JP2003309109A - プラズマ処理装置用誘電体窓及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置用誘電体窓及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法

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JP2003309109A JP2002115109A JP2002115109A JP2003309109A JP 2003309109 A JP2003309109 A JP 2003309109A JP 2002115109 A JP2002115109 A JP 2002115109A JP 2002115109 A JP2002115109 A JP 2002115109A JP 2003309109 A JP2003309109 A JP 2003309109A
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正樹 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体窓の温度変化を抑制でき、プラズマ処
理の再現性が良く、パーティクルの発生がしにくいプラ
ズマ処理処理方法及び装置を実現するための誘電体窓及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 真空容器1の外に配置されたコイル6に
高周波電力を印加し、真空容器1内にプラズマを発生さ
せる装置にて、誘電体窓5の内部に設けられた冷温媒流
路11に水を流すことにより、誘電体窓5の温度を制御
する。誘電体窓5は、複数の誘電板を接合することによ
って夫々の誘電板間に冷温媒流路11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体等の薄膜回
路や電子部品の製造に利用されるドライエッチング装置
やプラズマCVD装置などのプラズマ処理装置用誘電体
窓及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体等の薄膜回路や電子部品の
製造に利用されるプラズマ処理装置の1つとして、真空
容器の外部に位置するコイル又は電極又は導波管に高周
波電力を印加することによって真空容器の隔壁の一部を
なす誘電体窓を介して真空容器内にプラズマを発生させ
る高周波誘導方式のプラズマ処理装置がある。
【0003】高周波誘導方式のプラズマ処理装置の一例
としてプラズマ処理装置200を図11に示す。
【0004】図11に示すように、プラズマ処理装置2
00は、略中空円柱形状の真空容器201と、真空容器
201の上部における開口部を塞ぐように備えられた円
盤状の石英ガラス製の誘電体窓205とを備えており、
真空容器201と誘電体窓205とで密閉された空間で
ありかつプラズマ処理が行われる処理室240が形成さ
れている。また、真空容器201の外側側面には、真空
容器201内に所定の反応ガスの供給を行う反応ガス供
給装置202と、真空容器201内(処理室240内)
の空気若しくは反応ガスの排気を行う排気装置の一例で
ある真空ポンプ203が備えられている。また、誘電体
窓205の上方近傍にはコイル206が配置されてお
り、コイル206に高周波電力を印加するコイル用高周
波電源204と整合器210とが真空容器201の外側
に備えられている。また、真空容器201内における底
面中央付近には、基板電極207が備えられており、こ
の基板電極207に高周波電力を印加する基板電極用高
周波電源209と整合回路230とが真空容器201の
外側に備えられている。また、プラズマ処理装置200
によりプラズマ処理が施される基板208が、真空容器
201内の基板電極207の上に載置されている。
【0005】また、真空容器201の側壁内部には、冷
温媒流路215が形成されており、サーキュレータ21
6により温度制御された水が冷温媒流路215内に流さ
れる。また、基板電極207にも冷温媒流路218が形
成されており、別のサーキュレータ217により温度制
御された水が冷温媒流路218内に流される。
【0006】このような構成のプラズマ処理装置200
により基板208に対してドライエッチングやプラズマ
CVD等のプラズマ処理を行う方法について説明する。
【0007】まず、図11において、真空容器201内
に反応ガス供給装置202より所定の反応ガスを導入し
つつ、真空ポンプ203で真空容器201内の空気の排
気を行い、真空容器201内を所定の反応ガスで満たす
とともに所定の圧力に保つ。その後、コイル用高周波電
源204により13.56MHzの高周波電力をコイル
206に印加する。これにより、真空容器201内、す
なわち処理室240内にプラズマを発生させることがで
き、上記プラズマにより基板電極207上に載置された
基板208に対してエッチング、堆積、又は表面改質等
のプラズマ処理を行うことができる。このとき、基板電
極207にも基板電極用高周波電源209により高周波
電力を印加することで、基板208に到達するイオンエ
ネルギーを制御することができる。また、真空容器20
1の側壁内部における冷温媒流路215に温度制御され
た水が流されることにより、プラズマ処理装置200に
おけるプラズマ処理中及びプラズマ処理待機中(すなわ
ち、プラズマ非処理時)において、基板電極207の内
部の冷温媒流路に別のサーキュレータ217により温度
制御された水が流されることにより、基板電極207の
温度が一定に保たれている。基板電極207の温度の一
定保持は、処理室240内のプラズマの熱照射や反応ガ
スからの伝熱や基板208に入射するイオンエネルギー
によって基板208の温度の上昇を抑制することができ
る。
【0008】また、真空容器201内の冷温媒流路21
5にサーキュレータ216により、温度制御された水が
流されることにより、プラズマ処理中における処理室2
40内のプラズマの熱放射、反応ガスからの伝熱、及び
アース電位とされている真空容器201の壁面に入射さ
れるイオンエネルギーによる上記壁面の温度の上昇を抑
制することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示した方式では、誘電体窓205の下面(すなわち真
空側の面)に反応生成物が多量に堆積するために、真空
容器201内におけるダストの発生や、プラズマ処理装
置200のメンテナンス間隔が短くなるという問題点が
ある。また、上記誘電体窓205への反応生成物の堆積
により、真空容器201内の雰囲気が安定せず、プラズ
マ処理の再現性に乏しいという問題点がある。このよう
な問題点について以下に詳述する。
【0010】プラズマ処理を重ねていくにつれて上記の
堆積膜は膜厚を増していくが、堆積膜がある膜厚を越え
ると膜応力によりはがれが生じ、真空容器201内にお
いてダストとなって基板208上に降ってくる。図11
のプラズマ処理装置200における方式では、少数の基
板208をプラズマ処理しただけでダストが発生する場
合があるため、処理室240を大気開放して誘電体窓2
05を純水あるいはエタノール等で洗浄(メンテナン
ス)する頻度が高くなるという問題点がある。
【0011】また、プラズマ処理を重ねていくと、上述
した堆積膜の膜厚が変化するため、反応ガスの吸着率が
変化し、真空容器201内の雰囲気、すなわち反応ガス
の分圧が変化し、プラズマ処理の再現性が悪化する。ま
た、プラズマ処理中に誘電体窓205に衝突する高エネ
ルギーイオンによる加熱で誘電体窓205の温度が変動
することも反応ガスの吸着率の変化を引き起こす原因と
なっている。
【0012】上記の問題は、連続処理時間が著しく長い
場合や、コイル206に印加する高周波電力が大きい場
合に、著しく生じる。誘電体窓205の過昇温が起き、
この誘電体窓205と堆積物との熱膨張率の差によっ
て、誘電体窓205に堆積された薄膜の膜応力が高まっ
て上記薄膜の剥がれが発生し、処理室240内において
ダストが発生するという問題がある。
【0013】上記の夫々の問題を解決するためには、誘
電体窓205中にも冷温媒の流路を設けて、温度制御さ
れた上記冷温媒を上記流路内に流して、誘電体窓205
の温度制御を行うことが考えられる。しかしながら、こ
のような方法により誘電体窓205の温度制御を行うこ
とは以下に説明する問題があり、従来困難と考えられ実
現していなかった。
【0014】すなわち、真空容器201の上面の略全体
に形成された開口部を塞いで真空容器201を密閉する
略円板形状の誘電体窓205は、処理室240の真空引
き時に繰り返し大気圧力を受けて、大きな曲げ応力を受
けることとなる。このような誘電体窓205の内部に上
記流路を形成した場合にあっては、上記流路に流す冷温
媒の圧力による力をさらに誘電体窓205は受けること
となるとともに、さらに加えて処理室240内外の温度
差による温度歪みが発生し、誘電体窓205は上記温度
歪みによる熱応力を受けることとなり、このような夫々
の力(若しくは応力)に耐え得てかつその内部に上記流
路を有する略円盤形状の誘電体窓205の構造及びその
製造方法が無いという問題点がある。
【0015】また、誘電体窓205は、処理室240外
部で励起された電磁界を処理室240内部に伝達する必
要があるが、誘電体窓205の内部に流路を設けた場合
にあっては、上記流路内に流される冷温媒が上記電磁界
の伝達を著しく阻害するものと考えられているという問
題点がある。
【0016】また、誘電体窓205はその処理室240
側の表面が、処理室240内において発生される反応ガ
スのプラズマによりスパッタリングを受けることとなる
ため、誘電体窓205にはコンタミネーションを生じな
い純粋な材料として、例えば、石英ガラスやセラミック
スが用いられているが、これらの材料は融点が高く、し
かも脆性が強いという特性があり、誘電体窓205中に
上記流路等を鋳造や溶接等というような方法で形成する
ことが困難であるという問題点がある。
【0017】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、処理室内でのダスト発生や雰囲気の
変動の原因となる誘電体窓そのものの温度変化を抑制で
きる冷却又は加温が可能なプラズマ処理装置用誘電体窓
及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0019】本発明の第1態様によれば、真空容器の内
部の処理室に被加工物を保持し、上記処理室を真空排気
しつつ、上記処理室内に反応ガスを導入し、上記真空容
器の外部に位置するコイル又は電極又は導波管より高周
波電力を印加し、上記真空容器の隔壁の一部をなす誘電
体窓を介して上記処理室内部にプラズマを発生させ、上
記被加工物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装
置用誘電体窓であって、第1誘電板と第2誘電板とが接
合されてなり、かつ上記第1誘電板と上記第2誘電板と
の間に冷温媒流路を有することを特徴とするプラズマ処
理装置用誘電体窓を提供する。
【0020】本発明の第2態様によれば、上記第1誘電
板は、概略平板形状を有し、かつ互いに連通した凹部が
形成されかつ上記第2誘電板と接合される第1接合表面
と、プラズマ処理装置における上記処理室の外側に面す
る処理室外側表面とを備え、上記第2誘電板は、概略平
板形状を有し、かつ上記第1誘電板の上記第1接合表面
と接合される第2接合表面と、上記処理室の内側に面す
る処理室内側表面とを備え、上記冷温媒流路は、上記第
1誘電板の上記凹部と上記第2誘電板の上記第2接合表
面とで囲まれて形成されている第1態様に記載のプラズ
マ処理装置用誘電体窓を提供する。
【0021】本発明の第3態様によれば、上記冷温媒流
路の冷温媒の流出口及び流入口が共に、上記第1誘電板
の上記処理室外側表面、又は上記第2誘電板の上記処理
室内側表面に形成されている第2態様に記載のプラズマ
処理装置用誘電体窓を提供する。
【0022】本発明の第4態様によれば、上記第1誘電
板と上記第2誘電板との上記接合は、接着剤による接着
により行われている第1態様から第3態様のいずれか1
つに記載のプラズマ処理装置用誘電体窓を提供する。
【0023】本発明の第5態様によれば、上記接着剤が
硬化後も弾性を保つゴム系接着剤であり、上記第1接合
表面と第2接合表面との間に上記接着剤により接着剤層
が厚さ10μm以上で形成されている第4態様に記載の
プラズマ処理装置用誘電体窓を提供する。
【0024】本発明の第6態様によれば、上記接着剤が
シリコンゴム系接着剤である第5態様に記載のプラズマ
処理装置用誘電体窓を提供する。
【0025】本発明の第7態様によれば、上記接着剤が
上記冷温媒流路の内側にはみ出している第4態様から第
6態様のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置用誘電
体窓を提供する。
【0026】本発明の第8態様によれば、上記第1誘電
板及び上記第2誘電板の材質が、共に石英ガラス、シリ
コン、窒化シリコン、ジルコニア、アルミナ、サファイ
ア、若しくは窒化アルミニウムのいずれかである、又は
それらの組み合わせである第1態様から第7態様のいず
れか1つに記載のプラズマ処理装置用誘電体窓を提供す
る。
【0027】本発明の第9態様によれば、上記第1誘電
板と上記第2誘電板との材質が共に石英ガラスであり、
上記第1誘電板と上記第2誘電板との上記接合は、高温
原子間接合により行われている第1態様から第3態様の
いずれか1つに記載のプラズマ処理装置用誘電窓を提供
する。
【0028】本発明の第10態様によれば、互いに連通
した凹部が形成された第1誘電板の第1接合表面と、第
2誘電板の第2接合表面とを接合させて、上記凹部と上
記第2接合表面とで囲まれた冷温媒流路を有するプラズ
マ処理装置用誘電体窓の製造方法であって、上記第1接
合表面又は上記第2接合表面に接着剤を塗布する工程
と、上記冷温媒流路の内側に上記接着剤をはみ出させる
ように上記接着剤を介して、上記第1接合表面と上記第
2接合表面とを密着させる工程と、上記密着させた上記
接着剤を硬化させることにより上記第1接合表面と上記
第2接合表面とを接合する工程とを備えることを特徴と
するプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法を提供す
る。
【0029】本発明の第11態様によれば、上記接着剤
は、熱硬化性のシリコン系接着剤である第10態様に記
載のプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法を提供す
る。
【0030】本発明の第12態様によれば,上記第1誘
電板及び上記第2誘電板の材質が、共に石英ガラス、シ
リコン、窒化シリコン、ジルコニア、アルミナ、サファ
イア、若しくは窒化アルミニウムのいずれかである、又
はそれらの組み合わせである第10態様又は第11態様
に記載のプラズマ処理装置用の誘電体窓製造方法を提供
する。
【0031】本発明の第13態様によれば、材質が石英
ガラスである第1誘電板における互いに連通した凹部が
形成された第1接合表面と、材質が石英ガラスである第
2誘電板の第2接合表面とを接合させて、上記凹部と上
記第2接合表面とで囲まれた冷温媒流路を有するプラズ
マ処理装置用誘電体窓の製造方法であって、上記第1接
合表面及び上記第2接合表面を研磨する工程と、上記第
1接合表面と上記第2接合表面とを密着させながら、上
記冷温媒流路内を真空排気する工程と、上記冷温媒流路
内を真空排気しながら上記密着させた上記第1誘電板と
上記第2誘電板とを摂氏900度以上かつ摂氏1700
度以下で加熱して保持することにより、上記第1接合表
面と上記第2接合表面とを原子間接合する工程とを備え
ることを特徴とするプラズマ処理装置用誘電体窓の製造
方法を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】まず、本発明の第1実施形態にかかるプラ
ズマ処理装置用誘電体窓及びプラズマ処理装置用誘電体
窓製造方法について、図1、図2、図3及び図10を参
照して説明する。
【0034】図1は、本第1実施形態にかかるプラズマ
処理装置用誘電体窓の一例である誘電体窓5を用いたプ
ラズマ処理装置の一例であるプラズマ処理装置100の
構造を示す模式断面図である。
【0035】図1に示すように、プラズマ処理装置10
0は、上面に開口部を有する略中空円柱形状の真空容器
1と、真空容器1の上記開口部を塞ぐように備えられた
円盤状の石英ガラス製の誘電体窓5とを備えており、真
空容器1と誘電体窓5とにより密閉された空間でありか
つプラズマ処理が行われる処理室40が形成されてい
る。言いかえれば、誘電体窓5は真空容器1の隔壁の一
部をなし、これにより、処理室40が形成されている。
また、真空容器1の外側には、真空容器1内に所定の反
応ガスの供給を行う反応ガス供給装置2と、真空容器1
内の空気若しくは反応ガスの排気(真空排気)を行う排
気装置である真空ポンプ3が備えられている。また、誘
電体窓5の上方近傍にはコイル6が配置されており、コ
イル6に高周波電力を印加するコイル用高周波電源4と
整合器10とが真空容器1の外側に備えられている。こ
こで、このコイル6の平面形状(図1におけるB−B矢
視図)を図10に示す。図10に示すように、コイル6
はその中央部分にて接続され、かつ上記中央部分から放
射状かつ上記中央部分に対して時計方向に伸びるように
配置された複数の筋状の電極により形成されている。な
お、プラズマ処理装置100がコイル6を備える場合に
代えて、例えば、板状に形成された電極、又は、導波管
等が備えられているような場合であってもよい。また、
処理室40内における底面中央付近には、基板電極7が
備えられており、この基板電極7に高周波電力を印加す
る基板電極用高周波電源9と整合器30とが真空容器1
の外側に備えられている。また、プラズマ処理装置10
1によりプラズマ処理が施される被加工物の一例である
基板8が、処理室40内の基板電極7の上に載置され
る。
【0036】また、誘電体窓5は、概略平板形状を有す
る第1誘電板51の第1接合表面51aと第2誘電板5
2の第2接合表面52aとが接合されることにより形成
されており、第1誘電板51における第1接合表面51
aとは反対側の表面は、プラズマ処理装置100の処理
室40の外側に(プラズマ処理装置100の外側が大気
に面する場合にあっては大気側に)面する処理室外側表
面51bであり、第2誘電板52における第2接合表面
52aとは反対側の表面は、処理室40の内側に(すな
わち、処理室40の真空側に)面する処理室内側表面5
2bとなっている。また、図1、及び図2の誘電体窓5
の模式断面図(図1におけるA−A断面)に示すよう
に、第1誘電板51の第1接合表面51a側には、凹部
が一筆書き状に連通して形成された溝部が形成されてお
り、この溝部と第2接合表面52aとで囲まれた冷温媒
流路の一例である第1冷温媒流路11が、誘電体窓5の
内部にその全面に渡って略均一に配置されるように形成
されている。言いかえれば、誘電体窓5における第1誘
電板51と第2誘電板52との間に、第1冷温媒流路1
1が上記全面に渡って略均一に配置されるように形成さ
れている。また、第1誘電板51の処理室外側表面51
bには、第1冷温媒流路11への冷温媒となる流体の流
入口18及び流出口19が形成されている。さらに、プ
ラズマ処理装置100においては、第1冷温媒流路11
への流入口18及び流出口19に接続された配管若しく
はチューブ等により形成された管路である循環通路12
a及び12bを通して、上記冷温媒となる流体の一例で
ある純水を流して循環させる循環機構の一例である第1
サーキュレータ12が、真空容器1の外側に備えられて
いる。図10に示すように、循環通路12a及び12b
は、コイル6に干渉しない位置に配置され、循環通路1
2a及び12bを形成している上記管路の材質には誘電
体(例えば、テフロン(登録商標)等)が用いられ、コ
イル6から発生される電磁波を上記管路が吸収しない構
造としている。なお、第1サーキュレータ12内には温
度制御装置(図示しない)が備えられており、循環され
る純水の温度が一定となるように制御可能となってい
る。
【0037】また、コイル6と誘電体窓5との間、すな
わち、第1誘電板51の処理室外側表面51b全体を覆
うように、電気絶縁板兼断熱板である断熱板13(例え
ば、マイカ製の板)が設けられており、コイル6が断熱
板13を介して誘電体窓5に押し付けられている。ま
た、真空容器1の側壁内部には、第2冷温媒流路15が
設けられており、第2サーキュレータ16により温度制
御された冷温媒、例えば水を流すことができ、真空容器
1の温度を制御することが可能となっている。また、基
板電極7には第3サーキュレータ17が接続され、第3
サーキュレータ17により温度制御された冷温媒、例え
ば水を流して、基板電極7の温度を一定に保つことが可
能となっている。
【0038】次に、上記第1実施形態のプラズマ処理装
置100において用いた誘電体窓5の製造方法について
説明する。また、図3は、誘電体窓5の第1誘電板51
及び第2誘電板52の模式的な断面図を用いた誘電体窓
5の製造工程の概略説明図である。
【0039】まず、図3(A)に示すように、共に円盤
形状の第1誘電板51及び第2誘電板52を用意する。
本第1実施形態においては、第1誘電板51及び第2誘
電板52の材質は共に石英ガラスであって、各々直径3
40mm、厚さ15mmである。なお、図3(A)から
(E)において、第1誘電板51における図示上面が処
理室外側表面51b、図示下面が第1接合表面51aと
なっており、第2誘電板52における図示上面が第2接
合表面52a、図示下面が処理室内側表面52bとなっ
ている。次に、図3(B)に示すように、第1誘電板5
1における第1接合表面51aに、第1冷温媒流路11
(以降単に、冷温媒流路11という)となる凹部の一例
である凹状の溝部51cを形成する。本第1実施形態に
おいては、溝部51cの形成幅と、隣接する溝部51c
間の幅(すなわち、第1接合表面51aにおける隣接す
る溝部51c間における溝部51cが形成されていない
部分の幅)とが共に17mmとしており、また、溝部5
1cの形成深さを3mmとしている。従って、処理室4
0内側に面する誘電体窓5の面積の約50%が溝部51
cの面積、すなわち、冷温媒流路11の面積となってい
る。さらに、図3(C)に示すように、第1誘電板51
の処理室外側表面51bに流体の流入口18および流出
口19を形成する。
【0040】次いで、図3(D)に示すように、第1誘
電板51の第1接合表面51aに接着剤の一例であるシ
リコン系接着剤20を筋状に塗布する。上記接着剤とし
ては、好ましくは、硬化後も弾性を保つゴム系接着剤、
例えば、熱硬化性のシリコン系接着剤が用いられる。
【0041】そして、図3(E)に示すように、第1誘
電板51の第1接合表面51a及び第2誘電板52の第
2接合表面52aをシリコン系接着剤20を介して押圧
して、シリコン系接着剤20を冷温媒流路11の内側に
若干はみ出るように互いを密着させる。この状態におけ
る冷温媒流路11の拡大図を図3(F)に示す。図3
(F)に示すように、シリコン系接着剤20は、冷温媒
流路11の内側にはみ出されて、はみ出されたシリコン
系接着剤21は、冷温媒流路11における第1接合表面
51aと第2接合表面52aとの接合部分を有する隅部
及び上記隅部近傍全体を覆っている。また、上記におい
てシリコン系接着剤20を塗布する量は、第1接合表面
51aに所望の厚さ、好ましくは10μm以上の厚さの
接着剤層22(例えば、厚さ50μmの上記接着剤層2
2)を与えると共に、第1接合表面51aと第2接合表
面52aとが密着された際に、溝部51cの両端部内側
に、直径にして1mm前後かつ溝部51cの端部沿いに
ひも状にシリコン系接着剤20がはみ出す程度とするの
が好適である。また、上記密着後の接着剤層22の厚さ
の確保のために、第1接合表面51a若しくは第2接合
表面52aに予め接着剤層22の厚さに等しいスペーサ
を多数貼っておくか、又は、シリコン系接着剤20にフ
ィラーを入れておき、第1接合表面51a若しくは第2
接合表面52aにシリコン系接着剤20とともに上記フ
ィラーを供給するような場合であってもよい。
【0042】その後、第1接合表面51aと第2接合表
面52aとを密着させた状態の第1誘電板51及び第2
誘電板52を、加熱装置、例えば電気炉内に入れて加熱
し、シリコン系接着剤20を所定の温度にて所定の時間
をかけて熱硬化させ、誘電体窓5を完成させる。なお、
上記のようにシリコン系接着剤20を積極的に熱硬化さ
せることが好ましいが、このような場合に代えて、例え
ば、自然にシリコン系接着剤20を硬化させるような場
合であってもよい。
【0043】以上のように構成されて製造される誘電体
窓5を用いたプラズマ処理装置100の動作について説
明する。
【0044】図1において、まず、真空容器1内の基板
電極7の上にプラズマ処理を行う基板8を載置する。次
に、真空容器1内の処理室40に反応ガス供給装置2よ
り所定の反応ガスを導入しつつ、真空ポンプ3で処理室
40内の空気の排気を行い、処理室40内を反応ガスで
満たすとともに、所定の圧力に保つ。その後、コイル用
高周波電源4により13.56MHzの高周波電力を、
コイル6に印加する。これにより、断熱板13と誘電体
窓5を介して、処理室40内の反応ガスに高周波の電磁
界を伝播させてプラズマを発生させて、上記発生された
プラズマにより基板電極7上に載置された基板8に対し
てエッチング、堆積、又は表面改質等のプラズマ処理を
行う。このとき、基板電極7にも基板電極用高周波電源
9により高周波電力を印加することで、基板8に到達す
るイオンエネルギーを制御することができる。
【0045】プラズマ処理装置100におけるプラズマ
処理中及びプラズマ処理待機中(すなわち、プラズマ非
処理時)において、基板電極7の内部の冷温媒流路に第
3サーキュレータ17により温度制御された水が流され
ることにより、基板電極7の温度が一定に保たれてい
る。基板電極7の温度の一定保持は、処理室40内のプ
ラズマの熱照射や反応ガスからの伝熱や基板8に入射す
るイオンエネルギーによって基板8の温度の上昇を抑制
する。
【0046】また、真空容器1内の第2冷温媒流路15
に第2サーキュレータ16により、温度制御された水が
流されることにより、プラズマ処理中における処理室4
0内のプラズマの熱放射、反応ガスからの伝熱、及びア
ース電位とされている真空容器1の壁面に入射されるイ
オンエネルギーによる上記壁面の温度の上昇を抑制す
る。
【0047】さらに、誘電体窓5においても、その内部
の冷温媒流路11に第1サーキュレータ12により一定
の温度に保たれた純水が循環通路12a及び12bと、
流入口18と流出口19を経て循環される。プラズマ処
理中における処理室40内のプラズマの熱放射、反応ガ
スからの伝熱、又は第2誘電板51の処理室内側表面5
2bに入射するイオンエネルギーにより、誘電体窓5は
加熱されるが、上記純水の循環により誘電体窓5の温度
上昇が抑えられる。また、プラズマ処理を行わないプラ
ズマ処理待機中にも誘電体窓5の温度は、温度制御され
た純水の温度近くに保たれる。また、純水の制御温度を
上げて誘電体窓5の温度を高い温度に保つことにより、
反応生成物は誘電体窓5の表面にて昇華して堆積し難く
なる。
【0048】上記第1実施形態によれば、以下のような
種々の効果を得ることができる。
【0049】まず、その内部に冷温媒流路11が形成さ
れた誘電体窓5を用いたプラズマ処理装置100におい
てプラズマ処理を行う際に、冷温媒流路11内に純水を
流すような場合であっても、誘電体窓5の電磁波の透過
率の低下は実用上問題とならない程僅かであり、プラズ
マ処理中における冷温媒流路11への純水の循環がプラ
ズマ処理に影響を与えることはなく、誘電体窓5の温度
制御を行うことができる。
【0050】例えば、誘電体窓5の全面に対し冷温媒流
路11の占める面積が約50%であり、冷温媒流路11
の形成高さが3mmの場合であって、13.56MHz
の高周波を発生させるような場合において、冷温媒流路
11内に純水がない場合に対して、純水がある場合は、
プラズマの発光強度に対して電磁波の透過率は数%の低
下に留まり、プラズマ処理としての実用上の問題はな
い。さらに、上記よりも周波数の高いマイクロ波を用い
る場合には、冷温媒として上記純水の代わりに、フッ素
系オイルを用いるような場合であってもよい。
【0051】また、直径約350mm、厚さ15mmの
石英ガラス板2枚を、厚さ50μmのシリコン系接着剤
20で接合した誘電体窓5は、接合面が誘電体窓5の厚
さ方向における略中央に位置することとなるため、構造
的に接合面の応力が小さく、常用0.1MPa、最大
0.2MPaの冷温媒流路11の内部圧力に耐えること
ができるとともに、内径320mmの真空容器1の10
00回以上の大気圧/真空の繰り返し動作に耐えること
ができる。
【0052】また、冷温媒流路11内にはみ出されたシ
リコン系接着剤21は、冷温媒流路11における第1接
合表面51aと第2接合表面52aとの接合部分を有す
る隅部及び上記隅部近傍全体を覆っており、これによ
り、第1接合表面51aと第2接合表面52aとのシリ
コン系接着剤21による接合を補強された状態とするこ
とができ、第1誘電板51と第2誘電板52の上記接合
をより強固なものとすることができる。
【0053】また、シリコン系接着剤は耐水・耐熱性に
富み、例えば、冷温媒として80℃の温水を用いての長
期間の循環にも耐えることができる。冷温媒流路11に
はみ出したシリコン系接着剤21は、循環される水によ
り多少膨潤するが、このはみ出したシリコン系接着剤2
1が防壁となって、第1接合表面51aと第2接合表面
52aとの間に位置されていてかつ夫々を接着している
シリコン系接着剤20への水の浸透が防止され、このよ
うなシリコン系接着剤のはみ出し部分がない場合に比べ
て、第1誘電板51と第2誘電板52との接合強度の寿
命を長期化することができる。また、シリコン系接着剤
は、冷温媒流路11内に冷温媒がない状態で、例えば、
コイル6への900Wの高周波電力印加による約30分
間の連続放電にも耐えることができ、さらに、誘電体窓
5の温度が150℃にまで上昇されるような場合であっ
ても処理室40を真空状態に維持しながら上記接合を保
持することができる。
【0054】また、第1接合表面51aと第2接合表面
52aとの間にシリコン系接着剤により所望の厚さの接
着剤層22(例えば、厚さ50μmの接着剤層22)が
形成されるように第1誘電板51と第2誘電板52との
接合が行われるような場合にあっては、シリコン系接着
剤の特性により硬化後も接着剤層22は柔軟性を有する
ため、誘電体窓5が大気圧/真空の繰り返し圧力を受け
て、第1誘電板51と第2誘電板52において変形が生
じさせられるような場合、又は、冷温媒流路11内への
温度制御された冷温媒の循環/停止に伴い第1誘電板5
1と第2誘電板52の夫々の急激な伸縮が発生するよう
な場合においては、上記接着剤層22の柔軟性により上
記接着剤層22内に発生する応力を和らげることがで
き、誘電体窓の耐久性を向上させることができる。ま
た、プラズマ処理の際には処理室40内のプラズマによ
り紫外線が発生されて、上記発生された紫外線が誘電体
窓5にも照射されることとなるが、シリコン系接着剤2
0により形成された接着剤層22は上記紫外線の照射に
も十分に耐え得る。
【0055】また、第1誘電板51に冷温媒流路11と
冷温媒の流入口18及び流出口19を形成して、第2誘
電板52は凹凸のない略平板状に形成するような(特
に、処理室内側表面52bには凹凸の形成等の加工を極
力避けるような)誘電体窓5の構造は、処理室40の真
空化の際に第1誘電板51に加わる大気圧による圧縮応
力、及び第2誘電板52に加わる引張り応力に対して耐
え得ることができ、脆性材料により形成されている誘電
体窓の耐久性を高めて、誘電体窓の破損を防止すること
ができるという効果がある。
【0056】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、本発明の第2実施形態にかかるプラズマ処理装置用
の誘電体窓の一例である誘電体窓60と誘電体窓60の
製造方法について説明する。
【0057】誘電体窓60は、その適用用途と全体形状
においては図1において説明した第1実施形態の誘電体
窓5と基本的に異なるところがない。すなわち、本第2
実施形態において、誘電体窓60を形成している第1誘
電板61と第2誘電板62は、第1実施形態における第
1誘電板51と第2誘電板52とにその基本的な形状に
おいては変わるところはない。第1実施形態と第2実施
形態との異なる点は、第1誘電板61と第2誘電板62
の材質を石英ガラスに限定したこと、及び第1誘電板6
1と第2誘電板62との接合方法にある。以下に上記異
なる点について説明する。また、図4は、誘電体窓60
の第1誘電板61及び第2誘電板62の模式的な断面図
を用いた誘電体窓60の製造工程の概略説明図である。
【0058】図4(A)に示すように、共に円盤形状に
石英ガラスにより形成された第1誘電板61及び第2誘
電板62を用意する。なお、図4(A)から(F)にお
いて、第1誘電板61における図示上面が処理室外側表
面61b、図示下面が第1接合表面61aとなってお
り、第2誘電板62における図示上面が第2接合表面6
2a、図示下面が処理室内側表面62bとなっている。
次に、図4(B)に示すように、第1誘電板61におけ
る第1接合表面61aに、冷温媒流路11となる凹状の
溝部61c(凹部の一例である)を形成する。さらに、
図4(C)に示すように、第1誘電板61の処理室外側
表面61bに流体の流出口69となる下穴69aを形成
する。次いで、図4(D)に示すように、第1誘電板6
1の第1接合表面61a及び第2誘電板62の第2接合
表面62aを研磨して、表面の微細な凹凸を除去し、高
精度の平面とする。そして、図4(E)に示すように、
上記研磨が行われた第1誘電板61の第1接合表面61
aと第2誘電板62の第2接合表面62aとを密着させ
た後、流出口69の下穴69aに排気装置の一例である
真空ポンプ65を耐熱口金63と耐熱フレキシブルチュ
ーブ64とを介して接続して、冷温媒流路11内の空気
を真空ポンプ65で排気し、冷温媒流路11内を真空化
する。これにより、第1誘電板61と第2誘電板62と
を互いに夫々の略全面において均一に加圧することがで
きる。その後、真空ポンプ65で排気を続けながら第1
誘電板61及び第2誘電板62を高温炉中で900℃以
上1700℃以下の範囲の加熱温度にて加熱することに
より、第1接合表面61aと第2接合表面62aとを原
子間接合する(すなわち、高温原子間接合を行う)。そ
の後、第1誘電板61及び第2誘電板62を上記高温炉
から取り出して冷却した後、図4(F)に示すように、
第1誘電板61の処理室外側表面61bに流体の流入口
68を形成するとともに、流出口69の下穴69aを仕
上げ加工して流出口69を形成し、誘電体窓60を完成
させる。
【0059】上記第2実施形態における誘電体窓60の
製造方法によれば、上記第1実施形態の誘電体窓5のよ
うに第1誘電板51と第2誘電板52とをシリコン系接
着剤による厚みのある接着剤層22を介して接合するの
ではなく、このような接着剤を用いずに、共に石英ガラ
スにより形成されている第1誘電板61と第2誘電板6
2とを原子間接合により石英ガラス自身を接合している
ため、第1実施形態の誘電体窓5と比べて、誘電体窓6
0は、より接合強度が高く、より高温度での使用に耐
え、プラズマにより発生して照射される紫外線に対して
もより耐性が高く、あらゆる種類の冷温媒にも侵される
ことが無く、また、プラズマ処理装置より誘電体窓を取
り外して誘電体窓の内外周の洗浄のためのフッ酸洗浄等
にも耐えることができるという利点がある。なお、誘電
体窓60はその製造方法が上記の通り上記第1実施形態
の誘電体窓5とは異なるが、誘電体窓60をプラズマ処
理装置に取り付けてプラズマ処理を行う際における誘電
体窓60の動作については、第1実施形態の誘電体窓5
と同様である。
【0060】以上述べた本発明の第1実施形態及び第2
実施形態においては、本発明の適用範囲のうち、様々な
バリエーションのうちの一部を例示したに過ぎない。本
発明の適用にあたり、ここで例示した以外にも様々なバ
リエーションが考えられることは、言うまでもない。
【0061】例えば、上記第1実施形態において、前記
シリコン系接着剤20の塗布を第1接合表面51aのみ
に行うような場合に代えて、第1接合表面51aと共に
第2接合表面52aにも上記塗布を行うような場合であ
ってもよく、また、第2接合表面52aのみに上記塗布
を行うような場合であってもよい。
【0062】また、上記シリコン系接着剤20が押し出
されて、はみ出されたシリコン系接着剤21が、冷温媒
流路11の上記隅部に位置するような場合に代えて、第
1誘電板51と第2誘電板52との接合強度が十分に維
持できるような場合にあっては、上記シリコン系接着剤
20がはみ出されないような場合であってもよい。
【0063】また、溝部51cが第1誘電板51の第1
接合表面51aにのみ形成されるような場合に代えて、
図5(A)及び(B)に示すように、第1誘電板161
の第1接合表面161aと第2誘電板162の第2接合
表面162aの夫々に、相対するように溝部161c及
び162cが形成されて、冷温媒流路11が形成される
ような場合であってもよい。
【0064】さらに、図5(C)に示すように、第1誘
電板171を冷温媒の流入口18及び流出口19のみを
形成させた平板形状とし、第2誘電板172に溝部17
2cを形成させて、図5(D)に示すように、第1誘電
板171と第2誘電板172とを接合して冷温媒流路1
1が形成されるような場合であってもよい。このとき、
例えば、溝部172cが形成される第2誘電板172を
第1誘電板171よりも厚くすることで、第2誘電板1
72の強度を確保することもできる。
【0065】さらに、図5(E)及び(F)に示すよう
に、第1誘電板181と第2誘電板182とを夫々セラ
ミック素材のグリーンシートを多層重ねて形成して、図
5(F)に示すように互いに接合させながら上記多層の
グリーンシートを焼成させることにより一体化させて、
誘電体窓を形成するような場合であってもよい。
【0066】さらに加えて、図5(G)及び(H)に示
すように、誘電体窓を三層の誘電板を接合して形成する
ような場合であってもよい。すなわち、第1誘電板19
1は冷温媒の流入口18及び流出口19のみを形成させ
た平板形状とし、第2誘電板192は平板形状とし、冷
温媒流路11となるその上下面に貫通された溝部193
cが形成された第3誘電板193を、第1誘電板191
と第2誘電板192との間に挟むようにして、上記接着
剤による接合又は上記高温原子間接合により接合して誘
電体窓を形成することが可能である。
【0067】また、冷温媒流路の形成パターンの変形例
として、図6にプラズマ処理装置用の誘電体窓の一例で
ある誘電体窓80の模式断面図(上記第1実施形態にお
ける図2に相当する図)を示す。図6に示すように、冷
温媒流路87が、誘電体窓80と一体の多数の円柱状の
支柱86の間の空間からなり、誘電体窓80のほぼ全面
にわたって均等に配置されているような場合であって
も、上記第1実施形態における誘電体窓5と同様な効果
を得ることができる。なお、この誘電体窓80は第1実
施形態の誘電体窓5と同様に、第1誘電板と第2誘電板
とが接合されることにより形成されており、誘電体窓8
0への流体の流入口88及び流出口89は第1誘電板に
形成されて、それぞれ2箇所ずつ計4箇所設けられてい
る。
【0068】また、さらに別の冷温媒流路の形成パター
ンの変形例として、図7にプラズマ処理装置用の誘電体
窓の一例である誘電体窓90の模式断面図(上記第1実
施形態における図2に相当する図)を示す。この誘電他
窓90も第1誘電板と第2誘電板とが接合されることに
より形成されており、図7に示すように、冷温媒流路9
7が、第1誘電板と一体の多数の半円弧状の支柱96の
間の空間からなり、第1誘電板、すなわち、誘電体窓9
0のほぼ全面にわたって冷温媒流路97が均等に配置さ
れているような場合であっても、上記第1実施形態にお
ける誘電体窓5と同様な効果を得ることができる。
【0069】また、以上述べた本発明の実施形態におい
ては、第1誘電板及び第2誘電板が石英ガラスにより形
成されている場合について説明したが、このような材料
に代えて、第1誘電板及び第2誘電板が、共に、シリコ
ン、又は窒化シリコン、又はジルコニア、又はアルミ
ナ、又はサファイア、又は窒化アルミニウムにより形成
されている場合であってもよい。また、第1誘電板と第
2誘電板が共にこれら複数の材料のうちの2以上の材料
の組み合わせであってもよい。特に、第2誘電板は、真
空処理装置の内壁面の一部を構成する部材であるため、
コンタミネーションや脱ガス特性に優れている必要があ
り、用途に応じて適切な材料を選択、さらに、適切な純
度を選択することが望ましい。高純度の石英ガラスはシ
リコン系半導体を用いたデバイスの製造工程において、
優れた低コンタミネーション性と耐久性を有する。窒化
シリコンは機械的強度に優れ、また、それ自身がエッチ
ングされても酸素原子放出量が極めて小さいという特徴
がある。アルミナやサファイアは、熱伝導性が良く(す
なわち熱伝導率がよい)、耐スパッタリング性に優れ
る。窒化アルミニウムは特に熱伝導性に優れ、石英ガラ
スの約100倍の熱伝導率をもっているので、誘電体窓
における第2誘電板の処理室内側表面において温度変化
を特に小さくすることができるという特徴がある。
【0070】以上の夫々の実施形態に加えて、本発明の
変形応用例として、図8、図9、及び図10を用いて、
本発明の第3実施形態にかかるプラズマ処理装置用の誘
電体窓の一例である誘電体窓105及び誘電体窓105
を用いたプラズマ処理装置199について説明する。
【0071】図8に示すように、プラズマ処理装置19
9は、平面的に略正方形状の断面を有する略角柱形状の
外形を有し、かつその内部に略円柱形状の空間である処
理室140を有し、かつ上面に開口部を有する真空容器
101と、真空容器101の上面の開口部を塞ぐように
備えられかつ略正方形状の平面を有する板状の石英ガラ
ス製の誘電体窓105とを備えている。誘電体窓105
は、処理室140の外側の第1誘電板151と、処理室
140の内側の第2誘電板152とが接合(上記第1実
施形態又は上記第2実施形態の接合方法によって接合)
されて形成されており、図8及び図9に示すように、誘
電体窓105の第1誘電板151に溝部が形成されて冷
温媒流路111が形成されている。また、冷温媒流路1
11への冷温媒の流入口118と流出口119が第2誘
電板152に形成されおり、流入口118と流出口11
9の夫々は、真空容器101の側壁上部において側壁上
面と側壁外側とを貫通するように側壁に穿孔された管路
112aと112bに接続されて、さらに夫々の管路1
12aと112bは第1サーキュレータ112に接続さ
れている。
【0072】また、図8に示すように、第2誘電板15
2の板厚の中央付近には反応ガス供給通路121が第2
誘電板152のその板状の面に沿って第2誘電板152
の一端(図8における左側端部)からそれ以外の端部方
向への放射状の複数の通路となるように形成されてい
る。また、真空容器101の側壁を上下方向に貫通する
ように穿孔されて形成された反応ガス供給通路123の
上側の貫通部分には、上記一端の近傍における反応ガス
供給通路121に接続されるように第2誘電板152の
処理室内側表面152bに形成された反応ガス流入口1
22が接続されて、さらに、反応ガス供給通路123
は、真空容器101の外部に備えられている反応ガス供
給装置102に接続されている。
【0073】また、第2誘電板152内に形成されてい
る反ガス供給通路121の上記一端は、止め栓125に
て閉じられており、また、第2誘電板152の処理室内
側表面152bにおける中央近傍には、反応ガス供給通
路121に接続されるように多数の反応ガス吹出し口1
24が形成されており、反応ガス吹出し口124より処
理室140内に反応ガスの供給が可能となっている。
【0074】また、処理室140は、真空容器101の
側壁下部(図8における右側下部)に形成された排気口
126を通じて処理室140外の真空ポンプ103に接
続されている。また、誘電体窓105の上方には、図1
0に示すような上記第1実施形態のコイル6と同様なコ
イル106が配置されており、コイル106に高周波電
力を印加するコイル用高周波電源104と整合器110
が接続されている。コイル106の下と誘電体窓105
の上面とに挟まれるように絶縁板でありかつ断熱板であ
る断熱板113が備えられている。処理室140の底面
中央付近には、基板電極107が備えられており、この
基板電極107に高周波電力を印加する基板電極用高周
波電源109と整合器130が基板電極107に接続さ
れている。また、プラズマ処理装置199にてプラズマ
処理が施される基板8が基板電極107の上に載置可能
となっている。さらに基板電極107の内部には冷温媒
流路127が設けられており、真空容器101の外部に
設けられた第3サーキュレータ117により、冷温媒流
路127に温度制御された冷温媒を流すことが可能とな
っている。また、真空容器101の側壁内にも冷温媒流
路115が設けられており、真空容器101の外部に設
けられた第2のサーキュレータ116により冷温媒流路
115内に温度制御された冷温媒を流すことが可能とな
っている。
【0075】このような構成のプラズマ処理装置199
の動作に関しては上記第1実施形態のプラズマ処理装置
100と基本的に同じである。
【0076】上記第3実施形態によれば、プラズマ処理
装置199において、誘電体窓105の第2誘電板15
2の処理室内側表面152bに反応ガスを吹き出すこと
ができる多数の反応ガス吹出し口124が設けられてい
ることにより、基板電極107上に載置された基板8に
向かうように上記多数の反応ガス吹出し口124から反
応ガスを吹き出すことができ、処理室140内における
基板8の周囲の反応ガスの雰囲気をより均一なものとす
ることができる。これにより、基板8に対してより均一
にかつ効率良くプラズマ処理を行うことができるととも
に、第2誘電板152の処理室内側表面152bより上
記反応ガスが吹き出されるため、処理室140内におい
て発生する反応生成物が第2誘電板152の表面に堆積
し難くさせることができるという効果がある。
【0077】さらに、第2誘電板152に冷温媒の流入
口118及び流出口119を設けて、流入口118及び
流出口119を真空容器101の側壁上面と側壁外部と
を貫通するように形成された管路112a及び112b
を介して第1のサーキュレータ112に接続しているこ
とにより、上記第1実施形態のプラズマ処理装置100
よりも、メンテナンスの際のコイル106の着脱や誘電
体窓105の真空容器101よりの着脱が容易となると
ともに、誘電体窓105の流入口118及び流出口11
9に第1のサーキュレータ112よりの管路を取り付け
る際の設計上の困難さを無くすことができるという利点
がある。
【0078】なお、上記様々な実施形態のうちの任意の
実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有
する効果を奏するようにすることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明の上記第1態様によれば、真空容
器の内部の処理室に被加工物を保持し、上記処理室を真
空排気しつつ上記処理室外部より上記処理室内部に反応
ガスを導入し、上記真空容器の外部に位置するコイル又
は電極又は導波管より高周波電力を印加して、上記真空
容器の隔壁の一部をなす誘電体窓を介して上記処理室内
部にプラズマを発生させ、上記被加工物に対してプラズ
マ処理を行うプラズマ処理装置において、第1誘電板と
第2誘電板とが接合されてなるプラズマ処理装置用誘電
体窓が、上記第1誘電板と上記第2誘電板との間に冷温
媒流路が形成されていることにより、上記プラズマ処理
装置用誘電体窓(以降、誘電体窓という)を用いてプラ
ズマ処理を行う場合に、上記冷温媒流路に温度制御され
た冷温媒を流して、上記誘電体窓の温度変化を制御する
ことができ、上記誘電体窓へ堆積する薄膜の膜厚を薄く
するとともに、その膜質をより緻密なものとすることが
でき、上記堆積された薄膜の剥がれによるダストの発生
を抑制することができるプラズマ処理装置用誘電体窓を
提供することが可能となる。また、上記誘電体窓を用い
たプラズマ処理装置において、上記誘電体窓の上記冷温
媒流路に温度制御された冷温媒として、例えば純水を流
して循環させるような場合であっても、プラズマ処理に
おける上記誘電体窓の電磁波の透過率の低下は実用上問
題とならない程僅かであり、プラズマ処理中における上
記純水の循環がプラズマ処理に影響を与えることなく、
上記誘電体窓の温度制御を行うことができるプラズマ処
理装置用誘電体窓を提供することが可能となる。
【0080】本発明の上記第2態様によれば、上記第1
態様による効果を得ることができるとともに、さらに加
えて、上記冷温媒流路が上記第1誘電板の第1接合表面
に形成された互いに連通された凹部と略平板形状の上記
第2誘電板の第2接合表面で囲まれることにより形成さ
れ、また、上記誘電体窓が上記プラズマ処理装置に用い
られた場合において、上記凹部のような凹凸部を有さな
い上記第2誘電板が処理室の内側、すなわち真空側に位
置されるように上記誘電体窓が形成されていることによ
り、上記第2誘電板は上記真空による引っ張り応力に十
分に耐え得る強度を有することとなり、耐久性に優れた
プラズマ処理装置用誘電体窓を提供することが可能とな
る。特に、上記誘電体窓の材料として用いられる脆性材
料により第2誘電板が形成されていることにより上記効
果は有効なものとなる。
【0081】本発明の上記第3態様によれば、上記誘電
体窓の上記第1誘電板の処理室外側表面において、上記
冷温媒流路への冷温媒の流出口及び流入口が設けられて
いることにより、上記処理室の外側、すなわち大気側よ
り上記冷温媒流路へ温度制御された上記冷温媒を流すこ
とができ、上記誘電体窓の温度制御を行うことができ、
上記第1態様又は第2態様による効果を得ることができ
るプラズマ処理装置用誘電体窓を提供することが可能と
なる。加えて、上記誘電体窓において上記処理室外側に
位置される上記第1誘電板、すなわち、大気側に面し大
気圧による圧縮応力を受ける部材に上き流出口及び上記
流入口が形成されているため、構造的にも破損し難く、
上記誘電体窓をプラズマ処理装置に設置した場合に、上
記プラズマ処理装置のコイル又は電極の間に上記流出口
及び上記流入口への冷温媒の管路を配置することがで
き、このように配置することにより、上記管路が高周波
電力によるプラズマの励起効率を下げることなくすこと
ができる。
【0082】また、上記誘電体窓の上記第2誘電板の処
理室内側表面に、上記冷温媒流路への冷温媒の流出口及
び流入口が設けられているような場合にあっては、上記
誘電体窓をプラズマ処理装置に設置した場合に、上記流
出口及び上記流入口への冷温媒の管路を上記プラズマ処
理装置のコイル又は電極の間に配置することなく、上記
第2誘電板の上記処理室内側表面より、上記処理室を構
成している真空容器の側壁を貫通するように上記管路を
配置することができる。これにより、上記管路の配置に
よるプラズマ励起効率への影響を無くすことができ、さ
らにプラズマ処理装置への上記誘電体窓の着脱を容易に
することができ、プラズマ処理装置のメンテナンス性を
向上させることができる。
【0083】本発明の上記第4態様から第7態様によれ
ば、上記第1誘電板と上記第2誘電板との上記接合が、
接着剤、例えば、ゴム系接着剤やシリコンゴム系接着剤
により行われていることにより、種々の材質の誘電板に
対し、自由な上記冷温媒流路の配置を行いながら容易に
誘電体窓を製作して、上記第1態様から第3態様による
効果を得ることができるプラズマ処理装置用誘電体窓を
提供することが可能となる。
【0084】特に本発明の上記第7態様によれば、上記
冷温媒流路の内側に、上記第1接合表面と上記第2接合
表面との接合のために用いられた上記接着剤が押し出さ
れて、はみ出されていることにより、はみ出し部分が接
着剤層に対する防壁となり、上記冷温媒流路に流される
例えば、高温循環水等が上記接着剤層を変質させること
を防ぎ、上記第1接合表面と上記第2接合表面との上記
接着剤による上記接合力を長期間保つことができるプラ
ズマ処理装置用誘電体窓を提供することが可能となる。
【0085】本発明の上記第8態様によれば、上記第1
誘電板及び上記第2誘電板の夫々が、共に、石英ガラ
ス、シリコン、窒化シリコン、ジルコニア、アルミナ、
サファイア、若しくは窒化アルミニウムのいずれかであ
る、又はそれらの組み合わせであることにより、プラズ
マ被処理物(例えば基板)の材質とプラズマ処理装置に
供給される反応ガス種に応じて、低コンタミネーション
と脱ガス性に優れ、耐久力の高い材料を選択して、上記
第1態様から第7態様による効果を得ることができるプ
ラズマ処理装置用誘電体窓を提供することが可能とな
る。
【0086】本発明の上記第9態様によれば、上記第1
態様から第3態様の効果にさらに加えて、上記第1誘電
板と上記第2誘電板との上記接合が、上記接着剤による
のではなく、石英ガラスにより形成されている上記第1
誘電板と上記第2誘電板とを上記石英ガラスの高温原子
間接合により行われることにより、上記冷温媒流路内に
流れる流体の種類や温度に対する制約を少なくすること
ができ、より多様な条件で使用することができるプラズ
マ処理装置用誘電体窓を提供することが可能となる。
【0087】本発明の上記第10態様又は第11態様に
よれば、溝部が形成された第1誘電板の第1接合表面
と、上記第2誘電板の第2接合表面とを接合させて、上
記凹部と上記第2接合表面とで囲まれた冷温媒流路を有
する真空処理装置用誘電体窓(以降、誘電体窓という)
の製造方法において、上記第1接合表面又は上記第2接
合表面に接着剤を塗布し(例えば、所定の厚さの接着剤
層を形成することができるように上記接着剤を塗布
し)、上記冷温媒流路の内側に上記接着剤をはみ出させ
るように上記第1接合表面と上記第2接合表面とを上記
接着剤を介して密着させて、上記密着させた上記接着剤
を硬化させることにより上記第1接合表面と上記第2接
合表面とを接合して、耐久性に優れた誘電体窓を製造す
ることができるプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法
を提供することが可能となる。
【0088】本発明の上記第12態様によれば、上記第
1誘電板及び上記第2誘電板の夫々の材質が、共に、石
英ガラス、シリコン、窒化シリコン、ジルコニア、アル
ミナ、サファイア、若しくは窒化アルミニウムである、
又はそれらの組み合わせであることにより、上記第10
態様又は第11態様による効果を得ることができるプラ
ズマ処理装置用誘電体窓の製造方法を提供することが可
能となる。
【0089】本発明の上記第13態様によれば、凹部が
形成された第1誘電板の第1接合表面と、上記第2誘電
板の第2接合表面とを接合させて、上記凹部と上記第2
接合表面とで囲まれた冷温媒流路を有する真空処理装置
用誘電体窓の製造方法において、上記第1接合表面及び
上記第2接合表面を精密な平面に研磨して、上記第1接
合表面と上記第2接合表面とを密着させて、上記冷温媒
流路内を真空排気しながら、上記密着させた上記第1誘
電板と上記第2誘電板とを摂氏900度以上かつ摂氏1
700℃以下で加熱することにより、高温雰囲気中で上
記第1誘電板と上記第2誘電板とを互いに全面で強い力
でもって均一に加圧することができ、上記第1接合表面
と上記第2接合表面とを強固に原子間接合することがで
きる。さらに、上記第1誘電板と上記第2誘電板との接
合が、上記接着剤によるのではなく、高温原子間接合に
より行われることにより、上記冷温媒流路内に流れる流
体の種類や温度に対する制約を少なくすることができ、
より多様な条件で使用することができるプラズマ処理装
置用誘電体窓の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる誘電体窓を用
いたプラズマ処理装置の構成を示す模式断面図である。
【図2】 上記図1の誘電体窓のA−A断面における模
式断面図である。
【図3】 上記第1実施形態における誘電体窓の製造工
程の概略説明図であり、(A)は第1誘電板及び第2誘
電板の断面図、(B)は第1誘電板に溝部が形成された
状態、(C)は第1誘電板に流出口及び流入口が形成さ
れた状態、(D)は第1誘電板に接着剤が塗布された状
態、(E)は第1誘電板と第2誘電板とが接合されて誘
電体窓が完成した状態を示し、(F)は冷温媒流路の拡
大断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態にかかる誘電体窓の製
造工程の概略説明図であり、(A)は第1誘電板及び第
2誘電板の断面図、(B)は第1誘電板に溝部が形成さ
れた状態、(C)は第1誘電板に流出口の下穴が形成さ
れた状態、(D)は第1誘電板の第1接合表面と第2誘
電板の第2接合表面とが研磨された状態、(E)は第1
誘電板と第2誘電板とが密着されて冷温媒流路内の真空
化が行われている状態、(F)は高温炉中での加熱が行
われ第1誘電板と第2誘電板とが接合されて誘電体窓が
完成した状態を示す。
【図5】 上記第1実施形態又は上記第2実施形態にか
かる誘電体窓の変形例の説明図であり、(A)及び
(B)は第1誘電板及び第2誘電板に共に溝部を形成す
る場合の誘電体窓の断面図であり、(C)及び(D)は
第1誘電板に流出口及び流入口のみが形成され、かつ第
2誘電板に溝部が形成される場合の誘電体窓の断面図で
あり、(E)及び(F)は平板形状の第1誘電板と溝部
が形成された第2誘電板とが共にセラミック素材のグリ
ーンシートを積層して形成されている場合の誘電体窓の
断面図であり、(G)及び(H)は3枚の部材により構
成される場合の誘電体窓の断面図である。
【図6】 上記第1実施形態又は上記第2実施形態にか
かる誘電体窓の冷温媒流路形成パターンの変形例を示す
誘電体窓の模式断面図である。
【図7】 上記第1実施形態又は上記第2実施形態にか
かる誘電体窓の冷温媒流路形成パターンの別の変形例を
示す誘電体窓の模式断面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態にかかる誘電体窓を用
いたプラズマ処理装置の構成を示す模式断面図である。
(図9のD−D矢視断面図でもある。)
【図9】 上記図8の誘電体窓のC−C断面における模
式断面図である。
【図10】 上記図1のコイルのB−B矢視図である。
【図11】 従来例で用いたプラズマ処理装置の構成を
示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…真空容器、2…反応ガス供給装置、3…真空ポン
プ、4…コイル用高周波電源、5…誘電体窓、6…コイ
ル、7…基板電極、8…基板、9…基板電極用高周波電
源、10…整合回路、11…第1冷温媒流路、12…第
1サーキュレータ、12a及び12b…循環通路、13
…断熱板、15…第2冷温媒流路、16…第2サーキュ
レータ、17…第3サーキュレータ、18…流体の流入
口、19…流体の流出口、20…シリコン系接着剤、2
1…はみ出された接着剤、22…接着剤層、25…真空
ポンプ、26…支柱、27…支柱、30…整合器、51
…第1誘電板、51a…第1接合表面、51b…処理室
外側表面、51c…溝部、52…第2誘電板、52a…
第2接合表面、52b…処理室内側表面、60…誘電体
窓、61…第1誘電板、61a…第1接合表面、61b
…処理室外側表面、61c…溝部、62…第2誘電板、
62a…第2接合表面、62b…処理室内側表面、80
…誘電体窓、86…支柱、87…冷温媒流路、88…流
入口、89…流出口、90…誘電体窓、96…支柱、9
7…冷温媒流路、98…流入口、99…流出口、100
…プラズマ処理装置、101…真空容器、102…反応
ガス供給装置、103…真空ポンプ、104…コイル用
高周波電源、105…誘電体窓、106…コイル、10
7…基板電極、109…基板電極用高周波電源、110
…整合回路、111…冷温媒流路、112…第1サーキ
ュレータ、112a及び112b…管路、113…断熱
板、115…冷温媒流路、116…第2サーキュレー
タ、117…第3サーキュレータ、118…流体の流入
口、119…流体の流出口、121…反応ガス供給通
路、122…反応ガス流入口、123…反応ガス流入通
路、124…反応ガス吹出し口、125…止め栓、12
6…排気口、127…冷温媒流路、130…整合器、1
40…処理室、151…第1誘電板、152…第2誘電
板、161…第1誘電板、161c…溝部、162…第
2誘電板、162c…溝部、171…第1誘電板、17
2…第2誘電板、172c…溝部、181…第1誘電
板、182…第2誘電板、191…第1誘電板、192
…第2誘電板、193…第3誘電板、193c…溝部、
199…プラズマ処理装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 FA04 JA10 KA22 KA26 KA30 KA46 KA49 5F004 BA20 BB11 BB32 BC04 CA09 5F045 AA08 BB20 EB02 EH03 EH11 EJ01 EJ09 EJ10 EK10 GB05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器(1、101)の内部の処理室
    (40、140)に被加工物(8)を保持し、上記処理
    室を真空排気しつつ、上記処理室内に反応ガスを導入
    し、上記真空容器の外部に位置するコイル(6、10
    6)又は電極又は導波管より高周波電力を印加し、上記
    真空容器の隔壁の一部をなす誘電体窓(5、60、8
    0、90、105)を介して上記処理室内部にプラズマ
    を発生させ、上記被加工物に対してプラズマ処理を行う
    プラズマ処理装置用誘電体窓であって、 第1誘電板(51、61、151、161、171、1
    81、191)と第2誘電板(52、62、152、1
    62、172、182、192)とが接合されてなり、
    かつ上記第1誘電板と上記第2誘電板との間に冷温媒流
    路(11、87、97、111)を有することを特徴と
    するプラズマ処理装置用誘電体窓。
  2. 【請求項2】 上記第1誘電板(51、61、151)
    は、概略平板形状を有し、かつ互いに連通した凹部(5
    1c、61c)が形成されかつ上記第2誘電板(52、
    62、152)と接合される第1接合表面(51a、6
    1a)と、プラズマ処理装置(100、199)におけ
    る上記処理室の外側に面する処理室外側表面(51b、
    61b)とを備え、 上記第2誘電板(52、62、152)は、概略平板形
    状を有し、かつ上記第1誘電板の上記第1接合表面と接
    合される第2接合表面(52a、62a)と、上記処理
    室の内側に面する処理室内側表面(52b、62b、1
    52b)とを備え、 上記冷温媒流路は、上記第1誘電板の上記凹部と上記第
    2誘電板の上記第2接合表面とで囲まれて形成されてい
    る請求項1に記載のプラズマ処理装置用誘電体窓。
  3. 【請求項3】 上記冷温媒流路の冷温媒の流出口(1
    9、69、119)及び流入口(18、68、118)
    が共に、上記第1誘電板の上記処理室外側表面、又は上
    記第2誘電板の上記処理室内側表面に形成されている請
    求項2に記載のプラズマ処理装置用誘電体窓。
  4. 【請求項4】 上記第1誘電板と上記第2誘電板との上
    記接合は、接着剤(20)による接着により行われてい
    る請求項1から3のいずれか1つに記載のプラズマ処理
    装置用誘電体窓。
  5. 【請求項5】 上記接着剤が硬化後も弾性を保つゴム系
    接着剤であり、上記第1接合表面と第2接合表面との間
    に上記接着剤により接着剤層(22)が厚さ10μm以
    上で形成されている請求項4に記載のプラズマ処理装置
    用誘電体窓。
  6. 【請求項6】 上記接着剤がシリコンゴム系接着剤であ
    る請求項5に記載のプラズマ処理装置用誘電体窓。
  7. 【請求項7】 上記接着剤が上記冷温媒流路の内側には
    み出している請求項4から6のいずれか1つに記載のプ
    ラズマ処理装置用誘電体窓。
  8. 【請求項8】 上記第1誘電板及び上記第2誘電板の材
    質が、共に石英ガラス、シリコン、窒化シリコン、ジル
    コニア、アルミナ、サファイア、若しくは窒化アルミニ
    ウムのいずれかである、又はそれらの組み合わせである
    請求項1から7のいずれか1つに記載のプラズマ処理装
    置用誘電体窓。
  9. 【請求項9】 上記第1誘電板と上記第2誘電板との材
    質が共に石英ガラスであり、上記第1誘電板と上記第2
    誘電板との上記接合は、高温原子間接合により行われて
    いる請求項1から3のいずれか1つに記載のプラズマ処
    理装置用誘電窓。
  10. 【請求項10】 互いに連通した凹部(51c)が形成
    された第1誘電板(51)の第1接合表面(51a)
    と、第2誘電板(52)の第2接合表面(52a)とを
    接合させて、上記凹部と上記第2接合表面とで囲まれた
    冷温媒流路(11)を有するプラズマ処理装置用誘電体
    窓(5)の製造方法であって、 上記第1接合表面又は上記第2接合表面に接着剤(2
    0)を塗布する工程と、 上記冷温媒流路の内側に上記接着剤をはみ出させるよう
    に上記接着剤を介して、上記第1接合表面と上記第2接
    合表面とを密着させる工程と、 上記密着させた上記接着剤を硬化させることにより上記
    第1接合表面と上記第2接合表面とを接合する工程とを
    備えることを特徴とするプラズマ処理装置用誘電体窓の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 上記接着剤は、熱硬化性のシリコン系
    接着剤である請求項10に記載のプラズマ処理装置用誘
    電体窓の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記第1誘電板及び上記第2誘電板の
    材質が、共に石英ガラス、シリコン、窒化シリコン、ジ
    ルコニア、アルミナ、サファイア、若しくは窒化アルミ
    ニウムのいずれかである、又はそれらの組み合わせであ
    る請求項10又は11に記載のプラズマ処理装置用の誘
    電体窓製造方法。
  13. 【請求項13】 材質が石英ガラスである第1誘電板
    (61)における互いに連通した凹部(61c)が形成
    された第1接合表面(61a)と、材質が石英ガラスで
    ある第2誘電板(62)の第2接合表面(62a)とを
    接合させて、上記凹部と上記第2接合表面とで囲まれた
    冷温媒流路(11)を有するプラズマ処理装置用誘電体
    窓(60)の製造方法であって、 上記第1接合表面及び上記第2接合表面を研磨する工程
    と、 上記第1接合表面と上記第2接合表面とを密着させなが
    ら、上記冷温媒流路内を真空排気する工程と、 上記冷温媒流路内を真空排気しながら上記密着させた上
    記第1誘電板と上記第2誘電板とを摂氏900度以上か
    つ摂氏1700度以下で加熱して保持することにより、
    上記第1接合表面と上記第2接合表面とを原子間接合す
    る工程とを備えることを特徴とするプラズマ処理装置用
    誘電体窓の製造方法。
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