JP2003307859A - 電子写真感光体、その製造方法及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、その製造方法及び電子写真装置

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JP2003307859A
JP2003307859A JP2002114898A JP2002114898A JP2003307859A JP 2003307859 A JP2003307859 A JP 2003307859A JP 2002114898 A JP2002114898 A JP 2002114898A JP 2002114898 A JP2002114898 A JP 2002114898A JP 2003307859 A JP2003307859 A JP 2003307859A
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electrophotographic
brush
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JP2002114898A
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Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Shunkai Sako
春海 酒匂
Keiko Igarashi
けい子 五十嵐
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期クリーニング性及び画像特性の優れた電
子写真感光体の製造方法、該方法により製造された電子
写真感光体及び該電子写真感光体を有する電子写真装置
を提供する。 【解決手段】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
体の製造方法において、該電子写真感光体の最上層を形
成した後、該電子写真感光体表面を研磨し、次いでブラ
シ、ブレードまたはローラーにより該電子写真感光体表
面を清掃することによる電子写真感光体の製造方法、該
電子写真感光体を、硬度65〜80°、反発弾性30〜
50%(23℃環境下)、ブレード厚2〜3mmのウレ
タンからなるブレードを自由長2〜12mm、設定圧1
5〜30g/cmに設定した装置に装着して、200回
転させた後のブレードエッジに付着した該電子写真感光
体の最上層の物質の量が20mg以下である電子写真感
光体、及び該電子写真感光体を有する電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
その製造方法及び電子写真装置に関し、詳しくは、感光
層を研磨した後清掃する電子写真感光体の製造方法、該
方法により製造された電子写真感光体及び該電子写真感
光体を有する電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体としては有機感光体が広く用いら
れ、また電子写真装置には感光体上に残留したトナーを
有効に除去する手段としてウレタン等の材質からなるブ
レード方式が広く用いられている。感光体表面及びクリ
ーニングブレードはいずれも樹脂からなるため潤滑性に
乏しく、感光体表面が平滑であるためブレードが反転す
る現象が生じ易い。また、保護層をスプレー塗工で形成
する場合、塗料の再付着により突起が生じるため、クリ
ーニングブレードのエッジを破壊し、クリーニング不良
を生じ易い。また、感光体表層にポリテトラフルオロエ
チレンのようなフッ素樹脂含有樹脂微粒子を含有させた
場合、塗布しただけでは潤滑性は発現しにくい。
【0003】いずれの場合も、感光体表層を研磨するこ
とにより、接触面積を減少させたり、突起を除去した
り、潤滑性を向上させることができる。この感光体表層
の研磨については、特開平2−39158、特開平2−
129647及び特開平3−41456号公報等に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、感光体表層の
研磨により、表層に削れ粉が付着する。この削れ粉がク
リーニングブレードと表層の間で潤滑材として機能する
場合もあるが、電子写真装置の周速、クリーニングブレ
ードの材質、設定条件、感光体の外径やトナー粒径等の
組み合せによっては、表層を研磨した感光体の場合、ク
リーニング不良による画像上に縦スジの画像不良が発生
する。ブレードエッジを清掃すると、その後は発生しな
い。このように、研磨により生じた削れ粉が、潤滑性向
上の効果とは逆に、画像不良の原因となっている。
【0005】本発明の目的は、初期クリーニング性及び
画像特性の優れた電子写真感光体、その製造方法及び電
子写真装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に感
光層を有する電子写真感光体の製造方法において、該電
子写真感光体の最上層を形成した後、該電子写真感光体
表面を研磨し、次いでブラシ、ブレードまたはローラー
により該電子写真感光体表面を清掃することを特徴とす
る電子写真感光体の製造方法である。
【0007】また、本発明は、上記方法によって製造さ
れた電子写真感光体であって、該電子写真感光体を、硬
度65〜80°、反発弾性30〜50%(23℃環境
下)、ブレード厚2〜3mmのウレタンからなるブレー
ドを自由長2〜12mm、設定圧15〜30g/cmに
設定した装置に装着して、200回転させた後のブレー
ドエッジに付着した該電子写真感光体の最上層の物質の
量が20mg以下であることを特徴とする電子写真感光
体である。
【0008】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
する電子写真装置であって、少なくとも平均粒径7μm
以下の樹脂粉体により該電子写真感光体に形成された静
電潜像を現像する現像手段と、該電子写真感光体上に残
留した該樹脂粉体をブレード方式により除去するクリー
ニング手段を有することを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0010】まず、最上層を形成した後、電子写真感光
体表面を研磨する。
【0011】感光体の最上層を研磨する方法としては、
ブラシや研磨材を用いたサンドブラスト法やフィルム状
の研磨材を用いる方法等が用いられるが、ブラシやサン
ドブラスト法では研磨材が感光体表面に埋め込まれピン
ホールの原因となり易いため、フィルム状の研磨材を用
いる方法の方がより好ましい。
【0012】図1〜3に本発明で行う研磨工程の例を示
す。図1で研磨材であるラッピングテープ2は、図示し
ない巻き取り装置により上流から下流に巻き取られる。
また、テープの上流側にはテープのたわみやよれ等を防
ぐため、送り方向とは逆にテンションがかかっている。
4−1、4−2はテープのガイドローラーである。3は
テープ2を感光体1に押し当てるローラー(以下バック
アップローラーと称す)で感光体を均一に研磨する、及
び感光体とテープの押し当て圧を決定する等の役目を有
する。感光体1は図示方向に回転し研磨される。
【0013】研磨に要する時間は、好ましくは5〜18
0secであり、より好ましくは20〜80secであ
る。
【0014】シートの送り量は、好ましくは50mm/
min以上、より好ましくは150mm/min以上で
ある。シートの送り量が50mm/min未満である
と、シートの新しい面が感光体に接触する程度が少ない
ため、感光体表面に研磨による傷が生じ易い。
【0015】また、ローラー3の押し当て圧は、好まし
くは0.2〜6kg、より好ましくは0.5〜4.5k
gである。0.2kg未満であると、装置公差により左
右で研磨されない領域が発生し易く、6kgを超える
と、ドラム表面に傷を生じ易い。
【0016】また、ローラー3の硬度は、好ましくはH
s10〜80°、より好ましくは20〜50°である。
10°未満であると、研磨効果が低下する傾向があり、
また接触面積が広くなるため削れ粉が感光体表面に付着
し易くなる傾向がある。80°を超えると、押し当て圧
によっては感光体に傷が発生する傾向がある。
【0017】図2はローラー3がなく、上記で説明した
テープのテンション及び感光体の侵入量で研磨条件が設
定される。テンションは、好ましくは0.5〜5kg、
より好ましくは1〜3kgである。侵入量は、好ましく
は1〜15mm、より好ましくは2〜10mmである。
【0018】図3は図1の別の構成を示す。
【0019】図1〜3において、感光体はシートと逆回
転しているが、研磨条件によっては、同方向で回転させ
研磨してもよい。回転数は、好ましくは30〜200r
pm、より好ましくは40〜100rpmである。
【0020】本発明に用いられるフィルム状研磨材とし
ては、酸化アルミニウム、シリコンカーバイド、酸化ク
ローム及びダイヤモンド等の無機微粒子、アクリル、フ
ェノール、エポキシ、メラミン、ポリアミド、ポリイミ
ド及びポリアリレート等の有機微粒子をポリエステル等
のフィルムに塗布し、固定したものである。テープの番
手としては、好ましくはJIS#1500〜8000、
より好ましくは#2000〜5000である。感光体の
研磨時または研磨後に、感光体に付着物除去、帯電除去
または清掃工程での付着物のかき取り効率向上を目的と
して、感光体に静電エアーを吹き付けてもよい。
【0021】次に、研磨後の電子写真感光体表面を清掃
する。清掃する手段としては、ブラシ、ブレードまたは
ローラーを用いる。
【0022】図4に感光体を研磨した後にブラシにより
清掃する工程の例を示す。感光体は矢印方向に回転し、
ブラシ5は感光体1に接触しつつ矢印方向に回転し、感
光体の付着物(研磨による表面の削れ粉)を除去してい
る。ブラシに付着した削れ粉を除去するため、ブレード
6をブラシに接触させ、更にブレード6の後方よりエア
ーで削れ粉を吸引することにより、ブラシに付着した削
れ粉をかき取る。感光体の回転数は、好ましくは30〜
200rpm、より好ましくは40〜100rpmであ
る。清掃時間は、好ましくは5〜180sec、より好
ましくは20〜80secである。
【0023】ブラシは感光体表面、ブラシ及びブレード
等の材質及び付着物のかきとり効率に応じて、電気的に
アース、フロート、電圧を印可する等いずれの場合も採
りうる。
【0024】ブラシの外径は芯金と穂の長さにより決定
される。芯金外径は感光体の外径や装置により決定され
る。基本的には感光体の外径より大きくはならないが、
外径が60φ以下の場合は、同等もしくは大きくなる場
合もある。特に、外径が30φ以下の場合は、大きくな
る可能性がある。芯金は、SUS、鉄及びアルミニウム
等及びこれら金属の表面にメッキしたもの等の金属や、
フェノール、アクリル、塩化ビニル、エポキシ、ポリウ
レタン及びポリカーボネート等の樹脂等の非金属が挙げ
られる。金属の方がブラシの穂の交換が容易な点で好ま
しい。また、芯金はムク、パイプ等のいずれでもよい。
芯金は、金属の上に樹脂層を形成したものでもよい。
【0025】ブラシの穂長は、好ましくは1〜10m
m、より好ましくは2〜7mmである。穂長は短いほど
腰が強くなるため削れ粉の除去能力は高くなり、長いほ
ど越しがなくなるため除去能力は低くなる。1mm未満
であると、感光体が削れ易く、長手方向での感光体との
接触領域が一定となりにくい。10mmを超えると、感
光体の侵入量が増加し、その結果穂の先端が感光体に当
たらなくなり除去能力が低下し易い。
【0026】ブラシの回転数は、好ましくは10〜25
0rpm、より好ましくは20〜150rpmである。
感光体と逆方向の方がかき取り効果が高い。
【0027】本発明に用いられるブラシは絶縁性ブラ
シ、導電性ブラシのいずれでもよい。材質としては、レ
ーヨン、ポリエステル及びナイロン等が挙げられる。導
電性にする場合は、穂にカーボン等の導電物質を混入さ
せる。抵抗は、好ましくは10 4 〜1010Ω、より好ま
しくは105 〜108 Ωである。
【0028】穂の密度は穂の太さにより異なるが、好ま
しくは15K〜500K本/inch2 である。
【0029】ブレード6はブラシの材質によりアース、
フロート及び電圧の印可等、いずれの場合も採り得る。
【0030】ブラシに対するブレードの侵入量は、好ま
しくは0.1mm〜穂長の2/3である。
【0031】ブラシの穂に接触するブレード材質は、非
金属、金属、または金属の先端に絶縁性の材料を塗布ま
たは接着させたもの等を用いる。ブレードによりかき取
られた削れ粉は、図4に示されるように吸引されるが、
一部はブレード先端に堆積されるため清掃することが望
ましい。図5はブラシを用いた場合の他の例である。ブ
ラシ7は感光体表面を清掃するべく感光体に接触し、ロ
ーラー8はブラシに付着した削れ粉をブラシからはぎ取
る効果がある。ブレード9はブラシからローラー8に移
動した削れ粉をローラー8に接触させることにより最終
的に削れ粉をかき取る。
【0032】ローラー8の材質は、SUS、鉄及びアル
ミ等及びこれらの金属にメッキしたもの等の金属、樹脂
及び発泡性の樹脂等の非金属のいずれも用いられる。ロ
ーラーは電気的にアース、フロート及び電圧の印可が考
えられるが、ブレード9を接触させる等のため金属の方
が望ましい。
【0033】電圧の印可はブラシ7から削れ粉をかき取
る効果を上げるために行われる。電圧は、好ましくは2
0〜1500V、より好ましくは50〜500Vであ
る。
【0034】ブラシに対するローラー8の侵入量は、ブ
ラシの材質及び穂長等により異なるが、好ましくは0.
1mm〜穂長の2/3である。ローラー8の回転数は、
好ましくは10〜250rpm、より好ましくは20〜
150rpmである。ブラシと逆方向の方がかき取り効
果は高い。
【0035】ブレード9はローラー8に付着した削れ粉
を除去する。材質はウレタン及び図16に示す先端にコ
ート層が形成されたウレタン等が用いられる。ウレタン
の特性としては、硬度が、好ましくは65〜85°、よ
り好ましくは75〜82°であり、ブレード厚が、好ま
しくは1〜10mm、より好ましくは2〜6mmであ
る。
【0036】ブレードの形状としては、通常の板形状、
または図15に示すチップ形状が望ましい。チップ形状
の場合、矢印に示す部分が感光体との当接面である。
【0037】ローラーに対するブレードの圧接条件とし
ては、自由長2〜12mm、設定圧(接触圧)15〜5
0g/cmに設定されることが望ましい。ブレードのロ
ーラー当接面には削れ粉が堆積するため、定期的に清掃
したり、エッジの清掃装置を設けることが望ましい。
【0038】図6にブレードによる清掃工程の例を示
す。感光体の回転数は、好ましくは30〜200rp
m、より好ましくは40〜100rpmである。清掃に
要する時間は、好ましくは5〜180sec、より好ま
しくは20〜80secである。
【0039】ブレード10の材質はウレタン及び図16
に示す先端にコート層が形成されたウレタン等が用いら
れる。図16で斜線部がコート材を示し、矢印部が感光
体との当接面である。
【0040】ブレードの形状としては、通常の板もしく
は、図15に示すチップ状の形状が望ましい。ブレード
の設定条件は、硬度65〜80°、反発弾性(23℃環
境下)30〜50%、ブレード厚2〜3mm、自由長2
〜12mm、設定圧(接触圧)15〜30g/cmとす
ることが好ましい。
【0041】ブレードの感光体当接面には削れ粉が徐々
に堆積するため、定期的に清掃したり、エッジの清掃装
置を設けることが望ましい。
【0042】図7〜9にローラーによる清掃工程の例を
示す。図7において、感光体1は図示の矢印方向に回転
し、ローラー11は感光体と接触しつつ逆方向に回転し
感光体表面の削れ粉を除去する。ブラシ12はローラー
と逆方向に回転しつつ、ローラー11に付着した削れ粉
をブラシ12にかき取る。ブレード13はブラシ12に
付着した削れ粉をブラシからかき取る効果を示す。ブレ
ードのブラシ当接面には削れ粉が徐々に堆積するため、
定期的に清掃したり、エッジの清掃装置を設ける方がよ
い。また、図4のようにブレードの後方からエアーによ
る吸引装置を設けて削れ粉を吸い取ってもよい。
【0043】感光体の回転数は、好ましくは30〜20
0rpm、より好ましくは40〜100rpmである。
【0044】清掃に要する時間は、好ましくは5〜18
0sec、より好ましくは20〜80secである。
【0045】ローラー11の材質は、SUS、鉄及びア
ルミ等の金属及びこれらにメッキしたもの等の金属、樹
脂及び発泡性の樹脂等の非金属のいずれも用いられる
が、ローラーは電気的にアース、フロート及び電圧の印
可が考えられる。電圧の印可はブラシ12から削れ粉を
かき取る効果を上げるために行われる。電圧は、好まし
くは20〜1500V、より好ましくは50〜500V
である。
【0046】ローラー11の感光体に対する侵入量は、
金属の場合好ましくは0.05〜1mm、樹脂の場合好
ましくは0.1〜3mm、発泡性の樹脂の場合好ましく
は0.1〜6mmである。ローラー11に対するブラシ
12の侵入量は、ブラシの材質や穂長等により異なる
が、好ましくは0.1mm〜穂長の2/3である。
【0047】ブラシ12及びブレード13の条件は図4
と同様である。
【0048】ローラーの外径は、感光体の外径や装置に
より決定される。基本的には感光体の外径より大きくな
ることはないが、外径が60φ以下の場合は同等、30
φ以下の場合は大きくなる場合もある。ブラシの外径と
同等以下が望ましい。
【0049】ローラー11の回転数は、好ましくは10
〜250rpm、より好ましくは20〜150rpmで
ある。
【0050】ブラシ12及びブレード13の材質等は図
4の場合と同様である。
【0051】図8は、ローラー14にローラー15を当
接した場合の例を示す。ローラー14,15の設定条件
及び材質等は図7の場合と同様である。但し、金属と金
属のローラーが用いられることはない。
【0052】ブレード16の設定条件及び材質は図5の
場合と同様である。
【0053】図9にローラー17にブレード18を当接
して感光体表面を清掃する場合の例を示す。ローラー1
7の設定条件及び材質は図7の場合と同様である。
【0054】ブレード18の設定条件及び材質等は図5
の場合と同様である。
【0055】本発明では、研磨工程と清掃工程を同時に
行ってもよい。その例を図10〜12に示す。図10は
図3と図4の組み合せである。
【0056】感光体1はシート19により表面を研磨し
ているが、同時にブラシ20により感光体表面を清掃し
ている。
【0057】図11は図2と図6の組み合せである。感
光体1は研磨されると同時にブレード21により表面の
付着物が除去されている。
【0058】図12は図3と図7の組み合せである。感
光体は研磨されると同時にローラー22により清掃され
ている。
【0059】また、本発明では研磨終了後、更にシート
で研磨してもよい。図13にその例を示す。シートに軽
く感光体表面が接触することにより、研磨により生じた
凸凹部の凸部が除去され、感光体を電子写真装置に装着
した場合、装置のクリーニング装置による削れを減少さ
せることが可能となる。図14にその模式図を示す。こ
の際、図4〜9に示すように清掃工程を同時に行っても
よい。
【0060】本発明においては、上記のようなブラシ、
ブレードまたはローラーよる清掃を行わない感光体を電
子写真装置に用いると、初期クリーニング不良による画
像不良を生じる。
【0061】本発明においては、硬度65〜80°、反
発弾性(23℃環境下)30〜50%、ブレード厚2〜
3mmのウレタンブレードを自由長2〜12mm、設定
圧(接触圧)15〜30g/cmに設定した感光体の回
転装置で感光体を200回転させた後、前記ブレードの
エッジに付着した感光体の最上層の物質の量を測定した
とき20mg以下となる。
【0062】本発明に用いられるトナーの粒径は7μm
以下である。
【0063】トナーに用いられる結着樹脂としては、一
般に用いられているスチレン−(メタ)アクリル共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂及びスチレン−ブ
タジエン共重合体を利用することができる。また、カラ
ートナーを用いてもよい。その場合、着色剤としては、
以下に示すイエロー着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン
着色剤が挙げられ、黒色着色剤としてカーボンブラッ
ク、磁性体または以下に示すイエロー/マゼンタ/シア
ン着色剤を用い黒色に調色されたものが用いられる。
【0064】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物及びアリルアミド化合物に
代表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.
ピグメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168及び180が
好適に用いられる。
【0065】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合
物及びペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221及び254が好適
に用いられる。
【0066】シアン着色剤としては、銅フタロシアニン
化合物及びその誘導体、アンスラキノン化合物、塩基染
料レーキ化合物等が用いられる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15;1、15;2、
15;3、15;4、60、62及び66が好適に用い
られる。
【0067】これらの着色剤は単独または混合し、更に
は固溶体の状態で用いることができる。着色剤は色相、
彩度、明度、耐候性、OHP透明性及びトナー中への分
散性の点から適宜選択される。着色剤の添加量は、樹脂
100重量部に対し好ましくは1〜20重量部である。
【0068】本発明に用いる電子写真感光体の感光層
は、電荷発生物質、電荷輸送物質及び結着樹脂を含有す
るが、電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有す
る、所謂単一層型と、電荷発生物質を含有する電荷発生
層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を有する、所謂
積層型に大別される。積層型は、更に、支持体、電荷発
生層及び電荷輸送層の順に有するタイプと支持体、電荷
輸送層及び電荷発生層の順に有するタイプに分けられ
る。本発明においては、積層型、特に電荷発生層の上に
電荷輸送層を積層するタイプが最も好ましい。
【0069】感光層が積層型の場合、電荷発生層は、セ
レン、セレン−テルル及びアモルファスシリコン等の無
機系電荷発生物質;ピリリウム系染料、チアピリリウム
系染料、アズレニウム系染料、チアシアニン系染料及び
キノシアニン系染料等のカチオン染料;スクエアリウム
塩系染料;フタロシアニン系顔料;アントアントロン系
顔料;ジベンズピレンキノン系顔料及びピラントロン系
顔料等の多環キノン顔料;インジゴ系顔料;キナクリド
ン系顔料及びアゾ系顔料等から選ばれた材料を電荷発生
物質として含有する。これらは、単独ないしは組み合わ
せて用いることができる。電荷発生層は、支持体上に真
空蒸着装置によって蒸着層として形成したり、あるいは
上記のような電荷発生物質を適当な溶剤を用いて結着樹
脂に分散した液を塗布し、乾燥することによって塗布層
として形成することができる。
【0070】かかる結着樹脂としては、広範な絶縁性樹
脂、例えば、ポリビニルブチラール、ポリアリレート
(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、アクリル
樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、セルロース系
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリビニルアル
コール等の樹脂を挙げることができ、また、ポリ−N−
ビニルカルバゾール及びポリビニルピレン等の有機光導
電性樹脂も挙げることができる。電荷発生層中の結着樹
脂の割合は、電荷発生層全重量に対して90重量%以下
であることが好ましく、特には50重量%以下であるこ
とが好ましい。但し、電荷発生層が電荷輸送層上に形成
されるタイプの場合、電荷発生層は必ず結着樹脂を含有
していなければならず、その割合は、電荷発生層全重量
に対して10重量%以上であることが好ましく、特には
30重量%以上であることが好ましい。
【0071】また、電荷発生層の膜厚は、0.001〜
6μmであることが好ましく、特には0.01〜1μm
であることが好ましい。
【0072】電荷輸送層は、主鎖または側鎖にビフェニ
レン、アントラセン、ピレン及びフェナントレン等の構
造を有する多環芳香族化合物;インドール、カルバゾー
ル、オキサジアゾール及びピラゾリン等の含窒素環化合
物;ヒドラゾン化合物及びスチリル化合物等の電荷輸送
物質を適当な溶剤を用いて結着樹脂に溶解した液を塗布
し、乾燥することにより形成される。
【0073】用いることのできる結着樹脂としては、例
えばポリアリレート、ポリスルホン、ポリアミド、アク
リル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、塩
化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、スチレン−アクリルコポリマー、スチレン−アクリ
ロニトリルコポリマー及びスチレン−マレイン酸コポリ
マー等を挙げることができる。また、このような絶縁性
樹脂の他にポリビニルカルバゾール、ポリビニルアント
ラセンやポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマーも
使用することができる。これらの中では、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート及びスチレン−
アクリルコポリマーが特に好ましい。結着樹脂と電荷輸
送物質との配合割合は、電荷輸送層全重量に対して電荷
輸送物質が20〜80重量%であることが好ましく、特
には30〜70重量%であることが好ましい。
【0074】また、電荷輸送層の膜厚は、5〜35μm
であることが好ましく、特には7〜30μmであること
が好ましい。
【0075】感光層が単一層型である場合には、上述の
電荷発生物質及び電荷輸送物質を上述の結着樹脂に分散
及び溶解した液を支持体上に塗布し、乾燥することによ
って形成することができる。
【0076】この際、感光層の膜厚は、5〜35μmで
あることが好ましく、特には7〜30μmであることが
好ましい。
【0077】また、本発明においては、支持体と感光層
との間に樹脂を主成分とする層、所謂下引き層を設けて
もよい。下引き層は支持体からのキャリヤの注入を制御
したり、支持体と感光層の接着性を向上させる機能を有
する。下引き層は主に樹脂からなるが、前記金属や、合
金、それらの酸化物、塩類及び界面活性材等を含有して
いてもよい。下引き層に用いられる樹脂の具体例として
は、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、
フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポ
キシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、
ポリアミド−イミド、ナイロン、ポリサルホン、ポリア
リルエーテル、ポリアセタール及びブチラール樹脂等が
挙げられる。
【0078】下引き層の膜厚は、0.05〜7μmであ
ることが好ましく、特には0.1〜2μmであることが
好ましい。
【0079】保護層は必ず感光層の上に設けられる。保
護層は主に樹脂からなり、その例としてはポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアリレート、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド−
イミド、ナイロン、ポリサルホン、ポリアリルエーテ
ル、ポリアセタール及びブチラール樹脂等が挙げられ
る。
【0080】保護層の膜厚は0.05〜15μmである
ことが好ましく、特には1〜10μmであることが好ま
しい。
【0081】また、保護層には電荷輸送性を保持させる
ために無機導電性粒子、表面の摩擦抵抗を低下させるた
めにフッ素原子含有樹脂微粒子及びシリコーン樹脂微粒
子等を添加してもよい。具体的な例としては、電荷輸送
物質として、ピレン化合物、N−アルキルカルバゾール
化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアルキルアニリ
ン化合物、ジフェニルアミン化合物、トリフェニルアミ
ン化合物、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合
物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ポリニトロ化
合物、ポリシアノ化合物、更にこれらの化合物をポリマ
ー上に固定したペンダントポリマー等が挙げられ、導電
性微粒子としてはSnO2 、ITO等が挙げられる。フ
ッ素原子含有樹脂微粒子としてはポリテトラフルオロエ
チレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリジクロロジフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体及びテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体等が挙げられる。シリコーン樹脂微粒子としては
下記に示されるシロキサンゲル粒子が挙げられる。
【0082】(R8910SiO1/2k (R1112
SiO2/2m(R13SiO3/2n (SiO4/2p (式中、R8 乃至R13はアルキル基またはパーフロロア
ルキル基を示し、R8 乃至R13の少なくとも1つはパー
フロロアルキル基を示す。k、m、n及びpは0または
正の整数を示すが、同時に0になることはない。) 潤滑性を有する材料としてはSi及びまたはFを含むポ
リマー、モノマー、オリゴマーが挙げられる。その例と
しては、N−(n−プロピル)−N−(β−アクリロキ
シエチル)−パーフルオロオクチルスルホン酸アミド、
N−(n−プロピル)−(β−メタクリロキシエチル)
−パーフルオロオクチルスルホン酸アミド、パーフルオ
ロオクタンスルホン酸、パーフルオロカプリル酸、N−
n−プロピル−N−パーフルオロ−オクタンスルホン酸
アミド−エタノール、3−(2−パーフルオロヘキシ
ル)エトキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン及びN−
n−プロピル−N−2,3−ジヒドロキシプロピルパー
フルオロオクチルスルホンアミドが挙げられる。その他
としては、シリコン系化合物としては
【0083】
【化1】
【0084】
【化2】
【0085】フッ素含有化合物としては例えば側鎖にフ
ッ素を含有するビニルカルボニル化合物、例えば以下の
式で示されるモノマーが用いられる。
【0086】
【化3】
【0087】
【化4】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表わす。R2
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基
またはニトリル基を表し、その数種類の組み合せでもよ
い。nは1以上の整数、mは1〜5の整数、kは1〜4
の整数を表し、m+k=5である。) 本発明における表面層は、その膜厚は、0.05〜10
μmであることが好ましく、特には0.5〜8μmであ
ることが好ましい。
【0088】上述した各種層の塗布方法としては、浸漬
コーティング法、スプレーコーティング法、ビームコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコー
ティング法、マイヤーバーコーティング法及びブレード
コーティング法等が挙げられる。
【0089】本発明に用いられる導電性支持体として
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金及び白金等が挙げられ
る。また、こうした金属や合金を、真空蒸着法によって
被膜形成したプラスチック(例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート及びアクリル樹脂等)や、導電性粒子(例えばカー
ボンブラック及び銀粒子等)を適当な結着樹脂と共に上
記のようなプラスチック、金属または合金の支持体上に
被覆した支持体、あるいは導電性粒子をプラスチックや
紙に含浸した支持体等を用いることができる。支持体の
形状としてはドラム状、シート状及びベルト状等が挙げ
られるが、適用される電子写真装置に最も適した形状に
することが好ましい。
【0090】本発明の電子写真感光体の製造方法として
蒸着及び塗布等の方法が用いられる。塗布による方法
は、薄膜から厚膜まで広い範囲で、しかも様々な組成の
膜が形成可能である。具体的には、パーコーティング、
ナイフコーティング、浸漬塗布、スプレーコーティン
グ、ビームコーティング、静電塗布、ロールコーティン
グ、アトライター及び粉体塗布等の方法で塗布される。
【0091】本発明の電子写真用感光体は、複写機、レ
ーザービームプリンター、LEDプリンター及び液晶シ
ャッター式プリンター等の電子写真装置一般に適応し得
るが、更に電子写真技術を応用したディスプレー、記
録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く
適用し得るものである。
【0092】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例中、「部」は重量部を示す。
【0093】(実施例1)導電性酸化チタン(酸化スズ
及び酸化アンチモンコート、平均一次粒径0.4μm)
5部、高抵抗酸化チタン(アルミナコート、平均一次粒
径0.4μm)5部、フェノール樹脂前駆体(レゾール
型)10部、メタノール10部及びブタノール10部を
サンドミルで分散した後、外径φ180mm、長さ36
0mm、厚さ3mmのアルミニウムシリンダーに浸漬塗
布し、加熱硬化して体積抵抗5×109 Ωcm、膜厚が
20μmの導電層を設けた。
【0094】次に、下記式で示される
【0095】
【化5】 メトキシメチル化ナイロン(メトキシメチル化度約30
%)3部、6/66/610/12四元共重合ナイロン
9部及びイソプロパノール150部を混合溶解した後、
上記導電層上に浸漬塗布し、90℃で15分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を設けた。
【0096】次に、下記トリスアゾ顔料7.5部、
【0097】
【化6】 下記ジスアゾ顔料2.5部、
【0098】
【化7】 ベンザール樹脂2部及びテトラヒドラフラン40部をφ
1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で60時間
分散した後、シクロヘキサノン/テトラヒドロフラン混
合溶液で希釈した液を、上記下引き層上に浸漬塗布し、
80℃で15分間乾燥して、膜厚が0.15μmの電荷
発生層を設けた。
【0099】次に、下記化合物140部、
【0100】
【化8】 下記化合物60部
【0101】
【化9】 及びポリカーボネート(ビスフェノールZ型、数平均分
子量20,000)200部をモノクロロベンゼン12
00部とジクロロベンゼン400部の混合溶媒に溶解し
た液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、120℃で60
分間乾燥して、膜厚が20μmの電荷輸送層を設けた。
【0102】次に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子
(ルブロンL−2:ダイキン工業(株)製)3部、ポリ
カーボネート樹脂(ビスフェノールZ型、数平均分子量
80,000)4.67部及び下記化合物2.33部を
【0103】
【化10】 モノクロロベンゼン300部及びジクロロベンゼン20
0部にサンドミル装置で分散した液を、スプレー塗布法
で塗布し、120℃で60分間乾燥させて、膜厚が6.
0μmの保護層を設け、電子写真感光体を作成した。
【0104】次に、上記感光体を図10のような装置で
研磨及び清掃を同時に行った。
【0105】研磨条件は、ラッピングテープ;#300
0、シート送り量;200mm/min、押し当て圧;
600g、バックアップローラー硬度;Hs30度(ウ
レタン製)、感光ドラム回転数;70rpm、感光ドラ
ム/シート回転方向;カウンター、シートテンション
圧;2.0kg、研磨時間;50秒であった。
【0106】清掃条件は、ブラシ(レーヨン製絶縁、芯
金外径;φ17、穂長;5mm、密度;50K本/in
ch2 )を用い、侵入量;2mm、回転数;70rp
m、回転方向;感光ドラムに対してカウンター、ブレー
ドの侵入量;1.5mm、清掃時間;15秒であった。
【0107】更に、図13のような装置で、#6000
のラッピングテープを用いて、感光ドラムを10秒間研
磨した。
【0108】(実施例2)実施例1において、研磨後、
更に研磨を行わなかった。
【0109】(実施例3)実施例2において、研磨と同
時に清掃を行わなかった。研磨後、同様な条件で感光ド
ラム表面の清掃を行った。
【0110】(実施例4)実施例1において、保護層を
設けなかった。また、実施例1において、研磨と同時に
清掃を行わなかった。研磨後、同様な条件で感光ドラム
表面の清掃を行った。
【0111】(実施例5)実施例4において、清掃後、
更に#6000のラッピングテープを用いて研磨を行っ
た。研磨条件は実施例1と同様で、研磨時間は10秒で
あった。
【0112】(実施例6)実施例3において、ブラシを
芯金外径;φ15mm、穂長;6mmとし、ブラシを2
本とした。
【0113】(実施例7)実施例2において、ブラシを
芯金外径;φ19mm、穂長;4mmとした。
【0114】(実施例8)実施例1において、ブラシを
ナイロン製(芯金外径及び穂長は同じ、密度は70K本
/inch2 )とした。
【0115】(実施例9)実施例1において、ブラシを
レーヨン製導電ブラシ(芯金外径、穂長;は同等、抵抗
は10E+5〜6、密度は120K本/inch2 )と
した。
【0116】(実施例10)実施例3において、ブラシ
の芯金を30φとした。
【0117】(実施例11)実施例9において、ブラシ
の穂長を3mmとした。
【0118】(実施例12)実施例3において、ブラシ
の回転数を100rpmとした。
【0119】(実施例13)実施例4において#300
0の研磨シートで研磨した後、更に#8000の研磨シ
ートで研磨した。その後、実施例1と同様な条件でブラ
シにより感光ドラム表面を清掃した。
【0120】(実施例14)実施例3において、ラッピ
ングテープにて感光ドラムを研磨した後、ウレタンゴム
ブレードにより感光ドラム表面を15秒間清掃した。
【0121】ブレードの設定条件は、硬度;77°、反
発弾性;23℃環境下で40%、自由長;10mm、ブ
レード厚3mm、接触圧;23g/cmとした。
【0122】(実施例15)実施例14において、ブレ
ードを硬度;70°、反発弾性;23℃環境下で43
%、自由長;5mmとした。
【0123】(実施例16)実施例14において、エッ
ジ部にカーボンを分散したナイロンをコートしたブレー
ドにより清掃した。
【0124】ブレードの設定条件は自由長;3mm、接
触圧;40g/cmとした。
【0125】(実施例17)実施例3において、感光ド
ラムを研磨した後、図7のような装置で感光ドラムを清
掃した。
【0126】清掃条件は、ローラー;30φウレタンゴ
ムローラー、侵入量;0.5mm,回転数;50rp
m、回転方向;感光ドラム体と逆とした。
【0127】(実施例18)実施例1において、ブラシ
の穂長を1.2mmとした。
【0128】(実施例19)実施例1において、ブラシ
の穂長を9.5mmとした。
【0129】(実施例20)実施例1において、穂の密
度を10K本/inch2 とした。
【0130】(実施例21)実施例14において、ブレ
ードの硬度を62°とした。
【0131】(実施例22)実施例14において、ブレ
ードの硬度を87°とした。
【0132】(実施例23)実施例17において、侵入
量を5mmとした。
【0133】(比較例1)実施例1において感光ドラム
表面をブラシで清掃しなかった。
【0134】(比較例2)実施例4において感光ドラム
表面をブラシで清掃しなかった。
【0135】上記のように作成した感光ドラムをCLC
−700(キヤノン製カラーレーザー複写機)に搭載
し、ハーフトーン画像を連続して画像出しを行った。但
し、クリーニング装置のブレードとしてブレード硬度;
77°、反発弾性;23℃環境下で45%のものを用
い、自由長;10mm、ブレード厚3mm、接触圧;2
0g/cmに設定した。
【0136】その結果、実施例1〜17では良好な画像
が得られたのに対し、比較例1、2及び実施例18〜2
3の感光ドラムでは画像上にクリーニング不良による縦
スジが発生した。次に、比較例1、2及び実施例18〜
23の感光ドラムにおいて、それぞれの感光ドラムに対
応するクリーニング装置を取出し、クリーニングブレー
ドのエッジ部を清掃した後、再びハーフトーン画像を連
続して画像出しを行ったところ、縦スジは発生しなかっ
た。
【0137】また、比較例1、2及び実施例18〜23
において、ブレードエッジのトナー以外の付着物をIR
で分析したところ、感光ドラム表面の組成物と同様なピ
ークが見られた。
【0138】更に、実施例1〜23及び比較例1、2の
感光ドラムを、硬度;77°、反発弾性;23℃環境下
で45%、ブレード厚さ;2mmのウレタンブレードを
自由長;10mm、接触圧:23g/cmに設定した感
光ドラムの空回転装置に装着し、200回転させて、上
記ブレードエッジに付着した物質を回収し、その重量を
測定したところ、以下のような結果が得られた。
【0139】
【表1】
【0140】
【発明の効果】本発明によれば、初期クリーニング性及
び画像特性の優れた電子写真感光体の製造方法、該方法
により製造された電子写真感光体及び該電子写真感光体
を有する電子写真装置を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨工程を示す図。
【図2】研磨工程を示す図。
【図3】研磨工程を示す図。
【図4】ブラシによる清掃工程を示す図。
【図5】ブラシによる清掃工程を示す図。
【図6】ブレードによる清掃工程を示す図。
【図7】ローラーによる清掃工程を示す図。
【図8】ローラーによる清掃工程を示す図。
【図9】ローラーによる清掃工程を示す図。
【図10】研磨工程とブラシによる清掃工程を同時に行
う方法を示す図。
【図11】研磨工程とブレードによる清掃工程を同時に
行う方法を示す図。
【図12】研磨工程とローラーによる清掃工程を同時に
行う方法を示す図。
【図13】2回目の研磨工程を示す図。
【図14】1回目及び2回目の研磨工程終了後の感光体
表面を示す図。
【図15】チップ形状のブレードを示す図。
【図16】コート層が形成されたブレードを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 けい子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 EA05 2H068 AA21 EA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
    体の製造方法において、該電子写真感光体の最上層を形
    成した後、該電子写真感光体表面を研磨し、次いでブラ
    シ、ブレードまたはローラーにより該電子写真感光体表
    面を清掃することを特徴とする電子写真感光体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体表面を研磨する手段が、
    フィルム状の研磨材である請求項1記載の電子写真感光
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体表面を清掃した後、更
    に、該電子写真感光体表面を研磨する請求項1または2
    に記載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法に
    よって製造された電子写真感光体であって、該電子写真
    感光体を、硬度65〜80°、反発弾性30〜50%
    (23℃環境下)、ブレード厚2〜3mmのウレタンか
    らなるブレードを自由長2〜12mm、設定圧15〜3
    0g/cmに設定した装置に装着して、200回転させ
    た後のブレードエッジに付着した該電子写真感光体の最
    上層の物質の量が20mg以下であることを特徴とする
    電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子写真感光体を有する
    電子写真装置であって、少なくとも平均粒径7μm以下
    の樹脂粉体により該電子写真感光体に形成された静電潜
    像を現像する現像手段と、該電子写真感光体上に残留し
    た該樹脂粉体をブレード方式により除去するクリーニン
    グ手段を有することを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 クリーニング手段のブレードが、ウレタ
    ンゴムからなるブレード、先端にコート層が形成された
    ウレタンゴムからなるブレード、ウレタンゴムからなり
    板形状またはチップ形状のブレードである請求項5記載
    の電子写真装置。
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