JP2003309405A - 誘電体共振器装置、高周波フィルタおよび高周波発振器 - Google Patents

誘電体共振器装置、高周波フィルタおよび高周波発振器

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JP2003309405A JP2002115144A JP2002115144A JP2003309405A JP 2003309405 A JP2003309405 A JP 2003309405A JP 2002115144 A JP2002115144 A JP 2002115144A JP 2002115144 A JP2002115144 A JP 2002115144A JP 2003309405 A JP2003309405 A JP 2003309405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振器とスロット線路等との間で強い結合を
得ることができる誘電体共振器装置、高周波フィルタお
よび高周波発振器を提供する。 【解決手段】 誘電体基板1の表面1A、裏面1Bには
電極膜2,3を形成すると共に、これらの電極膜2,3
には互いに対向する円形の開口4A,4BからなるTE
010モード共振器4を形成する。また、電極膜2,3
には互いに対向するスロット5A,5BからなるPDT
L5を形成し、PDTL5をTE010モード共振器4
に接続する。さらに、電極膜2,3のうちスロット5
A,5Bの両脇に位置する部位を開口4A,4B内に延
伸させることによって励振部6を形成する。これによ
り、励振部6の先端をTE010モード共振器4の電界
強度の強い位置に配置することができ、TE010モー
ド共振器4とPDTL5との結合を強くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマイクロ
波、ミリ波等の高周波の電磁波(高周波信号)に用いて
好適な誘電体共振器装置、高周波フィルタおよび高周波
発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、誘電体共振器装置として、誘電
体基板の表面と裏面に電極膜を設け、これら表面側と裏
面側の電極膜に誘電体基板を挟んで互いに対向して配置
された円形開口からなるTE010モード共振器を形成
すると共に、誘電体基板の表面側にはTE010モード
共振器に接続されたコプレーナ線路を設けたものが知ら
れている(例えば、特開平11−239021号公報
等)。
【0003】この従来技術では、コプレーナ線路のうち
接地導体(電極膜)に挟まれたストリップ状の中心導体
をTE010モード共振器の円形開口内まで延伸させて
いる。これにより、この延伸した中心導体を結合線路と
して用い、コプレーナ線路とTE010モード共振器と
を強く結合させている。
【0004】また、他の従来技術による誘電体共振器装
置として、誘電体基板には、表面側の電極膜に矩形開口
を形成し、裏面側の電極膜を接地導体とした接地導体付
のスロット共振器を設けると共に、表面側の電極膜に溝
状の切欠きからなるスロット線路を設け、該スロット線
路を矩形スロット共振器に接続したものも知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による誘電体共振器装置では、TE010モード
共振器、スロット共振器等とコプレーナ線路とでは、高
周波信号を励振、伝搬したときのモードが異なる。この
ため、TE010モード共振器等とコプレーナ線路との
間で強い結合をとったときには、共振器の無負荷Q(Q
o)が劣化し、損失が増大するという問題がある。
【0006】一方、他の従来技術では、スロット共振器
とスロット線路とはいずれもTEモードで励振、伝搬す
るから、モードの相違によるQoの劣化を抑制すること
ができる。しかし、スロット共振器の輪郭部(矩形開口
の周縁部)に位置する電極膜はショート面をなすのに対
し、スロット線路の先端はこのショート面に直接接続さ
れているから、スロット線路の先端で電界強度を高める
ことができず、スロット共振器とスロット線路との間で
強い結合を得ることできないという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は共振器とスロット線路等
との間で強い結合を得ることができる誘電体共振器装
置、高周波フィルタおよび高周波発振器を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、誘電体基板と、該誘電体基板の両面
のうち少なくとも表面に設けられた電極膜と、該電極膜
に形成された開口からなる共振器と、該共振器の開口に
接続されたスロットを有するスロット系線路とによって
構成してなる誘電体共振器装置に適用される。
【0009】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、電極膜にはスロットの両脇に位置する部位を前
記開口内に向けて延伸させることにより励振部を形成し
たことにある。
【0010】このように構成したことにより、励振部に
よってスロットを共振器の開口内に延長させることがで
きると共に、励振部を共振器の開口のうち電界強度が強
い位置まで引き込むことができる。このため、例えば励
振部の先端(突出端)側に電界強度の強い高周波信号を
入力することによって、共振器を強く励振することがで
き、共振器とスロット系線路との間の結合を強くするこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、励振部の延伸寸法を、
誘電体基板内の高周波信号の波長をλgとしたときに、
λg/4から(3×λg)/4程度の値に設定したことに
ある。
【0012】これにより、共振器内の電界最大となる位
置と励振部のうち仮想的な開放端となる先端とを近付け
ることができる。このため、励振部の延伸寸法を他の値
に設定したときに比べて、共振器とスロット系線路との
間の結合をさらに強くすることができる。
【0013】請求項3の発明では、誘電体基板には高周
波信号を伝送する伝送線路を設け、前記スロット系線路
は該伝送線路からT分岐したT分岐線路をなし、前記励
振部は該T分岐線路の先端に配置する構成としている。
【0014】これにより、共振器は伝送線路を伝搬する
高周波信号のうち共振周波数に対応した信号を反射する
から、帯域反射型のフィルタを構成することができる。
【0015】請求項4の発明は、T分岐線路の長さ寸法
を、誘電体基板内の高周波信号の波長をλgとしたとき
に、λg/4程度の値に設定したことにある。
【0016】これにより、T分岐線路のうち伝送線路か
らT分岐した基端を仮想的な開放端、この基端からλg
/4程度の長さ寸法だけ離間したT分岐線路の先端を仮
想的な短絡端とすることができると共に、T分岐線路の
先端に延伸して設けられた励振部の先端を仮想的な開放
端にすることができる。このため、電界強度の強い励振
部の先端(開放端)を、共振器のうち電界強度が強い開
口内の位置に配置することができ、共振器とスロット系
線路との間の結合をさらに強くすることができる。
【0017】請求項5の発明のように、本発明による誘
電体共振器装置を入力部と出力部のうち少なくともいず
れか一方に用いて高周波フィルタを構成してもよい。
【0018】これにより、誘電体共振器装置のうち共振
器とスロット系線路との間の結合を強くすることがで
き、当該誘電体共振器装置を用いた高周波フィルタの周
波数帯域を増大することができる。
【0019】この場合、請求項6の発明のように、入力
部と出力部とは異なる構造のスロット系線路を接続し、
線路変換の機能を有する構成としてもよい。
【0020】これにより、線路変換機能を高周波フィル
タに組み込むことができ、高周波フィルタの高機能化を
図ることができる。また、高周波フィルタとは別個に線
路変換部を設けた場合に比べて、線路変換部を省くこと
ができ、装置全体を小型化することができる。
【0021】また、請求項7の発明のように、本発明に
よる誘電体共振器装置を用いて高周波発振器を構成して
もよい。
【0022】これにより、誘電体共振器装置のうち共振
器とスロット系線路との間の結合を強くすることがで
き、当該誘電体共振器装置を用いた高周波発振器の位相
雑音の軽減、周波数変調幅の増大、発振出力の増加を行
うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
誘電体共振器装置、高周波フィルタおよび高周波発振器
を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】まず、図1ないし図3は第1の実施の形態
による誘電体共振器装置を示し、図において、1は略四
角形の平板状に形成された誘電体基板で、該誘電体基板
1は、誘電体材料として、樹脂材料、セラミックス材
料、またはこれらを混合して焼結した複合材料からな
り、例えば厚さ寸法tが0.6mm(t=0.6m
m)、比誘電率εrが24(εr=24)程度の値に設定
されている。
【0025】2,3は誘電体基板1の表面1A、裏面1
Bにそれぞれ形成された電極膜で、該電極膜2,3は、
例えばフォトリソグラフィ技術等を用いて金、銅、銀等
の導電性の金属薄膜を両面一緒に高精度にパターニング
することによって形成されている。
【0026】4は誘電体基板1の中央側に設けられた円
形のTE010モード共振器で、該TE010モード共
振器4は、電極膜2,3にそれぞれ形成された円形の開
口4A,4Bによって構成され、これらの開口4A,4
Bは誘電体基板1を挟んで互いに対向する位置に配設さ
れている。そして、TE010モード共振器4は、共振
周波数f0が例えば30GHz(f0=30GHz)程度
に設定されると共に、誘電体基板1内での共振周波数f
0に対応した高周波信号の波長をλgとしたときに、直径
寸法φが波長λgとほぼ等しい値として例えば3.5m
m(φ=3.5mm)程度に設定されている。
【0027】5は誘電体基板1の外周縁からTE010
モード共振器4に向けて直線状に延びるスロット系線路
としての平面誘電体線路(以下、PDTL5という)
で、該PDTL5は、円形をなすTE010モード共振
器4の法線方向に沿って延びている。また、PDTL5
は、電極膜2,3にそれぞれ形成された溝状のスロット
5A,5Bによって構成され、これらのスロット5A,
5Bは誘電体基板1を挟んで互いに対向する位置に配設
されている。そして、PDTL5は、例えば幅寸法W1
が0.1mm(W1=0.1mm)程度に設定されてい
る。
【0028】6はTE010モード共振器4の開口4
A,4B内に位置して設けられた励振部で、該励振部6
は、PDTL5の延長線上に位置してTE010モード
共振器4の中心に向けて延びている。また、励振部6
は、誘電体基板1の表面1A側に位置して開口4A内に
突出して設けられ、互いに平行に延びる2本の細長い励
振線路6Aと、誘電体基板1の裏面1B側に位置して開
口4B内に突出して設けられ、誘電体基板1を挟んで励
振線路6Aに対向した2本の細長い励振線路6Bとによ
って構成され、PDTL5をTE010モード共振器4
内まで延長して引き込んでいる。
【0029】そして、励振線路6Aは、電極膜2のうち
スロット5Aの両脇に位置する部位を開口4A内に延伸
する(引き込む)ことによって形成され、電極膜2と同
じ導電性の金属薄膜を用いて電極膜2と一体化して形成
されている。同様に、励振線路6Bも、電極膜3のうち
スロット5Bの両脇に位置する部位を開口4B内に延伸
することによって形成されている。
【0030】また、励振部6は、TE010モード共振
器4の輪郭部をなす開口4A,4Bの周縁部4C,4D
から開口4A,4B内に向けて突出した延伸寸法Lが、
誘電体基板1内での共振周波数f0に対応した高周波信
号の波長λgに対して、例えばλg/4と(3×λg)/
4との間の範囲となる値(λg/4≦L≦(3×λg)/
4)に設定されている。そして、励振部6の励振線路6
A,6Bは、例えば幅寸法W2が0.1mm(W2=0.
1mm)程度に設定されている。
【0031】本実施の形態による誘電体共振器装置は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について図
1ないし図5を参照しつつ説明する。
【0032】まず、PDTL5に例えば30GHz程度
の高周波の電磁波(高周波信号)を入力すると、スロッ
ト5A,5Bの幅方向に電界Eが形成されると共に、ス
ロット5A,5Bの長さ方向と誘電体基板1の厚さ方向
とに対して磁界Hが形成される。そして、高周波信号
は、誘電体基板1の表面1Aと裏面1Bとで全反射を繰
り返すTE波となってTE010モード共振器4に向け
て伝搬すると共に、PDTL5に連続した励振部6の先
端からTE010モード共振器4の開口4A,4B内に
放射される。このとき、TE010モード共振器4内の
高周波信号は、周縁部4C,4D間を結ぶ円周面がショ
ート面となっているから、円環状の電界Eと該電界Eを
取囲むドーナツ状の磁界Hとを形成し、TE010モー
ドに準じた共振モードで共振する(図4参照)。
【0033】然るに、本実施の形態では、TE010モ
ード共振器4にはその共振モードと同じTEモードで高
周波信号を伝搬するPDTL5を接続したから、従来技
術のようにコプレーナ線路を接続した場合に比べて、無
負荷Q(Qo)の劣化を防ぐことができ、損失を抑える
ことができる。
【0034】また、他の従来技術のように励振部6を設
けない場合には、PDTL5の先端(開放端)がショー
ト面をなす周縁部4C,4Dに接触するから、励振部位
をなすPDTL5の先端の電界強度を高めることができ
ない。これに対し、本実施の形態では、励振部6の先端
が周縁部4C,4Dから離間しているから、励振部6の
先端の電界強度を高めた状態でTE010モード共振器
4を励振することができ、TE010モード共振器4と
PDTL5との間の結合を強くすることができる。
【0035】特に、TE010モード共振器4は、開口
4A,4Bのうち中心と周縁部4C,4Dとの中間に位
置する環状の部位が電界強度が強くなる。一方、励振部
6も2本の励振線路6A間および2本の励振線路6B間
がいずれも絶縁されているから、励振部6の先端は電界
強度が大きな仮想的な開放端となっている。そして、励
振部6は周縁部4C,4DからTE010モード共振器
4の電界強度の強い位置まで突出しているから、励振部
6の仮想的な開放端をTE010モード共振器4の電界
強度の強い位置に配置することができ、TE010モー
ド共振器4を電界強度を高めた状態で励振することがで
きる。
【0036】即ち、誘電体基板1の比誘電率εrを例え
ば24、誘電体基板1の厚さ寸法tを例えば0.6m
m、TE010モード共振器4の直径寸法φを例えば
3.5mm、PDTL5の幅寸法W1を例えば0.1m
m、励振部6の励振線路6A,6Bの幅寸法W2を例え
ば0.1mmにそれぞれ設定し、電磁界シミュレーショ
ンを行った場合、図5に示す解析結果を得ることができ
る。
【0037】ここで、図5は、励振部6の長さ寸法Lと
TE010モード共振器4の外部Q(Qe)との関係を
示している。図5において、L=0の点は他の従来技術
と同じ状態(励振部6を設けない状態)を示し、この状
態のQeは300程度となる。これに対し、励振部6を
TE010モード共振器4内に突出させることによっ
て、Qeを70程度まで強化することができる。
【0038】特に、TE010モード共振器4の電界強
度が最大となる位置と励振部6の仮想的な開放端(先
端)とが近付く範囲として、励振部6の長さ寸法Lがλ
g/4と(3×λg)/4との間の範囲となる値(λg/
4≦L≦(3×λg)/4)では、他の範囲に比べてQe
が小さくなる。従って、本実施の形態のように、励振部
6の長さ寸法Lをλg/4から(3×λg)/4の範囲に
設定することによって、TE010モード共振器4とP
DTL5との結合をさらに強くすることができる。
【0039】また、励振部6をTE010モード共振器
4の内部に形成したから、励振部6を形成することによ
って装置全体が大型化することがない。さらに、TE0
10モード共振器4、PDTL5および励振部6を同一
の電極成膜プロセスによって成形できるから、特性バラ
ツキが少ない誘電体共振器装置を提供することができ
る。
【0040】なお、第1の実施の形態では、共振器とし
てTE010モード共振器4を用いるものとした。しか
し、本発明はこれに限らず、共振器として、誘電体基板
1の表面1Aには円形開口をもった電極膜2を設け、裏
面1Bからは電極膜3を省いた円形共振器を用いてもよ
く、誘電体基板1の表面1Aには円形開口をもった電極
膜2を設け、裏面1Bには全面に亘って接地された電極
膜2を設けた円形共振器を用いてもよい。
【0041】また、第1の実施の形態では、励振部6の
励振線路6A,6Bは直線状をなすものとした。しか
し、本発明はこれに限るものではなく、図6ないし図1
1に示す第1ないし第6の変形例に示すように各種の形
状を採用し得るものである。
【0042】例えば、図6に示す第1の変形例のように
励振部11をなす2本の励振線路11A(表面1A側の
み図示)の先端には互いに離間する方向に屈曲した屈曲
部11Bを形成する構成としてもよい。この場合、励振
部11の先端を拡開させたから、励振部11の屈曲部1
1Bによって環状の電界を形成し易くすることができ
る。
【0043】また、図7に示す第2の変形例のように励
振部12をなす2本の励振線路12A(表面1A側のみ
図示)の先端には互いに離間する方向に屈曲し、TE0
10モード共振器4の周縁部4Cに沿って湾曲して延び
る湾曲部12Bを形成する構成としてもよい。この場
合、励振線路12の先端を周縁部4Cに沿って湾曲させ
たから、湾曲部12Bを取囲む磁界を誘導し、TE01
0モード共振器4内にドーナツ状の磁界を形成し易くす
ることができる。
【0044】また、図8に示す第3の変形例のように励
振部13の励振線路13A(表面1A側のみ図示)の幅
寸法は基端側と先端側とで異なる値(例えば先端側を大
きく)に形成してもよく、図9に示す第4の変形例のよ
う励振部14をなす2本の励振線路14A(表面1A側
のみ図示)間の間隔寸法は基端側と先端側とで異なる値
(例えば先端側を大きく)に形成してもよい。
【0045】これらの場合には、励振線路13Aの幅寸
法、励振線路14A間の間隔寸法に応じて励振部13,
14のインピーダンスが変化するから、TE010モー
ド共振器4の外部Q(Qe)を調整することができる。
【0046】また、図10に示す第5の変形例のよう
に、励振部15をなす励振線路15A(表面1A側のみ
図示)には、基端側、先端側等に形成される鋭角形状を
なす部位に丸みをもって連続する面取り部15Bを形成
してもよい。
【0047】この場合、鋭角形状をなす部位には電流が
集中し易く、TE010モード共振器4の無負荷Q(Q
o)が低下する傾向があるのに対し、面取り部15Bに
よって電流の集中を緩和することができ、Qoの劣化を
抑制することができる。
【0048】さらに、第1の実施の形態では、励振部6
先端を開放端としたが、図11に示す第6の変形例のよ
うに、励振部16をなす2本の励振線路16A(表面1
A側のみ図示)の先端を互いに接続して励振部16の先
端を短絡端16Bとしてもよい。
【0049】この場合、励振部16の短絡端16BをT
E010モード共振器4の仮想的な短絡点(中央位置)
に配置することによって、TE010モード共振器4に
対する結合を強くすることができる。
【0050】次に、図12ないし図14は本発明の第2
の実施の形態による誘電体共振器装置を示し、本実施の
形態の特徴は、共振器として平面誘電体線路共振器を用
いると共に、スロット系線路として接地導体付スロット
線路を用いたことにある。なお、本実施の形態では、第
1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0051】21は誘電体基板1の中央側に設けられた
四角形の平面誘電体線路共振器(以下、PDTL共振器
21という)で、該PDTL共振器21は、電極膜2,
3にそれぞれ形成された四角形の開口21A,21Bに
よって構成され、これらの開口21A,21Bは誘電体
基板1を挟んで互いに対向する位置に配設されている。
そして、PDTL共振器21は、誘電体基板1内での共
振周波数f0に対応した高周波信号の波長をλgとしたと
きに、高周波信号の伝搬方向に向かう長さ寸法L0が波
長λgの半分程度の値(L0=λg/2)に設定されてい
る。
【0052】22は誘電体基板1の外周縁からPDTL
共振器21に向けて直線状に延びるスロット系線路とし
ての接地導体付スロット線路で、該接地導体付スロット
線路22は、四角形をなすPDTL共振器21の一辺に
対してほぼ垂直に延びている。また、接地導体付スロッ
ト線路22は、電極膜2に形成された溝状のスロット2
2Aによって構成されると共に、電極膜3が接地されて
いる。
【0053】23はPDTL共振器21の開口21A内
に位置して設けられた励振部で、該励振部23は、接地
導体付スロット線路22の延長線上に位置してPDTL
共振器21の中心に向けて延びている。また、励振部2
3は、誘電体基板1の表面1A側に位置してPDTL共
振器21の輪郭部をなす開口21Aの周縁部21Cから
開口21A内に向けて突出して設けられ、互いに平行に
延びる2本の細長い励振線路23Aによって構成されて
いる。
【0054】そして、励振線路23Aは、電極膜2のう
ちスロット22Aの両脇に位置する部位を開口21A内
に延伸する(引き込む)ことによって電極膜2と一体に
形成され、接地導体付スロット線路22をPTDL共振
器21内まで延長している。
【0055】本実施の形態による誘電体共振器装置は上
述の如き構成を有するもので、接地導体付スロット線路
22を伝搬するTEモードの高周波信号は、励振部23
の先端からPDTL共振器21内に放射される。これに
より、PDTL共振器21内にはスロット22Aの幅方
向と略平行な電界Eと該電界Eを取囲む磁界Hとが形成
され、高周波信号はTEモードをなして共振する。
【0056】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0057】ここで、PDTL共振器21の場合、図1
5に示す比較例のようにPDTL共振器21と接地導体
付スロット線路22との間にスロット22Aよりも幅寸
法が大きな励振用スロット部24を設け、PDTL共振
器21と接地導体付スロット線路22との間の結合量を
増加させることも可能である。
【0058】しかし、この場合にはPDTL共振器21
の外側に励振用スロット部24が形成されているから、
PDTL共振器21に加えて励振用スロット部24を形
成するための面積を確保する必要があり、装置全体が大
型化するという問題がある。
【0059】これに対し、本実施の形態では、PDTL
共振器21の内側に励振部23を形成するから、PDT
L共振器21とは別に励振部23用の面積を確保する必
要がなく、比較例に比べて装置全体を小型化することが
できる。
【0060】なお、第2の実施の形態では、共振器とし
てPDTL共振器21を用いるものとした。しかし、本
発明はこれに限らず、共振器として、誘電体基板1の表
面1Aには矩形開口をもった電極膜2を設け、裏面1B
からは電極膜3を省いたスロット線路共振器を用いても
よく、誘電体基板1の表面1Aには矩形開口をもった電
極膜2を設け、裏面1Bには全面に亘って接地された電
極膜2を設けた接地導体付スロット線路共振器を用いて
もよい。
【0061】また、前記第1,第2の実施の形態では、
スロット系線路として、誘電体基板1の両面1A,1B
にスロット5A,5Bがそれぞれ形成されたPDTL
5、または誘電体基板1の表面1Aにのみスロット22
Aを形成され、裏面1Bには接地された電極膜3を設け
た接地導体付スロット線路22を用いるものとした。
【0062】しかし、本発明はこれに限らず、スロット
系線路として、誘電体基板1の表面1Aにのみスロット
を形成し、裏面1Bからは電極膜3を省いたスロット線
路を用いてもよい。
【0063】次に、図16は本発明の第3の実施の形態
による誘電体共振器装置を示し、本実施の形態の特徴
は、伝送線路から分岐したスタブ線路を共振器に接続
し、スタブ線路の先端に励振部を配置する構成としたこ
とにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0064】31は誘電体基板1の中央側に設けられた
円形共振器で、該円形共振器31は、電極膜2に形成さ
れた円形の開口31Aによって構成されている。そし
て、円形共振器31は、誘電体基板1内での共振周波数
f0に対応した高周波信号の波長をλgとしたときに、直
径寸法が波長λgとほぼ等しい値に設定されている。な
お、本実施の形態では、誘電体基板1の裏面1Bには電
極膜を形成しない構成となっている。
【0065】32は円形共振器31から離間した位置に
設けられた伝送線路としてのスロット線路(他のスロッ
ト系線路)で、該スロット線路32は、電極膜2に形成
された溝状のスロット32Aによって構成され、該スロ
ット32Aは円形共振器31の接線方向に対して平行に
延びている。
【0066】33はスロット線路32からT分岐したT
分岐線路としてのスタブ線路で、該スタブ線路33は、
スロット線路32の途中位置から円形共振器31に向け
て直線状に延び、円形共振器31の法線方向に沿って形
成されている。また、スタブ線路33は、電極膜2に形
成された溝状のスロット33Aによって構成され、スロ
ット線路32と円形共振器31の周縁部31Bとの間の
距離をなすスロット33Aの長さ寸法L1は、高周波信
号の波長をλgとしたときに、λg/4程度の値(L1=
λg/4)に設定されている。なお、スロット33Aの
長さ寸法L1は、λg/4に限らず(2n+1)×λg/
4(n:整数)程度の値に設定してもよい。
【0067】34は円形共振器31の開口31A内に位
置して設けられた励振部で、該励振部34は、スタブ線
路33の延長線上に位置して円形共振器31の中心に向
けて延びている。また、励振部34は、電極膜2のうち
スタブ線路33の両脇に位置する部位を開口31A内に
延伸させることによって形成され、誘電体基板1の表面
1A側に位置して開口31A内に突出して設けられ、互
いに平行に延びる2本の細長い励振線路34Aによって
構成されている。そして、励振部34の延伸寸法は、例
えばλg/4と(3×λg)/4との間の範囲となる値に
設定されている。
【0068】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができるが、本実施の
形態では、スロット線路32からT分岐したスタブ線路
33の先端に励振部34を設け、円形共振器31とスタ
ブ線路33とを接続する構成としたから、円形共振器3
1はスロット線路32を伝搬する高周波信号のうちその
共振周波数f0に対応した信号を反射する。このため、
装置全体によって帯域反射型のフィルタを構成すること
ができる。
【0069】また、スタブ線路33の長さ寸法L1をλg
/4程度の値に設定したから、スタブ線路33のうちス
ロット線路32からT分岐した基端を仮想的な開放端、
スタブ線路33の先端を仮想的な短絡端とすることがで
きると共に、スタブ線路33の先端に突出して設けられ
た励振部34の先端を仮想的な開放端にすることができ
る。このため、電界強度の強い励振部34の先端(開放
端)を、円形共振器31のうち電界強度が強い開口31
A内の位置に配置することができ、円形共振器31とス
タブ線路33との間の結合をさらに強くすることができ
る。
【0070】さらに、円形共振器31、スロット線路3
2、スタブ線路33および励振部34は電極膜2を成膜
する成膜プロセスにおいて一緒に形成することができる
から、特性バラツキの少ない誘電体共振器装置を提供す
ることができる。
【0071】次に、図17は本発明の第4の実施の形態
による高周波フィルタを示し、本実施の形態の特徴は、
高周波フィルタを複数のスロット線路共振器によって構
成すると共に、その入力部と出力部をなすスロット線路
共振器内にはスロット線路の先端に位置して励振部を設
けたことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0072】41は本実施の形態による高周波フィルタ
で、該高周波フィルタ41は、後述する4個のスロット
線路共振器42〜45等によって構成されている。
【0073】42〜45は誘電体基板1の表面1Aに直
線状に並んで設けられたスロット線路共振器で、該各ス
ロット線路共振器42〜45は、電極膜2に形成された
四角形の開口42A〜45Aによって構成されている。
そして、スロット線路共振器42〜45のうち両端側に
位置するスロット線路共振器42,45は、高周波フィ
ルタ41の入力部41Aと出力部41Bとをなしてい
る。なお、本実施の形態では、誘電体基板1の裏面1B
には電極膜を形成しない構成となっている。
【0074】46,47は入力側のスロット線路共振器
42と出力側のスロット線路共振器45とにそれぞれ接
続されたスロット系線路としてのスロット線路で、該ス
ロット線路46,47は、誘電体基板1の外周縁からス
ロット線路共振器42,45に向けて直線状に延び、電
極膜2に形成された溝状のスロット46A,47Aによ
って構成されている。
【0075】48,49はスロット線路共振器42,4
5の開口42A,45A内に位置して設けられた励振部
で、該励振部48,49は、スロット線路46,47の
延長線上に位置してスロット線路共振器42,45の中
心に向けて延びている。また、励振部48,49は、導
体膜2のうちスロット線路46,47の両脇に位置する
部位を開口42A,45A内に向けて延伸させることに
よってそれぞれ形成され、開口42A,45A内に向け
て突出し、互いに平行に延びる2本の細長い励振線路4
8A,49Aによって構成されている。
【0076】本実施の形態による高周波フィルタ41は
上述の如き構成を有するもので、スロット線路46に入
力された高周波信号は、励振部48を通じてスロット線
路共振器42内に供給される。このとき、スロット線路
共振器42はその共振周波数に応じた高周波信号を励振
すると共に、隣合うスロット線路共振器43に結合し、
スロット線路共振器43内にその共振周波数に応じた高
周波信号を励振する。そして、スロット線路共振器42
〜44は互いに隣合う共振器同士が結合するから、高周
波信号のうち各スロット線路共振器42〜44の共振周
波数に応じた信号だけが出力側のスロット線路共振器4
5に伝搬し、励振部49を通じてスロット線路47から
出力される。これにより、高周波フィルタ41は帯域通
過フィルタとして動作する。
【0077】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。しかし、本
実施の形態では、高周波フィルタ41の入力部41Aと
出力部41Bとに励振部48,49を備えたスロット線
路共振器42,45を用いたから、スロット線路共振器
42,45とスロット線路46,47との間の結合を強
くすることができ、励振部48,49を用いない場合に
比べて高周波フィルタ41の周波数帯域を増大すること
ができる。
【0078】なお、本実施の形態では、高周波フィルタ
41の入力部41Aと出力部41Bのいずれにも励振部
48,49を備えたスロット線路共振器42,45を用
いるものとしたが、入力部と出力部のうちいずれか一方
に励振部を有するスロット線路共振器を用い、他方の励
振部を省く構成としてもよい。
【0079】次に、図18は本発明の第5の実施の形態
による高周波フィルタを示し、本実施の形態の特徴は、
高周波フィルタの入力部と出力部をなすスロット線路共
振器にはそれぞれ励振部を設けると共に、入力部と出力
部にはそれぞれ異なる種類のスロット系線路を接続した
ことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0080】51は本実施の形態による高周波フィルタ
で、該高周波フィルタ51は、後述する4個のPDTL
共振器52〜55等によって構成されている。
【0081】52〜55は誘電体基板1の表面1Aに直
線状に並んで設けられた平面誘電体線路共振器(以下、
PDTL共振器52〜55という)で、該各PDTL共
振器52〜55は、電極膜2に形成された四角形の開口
52A〜55Aと、該開口52A〜55Aにそれぞれ対
向して電極膜3に形成された四角形の開口52B〜55
Bとによって構成されている。そして、PDTL共振器
52〜55のうち両端側に位置するPDTL共振器5
2,55は、高周波フィルタ51の入力部51Aと出力
部51Bとをなしている。
【0082】56は入力側のPDTL共振器52に接続
されたスロット系線路としての平面誘電体線路(以下、
PDTL56という)で、該PDTL56は、誘電体基
板1の外周縁からPDTL共振器52に向けて直線状に
延び、電極膜2に形成された溝状のスロット56Aと該
スロット56Aに対向して電極膜3に形成されたスロッ
ト56Bとによって構成されている。
【0083】57は出力側のPDTL共振器55に接続
されたPDTL56とは異なる種類のスロット系線路と
しての接地導体付スロット線路で、該接地導体付スロッ
ト線路57は、誘電体基板1の外周縁からPDTL共振
器55に向けて直線状に延び、電極膜2に形成された溝
状のスロット57Aによって構成されている。なお、誘
電体基板1の裏面1Bに設けられた電極膜3は接地され
ている。
【0084】58はPDTL共振器52の開口52A,
52B内に位置して設けられた励振部で、該励振部58
は、PDTL56の延長線上に位置してPDTL共振器
52の中心に向けて延びている。また、励振部58は、
導体膜2,3のうちPDTL56の両脇に位置する部位
を開口52A,52B内に向けて延伸させることによっ
て形成され、開口52A内に向けて突出して互いに平行
に延びる2本の細長い励振線路58Aと該励振線路58
Aと対向して開口52B内に向けて突出した励振線路5
8Bとによって構成されている。
【0085】59はPDTL共振器55の開口55A内
に位置して設けられた励振部で、該励振部59は、スロ
ット線路57の延長線上に位置してPDTL共振器55
の中心に向けて延びている。また、励振部59は、電極
膜2のうちスロット線路57の両脇に位置する部位を開
口55A内に延伸させることによって形成され、開口5
5A内に向けて突出し、互いに平行に延びる2本の細長
い励振線路59Aによって構成されている。
【0086】本実施の形態による高周波フィルタ51は
上述の如き構成を有するもので、第4の実施の形態と同
様に帯域通過フィルタとして動作する。
【0087】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。また、本実
施の形態では、高周波フィルタ51の入力部51Aと出
力部51Bとに励振部58,59を有するPDTL共振
器52,55を用いたから、PDTL共振器52,55
とPDTL56、接地導体付スロット線路57との間の
結合を強くすることができ、高周波フィルタ51の周波
数帯域を増大することができる。
【0088】さらに、本実施の形態では、高周波フィル
タ51の入力部51Aと出力部51Bとに互いに異なる
種類のスロット系線路としてPDTL56と接地導体付
スロット線路57とをそれぞれ接続している。これによ
り、線路変換機能を高周波フィルタ51に組み込むこと
ができ、高周波フィルタ51を高機能化することができ
る。また、線路変換を行うための構成を高周波フィルタ
51とは別途に設ける必要がなく、装置全体を小型化す
ることができる。
【0089】なお、本実施の形態では、スロット系線路
としてPDTL56、接地導体付スロット線路57を用
いるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例え
ばPDTL、接地導体付スロット線路とのうちいずれか
一方に代えて接地導体を省いたスロット線路を用いるも
のとしてもよい。
【0090】次に、図19は本発明の第6の実施の形態
による高周波発振器を示し、本実施の形態の特徴は、高
周波発振器を励振部を備えた円形共振器を用いて構成し
たことにある。なお、本実施の形態では、第1の実施の
形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0091】61は本実施の形態による高周波発振器
で、該高周波発振器61は、後述する円形共振器62、
FET67等によって構成されている。
【0092】62は誘電体基板1に設けられた円形共振
器で、該円形共振器62は、電極膜2に形成された円形
の開口62Aによって構成されている。そして、円形共
振器62は、誘電体基板1内での共振周波数f0に対応
した高周波信号の波長をλgとしたときに、直径寸法が
波長λgとほぼ等しい値に設定されている。なお、本実
施の形態では、誘電体基板1の裏面1Bには電極膜を形
成しない構成となっている。
【0093】63は円形共振器62から離間した位置に
設けられた伝送線路としてのスロット線路(他のスロッ
ト系線路)で、該スロット線路63は、基端側が後述の
FET67のゲート端子に接続され、先端側には終端抵
抗64が接続されている。
【0094】65はスロット線路32からT分岐したT
分岐線路としてのスタブ線路で、該スタブ線路65は、
スロット線路65の途中位置から円形共振器62に向け
て直線状に延び、円形共振器62の法線方向に沿って形
成されている。また、スタブ線路65の長さ寸法は、高
周波信号の波長をλgとしたときに、λg/4程度の値に
設定されている。
【0095】66は円形共振器62の開口62A内に突
出して設けられた励振部で、該励振部66は、電極膜2
のうちスタブ線路65の両脇に位置する部位を開口62
A内に延伸させることによって形成され、スタブ線路6
5の延長線上に位置して円形共振器62の中心に向けて
延びている。
【0096】67はスロット線路63の基端側に設けら
れた電界効果トランジスタ(以下、FET67という)
で、該FET67は、ゲート端子がスロット線路63に
接続されると共に、バイアス用の直流成分を除去するD
Cカット回路68が接続されている。また、FET67
のゲート端子とドレイン端子との間には、帰還回路69
が接続され、FET67のドレイン端子には、バイアス
用の直流成分を除去するDCカット回路70、ダンピン
グ回路71およびスロット線路72がそれぞれ接続さ
れ、FET67のソース端子は接地されている。
【0097】また、ダンピング回路71は、基端側がF
ET67のドレイン端子に接続されると共に、先端側に
は終端抵抗73が接続されている。また、スロット線路
72は出力端子をなし、高周波発振器61によって発生
した高周波信号を外部に出力するものである。
【0098】本実施の形態による高周波発振器61は上
述の如き構成を有するもので、円形共振器62、スロッ
ト線路63およびスタブ線路65等が帯域反射型のフィ
ルタとして動作し、FET67に共振周波数に応じた高
周波信号を入力する。このとき、FET67は、帰還回
路69を通じて高周波信号を増幅し、スロット線路72
から出力する。これにより、高周波発振器61は全体と
して位相雑音を改善する安定化発振回路として動作す
る。
【0099】かくして、本実施の形態でも第1の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。しかし、本
実施の形態では、高周波発振器61を励振部66を備え
た円形共振器62を用いて構成したから、円形共振器6
2とスタブ線路65との結合を強めることができ、高周
波発振器61の周波数変調幅の増大、発振出力の増加が
可能となる。また、Qoの劣化を抑えて強い結合をとっ
ているので、円形共振器62の負荷Q(QL)を高める
ことができ、位相雑音を低下させることができる。
【0100】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、電極膜にはスロットの両脇に位置する部位を開口
内に向けて延伸させることによって励振部を形成したか
ら、励振部によってスロットを共振器の開口内に延長さ
せることができると共に、励振部を共振器の開口のうち
電界強度が強い位置まで引き込むことができる。このた
め、例えば励振部の先端(突出端)側に電界強度の強い
高周波信号を入力することによって、共振器を強く励振
することができ、共振器とスロット系線路との間の結合
を強くすることができる。また、共振器の共振モードと
スロット系共振器の伝搬モードとをいずれもTEモード
にすることができるから、共振器の無負荷Qの劣化を抑
制することができる。さらに、励振部を共振器の開口内
に設けたから、共振器の外部に設けた場合に比べて装置
全体を小型化することができる。
【0101】請求項2の発明によれば、励振部の延伸寸
法を、誘電体基板内の高周波信号の波長をλgとしたと
きに、λg/4から(3×λg)/4程度の値に設定した
から、共振器内の電界最大となる位置と励振部のうち仮
想的な開放端となる先端とを近付けることができ、共振
器とスロット系線路との間の結合をさらに強くすること
ができる。
【0102】請求項3の発明によれば、誘電体基板には
高周波信号を伝送する伝送線路を設け、スロット系線路
は該伝送線路からT分岐したT分岐線路をなし、励振部
は該T分岐線路の先端に配置する構成としたから、共振
器は伝送線路を伝搬する高周波信号のうち共振周波数に
対応した信号を反射するから、帯域反射型のフィルタを
構成することができる。
【0103】請求項4の発明によれば、T分岐線路の長
さ寸法を、誘電体基板内の高周波信号の波長をλgとし
たときに、λg/4程度の値に設定したから、T分岐線
路の先端に延伸して設けられた励振部の先端を仮想的な
開放端にすることができ、励振部の先端を共振器のうち
電界強度が強い開口内の位置に配置し、共振器とスロッ
ト系線路との間の結合をさらに強くすることができる。
【0104】請求項5の発明のように、本発明による誘
電体共振器装置を入力部と出力部のうち少なくともいず
れか一方に用いて高周波フィルタを構成してもよい。こ
れにより、誘電体共振器装置のうち共振器とスロット系
線路との間の結合を強くすることができ、当該誘電体共
振器装置を用いた高周波フィルタの周波数帯域を増大す
ることができる。
【0105】請求項6の発明によれば、入力部と出力部
とは異なる構造のスロット系線路を接続し、線路変換の
機能を有する構成としたから、線路変換機能を高周波フ
ィルタに組み込むことができ、高周波フィルタの高機能
化を図ることができる。また、高周波フィルタとは別個
に線路変換部を設けた場合に比べて、線路変換部を省く
ことができ、装置全体を小型化することができる。
【0106】また、請求項7の発明のように、本発明に
よる誘電体共振器装置を用いて高周波発振器を構成して
もよい。これにより、誘電体共振器装置のうち共振器と
スロット系線路との間の結合を強くすることができ、当
該誘電体共振器装置を用いた高周波発振器の位相雑音の
軽減、周波数変調幅の増大、発振出力の増加を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による誘電体共振器装置を示
す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態による誘電体共振器装置を示
す平面図である。
【図3】PDTLを図2中の矢示III−III方向からみた
断面図である。
【図4】TE010モード共振器が励振した状態を示す
説明図である。
【図5】励振部の延伸寸法とTE010モード共振器の
外部Q(Qe)との関係を示す特性線図である。
【図6】第1の変形例による誘電体共振器装置を示す平
面図である。
【図7】第2の変形例による誘電体共振器装置を示す平
面図である。
【図8】第3の変形例による誘電体共振器装置を示す平
面図である。
【図9】第4の変形例による誘電体共振器装置を示す平
面図である。
【図10】第5の変形例による誘電体共振器装置を示す
平面図である。
【図11】第6の変形例による誘電体共振器装置を示す
平面図である。
【図12】第2の実施の形態による誘電体共振器装置を
示す斜視図である。
【図13】第2の実施の形態による誘電体共振器装置を
示す平面図である。
【図14】接地導体付スロット線路を図13中の矢示XI
V−XIV方向からみた断面図である。
【図15】比較例による誘電体共振器装置を示す斜視図
である。
【図16】第3の実施の形態による誘電体共振器装置を
示す斜視図である。
【図17】第4の実施の形態による高周波フィルタを示
す斜視図である。
【図18】第5の実施の形態による高周波フィルタを示
す斜視図である。
【図19】第6の実施の形態による高周波発振器を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2,3 電極膜 4 TE010モード共振器 4A,4B,21A,21B,31A,42A,43
A,44A,45A,52A,52B,53A,53
B,54A,54B,55A,55B,62A 開口 5,56 PDTL(スロット系線路) 5A,5B,22A,32A,33A,46A,47
A,56A,56B スロット 6,11,12,134,14,15,16,23,3
4,48,49,58,59 励振部 21,52,53,54,55 PDTL共振器 22,57 接地導体付スロット線路(スロット系線
路) 31,62 円形共振器 32,63 スロット線路(伝送線路) 33,65 スタブ線路(T分岐線路) 41,51 高周波フィルタ 42,43,44,45 スロット線路共振器 61 高周波発振器 67 FET 69 帰還回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 宏泰 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 河内 哲也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 馬場 貴博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 坂本 孝一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 HC03 HC12 JA01 LA05 NA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体材料により形成された誘電体基板
    と、該誘電体基板の両面のうち少なくとも表面に設けら
    れた導体からなる電極膜と、該電極膜に形成された開口
    からなる共振器と、前記電極膜に設けられ該共振器の開
    口に接続されたスロットを有するスロット系線路とによ
    って構成してなる誘電体共振器装置において、 前記電極膜には、前記スロットの両脇に位置する部位を
    前記開口内に向けて延伸させることにより励振部を形成
    したことを特徴とする誘電体共振器装置。
  2. 【請求項2】 前記励振部の延伸寸法は、前記誘電体基
    板内の高周波信号の波長をλgとしたときに、λg/4か
    ら(3×λg)/4程度の値に設定してなる請求項1に
    記載の誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体基板には高周波信号を伝送す
    る伝送線路を設け、前記スロット系線路は該伝送線路か
    らT分岐したT分岐線路をなし、前記励振部は該T分岐
    線路の先端に配置してなる請求項1または2に記載の誘
    電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 前記T分岐線路の長さ寸法は、前記誘電
    体基板内の高周波信号の波長をλgとしたときに、λg/
    4程度の値に設定してなる請求項3に記載の誘電体共振
    器装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の誘
    電体共振器装置を入力部と出力部のうち少なくともいず
    れか一方に用いた高周波フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記入力部と出力部とは異なる構造のス
    ロット系線路を接続し、線路変換の機能を有する構成と
    してなる請求項5に記載の高周波フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載の誘
    電体共振器装置を用いた高周波発振器。
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