JP2003306652A - 粘着加工品 - Google Patents

粘着加工品

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JP2003306652A JP2002149826A JP2002149826A JP2003306652A JP 2003306652 A JP2003306652 A JP 2003306652A JP 2002149826 A JP2002149826 A JP 2002149826A JP 2002149826 A JP2002149826 A JP 2002149826A JP 2003306652 A JP2003306652 A JP 2003306652A
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Hideo Kuruma
秀夫 車
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、粘着加工品に印刷、印字などを行
なう場合、乾燥などの熱が加わる工程で、粘着加工品の
熱収縮による印刷ズレが生じにくい、耐変色性が良好な
ポリエステルフィルム粘着加工品を提供することを目的
とする。 【解決手段】 基材に150℃30分投入後の熱収縮率
が、MD方向0.3%以下、TD方向0.3%以下のポ
リエステルフィルム基材を用い、粘着剤層がアクリル系
粘着剤からなり、はく離ライナーに粘着加工品のポリエ
ステルフイルム基材厚みの80%以下の厚みのポリエス
テルフィルム基材に離型剤層を設けたものを用いたポリ
エステルフィルム粘着加工品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、あらかじめ印刷された
ポリエステルフィルム基材を用いずに、ポリエステルフ
ィルム粘着加工品のポリエステルフィルム基材表面に印
刷、印字などを行なう場合において、印刷インキの乾燥
などの熱が加わる工程で、ポリエステルフィルム粘着加
工品の熱収縮による印刷ズレ不具合が生じにくい、熱加
工工程用ポリエステルフィルム粘着加工品に関する。
【0002】
【従来の技術】基材に印刷、印字が施された粘着ラベル
粘着加工品の基材としては、プラスチックフィルムが紙
と比較して機械的強度が強い、吸湿による寸法変化がな
い、平面の平滑性に優れる、耐水性に優れるなどの理由
から多くの分野で用いられている。基材に用いるプラス
チックフィルムとしては、各種プラスチックフィルムが
用途に応じて用いられているが、機械的強度、耐熱性な
どのバランスが良好なことからポリエステルフィルムが
用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラベルの基材に印刷、
印字が施された粘着加工品は、通常あらかじめ印刷され
た基材を用い、後から基材に粘着剤層およびはく離ライ
ナーを設ける方法により製造を行なう。しかしながら、
少量多品種の印刷、印字を行なう場合、粘着加工品に後
から印刷、印字を行なう場合がある。プラスチックフィ
ルムを基材に用いた粘着加工品に、印刷、印字などを行
なう場合、印刷インキの乾燥などの熱が加わる工程で、
粘着加工品の熱収縮による印刷ズレ不具合が生じやすい
という欠点がある。基材にポリエステルフィルムを用い
ると、上記不具合は軽減されるが充分ではない。また、
ポリエステルフィルム基材表面に配線パターンを印刷す
る使用方法があるが、一度配線印刷した後に、インキ保
護用のクリアーインキを上塗りする場合が殆どだが、配
線印刷の場合扱うインキの種類も溶剤を含有し乾燥を必
要とするものが多く、特に印刷ズレが大きな問題とな
る。また、透明なプラスチックフィルムを基材に用いた
粘着加工品をガラスなどに貼合わせて使用する場合、印
刷、印字のされていない部分は、高い透明性および耐変
色性が求められるが、従来の粘着加工品においては充分
に留意されておらず、長期の経時により意匠性が損なわ
れる可能性がある。
【0004】本発明は上記の問題点を解決し、粘着加工
品に印刷、印字などを行なう場合、乾燥などの熱が加わ
る工程で、粘着加工品の熱収縮による印刷ズレが生じに
くい、耐変色性が良好なポリエステルフィルム粘着加工
品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、基材に15
0℃30分投入後の熱収縮率が、MD方向0.3%以
下、TD方向0.3%以下のポリエステルフィルムを用
い、粘着剤層がアクリル系粘着剤からなり、はく離ライ
ナーに粘着加工品のポリエステルフィルム基材厚みの8
0%以下の厚みのポリエステルフィルム基材に離型剤層
を設けたもので、基材表面に印刷、印字などを行なう場
合、印刷インキの乾燥などの熱が加わる工程で、粘着加
工品の熱収縮による印刷ズレが生じにくいポリエステル
フィルム粘着加工品を提供するものである。また、基材
のポリエステルフィルムに全光線透過率が90%以上の
ものを用い、粘着剤層にサンシャインウェザーメーター
1,000時間投入後のLab表色系におけるb値の変
化が5以下であるアクリル系粘着剤を用いることによ
り、耐変色性に優れ、良好な意匠性が得られるポリエス
テルフィルム粘着加工品を提供するものである。
【0006】本発明に用いられるポリエステルフィルム
基材のポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
またはこれらのポリエステルを主成分とした共重合体が
用いられる。
【0007】本発明に用いられるポリエステルフィルム
基材には、150℃30分投入後の熱収縮率が、MD方
向0.3%以下、TD方向0.3%以下のものを用い
る。より好ましくは、MD方向0.2%以下、TD方向
0.2%以下である。熱収縮率がMD方向またはTD方
向で0.3%より大きいと、ポリエステルフィルム粘着
加工品に印刷、印字などを行なう場合、印刷インキの乾
燥などの熱が加わる工程で、粘着加工品の熱収縮による
印刷ズレが生じやすいという問題がある。
【0008】本発明に用いられるポリエステルフィルム
基材の厚みは、特に制限はないが、40μm以上200
μm以下であるのが望ましい。40μm未満だと基材の
コシが弱く、粘着剤層およびはく離ライナーを設ける製
造工程時の加工性が劣り、また印刷などを施したポリエ
ステルフィルム粘着加工品の貼合せ作業を行なう際に、
作業性が劣るという問題が生じる。また、200μmよ
り大きいと基材のコシが強く、ポリエステルフィルム粘
着加工品の貼合せを行なう際に、貼合せ面への追従性が
劣るという問題が生じる。
【0009】本発明に用いられるポリエステルフィルム
基材は、全光線透過率90%以上が好ましい。全光線透
過率が90%未満では、粘着加工品をガラスなどに貼合
わせて使用する場合、印刷、印字のされていない部分の
意匠性が不充分となる。
【0010】ポリエステルフィルム基材の製造方法とし
ては、Tダイ押出し機などによるフィルム成形法などの
公知のフィルム加工技術を用いることができる。また、
アニール処理などを適宜行なうことにより、150℃3
0分投入後の熱収縮率が、MD方向0.3%以下、TD
方向0.3%以下であるポリエステルフィルム基材が得
ることができる。また、ポリエステルフィルム基材製造
時に、通常ポリエステルフィルム基材のスベリ性付与、
耐スクラッチ性付与などの目的に応じて、適宜各種粒子
を添加するが、ポリエステルフィルム基材の全光線透過
率90%以上を得るために、粒子の平均粒子径は500
nm以下のものを用いるのが好ましい。
【0011】本発明に用いられるポリエステルフィルム
基材は、粘着剤のアンカリング性向上のため、表面にコ
ロナ処理や樹脂コートなどしたものを用いてもよい。
【0012】本発明に用いられる粘着剤には、サンシャ
インウェザーメーター1,000時間投入後のLab表
色系におけるb値の変化が5以下であるアクリル系粘着
剤が用いられる。Lab表色系におけるb値は、色彩色
差計により求められる。b値の変化が5より大きい場
合、耐変色性が劣り粘着加工品をガラスなどに貼合わせ
て使用する場合、長期の経時により印刷、印字のされて
いない部分の意匠性が損なわれる。
【0013】アクリル系粘着剤の主成分は、公知のアク
リル酸エステル共重合体からなる。アクリル酸エステル
共重合体は、(メタ)アクリル酸エステルとこれと共重
合可能な不飽和モノマーを材料としてなる。
【0014】(メタ)アクリル酸エステルの例として
は、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレー
ト、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデ
シル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリ
レート等がある。
【0015】(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能
な不飽和モノマーの例としては、アルキル(メタ)アク
リレートとして前記の通り例示したもの以外のアルキル
(メタ)アクリレート類;水酸基、アミノ基、アミド
基、エーテル基等を有する(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリル酸、フマル酸等の脂肪族不飽和(ジ)
カルボン酸類;エチレン、ブタジエン等の脂肪族不飽和
炭化水素類;塩化ビニル等の脂肪族不飽和炭化水素類の
ハロゲン置換体;スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族不飽和炭化水素類;酢酸ビニル等のビニルエステル
類;ビニルエーテル類;アクリロニトリル等の不飽和シ
アン化合物等がある。
【0016】本発明の粘着剤は、アクリル酸エステル共
重合体を主成分とし、架橋剤により架橋されたものであ
る。本発明に用いられる粘着剤用の架橋剤としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートなどの難黄変イソシアネート化合物、エポキシ樹
脂、金属キレート等公知のものを用いることができる。
また、粘着剤中に粘着付与樹脂など各種添加剤を耐変色
性に影響のない範囲で適宜加えてもよい。
【0017】本発明に用いられるアクリル酸エステル共
重合体の重量平均分子量は、特に制限されないが、30
万以上100万以下であるのが好ましい。重量平均分子
量が30万未満では、粘着剤の凝集力が劣り、100万
より大きいと接着性が低下する。
【0018】本発明における粘着剤の厚みは、特に制限
されないが5μm以上100μm以下であるのが好まし
い。粘着剤の厚みが5μm未満では、充分な接着性が得
られず、100μmより厚いと、粘着加工品において打
抜き加工などを行なう際に、作業性が損なわれる。
【0019】本発明に用いられるはく離ライナーは、ポ
リエステルフィルム基材に既存のものを用いることがで
きるが、粘着加工品のポリエステルフィルム基材厚みの
80%以下の厚みのポリエステルフィルム基材に離型剤
層を設けたものを用いる。より好ましくは、75%以下
である。基材厚みの80%より厚いポリエステルフィル
ム基材に離型剤層を用いたはく離ライナーを用いた場
合、粘着加工品においてポリエステルフィルム基材の1
50℃30分投入後の熱収縮率を、MD方向0.3%以
下、TD方向0.3%以下のものを用いた場合でも、は
く離ライナーの熱収縮応力がポリエステルフィルム基材
の熱収縮率に影響し、基材粘着加工品の熱収縮率が大き
くなり、粘着加工品に印刷、印字などを行なう場合、印
刷インキの乾燥などの熱が加わる工程で、粘着加工品の
熱収縮による印刷ズレが生じやすくなる。
【0020】本発明に用いられるはく離ライナーの離型
剤層は特に制限されないが、はく離作業性の観点からシ
リコーン系離型剤が好ましい。
【0021】本発明に用いられるはく離ライナーの製造
方法は特に制限されず、ポリエステルフィルム上にシリ
コーン溶液を塗付乾燥し離型剤層を設ける方法など公知
の製造方法が用いられる。
【0022】本発明における粘着加工品の製造方法は、
特に制限されるものではなく公知の方法により得られ
る。例としては、はく離ライナーに粘着剤を塗付し乾燥
させ、ポリエステルフィルム基材と貼合わせる転写法
や、ポリエステルフィルム基材に粘着剤を直接塗付し乾
燥させる直接法などがある。
【0023】
【発明実施の形態】本発明による、基材に150℃30
分投入後の熱収縮率が、MD方向0.3%以下、TD方
向0.3%以下で、全光線透過率が90%以上のポリエ
ステルフィルム基材を用い、粘着剤層がサンシャインウ
ェザーメーター1,000時間投入後のLab表色系に
おけるb値の変化が5以下であるアクリル系粘着剤から
なり、はく離ライナーに粘着加工品のポリエステルフィ
ルム基材厚みの80%以下の厚みのポリエステルフィル
ム基材に離型剤層を設けたものを用いることにより、粘
着加工品に印刷、印字などを行なう場合、印刷インキの
乾燥などの熱が加わる工程で、粘着加工品の熱収縮によ
る印刷ズレが生じにくい、長期の経時による印刷などの
ない透明部位の意匠性が損なわれないポリエステルフィ
ルム粘着加工品が得られる。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0025】(実施例1)粒子を含有しない固有粘度
0.60dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂ペ
レットを、Tダイ押出機を用い280℃で押出してフィ
ルム化し、さらに200℃1分間の熱処理を行ない、1
50℃30分投入後の熱収縮率が、MD方向0.3%、
TD方向0.1%で、全光線透過率が91%の100μ
m厚みのポリエステルフィルム基材を得た。はく離ライ
ナーに50μm厚みのポリエステルフィルム基材にシリ
コーン系離型剤を塗付したものを用い、ブチルアクリレ
ートを主成分とする重量平均分子量65万のアクリル酸
エステル共重合体に、エポキシ樹脂により架橋した粘着
剤を、塗付乾燥し厚み30μmで設け、上記のポリエス
テルフィルム基材にラミネートすることによりポリエス
テルフィルム粘着加工品を得た。
【0026】(実施例2)はく離ライナーに38μm厚
みのポリエステルフィルム基材にシリコーン系離型剤を
塗付したものを用い、実施例1と同様の粘着剤を、塗付
乾燥し厚み30μmで設け、実施例1と同様のポリエス
テルフィルム基材にラミネートすることによりポリエス
テルフィルム粘着加工品を得た。
【0027】(実施例3)粒子を含有しない固有粘度
0.58dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂ペ
レットを、Tダイ押出機を用い280℃で押出してフィ
ルム化し、さらに200℃−2分間の熱処理を行ない、
150℃30分投入後の熱収縮率が、MD方向0.2
%、TD方向0.1%で、全光線透過率が92%の75
μm厚みのポリエステルフィルム基材を得た。はく離ラ
イナーに38μm厚みのポリエステルフィルム基材にシ
リコーン系離型剤を塗付したものを用い、実施例1と同
様の粘着剤を、塗付乾燥し厚み30μmで設け、上記の
ポリエステルフィルム基材にラミネートすることにより
ポリエステルフィルム粘着加工品を得た。
【0028】(比較例1)はく離ライナーに100μm
厚みのポリエステルフィルム基材にシリコーン系離型剤
を塗付したものを用い、実施例1と同様の粘着剤を、塗
付乾燥し厚み30μmで設け、実施例1と同様のポリエ
ステルフィルム基材にラミネートすることによりポリエ
ステルフィルム粘着加工品を得た。
【0029】(比較例2)粒子を含有しない固有粘度
0.58dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂ペ
レットを、Tダイ押出機を用い270℃で押出してフィ
ルム化し、150℃30分投入後の熱収縮率が、MD方
向0.5%、TD方向0.3%で、全光線透過率が90
%の100μm厚みのポリエステルフィルム基材を得
た。はく離ライナーに50μm厚みのポリエステル基材
にシリコーン系離型剤を塗付したものを用い、実施例1
と同様の粘着剤を、塗付乾燥し厚み30μmで設け、上
記のポリエステルフィルム基材にラミネートすることに
よりポリエステルフィルム粘着加工品を得た。
【0030】(比較例3)平均粒子径700nmの二酸
化チタン1重量%、固有粘度0.60dl/gのポリエ
チレンテレフタレート樹脂99重量%からなるペレット
を、Tダイ押出機を用い280℃で押出してフィルム化
し、さらに200℃−1分間の熱処理を行ない、150
℃30分投入後の熱収縮率が、MD方向0.3%、TD
方向0.1%で、全光線透過率が88%の50μm厚み
のポリエステルフィルム基材を得た。はく離ライナーに
50μm厚みのポリエステルフィルム基材にシリコーン
系離型剤を塗付したものを用い、ブチルアクリレートを
主成分とする重量平均分子量65万のアクリル酸エステ
ル共重合体に、トリレンジイソシアネート化合物により
架橋した粘着剤を、塗付乾燥し厚み30μmで設け、上
記のポリエステルフィルム基材にラミネートすることに
よりポリエステルフィルム粘着加工品を得た。
【0031】(固有粘度)上記、実施例および比較例に
用いたポリエチレンテレフタレートの固有粘度は、フェ
ノールとテトラクロロエタンの混合溶液に、ポリエチレ
ンテレフタレートを溶解し、30℃にて測定した。
【0032】(全光線透過率)東洋精機製作所製直読ヘ
イズメーターにより、全光線透過率を測定した。ポリエ
ステルフィルム粘着加工品の、全光線透過率は、はく離
ライナーを剥がし測定した。
【0033】(熱収縮率)ポリエステルフィルム基材、
またはポリエステルフィルム粘着加工品を120mm角
で切り取り、中央部に標線間距離を図るための印を10
0mm角で付け、150℃中に30分間投入し、取り出
した後の標線間距離を測定した。L0を150℃−30
分投入前の標線間距離、L1を投入後の標線間距離と
し、下記式により熱収縮率を測定した。熱収縮率は、M
D方向、TD方向それぞれ測定した。 熱収縮率=(L0−L1)/L0×100
【0034】(印刷性)スクリーン印刷により、ポリエ
ステルフィルム粘着加工品のポリエステルフィル基材表
面に銀ペーストインキを用いて2mm幅の配線状に設
け、130℃−2分の乾燥を行なった。さらに、スクリ
ーン印刷により、上記配線状部に保護用としてクリアー
インキを用いて3mm幅で印刷し、130℃−2分の乾
燥を行なった。配線状部のインキのズレを測定し、印刷
ズレが0.5mm以下の場合を○とし、印刷ズレが0.
5mmより大きい場合を×とした。
【0035】(耐変色性)ポリエステルフィルム粘着加
工品のはく離ライナーを剥がし、ミノルタ株式会社製色
彩色差計CR−221を用いLab表色系のb値b1を
測定し、またポリエステルフィルム粘着加工品をサンシ
ャインウェザーメーターに1,000時間投入し取り出
した後、同様にはく離ライナーを剥がしb値b2を測定
した。投入前のと投入後b値の差(b2−b1)により
耐変色性を評価した。b値の差が5以下の場合を○と
し、b値の差が5より大きい場合を×とした。
【0036】実施例1〜3および比較例1〜3のポリエ
ステルフィルム粘着加工品を用い、上記各種評価を実施
した。結果を
【表1】に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明により、粘着加工品に印刷、印字
などを行なう場合、乾燥などの熱が加わる工程で、粘着
加工品の熱収縮による印刷ズレが生じにくい、耐変色性
が良好な粘着加工品が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に150℃30分投入後の熱収縮率
    が、MD方向0.3%以下、TD方向0.3%以下のポ
    リエステルフィルムを用い、粘着剤層がアクリル系粘着
    剤からなり、はく離ライナーに、粘着加工品のポリエス
    テルフィルム基材厚みの80%以下の厚みのポリエステ
    ルフィルム基材に離型剤層を設けたものを用いたポリエ
    ステルフィルム粘着加工品。
  2. 【請求項2】 基材のポリエステルフィルムの全光線透
    過率が90%以上で、粘着剤層にサンシャインウェザー
    メーター1,000時間投入後のLab表色系における
    b値の変化が5以下であるアクリル系粘着剤を用いた請
    求項1記載のポリエステルフィルム粘着加工品。
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