JP2003309202A - 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 - Google Patents
半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置Info
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Abstract
を形成するのが困難であり、また貫通孔と同軸コネクタ
との隙間にロウ材を充填する際に充填バラツキが発生し
たり貫通孔にクラックが発生して気密性を損ねるという
問題があった。 【解決手段】 基体1と、セラミックスから成り、基体
1上面の外周部に接合され、側部に断面が略正方形の貫
通孔2aが形成されるとともに貫通孔2aの外側の開口
の周囲にメタライズ層2bが形成された枠体2と、外周
面の一端に鍔部4aが形成された円筒状とされ、貫通孔
2aに挿入されて鍔部4aがメタライズ層2bにAgロ
ウでロウ付けされた円筒状導体4と、円筒状の外周導体
3aおよびその中心軸に設置された中心導体3cならび
にそれらの間に介在させた絶縁体3bから成り、円筒状
導体4に嵌着されて外周導体3aの外周面が円筒状導体
4の内周面にAu−Snロウでロウ付けされた同軸コネ
クタ3とを具備している。
Description
信の中継局、航空機用通信機などのマイクロ波通信分
野、ミリ波通信分野等で用いられ、高い周波数で作動す
る各種半導体素子を収納する半導体素子収納用パッケー
ジおよび半導体装置に関する。
納するための半導体素子収納用パッケージ(以下、半導
体パッケージともいう)は、一般に金属製で箱型の基体
を有しており、その側部に挿着された同軸コネクタおよ
び同軸コネクタに接続される同軸ケーブルを介して外部
の電気回路装置に接続される。したがって、このような
半導体パッケージの入出力部には、高周波信号の伝送損
失を小さくするために中心導体の周りのインピーダンス
が常に一定となるように筒状の外周導体を有する同軸構
造の同軸コネクタが必要である。この同軸コネクタは、
例えば円筒状の外周導体の内側にガラス等から成る絶縁
体が充填され、外周導体および絶縁体の中心軸に設置さ
れた棒状の中心導体を有する構成である。
図4,図5に示すように、熱放散性の良好な金属製の基
体11の上面にセラミックスからなる枠体12が接合され、
対向する枠体12の側部に形成された断面形状が略円形
で、内周面に導体層が形成された貫通孔12aに、円筒状
の同軸コネクタ13が嵌着されてロウ材を介して接合され
るとともに、高周波信号の中継部16および直流電流供給
部17を備えた構成のものが提案されている(特開平7−
135272号公報参照)。
ネクタ13の外周導体、13bは絶縁体、13cは中心導体で
ある。
数層積層し、これを焼成して形成されており、基体11の
上面に載置部11aを囲むように接合される。また、枠体1
2の対向する一対の側部にそれぞれ設けられた同軸コネ
クタ13と半導体素子15との間には、配線16aを有する中
継部16がそれぞれ設けられており、また枠体12の他の対
向する一対の側部には、半導体素子15を駆動させる直流
電流を供給するための電極17aを形成した直流電流供給
部17がそれぞれ設けられている。
が丸棒状であるためワイヤボンディングすることが困難
であることと、ワイヤボンディングの際に中心導体13c
が下方に曲がり、正常なワイヤボンディングができなく
なる場合があるためである。よって、中心導体13cを中
継部16上の線路状の配線16aの一端に半田等により接続
し、配線16aの他端に半導体素子15と電気的に接続する
ためのボンディングワイヤが接続される。
を駆動する直流電流を供給するための電極17aを備え、
半導体素子14とボンディングワイヤを介して電気的に接
続される。
し焼成して形成されており、これにより、中継部16と直
流電流供給部17とを枠体12の形成と同時に形成すること
ができる。従って、金属製の枠体に比して、中継部16と
なる基板を基体11の上面に取着する必要がなく、また直
流電流供給部17となる入出力端子を別途作成する必要が
ないため、製造工程を大幅に低減することができる。そ
のため、安定した品質の製品が得られるとともに、セラ
ミックスの比重が鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバ
ルト(Co)合金などの金属に比して数分の一程度と小
さいため枠体が軽量化され、半導体パッケージが大幅に
軽量化される。
ロウ材を介して貫通孔12aに接合し、中心導体13cの一
端と中継部16上の配線16aとを半田等を介して接合し、
基体11の載置部11aに半導体素子15を載置し、半導体素
子15と配線16aの他端、半導体素子15と直流電流供給部
17の電極17aとを、それぞれボンディングワイヤ等によ
って電気的に接続し、さらに基体11の上面にFe−Ni
−Co合金やFe−Ni合金などの金属からなる蓋体18
を接合することにより、気密封止された半導体装置とな
る。
クタ13を有し、10GHz程度以上の高周波信号に対応可
能な無線基地局用等の半導体パッケージおよび半導体装
置が構成される。
来のセラミックスからなる枠体12を用いた半導体パッケ
ージでは、貫通孔12aに円筒形の同軸コネクタ13をロウ
付けするに際して、半導体パッケージの気密性が損なわ
れないように貫通孔12aの内周面と外周導体13aとの隙
間にロウ材を切れ目なくかつ均一に充填させるために、
断面が円形の貫通孔12aを形成する必要があった。この
場合、枠体12となるセラミックグリーンシートを積層し
た後に、断面が円形の貫通孔12aをドリルなどの機械的
手段により形成し、得られた貫通孔12aの内周面にメタ
ライズ層等の導体層を被着させて焼成した際に、貫通孔
12aが歪んで断面形状が円形とならない場合があり、貫
通孔12aに同軸コネクタ13を嵌着することができなくな
るという不具合が発生していた。
できたとしても、貫通孔12aの内周面と外周導体13aの
外周面との隙間の大きさが不均一になっているため、貫
通孔12aの内周面と外周導体13aの外周面とをロウ付け
する際にロウ材の厚さがばらつくことになり、このため
ロウ材のボリュームが不十分な箇所が発生して、半導体
パッケージの気密性が損なわれるという問題点が発生し
ていた。
焼成して枠体12と成した後にドリル等を用いて貫通孔12
aを形成する場合、例えばアルミナセラミックスなどか
らなる枠体12の硬度が極めて大きい(アルミナセラミッ
クスのビッカース硬度は1900Hv)ため、貫通孔12aの
形成に多大の時間が必要となってコストが増大し、ま
た、ドリル作業中に貫通孔12aの周囲にクラックが発生
して半導体パッケージの気密性が損なわれるといった不
具合を招来していた。
れたものであり、その目的は、同軸コネクタを枠体の貫
通孔に嵌め込んで半導体パッケージを気密に封止しなが
ら接合するに際して、貫通孔の内周面と同軸コネクタの
外周導体との隙間にロウ材を充填した状態で介在させな
くとも、半導体パッケージの気密性を損なわずに強固に
同軸コネクタを接合でき、その結果、内部に収納する半
導体素子を長期に亘り正常かつ安定に作動させることが
できる半導体パッケージを提供することにある。
用パッケージは、上面に半導体素子を載置する載置部を
有する基体と、セラミックスから成り、前記基体の上面
の外周部に前記載置部を囲繞するように接合され、側部
に断面形状が略正方形の貫通孔が形成されるとともに該
貫通孔の外側の開口の周囲にメタライズ層が形成された
枠体と、外周面の一端に鍔部が形成された円筒状とさ
れ、前記貫通孔に挿入されるとともに前記鍔部が前記メ
タライズ層に銀を主成分とするロウ材でロウ付けされた
円筒状導体と、円筒状の外周導体およびその中心軸に設
置された中心導体ならびにそれらの間に介在させた絶縁
体から成り、前記円筒状導体に嵌着されるとともに前記
外周導体の外周面が前記円筒状導体の内周面に金を主成
分とするロウ材でロウ付けされた同軸コネクタとを具備
したことを特徴とする。
上記の構成により、同軸コネクタの外周導体の鍔部を貫
通孔の外側の開口の周囲のメタライズ層にロウ付けし、
円筒状導体の内部に同軸コネクタをロウ材を介して嵌着
することにより、半導体素子収納用パッケージの気密性
を損なうことなく、同軸コネクタを精度良く接合するこ
とができる。また、従来、枠体の側部に形成された貫通
孔に同軸コネクタを接合するに際してロウ材の廻り込み
不足などにより気密性が損なわれていたが、本発明では
そのような不具合が解消される。さらに、ロウ付け部の
接合状態、すなわち半導体素子収納用パッケージの気密
性の確認を、鍔部と枠体とのロウ付け部を目視で容易に
行えるようになり、生産性を向上させることができる。
周面に金を主成分とするロウ材でロウ付けされているこ
とから、外周導体と円筒状導体とをFe−Ni−Co合
金等の同じ材質とすれば、それらの熱膨張係数差がなく
なるため、金を主成分とする硬いロウ材を薄く介在させ
ることができる。その結果、同軸コネクタの位置ずれや
円筒状導体に対する同心位置のずれを防ぐことができ、
高周波信号の伝送特性を良好に保持することができる。
開口の周囲に形成されたメタライズ層に銀(Ag)を主
成分とするロウ材でロウ付けされていることから、円筒
状導体とセラミックスから成る枠体との間の熱膨張係数
差を吸収緩和するとともに気密性を保持できるように、
銀を主成分とする硬度の低いロウ材を厚く形成すること
ができる。
子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定されると
ともに前記中心導体に電気的に接続された半導体素子
と、前記基体の上面に接合された蓋体とを具備したこと
を特徴とする。
り、気密性および高周波信号の伝送特性に優れたものと
なる。
ージについて以下に詳細に説明する。図1〜図3はそれ
ぞれ本発明の半導体パッケージについて実施の形態の一
例を示す断面図、要部拡大断面図、および図2の左側面
図である。これらの図において、1は基体、1aは載置
部、2は枠体、2aは同軸コネクタ3を嵌着するための
貫通孔、2bは貫通孔2aの枠体2外面側開口の周囲に
形成されたメタライズ層、3は同軸コネクタ、3aは外
周導体、3bは絶縁体、3cは中心導体、4は円筒状導
体、4aは円筒状導体4の鍔部、5は半導体素子、6は
中継部、6aは配線、7は直流電流供給部、7aは電
極、8は蓋体である。これら、基体1、枠体2、同軸コ
ネクタ3および蓋体8とで内部に半導体素子5を気密に
収納する半導体装置が基本的に構成される。
体素子5を載置する載置部1aを有する基体1と、基体
1の上面の外周部に載置部1aを囲繞するように接合さ
れ、側部に断面形状が略正方形の貫通孔2aが形成され
るとともに貫通孔2aの外側の開口の周囲にメタライズ
層2bが形成された枠体2と、外周面の一端に鍔部4a
が形成された円筒状とされ、貫通孔2aに挿入されると
ともに鍔部4aがメタライズ層2bに銀を主成分とする
ロウ材でロウ付けされた円筒状導体4と、円筒状の外周
導体3aおよびその中心軸に設置された中心導体3cな
らびにそれらの間に介在させた絶縁体3bから成り、円
筒状導体4に嵌着されるとともに外周導体3aの外周面
が円筒状導体4の内周面に金を主成分とするロウ材でロ
ウ付けされた同軸コネクタ3とを具備している。
り、厚さが0.1〜2mmで上面に半導体素子5が載置さ
れる載置部1aを有する。基体1がCu−W合金からな
る場合、200W/m・K程度の高い熱伝導率を有し、半
導体素子5が作動時に発する熱を効率良く基体1の外部
に放散し得る。基体1の厚さが0.1mm未満の場合、枠
体2を銀(Ag)ロウなどの接合材で基体1の上面に接
合すると、Agの拡散により基体1の柔軟性が失われ易
くなる。このとき、基体1に反りが発生すると基体1に
亀裂が生じ、その結果、基体1を流れる接地電流の流れ
が一様でなくなり、半導体素子5の接地電位が不安定と
なって高周波信号の伝送損失が発生し易くなる。基体1
の厚さが2mmを超えると、基体1が重くなり半導体パ
ッケージの軽量化に不利になる。
を金型を用いてプレス成型することにより所定形状に作
製される。このとき、酸化防止やロウ付けの接合性向上
のために、基体1の表面に0.5〜9μmの厚さのNi層
や0.5〜5μmの厚さの金(Au)層などの金属層をメ
ッキ法等により被着させておくのが良い。
ミックグリーンシートの積層体を焼結してなり、例えば
Al2O3セラミックスからなる場合、以下のようにして
作製される。まずAl2O3の粉末と、焼結助材としての
二酸化珪素(SiO2)、酸化カルシウム(CaO)、
酸化マグネシウム(MgO)などの粉末と適当なバイン
ダーおよび溶剤とを混合してスラリーとなし、このスラ
リーを用いて従来周知のドクターブレード法などのテー
プ成形法によって所定厚さのセラミックグリーンシート
を形成する。
形に対応する略四角形のセラミックグリーンシートを複
数枚準備し、これらのセラミックグリーンシートから選
ばれた1枚または複数枚のセラミックグリーンシート
に、略四角形の貫通穴を対向する一対の辺部に形成す
る。このとき、中継部6となる部位および直流電流供給
部7となる部位にタングステン(W)を主成分とする金
属ペーストを所定パターンに印刷し、しかる後、これら
の略四角形のセラミックグリーンシートの中央部を打ち
抜いて所定の枠状に成形するとともにこれらを積層圧着
する。このとき、予め形成された貫通穴は積層後に断面
が略正方形の貫通孔2aとなる。このようにして得られ
た枠状のグリーンシートの積層体を1500〜1600℃程度の
高温で焼成することにより、貫通孔2a、中継部6、配
線6a、直流電流供給部7、電極7aを有する枠体2が
作製される。
断面形状が略正方形の貫通孔2aを有しており、この貫
通孔2aの枠体2外面側開口の周囲に、モリブデン(M
o),マンガン(Mn)の粉末を主成分とする金属ペー
ストが、円筒状導体4の鍔部4aの外形と同じ大きさの
抜きパターンまたはそれ以上に大きい抜きパターンが形
成された版を用いて印刷され、1400℃程度の温度で焼成
されることによりメタライズ層2bが形成される。
a、電極7a、半導体素子5接合部に、Niメッキ、A
uメッキなどの金属メッキ層が0.5〜9μmの厚さで被
着され、メタライズ層2bに円筒状導体4の鍔部4aが
Ag−Cu合金等のロウ材で接合される。
ウ材は、具体的には、Agが71〜73wt(重量)%でC
uが27〜29wt%のAgロウ(BAg−8:JIS Z
3261による)等が用いられ、770〜870℃の温度でロウ
付けが行われる。Agを主成分とするロウ材の厚さは2
〜100μmが好ましい。2μm未満では、部分的に気密
性が損なわれる場合がある。100μmを超えると、Ag
ロウ中のボイドが外部に排出されないで残る場合があ
り、また、このときAgロウ内部に熱応力が発生すると
ボイドを起点としてクラックが発生し易くなる。
いとはいえヤング率が91GPaと比較的大きいため、A
gロウの厚さが適正な範囲にあればもちろん接合された
円筒状導体4は外力に対してその中心軸がぶれるような
ことはない。
挿通させた同軸コネクタ3を金を主成分とするロウ材に
より強固に接合し安定させるとともに、半導体パッケー
ジ内部を気密に封止するための封止部としても機能す
る。鍔部4aは円筒状導体4の外周面の一端に形成さ
れ、鍔部4aの外周面と外周導体3aの外周面との最短
距離は1mm以上あればよく、半導体パッケージの気密
性および同軸コネクタ3の接合性が損なわれることはな
く、極めて良好な接合状態とすることができる。1mm
未満では、気密性が損なわれる恐れがある。
合するAuを主成分とするロウ材は、具体的には、Au
が80wt%で錫(Sn)が20wt%のAu−Snロウ、
Auが88wt(重量)%でゲルマニウム(Ge)が12w
t%のAu−Geロウなどが用いられ、それぞれ約280
℃、約350℃の温度でロウ付けが行われる。これらのA
uロウはビッカース硬度が150Hv以上と大きく、たと
え厚さが数μm程度であっても、同軸コネクタ3の中心
軸がずれることの無い強固な接合状態が得られるという
点で好適な接合材である。
μmが好ましい。2μm未満では、ロウ材が存在しない
部分が発生する場合があり、同軸コネクタ3が円筒状導
体4から剥離して脱落する恐れがある。50μmを超える
と、中心導体3cと中継部6上の配線6aとの接続部に
ズレが発生し、このズレにより高周波信号に透過損失が
発生し易くなる。
aの断面形状に相似した正方形としても良く、この場合
メタライズ層2bの形状を鍔部4aの外形形状に対応す
る形状にすれば、鍔部4aの接合強度が向上する。また
この場合、鍔部4aの四角部が円弧状等の曲線状に面取
り加工されていても良く、このとき、鍔部4aに発生す
る応力の集中が回避できるといった利点がある。
o合金,Fe−Ni合金などの鉄系合金から成り、これ
らはアルミナセラミックス等のセラミックスから成る枠
体2に熱膨張係数が近いため、円筒状導体4を枠体2に
ロウ付けした際に枠体2にクラック等が発生しにくいと
いう利点がある。
Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金などのFe系合
金等の金属から成るが、円筒状導体4と同程度の熱膨張
係数の金属、または円筒状導体4の熱膨張係数よりも小
さい金属から成ることが好ましい。円筒状導体4と同程
度の熱膨張係数の金属の場合、外周導体3aと円筒状導
体4とのロウ付け時にそれらの間に歪みが発生しない。
また、外周導体3aが円筒状導体4の熱膨張係数よりも
小さい金属から成る場合、同軸コネクタ3を円筒状導体
4に嵌着しロウ付けした際に、それらの熱膨張係数差に
よって同軸コネクタ3に圧縮応力が作用することになり
ガラス等の絶縁体3bが破損するのを防ぐことができ
る。
よりも小さい場合、1×10-6/℃〜3×10-6/℃程度小
さいと上記の効果が得られる。
筒状導体4の鍔部4aを貫通孔2aの枠体2外面側開口
の周囲のメタライズ層2bにAgを主成分とするロウ材
で接合するとともに、同軸コネクタ3を円筒状導体4の
内側に接合した構成であり、載置部1aに半導体素子5
を載置し、半導体素子5上面の電極と中継部6上の配線
6aとをボンディングワイヤなどの接続手段を介して接
続することにより半導体素子5と中心導体3cとを電気
的に接続し、最後に枠体2の上面に蓋体8を接合するこ
とにより半導体装置となる。このように、本発明の同軸
コネクタ3を有する半導体パッケージを用いることによ
り、高周波信号で作動する半導体素子5を気密性良くか
つ高周波信号の伝送特性を良好として収納した半導体装
置を提供し得る。
半導体装置の実施例を以下に説明する。
パッケージを以下のようにして作製した。縦約12mm×
横約25mm×厚さ約0.75mmのCu−W合金からなる略
四角形の基体1の上面の外周部に、載置部1aを囲むよ
うに、外形が縦約12mm×横約18mm×高さ約6mmで
枠の厚さが約1.5mmの6層のアルミナセラミックスか
ら成る平面視形状が略四角形の枠体2を銀ロウで接合し
た。また、枠体2の対向する一対の側部に、断面形状が
縦3mm×横3mmの略正方形の貫通孔2aが形成され
ている。なお、貫通孔2aの枠体2外面側開口の周囲に
はMo−Mn合金からなるメタライズ層2bが厚さが約
20μmで形成され、基体1の表面およびメタライズ層2
bの表面に厚さ約2μmのNiメッキ層および厚さ約2.
5μmのAuメッキ層を順次被着した。
ッキを被着させたFe−Ni合金からなる円筒状導体4
を挿通し、鍔部4aをAgロウ(Agが72wt%でCu
が28wt%)を介して貫通孔2aの開口の周囲のメタラ
イズ層2bに接合した。このとき、Agロウの厚さを1
μm,2μm,5μm,10μm,25μm,50μm,75μ
m,100μm,125μm,150μmとしたサンプルを各5
個づつ作製して、気密性およびボイドの発生状態を評価
した。このときの鍔部4aの厚さは250μmであり、同
軸コネクタ3の外周導体3aの厚さを25μmとした。鍔
部4aにおける気密性およびボイドの発生の有無を評価
した結果を表1に示す。表1において、気密性およびボ
イド発生の評価については、5個のサンプルのうち気密
性が損なわれたサンプルの割合およびボイドが発生した
サンプルの割合を示した。
を接合するAgロウの厚さが2〜100μmであれば、鍔
部4aを強固かつ信頼性良く接合できることが判った。
uが80wt%でSnが20wt%)を介して同軸コネクタ
3を嵌着し接合した。このとき、鍔部4aにおけるAg
ロウの厚さを25μmとして、同軸コネクタ3の外周面と
円筒状導体4の内周面との隙間を1μm,2μm,5μ
m,10μm,20μm,30μm,40μm,50μmとしたサ
ンプルを5個づつ作成し、また、40μm,50μm,60μ
m,70μmとしたサンプルについては20個づつ作成して
気密性および高周波の透過損失の大きさを評価した。
場合の損失をネットワークアナライザーで評価した。そ
の評価結果を表2に示す。評価に際しては、0.5dBを
損失の良否の分岐点として、それ以上となる場合に伝送
不良が発生していると判定した。60,70μmの厚さにお
いて、表2に示した透過損失の数値は接合ずれが発生し
たサンプルの平均値であり、括弧内は接合ずれが発生し
た割合を示している。
を嵌着させるに際して、円筒状導体4の内周面と同軸コ
ネクタ3の外周導体3aの外周面との隙間が2〜50μm
であれば、クラックの発生がなく、かつ良好な高周波伝
送特性が得られることが判明した。また、このような同
軸コネクタ3の取着構造は、Au−Sn合金からなるロ
ウ材のビッカース硬度が160Hv程度と大きいため、ロ
ウ材の厚さを薄くして同軸コネクタ3を円筒状導体4の
内周面に確実、強固かつ位置ずれを防いで固定できるこ
とが判った。
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で種々の変更は可能である。
は、上面に半導体素子を載置する載置部を有する基体
と、セラミックスから成り、基体の上面の外周部に載置
部を囲繞するように接合され、側部に断面形状が略正方
形の貫通孔が形成されるとともに貫通孔の外側の開口の
周囲にメタライズ層が形成された枠体と、外周面の一端
に鍔部が形成された円筒状とされ、貫通孔に挿入される
とともに鍔部がメタライズ層に銀を主成分とするロウ材
でロウ付けされた円筒状導体と、円筒状の外周導体およ
びその中心軸に設置された中心導体ならびにそれらの間
に介在させた絶縁体から成り、円筒状導体に嵌着される
とともに外周導体の外周面が円筒状導体の内周面に金を
主成分とするロウ材でロウ付けされた同軸コネクタとを
具備したことにより、半導体素子収納用パッケージにお
いてロウ材に発生するクラックにより気密性が損なわれ
ることなく、同軸コネクタを強固に接合することができ
る。また、従来枠体の側部に形成された貫通孔に同軸コ
ネクタを接合するに際してロウ材の廻り込み不足などに
より気密性が損なわれ場合があったが、本発明ではその
ような不具合が解消される。さらに、ロウ付け部の接合
状態、すなわち半導体素子収納用パッケージの気密性の
確認を、鍔部と枠体とのロウ付け部を目視で容易に行え
るようになり、生産性を向上させることができる。
周面とが金を主成分とするロウ材でロウ付けされている
ことから、外周導体と円筒状導体とをFe−Ni−Co
合金等の同じ材質とすれば、それらの熱膨張係数差がな
くなるため、金を主成分とする硬いロウ材を薄く介在さ
せることができる。その結果、同軸コネクタの位置ずれ
や円筒状導体に対する同心位置のずれを防ぐことがで
き、高周波信号の伝送特性を良好に保持することができ
る。また、円筒状導体の熱膨張係数を外周導体の熱膨張
係数よりも若干大きく設定すれば、ロウ付け時に同軸コ
ネクタは圧縮応力を受けることになり、この場合におい
ても信頼性の高い同軸コネクタ構造を構成することがで
きる。
面側開口の周囲に形成されたメタライズ層に銀を主成分
とするロウ材でロウ付けされていることから、円筒状導
体とセラミックスから成る枠体との間の熱膨張係数差を
吸収緩和するとともに気密性を保持できるように、銀を
主成分とする硬度の低いロウ材を厚く形成することがで
きる。
子収納用パッケージと、載置部に載置固定されるととも
に中心導体に電気的に接続された半導体素子と、基体の
上面に接合された蓋体とを具備したことにより、気密性
および高周波信号の伝送特性に優れたものとなる。
実施の形態の例を示す断面図である。
断面図である。
ある。
クタ部の拡大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面に半導体素子を載置する載置部を有
する基体と、セラミックスから成り、前記基体の上面の
外周部に前記載置部を囲繞するように接合され、側部に
断面形状が略正方形の貫通孔が形成されるとともに該貫
通孔の外側の開口の周囲にメタライズ層が形成された枠
体と、外周面の一端に鍔部が形成された円筒状とされ、
前記貫通孔に挿入されるとともに前記鍔部が前記メタラ
イズ層に銀を主成分とするロウ材でロウ付けされた円筒
状導体と、円筒状の外周導体およびその中心軸に設置さ
れた中心導体ならびにそれらの間に介在させた絶縁体か
ら成り、前記円筒状導体に嵌着されるとともに前記外周
導体の外周面が前記円筒状導体の内周面に金を主成分と
するロウ材でロウ付けされた同軸コネクタとを具備した
ことを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子収納用パッケ
ージと、前記載置部に載置固定されるとともに前記同軸
コネクタに電気的に接続された半導体素子と、前記枠体
の上面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする
半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116528A JP2003309202A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116528A JP2003309202A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003309202A true JP2003309202A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29397190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002116528A Pending JP2003309202A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003309202A (ja) |
-
2002
- 2002-04-18 JP JP2002116528A patent/JP2003309202A/ja active Pending
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Legal Events
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