理を行うよ
うにしているので、不連続をより軽減することができる
と共に、動画の不連続を目立たなくすることができる。
【0036】第6及び第7の発明によれば、フレーム間
差分信号と動きベクトルにより、静止画検出を行い、そ
の1フィールド蓄積を行うことで、全画面静止を検出
し、その検出結果を用いて、フレームの不連続が発生し
た時に動画であれば、第1と第2のフレームメモリの出
力信号を切替えて出力画像信号の連続性を維持し、全画
面静止が検出された時点で、フレームの不連続の吸収を
行うようにしている。そのため、フレームの飛越し又は
繰返しが発生した際、動画像時の不連続を防止できる。
第8の発明によれば、不連続の周期が速く、全画面静止
にならないような信号に対しても、2度目の不連続が発
生する前に、動きベクトルを用いた内挿処理を行うの
で、動画像時の不連続を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図である。
【図2】図1のフィールドメモリへの書込み制御を説明
するためのタイムチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図である。
【図4】図3のフィールド飛越し発生時の内挿処理のタ
イムチャートである。
【図5】図3のフィールド繰返し発生時の内挿処理のタ
イムチャートである。
【図6】本発明の第3の実施例を示すフレームシンクロ
ナイザの機能ブロック図である。
【図7】図6のフィールド飛越し発生時の動作説明図で
ある。
【図8】図6のフィールド繰返し発生時の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
1,2 ラインメモリ 3,6,13,18,19,26,29,42,45
切替器 4,5,14,15,16,17,27,28,43,
44フィールドメモリ 11,12,25,41 フレームメモリ 7,31,31A 制御回路 20,21 動き補正用メモリ 22,23 乗算器 24 加算器 30 アドレス発生部 30A 内挿制御部 46 全画面静止検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 健夫 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センタ内 (72)発明者 星野 良春 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センタ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号から複数の異なる遅延量の
    画像書込み信号を生成して出力する遅延手段と、 前記遅延手段から出力される1フレーム分の前記画像書
    込み信号を格納するフレームメモリとを用い、 前記画像書込み信号と前記フレームメモリから読出され
    る出力画像信号との位相差を比較して、該フレームメモ
    リの読出しにおける不連続を検出すると共にフレームの
    飛越し/繰返しを検出し、それらの検出結果に応じて該
    フレームメモリに書込むための1つの前記画像書込み信
    号を選択して該フレームメモリの読出しを連続的に行う
    ことを特徴とするフレーム同期方法。
  2. 【請求項2】 2段のバッファメモリを有し、入力画像
    信号から3つの異なる遅延量の画像書込み信号を生成し
    て出力する遅延手段と、 前記遅延手段から出力される1フレーム分の前記画像書
    込み信号を格納するフレームメモリと、 前記画像書込み信号と前記フレームメモリから読出され
    る出力画像信号との位相差を比較して、該フレームメモ
    リの読出しにおける不連続を検出すると共にフレームの
    飛越し/繰返しを検出し、それらの検出結果に応じて該
    フレームメモリに書込むための1つの前記画像書込み信
    号を選択する制御手段とを、 備えたことを特徴とするフレームシンクロナイザ。
  3. 【請求項3】 入力画像信号を入力し、その入力画像信
    号を1フレーム遅延させた現フレーム信号、2フレーム
    遅延させた前フレーム信号、及びその入力画像信号その
    ものを次フレーム信号としてそれぞれ出力するフレーム
    遅延手段と、 前記現フレーム信号を格納することによって前記入力画
    像信号と出力画像信号との時間軸変換を行う第1のフレ
    ームメモリと、 前記前フレーム信号又は次フレーム信号のうちのいずれ
    か一方の選択された信号を格納することによって前記入
    力画像信号と前記出力画像信号との時間軸変換を行う第
    2のフレームメモリとを用い、 入力同期信号と出力同期信号との位相比較を行ってフレ
    ームの飛越し/繰返しを検出し、その検出結果に基づ
    き、フレームの飛越しの際は前記前フレーム信号を選択
    して前記第2のフレームメモリに格納し、フレームの繰
    返しの際は前記次フレーム信号を選択して前記第2のフ
    レームメモリに格納し、前記第1及び第2のフレームメ
    モリの出力信号で常に1フレームの時間差を持った第1
    信号及び第2信号を生成することを特徴とするフレーム
    同期方法。
  4. 【請求項4】 請求項3のフレーム遅延手段、第1のフ
    レームメモリ、及び第2のフレームメモリを用い、 前記第1及び第2のフレームメモリから読出される1フ
    レームの時間差を持った第1信号及び第2信号に対し、
    フレームの不連続を検出し、複数フィールドの時間に渡
    って該第1信号及び第2信号によるフレーム間の内挿処
    理を行って不連続を複数フィールドに分散することを特
    徴とするフレーム同期方法。
  5. 【請求項5】 請求項3のフレーム遅延手段、第1のフ
    レームメモリ、及び第2のフレームメモリと、 前記第1及び第2のフレームメモリから読出される1フ
    レームの時間差を持った第1信号及び第2信号に対する
    フレーム間の動きベクトルを検出する動きベクトル検出
    手段とを用い、 前記第1信号及び前記第2信号に対し、前記動きベクト
    ル検出手段で検出された動きベクトルを用いて動き補正
    を行った後、その補正された信号によるフレーム間の内
    挿処理を行って不連続を複数フィールドに分散すること
    を特徴とするフレーム同期方法。
  6. 【請求項6】 請求項3のフレーム遅延手段、第1のフ
    レームメモリ、及び第2のフレームメモリと、 前記第1及び第2のフレームメモリから読出される1フ
    レームの時間差を持った第1信号及び第2信号に対する
    静止画を検出する静止画検出手段と、 前記静止画検出手段の検出結果を1フィールド以上蓄積
    してその蓄積結果に基づき全画面静止の検出を行う全画
    面静止検出手段とを用い、 フレームの不連続を検出した際、前記全画面静止検出手
    段で全画面静止が検出されれば、前記第1信号をそのま
    ま出力し、前記全画面静止検出手段で全画面静止が検出
    されなければ、前記第2信号を出力しておいて、全画面
    静止が検出された時点で、該第2信号を前記第1信号に
    切替えて出力することを特徴とするフレーム同期方法。
  7. 【請求項7】 請求項3のフレーム遅延手段、第1のフ
    レームメモリ、及び第2のフレームメモリと、 請求項6の静止画検出手段、及び全画面静止検出手段と
    を用い、 フレームの不連続を検出してから、2度目のフレームの
    不連続を検出するまでに、前記全画面静止検出手段で全
    画面静止が検出されなかった時、入力同期信号と出力同
    期信号との位相を比較し、2度目の不連続が数フィール
    ドの後に発生することを検出し、不連続が発生する前に
    複数フィールドの時間を用いたフレーム間内挿処理を行
    うことを特徴とするフレーム同期方法。
  8. 【請求項8】 請求項3のフレーム遅延手段、第1のフ
    レームメモリ、及び第2のフレームメモリと、 請求項5の動きベクトル検出手段と、 請求項6の静止画検出手段、及び全画面静止検出手段と
    を用い、 フレームの不連続を検出してから、2度目のフレームの
    不連続を検出するまでに、前記全画面静止検出手段で全
    画面静止が検出されなかった時に、2度目の不連続が発
    生する前に、前記動きベクトル検出手段で検出されたフ
    レーム間の動きベクトルを用いた動き補正をした上で、
    複数フィールドの時間を用いたフレーム間内挿処理を行
    うことを特徴とするフレーム同期方法。
JP7163791A 1995-06-29 1995-06-29 フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ Withdrawn JPH0918740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7163791A JPH0918740A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7163791A JPH0918740A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0918740A true JPH0918740A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15780778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7163791A Withdrawn JPH0918740A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0918740A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256836B2 (en) 2000-06-23 2007-08-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing system and method, and image display system
KR100782187B1 (ko) * 2006-05-10 2007-12-04 엘지전자 주식회사 프레임 스킵 방지가 가능한 영상표시기기 및 프레임 스킵방지 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256836B2 (en) 2000-06-23 2007-08-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing system and method, and image display system
US7787049B2 (en) 2000-06-23 2010-08-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing system and method, and image display system
US7796192B2 (en) 2000-06-23 2010-09-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing system and method, and image display system
KR100782187B1 (ko) * 2006-05-10 2007-12-04 엘지전자 주식회사 프레임 스킵 방지가 가능한 영상표시기기 및 프레임 스킵방지 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008826B2 (ja) 高精細度デインタレース/フレーム倍増回路およびその方法
JP2000500318A (ja) 適応画像遅延装置
JP2912636B2 (ja) 2画面テレビ
NL7908656A (nl) Signaalbewerkingsstelsel voor een kleurentelevisie- signaal van het pal-type.
JPH04293384A (ja) 画像表示装置
US6040868A (en) Device and method of converting scanning pattern of display device
JP2005167887A (ja) 動画像フォーマット変換装置及び方法
EP0498625B1 (en) Television special effects generator with progressive scanning and corresponding method
JP2584138B2 (ja) テレビジョン方式変換装置
US6417887B1 (en) Image display processing apparatus and method for converting an image signal from an interlaced system to a progressive system
EP0746154B1 (en) A subpicture signal vertical compression circuit
JPH10327393A (ja) 映像信号処理装置
JP3946780B2 (ja) ビデオ信号同期装置
JPH10191268A (ja) 映像信号処理装置および処理方法
JPH0918740A (ja) フレーム同期方法及びフレームシンクロナイザ
US5495293A (en) Frame synchronizer and a signal switching apparatus
EP1168841B1 (en) Image processing apparatus and method and signal switching output device
JP4439603B2 (ja) テレビジョン受信機
JPH0865639A (ja) 画像処理装置
JPH0795441A (ja) テレビジョン信号処理方式
JP4656759B2 (ja) 走査線変換装置
JPS6150474A (ja) 走査変換装置
JP3708165B2 (ja) デジタル映像信号処理装置
JP3091700B2 (ja) テレビジョン受像機
JP2003309818A (ja) 映像信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903