JP4439603B2 - テレビジョン受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる走査方式の映像を1つの表示装置に同時に表示するテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン受信機の大型化、高画質化ならびに映像メディアの多様化にともない、これら多種多様な映像メディアを同時に視聴し楽しみたいという需要も増大してきている。これに応えるため、これら多種多様な映像メディアを1つの表示装置に同時に高画質に表示するための技術開発が盛んに行われている。
【0003】
以下に、高画質化を図りながら2画面同時表示を可能とした従来の倍速走査変換を施した2画面表示が可能なテレビジョン受信機について説明する。
【0004】
図10〜12は、高画質化を図りながら2画面同時表示を可能とした従来のテレビジョン受信機のブロック図を示すものである。図10は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図10において、1は2画面表示を行うときに表示同期の基準となる基準映像信号を入力しA/D変換するA/D変換器、2はA/D変換器1の出力映像を縮小処理するために前段処理として映像の帯域制限を行うローパスフィルタ、3はローパスフィルタ2の出力映像を間引き処理により縮小処理する映像縮小用画像メモリ、4はA/D変換器1に入力させる映像信号と同時表示する映像を入力しA/D変換するA/D変換器、5はA/D変換器4の出力映像を基準映像信号と映像のフレーム周波数周期で同期をとるための同期変換処理を行うフレームシンクロ用画像メモリ、6はA/D変換器2の出力映像を縮小処理するために前段処理として映像の帯域制限を行うローパスフィルタ、7はローパスフィルタ6の出力映像を間引き処理により縮小処理する映像縮小用画像メモリ、8は映像縮小用画像メモリ3及び7の出力映像を入力とし両信号を選択し映像表示途中に切り換えることにより映像合成を行うセレクタ、9は画像メモリ3、5及び7に対しデータ書き込み、読み出しに関する制御信号及びセレクタ8の切換制御信号を発生する制御回路、20はセレクタ8により合成された映像信号を入力としてメモリを用いて1走査遅延、1フィールド遅延、1フレーム遅延等の信号を作り演算することにより倍速走査用の映像信号を算出する走査映像演算回路、40は走査映像演算回路20により算出された倍速走査用の2種類の映像信号(現ライン映像信号、補間ライン映像信号)の走査を2倍速にした後に上記2信号を合成する倍速走査変換回路、71は倍速走査変換回路40の出力映像信号を入力としてD/A変換するD/A変換器である。図11は上記図7の走査映像演算回路20の内部構成を示したブロック図であり、図11において、21は図10のセレクタ8により合成された映像信号を入力とし1走査期間遅延させる画像メモリ、22は画像メモリ21の入力映像と出力映像を加算したのちに振幅を1/2に補正する加算器、23は画像メモリ22の出力映像信号を入力とし262走査期間遅延させる画像メモリ、24は画像メモリ23の出力映像信号を入力とし263走査期間遅延させる画像メモリ、25は画像メモリ23への入力映像信号と画像メモリ24の出力映像信号を入力とし両信号の差分から表示画素単位で前フレームに対する動画・静止画判別を行う動き検出回路、26は画像メモリ23の出力映像信号と加算器22の出力映像信号を入力とし動き検出回路25からの制御信号により両信号の加算比率を制御しながら画素単位で両信号を加算処理するMIX回路である。また、図12は上記図10の倍速走査変換回路40の内部構成を示したブロック図であり、図12において、41は入力されたそのままの映像情報を持つ走査映像演算回路20からの出力現ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、42は走査映像演算回路20での演算により算出された同回路からの出力補間ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、43は画像メモリ41及び42の制御信号である書き込みリセット信号、読み出しリセット信号、読み出しイネーブル信号を発生する制御回路、44は画像メモリ41への読み出しイネーブル信号を反転し画像メモリ42の読み出しイネーブル信号入力に入力する反転回路、52は制御回路43からの信号を入力切換選択信号として画像メモリ41及び42の出力映像信号を選択し出力するセレクタである。
【0005】
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0006】
1.画面表示
ユーザーにより1画面表示ならびに表示映像の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する映像信号が入力され画像メモリ3に書き込まれる。セレクタ8では常に画像メモリ3からの映像信号が選択され出力される。セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像変換回路20に入力され、現ライン走査映像信号と動き適応した走査変換を施した補間ライン走査映像信号が算出される。図11を用いて詳しく説明すると、セレクタ8の出力映像信号は、まず画像メモリ21により1走査期間分だけ遅延される。この画像メモリ21の出力映像信号が現ライン走査映像信号となる。一方、動き検出回路25には画像メモリ21の出力映像信号と同出力映像信号をさらに1フレーム走査期間遅らせた画像メモリ24の出力映像信号が入力され、両信号の差分信号、つまりフレーム差分信号を画素単位で算出し、各画素の前フレームの映像に対する動き量を検出する。この時、差分値が大きい場合動きが大きい、差分値が小さい場合動きが小さいと判断する。一方、MIX回路26では上記動き検出回路25の出力信号である動き量検出信号を制御信号として、同動き量検出信号に応じて画像メモリ23の出力映像信号と加算器22の出力映像信号を一定比率で加算する。ここで、加算器22の出力映像信号は画像メモリ21の入力及び出力映像信号を加算したのちに振幅を1/2に補正することにより求められる。つまり、以上の処理により補間走査映像信号は、静止画時には画像メモリ21の出力映像信号に対し1フィールド遅延した画像メモリ23の出力映像信号、つまりフィールド間内挿された映像信号が静止画映像として補間され、動画時には画像メモリ21の入出力映像信号を加算し振幅補正した加算器22の出力映像、つまりフィールド内内挿(ライン間内挿)された映像信号が動画映像として補間される。走査映像変換回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は倍速走査変換回路40に入力され、画像メモリを用いて走査を2倍速する。その後さらに上記2信号を内部セレクタにより倍速走査毎に切り換え合成することにより、倍速走査映像信号を作成する。図12を用いて詳しく説明すると、走査映像変換回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は共に、1走査周期でそれぞれ画像メモリ41及び42に書き込まれる。読み出しは書き込みに対し2倍の速度、周期で行う。さらに、読み出しに関しては出力イネーブル制御を行い、その制御信号は周期が画像メモリ41及び42への書き込みリセット信号と等しく、デューティ50%の変化点が読み出しリセット信号に等しい信号となる。また同イネーブル信号の極性は画像メモリ41及び42で反転の関係になる。つまり、倍速走査において現ライン走査時に画像メモリの41の出力がイネーブルになり、補間ライン走査時に画像メモリの42の出力がイネーブルになる。後段のセレクタ52ではそれぞれイネーブル状態の画像メモリ41及び42が入力信号として選択され、現ライン映像、補間ライン映像が合成された倍速走査の映像信号として出力される。
【0007】
2.画面表示
ユーザーにより2画面表示、表示同期の基準となる基準映像(主画面側の表示映像)の種類ならびに基準映像信号と同時表示する映像(副画面側の表示映像)の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する主画面映像信号が入力され、ローパスフィルタ2により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ3に書き込まれる。また、A/D変換器4から該当する副画面映像信号が入力され画像メモリ5に書き込まれる。画像メモリ5ではメモリへの映像信号の書き込みを副画面映像の同期を用いて行い、メモリからの映像信号の読み出しを主画面映像の同期を用いて行うことにより、副画面映像に対し映像のフレーム周波数周期で主画面映像と同期をとる同期変換処理を行う(フレームシンクロ処理)。またこの時、主画面映像と副画面映像との間でフレーム周波数が異なる場合には、主画面映像及び副画面映像の垂直同期信号の位相を検出して表示副画面映像に1フィールド以上の位相差が発生しないように制御回路9で画像メモリ5の書き込み・読み出し制御信号を制御する(追い越し・追い越され制御)。画像メモリ5により主画面映像と同期された画像メモリ5の出力副画面映像はローパスフィルタ6により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ7に書き込まれる。この後、主画面映像及び副画面映像の表示位相、表示境界線位相を制御回路9により画像メモリ3及び7の映像信号読み出し位相、セレクタ8の入力選択制御信号を制御することにより2画面合成映像を実現する。さらに、セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像変換回路20に入力され、順次走査変換処理が行われるが、以降の処理については1画面表示時と同様の処理であるため省略する。また、この時の各部の映像信号を図13に記載する。さらに、主画面映像入力が非標準信号と呼ばれる例えばある種のゲームから出力される1フレーム262本の順次走査信号、副画面映像信号入力がNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合の各部の映像信号を図14に記載する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のような主・副画面の合成を行った後、その映像を1つの映像として画面全体に対し一様な倍速走査変換処理を行う構成では、例えば地上波放送と一部VTRのブルーバック時、地上波放送とゲーム映像時、等、主画面映像及び副画面映像の走査方式として飛び越し走査方式と順次走査方式が混在した場合に垂直方向に映像の重なりが生じる等の画質劣化が発生したり、またHDTV等の高い映像走査周波数を有する映像に対しては前段処理として疑似NTSC方式に信号フォーマット変換した後に画面合成をしなければならない、という多画面表示時の画質劣化に関する課題を有していた。
【0009】
本発明は上記課題に鑑み、多画面表示時の入力映像の映像及び同期信号を検出し、この検出結果に応じて走査変換方法を制御することにより、入力映像に最適な高画質を実現する倍速走査変換を施した多画面表示可能なテレビジョン受信機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のテレビジョン受信機は、
(1)本発明は、合成後の映像信号を1走査期間遅延させるラインメモリと、入力映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、上記ラインメモリの入力映像信号と出力映像信号を上記走査方式判別回路の出力信号により選択し出力する第2のセレクタにより、上記走査方式判別回路における入力映像信号の走査方式判別結果に応じて基準映像信号のフィールド周波数で倍速度走査変換前の合成後映像信号を1走査期間遅延するしないを切り換える処理を行うか否かを制御したり、また合成前の入力映像の走査方式が順次走査方式の映像に関しては後段の倍速走査変換の処理を動き適応型順次走査変換から単純2度書き倍速走査変換に切り換える処理を行うものである。
【0011】
本発明によれば、例えば地上波放送と一部VTRのブルーバック時、地上波放送とゲーム映像時、等、主画面映像及び副画面映像の走査方式として飛び越し走査方式と順次走査方式が混在した場合にも垂直方向に映像の重なりが生じる等の画質劣化が発生しない多画面表示を可能とするテレビジョン受信機を提供できる。
【0012】
(2)本発明は、入力映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、水平方向に縮小処理された多画面表示するそれぞれの映像信号に対し独立の遅延量で遅延させるメモリと、上記走査方式判別回路の出力信号を制御信号として上記メモリで遅延された上記水平方向に縮小処理された映像信号を入力として映像合成処理及び走査変換処理を行う映像合成・走査変換回路により、上記走査方式判別回路における入力映像信号の走査方式判別結果に応じて、上記メモリによるそれぞれの入力映像信号の遅延量を独立に切り換え制御するとともに多画面表示するそれぞれの入力映像信号の映像合成方法及び走査変換方法を切り換える処理を行うものである。
【0013】
本発明によれば、HDTV等の高い映像走査周波数を有する映像の多画面表示時に従来前段処理として必要であった疑似NTSC方式への信号フォーマット変換を行うことなく多画面表示することが可能となり、高い映像走査周波数を有する映像に対しては走査レートのダウンコンバートによる画質及び解像度の劣化を防ぎ、また高い映像走査周波数を有する映像と同時表示するNTSC方式のような従来構成においても走査レートのダウンコンバートなく表示可能であった映像についても走査レートのアップコンバートによりさらなる画質改善の可能性を生み出すことを可能とする、高画質な多画面表示を実現するテレビジョン受信機を提供できる。
【0014】
(3)本発明は、入力映像信号の映像情報を分析して飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける映像開始走査線と垂直同期信号との位相及び有効映像走査線数を入力映像信号に対し検出し映像縮小処理を制御する制御回路にその検出結果を出力する映像開始ライン検出回路及び有効映像走査線数検出回路により、上記映像開始ライン検出回路における入力映像信号の映像開始走査線と垂直同期信号との位相検出結果に応じて映像縮小処理メモリからの映像信号の読み出し位相と映像の合成処理を行うセレクタの切り換え位相を制御したり、上記有効映像走査線数検出回路における入力映像信号の有効映像走査線数検出結果に応じて映像縮小処理メモリの縮小倍率を切り換えるものである。
【0015】
本発明によれば、走査線数が同一であるが映像の有効位相あるいは有効走査線数が異なる場合にも入力される映像信号を分析し、その分析結果から多画面表示時の表示位相及び走査変換方法を算出し走査変換、映像合成することにより自動的に最適な多画面表示を可能とするテレビジョン受信機を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項に記載の発明は、基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、上記セレクタにより合成された映像信号を入力として同信号のフレーム間の動き量を検出して動き量が小さい時はフィールド間内挿により動き量が大きい時にはフィールド内内挿により補間ライン走査映像信号を算出すると共に入力映像を遅延させ補間ライン走査映像信号と同位相にした現ライン走査映像信号を出力する走査映像算出回路と、上記走査映像算出回路の出力である現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号の走査を2倍に速度変換した後に両信号を倍速走査毎に切換選択することにより合成を行う倍速走査変換回路とを備え、上記走査方式判別回路における上記基準映像信号の走査方式判別結果に応じて基準映像信号のフィールド周波数で倍速度走査変換前の合成後映像信号を1走査期間遅延するしないを切り換える処理を行うか否かを制御することを可能とするテレビジョン受信機であり、例えば地上波放送と一部VTRのブルーバック時、地上波放送とゲーム映像時、等、主画面映像及び副画面映像の走査方式として飛び越し走査方式と順次走査方式が混在した場合にも垂直方向に映像の重なりが生じる等の画質劣化が発生しない多画面表示が可能となるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項に記載の発明は、基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、上記セレクタにより合成された映像信号を入力として同信号のフレーム間の動き量を検出して動き量が小さい時はフィールド間内挿により動き量が大きい時にはフィールド内内挿により補間ライン走査映像信号を算出すると共に入力映像を遅延させ補間ライン走査映像信号と同位相にした現ライン走査映像信号を出力する走査映像算出回路と、上記走査映像算出回路の出力である現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号の走査を2倍に速度変換した後に両信号を切換選択することにより合成を行う倍速走査変換回路とを備え、上記走査方式判別回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式判別結果に応じて、倍速走査変換の処理として動き適応型順次走査変換と単純2度書き倍速走査変換とを切り換えることを可能とするテレビジョン受信機であり、例えば地上波放送と一部VTRのブルーバック時、地上波放送とゲーム映像時、等、主画面映像及び副画面映像の走査方式として飛び越し走査方式と順次走査方式が混在した場合にも飛び越し走査方式の入力映像を倍速走査表示時には動き適応型順次走査変換による映像表示を、順次走査方式の入力映像を倍速走査表示時には動き映像に対しても周波数特性の劣化の生じない単純2度書き順次走査変換による映像表示を行い、多画面表示の各入力映像に対して最適な走査変換が行えるように処理を切り換えることにより高画質な多画面表示が可能となるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項に記載の発明は、基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、上記第1から第3のメモリの制御信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号及び上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号をそれぞれ独立の遅延量で遅延させる第4のメモリと、上記走査方式判別回路の出力信号を制御信号として上記第4のメモリで遅延された上記基準映像信号及び同時表示する映像信号を入力として映像合成処理及び走査変換処理を行う映像合成・走査変換回路とを備え、上記走査方式判別回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式判別結果に応じて、上記第4のメモリによる上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の遅延量をそれぞれ切り換え制御するとともに基準映像信号と同時表示する映像信号の映像合成方法及びそれぞれの走査変換方法を切り換えることを可能とするテレビジョン受信機であり、HDTV等の高い映像走査周波数を有する映像の多画面表示時に従来前段処理として必要であった疑似NTSC方式への信号フォーマット変換を行うことなく多画面表示することが可能となり、高い映像走査周波数を有する映像に対しては走査レートのダウンコンバートによる画質及び解像度の劣化を防ぎ、また高い映像走査周波数を有する映像と同時表示するNTSC方式のような従来構成においても走査レートのダウンコンバートなく表示可能であった映像についても走査レートのアップコンバートによりさらなる画質改善の可能性を生み出すことが可能となるという、高画質な多画面表示を実現可能となるという作用を有する。
【0020】
本発明の請求項に記載の発明は、基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像情報を分析して飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける映像開始走査線と垂直同期信号との位相を上記基準映像信号及び同時表示する映像信号に対し検出し上記制御回路にその検出結果を出力する映像開始ライン検出回路とを備え、上記映像開始ライン検出回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像開始走査線と垂直同期信号との位相検出結果に応じて上記第1及び第3のメモリからの映像信号の読み出し位相と上記セレクタの切り換え位相を制御することを可能とするテレビジョン受信機であり、走査線数が同一であるが映像の有効位相が異なる場合にも入力される映像信号を分析し、その分析結果から多画面表示時の表示位相を算出し走査変換、映像合成することにより自動的に最適な多画面表示が可能となるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項に記載の発明は、基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像情報を分析して飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける有効映像走査線数を上記基準映像信号及び同時表示する映像信号に対し検出し上記制御回路にその検出結果を出力する有効映像走査線数検出回路とを備え、上記有効映像走査線数検出回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の有効映像走査線数検出結果に応じて上記第3のメモリで行う縮小処理の縮小倍率を切り換えることを可能とするテレビジョン受信機であり、走査線数が同一であるが映像有効走査線数が異なる場合にも入力される映像信号を分析し、その分析結果から多画面表示時の走査変換方法を算出し走査変換、映像合成することにより自動的に最適な多画面表示が可能となるという作用を有する。
以下、本発明の実施形態について、図1から図9を用いて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1から図3は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図1において、1は2画面表示を行うときに表示同期の基準となる基準映像信号を入力しA/D変換するA/D変換器、2はA/D変換器1の出力映像を縮小処理するために前段処理として映像の帯域制限を行うローパスフィルタ、3はローパスフィルタ2の出力映像を間引き処理により縮小処理する映像縮小用画像メモリ、4はA/D変換器1に入力させる映像信号と同時表示する映像を入力しA/D変換するA/D変換器、5はA/D変換器4の出力映像を基準映像信号と映像のフレーム周波数周期で同期をとるための同期変換処理を行うフレームシンクロ用画像メモリ、6はA/D変換器2の出力映像を縮小処理するために前段処理として映像の帯域制限を行うローパスフィルタ、7はローパスフィルタ6の出力映像を間引き処理により縮小処理する映像縮小用画像メモリ、8は映像縮小用画像メモリ3及び7の出力映像を入力とし両信号を選択し映像表示途中に切り換えることにより映像合成を行うセレクタ、9は画像メモリ3、5及び7に対しデータ書き込み、読み出しに関する制御信号及びセレクタ8の切換制御信号を発生する制御回路、20はセレクタ8により合成された映像信号を入力としてメモリを用いて1走査遅延、1フィールド遅延、1フレーム遅延等の遅延信号を作り演算することにより倍速走査用の映像信号を算出する走査映像演算回路、40は走査映像演算回路20により算出された倍速走査用の2種類の映像信号(現ライン映像信号、補間ライン映像信号)の走査を2倍速にした後に上記2信号を合成する倍速走査変換回路、61は基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路、71は倍速走査変換回路40の出力映像信号を入力としてD/A変換するD/A変換器である。図2は上記図1の走査映像演算回路20の内部構成を示したブロック図であり、図2において、21は図1のセレクタ8により合成された映像信号を入力とし1走査期間遅延させる画像メモリ、22は画像メモリ21の入力映像と出力映像を加算したのちに振幅を1/2に補正する加算器、23は画像メモリ22の出力映像信号を入力とし262走査期間遅延させる画像メモリ、24は画像メモリ23の出力映像信号を入力とし263走査期間遅延させる画像メモリ、25は画像メモリ23への入力映像信号と画像メモリ24の出力映像信号を入力とし両信号の差分から表示画素単位で前フレームに対する動画・静止画判別を行う動き検出回路、26は画像メモリ23の出力映像信号と加算器22の出力映像信号を入力とし動き検出回路25からの制御信号により両信号の加算比率を制御しながら画素単位で両信号を加算処理するMIX回路である。また、図3は上記図1の倍速走査変換回路40の内部構成を示したブロック図であり、図3において、41は入力されたそのままの映像情報を持つ走査映像演算回路20からの出力現ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、42は走査映像演算回路20での演算により算出された同回路からの出力補間ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、43は画像メモリ41及び42の制御信号である書き込みリセット信号、読み出しリセット信号、読み出しイネーブル信号を発生する制御回路、44は画像メモリ41への読み出しイネーブル信号の極性を反転し画像メモリ42の読み出しイネーブル信号入力に入力する反転回路、45は制御回路43からのメモリ読み出しイネーブル信号の極性を反転する反転回路、46は反転回路45の入力信号及び出力信号のいずれかを選択し出力するセレクタ、47は制御回路43からの画像メモリ41及び42の出力選択制御信号の極性を反転する反転回路、48は反転回路47の入力信号及び出力信号のいずれかを選択し出力するセレクタ、52はセレクタ48出力の入力選択制御信号により画像メモリ41及び42の出力映像信号を選択し出力するセレクタである。
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0023】
「1画面表示」
ユーザーにより1画面表示ならびに表示映像の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する映像信号が入力され画像メモリ3に書き込まれる。セレクタ8では常に画像メモリ3からの映像信号が選択され出力される。セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像変換回路20に入力され、現ライン走査映像信号と動き適応した走査変換を施した補間ライン走査映像信号が算出される。図2を用いて詳しく説明すると、セレクタ8の出力映像信号は、まず画像メモリ21により1走査期間分だけ遅延される。この画像メモリ21の出力映像信号が現ライン走査映像信号となる。一方、動き検出回路25には画像メモリ21の出力映像信号と同出力映像信号をさらに1フレーム走査期間遅らせた画像メモリ24の出力映像信号が入力され、両信号の差分信号、つまりフレーム差分信号を画素単位で算出し、各画素の前フレームの映像に対する動き量を検出する。この時、差分値が大きい場合動きが大きい、差分値が小さい場合動きが小さいと判断する。一方、MIX回路26では上記動き検出回路25の出力信号である動き量検出信号を制御信号として、同動き量検出信号に応じて画像メモリ23の出力映像信号と加算器22の出力映像信号を一定比率で加算する。ここで、加算器22の出力映像信号は画像メモリ21の入力及び出力映像信号を加算したのちに振幅を1/2に補正することにより求められる。つまり、以上の処理により補間走査映像信号は、静止画時には画像メモリ21の出力映像信号に対し1フィールド遅延した画像メモリ23の出力映像信号、つまりフィールド間内挿された映像信号が静止画映像として補間され、動画時には画像メモリ21の入出力映像信号を加算し振幅補正した加算器22の出力映像、つまりフィールド内内挿(ライン間内挿)された映像信号が動画映像として補間される。走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は倍速走査変換回路40に入力され、画像メモリを用いて走査を2倍速する。その後さらに上記2信号を内部セレクタにより倍速走査毎に切り換え合成することにより、倍速走査映像信号を作成する。図3を用いて詳しく説明すると、走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は共に、1走査周期でそれぞれ画像メモリ41及び42に書き込まれる。読み出しは書き込みに対し2倍の速度、周期で行う。さらに、読み出しに関しては出力イネーブル制御を行い、その制御信号は周期が画像メモリ41及び42への書き込みリセット信号と等しく、デューティ50%の変化点が読み出しリセット信号に等しい信号となる。また同イネーブル信号の極性は画像メモリ41及び42で反転の関係になる。つまり、倍速走査において現ライン走査時に画像メモリの41の出力がイネーブルになり、補間ライン走査時に画像メモリの42の出力がイネーブルになる。後段のセレクタ52ではそれぞれイネーブル状態の画像メモリ41及び42が入力信号として選択され、現ライン映像、補間ライン映像が合成された倍速走査の映像信号として出力される。この時、セレクタ46及び48の選択入力信号は極性反転していない制御回路43からのそのままの信号を常に選択する。
【0024】
「2画面表示」
ユーザーにより2画面表示、表示同期の基準となる基準映像(主画面側の表示映像)の種類ならびに基準映像信号と同時表示する映像(副画面側の表示映像)の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する主画面映像信号が入力され、ローパスフィルタ2により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ3に書き込まれる。また、A/D変換器4から該当する副画面映像信号が入力され画像メモリ5に書き込まれる。画像メモリ5ではメモリへの映像信号の書き込みを副画面映像の同期を用いて行い、メモリからの映像信号の読み出しを主画面映像の同期を用いて行うことにより、副画面映像に対し映像のフレーム周波数周期で主画面映像と同期をとる同期変換処理を行う(フレームシンクロ処理)。またこの時、主画面映像と副画面映像との間でフレーム周波数が異なる場合には、主画面映像及び副画面映像の垂直同期信号の位相を検出して表示副画面映像に1フィールド以上の位相差が発生しないように制御回路9で画像メモリ5の書き込み・読み出し制御信号を制御する(追い越し・追い越され制御)。画像メモリ5により主画面映像と同期された画像メモリ5の出力副画面映像はローパスフィルタ6により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ7に書き込まれる。この後、主画面映像及び副画面映像の表示位相、表示境界線位相を制御回路9により画像メモリ3及び7の映像信号読み出し位相、セレクタ8の入力選択制御信号を制御することにより2画面合成映像を実現する。さらに、セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像演算回路20に入力され、現ライン走査映像信号と動き適応した走査変換を施した補間ライン走査映像信号が算出される。詳細説明については1画面と同様の処理であるため省略する。走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は倍速走査変換回路40に入力され、1画面時と同様、画像メモリを用いて走査を2倍速する。その後さらに上記2信号を内部セレクタにより倍速走査毎に切り換え合成することにより、倍速走査映像信号を作成する。図3を用いて詳しく説明すると、走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は共に、1走査周期でそれぞれ画像メモリ41及び42に書き込まれる。読み出しは書き込みに対し2倍の速度、周期で行う。さらに、読み出しに関しては出力イネーブル制御を行い、その制御信号は周期が画像メモリ41及び42への書き込みリセット信号と等しく、デューティ50%の変化点が読み出しリセット信号に等しい信号となる。また同イネーブル信号の極性は画像メモリ41及び42で反転の関係になる。つまり、倍速走査において現ライン走査時に画像メモリの41の出力がイネーブルになり、補間ライン走査時に画像メモリの42の出力がイネーブルになる。後段のセレクタ52ではそれぞれイネーブル状態の画像メモリ41及び42が入力信号として選択され、現ライン映像、補間ライン映像が合成された倍速走査の映像信号として出力される。ここで、セレクタ46及び48の入力選択制御は走査方式判別回路61により主画面映像入力及び副画面映像信号の走査方式判別を行い、得られた結果により行う。主画面映像入力及び副画面映像信号入力共にNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合、セレクタ46及び48の選択入力信号は極性反転していない制御回路43からのそのままの信号を1画面時と同様、常に選択する。この時の各部の映像信号は従来例の図10に記載するものと同様になる。主画面映像入力が非標準信号と呼ばれる例えばある種のゲームから出力される1フレーム262本の順次走査信号、副画面映像信号入力がNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合には、走査方式判別回路61ではこれを判別し、セレクタ48及び49の入力選択信号を主画面映像入力のフレーム単位で切り換え、副画面映像が奇フィールド映像を表示している場合はセレクタ46及び48の入力信号として極性反転しない制御回路43からのそのままの信号を選択し、偶フィールド映像を表示している場合はセレクタ46及び48の入力信号として制御回路43からの制御信号を極性反転した信号を選択するよう制御する。この時の各部の映像信号を図4に記載する。
【0025】
(実施の形態2)
図1、図2及び図5は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図1及び図2の説明は(実施の形態1)と同様であるため、説明を省略する。図5において、41は入力されたそのままの映像情報を持つ走査映像演算回路20からの出力現ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、42は走査映像演算回路20での演算により算出された同回路からの出力補間ライン走査映像の走査を2倍速に変換する画像メモリ、43は画像メモリ41及び42の制御信号である書き込みリセット信号、読み出しリセット信号、読み出しイネーブル信号を発生する制御回路、44は画像メモリ41への読み出しイネーブル信号の極性を反転し画像メモリ42の読み出しイネーブル信号入力に入力する反転回路、45は制御回路43からのメモリ読み出しイネーブル信号の極性を反転する反転回路、46は反転回路45の入力信号及び出力信号のいずれかを選択し出力するセレクタ、47は制御回路43からの画像メモリ41及び42の出力選択制御信号の極性を反転する反転回路、48は反転回路47の入力信号及び出力信号のいずれかを選択し出力するセレクタ、49から51は制御回路43から出力される制御信号と走査方式判別回路61から出力される走査方式判別結果との論理和演算を行う論理和ゲート、52はセレクタ48出力の入力選択制御信号により画像メモリ41及び42の出力映像信号を選択し出力するセレクタである。
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0026】
1画面表示及び2画面表示の主画面映像入力及び副画面映像信号入力共にNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合については(実施の形態1)と同様の処理を行うため、説明を省略し、主画面映像入力が非標準信号と呼ばれる例えばある種のゲームから出力される1フレーム262本の順次走査信号、副画面映像信号入力がNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合について説明する。さらに、走査映像演算回路20の出力までの処理については同一であるので、以降の倍速走査変換回路40の動作を図5を用いて説明すると、走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は共に、1走査周期でそれぞれ画像メモリ41及び42に書き込まれる。読み出しは書き込みに対し2倍の速度、周期で行う。さらに、読み出しに関しては出力イネーブル制御を行い、その制御信号は周期が画像メモリ41及び42への書き込みリセット信号と等しく、デューティ50%の変化点が読み出しリセット信号に等しい信号となる。また同イネーブル信号の極性は画像メモリ41及び42で反転の関係になる。つまり、倍速走査において現ライン走査時に画像メモリの41の出力がイネーブルになり、補間ライン走査時に画像メモリの42の出力がイネーブルになる。後段のセレクタ52ではそれぞれイネーブル状態の画像メモリ41及び42が入力信号として選択され、現ライン映像、補間ライン映像が合成された倍速走査の映像信号として出力される。ここで、セレクタ46及び48の入力選択制御は走査方式判別回路61により主画面映像入力及び副画面映像信号の走査方式判別を行い、得られた結果により行う。主画面映像入力及び副画面映像信号入力共にNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合、セレクタ46及び48の選択入力信号は極性反転していない制御回路43からのそのままの信号を1画面時と同様、常に選択する。この時の各部の映像信号は従来例の図10に記載するものと同様になる。主画面映像入力が非標準信号と呼ばれる例えばある種のゲームから出力される1フレーム262本の順次走査信号、副画面映像信号入力がNTSCの飛び越し走査信号が入力された場合には、走査方式判別回路61ではこれを判別し、セレクタ48及び49の入力選択信号を主画面映像入力のフレーム単位で切り換え、副画面映像が奇フィールド映像を表示している場合はセレクタ46及び48の入力信号として極性反転しない制御回路43からのそのままの信号を選択し、偶フィールド映像を表示している場合はセレクタ46及び48の入力信号として制御回路43からの制御信号を極性反転した信号を選択するよう制御する。さらに画像メモリ41及び42の読み出しにおいて非標準の順次走査映像領域を読み出し時にHighレベルになる制御回路43からの制御信号と2画面表示の主画面映像入力及び副画面映像信号入力の組み合わせとして飛び越し走査と順次走査が混在している入力の時にHighレベルになる走査方式判別回路61からの制御信号の論理和演算を論理和ゲート49から51を用いて行い、非標準の順次走査映像領域を読み出し時にはセレクタ52の入力選択信号として常に画像メモリ41の出力を選択し、現ライン映像の倍速読み出し表示を行う。この時の各部の映像信号を図6に記載する。
【0027】
(実施の形態3)
図1、図3及び図7は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図1及び図3の説明は(実施の形態1)と同様であるため、説明を省略する。図7において、31はセレクタ8により合成された映像信号を入力としてシリアル−パラレル変換によりバス幅変換を行った後に映像RAMに書き込むと共に同信号を任意の期間遅延させた信号をパラレル−シリアル換により再度バス幅変換を行う処理を行うワイドバス幅画像メモリと映像信号とのインターフェースを行うメモリi/f回路、32は映像信号より広いバス幅を持つことにより高転送レートを実現した大容量画像メモリ、33はセレクタ8により合成された映像信号をメモリi/f回路31を介して任意の期間遅延させた信号を入力としてフィールド内内挿、フィールド間内挿により走査変換を行い現ライン走査映像及び補間ライン走査映像を出力する内挿演算回路、34はメモリi/f回路31、画像メモリ32及び内挿演算回路33の制御信号を発生する制御回路である。
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0028】
「1画面表示」
ユーザーにより1画面表示ならびに表示映像の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する映像信号が入力され画像メモリ3に書き込まれる。セレクタ8では常に画像メモリ3からの映像信号が選択され出力される。セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像演算回路20に入力され、NTSC映像の場合には現ライン走査映像信号と動き適応した走査変換を施した補間ライン走査映像信号が算出され、HDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号は処理することなく出力される。図7を用いて説明すると、入力映像がNTSC映像の場合にはメモリi/f回路31及び画像メモリ32によりセレクタ8の出力映像信号に対し遅延のない信号、1走査期間遅延した信号、263走査期間遅延した信号、526走査期間遅延した信号が発生される。上記4信号を用いて動き適応型走査変換を行い、現ライン走査映像と補間ライン走査映像を出力する。詳細動作は(実施の形態1)と同様であるため、説明を省略する。また、HDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号は上記したように演算処理することなく現ライン走査映像より出力される。走査映像演算回路20から出力された現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号は倍速走査変換回路40に入力され、NTSC映像の場合には画像メモリを用いて走査を2倍速変換する。詳細動作は(実施の形態1)と同様である。また、HDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号は現ライン走査映像として入力され、画像メモリ41では遅延処理のみされ、セレクタ52は常に画像メモリ41の入力を選択し出力される。
【0029】
「2画面表示」
ユーザーにより2画面表示、表示同期の基準となる基準映像(主画面側の表示映像)の種類ならびに基準映像信号と同時表示する映像(副画面側の表示映像)の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する主画面映像信号が入力され、ローパスフィルタ2により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ3に書き込まれる。また、A/D変換器4から該当する副画面映像信号が入力され画像メモリ5に書き込まれる。画像メモリ5ではメモリへの映像信号の書き込みを副画面映像の同期を用いて行い、メモリからの映像信号の読み出しを主画面映像の同期を用いて行うことにより、副画面映像に対し映像のフレーム周波数周期で主画面映像と同期をとる同期変換処理を行う(フレームシンクロ処理)。またこの時、主画面映像と副画面映像との間でフレーム周波数が異なる場合には、主画面映像及び副画面映像の垂直同期信号の位相を検出して表示副画面映像に1フィールド以上の位相差が発生しないように制御回路9で画像メモリ5の書き込み・読み出し制御信号を制御する(追い越し・追い越され制御)。画像メモリ5により主画面映像と同期された画像メモリ5の出力副画面映像はローパスフィルタ6により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ7に書き込まれる。この後、主画面映像及び副画面映像の表示位相、表示境界線位相を制御回路9により画像メモリ3及び7の映像信号読み出し位相、セレクタ8の入力選択制御信号を制御することにより2画面合成映像を実現する。さらに、セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像演算回路20に入力され、順次走査変換処理が行われるが、主画面側の表示映像がNTSCの場合には以降の処理については1画面表示時と同様の処理であるため省略する。主画面側の表示映像がHDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号で、副画面側の表示映像がNTSCの場合には、主画面側の表示映像は内挿演算処理を行わず、副画面側の表示映像は主画面映像の走査線数に合わせ、フィールド内内挿演算を行い、現ライン走査映像より出力される。後段の倍速走査変換回路40における処理は1画面時と同様である。
【0030】
(実施の形態4)
図8、図3及び図7は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図8において、62は主画面側の表示映像の各ラインの映像情報を検出し映像開始走査ラインを判別する映像開始ライン検出回路である。その他の処理ブロックは(実施の形態1)と同様の動作を行うため、説明を省略する。また、図3及び図7についても(実施の形態3)と同様の動作を行うため、説明を省略する。
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0031】
動作についても1画面表示時は(実施の形態3)と同様の動作を行う。
「2画面表示」
ユーザーにより2画面表示、表示同期の基準となる基準映像(主画面側の表示映像)の種類ならびに基準映像信号と同時表示する映像(副画面側の表示映像)の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する主画面映像信号が入力され、ローパスフィルタ2により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ3に書き込まれる。また、A/D変換器4から該当する副画面映像信号が入力され画像メモリ5に書き込まれる。画像メモリ5ではメモリへの映像信号の書き込みを副画面映像の同期を用いて行い、メモリからの映像信号の読み出しを主画面映像の同期を用いて行うことにより、副画面映像に対し映像のフレーム周波数周期で主画面映像と同期をとる同期変換処理を行う(フレームシンクロ処理)。またこの時、主画面映像と副画面映像との間でフレーム周波数が異なる場合には、主画面映像及び副画面映像の垂直同期信号の位相を検出して表示副画面映像に1フィールド以上の位相差が発生しないように制御回路9で画像メモリ5の書き込み・読み出し制御信号を制御する(追い越し・追い越され制御)。画像メモリ5により主画面映像と同期された画像メモリ5の出力副画面映像はローパスフィルタ6により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ7に書き込まれる。この後、主画面映像及び副画面映像の表示位相、表示境界線位相を制御回路9により画像メモリ3及び7の映像信号読み出し位相、セレクタ8の入力選択制御信号を制御することにより2画面合成映像を実現する。さらに、セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像演算回路20に入力され、順次走査変換処理が行われるが、主画面側の表示映像がNTSCの場合には以降の処理については1画面表示時と同様の処理であるため省略する。主画面側の表示映像がHDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号で、副画面側の表示映像がNTSCの場合には、主画面側の表示映像は内挿演算処理を行わず、副画面側の表示映像は主画面映像の走査線数に合わせ、フィールド内内挿演算を行い、現ライン走査映像より出力される。後段の倍速走査変換回路40における処理は1画面時と同様である。ここで、副画面側の表示映像は主画面映像の走査線数に合わせ、フィールド内内挿演算を行う時、両画像の映像信号の垂直合成位相は走査方式判別回路61の出力判別結果及び映像開始ライン検出回路62の出力検出結果を用いて検出する。例えば、1125本走査の飛び越し走査映像に対し、アナログHDTV信号フォーマットとデジタルHDTV信号フォーマットのように走査方式は同一で映像開始ラインが異なる信号の場合には映像開始ライン検出回路62の出力検出結果を用いて主・副両画像の映像信号の垂直合成位相を決定する。特にVTR等の録画再生による方式判別信号劣化に伴う方式判別困難時にも精度の高い主・副両画像の合成を実現する。
【0032】
(実施の形態5)
図9、図3及び図7は本発明の一実施例のブロック図を示すものである。図9において、63は主画面側の表示映像の各ラインの映像情報を検出し有効映像ライン数を判別する有効映像ライン数検出回路である。その他の処理ブロックは(実施の形態4)と同様の動作を行うため、説明を省略する。また、図3及び図7についても(実施の形態3)と同様の動作を行うため、説明を省略する。
【0033】
以上のように構成されたテレビジョン受信機について、以下にその動作について説明する。
【0034】
動作についても1画面表示時は(実施の形態3)と同様の動作を行う。
「2画面表示」
ユーザーにより2画面表示、表示同期の基準となる基準映像(主画面側の表示映像)の種類ならびに基準映像信号と同時表示する映像(副画面側の表示映像)の種類が指定されると、A/D変換器1から該当する主画面映像信号が入力され、ローパスフィルタ2により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ3に書き込まれる。また、A/D変換器4から該当する副画面映像信号が入力され画像メモリ5に書き込まれる。画像メモリ5ではメモリへの映像信号の書き込みを副画面映像の同期を用いて行い、メモリからの映像信号の読み出しを主画面映像の同期を用いて行うことにより、副画面映像に対し映像のフレーム周波数周期で主画面映像と同期をとる同期変換処理を行う(フレームシンクロ処理)。またこの時、主画面映像と副画面映像との間でフレーム周波数が異なる場合には、主画面映像及び副画面映像の垂直同期信号の位相を検出して表示副画面映像に1フィールド以上の位相差が発生しないように制御回路9で画像メモリ5の書き込み・読み出し制御信号を制御する(追い越し・追い越され制御)。画像メモリ5により主画面映像と同期された画像メモリ5の出力副画面映像はローパスフィルタ6により縮小比に応じた帯域制限を行った後画像メモリ7に書き込まれる。この後、主画面映像及び副画面映像の表示位相、表示境界線位相を制御回路9により画像メモリ3及び7の映像信号読み出し位相、セレクタ8の入力選択制御信号を制御することにより2画面合成映像を実現する。さらに、セレクタ8の出力映像信号はこの後走査映像演算回路20に入力され、順次走査変換処理が行われるが、主画面側の表示映像がNTSCの場合には以降の処理については1画面表示時と同様の処理であるため省略する。主画面側の表示映像がHDTV、525P映像のような垂直解像度の高い信号で、副画面側の表示映像がNTSCの場合には、主画面側の表示映像は内挿演算処理を行わず、副画面側の表示映像は主画面映像の走査線数に合わせ、フィールド内内挿演算を行い、現ライン走査映像より出力される。後段の倍速走査変換回路40における処理は1画面時と同様である。ここで、副画面側の表示映像は主画面映像の走査線数に合わせ、フィールド内内挿演算を行う時、副画面映像信号のフィールド内内挿演算の方法は有効映像ライン数検出回路63の出力検出結果を用いて決定する。例えば、1125本走査の飛び越し走査映像に対し、アナログHDTV信号フォーマットとデジタルHDTV信号フォーマットのように走査方式は同一で映像開始ラインが異なる信号の場合には有効映像ライン数検出回路63の出力検出結果を用いて副画面映像信号のフィールド内内挿演算の方法を決定する。特にVTR等の録画再生による方式判別信号劣化に伴う方式判別困難時にも精度の高い主・副両画像の合成を実現する。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明のテレビジョン受信機によれば、
(1)第1の発明では、入力映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路の走査方式判別結果に応じて基準映像信号のフィールド周波数で倍速度走査変換前の合成後映像信号を1走査期間遅延するしないを切り換える処理を行うか否かを制御したり、また合成前の入力映像の走査方式が順次走査方式の映像に関しては後段の倍速走査変換の処理を動き適応型順次走査変換から単純2度書き倍速走査変換に切り換える処理を行うことにより、例えば地上波放送と一部VTRのブルーバック時、地上波放送とゲーム映像時、等、主画面映像及び副画面映像の走査方式として飛び越し走査方式と順次走査方式が混在した場合にも垂直方向に映像の重なりが生じる等の画質劣化が発生しない多画面表示が可能となる。
【0036】
(2)第2の発明では、入力映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路の走査方式判別結果に応じてメモリによる入力映像信号の遅延量を適応的に切り換え制御するとともに多画面表示するそれぞれの入力映像信号の映像合成方法及び走査変換方法を切り換える処理を行うことにより、HDTV等の高い映像走査周波数を有する映像の多画面表示時に従来前段処理として必要であった疑似NTSC方式への信号フォーマット変換を行うことなく多画面表示することが可能となり、高い映像走査周波数を有する映像に対しては走査レートのダウンコンバートによる画質及び解像度の劣化を防ぎ、また高い映像走査周波数を有する映像と同時表示するNTSC方式のような従来構成においても走査レートのダウンコンバートなく表示可能であった映像についても走査レートのアップコンバートによりさらなる画質改善の可能性を生み出すことを可能とする、高画質な多画面表示が可能となる。
【0037】
(3)第3の発明では、入力映像信号の映像情報を分析して飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける映像開始走査線と垂直同期信号との位相及び有効映像走査線数を入力映像信号に対し検出した結果に応じて映像縮小処理メモリからの映像信号の読み出し位相と映像の合成位相を制御したり映像縮小処理メモリの縮小倍率を切り換えることにより、走査線数が同一であるが映像の有効位相あるいは有効走査線数が異なる場合にも入力される映像信号を分析し、その分析結果から多画面表示時の表示位相及び走査変換方法を算出し走査変換、映像合成することにより自動的に最適な多画面表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のテレビジョン受信機の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態1のテレビジョン受信機における走査映像演算回路の概略構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施形態1のテレビジョン受信機における倍速走査変換回路の概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施形態1のテレビジョン受信機における各部信号波形図
【図5】本発明の実施形態2のテレビジョン受信機における倍速走査変換回路の概略構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施形態1のテレビジョン受信機における各部信号波形図
【図7】本発明の実施形態3のテレビジョン受信機における走査映像演算回路の概略構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施形態4のテレビジョン受信機の概略構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施形態5のテレビジョン受信機の概略構成を示すブロック図
【図10】従来のテレビジョン受信機の概略構成を示すブロック図
【図11】従来のテレビジョン受信機における走査映像演算回路の概略構成を示すブロック図
【図12】従来のテレビジョン受信機における倍速走査変換回路の概略構成を示すブロック図
【図13】従来のテレビジョン受信機における各部信号波形図
【図14】従来のテレビジョン受信機における各部信号波形図
【符号の説明】
1、4 A/D変換器
2、6 ローパスフィルタ
3、5、7、21、23、24、32、41、42 画像メモリ
8、46,48、52 セレクタ
9、27、34、43 制御回路
20 走査映像演算回路
22 加算器
25 動き検出回路
26 MIX回路
31 メモリi/f回路
33 内挿演算回路
40 倍速走査変換回路
44、45、47 反転回路
49、50、51 論理和ゲート
61 走査方式判別回路
62 映像開始ライン検出回路
63 有効映像ライン数検出回路
71 D/A変換器

Claims (5)

  1. 異なる走査方式の2種類以上の映像信号を1つの表示装置に同時に表示することが可能なテレビジョン受信機において、
    基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、
    上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、
    上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、
    上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、
    上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、
    上記セレクタにより合成された映像信号を入力として同信号のフレーム間の動き量を検出して、動き量が小さい時はフィールド間内挿により、動き量が大きい時にはフィールド内内挿により補間ライン走査映像信号を算出すると共に、入力映像を遅延させ補間ライン走査映像信号と同位相にした現ライン走査映像信号を出力する走査映像算出回路と、
    上記走査映像算出回路の出力である現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号の走査を2倍に速度変換した後に両信号を倍速走査毎に切換選択することにより合成を行う倍速走査変換回路とを備え、
    上記走査方式判別回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式判別結果に応じて、上記倍速度走査変換回路において、基準映像信号のフィールド周波数で、現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号の走査の順序を切り換える処理を行うか否かを制御することを特徴とするテレビジョン受信機。
  2. 異なる走査方式の2種類以上の映像信号を1つの表示装置に同時に表示することが可能なテレビジョン受信機において、
    基準となる映像信号を縮小処理する第1のメモリと、
    上記基準映像信号に同時表示する映像信号を映像のフレーム周波数周期で同期をとるための処理を行う第2のメモリと、
    上記基準映像信号と同時表示する映像信号を縮小処理する第3のメモリと、
    上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号と上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号との合成処理を行うセレクタと、
    上記第1から第3のメモリの制御信号及び上記セレクタの選択信号を発生する制御回路と、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式を検出し判別する走査方式判別回路と、
    上記セレクタにより合成された映像信号を入力として、フレーム間の動き量を検出して動き量が小さい時はフィールド間内挿により動き量が大きい時にはフィールド内内挿により補間ライン走査映像信号を算出すると共に、入力映像を遅延させ補間ライン走査映像信号と同位相にした現ライン走査映像信号を出力する走査映像算出回路と、
    上記走査映像算出回路の出力である現ライン走査映像信号及び補間ライン走査映像信号の走査を2倍に速度変換した後に両信号を切換選択することにより合成を行う倍速走査変換回路とを備え、
    上記走査方式判別回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式判別結果に応じて、上記倍速度走査変換回路において、動き適応型順次走査変換と単純2度書き倍速走査変換とを切り換えることを特徴とするテレビジョン受信機。
  3. 上記テレビジョン受信機はさらに、
    上記第1のメモリにより縮小処理された基準映像信号及び上記第3のメモリにより縮小処理された上記基準映像信号と同時表示する映像信号をそれぞれ独立の遅延量で遅延させる第4のメモリと、
    上記走査方式判別回路の出力信号を制御信号として上記第4のメモリで遅延された上記基準映像信号及び同時表示する映像信号を入力として映像合成処理及び走査変換処理を行う映像合成・走査変換回路とを備え、
    上記走査方式判別回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の走査方式判別結果に応じて、上記映像合成・走査変換回路において、上記第4のメモリによる上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の遅延量をそれぞれ切り換え制御するとともに基準映像信号と同時表示する映像信号の映像合成方法及びそれぞれの走査変換方法を切り換えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のテレビジョン受信機。
  4. 上記テレビジョン受信機はさらに、
    上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像情報を分析して、飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける映像開始走査線と垂直同期信号との位相を、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号に対し検出し、上記制御回路にその検出結果を出力する映像開始ライン検出回路とを備え、
    上記映像開始ライン検出回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像開始走査線と垂直同期信号との位相検出結果に応じて、上記第1及び第3のメモリからの映像信号の読み出し位相と上記セレクタの切り換え位相を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のテレビジョン受信機。
  5. 上記テレビジョン受信機はさらに、
    上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の映像情報を分析して、飛び越し走査方式の入力映像に対してはフィールドにおける、順次走査方式の入力映像に対してはフレームにおける有効映像走査線数を、上記基準映像信号及び同時表示する映像信号に対し検出し、上記制御回路にその検出結果を出力する有効映像走査線数検出回路とを備え、
    上記有効映像走査線数検出回路における上記基準映像信号及び同時表示する映像信号の有効映像走査線数検出結果に応じて、上記第3のメモリで行う縮小処理の縮小倍率を切り換えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のテレビジョン受信機。
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