JP2003307336A - 貨物の結露防止装置 - Google Patents

貨物の結露防止装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置構成で貨物艙内の貨物に発錆によ
るダメージを発生させない貨物の結露防止装置を提供す
ること。 【解決手段】 貨物の結露防止装置11は、通風室13
と、貨物艙3と通風室13を連通する船首ダクト15
と、貨物艙3と外気と貨物艙3上部とに連通可能な船尾
ダクト17と、通風室13と貨物艙3とを連通するハッ
チダクト19と、船首ダクト15内の可逆回転可能な第
1のファン21と、船尾ダクト17内の可逆回転可能な
第2のファン23と、船首ダクト15連通側に設けたヒ
ータ25と、空気を除湿して船首ダクト15に送り込む
除湿器27と、貨物艙内,貨物表面の温度を測定するセ
ンサー291,292と、貨物艙内の湿度を測定するセン
サー31と、センサー291,292,31で検出した検
出信号を、基準値に一致させるべくヒータ25および除
湿器27を運転させる運転制御装置33とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材運搬船や一般
貨物船などで、スチールコイルや鋼材を積載していると
きに、貨物艙内を加温・除湿して貨物艙内および貨物表
面の結露を防止することができるようにした貨物の結露
防止装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、鋼材運搬船の結露防止する装置とし
ては、前記船艙の船首側と船尾側にダクトを設け、か
つ、鋼材などを積んだ船艙内の上部に水平にカーテンを
設け、これにより形成された前記船艙内のカーテン下部
空間とカーテン上部空間との間に、前記ダクト内のファ
ンで空気を循環させるようにしたものが提案されている
(実公昭61−154197号公報)。
【0003】図7は、上述した従来の鋼材運搬船の結露
防止する装置を示す断面図である。この図7において、
鋼材運搬船101には貨物艙103が設けられており、
貨物艙103の甲板側にはハッチコーミング105が設
けられている。また、前記貨物艙103の船首側には船
首ダクト107が設けられており、前記貨物艙103の
船尾側には船尾ダクト109が設けられている。また、
前記船首ダクト107および前記船尾ダクト109に
は、前記貨物艙103の上部に開口する上部通風口10
7u、109uを設けられるとともに、前記貨物艙10
3の下部に開口する下部通風口107d、109dを設
けられている。また、前記船首ダクト107の上部通風
口107uと下部通風口107dとの間には船首側ファ
ン111を設けるとともに、前記船尾ダクト109の上
部通風口109uと下部通風口109dとの間には船尾
側ファン113を設けている。
【0004】また、前記貨物艙103にスチールコイル
SCや鋼材SLを積んだ後に、艙カーテン115を設
け、しかる後に、ハッチコーミング105にハッチカバ
ー117を設けることにより、上部貨物艙103aと下
部貨物艙103bとが形成されることになる。そして、
前記船首側ファン111を上部通風口107uから空気
を吸い込み、下部通風口107dから空気を吐き出させ
るように運転し、かつ、前記船尾側ファン113を下部
通風口109dから空気を吸い込み上部通風口109u
から空気を吐き出させるように運転する。これにより、
上部貨物艙103aにおいてはハッチカバー117の下
面に着いた露を吹き落とし、下部貨物艙103bではス
チールコイルSCや鋼材SLに付着した露を排除でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の鋼材運
搬船の結露防止する装置は、単に、貨物艙内を換気して
いるだけであるため、東南アジアなどのような多湿地域
を運航しているときなどでは、昼間は高温多湿であるも
のが、深夜から朝方に気温が著しく低下し、露点でスチ
ールコイルや鋼材表面に結露が発生し、発錆による貨物
ダメージが発生していた。
【0006】また、航海中に貨物艙内の空気が比較的に
乾燥し、当該貨物艙内の空気温度に対する水蒸気量が鋼
材表面温度における飽和水蒸気量より低いので結露を生
じることがない。しかしながら、このような状態で高温
・多湿の揚地到着後、ハッチカバーを開放すると、鋼材
表面温度における飽和水蒸気量に比べて外気温度におけ
る水蒸気量が多(高)いため、急激に鋼材表面に結露を
生じ、発錆による貨物ダメージが発生していた。本発明
は、上述した欠点を解消し、簡単な装置構成で貨物ダメ
ージを発生させない貨物の結露防止装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係る貨物の結露防止装置は、船
舶の貨物艙内の貨物の結露を防止する装置であって、前
記貨物艙の前後甲板に設けた通風室と、前記貨物艙の一
方の側から前記貨物艙に連通するとともに前記通風室に
連通する船首ダクトと、前記貨物艙の他方の側から前記
貨物艙に連通するとともに甲板上部の外気に連通可能で
かつ前記貨物艙の他方の側の前記貨物艙の上部にも連通
可能な船尾ダクトと、前記通風室と前記貨物艙の上部側
で前記貨物艙とを連通するハッチダクトと、前記船首ダ
クトの前記通風室側に設けられた可逆回転可能な第1の
ファンと、前記船尾ダクトの前記貨物艙の他の側方と前
記貨物艙の他方の側の前記貨物艙の上部に連通する部分
との間に設けられた可逆回転可能な第2のファンと、前
記船首ダクトの前記通風室の連通側に設けたヒータと、
前記通風室に取り込む外気または通風室内の空気を除湿
して前記船首ダクトに送り込む除湿器と、前記ハッチダ
クト、前記貨物艙内または貨物表面の温度を測定する温
度センサーと、前記ハッチダクト、前記貨物艙内の湿度
を測定する湿度センサーと、前記温度センサーにより検
出された温度検出信号および前記湿度センサーにより検
出された湿度検出信号を、前記貨物艙内を所定の温度お
よび湿度に維持させる温度基準値および湿度基準値に基
づいて前記ヒータおよび除湿器を運転させる制御装置と
を備えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の貨物の結
露防止装置において、前記温度センサーは搭載貨物表面
に配置されており、かつ、前記制御装置は、前記温度セ
ンサーからの搭載貨物表面温度検出信号を取り込み、前
記搭載貨物表面温度検出信号が温度基準値に一致させる
べく前記ヒータを運転させることを特徴とするものであ
る。請求項3の発明では、請求項1の貨物の結露防止装
置において、前記ヒータは、前記制御装置からの温度制
御信号により熱媒体の流量を調整する温度調整弁と、前
記温度調整弁からの熱媒体により前記通風室から吸い込
まれ前記船首ダクトに送り込む空気を加熱する加熱器と
からなり、前記除湿器は、前記通風室の空気を吸い込
み、前記制御装置からの湿度制御信号により前記吸い込
んだ空気を除湿した後、前記船首ダクトに送り込む手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4の発明では、請求項1の貨物の結
露防止装置において、前記ヒータは、前記制御装置から
の温度制御信号により熱媒体の流量を調整する温度調整
弁と、前記温度調整弁からの熱媒体により前記通風室か
ら吸い込まれ前記船首ダクトに送り込む空気を加熱する
加熱器とからなり、前記除湿器は、前記通風室の空気を
吸い込み、前記制御装置からの湿度制御信号により前記
吸い込んだ空気を除湿した後、前記船首ダクトに送り込
む手段を有し、前記制御手段は、前記温度センサーから
の温度検出信号および前記湿度検出センサーからの湿度
検出信号を取り込み、前記温度検出信号が所定の温度基
準値に一致させるべく熱媒体の流量を調整させる温度制
御信号を前記温度調整弁に出力し、かつ、前記湿度検出
信号が所定の湿度基準値に一致させるべく除湿器を運転
する中央演算処理装置と、前記中央演算処理装置の処理
結果を表示するモニタと、前記中央演算処理装置で処理
した結果をプリントアウトするプリンタとを少なくとも
備えたことを特徴とするものである。請求項5の発明で
は、請求項1の貨物の結露防止装置において、前記ヒー
タは、搭載貨物内に配置されたポータブル式薄型電気ヒ
ータであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1ないし図5は、本発明
の実施の形態を説明するための図である。ここに、図1
は、本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置を示
す構成図である。この図1において、船舶1には貨物艙
3が設けられており、前記貨物艙3の甲板にはハッチコ
ーミング5が設けられており、かつ、ハッチコーミング
5がハッチカバー9で覆われている。
【0011】このような船舶1に適用された本発明の実
施の形態に係る貨物の結露防止装置11は、図1に示す
ように、前記貨物艙3の前後端の甲板に設けた通風室1
3と、前記貨物艙3の船首側において前記貨物艙3に連
通するとともに前記通風室13にも連通する船首ダクト
15と、前記通風室13の船尾側において前記貨物艙3
に連通するとともに甲板上部の外気に連通可能とされ、
かつ前記貨物艙3の船尾側上部側で前記貨物艙3に連通
可能な船尾ダクト17と、前記通風室13と前記貨物艙
3の船首側上部とを連通するハッチダクト19と、前記
船首ダクト15の前記通風室13側に設けられ可逆回転
可能な第1のファン21と、前記船尾ダクト17内で前
記貨物艙3の通風口17aと前記貨物艙3の船尾上部側
の連通部(枝ダクト17d)との間に設けられた可逆回
転可能な第2のファン23と、前記船首ダクト15の前
記通風室13の連通側に設けたヒータ25と、前記通風
室13に取り込む外気または前記通風室13内の空気を
除湿し、前記第1のファン21の吐出側の船首ダクト1
5に押し込み送風する除湿器27と、前記第ハッチダク
ト19内を通る空気の温度を測定する貨物艙用温度セン
サー291と、前記上部貨物艙3aに積載された鋼材S
Lの貨物表面の温度を計測するポータブル式温度センサ
ー292と、前記下部貨物艙3bに積載されたスチール
コイルSCの貨物表面の温度を測定するポータブル式温
度センサー292と、前記第ハッチダクト19内を通る
空気の湿度を測定する貨物艙用湿度センサー31と、前
記貨物艙用温度センサー291およびポータブル式温度
センサー292により検出された温度の検出信号および
前記貨物艙用湿度センサー31により検出された湿度の
検出信号を、前記貨物艙3内または貨物を所定の温度お
よび湿度に維持させる温度基準値および湿度基準値にそ
れぞれ一致させるべく前記ヒータ25および前記除湿器
27を運転させる運転制御装置33とを備えたものであ
る。
【0012】なお、前記運転制御装置33には、外気の
温度を検出する外気用温度センサー35からの温度検出
信号と、外気の湿度を検出する外気用湿度センサー37
からの湿度検出信号も入力されるようになっている。さ
らに説明すると、前記船首ダクト15は、船首側に設け
られた船壁7fの前記貨物艙3の内側に沿って通風室1
3から垂直に設けられている。前記船首ダクト15は、
通風口15aを介して前記上側貨物艙3aに連通されて
いる。また、前記船首ダクト15は、通風口15b,1
5bを介して前記下側貨物艙3bに連通されている。ま
た、前記船首ダクト15は、前記通風室13内におい
て、通風室開口41を介して前記通風室13に連通して
いる。
【0013】前記船尾ダクト17は、船尾側に設けられ
た船壁7rに沿って前記貨物艙3の内側に垂直に設けら
れている。前記船尾ダクト17は、通風口17aを介し
て前記上部貨物艙3aに連通されている。また、前記船
尾ダクト17は、通風口17b,17bを介して前記下
部貨物艙3bに連通されている。また、前記船尾ダクト
17は、甲板上部の外気に通風筒17cを介して連通可
能になっている。また、船尾ダクト17は、枝ダクト1
7dを介して前記貨物艙3の船尾上部側から前記貨物艙
3の内部に連通可能となっている。
【0014】また、ハッチダクト19は、前記貨物艙3
の船首側の上部から前記貨物艙3の内部と前記通風室1
3とを連通している。前記通風室13には、外気に連通
可能でかつ運転状態に応じて開閉可能な通風筒43が設
けられている。前記船尾ダクト17には、外気に連通可
能でかつ運転状態に応じて開閉可能な通風筒17bが設
けられている。また、前記枝ダクト17dには、運転状
態に応じて開閉可能なダンパ45が設けられている。
【0015】さらに、前記ハッチダクト19には、運転
状態に応じて開閉可能なダンパ47が設けられている。
なお、前記ハッチコーミング5の一部に通風口49が設
けられており、この通風口49にダンパ51が設けられ
ている。前記ハッチコーミング5には、積み荷が終了す
ると、ハッチカバー9がされることになる。
【0016】図2は、本発明の実施の形態に係る貨物の
結露防止装置の運転制御装置を含む制御系を示すブロッ
ク図である。この図2において、前記運転制御装置33
は、各種の演算処理を実行する中央演算処理装置(CP
U)331と、前記CPU331で処理された結果や入
力データなどを表示する陰極線管(CRT)モニタ33
2と、前記CPU331の制御下に必要に応じてデータ
をプリントアウトするプリンタ333とから構成されて
いる。これらは、例えば操舵室または荷役事務室などに
設置される。
【0017】前記CPU331は、演算処理や各種処理
を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)と、
オペレーティングシステムや本発明の動作を実行させる
アプリケーションプログラムを記憶展開する主メモリ
と、各種の入力出力インターフェースと、アナログ計測
データをデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変
換器と、オペレーティングシステムや本発明の動作を実
行させるアプリケーションプログラムやその他のデータ
ベースを格納するハードディスク装置と、その他必要な
装置とから構成されている。
【0018】前記運転制御装置33のCPU331のア
ナログ−デジタル変換器(図示せず)には、貨物艙用温
度センサー291またはポータブル式温度センサー292
からの検出信号と、貨物艙用湿度センサー31からの検
出信号と、外気用温度センサー35からの検出信号と、
外気用湿度センサー37からの検出信号が入力されるよ
うになっている。前記アナログ−デジタル変換器で変換
されたデジタルデータは、CPU331のMPUに与え
られるようになっている。
【0019】前記CPU331の温度制御信号出力端子
は、図1及び図2に示すように、ケーブル55を介して
ヒータ25に接続されており、前記ケーブル55を通し
て温度制御信号をヒータ25に与えることにより温度制
御できるようになっている。前記CPU331の送風制
御信号出力端子は、図1及び図2に示すように、ケーブ
ル57を介して第1のファン21の動作制御器に接続さ
れており、前記ケーブル57を通して送風制御信号を動
作制御器に送ることにより前記第1のファン21の動作
をオンオフ制御できるようになっている。
【0020】前記CPU331の湿度制御信号出力端子
は、図1及び図2に示すように、ケーブル59を介して
除湿器27の動作制御器に接続されており、前記ケーブ
ル59を通して湿度制御信号を動作制御器に送ることに
より前記除湿器27の動作をオンオフ制御できるように
なっている。前記除湿器27は、前記通風室13の空気
を吸い込み、前記運転制御装置33からの湿度制御信号
により前記吸い込んだ空気を除湿した後、前記船首ダク
ト15に送り込む手段を備えている。
【0021】また、前記ヒータ25は、前記運転制御装
置33からの温度制御信号により、熱媒体61の流量を
制御して温度を調整する温度調整弁251と、この温度
調整弁251からの熱媒体により通風室13から吸い込
み前記船首ダクト15に送り込む空気を加熱する加熱器
252とから構成されている。なお、前記熱媒体61と
しては、例えば蒸気、温水あるいは熱媒油を使用すれば
よい。また、前記加熱器252としては、例えば電気ヒ
ータを用いるようにしてもよい。
【0022】この場合、当然に、前記熱媒体61および
温度調整弁251は必要なく、また、温度制御信号は前
記温度調整弁251を制御するのではなく、前記電気ヒ
ータに供給する電力を例えばオンオフ制御したり、ある
いは、インバータを設置し、当該インバータから温度制
御信号で要求されている電力を当該インバータから供給
するようにしてもよい。本実施例においては、加熱器2
52を空気循環経路内に設け、循環空気の温度を上昇さ
せるようにしたが、サーミスタ等を用いたポータブル式
の薄型の電気ヒータを搭載貨物の間に適宜の間隔で配置
し、搭載貨物を直接加熱するようにしてもよい。
【0023】なお、図2では、太線で空気の流れを示し
ている。ここでは、前記第1のファン21は、前記通風
室13内の空気を加熱器252を介して吸い込み、船首
ダクト15の通風口15a,15bへ送り出している。
また、前記除湿器27は、前記通風室13内の空気を吸
い込み、除湿して後に、第1のファン21の吐出側に押
し込み通風させている。
【0024】図3は、本発明の実施の形態に係る貨物の
結露防止装置の運転で使用する飽和水蒸気量に関する特
性を示した特性図であり、横軸に温度[℃]を、縦軸に
空気1立方メートルあたりの水蒸気量[g]を、それぞ
れとったものである。飽和水蒸気量は、図3に示すよう
に、温度の変化に従って変動する。この図3からわかる
ように、例えば10[℃]の空気では空気1立方メート
ルあたり最大9.4[g]の水蒸気しか存在し得ないも
のが、20[℃]の空気になると空気1立方メートルあ
たり最大17.3[g]の水蒸気が存在し得ることにな
ることを示している。
【0025】ところで、図3からもわかるように、例え
ば空気温度が10[℃]では空気1立方メートルあたり
最大9.4[g]の水蒸気が存在することができる。ま
た、図3からもわかるように、空気が所定の空気温度に
対する飽和水蒸気量を超えて水蒸気を含んでいれば、該
空気に含まれる水蒸気は水分として結露してしまうこと
になる。
【0026】ここで、密閉した空間において、当該空気
温度(10[℃])における最大水蒸気量が存在してい
るものとした場合、空気温度を20[℃]にしても空気
内に含まれる水蒸気は9.4[g]存在していることに
なり、湿度は低下しても、当該空間内の絶対水蒸気量は
変化しないことになる。したがって、当該空間におい
て、再び、空気温度が10[℃]になれば水蒸気は9.
4[g]存在し、湿度は前の状態と同じになる。また、
空気温度が10[℃]よりさらに低くなれば、当該空気
温度における飽和水蒸気量を超えた水蒸気分は水分とな
って、結露してしまうことになる。
【0027】そこで、本発明では、前記除湿機27で貨
物艙3内の空気を除湿させることにより密閉空間内の空
気に含まれる絶対水分量を減少させるとともに、前記ヒ
ータ25で貨物艙3内の空気温度を上昇させることによ
りを前記鋼材の表面温度を上昇させて鋼材表面温度にお
ける飽和水蒸気量の値(露点温度)を高く保うとするも
のである。
【0028】そこで、本発明の実施の形態に係る貨物の
結露防止装置の運転制御装置33では、次のように構成
している。すなわち、前記運転制御装置33のCPU3
31は、前記貨物艙用温度センサー291または貨物表
面温度計測用ポータブル式温度センサー292からの検
出信号を基に、温度が所定の温度基準値以下に達したと
判断したときに、熱媒体流量増大という温度制御信号を
加熱器252に与え、あるいは、温度が所定の基準値以
上になったと判断したときには、熱媒体流量をオフまた
は流量を小さく設定させる温度制御信号を加熱器252
に与えるようにしている。
【0029】また、前記運転制御装置33のCPU33
1は、前記貨物艙用湿度センサー31からの検出信号を
基に、湿度が所定の湿度基準値以下に達したと判断した
ときには、除湿器を停止させる除湿制御信号を除湿器2
7に与え、あるいは、湿度が所定の湿度基準値以上にな
ったと判断したときには、除湿器を運転させる除湿制御
信号を除湿器27に与えるようにしてある。このような
構成の貨物の結露防止装置の動作を図1ないし図3を基
に、図4および図5を参照して説明する。
【0030】ここに、図4は、本発明の実施の形態に係
る貨物の結露防止装置の動作を説明するための図であ
る。図5は、本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止
装置の運転制御装置のCPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。まず、船尾ダクト17の通風筒1
7c、通風室13の通風筒43、通風口49のダンパ5
1および船首ダクト15の通風室開口41を閉じる。ま
た、枝ダクト17dのダンパ45を開く。そして、運転
制御装置33を運転する。また、前記第1のファン21
は、前記船首ダクト15内を図示上側から下側に空気が
流れるように回転させる。また、前記第2のファン23
は、前記船尾ダクト17内を図示下側から上側に空気が
流れるように回転させる。
【0031】すると、通風室13内の空気は、図4の太
線矢印10のように、船首ダクト15の通風口15aか
ら前記貨物艙3の上部貨物艙3a内へ供給される。ま
た、同様に、通風室13内の空気は、図4の太線矢印1
2,12のように、通風口15b,15bから前記貨物
艙3の下部貨物艙3b内へ供給される。また、前記貨物
艙3の下部貨物艙3b内の空気は、図4の太線矢印1
4,14のように流れることになる。同様に、前記貨物
艙3の上部貨物艙3aの空気は、図4の太線矢印26の
ように流れることになる。
【0032】前記貨物艙3の上部貨物艙3aの空気は、
図4の太線矢印18に示すように、前記第2のファン2
3により通風口17aから吸い込まれる。同様に、前記
貨物艙3の下部貨物艙3bの空気は、図4の太線矢印2
0,20に示すように、前記第2のファン23により通
風口17b,17bから吸い込まれる。前記第2のファ
ン23で吸い込まれた空気(図4の太線矢印22)は、
図4の太線矢印24に示すように、枝ダクト17dを通
って前記貨物艙3の上部貨物艙3aの上部に吐き出され
る。
【0033】前記貨物艙3の上部貨物艙3aの上部の空
気は、図4の太線矢印26に示すように、流れることに
なる。この空気(図4の太線矢印28)は、ハッチダク
ト19を通って前記通風室13の内部に吸い込まれる。
前記通風室13の内部の空気は、図4の太線矢印32に
示すように、前記第1のファン21によりヒータ25を
介して吸い込まれる。また、前記通風室13の内部の空
気は、図4の太線矢印34に示すように、除湿器27に
吸い込まれ、除湿された後に、図4の太線矢印36に示
すように前記船尾ダクト17に押し込まれる。
【0034】このように空気は循環することになる。な
お、通風口15aから吹き出す空気がハッチダクト19
に吸い込まれるショートサーキット現象が現れる場合に
は通風口15aは閉じておくことが望ましい。また、同
様に、前記枝ダクト17dから前記貨物艙3の上部貨物
艙3aに吹き出した空気が通風口17aに吸い込まれる
ショートサーキット現象が現れる場合には、通風口17
aを閉じておくことが望ましい。このような場合でも、
前記貨物艙3の上部貨物艙3aは、適温で適湿に保たれ
た空気が循環することになるので、問題ない。
【0035】このように貨物艙3の上部貨物艙3aおよ
び下部貨物艙3bに空気を循環させている環境におい
て、前記運転制御装置33のCPU331は、外気用温
度センサー35および外気用湿度センサー37からの検
出信号を取り込んで自動計測するとともに、貨物艙用温
度センサー291または貨物表面温度計測用ポータブル
式温度センサー292および貨物艙用湿度センサー31
からの検出信号を取り込んで自動計測し、それらの結果
をCRTモニタ332に表示させる(図5のS50
1)。
【0036】次に、前記運転制御装置33のCPU33
1は、前記貨物艙3内の露点を、上記貨物艙用温度セン
サー291またはポータブル式温度センサー292および
貨物艙用湿度センサー31からのデータを基に自動計算
する(図5のS502)。そして、前記運転制御装置3
3のCPU331は、除湿器の制御に入ると(図5のS
503)、湿度が例えば50[%]未満と判定されたと
きには(図5のS503;50%未満)、前記除湿器2
7をオフとする湿度制御信号を前記除湿器27の動作制
御器に出力する(図5のS504)。これにより、前記
除湿器27は、動作を停止する。
【0037】一方、前記運転制御装置33のCPU33
1は、除湿器の制御に入ると(図5のS503)、湿度
が例えば50[%]以上と判定されたときには(図5の
S503;50%以上)、前記除湿器27をオンとする
湿度制御信号を前記除湿器27の動作制御器に出力する
(図5のS505)。これにより、前記除湿器27は、
動作を開始する。そして、前記運転制御装置33のCP
U331は、次の湿度制御時間まで待機状態になる。
【0038】また、前記運転制御装置33のCPU33
1は、温度調節弁の制御に入ると(図5のS507)、
温度が例えば25[℃]未満と判定されたときには(図
5のS507;25℃未満)、前記温度調整弁251の
流量を増大させる温度制御信号を前記温度調整弁251
に出力する(図5のS508)。これにより、前記温度
調整弁251は、熱媒体の流量を増大させる方向に弁を
開く。
【0039】一方、前記運転制御装置33のCPU33
1は、温度調整弁の制御に入ると(図5のS507)、
温度が例えば25[℃]以上と判定されたときには(図
5のS507;25℃以上)、前記温度調整弁251の
流量をオフまたは減少させる温度制御信号を前記温度調
整弁251に与えるる(図5のS509)。これによ
り、温度調整弁251は、熱媒体の流量をゼロとするか
少なくするように弁を閉じる。そして、前記運転制御装
置33のCPU331は、次の温度制御時間まで待機状
態になる。
【0040】また、運転制御装置33のCPU331
は、上記湿度制御や上記温度制御のタイミングになると
動作し、これを繰り返すことになる。したがって、上記
貨物の結露防止装置11によれば、前記貨物艙3の上部
貨物艙3aや下部貨物艙3bの内部が常に所定の湿度の
状態(例えば50[%])に保たれているので、前記貨
物艙3の上部貨物艙3aに積載された鋼材SLや前記貨
物艙3の下部貨物艙3bに積載されたスチールコイルS
C表面を湿気から守ることおよび貨物艙内結露を防止す
ることができ、発錆による貨物のダメージ受けることが
ない。
【0041】また、上記貨物の結露防止装置11によれ
ば、前記貨物艙3の上部貨物艙3aや下部貨物艙3bの
内部が常に所定の温度状態(例えば25[℃])に保た
れているので、前記スチールコイルSCや鋼材SLの温
度も当該温度に保たれることになり、例えば外気露点温
度が高い状態にある港でハッチカバー9を外しても、ス
チールコイルSCや鋼材SLの表面に結露が生じること
がなく、発錆による貨物のダメージを受けることがな
い。
【0042】次に、一般貨物を積載する場合の上記貨物
の結露防止装置の動作について、図1を基に、図6を参
照して説明する。ここに、図6は、本発明の実施の形態
に係る貨物の結露防止装置を一般貨物積載時の動作を説
明するための図である。船舶1の貨物艙3に一般貨物K
Tを積載した場合には、結露の問題が比較的に発生しな
い。そこで、この場合次のようにする。
【0043】まず、枝ダクト17dのダンパ45および
ハッチダクト19のダンパ47を閉じる。前記船尾ダク
ト17の通風筒17c、通風室13の通風筒43、通風
口49のダンパ51および船尾ダクト17の通風室開口
41を開ける。また、前記ヒータ25および前記除湿器
27の動作を停止させる。ついで、前記第1のファン2
1は、前記船首ダクト15内を図示下側から上側に空気
が流れるように回転させる。また、前記第2のファン2
3は、前記船尾ダクト17内を図示上側から下側に空気
が流れるように回転させる。
【0044】すると、外気は、図4の太線矢印40のよ
うに、前記船首ダクト15の通風筒17cから吸い込ま
れ、第2のファン23により図6の太線矢印42に示す
ように、船首ダクト15内を下部に押し込まれる。する
と、当該空気(図6の太線矢印42)は、図6の太線矢
印44に示すように、船尾ダクト17の通風口17aか
ら前記貨物艙3の上部貨物艙3a内へ供給される。ま
た、同様に、当該空気(図6の太線矢印42)は、図6
の太線矢印46,46のように、通風口17b,17b
から前記貨物艙3の下部貨物艙3b内へ供給される。
【0045】また、前記貨物艙3の下部貨物艙3b内の
空気は、図6の太線矢印48,48のように流れること
になる。同様に、前記貨物艙3の上部貨物艙3aの空気
は、図4の太線矢印50のように流れることになる。前
記貨物艙3の上部貨物艙3aの空気は、図6の太線矢印
52に示すように、前記第1のファン21により通風口
15aから前記船首ダクト15内に吸い込まれる。同様
に、前記貨物艙3の下部貨物艙3bの空気は、図6の太
線矢印54,54に示すように、前記第1のファン21
により通風口15b,15bから船首ダクト15内に吸
い込まれる。
【0046】前記第1のファン21で吸い込まれた空気
(図6の太線矢印56)は、図6の太線矢印58に示す
ように、通風室開口41を通って前記通風室13の内部
に吐き出される。また、通風室13の内部の空気は、図
6の太線矢印60に示すように、通風筒43から外気に
放出されることになる。したがって、上記貨物の結露防
止装置11を利用し、前記貨物艙3に一般貨物を積載す
る場合でも、常に貨物艙3の内部が換気されることにな
るるため、積載貨物の品質を適正に保つことができる。
なお、前記上部貨物艙3aの空気は、図6の太線矢印6
2に示すように、通風口49からも外部に放出される。
【0047】以上説明したように本発明の実施の形態に
係る貨物の結露防止装置によれは、前記貨物艙内の鋼材
などの貨物表面温度を露点以上に保てるため、露が付着
せず、前記貨物のダメージを防止できる。また、上記貨
物の結露防止装置によれば、前記貨物艙3の温度および
湿度を操舵室に遠隔表示・自動記録して、前記貨物艙の
品質管理を行うことができる。また、上記貨物の結露防
止装置によれば、前記貨物艙の品質管理を行っているこ
とを荷主に対して提示することにより、船の付加価値が
上がり、用船面での優位をアピールできる。
【0048】
【実施例】上記通風装置としては、前記貨物艙3を例え
ば6[回/時]換気するようにするため、第1のファン21
としては例えば650[立方メートル/分]×1台、第
2のファン23としては例えば325[立方メートル/
分]×2台設けるものとする。
【0049】また、上記除湿器27は、例えば容量を1
65[kg/日]とし、処理空気量を600[立方メー
トル/時]、再生空気量を200[立方メートル/時]
という処理能力のあるものを使用する。さらに、上記ヒ
ータ25の加熱器252としては、例えば65000
[kcal/時]×2台設けるものとし、24時間で上
昇温度8[℃](17[℃]→25[℃])に昇温可能
で、海水温度17[℃]で外気温度17[℃]の条件下
で保持温度25[℃]を保てる能力とする。これによ
り、例えば、日本から香港までの約5日間の航海では、
冬期日本で積載した鋼材、スチールコイルの表面温度約
10[℃]、海水温度約15[℃]、外気温度約10
[℃]の条件下で、加熱空気を貨物艙に連続して送風す
ると、本館到着時には貨物表面温度は、当地の外気露点
温度約25[℃]以上に保持されており、ハッチカバー
を開放しても従来の様に貨物表面に結露は発生しない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る貨物の
結露防止装置によれば、前記貨物艙内の鋼材などの貨物
温度を露点以上に保てるため、露が付着せず、前記貨物
ダメージを防止できる。また、本発明に係る貨物の結露
防止装置によれば、貨物表面の温度を温度センサーで検
出できるようにしたので、貨物自体を所定の温度に保つ
ことができ、より精密に結露の防止が可能になる。ま
た、本発明に係る貨物の結露防止装置によれば、前記貨
物艙の温度および湿度を操舵室に遠隔表示・自動記録し
て、前記貨物艙の品質管理を行うことができる。さら
に、本発明に係る貨物の結露防止装置によれば、前記貨
物艙の品質管理を行っていること並びに貨物包装を簡素
化出来ることでコストセーブとなりまた、環境保護およ
び船舶として付加価値の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
の運転制御装置を含む制御系を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
の運転で使用する飽和水蒸気量に関する特性を示した特
性図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
の運転制御装置のCPUの動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る貨物の結露防止装置
を一般貨物積載時の動作を説明するための図である。
【図7】従来の鋼材運搬船の結露防止する装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 船舶 3 貨物艙 5 ハッチコーミング 7f,7r 線壁 9 ハッチカバー 11 貨物の結露防止装置 13 通風室 15 船首ダクト 17 船尾ダクト 15a,15b,17a,17b 通風口 17c 通風筒 17d 枝ダクト 19 ハッチダクト 21 第1のファン 23 第2のファン 25 ヒータ 27 除湿器 291 貨物艙用温度センサー 292 ポータブル式温度センサー 31 貨物艙用湿度センサー 33 運転制御装置 35 外気用温度センサー 37 外気用湿度センサー 41 通風室開口 43 通風筒 45,47,51 ダンパ 49 通風口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 耕一 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内 (72)発明者 重光 健太郎 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内 (72)発明者 花島 秀典 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内 Fターム(参考) 3L060 AA07 CC06 EE23 EE25 3L061 BA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の貨物艙内の貨物の結露を防止す
    る装置であって、 前記貨物艙の前後甲板に設けた通風室と、 前記貨物艙の一方の側から前記貨物艙に連通するととも
    に前記通風室に連通する船首ダクトと、 前記貨物艙の他方の側から前記貨物艙に連通するととも
    に甲板上部の外気に連通可能でかつ前記貨物艙の他方の
    側の前記貨物艙の上部にも連通可能な船尾ダクトと、 前記通風室と前記貨物艙の上部側で前記貨物艙とを連通
    するハッチダクトと、 前記船首ダクトの前記通風室側に設けられた可逆回転可
    能な第1のファンと、 前記船尾ダクトの前記貨物艙の他の側方と前記貨物艙の
    他方の側の前記貨物艙の上部に連通する部分との間に設
    けられた可逆回転可能な第2のファンと、 前記船首ダクトの前記通風室の連通側に設けたヒータ
    と、 前記通風室に取り込む外気または通風室内の空気を除湿
    して前記船首ダクトに送り込む除湿器と、 前記ハッチダクト、前記貨物艙内または貨物表面の温度
    を測定する温度センサーと、 前記ハッチダクト、前記貨物艙内の湿度を測定する湿度
    センサーと、 前記温度センサーにより検出された温度検出信号および
    前記湿度センサーにより検出された湿度検出信号を、前
    記貨物艙内を所定の温度および湿度に維持させる温度基
    準値および湿度基準値に一致させるべく前記ヒータおよ
    び除湿器を運転させる制御装置とを備えたことを特徴と
    する貨物の結露防止装置。
  2. 【請求項2】 前記温度センサーは搭載貨物表面に配置
    されており、かつ、前記制御装置は、前記温度センサー
    からの搭載貨物表面温度検出信号を取り込み、前記搭載
    貨物表面温度検出信号が温度基準値に基づいて前記ヒー
    タを運転させることを特徴とする請求項1記載の貨物の
    結露防止装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒータは、前記制御装置からの温度
    制御信号により熱媒体の流量を調整する温度調整弁と、
    前記温度調整弁からの熱媒体により前記通風室から吸い
    込まれ前記船首ダクトに送り込む空気を加熱する加熱器
    とからなり、 前記除湿器は、前記通風室の空気を吸い込み、前記制御
    装置からの湿度制御信号により前記吸い込んだ空気を除
    湿した後、前記船首ダクトに送り込む手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の貨物の結露防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒータは、前記制御装置からの温度
    制御信号により熱媒体の流量を調整する温度調整弁と、
    前記温度調整弁からの熱媒体により前記通風室から吸い
    込まれ前記船首ダクトに送り込む空気を加熱する加熱器
    とからなり、 前記除湿器は、前記通風室の空気を吸い込み、前記制御
    装置からの湿度制御信号により前記吸い込んだ空気を除
    湿した後、前記船首ダクトに送り込む手段を有し、 前記制御手段は、前記温度センサーからの温度検出信号
    および前記湿度検出センサーからの湿度検出信号を取り
    込み、前記温度検出信号が所定の温度基準値に一致させ
    るべく熱媒体の流量を調整させる温度制御信号を前記温
    度調整弁に出力し、かつ、前記湿度検出信号が所定の湿
    度基準値に一致させるべく除湿器を運転する中央演算処
    理装置と、前記中央演算処理装置の処理結果を表示する
    モニタと、前記中央演算処理装置で処理した結果をプリ
    ントアウトするプリンタとを少なくとも備えたことを特
    徴とする請求項1記載の貨物の結露防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒータは、搭載貨物内に配置された
    ポータブル式薄型電気ヒータであることを特徴とする請
    求項1記載の貨物の結露防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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