JP4167576B2 - 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置に関するものである。
従来、半導体装置を組み立てる際に、位置決め用の円孔が設けられたリードフレームを利用するものがあった。このようなリードフレームを利用した半導体装置を図面に基づき説明する。図3は従来の半導体装置の例を示す平面図であり、101はリードフレーム、102は平板部、103はリード端子部、104は吊りリード部、105は円孔、111はモールド樹脂、113は半導体素子である。
リードフレーム101は、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金や銅(Cu)合金等の金属から成り、上側主面に半導体素子113を載置するための載置部を有する平板部102と、リードフレーム101の内周面から平板部102に向けて延出し、半導体素子113と電気的に接続されるリード端子部103と、平板部102を支持するために平板部102から延出して平板部102の周囲のリードフレーム101に結合された吊りリード部104と、リードフレーム101の吊りリード部104の延長線上に設けられた円孔105とを有しており、リードフレーム101となる金属のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工,エッチング加工等の従来周知の金属加工法を施すことによって所定の形状に製作される。
平板部102の上側主面の中央部には、IC、LSI等の半導体素子113を載置するための載置部が形成されており、載置部には半導体素子113が半田等の接合材により載置固定される。そして、半導体素子113は、その電極がリード端子部103にボンディングワイヤ等の電気的接続手段(図示せず)を介して電気的に接続され、その後平板部102,半導体素子113および電気的接続手段が覆われるようにしてエポキシ樹脂系のモールド樹脂111にて樹脂封止されることにより半導体装置が構成される。そして、リード端子部103と吊りリード部104を切断して、リードフレーム101から個々の半導体装置を切り離すことによって製品としての半導体装置が構成される(例えば、下記の特許文献1参照)。
平板部102に半導体素子113を載置する際、半導体素子113とリード端子部103とを電気的に接続する際、モールド樹脂111にて樹脂封止する際、およびリード端子部103と吊りリード部104を切断してリードフレーム101から個々の半導体装置を切り離す際には、リードフレーム101の円孔105を半導体製造装置のピンに装着することで、リードフレーム101を半導体製造装置に対して正確に位置合わせすることができ、この方法によって位置精度のよい半導体装置を効率よく製作できるようになっている。すなわち、平板部102の所望の位置に半導体素子113を載置させることができるとともに、半導体素子113の電極とリード端子部103とをボンディングワイヤ等の電気的接続手段によって確実に接合することができ、また電気的接続手段の長さが長くなってしまうことも防止できる。その結果、半導体装置を精度よく正確に組み立てることができ、半導体素子113の作動性を優れたものとすることができる。
以上のように、従来の半導体装置によれば、リードフレーム101に円孔105を設けることによって半導体製造装置を用いて効率よく製造でき量産性に優れた半導体装置とすることができるとともに、半導体素子113の作動性に優れた半導体装置とすることができる。
特開平5−315525号公報
しかしながら、上記従来の半導体装置は、半導体素子113に入出力する信号が高周波帯域のものとなると、リード端子部103を伝送する高周波信号に発生する反射損失や透過損失といった伝送損失が大きくなるために、従来の半導体装置は高周波信号用としては充分対応できないものであった。これはリード端子部103をエポキシ樹脂系のモールド樹脂111にて樹脂封止する簡単な構造のために、リード端子部103を特性インピーダンス値に整合させた伝送線路とするのが困難であるためであり、その結果、半導体素子113の作動性を低下させてしまうということによる。
特に、半導体素子113に入出力される高周波信号が1GHz以上である場合、上記問題点が顕著なものとなっていた。
また、従来の半導体装置によれば、金属から成るリードフレーム101とモールド樹脂111との熱膨張率が異なるために、組立工程における温度変化により両者の間に熱応力が発生し、この熱応力が吊りリード部104を介して円孔105部分に作用し、円孔105を楕円形に変形させることがあった。そして、円孔105の変形により半導体製造装置のピンに円孔105を装着させてリードフレーム101を正確に位置合わせする工程に支障をきたすという問題点があった。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、効率よく正確に製造でき量産性に優れるとともに、高周波信号に対する作動性に優れた半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置を得ることにある。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上側主面に半導体素子を載置するための載置部を有する平板部と、この平板部から延出して前記平板部の周囲のリードフレームに結合された吊りリード部と、前記リードフレームの前記吊りリード部の延長線上に設けられた円孔と、前記リードフレームの内周面から前記平板部に向けて延出したリード端子部と、上面に凹部が形成されるとともに該凹部の底面の中央部から下面にかけて貫通孔が形成されたセラミック枠体と、前記凹部の内側から下面の外周部にかけて形成されたメタライズ配線層と、前記下面の前記貫通孔の周囲に形成されたメタライズ層とを具備しており、前記平板部の前記載置部が前記セラミック枠体によって取り囲まれるように前記平板部の上側主面の外周部が前記メタライズ層にロウ付けされるとともに、前記リード端子部と前記メタライズ配線層とが電気的に接続された半導体素子収納用パッケージであって、前記吊りリード部と前記リードフレームとの結合部は、前記吊りリード部から前記リードフレームに向かって漸次幅が広くなっており、前記円孔は、一部が前記結合部に入り込んでいるとともに中心が前記結合部の外側に位置していることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、上記本発明の半導体素子収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記メタライズ配線層に電気的に接続された半導体素子と、前記セラミック枠体の上面に前記凹部を塞ぐように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする。
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、凹部の内側から下面の外周部にかけて形成されたメタライズ配線層と、下面の貫通孔の周囲に形成されたメタライズ層とを具備したセラミック枠体を備えることによって、メタライズ配線層を高周波信号の特性インピーダンス値に整合された伝送線路とすることができ、半導体素子に入出力される電気信号が高周波帯域のものとなっても、メタライズ配線層の部分が高周波信号に反射損失や透過損失といった伝送損失を生じさせることがない。その結果、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができる半導体素子収納用パッケージとできる。
また、平板部の上側主面の外周部がセラミック枠体のメタライズ層にロウ付けされることによって、リードフレームとセラミック枠体との熱膨張差による応力がセラミック枠体に加わるが、円孔は結合部に一部が入り込んでいるとともに中心が結合部の外側に位置していることから円孔部分で応力を緩和することができ、セラミック枠体に加わる応力を最小限に抑えることができる。この結果、セラミック枠体にクラック等の破損が生ずるのを有効に防止して半導体素子収納用パッケージ内部を確実に気密に封止することができ、内部に載置された半導体素子が外気に曝されて劣化するのを防止することができる。
また、円孔は結合部に一部が入り込んでいることから、リードフレームの外形を小さくして体積を小さくすることができ、リードフレームの外形の大きさを小型化できる。
さらに、円孔の中心が結合部の外側に位置していることによって、リードフレームとセラミック枠体との熱膨張差によってリードフレームに歪応力が加わっても、円孔が歪による応力によって楕円形の孔に変形し難くすることができる。そして、リードフレームの円孔が変形し難いことから、半導体装置を製造するときに、円孔が半導体製造装置のピンに完全に嵌らなくなるのを防止することができ、半導体製造装置に対して半導体装置を正確に位置合わせすることができる半導体素子収納用パッケージとすることができる。
以上のことから、リードフレームの外形を小型化できるとともに高周波信号に対して半導体素子を正常かつ安定に作動させ得る半導体装置を得ることができ、円孔の変形を抑制して正確に半導体製造装置に装着できる半導体素子収納用パッケージとすることができる。
また、本発明の半導体装置によれば、上記本発明の半導体素子収納用パッケージを具備していることから、製造効率がよく、量産性に優れた半導体装置とすることができるとともに、メタライズ配線層を備えたセラミック枠体により高周波信号に対する半導体素子の作動性に優れた半導体装置とすることができる。
また、セラミック枠体の上面に凹部を塞ぐように蓋体が取着されることによって、半導体素子を気密に封止することができるので、高周波信号に対して半導体素子が正常かつ安定に作動する半導体装置とすることができる。
本発明の半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置について以下に詳細に説明する。図1は本発明の半導体素子収納用パッケージ(以下、単にパッケージともいう)の実施の形態の一例を示す平面図、図2は図1のX−X’線における断面図である。図1、図2において、1はリードフレーム、2は平板部、2aは搭載部、3はリード端子部、4は吊りリード部、5は円孔、6は結合部、11はセラミック枠体、11aはメタライズ配線層、11bはメタライズ層、11cは貫通孔、12は蓋体、13は半導体素子である。
本発明の半導体素子収納用パッケージは、上側主面に半導体素子13を載置するための載置部2aを有する平板部2と、平板部2の側面から延出して平板部2の周囲のリードフレーム1に結合された吊りリード部4と、リードフレーム1の吊りリード部4の延長線上に設けられた円孔5と、リードフレーム1の内周面から平板部2に向けて延出したリード端子部3と、上面に凹部が形成されるとともに凹部の底面の中央部から下面にかけて貫通孔11cが形成されたセラミック枠体11と、凹部の内側から下面の外周部にかけて形成されたメタライズ配線層11aと、下面の貫通孔11cの周囲に形成されたメタライズ層11bとを具備しており、平板部2の載置部2aがセラミック枠体11によって取り囲まれるように平板部2の上側主面の外周部がメタライズ層11bにロウ付けされるとともに、リード端子部3とメタライズ配線層11aとが電気的に接続された半導体素子収納用パッケージであって、吊りリード部4とリードフレーム1との結合部6は、吊りリード部4からリードフレーム1に向かって漸次幅が広くなっており、円孔5は、一部が結合部6に入り込んでいるとともに中心5aが結合部6の外側に位置するようにして設けられている。
リードフレーム1は、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金,鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金や銅(Cu)合金等の金属から成り、リードフレーム1となる金属のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工,エッチング加工等の従来周知の金属加工法を施すことによって上記所定の形状に製作される。
セラミック枠体11は、アルミナ(Al)質焼結体,窒化アルミニウム(AlN)質焼結体,ムライト(3Al・2SiO)質焼結体等のセラミックスからなる四角枠状のものである。このセラミック枠体11は上面に凹部が形成され、凹部の内側からセラミック枠体11の下面の外周部にかけてタングステン(W),モリブデン(Mo)等から成るメタライズ配線層11aが形成され、セラミック枠体11の下面の、平板部2の上側主面の外周部とロウ付けされる貫通孔11cの周囲の部分にもメタライズ配線層11aと同様にタングステン(W),モリブデン(Mo)等から成るメタライズ層11bが形成される。
このようなセラミック枠体11は以下のようにして製作される。
例えば、セラミック枠体11がアルミナ質焼結体から成る場合、先ず酸化アルミニウム(Al),酸化珪素(SiO),酸化マグネシウム(MgO)および酸化カルシウム(CaO)等の原料粉末に適当な有機バインダ,可塑剤,溶剤等を添加混合して泥漿状となし、これに従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等のテープ成形技術を採用することにより複数のセラミックグリーンシートを得る。
次に、このセラミックグリーンシートに、W,Mo等の高融点金属粉末に適当な有機バインダ,可塑剤,溶剤等を添加混合して得た金属ペーストを、スクリーン印刷法等の厚膜形成技術により印刷塗布して、メタライズ配線層11a,メタライズ層11bとなる金属ペースト層を所定パターンに形成する。また、メタライズ配線層11aを構成しセラミック枠体11の内部を上下に貫通する貫通導体の部分は、セラミックグリーンシートを金型等によって打ち抜き加工を施すことによって、貫通導体を形成する所望の位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に貫通導体となる上記金属ペーストを充填して金属ペースト層を形成する。そして、これら複数のセラミックグリーンシートを積層した後、還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することによりセラミック枠体11を製作することができる。
そして、リードフレーム1とセラミック枠体11とを平板部2の載置部2aがセラミック枠体11によって取り囲まれるように位置合わせし、平板部2の上側主面の外周部をメタライズ層11bに銀(Ag)ロウやAg−Cuロウ等のロウ材によってロウ付けするとともに、リード端子部3とメタライズ配線層11aとを同じく銀(Ag)ロウやAg−Cuロウ等のロウ材によって電気的に接続することによって本発明のパッケージとなる。
そしてさらに、本発明のパッケージの載置部2aに半導体素子13を半田等の接合材を介して載置固定するとともに、半導体素子13の電極をメタライズ配線層11aにボンディングワイヤ等の電気的接続手段(図示せず)を介して電気的に接続し、セラミック枠体11の上面に凹部を塞ぐようにFe−Ni−Co合金等の金属やアルミナ質焼結体等のセラミックスや樹脂等から成る蓋体12を取着することによって、半導体素子13が気密に封止され、半導体装置が組み立てられる。そして、リード端子部3と吊りリード部4を切断して、リードフレーム1から個々の半導体装置を切り離すことによって製品としての半導体装置が得られる。
本発明のパッケージおよび半導体装置によれば、平板部2に半導体素子13を載置する際、半導体素子13とリード端子部3とを電気的に接続する際、セラミック枠体11の上面に蓋体12を取着する際、およびリード端子部3と吊りリード部4とを切断してリードフレーム1から個々の半導体装置を切り離す際には、リードフレーム1の円孔5を半導体製造装置のピンに装着することで正確な位置合わせをすることができ、この方法によって、平板部2の所望の位置に半導体素子13を正確に載置させることができるとともに、半導体素子13の電極とメタライズ配線層11aとをボンディングワイヤ等の電気的接続手段により確実に接続することができ、また電気的接続手段の長さが長くなってしまうことも防止でき、蓋体12をセラミック枠体11の上面に正確に取着することができる。その結果、半導体素子13の作動性を優れたものとすることができる。
なお、吊りリード部4の延長線上に円孔5を設けることによって、平板部2と円孔5との距離が最短距離となって、半導体製造装置に対しての平板部2の位置合わせの精度を非常に良好なものとすることができる。
また、リードフレーム1に円孔5を設けることによって、半導体装置の製造装置を用いて半導体装置を効率よく製造でき量産性に優れたものとすることができる。
さらに、セラミック枠体11の凹部の内側から下面の外周部にかけて形成されるメタライズ配線層11aを介して半導体素子13の電極とリード端子部3とを電気的に接続することから、メタライズ配線層11aの両側に接地導体(図示せず)を設けてコプレーナ線路としたり、貫通導体となる部分の周囲に接地貫通導体(図示せず)を設けたりすることができるようになるので、メタライズ配線層11aの特性インピーダンス値を半導体素子13に入出力される電気信号に対する特性インピーダンス値に整合された伝送線路とすることができ、半導体素子13に入出力される電気信号が高周波帯域のものとなっても、メタライズ配線層11aの部分が高周波信号に反射損失や透過損失といった伝送損失を生じさせることがない。その結果、高周波信号を極めて効率よく伝送させることができるパッケージとすることができる。
また、セラミック枠体11の上面に凹部を塞ぐように蓋体12が接合されることによって、半導体素子13を気密に封止することができ、半導体素子13を外部雰囲気から保護することができて、その性能が劣化することを防止することができる。従って、高周波信号に対して半導体素子13を正常かつ安定に作動させ得るパッケージとすることができる。
また、平板部2の上側主面の外周部がセラミック枠体11のメタライズ層11bにロウ付けされることにより、リードフレーム1とセラミック枠体11との熱膨張差による応力がセラミック枠体11に加わるが、円孔5が結合部6に一部が入り込むようにして設けられることから円孔5部分で応力を緩和することができ、セラミック枠体11に加わる応力を最小限に抑えることができる。この結果、セラミック枠体11にクラック等の破損が生ずるのを有効に防止してパッケージ内部を確実に気密に封止することができ、内部に載置された半導体素子13が外気に曝されて劣化するのを防止することができる。
また、円孔5は結合部6に一部が入り込んでいることから、リードフレーム1の外形を小さくして体積を小さくすることができ、リードフレーム1の外形の大きさを小型化できる。
さらに、円孔5の中心5aが結合部6の付け根6aよりも外側に位置するようにすることによって、リードフレーム1とセラミック枠体11との熱膨張差によってリードフレーム1に歪応力が加わっても、円孔5が歪による応力によって楕円形の孔に変形し難い。従って、円孔5を半導体製造装置のピンに確実に嵌めて、半導体製造装置に対して正確に本発明のパッケージの位置合わせをすることができる。
具体的には、平板部2に半導体素子13を載置する際、半導体素子13とメタライズ配線層11aとを電気的接続手段で接続する際、セラミック枠体11の上面に蓋体12を取着して内部を気密封止する際、およびリード端子部3と吊りリード部4とを切断してリードフレーム1から個々の半導体装置を切り離す際に、リードフレーム1の円孔5を半導体製造装置のピンに装着して半導体製造装置に対してパッケージを正確に位置合わせすることができる。その結果、セラミック枠体11を用いた場合においても半導体製造装置を用いて半導体装置を精密に効率よく製造できる。
また、セラミック枠体11にクラック等の破損が生じるのを有効に防止することができることから、本発明のパッケージの内部を確実に気密に保持することができ、半導体素子13を外部雰囲気から保護することができる。従って、高周波信号に対して半導体素子13を正常かつ安定に作動させ得るパッケージとすることができる。
なお、好ましくは、図1に示すように吊りリード部4の幅をA,セラミック枠体11の幅をBとするときに、0.2B≦A≦0.5Bとするのがよく、これにより、セラミック枠体11を吊りリード部4によってリードフレーム1上に安定に支持できるとともに、セラミック枠体11にリードフレーム1との熱膨張差による応力が大きく加わるのを抑制し、セラミック枠体1にクラック等の破損が生じるのを有効に防止することができる。
A<0.2Bであると、吊りリード部4の幅が狭くなりすぎてしまい、セラミック枠体11を平板部2上に載置すると吊りリード部4がたわんでしまったり、平板部2が傾いたりする場合があり、A>0.5Bであると、吊りリード部4の幅が広すぎてしまい、セラミック枠体11に熱膨張差による歪応力が大きく加わって、セラミック枠体1にクラック等の破損を生じさせてしまう場合がある。
また好ましくは、図1に示すように結合部6の縁と円孔5の間の間隙をCとしたとき、吊りリード部4の幅Aに対して、A≦C≦3Aとするのがよい。これにより、セラミック枠体11にクラック等の破損が生ずるのを有効に防止してパッケージ内部を確実に気密に封止することができるとともに、円孔5が歪による応力によって楕円形の孔に変形してしまうのを有効に防止できる。C<Aとなると結合部6が変形し易くなって円孔5が変形しやすくなり、C>3Aとなると結合部6の体積が大きくなってセラミック枠体11に加わる熱膨張差による応力が大きくなり、セラミック枠体11にクラック等の破損が生じ易くなる。
なお、平板部2,リード端子部3,吊りリード部4およびメタライズ配線層11aは、その露出した表面に耐蝕性に優れ、かつ導電性接着材との濡れ性に優れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層や厚さ0.5〜5μmのAu層をめっき法等により被着させておくのがよく、これにより、平板部2,リード端子部3,吊りリード部4およびメタライズ配線層11aの酸化腐食を有効に防止することができるとともに、平板部2,リード端子部3,吊りリード部4およびメタライズ配線層11aに対するボンディングワイヤの接続性やロウ材等の濡れ性を良好なものとしてこれらの密着性を良好なものとすることができる。
このようにNi層やAu層をめっき法等により被着させる場合、リードフレーム1の外形を小型化できることから、めっきの施される量を必要最小限に抑えることができるという効果も有する。
このようにして製造された半導体装置は、リード端子部3のメタライズ配線層11aに接合されていない側の端部を外部電気回路基板(図示せず)の配線導体等と電気的に接続するとともに、平板部2の下面を外部電気回路基板の上面に固定することによって外部電気回路基板と接続されて、高周波帯域の信号を入出力することができるものとなり、高周波信号に対する作動性に優れた半導体装置となる。
尚、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。例えば、図1において、吊りリード部4からリードフレーム1に向かう結合部6の外形形状は直線状としているが、曲線状になっていてもよく、結合部6がリードフレーム1に向かって漸次幅が広くなる形状であればよい。
本発明の半導体素子収納用パッケージの実施の形態の一例を示す平面図である。 図1の半導体素子収納用パッケージのX−X’線における断面図である。 従来の半導体素子収納用パッケージの例を示す平面図である。
符号の説明
1:リードフレーム
2:平板部
2a:載置部
3:リード端子部
4:吊りリード部
5:円孔
5a:中心
6:結合部
11:セラミック枠体
11a:メタライズ配線層
11b:メタライズ層
11c:貫通孔
12:蓋体
13:半導体素子

Claims (2)

  1. 上側主面に半導体素子を載置するための載置部を有する平板部と、該平板部から延出して前記平板部の周囲のリードフレームに結合された吊りリード部と、前記リードフレームの前記吊りリード部の延長線上に設けられた円孔と、前記リードフレームの内周面から前記平板部に向けて延出したリード端子部と、上面に凹部が形成されるとともに該凹部の底面の中央部から下面にかけて貫通孔が形成されたセラミック枠体と、前記凹部の内側から下面の外周部にかけて形成されたメタライズ配線層と、前記下面の前記貫通孔の周囲に形成されたメタライズ層とを具備しており、前記平板部の前記載置部が前記セラミック枠体によって取り囲まれるように前記平板部の上側主面の外周部が前記メタライズ層にロウ付けされるとともに、前記リード端子部と前記メタライズ配線層とが電気的に接続された半導体素子収納用パッケージであって、前記吊りリード部と前記リードフレームとの結合部は、前記吊りリード部から前記リードフレームに向かって漸次幅が広くなっており、前記円孔は、一部が前記結合部に入り込んでいるとともに中心が前記結合部の外側に位置していることを特徴とする半導体素子収納用パッケージ。
  2. 請求項1記載の半導体素子収納用パッケージと、前記載置部に載置されるとともに前記メタライズ配線層に電気的に接続された半導体素子と、前記セラミック枠体の上面に前記凹部を塞ぐように取着された蓋体とを具備していることを特徴とする半導体装置。
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