JP2003306620A - インク組成物 - Google Patents
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Abstract
出安定性、保存安定性、発色性、定着性に優れ、混色に
じみ、印字ムラ、光沢ムラ、ブロンズの極めて少ない良
好な画像を実現するインク組成物の提供。 【解決手段】 顔料と、下記の式(1)及び/又は
(2)のポリエーテル変性ポリシロキサンとスルホン基
含有(共)重合体エマルジョンを少なくとも含んでなる
インク組成物。 【化7】 【化8】 (式中、R1〜R9は、C1-6アルキル基を、jおよびk
は、1以上の整数を、EOはエチレンオキシ基を、PO
はプロピレンオキシ基を、lは、0以上の整数を表し、
m及びnは0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上
の整数を表し、EO及びPOは、[]内においてその順
序は問わず、ランダムでもブロックでもよい。)
Description
ン、スルホン基含有(共)重合体を含んでなる、インク
ジェット記録に好適な顔料インク組成物に関する。
らインクを小滴として吐出して、文字や図形を記録媒体
表面に記録する方法である。このようなインクジェット
記録に用いられるインクには種々の特性が要求されてい
る。例えば、分散安定性、吐出安定性、および印刷物の
耐擦過性が良好なことが挙げられる。
を水性媒体に溶解させたものが使用されている。また、
顔料を水性媒体に分散させたインクが提供されている。
顔料を水性媒体に分散させた顔料系インクは、水溶性染
料に比べて耐水性や耐光性に優れるという特徴を有す
る。
る。一方、顔料粒子は基本的に紙等の記録媒体に浸透せ
ず、その上に残って発色する。従って、顔料系インク組
成物は、記録媒体の表面状態の影響を受けやすい。いわ
ゆる普通紙は、紙繊維の毛布により、顔料の定着にムラ
が生じ、良好な品質の画像を実現しがたい。そのため、
記録媒体表面が平滑でかつ均質であるいわゆる専用紙を
用意し、これに顔料インク組成物を印刷することで高い
品質の画像を実現している。
進歩により、これまで銀塩写真やオフセット印刷によっ
てのみ実現されてきた高精細印刷の分野にまでインクジ
ェット記録方法が用いられるようになっている。それに
伴い、銀塩写真やオフセット印刷の分野で用いられてき
た印画紙やアート紙等に匹敵する高光沢性を有するイン
クジェット記録媒体が開発されてきている。このように
高光沢インクジェット記録媒体としては、紙やフィルム
等の基材上にシリカ等の多孔質顔料を含有するインク受
容層を設けたものが主流になっている。
るインクジェット専用紙を用いると、従来のインク組成
物において、ベタ印字した際に、印字dutyによって
反射率が異なる現象(以下「光沢ムラ」という)や、シ
アンのベタ印字において赤っぽく見える現象(以下「ブ
ロンズ」という)や、定着性が十分でないという問題が
生じている。
性ポリシロキサン化合物が知られている。この化合物を
含んだインク組成物もまたいくつか知られている。例え
ば特開昭59−66475号公報には、オルガノ変性ポ
リシロキサンを含む平板印刷用のインク組成物が開示さ
れている。また、特開昭60−173068号公報に
は、消泡剤として変性ポリシロキサンを含んでなるイン
ク組成物が開示されている。特開平5−169790号
公報および特開平10−310732号公報には、特定
構造を有する変性ポリシロキサンを含んでなるインクジ
ェット記録用インク組成物が開示されている。さらに、
特開平10−279871号公報には、ポリエーテル変
性ポリシロキサンを含んでなる染料系インク組成物が開
示されている。
ーテル変性ポリシロキサン、スルホン基含有(共)重合
体を含んでなるインク組成物によれば、良好な画像が実
現できるとの知見を得た。
るインク組成物、とりわけインクジェット記録方法に用
いられた際、吐出安定性、保存安定性、発色性、定着性
に優れ、混色にじみ、印字ムラ、光沢ムラ、ブロンズの
極めて少ない良好な画像品質を実現するインク組成物の
提供をその目的としている。
と、下記の式(1)で表される化合物及び/又は下記の
式(2)で表される化合物と、水と、水溶性有機溶剤
と、スルホン基含有(共)重合体とを少なくとも含んで
なる、インク組成物。
を表し、jおよびkは、独立した1以上の整数を表し、
EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキ
シ基を表し、lは、0以上の整数を表し、mおよびnは
0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上の整数を表
し、EOおよびPOは、[]内においてその順序は問わ
ず、ランダムであってもブロックであってもよい。)
を表し、jおよびkは、独立した1以上の整数を表し、
EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキ
シ基を表し、lは、0以上の整数を表し、mおよびnは
0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上の整数を表
し、EOおよびPOは、[]内においてその順序は問わ
ず、ランダムであってもブロックであってもよい。)
に記載のスルホン基含有(共)重合体が、スルホン基含
有(共)重合体エマルジョンとして配合されることを特
徴とする。
又は2に記載のスルホン基含有(共)重合体が、ジエン
系スルホン基含有(共)重合体及び/又は非ジエン系ス
ルホン基含有(共)重合体であることを特徴とする。
に記載の非ジエン系スルホン基含有(共)重合体が、ア
クリル系スルホン基含有(共)重合体であることを特徴
とする。
ンク組成物を用いた記録方式に用いられる。インク組成
物を用いた記録方式とは、例えば、インクジェット記録
方式、ペン等による筆記用具による記録方式、その他各
種印刷方式が挙げられる。特に本発明によるインク組成
物は、インクジェット記録方法に好ましく用いられる。
系インク組成物により普通紙に印字したときにしばしば
観察された、紙表面の羽毛、サイズ処理剤等に起因する
と思われる印字ムラの発生を有効に防止できる。また、
本発明によるインク組成物によれば、顔料系インク組成
物により前記のような専用紙に印字したときに観察され
た、印字dutyによって生じる「光沢ムラ」や、シア
ンのベタ印字において生じる「ブロンズ」を有効に抑制
できる。
ンクジェット記録方法において、吐出安定性、保存安定
性、発色性、定着性に優れ、混色にじみの極めて少ない
良好な画像品質を実現できる点で有利である。
(1)で表わされる化合物及び/又は下記の式(2)で
表される化合物を含んでなる。
9は、独立してC1-6アルキル基、好ましくはメチル基を
表す。jおよびkは、独立して、1以上の整数を表す
が、より好ましくは1〜2である。また、lは、0以上
の整数を表し、mおよびnは0以上の整数を表すが、但
しm+nは1以上の整数を表す。好ましくはm+nは2
〜4である。
で表わされる化合物、式(2)で表される化合物とし
て、j=k+1を満足するものが好ましい。また別の本
発明に好ましい態様によれば、式(1)で表わされる化
合物、式(2)で表される化合物として、R1〜R9が全
てメチル基を表し、jが2を表し、kが1を表し、lが
1を表し、mが1以上の整数を表し、nが0を表すもの
が好ましい。
記の式(2)で表される化合物の添加量は適宜決定され
てよいが、0.03〜3重量%が好ましく、より好まし
くは0.1〜2重量%程度であり、さらに好ましくは
0.3〜1重量程度である。
表される化合物は市販されており、それを利用すること
が可能である。例えば、ビックケミー・ジャパン株式会
社より、シリコン系界面活性剤BYK−345、同34
6、同348及び同347が利用可能である。
て顔料を含んでなる。無機顔料および有機顔料のいずれ
も使用することができる。無機顔料としては、酸化チタ
ンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネスト
法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカ
ーボンブラックを使用することができる。また、有機顔
料としては、アゾ染料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、
縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式
顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ぺ
リノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、
ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノ
ン顔料、キノフラノン顔料など)、染料キレート(例え
ば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートな
ど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックな
どが使用できる。
として、三菱化学製のNo.2300、No.900、
HCF88、No.33、No.40、No.45、N
o.52、MA7、MA8、MA100、No.220
0B等が、コロンビア社製のRaven5750、同5
250、同5000、同3500、同1255、同70
0等が、キャボット社製のRegal 400R、同3
30R、同660R、Mogul L、同700、Mo
narch 800、同880、同900、同100
0、同1100、同1300、同1400等が、デグッ
サ社製の Color Black FW1、同FW
2、同FW2V、同FW18、同FW200、Colo
r Black S150、同S160、同S170、
Printex 35、同U、同V、同140U、Sp
ecial Black 6、同5、同4A、同4等が
挙げられ、これらの1種または2種の混合物として用い
てよい。
しては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、1
2、13、14、16、17、73、74、75、8
3、93、95、97、98、109、110、11
4、128、129、138、150、151、15
4、155、180、185等が挙げられ、好ましくは
C.I.ピグメントイエロー74、109、110、1
28、および138からなる群から選択される1種また
は2種以上の混合物である。
マゼンタインク組成物に使用される顔料としては、C.
I.ピグメントレッド 5、7、12、48(Ca)、
48(Mn)、57(Ca)、15:1、112、12
2、123、168、184、202、209及びC.
I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好まし
くはC.I.ピグメントレッド122、202、209
及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群か
ら選択される1種または2種以上の混合物である。
シアンインク組成物に使用される顔料としては、C.
I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:
4、15:34、16、22、60及びC.I.バット
ブルー4、60等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグ
メントブルー15:3、15:4、及び60からなる群
から選択される1種または2種以上の混合物である。
の平均粒径が10〜200nmの範囲にあるものが好ま
しく、より好ましくは50〜150nm程度のものであ
る。
が、インク組成物に対して0.1〜20重量%の範囲が
好ましく、より好ましくは、0.2〜10重量%の範囲
である。中でも、ライトマゼンタインク組成物およびラ
イトシアンインク組成物中の顔料の含有量は、0.1〜
1.3重量%であることが好ましく、0.4〜1.0重
量%であることがさらに好ましい。
散された顔料分散液としてインク組成物に添加されるの
が好ましい。分散剤としては高分子分散剤または界面活
性剤が挙げられる。
分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチ
ン、ガゼイン、アルブミンなどのタンパク質類、アラビ
アゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サボニンな
どのグリコシド類、アルギン酸及びアルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミ
ン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース
などのセルロース誘導体などが挙げられる。
分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類、ポリビニル
ピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニト
リル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体
などのアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタ
クリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチ
レン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体などのスチレン−アクリル酸樹
脂;スチレン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン
酸;ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナ
フタレン−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン
共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合
体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共
重合体などの酢酸ビニル系共重合体及びこれらの塩が挙
げられる。これらのなかで特に、カルボキシル基(塩の
形態であることが好ましい)を有する高分子化合物(例
えば、上記スチレン−アクリル酸樹脂、スチレン−マレ
イン酸樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ビニルナ
フタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マ
レイン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合
体)、疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つモノマ
ーとの共重合体、および疎水性基と親水性基を分子構造
中に併せ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。上
記の塩としてはジエチルアミン、アンモニア、エチルア
ミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピ
ルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、アミノメチルプロパノール、モルホリンなどとの塩
が挙げられる。これらの共重合体は、重量平均分子量が
3,000〜30,000であるのが好ましく、より好
ましくは、5,000〜15,000である。
例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルス
ルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥
珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステ
ル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン
界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウムなどの陽イオン界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエ
ステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエス
テル類などの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
上記した界面活性剤はインク組成物に添加されること
で、界面活性剤としての機能をも果たすことは当業者で
あれば理解するであろう。
ン基含有(共)重合体は、以下のモノマーを重合または
共重合して得た重合体または共重合体をスルホン化処理
して得たもの(特開平11−217525号公報を参
照)、または、スルホン化されたモノマーを重合または
共重合して得たもので、ジエン系モノマーを必須成分と
するジエン系スルホン基含有(共)重合体とジエンモノ
マーを必須成分としない非ジエン系スルホン基含有
(共)重合体とがある。
るために使用されるモノマーには、ジエン系モノマー
と、ジエン系モノマーと併用できる他のモノマーとがあ
る。ジエン系モノマーは、単素数が4〜10のジエン系
化合物で、例えば、1,3−ブタジエン、1,2−ブタ
ジエン、1,3−ペンタジエン、1,2−ペンタジエ
ン、2,3−ペンタジエン、イソプレン、1,2−ヘキ
サジエン、2,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、2,3−ヘキサジエン、
2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、1,2−
ヘプタジエン、1,3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタ
ジエン、1,5−ヘプタジエン、1,6−ヘプタジエ
ン、2,3−ヘプタジエン、2,5−ヘプタジエン、
3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプタジエン、シクロ
ヘプタジエン等を挙げることができる。これらのジエン
系モノマーは1種または2種以上を併用して用いること
ができる。
ーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、
o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、ビニルナフタレンなどの芳香族モノマー、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、イタコン酸等のモノ或いはジカルボン
酸またはジカルボン酸無水物、(メタ)アクリロニトリ
ルなどのビニルシアン化合物、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、ビニルメチルケトン、酢酸ビニル、(メタ)アク
リルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジルなどの不飽
和化合物が挙げられる。これらの他のモノマーは1種ま
たは2種以上を併用して用いることができる。これらの
他のモノマーを併用する場合には、ジエン系モノマーの
使用量は、好ましくは0.5重量%以上、より好ましく
は1重量%以上、更に好ましくは5重量%以上である。
マーと併用できる他のモノマーとを重合または共重合し
て得られるジエン系(共)重合体は、ランダム共重合
体、ブロック共重合体を含め如何なる(共)重合体でも
良い。好ましい(共)重合体としては、例えば、イソプ
レン単独重合体、ブタジエン単独重合体、イソプレン−
スチレンランダム共重合体、イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン三元ブ
ロック共重合体、ブタジエン−スチレンランダム共重合
体、ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
ブタジエン−スチレン三元ブロック共重合体、エチレン
−プロピレン−ジエン三元ブロック共重合体等が挙げら
れる。より好ましい共重合体としては、例えば、イソプ
レン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレ
ン−スチレン三元ブロック共重合体、ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン
三元ブロック共重合体等が挙げられる。
有(共)重合体は、上記のジエン系(共)重合体及び/
又はその前駆モノマーに基づく残存二重結合の一部又は
全部を水添して得られる(共)重合体を、公知のスルホ
ン化方法、例えば、日本化学会編集、新実験講座(14
巻III.1773頁)又は特開平2−227403号公
報等に記載された方法によってスルホン化されたもので
ある。なお、上記の水添は、スルホン化後に行われても
良い。スルホン化剤としては、無水硫酸、硫酸、クロル
スルホン酸、発煙硫酸、亜硫酸水素塩(Li塩、Na
塩、K塩、Rb塩、Cs塩等)等が挙げられる。スルホ
ン化剤の量は、上記(共)重合体のモノマーユニットの
トータル1モルに対して、通常、無水硫酸換算で0.0
05〜1.5モル、より好ましくは、0.01〜1.0
モルであり、0.005モル未満では、目的とするスル
ホン化率のものが得られないため、種々の性能が発現で
きず、一方、1.5モルを超えると、未反応の無水硫酸
が多くなり、アルカリで中和した後、多量の硫酸塩が生
じ、純度が低下する。
ジエン系スルホン基含有(共)重合体は、水及び/又は
塩基性化合物を作用される。塩基性化合物としては、ア
ルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属のアルコキシド、
アルカリ金属の炭酸塩、アンモニア水、有機金属化合
物、アミン類などが挙げられる。塩基性化合物は、1種
または2種以上を併用して用いることができる。塩基性
化合物の使用量は、使用したスルホン化剤1モルに対し
て、2モル以下、好ましくは、1.3モル以下である。
基含有(共)重合体は、水にエマルジョン化された状態
で使用されるのが好ましい。このエマルジョン化は、水
及び/又は塩基性化合物で中和されたもの或いは中和前
の状態のもの(スルホン化物の有機溶剤溶液)を、水及
び/又は塩基性化合物と攪拌・混合し、エマルジョン化
させた後、水を残したまま有機溶剤を除去することによ
り得られる。ジエン系スルホン基含有(共)重合体の含
有量は、インク組成物中に、好ましくは、0.1〜20
重量%であり、より好ましくは、0.2〜10重量%で
ある。0.1重量%未満では十分な耐擦性が得られない
場合があるという問題があり、20重量%を超えるとイ
ンク組成物の粘度がインクヘッドに最適な粘度を超えた
り、吐出安定性が劣化するという問題がある。
得るために使用されるモノマーとしては、例えば、アリ
ルスルホン酸、ビニルスルホン酸、又はイソブチレンと
三酸化イオウとを反応させて得られるメタクリルスルホ
ン酸等のビニルモノマー、あるいはp−スチレンスルホ
ン酸ナトリウム等のスチレン系単量体(例えば、東ソー
(株)製、スピロマー)、あるいは一般式CH2=C
(CH3)−COO(AO)nSO3Na(A:低級アル
キレン基)で表わされるメタクリル酸エステル系単量体
(例えば、三洋化成(株)製、エレミノールRS−3
0)のようなスルホニル基を有するモノマー、及び前期
モノマーのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等が
挙げられる。
は、スルホン基を含有しないモノマーと共重合させるこ
とも可能である。共重合可能な他のモノマーとしては、
スチレン、エチルビニルベンゼン、α−メチルスチレ
ン、フルオロスチレン、ビニルピリン等の芳香族モノビ
ニル化合物、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、β−メタクリロイルオキシエチルハイド
ロジエンフタレート、N,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート等のアクリル酸エステルモノマー、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、メトキシジエチレングリコ
ールメタクリレート、メトキシポリエチレングリコール
メタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、等のメタクリル酸エステルモノマー、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、
シリコン変性モノマー、マクロモノマー等を挙げること
ができる。更に、ブタジエン、イソプレンなどの共役二
重結合化合物や酢酸ビニル等のビニルエステル化合物、
4−メチル−1−ペンテン、その他のα−オレフィン化
合物が挙げられる。共重合可能なモノマーのうちでは、
スチレン、メチルメタクリレート、アクリロニトリルが
好ましい。共重合可能なモノマーの使用量は、重合性モ
ノマーの通常1〜93重量%、好ましくは、5〜80重
量%である。
は、上記のスルホン基含有モノマー又は、スルホン基含
有モノマーと共重合可能な他のモノマーとを、例えば、
水あるいは有機溶媒などの重合用溶媒の中で、ラジカル
重合開始剤、連鎖移動剤等を使用してラジカル重合す
る。ここで、ラジカル重合に使用される重合用有機溶媒
としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノールなどのアルコール類;キシレン、トルエン、ベ
ンゼンなどの芳香族炭化水素;ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、シクロヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素
を挙げることができる。これらの重合用溶媒の中では、
水又はメタノールが好ましい。
ウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過
硫酸塩系開始剤;過酸化水素などの無機系開始剤;クメ
ンハイドロパーオキサイド、イソプロピルベンゼンハイ
ドロパーオキサイド、パラメタンハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化物;あ
るいはアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系開始剤
で代表される有機系開始剤を挙げることができる。
重合して得られる非ジエン系スルホン基含有(共)重合
体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体を含め如何
なる(共)重合体でも良い。
有(共)重合体は、水にエマルジョン化された状態で使
用されるのが好ましい。このエマルジョン化は、水及び
/又は塩基性化合物で中和されたもの、或いは中和前の
状態のもの(スルホン化物の有機溶剤溶液)を、水及び
/又は塩基性化合物と攪拌・混合し、エマルジョン化さ
せた後、水を残したまま有機溶剤を除去することにより
得られる。非ジエン系スルホン基含有(共)重合体の含
有量は、インク組成物中に、好ましくは、0.1〜20
重量%であり、より好ましくは、0.2〜10重量%で
ある。0.1重量%未満では充分な耐擦性が得られない
場合があるという問題があり、20重量%を超えるとイ
ンク組成物の粘度がインクジェットヘッドに最適な粘度
を超えたり、吐出安定性が劣化するという問題点があ
る。
は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の
純水、または超純水を用いることができる。また、紫外
線照射、または過酸化水素添加などにより滅菌した水を
用いることにより、インク組成物を長期保存する場合に
カビやバクテリアの発生を防止することができるので好
適である。
点有機溶剤であり、その例としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルア
ルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、te
rt−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノ
ールなどがあげられる。特に一価アルコールが好まし
い。低沸点有機溶剤は、インクの乾燥時間を短くする効
果がある。低沸点有機溶剤の添加量はインク組成物に対
して5重量%以下程度の範囲が好ましく、より好ましく
は2重量%以下程度の範囲である。
よるインク組成物は、さらに高沸点有機溶媒からなる湿
潤剤を含んでなることが好ましい。高沸点有機溶剤の好
ましい例としては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ンなどの多価アルコール類、尿素、2−ピロリドン、N
−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンなどが挙げられ、これら一種または二種
以上の混合物として用いることができる。この中でも、
グリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、2−ピロリドン、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
尿素が好ましい。これらの添加量は、インク組成に対し
て1〜20重量%程度の範囲が好ましく、より好ましく
は5〜10重量%程度の範囲である。
よるインク組成物は、1,2−アルカンジオールをさら
に含んでなることが好ましい。1,2−アルカンジオー
ルは、好ましくは1,2−C1-8アルカンジオールであ
り、より好ましくは1,2−C1-6アルカンジオールで
あり、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールであ
る。1,2−アルカンジオールの添加量は適宜決定され
てよいが、1〜15重量%程度が好ましく、より好まし
くは2〜10重量%程度である。
よるインク組成物は浸透剤を含んでなる。浸透剤の好ま
しい具体例としては、グリコールエーテル類および/ま
たはアセチレングリコール系界面活性剤が挙げられる。
テル類の具体例としては、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロ
ピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プ
ロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチル
エーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メ
チル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエー
テル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエー
テル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−iso−プロピルエーテルなどが挙げ
られ、これらの一種または二種以上の混合物として用い
ることができる。グリコールエーテル類の添加量はイン
ク組成物に対して1〜20重量%の範囲が好ましく、よ
り好ましくは2〜15重量%の範囲である。
コールのアルキルエーテルの利用が好ましく、特にエチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、または、トリエチレング
リコールモノブチルエーテルの利用が好ましい。最も好
ましくは、トリエチレングリコールモノブチルエーテル
である。多価アルコールのアルキルエーテルの添加量は
適宜決定されてよいが、1〜10重量%程度が好まし
く、より好ましくは3〜5重量%程度である。
コール系界面活性剤の好ましい具体例としては、下記の
式(3)で表される化合物が挙げられる。
R2、R3およびR4は独立してアルキル基(好ましくは
炭素数1〜6のアルキル基)を表す]
に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシ
ン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3−オールなどが挙げられる。上記の式(I)で表
されるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品
を利用することも可能であり、その具体例としてはサー
フィノール104、82、465、485、またはTG
(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.より
入手可能)、オレフィンSTG、オレフィンE1010
(以上 日信化学社製 商品名)が挙げられる。
量は適宜決定されてよいが、インク組成物に対して0.
1〜10重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは
0.1〜2重量%程度の範囲である。
よるインク組成物には糖をさらに添加することが好まし
い。糖の好ましい具体例としては、単糖類、二糖類、オ
リゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類が
あげられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルク
トース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラク
トース、アルドン酸、グルシトール、(ソルビット)、
マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、
トレハロース、マルトトリオース、キシリトールなどが
あげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、ア
ルギン酸、α−シクロデキストリン、セルロースなど自
然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとす
る。また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖
類の還元糖、例えば、糖アルコール(一般式HOCH2
(CHOH)nCH2OH(ここで、nは2〜5の整数を
表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウ
ロン酸など)、アミノ酸、チオ糖などがあげられる。特
に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトー
ル、ソルビットなどがあげられる。
して1〜20重量%程度が好ましく、より好ましくは、
3〜10重量%程度である。
活性剤を含有することができる。界面活性剤の例として
は、アニオン性界面活性剤(例えばドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニ
ウム塩など)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレンアルキルアミドなど)が挙げられる。これらは単
独使用又は2種以上を併用することができる。
ルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止剤、導電率調整
剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、酸素吸
収剤などを添加することができる。
ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−
ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビ
ン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジ
ベンジンチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセル
CRL、プロキセルBND、プロキセルGXL、プロキ
セルXL−2、プロキセルTN)などがあげられる。
化防止剤の例としては、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどの
アミン類およびそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化
アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチ
ルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あ
るいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、
テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチル
アロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメ
チルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレ
ット類など、L−アスコルビン酸およびその塩を挙げる
ことができる。
止剤および紫外線吸収剤を含むことができ、その例とし
ては、チバガイギーのTinuvin328、900、
1130、384、292、123、144、622、
770、292、Irgacor252、153、Ir
ganox1010、1076、1035、MD102
4、ランタニドの酸化物などが挙げられる。
色であるイエロー、マゼンタ及びシアンインクの3色の
インク組成物を備えた3色インクセット、あるいはこれ
にライトマゼンタ、ライトシアン、ブラックインクのい
ずれかを加えた4色インクセット、または、イエロー、
マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ及びライトシアンの
5色のインク組成物を備えた5色インクセット、あるい
はこれにブラックインクを加えた6色インクセットにお
いて、本発明のインク組成物を少なくとも一種備えたイ
ンクセットである。
ジは、前記のインク組成物又は上記のインクセットを従
来公知の手段で収容してなることを特徴とする。
本発明のインク組成物又はインクセットを用いることを
特徴とする。
℃における表面張力が、20〜45dyn/cmである
ことが好ましく、25〜40dyn/cmであることが
さらに好ましい。
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、表中の数値は重量%を示す。
に無水酢酸11.8gを内温を25℃に保ちながら添加
し、2時間攪拌して、無水硫酸−ジオキサン錯体を得
た。 スチレン/イソプレン/スチレン3元ブロック共重合
体(10/80/10:重量比)100gのTHF溶液
(濃度=15%)中に上記で得られた錯体全量を、内
温を25℃に保ちながら添加し、さらに2時間攪拌を続
けた。 水1200g、水酸化ナトリウム7.1g、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム1gをフラスコに入れ、
内温を40℃に保った。この中に、の溶液全量を40
℃に内温を保ちつつ1時間で滴下した。滴下後、40℃
で2時間攪拌した後、減圧蒸留により、水を残しつつ溶
剤を除去し、濃度15%のスルホン化ポリマーエマルジ
ョンを得た。ポリマーの粒子径は30nm、固形分中の
スルホン酸含量は1.2mmol/gであった。
を入れ、これに無水硫酸11.8gを内温を25℃に保
ちながら添加し、無水硫酸の1,2−ジクロロエタン溶
液を得た。 ブタジエン/スチレン/ブタジエン共重合体(30/
40/30:重量比)のジエンユニットの水素添加物
(水添率99%)100gの1,2−ジクロロエタン溶
液(濃度=15%)中に上記で得られた無水酢酸溶液
全量を、内温を25℃に保ちながら、1時間かけて添加
し、さらに2時間攪拌を続けた。攪拌後、1,2−ジク
ロロエタンを減圧下で500g程度除去した後、THF
500gを添加した。 水1200g、水酸化ナトリウム7.1g、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム1gをフラスコに入れ、
内温を40℃に保った。この中に、の溶液全量を40
℃に保ちつつ1時間で滴下した。滴下後、40℃で2時
間攪拌した後、減圧蒸留により、水を残しつつ溶剤を除
去し、濃度15%のスルホン化ポリマーエマルジョンを
得た。ポリマーの粒子径は40nm、固形分中のスルホ
ン酸含量は1.0mmol/gであった。
口フラスコに、エマールO(アルキルサルフェート型ア
ニオン性乳化剤)0.75gおよび蒸留水155gを加
えた。ゆっくり攪拌しながら窒素ガス置換を行った後、
ビニルスルホン酸40gとメタクリル酸40gの混合モ
ノマーのうち20gを加えた。浴温を30℃に保ち、約
20分後に過硫酸カリウム0.75gを含む水溶液10
ml、酸性亜硫酸ソーダ0.75gを含む水溶液10m
lの1/10量を添加した。30分後、残りの混合モノ
マー60gを3時間かけて滴下し、重合開始剤もモノマ
ー滴下終了まで分割添加した。添加終了後、1時間攪拌
を継続し、1/2molの硫酸ソーダ水溶液で塩析し、
水洗した後、乾燥した。得られた共重合体をトルエンに
溶解した後、トルエン溶液を水と攪拌・混合して共重合
体を乳化させ、水を残したままトルエンを除去して、エ
マルジョン3を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液Aとした。
れる成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混合
液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエロ
ーインク組成物Aを得た。 顔料分散液A 12.5重量% BYK348 1.0重量% 1,2−ヘキサンジオール 10.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 6.7重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Aの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Aを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Aの調整と同様にして、シアンインク組成物Aを得
た。
は、インクセットAの調整と同様にして、インクセット
B(イエローインク組成物B、マゼンタインク組成物
B、シアンインク組成物B)を得た。
は、インクセットAの調整と同様にして、インクセット
C(イエローインク組成物C、マゼンタインク組成物
C、シアンインク組成物C)を得た。
インクセットAの調整と同様にして、インクセットD
(イエローインク組成物D、マゼンタインク組成物D、
シアンインク組成物D)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン2を使用した以外は、イン
クセットAの調整と同様にして、インクセットE(イエ
ローインク組成物E、マゼンタインク組成物E、シアン
インク組成物E)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン3を使用した以外は、イン
クセットAの調整と同様にして、インクセットF(イエ
ローインク組成物F、マゼンタインク組成物F、シアン
インク組成物F)を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液Gとした。
れる成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混合
液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエロ
ーインク組成物Gを得た。 顔料分散液G 12.5重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 6.7重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Gの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Gを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Gの調整と同様にして、シアンインク組成物Gを得
た。
は、インクセットGの調整と同様にして、インクセット
H(イエローインク組成物H、マゼンタインク組成物
H、シアンインク組成物H)を得た。
は、インクセットGの調整と同様にして、インクセット
I(イエローインク組成物I、マゼンタインク組成物
I、シアンインク組成物I)を得た。
インクセットGの調整と同様にして、インクセットJ
(イエローインク組成物J、マゼンタインク組成物J、
シアンインク組成物J)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン2を使用した以外は、イン
クセットGの調整と同様にして、インクセットK(イエ
ローインク組成物K、マゼンタインク組成物K、シアン
インク組成物K)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン3を使用した以外は、イン
クセットGの調整と同様にして、インクセットL(イエ
ローインク組成物L、マゼンタインク組成物L、シアン
インク組成物L)を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液Mとした。
れる成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混合
液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエロ
ーインク組成物Mを得た。 顔料分散液M 12.5重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Mの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Mを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Mの調整と同様にして、シアンインク組成物Mを得
た。
インクセットMの調整と同様にして、インクセットN
(イエローインク組成物N、マゼンタインク組成物N、
シアンインク組成物N)を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液P1とした。
される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混
合液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエ
ローインク組成物Pを得た。 顔料分散液P1 12.5重量% BYK348 1.0重量% 1,2−ヘキサンジオール 10.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 6.7重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Pの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Pを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Pの調整と同様にして、シアンインク組成物Pを得
た。
合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安川
製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。その
後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで濾
過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液P2とした。
される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混
合液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、ライ
トマゼンタインク組成物Pを得た。 顔料分散液P2 4.0重量% BYK348 1.0重量% 1,2−ヘキサンジオール 10.0重量% グリセリン 20.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 2.2重量% 純水 残量
ブルー15:3を使用した以外は、ライトマゼンタイン
ク組成物Pの調整と同様にして、ライトシアンインク組
成物Pを得た。
は、インクセットPの調整と同様にして、インクセット
Q(イエローインク組成物Q、マゼンタインク組成物
Q、シアンインク組成物Q、ライトマゼンタインク組成
物Q、ライトシアンインク組成物Q)を得た。
は、インクセットPの調整と同様にして、インクセット
R(イエローインク組成物R、マゼンタインク組成物
R、シアンインク組成物R、ライトマゼンタインク組成
物R、ライトシアンインク組成物R)を得た。
インクセットPの調整と同様にして、インクセットS
(イエローインク組成物S、マゼンタインク組成物S、
シアンインク組成物S、ライトマゼンタインク組成物
S、ライトシアンインク組成物S)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン2を使用した以外は、イン
クセットPの調整と同様にして、インクセットT(イエ
ローインク組成物T、マゼンタインク組成物T、シアン
インク組成物T、ライトマゼンタインク組成物T、ライ
トシアンインク組成物T)を得た。
ョン1に替えてエマルジョン3を使用した以外は、イン
クセットPの調整と同様にして、インクセットU(イエ
ローインク組成物U、マゼンタインク組成物U、シアン
インク組成物U、ライトマゼンタインク組成物U、ライ
トシアンインク組成物U)を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液V1とした。
される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混
合液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエ
ローインク組成物Vを得た。 顔料分散液V1 12.5重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% エチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 6.7重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Vの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Vを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Vの調整と同様にして、シアンインク組成物Vを得
た。
合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安川
製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。その
後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで濾
過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液V2とした。
される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混
合液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、ライ
トマゼンタインク組成物Vを得た。 顔料分散液V2 4.0重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 20.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エマルジョン1 2.2重量% 純水 残量
ブルー15:3を使用した以外は、ライトマゼンタイン
ク組成物Vの調整と同様にして、ライトシアンインク組
成物Vを得た。
は、インクセットVの調整と同様にして、インクセット
W(イエローインク組成物W、マゼンタインク組成物
W、シアンインク組成物W、ライトマゼンタインク組成
物W、ライトシアンインク組成物W)を得た。
は、インクセットVの調整と同様にして、インクセット
X(イエローインク組成物X、マゼンタインク組成物
X、シアンインク組成物X、ライトマゼンタインク組成
物X、ライトシアンインク組成物X)を得た。
重合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安
川製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。そ
の後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで
濾過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液N1とした。
される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌した。混
合液を5μmのメンブランフィルターで濾過して、イエ
ローインク組成物Yを得た。 顔料分散液Y1 12.5重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% エチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 10.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% 純水 残量
・レッド122を使用した以外は、イエローインク組成
物Yの調整と同様にして、マゼンタインク組成物Yを得
た。
・ブルー15:3を使用した以外は、イエローインク組
成物Yの調整と同様にして、シアンインク組成物Yを得
た。
合体(分散剤樹脂)と水とを混合し、サンドミル(安川
製作所製)中で、ジルコニアビーズにて分散した。その
後、ビーズを取り除き、遠心分離およびフィルターで濾
過して粗大粒子を取り除き、顔料分散液Y2とした。
表に示される成分とを混合し、25℃で60分間撹拌し
た。混合液を5μmのメンブランフィルターで濾過し
て、ライトマゼンタインク組成物Yを得た。 顔料分散液Y2 4.0重量% BYK348 0.5重量% オレフィンE1010 0.3重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量% グリセリン 20.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% 純水 残量
ブルー15:3を使用した以外は、ライトマゼンタイン
ク組成物Yの調整と同様にして、ライトシアンインク組
成物Yを得た。
348,BYK347はビックケミー・ジャパン社製シ
リコン系界面活性剤であり、それぞれ式(1)、式
(2)に包含される化合物である。また、オレフィンE
1010は日信化学社製アセチレングリコール系界面活
性剤である。
インクジェットプリンターEM900C(セイコーエプ
ソン株式会社製)、インクジェトプリンターMC200
0(セイコーエプソン株式会社製)に充填し、以下の評
価試験を行った。得られた結果を表1に示す。
クス社)、Xerox P(ゼロックス社)、およびH
anmer Mill Copy Plus(Hanm
er Mill社)に、各色のインク組成物によって解
像度720dpi、100%dutyで印字を行った。
印字部分のOD値をOD値測定器(GRETAG社製、
SPM−50)によりランダムに10ポイント測定し
て、その結果を以下の基準で評価した。 評価A:10ポイントのOD値の差が0.05未満であ
る。 評価B:10ポイントのOD値の差が0.05以上0.
1未満である。 評価C:10ポイントのOD値の差が0.1以上0.1
5未満である。 評価D:10ポイントのOD値の差が0.15以上であ
る。
で観察し、にじみを以下の基準で評価した。 評価A:全紙においてにじみの発生がなかった。 評価B:少なくとも一種の用紙においてのみ、わずかな
にじみが発生した。 評価C:全紙にひげ状のにじみが発生した。 評価D:少なくとも一種の用紙において、文字の輪郭が
はっきりしないほどのにじみが発生した。
字条件で印字を行った。但し、シアン、マゼンタ、イエ
ローを隣り合うように印刷し、色境で不均一な色混じり
(ブリード)を目視で観察した。その結果を以下の基準
で評価した。 評価A:全紙において色混じりが全くなく、境界が鮮明
であった。 評価B:少なくとも一種の用紙においてのみ、わずかな
色混じりがあった。 評価C:全紙にひげ状の色混じりが発生した。 評価D:少なくとも一種の用紙において、色境界がはっ
きりしないほどの色混じりが発生した。
ト抜けおよびインクの飛び散りの有無を観察した。その
結果を以下の基準で評価した。 評価A:72時間経過時で、ドット抜けまたはインクの
飛び散りの発生が10回以下である。 評価B:48〜72時間の内に、ドット抜けまたはイン
クの飛び散りが10回発生した。 評価C:24〜48時間の内に、ドット抜けまたはイン
クの飛び散りが10回発生した。 評価D:24以内に、ドット抜けまたはインクの飛び散
りが10回発生した。
正常な印字が行えることを確認した後、印字を停止し
た。その後6ヶ月間、プリンターを常温(25℃)下放
置した。放置後、印字を再開し、吐出不良がなく、放置
前と同等な印字が得られるまでクリーニング操作を行っ
た。そのクリーニング操作の回数を以下の基準で評価し
た。 評価A:0〜5回のクリーニング操作で放置前と同等の
印字が得られた。 評価B:6〜10回のクリーニング操作で放置前と同等
の印字が得られた。 評価C:11回のクリーニング操作では放置前と同等の
印字が得られなかった。
ンスクリュー管瓶に入れ、60℃環境下で2ヶ月間放置
した。放置前後のインク組成物の粘度変化を、以下の基
準で評価した。評価A:粘度変化が10%未満であっ
た。評価B:粘度変化が10%以上であった。
写真用紙に20%、40%、60%、80%、100%
の印字dutyで印刷した。目視で様々な角度から観察
し、以下の判断基準に従って評価した。 評価A:異なる印字dutyであっても光沢の違いがほ
とんど気にならない。 評価B:異なる印字dutyでの光沢の違いが認められ
るが、目立たない。 評価C:異なる印字dutyでの光沢の違いが気にな
る。
用紙に20%、40%、60%、80%、100%の印
字dutyで印刷した。目視でサンプルを様々な角度か
ら観察し、以下の判断基準に従って評価した。 評価A:いずれの印字dutyにおいてもブロンズが認
められない、またはほとんど気にならない。 評価B:1ないし2の印字dutyで、ブロンズが認め
られる。 評価C:3以上の印字dutyで、ブロンズが認められ
る。
組成物中に前記式(1)で表わされる化合物及び/又は
(2)で表わされる化合物とスルホン基含有(共)重合
体エマルジョンとを含有することにより、吐出安定性、
保存安定性、発色性、定着性に優れ、混色にじみ、印字
ムラ、光沢ムラ、ブロンズの極めて少ない良好な画像を
記録することができるという優れた効果を奏する。
Claims (28)
- 【請求項1】 顔料と、下記の式(1)で表される化合
物及び/又は下記の式(2)で表される化合物と、水
と、水溶性有機溶剤と、スルホン基含有(共)重合体と
を少なくとも含んでなる、インク組成物。 【化1】 (上記式中、R1〜R9は、独立して、C1-6アルキル基
を表し、jおよびkは、独立した1以上の整数を表し、
EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキ
シ基を表し、lは、0以上の整数を表し、mおよびnは
0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上の整数を表
し、EOおよびPOは、[]内においてその順序は問わ
ず、ランダムであってもブロックであってもよい。) 【化2】 (上記式中、R1〜R7は、独立して、C1-6アルキル基
を表し、jおよびkは、独立した1以上の整数を表し、
EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレンオキ
シ基を表し、lは、0以上の整数を表し、mおよびnは
0以上の整数を表すが、但しm+nは1以上の整数を表
し、EOおよびPOは、[]内においてその順序は問わ
ず、ランダムであってもブロックであってもよい。) - 【請求項2】 前記式(1)で表される化合物及び/又
は前記の式(2)で表される化合物が、j=k+1を満
足するものである、請求項1記載のインク組成物。 - 【請求項3】 前記式(1)で表される化合物及び/又
は前記の式(2)で表される化合物が、R1〜R9が全て
メチル基を表し、jが2を表し、kが1を表し、lが1
を表し、mが1以上の整数を表し、nが0を表すもので
ある、請求項1または2に記載のインク組成物。 - 【請求項4】 式(1)で表わされる化合物及び/又は
前記の式(2)で表される化合物を0.03〜3重量%
含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のイン
ク組成物。 - 【請求項5】 前記顔料が、カルボキシル基を有する高
分子化合物により分散されてなる、請求項1〜4のいず
れか一項に記載のインク組成物。 - 【請求項6】 前記カルボキシル基を有する高分子化合
物が、スチレン−アクリル酸樹脂である、請求項1〜5
のいずれか一項に記載のインク組成物。 - 【請求項7】 1,2−アルカンジオールを含んでな
る、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成
物。 - 【請求項8】 前記1,2−アルカンジオールが1,2
−ヘキサンジオールである、請求項7に記載のインク組
成物。 - 【請求項9】 前記1,2−アルカンジオールを1〜1
5重量%含んでなる、請求項7または8に記載のインク
組成物。 - 【請求項10】 多価アルコールのアルキルエーテルを
含んでなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載のイン
ク組成物。 - 【請求項11】 多価アルコールのアルキルエーテル
が、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、またはトリエチレ
ングリコールモノブチルエーテルである、請求項10に
記載のインク組成物。 - 【請求項12】 多価アルコールのアルキルエーテル
が、トリエチレングリコールモノブチルエーテルであ
る、請求項10又は11に記載のインク組成物。 - 【請求項13】 アセチレングリコール系界面活性剤を
含んでなる、請求項1〜12のいずれか一項に記載のイ
ンク組成物。 - 【請求項14】 前記アセチレングリコール系界面活性
剤が、下記の式で表されるものである、請求項13に記
載のインク組成物。 【化3】 [上記式中、m+nは0以上50以下であり、R1、
R2、R3およびR4は独立してアルキル基を表す]。 - 【請求項15】 前記スルホン基含有(共)重合体が、
スルホン基含有(共)重合体エマルジョンとして配合さ
れる、請求項1に記載のインク組成物。 - 【請求項16】 前記スルホン基含有(共)重合体が、
ジエン系スルホン基含有(共)重合体及び/又は非ジエ
ン系スルホン基含有(共)重合体である、請求項1又は
15に記載のインク組成物。 - 【請求項17】 前記非ジエン系スルホン基含有(共)
重合体が、アクリル系スルホン基含有(共)重合体であ
る、請求項16に記載のインク組成物。 - 【請求項18】 顔料濃度が、インク組成物の全重量の
1.3重量%以下である、請求項1〜17のいずれかに
記載のインク組成物。 - 【請求項19】 前記インク組成物が、ライトマゼンタ
インク組成物又はライトシアンインク組成物である、請
求項18記載のインク組成物。 - 【請求項20】 インクジェット記録方法に用いられ
る、請求項1〜19のいずれか一項に記載のインク組成
物。 - 【請求項21】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物を備えたことを特徴とするインクセット。 - 【請求項22】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物であるイエローインク組成物、マゼンタイン
ク組成物、シアンインク組成物を備えたことを特徴とす
るインクセット。 - 【請求項23】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物であるライトマゼンタインク組成物、ライト
シアンインク組成物を備えたことを特徴とするインクセ
ット。 - 【請求項24】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物であるイエローインク組成物、マゼンタイン
ク組成物、シアンインク組成物、ライトマゼンタインク
組成物、ライトシアンインク組成物を備えたことを特徴
とするインクセット。 - 【請求項25】 インクジェット記録用インクセットで
ある、請求項21〜24のいずれかに記載のインクセッ
ト。 - 【請求項26】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物又は請求項21〜24のいずれかに記載のイ
ンクセットを用いてインクジェット記録方法により記録
を行うことを特徴とする記録方法。 - 【請求項27】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物又は請求項21〜24のいずれかに記載のイ
ンクセットを収容していることを特徴とするインクカー
トリッジ。 - 【請求項28】 請求項1〜20のいずれかに記載のイ
ンク組成物又は請求項21〜24のいずれかに記載のイ
ンクセットにより記録されたことを特徴とする記録物。
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