JP2003306549A - 有機ケイ素化合物 - Google Patents

有機ケイ素化合物

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JP2003306549A JP2003008225A JP2003008225A JP2003306549A JP 2003306549 A JP2003306549 A JP 2003306549A JP 2003008225 A JP2003008225 A JP 2003008225A JP 2003008225 A JP2003008225 A JP 2003008225A JP 2003306549 A JP2003306549 A JP 2003306549A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のリチウムイオン二次電池には、可燃性の
有機溶媒を電解液に使用していることによる安全上の問
題があり、電池材料についての根本的な改善が必要とな
ってきている。本発明の課題は、化学的安定性、熱安定
性、不揮発性に優れた非水電解液材料を開発することで
ある。 【解決手段】ポリシルセスキオキサン骨格を有するポリ
シロキサンにイオン伝導性の有機基が結合していること
を特徴とする有機ケイ素化合物によって、上記の課題が
解決される。このような有機ケイ素化合物としては、式
(1)で示される有機ケイ素化合物が好ましい。式
(1)中のAはイオン伝導性の有機基であり、R
よびR2はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキルま
たはフェニルであり、nは2〜30であり、aは0また
は1である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン伝導性の有
機基を有する有機ケイ素化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、ラップトップコンピュ
ータ等の携帯用電気製品が急速に普及しつつある。これ
らのポータブル電源として、従来のニッケル−カドミニ
ウム(Ni−Cd)二次電池や鉛二次電池に比べ、軽量
で高容量かつ高エネルギー密度のリチウムイオン二次電
池が注目されている。
【0003】このリチウムイオン二次電池の電解液とし
ては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート
や、炭酸ジエチル等の炭酸エステル系有機溶媒に、電解
質としてLiPF等のリチウム系電解質塩を溶解させ
たものが、比較的イオン伝導度も高く、電位的にも安定
であるため広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらリチウム
イオン二次電池には、可燃性の有機溶媒を電解液に使用
していることによる、安全上の問題がある。例えば、短
絡した場合、電池内に大電流が流れ、発生する熱によっ
て有機溶媒が気化や分解をおこすことが考えられる。こ
のとき発生したガスにより、さらに電池の破損や発火が
起こる恐れがある。これらの解決策として、内圧の上昇
を防ぐ安全弁を設けたり、電流遮断装置を設ける等の方
法がなされている。しかしながら、このような電池構造
を改良する方法では、いかなる問題にも対処できるとは
限らない。従って、電池の安全性を向上させるには、電
池材料の根本的な改善方法が必要となってきている。本
発明の課題は、電池材料についてのこのような問題点を
解決するために、化学的安定性、熱安定性、不揮発性に
優れた非水電解液材料を開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決する手段として、イオン伝導性の有機基を有す
る有機ケイ素化合物を見出した。この有機ケイ素化合物
は、化学的および熱化学的安定性が高く、また低蒸気圧
の高分子化合物であるポリシルセスキオキサンの誘導体
である。この有機ケイ素化合物を電解液材料として用い
ることにより、電解液の気化および分解を抑制し、同時
に電池の破損や発火の危険性を減じ、優れた電池性能を
得ることができる。
【0006】即ち、本発明は下記の構成からなる。 [1]ポリシルセスキオキサン骨格を有するポリシロキ
サンにイオン伝導性の有機基が結合していることを特徴
とする有機ケイ素化合物。 [2]式(1)で示される、[1]項に記載の有機ケイ
素化合物。 (式中、Aはイオン伝導性の有機基であり、Rおよ
びR2はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキルまた
はフェニルであり、nは2〜30の整数であり、aは0
または1である。) [3]式(1)におけるA1がオキシアルキレンを繰り
返し単位として有する基である、[2]項に記載の有機
ケイ素化合物。 [4]オキシアルキレンがオキシエチレンまたはオキシ
プロピレンである、 [3]項に記載の有機ケイ素化合物。 [5]式(1)におけるA1が式(2)で示される基で
ある、[2]項に記載の有機ケイ素化合物。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
1〜20の整数である。) [6]式(2)において、Rがメチルであり、mが3
〜10であり、そしてR4がトリメチレンである、
[5]項に記載の有機ケイ素化合物。 [7][2]項に記載の式(1)において、aが1であ
り、RおよびRが共にメチルであり、そしてnが4
である、[2]〜[6]のいずれか1項に記載の有機ケ
イ素化合物。 [8]遷移金属系触媒の存在下で、式(3)で示される
化合物に式(4)で示される化合物を反応させることを
特徴とする、式(5)で示される有機ケイ素化合物の製
造方法。 (これらの式中のR、R2、aおよびnの意味は、
[2]項に記載の式(1)における場合と同じであり、
1はオキシアルキレンを繰り返し単位として有する基
である。) [9]ポリシルセスキオキサン骨格を有するポリシロキ
サンにイオン伝導性の有機基が結合している有機ケイ素
化合物とリチウム塩とからなる非水電解液。 [10]式(1)で示される有機ケイ素化合物とリチウ
ム塩とからなる非水電解液。 (式中、Aはイオン伝導性の有機基であり、Rおよ
びR2はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキルまた
はフェニルであり、nは2〜30の整数であり、aは0
または1である。) [11]式(1)におけるA1がオキシアルキレンを繰
り返し単位として有する基である、[10]項に記載の
非水電解液。 [12]オキシアルキレンがオキシエチレンまたはオキ
シプロピレンである、[11]項に記載の非水電解液。 [13]式(1)におけるA1が式(2)で示される基
である、[10]項に記載の非水電解液。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
1〜20の整数である。) [14]式(2)において、Rがメチルであり、mが
3〜10であり、そしてR4がトリメチレンである、
[13]項に記載の非水電解液。 [15][10]項に記載の式(1)において、aが1
であり、RおよびRが共にメチルであり、そしてn
が4である、[10]〜[14]のいずれか1項に記載
の非水電解液。 [16]式(1)におけるA1がオキシアルキレンを繰
り返し単位として有する基であり、有機ケイ素化合物に
対するリチウム塩の割合がオキシアルキレンの当量数に
対するリチウムイオンの当量数の比で0.001〜0.
50である、[10]項に記載の非水電解液。 [17]オキシアルキレンがオキシエチレンまたはオキ
シプロピレンである、[16]項に記載の非水電解液。 [18]式(1)におけるA1が式(2)で示される基
であり、有機ケイ素化合物に対するリチウム塩の割合が
オキシアルキレンの当量数に対するリチウムイオンの当
量数の比で0.001〜0.50である、[10]項に
記載の非水電解液。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
1〜20の整数である。) [19]式(2)において、Rがメチルであり、mが
3〜10であり、そしてR4がトリメチレンである、
[18]項に記載の非水電解液。 [20][10]項に記載の式(1)において、aが1
であり、RおよびRが共にメチルであり、そしてn
が4である、[16]〜[19]のいずれか1項に記載
の非水電解液。 [21][10]〜[14]のいずれか1項項に記載の
非水電解液が含まれているリチウムイオン二次電池。 [22][15]項に記載の非水電解液が含まれている
リチウムイオン二次電池。 [23][16]〜[19]のいずれか1項に記載の非
水電解液が含まれているリチウムイオン二次電池。 [24][20]項に記載の非水電解液が含まれている
リチウムイオン二次電池。
【0007】
【発明の実施の形態】以下の説明では、ポリシルセスキ
オキサンをPSQで表記する。本発明の有機ケイ素化合
物は、PSQ骨格を有するポリシロキサンにイオン伝導
性の有機基が結合していることを特徴とする化合物であ
る。PSQ骨格は、3官能のケイ素化合物、例えばHS
iClやCHSiClを加水分解することによっ
て得られる化合物が示す骨格のことであり、かご型やラ
ダー型などが知られている。そして、本発明の有機ケイ
素化合物としては、式(1)で示される化合物が好まし
い。
【0008】 この式中のAは、イオン伝導性を有する基であり、オ
キシアルキレンを有する基であることが好ましい。この
式中のaは0または1である。即ち、Aは3官能性ケ
イ素に直接結合していてもよいし、このケイ素に結合し
たジオルガノシロキシ基中のケイ素に結合してもよい。
【0009】Aは、オキシエチレンまたはオキシプロ
ピレンを有する基であることが好ましく、式(2)で示
される基が更に好ましい。 この式中のRは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであ
る。即ち、Rとして、メチル、エチル、プロピルおよ
びブチルなどを挙げることができ、このうちメチルが最
も好ましい。mは1〜20の整数であるが、高いイオン
伝導度の発現には、3〜10であることが好ましい。R
は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンである。
【0010】Siに有機基を結合させるには種々の方法
を適用できるが、加水分解されない誘導体を得るための
代表的な方法は、Si−Hに対して脂肪族不飽和結合を
有する化合物を反応させる、いわゆるヒドロシリル化反
応と、Si−ハロゲンに対してグリニヤー試薬を反応さ
せる方法である。本発明においては、原料の入手しやす
さの点で、ヒドロシリル化反応の方が好ましい。即ち、
本発明においては、式(3)で示されるSi−H官能の
化合物に、末端に不飽和結合を有する化合物をヒドロシ
リル化反応によって結合させる方法が好ましい。 (この式中のR、R、aおよびnは、式(1)にお
けるこれらの記号と同じ意味を有する。)
【0011】従って、式(2)におけるRは、−R
−C−であることが好ましく、このときRは炭
素数1〜8のアルキレンである。即ち、式(2)中のR
としては、−C−、−C4−、−C
10−、−C12−などが好ましい。もちろん、R
の選択範囲がこれらに限定されるわけではない。
【0012】式(1)中のRおよびRは、それぞれ
独立して炭素数1〜6のアルキルまたはフェニルであ
る。炭素数1〜6のアルキルとして、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピルおよびブチル等を挙げることが
できる。RおよびRとしてはメチルが最も好まし
い。式(1)中のnは2〜30の整数であり、3〜6で
あることが好ましい。
【0013】次に、本発明の有機ケイ素化合物の製造方
法について詳しく説明する。本発明の有機ケイ素化合物
の原料としては、かご型のPSQ骨格を有する化合物が
好ましい。この化合物の例として、式(6)で示される
Si−H官能のかご型PSQ、およびこのかご型PSQ
の骨格を構成する各Si原子に、ジオルガノシロキシ基
が結合した誘導体が挙げられる。 (式中のnの意味は、前述の通りである。)
【0014】式(6)のかご型PSQは公知の化合物で
あり、例えばInorganic Chemistry,30, 2707-(1991)に
記載の方法により、HSi12およびH10Si
1015のそれぞれで表されるかご型PSQの混合物
として得ることができる。そしてこれらの混合物から、
ヘキサンを用いた抽出操作により、HSi12
よびH10Si1015のそれぞれを容易に単離する
ことができる。どちらも本発明の有機ケイ素化合物の原
料として用いることができるが、HSi 12で表
されるPSQが、容易に且つ高純度で単離されるので最
も好ましい。即ち、式(1)、式(3)、式(5)およ
び式(6)中のnの値として、4が最も好ましい。
【0015】かご型のPSQ骨格を構成する各Si原子
にジオルガノシロキシ基が結合した誘導体も、公知の方
法により合成することができる。例えば、メタノール中
においてテトラエトキシシランと水酸化テトラメチルア
ンモニウムとを反応させると、かご型のオクタシルセス
キオキサン骨格が形成され、この骨格中の8個のSiの
それぞれに(CHN−O−が結合した化合物が得
られる。そしてこの化合物に、窒素雰囲気下でSi−C
l基を有するジオルガノシラン誘導体を反応させること
により、目的の誘導体を得ることができる。従って、こ
のジオルガノシラン誘導体としてSi−H官能のジオル
ガノクロロシランを用いれば、式(7)で示される化合
物が得られる。 (式中のn、R1およびR2の意味は、前記と同じであ
る。)
【0016】式(6)および式(7)のかご型PSQ
は、nが4のとき下記のように示される。この式におけ
るRは、水素またはH−RSiO−である。
【0017】本発明における有機ケイ素化合物の合成法
としては、式(6)または式(7)で示されるSi−H
官能性の化合物に、式(4)で示される化合物、即ち片
末端に二重結合を有しオキシアルキレン基を含む化合物
を、ヒドロシリル化反応によって結合させる方法が好ま
しい。このヒドロシリル化反応に用いられる有機溶媒と
しては、トルエンおよびテトラヒドロフラン(THF)
などが挙げられる。また、ヒドロシリル化触媒として
は、白金化合物、ルテニウム化合物およびロジウム化合
物などが挙げられる。
【0018】本発明の非水電解液は、本発明の有機ケイ
素化合物にリチウム塩を配合したものである。リチウム
塩の配合方法は特に限定されないが、例えば、有機ケイ
素化合物とリチウム塩を有機溶媒中で均一に混合し、そ
の後、減圧、加熱下で有機溶媒を完全に除去する方法が
挙げられる。用いられる有機溶媒としては、リチウム塩
を溶解可能であれば特に限定されない。例えば、TH
F、ジメチルホルムアミド、およびアセトンなどが挙げ
られる。
【0019】リチウム塩としては、高分子固体電解質に
通常用いられるものであればどのようなリチウム塩であ
ってもよい。リチウム塩の例は、LiF、LiCl、L
iBr、LiI、LiClO、LiBF、LiPF
、LiAsF、LiCF SO、LiN(CF
SO、LiN(CSO、およびLi
C(CFSOである。これらから少なくとも1
つ以上のリチウム塩を選んで用いればよい。そして、本
発明の非水電解液は、リチウムイオン二次電池の材料と
して好適に用いることができる。
【0020】非水電解液を構成する有機ケイ素化合物と
リチウム塩との比率は、使用する有機ケイ素化合物やリ
チウム塩の種類などにより異なるが、有機ケイ素化合物
に含まれるイオン伝導性の有機基の当量数に対するリチ
ウムイオンの当量数の比によって調整すればよい。イオ
ン伝導性の有機基の好ましい例は、前述のようにオキシ
アルキレンである。オキシアルキレンの好ましい例はオ
キシエチレンおよびオキシプロピレンであり、最も好ま
しい例はオキシエチレンである。オキシアルキレンの当
量数は、有機ケイ素化合物のモル数にオキシアルキレン
の個数を乗じた値を意味する。即ち、オキシアルキレン
の当量数に対するリチウムイオンの当量数の比は、(リ
チウムイオンの当量数)/((有機ケイ素化合物のモル
数)×2n×m)で計算される。この式におけるnは式
(1)におけるnと同じ意味を有し、mはAにおける
オキシアルキレンの繰り返し数である。例えば、有機ケ
イ素化合物がオクタシルセスキオキサン骨格を有し、A
が式(2)で示される基であり、mが3である場合に
は、1モルの有機ケイ素化合物に含まれるオキシエチレ
ンの当量数は24と計算される。この比の好ましい範囲
は、0.001〜0.50の範囲であり、より好ましい
範囲は0.01〜0.20である。
【0021】本発明の非水電解液は、リチウム電池等の
高エネルギー密度電池をはじめとして、種々の電気化学
的デバイス材料として使用することができる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明
する。なお、本発明は以下の実施例によって限定されな
い。 合成例1 <有機ケイ素化合物の合成1>100mlの四つ口フラ
スコに、モレキュラーシーブ3Aで1晩以上脱水したト
ルエン(15ml)、トリエチレングリコールアリルメ
チルエーテル(4.6g)、およびペンタシクロ[9.
5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシ
ロキサン(1.0g)を入れ、窒素シール下、80℃で
1時間加熱攪拌した。次いで、白金ジビニルテトラメチ
ルジシロキサンをSi−Hに対し1000ppm投入
し、そのまま3時間加熱攪拌を続けた。IRでSi−H
のピークが消失していることを確認した後、400Pa
の減圧下、120℃で低沸分を除去して、褐色透明液体
の有機ケイ素化合物をほぼ定量的に得た。下記に示すN
MRの結果から、この化合物がかご型構造からなるオク
タキス(3,6,9−トリオキサデシルオキシプロピ
ル)オクタシルセスキオキサン(以下、TEG−Q8で
表記する。)であることが確認された。1 H NMR (CDCl3溶媒):δ= 0.4〜0.6 (-Si-[CH2]-CH2-CH
2-O-),1.5〜1.7 (-Si-CH 2-[CH2]-CH2-O-), 3.2〜3.4 (-
Si-CH2-CH2-[CH2]-O-、-O-[CH3]), 3.4〜3.7 (-O-[CH2]
-[CH2]-O-) ppm.
【0023】合成例2 <有機ケイ素化合物の合成2>100mlの四つ口フラ
スコに、モレキュラーシーブ3Aで1晩以上脱水したト
ルエン(15ml)、トリエチレングリコールアリルメ
チルエーテル(1.9g)、および1,3,5,7,
9,11,13,15−オクタキス(ジメチルシロキ
シ)ペンタシクロ[9.5.1.13,9
5,15.17,13]オクタシロキサン(1.0
g)を入れ、窒素シール下、80℃で1時間加熱攪拌し
た。次いで、白金ジビニルテトラメチルジシロキサンを
Si−Hに対し150ppm投入し、そのまま3時間加
熱攪拌を続けた。IRでSi−Hのピークが消失してい
ることを確認した後、400Paの減圧下、120℃で
低沸分を除去して、褐色透明液体の有機ケイ素化合物を
ほぼ定量的に得た。下記に示すNMRの結果から、この
化合物がかご型構造からなるオクタキス(3,6,9−
トリオキサデシルオキシプロピルジメチルシロキシ)オ
クタシルセスキオキサン(以下、TGSi−Q8で表記
する。)であることが確認された。1 H NMR (CDCl3溶媒):δ= 0.0〜0.2(-Si-[CH]),0.5
〜0.7 (-Si-[CH2]-CH2-CH 2-O-),1.5〜1.7 (-Si-CH2-[CH
2]-CH2-O-), 3.3〜3.5 (-Si-CH2-CH2-[CH2]-O-、-O-[CH
3]), 3.5〜3.8 (-O-[CH2]-[CH2]-O-) ppm.
【0024】合成例3 <有機ケイ素化合物の合成3>100mlの四つ口フラ
スコに、モレキュラーシーブ3Aで1晩以上脱水したト
ルエン(15ml)、ポリエチレングリコールアリルメ
チルエーテル(3.3g)、および1,3,5,7,
9,11,13,15−オクタキス(ジメチルシロキ
シ)ペンタシクロ[9.5.1.13,9
5,15.17,13]オクタシロキサン(1.0
g)を入れ、窒素シール下、80℃で1時間加熱攪拌し
た。次いで、白金ジビニルテトラメチルジシロキサンを
Si−Hに対し150ppm投入し、そのまま3時間加
熱攪拌を続けた。IRでSi−Hのピークが消失してい
ることを確認した後、400Paの減圧下、120℃で
低沸分を除去して濃縮物を得た。濃縮物をヘキサン−酢
酸エチル溶媒系に溶かした後、冷却して分離した下層を
濃縮した。この操作を2回繰り返すことにより、過剰量
のポリエチレングリコールアリルメチルエーテルは取り
除かれ、ポリエチレングリコールが結合した有機ケイ素
化合物(以下、PG1Si−Q8で表記する。)を得
た。なお、ここで用いたポリエチレングリコールアリル
メチルエーテルは、日本油脂(株)製のユニオックスP
KA−5006であり、平均6.3個のオキシエチレン
(−OC−)を含む化合物である。
【0025】合成例4 <有機ケイ素化合物の合成4>ポリエチレングリコール
アリルメチルエーテルを平均8.6個のオキシエチレン
を有するものに替えた以外は合成例3と同様にして、ポ
リエチレングリコールが結合した有機ケイ素化合物(以
下、PG2Si−Q8で表記する。)を得た。
【0026】実施例1 <電解液の作成、イオン伝導度の測定>合成例1で得ら
れたTEG−Q8(1.0g)とLiClO(6.2
×10 −2g)をTHF中で均一に混合した。このとき
の(リチウムイオン/オキシエチレン)当量比は、0.
05に相当する。この混合液を400Paの減圧下、1
00℃で3時間加熱し、THFを完全に除去して電解液
を作成した。この電解液を測定用セルに注入し、恒温槽
内に1時間放置した。その後、周波数応答分析計(ソー
ラトロン社製SI−1287)を用い、複素インピーダ
ンス測定法(交流振幅電圧1V、交流の周波数帯域1H
z〜2MHz、温度33℃)によってインピーダンスを
測定した。その値から算出したイオン伝導度は、3.0
×10−5S/cmであった。
【0027】実施例2 <電解液の作成、イオン伝導度の測定>合成例2で得ら
れたTGSi−Q8(1.0g)とLiClO(4.
8×10−2g)をTHF中で均一に混合した。このと
きの(リチウムイオン/オキシエチレン)当量比は、
0.05に相当する。この混合液を400Paの減圧
下、100℃で3時間加熱し、THFを完全に除去して
電解液を作成した。この電解液を測定用セルに注入し、
恒温槽内に1時間放置した。その後、実施例1と同様に
してインピーダンスを測定した。その値から算出したイ
オン伝導度は、3.5×10−5S/cmであった。
【0028】実施例3〜5 TGSi−Q8に添加するリチウム塩の濃度および種類
を表1に記載のように変える以外は、実施例2と同様に
して非水電解液を作成し、その33℃におけるイオン伝
導度を求めた。結果を表1に示す。
【0029】実施例6〜11 有機ケイ素化合物の種類、リチウム塩の濃度および種類
を表1に記載のように変える以外は、実施例2と同様に
して非水電解液を作成し、その33℃におけるイオン伝
導度を求めた。結果を表1に示す。
【0030】<表1> 表1における用語の意味は下記の通りである。 平均EO数:有機ケイ素化合物1モルに含まれるオキシ
エチレンの平均の個数 当量比:オキシエチレンの当量数に対するリチウムイオ
ンの当量数の比
【0031】表1の結果から、本発明の有機ケイ素化合
物は、いずれも電池に使用できる導電性をもつことがわ
かる。また、オキシエチレン個数の異なる有機ケイ素化
合物について比較すると、オキシエチレンの当量数が大
きいほど高いイオン伝導度を示すことがわかる。
【0032】
【発明の効果】本発明の有機ケイ素化合物は、化学的お
よび熱化学的安定性が高く、また蒸気圧が低い。この有
機ケイ素化合物を用いた非水電解液は、良好なイオン伝
導度を示す。即ち、本発明によって、気化や分解が抑制
された非水電解液が可能となった。そして本発明の非水
電解液は、リチウム電池等の高エネルギー密度電池をは
じめとして、種々の電気化学的デバイス材料として使用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 尚夫 神奈川県横浜市金沢区大川5丁目1番地 チッソ株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 4J035 CA041 CA061 GA08 GB05 5H029 AJ12 AM02 AM04 AM07 CJ11 HJ02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリシルセスキオキサン骨格を有するポリ
    シロキサンにイオン伝導性の有機基が結合していること
    を特徴とする有機ケイ素化合物。
  2. 【請求項2】式(1)で示される、請求項1に記載の有
    機ケイ素化合物。 (式中、Aはイオン伝導性の有機基であり、Rおよ
    びR2はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキルまた
    はフェニルであり、nは2〜30の整数であり、aは0
    または1である。)
  3. 【請求項3】式(1)におけるA1がオキシアルキレン
    を繰り返し単位として有する基である、請求項2に記載
    の有機ケイ素化合物。
  4. 【請求項4】オキシアルキレンがオキシエチレンまたは
    オキシプロピレンである、請求項3に記載の有機ケイ素
    化合物。
  5. 【請求項5】式(1)におけるA1が式(2)で示され
    る基である、請求項2に記載の有機ケイ素化合物。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
    は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
    1〜20の整数である。)
  6. 【請求項6】式(2)において、Rがメチルであり、
    mが3〜10であり、そしてR4がトリメチレンであ
    る、請求項5に記載の有機ケイ素化合物。
  7. 【請求項7】請求項2に記載の式(1)において、aが
    1であり、RおよびRが共にメチルであり、そして
    nが4である、請求項2〜6のいずれか1項に記載の有
    機ケイ素化合物。
  8. 【請求項8】遷移金属系触媒の存在下で、式(3)で示
    される化合物に式(4)で示される化合物を反応させる
    ことを特徴とする、式(5)で示される有機ケイ素化合
    物の製造方法。 (これらの式中のR、R2、aおよびnの意味は、請
    求項2に記載の式(1)における場合と同じであり、Z
    1はオキシアルキレンを繰り返し単位として有する基で
    ある。)
  9. 【請求項9】ポリシルセスキオキサン骨格を有するポリ
    シロキサンにイオン伝導性の有機基が結合している有機
    ケイ素化合物とリチウム塩とからなる非水電解液。
  10. 【請求項10】式(1)で示される有機ケイ素化合物と
    リチウム塩とからなる非水電解液。 (式中、Aはイオン伝導性の有機基であり、Rおよ
    びR2はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキルまた
    はフェニルであり、nは2〜30の整数であり、aは0
    または1である。)
  11. 【請求項11】式(1)におけるA1がオキシアルキレ
    ンを繰り返し単位として有する基である、請求項10に
    記載の非水電解液。
  12. 【請求項12】オキシアルキレンがオキシエチレンまた
    はオキシプロピレンである、請求項11に記載の非水電
    解液。
  13. 【請求項13】式(1)におけるA1が式(2)で示さ
    れる基である、請求項10に記載の非水電解液。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
    は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
    1〜20の整数である。)
  14. 【請求項14】式(2)において、Rがメチルであ
    り、mが3〜10であり、そしてR4がトリメチレンで
    ある、請求項13に記載の非水電解液。
  15. 【請求項15】請求項10に記載の式(1)において、
    aが1であり、RおよびRが共にメチルであり、そ
    してnが4である、請求項10〜14のいずれか1項に
    記載の非水電解液。
  16. 【請求項16】式(1)におけるA1がオキシアルキレ
    ンを繰り返し単位として有する基であり、有機ケイ素化
    合物に対するリチウム塩の割合がオキシアルキレンの当
    量数に対するリチウムイオンの当量数の比で0.001
    〜0.50である、請求項10に記載の非水電解液。
  17. 【請求項17】オキシアルキレンがオキシエチレンまた
    はオキシプロピレンである、請求項16に記載の非水電
    解液。
  18. 【請求項18】式(1)におけるA1が式(2)で示さ
    れる基であり、有機ケイ素化合物に対するリチウム塩の
    割合がオキシアルキレンの当量数に対するリチウムイオ
    ンの当量数の比で0.001〜0.50である、請求項
    10に記載の非水電解液。 (式中、Rは炭素数1〜6の直鎖のアルキルであり、
    は炭素数3〜10の直鎖のアルキレンであり、mは
    1〜20の整数である。)
  19. 【請求項19】式(2)において、Rがメチルであ
    り、mが3〜10であり、そしてR4がトリメチレンで
    ある、請求項18に記載の非水電解液。
  20. 【請求項20】請求項10に記載の式(1)において、
    aが1であり、RおよびRが共にメチルであり、そ
    してnが4である、請求項16〜19のいずれか1項に
    記載の非水電解液。
  21. 【請求項21】請求項10〜14のいずれか1項に記載
    の非水電解液が含まれているリチウムイオン二次電池。
  22. 【請求項22】請求項15に記載の非水電解液が含まれ
    ているリチウムイオン二次電池。
  23. 【請求項23】請求項16〜19のいずれか1項に記載
    の非水電解液が含まれているリチウムイオン二次電池。
  24. 【請求項24】請求項20に記載の非水電解液が含まれ
    ているリチウムイオン二次電池。
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