JP2003306393A - 植物廃棄物の処理方法及び処理装置 - Google Patents

植物廃棄物の処理方法及び処理装置

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JP2003306393A
JP2003306393A JP2002148411A JP2002148411A JP2003306393A JP 2003306393 A JP2003306393 A JP 2003306393A JP 2002148411 A JP2002148411 A JP 2002148411A JP 2002148411 A JP2002148411 A JP 2002148411A JP 2003306393 A JP2003306393 A JP 2003306393A
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Japan
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plant waste
finely
stirring
screw
pulverizing
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JP2002148411A
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English (en)
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Yoshizo Kawase
義三 川瀬
Yoichi Komiyama
洋一 小見山
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KASAHARA IND CO Ltd
KASAHARA INDUSTRIES CO Ltd
Original Assignee
KASAHARA IND CO Ltd
KASAHARA INDUSTRIES CO Ltd
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】短期間のうちに、確実に、草木等の植物廃棄物
から生肥を生成することの出来る植物廃棄物の処理方法
及び処理装置を提供することである。 【構成】この発明に係わる植物廃棄物の処理装置は、草
木等の植物廃棄物を細かく切断するローリングウッドチ
ョッパ12と、このローリングウッドチョッパ12によ
り細かく切断された植物廃棄物を、加圧しつつ更に細か
く磨り潰すことにより高温化して細粉化させるスクリュ
ー式ロータリミル16と、このスクリュー式ロータリミ
ル16により細粉化された植物廃棄物に、土壌菌を混ぜ
合わせて攪拌させるミキサ18とを具備し、このミキサ
18による攪拌の後に、土壌菌が混ぜ合わされた植物廃
棄物を醗酵容器20に放置して、醗酵処理することによ
り生肥を生成することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、草木等の植物廃
棄物を醗酵処理するための処理方法とその処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】草類(雑草から葦)、伐採木、果樹の剪
定木、植木、植木の剪定木、豆穀、稲・麦わら、竹
(枝、笹)、芋づる、籾がら、そばがら等の草木等の植
物廃棄物を醗酵処理して生肥に生成する技術は、古くか
ら知られており、典型的な例としては、これら草木を単
に積み上げておき、土壌菌の作用により醗酵させて生肥
に生成するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、確かに生肥は生成されるものの、
自然界に放置しておくために、生肥生成のために必要と
なる期間が長期にわたる問題点が指摘され、解決が要望
されていた。
【0004】このため、例えば、特開2001−892
75公報には、特殊な分解用バクテリアの投入の必要が
なく、自然な環境で安定した好気性醗酵による生ゴミ等
の有機性廃棄物の分解処理を行う事のできる処理方法と
その装置を提供することを目的として、生ゴミ等の有機
性廃棄物に、腐植土又は腐葉土或いはこれらの混合物か
らなる分解菌を含む分解菌床の粉砕物を添加混合し、或
いは更に、籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草,干し草或いはこ
れらの任意の混合物をスクリュー式粉砕装置によって加
圧しつつ磨り潰しながら粉砕して得られた粉砕物を醗酵
助材として添加混合して、好気性環境下で有機性廃棄物
の醗酵分解を行う技術が開示されている。
【0005】この従来技術においては、スクリュー式粉
砕装置を用いることにより、生ゴミ等の有機性廃棄物を
醗酵させるために、スクリュー式粉砕装置により加圧し
つつ磨り潰された籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草,干し草等
の粉砕物を醗酵助材として添加混合しているが、籾殻,
稲藁,麦藁,枯れ草,干し草等をスクリュー式粉砕装置
により加圧しつつ磨り潰す際には、粉砕物がかなりの高
温度となり、この粉砕物に含まれる分解菌が死滅してし
まい、醗酵助材としての機能を充分に果たすことの出来
ない問題点が指摘されている。
【0006】従って、この従来技術を草木等の植物廃棄
物の処理に適用しようとしても、処理途中で、草木等に
含まれる土壌菌が死滅してしまい、うまく醗酵せずに生
肥が効率的に生成されない問題点が指摘されていて、改
善が要望されている。
【0007】この発明は、上述した課題を解決するため
になされたもので、この発明の主たる目的は、短期間の
うちに、確実に、草木等の植物廃棄物から生肥を生成す
ることの出来る植物廃棄物の処理方法及び処理装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる植物廃棄物の処
理方法は、請求項1の記載によれば、草木等の植物廃棄
物を醗酵処理して生肥を生成する植物廃棄物の処理方法
において、前記植物廃棄物を、加圧しつつ細かく磨り潰
すことにより、高温化して細粉化させる細粉化工程と、
この細粉化工程により細粉化された前記植物廃棄物に、
土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌工程と、この攪拌
工程の後に、土壌菌を混ぜ合わされた前記植物廃棄物を
放置して、生肥を生成する放置工程とを具備することを
特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
方法は、請求項2の記載によれば、草木等の植物廃棄物
を醗酵処理して生肥を生成する植物廃棄物の処理方法に
おいて、前記植物廃棄物を細かく切断する細断工程と、
この細断工程により細かく切断された前記植物廃棄物
を、加圧しつつ更に細かく磨り潰すことにより、高温化
して細粉化させる細粉化工程と、この細粉化工程により
細粉化された前記植物廃棄物に、土壌菌を混ぜ合わせて
攪拌させる攪拌工程と、この攪拌工程の後に、土壌菌を
混ぜ合わされた前記植物廃棄物を放置して、生肥を生成
する放置工程とを具備することを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
方法は、請求項3の記載によれば、前記細粉化工程にお
いて、処理中の前記植物廃棄物に水分を供給する給水工
程を実施することを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項4の記載によれば、草木等の植物廃棄物
を加圧しつつ磨り潰す磨り潰すことにより高温化して細
粉化させるスクリュー式細粉化手段と、この細粉化手段
により細粉化された前記植物廃棄物に、土壌菌を混ぜ合
わせて攪拌させる攪拌手段とを具備し、この攪拌手段に
よる攪拌の後に、土壌菌が混ぜ合わされた前記植物廃棄
物を放置して、醗酵処理することにより生肥を生成する
ことを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項5の記載によれば、草木等の植物廃棄物
を細かく切断する細断手段と、この細断手段により細か
く切断された前記植物廃棄物を、加圧しつつ更に細かく
磨り潰すことにより高温化して細粉化させるスクリュー
式細粉化手段と、この細粉化手段により細粉化された前
記植物廃棄物に、土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌
手段とを具備し、この攪拌手段による攪拌の後に、土壌
菌が混ぜ合わされた前記植物廃棄物を放置して、醗酵処
理することにより生肥を生成することを特徴としてい
る。
【0013】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項6の記載によれば、前記スクリュー式細
粉化手段は、一端部に前記植物廃棄物が投入されるホッ
パが取り付けられた円筒状の本体と、この本体の他端部
に固定され、複数の貫通孔が厚さ方向に貫通する状態で
形成されて固定刃として機能するエンドプレートと、こ
の本体内に収納され、回転することにより前記植物廃棄
物を、前記エンドプレートに向けて搬送しつつ加圧する
ためのスクリューと、前記スクリューの先端に前記エン
ドプレートと対向する状態で取り付けられ、該スクリュ
ーと一体的に回転することにより、該エンドプレートと
の間で前記植物廃棄物を磨り潰す回転刃とを備え、前記
回転刃は、前記スクリューに対してこれの軸方向に沿っ
て移動可能な状態で取り付けられていることを特徴とし
ている。
【0014】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項7の記載によれば、前記回転刃は、前記
エンドプレートの内面に摺動可能に接する摺接位置と、
この摺接位置から内部に所定距離だけ引き込まれた引き
込み位置との間で移動自在になされていることを特徴と
している。
【0015】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項8の記載によれば、前記スクリューは、
前記本体の内周面から、半径方向に沿って所定距離だけ
離間した状態で配設され、前記本体の内周面には、前記
スクリューと干渉しない状態で、少なくとも1本の突条
が、軸方向に沿って延出する状態で取り付けられている
ことを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項9の記載によれば、前記突条は、周方向
に沿って分散された状態で複数本配設されていることを
特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる植物廃棄物の処理
装置は、請求項10の記載によれば、前記スクリュー式
細粉化手段は、前記スクリューの回転により前記エンド
プレートに向けて搬送されつつ加圧されている前記植物
廃棄物に水分を供給するための水分供給手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係わる植物廃
棄物の処理方法及び処理装置の実施の形態(一実施励の
構成及び方法)を、添付図面に基づいて、詳細に説明す
る。
【0019】先ず、本発明の基本的な技術思想について
説明すると、草木等の植物廃棄物を生肥に生成するに際
して、伐採木、果樹の剪定木、植木、植木の剪定木等、
原形状が大きなものである場合には、先ず、ローリング
ウッドチョッパー等の細断手段で細かく切断し、この
後、スクリュー式ロータリーミル等のスクリュー式細粉
化手段に投入するように設定され、豆穀、稲・麦わら、
竹(枝、笹)、芋づる、籾がら、そばがら等、原形状が
小さなものである場合には、直接的に、スクリュー式ロ
ータリーミル等のスクリュー式細粉化手段に投入するよ
うに設定されている。
【0020】何れにしろ、スクリュー式細粉化手段にお
いては、投入された草木等の植物廃棄物を加圧しつつ磨
り潰すことにより、高温化されつつ細粉化されることに
なる。この後、粉砕化された草木等の植物廃棄物に、土
壌菌を混ぜ合わせて攪拌し、これを放置することによ
り、生肥が短時間(一週間程度)の内に生成されること
になる。
【0021】
【好適する実施形態の説明】次に、添付図面を参照し
て、この発明に係わる植物廃棄物の処理方法及び処理装
置の好適する実施形態(一実施例)を、詳細に説明す
る。
【0022】先ず、図1に示すように、この植物廃棄物
を分解・醗酵させて生肥に生成させるための処理装置1
0は、植物廃棄物を細かく切断する細断手段としての例
えばローリングウッドチョッパ12と、このローリング
ウッドチョッパ12に伐採木、果樹の剪定木、植木、植
木の剪定木等、原形状が大きな植物廃棄物を搬入するた
めのベルトコンベア14と、豆穀、稲・麦わら、竹
(枝、笹)、芋づる、籾がら、そばがら等、原形状が小
さな植物廃棄物を直接的に、又は、上述したローリング
ウッドチョッパ12で小さく細断された植物廃棄物を、
加圧しつつ更に細かく磨り潰すことにより高温化して細
粉化させるスクリュー式細粉化手段としての例えばスク
リュー式ロータリミル16と、このスクリュー式ロータ
リミル16で細かく磨り潰された植物廃棄物を一旦収容
すると共に、収容した植物廃棄物に好気性の土壌菌(商
品名;BS菌:有限会社川瀬恒産製)が混ざった水が散
布しつつ、よく攪拌する攪拌手段としてのミキサ18
と、このミキサ18で土壌菌と共に攪拌された植物廃棄
物を収納して醗酵させる醗酵容器(桶)20とを備えて
構成されている。
【0023】この醗酵容器20内に収納された植物廃棄
物は、約1週間程度放置することにより、土壌菌の作用
により分解・醗酵し、生肥が生成されることになる。
【0024】以上のように構成される植物廃棄物の処理
装置10において、スクリュー式ロータリミル16につ
いては、後に更に詳細に説明するが、この処理装置10
を用いての処理方法を、次に説明する。
【0025】まず、この処理装置10が設置された処理
工場に、植物廃棄物が搬入されると、伐採木、果樹の剪
定木、植木、植木の剪定木等、原形状が大きなもと、豆
穀、稲・麦わら、竹(枝、笹)、芋づる、籾がら、そば
がら等、原形状が小さなもの都に分別し、原形状が大き
なものである場合には、先ず、これらをベルトコンベア
14を介してローリングウッドチョッパ12に投入し、
ここで細かく切断する。
【0026】この後、このローリングウッドチョッパ1
2で細断された植物廃棄物や、豆穀、稲・麦わら、竹
(枝、笹)、芋づる、籾がら、そばがら等、原形状が小
さな植物廃棄物を、スクリュー式ロータリーミル16に
投入する。そして、このスクリュー式ロータリミル16
を起動して、この中で、投入された植物廃棄物を加圧し
つつ細かく磨り潰すことにより、高温化して細粉化させ
る。このようにスクリュー式ロータリミル16を用いて
搬送しつつ加圧することにより、搬送途中の植物廃棄物
は発熱し、約80℃程度まで温度が上昇することにな
る。このように植物廃棄物は高温となるため、中に含ま
れている種子や害虫の卵は死滅し、これを生肥として生
成した後において、農地に撒いたとしても、生肥からの
発芽や害虫の発生は確実に抑制されることになる。
【0027】このようにスクリュー式ロータリミル16
により植物廃棄物を細かく磨り潰した後、これをミキサ
18に移し替え、ここで、攪拌しつつ、土壌菌入りの水
を散布し、よくかき混ぜる。これにより、細かく磨り潰
された植物廃棄物には、好気性の土壌菌(商品名;BS
菌:有限会社川瀬恒産製)がくまなく付着し、確実に醗
酵可能な状態が達成されることになる。
【0028】この後、このように好気性の土壌菌(商品
名;BS菌:有限会社川瀬恒産製)がくまなく付着され
た植物廃棄物を、醗酵容器20に移し替え、この醗酵容
器20に約1週間程度放置すると、生肥が生成されるこ
とになる。
【0029】次に、上述したスクリュー式ロータリミル
16について、図2乃至図4を参照して、その構成を詳
細に説明する。
【0030】このスクリュー式ロータリミル(以下、単
にミルという。)16は、両端が開放された円筒状の本
体22を横置き状態で備え、この本体22の一端には、
原形状が小さな、又は、ローリングウッドチョッパ12
で細粉化された原形状が大きな植物廃棄物が投入される
ホッパ24が取り付けられている。
【0031】この本体22の開放された他端部には、複
数の貫通孔26aが厚さ方向に貫通する状態で形成され
て固定刃として機能するエンドプレート26が取り付け
られており、本体22の開放された一端部には、軸受け
ユニット28が取り付けられている。
【0032】また、この本体22内には、回転すること
によりホッパ24から投入された植物廃棄物を、エンド
プレート26に向けて搬送しつつ加圧するためのスクリ
ュー30が回転自在に取り付けられている。このスクリ
ュー30は、エンドプレート26に取り付けられた軸受
け32と上述した軸受けユニット28により略水平軸線
周りに回動自在に軸支されており、軸受けユニット28
から外部に取り出された軸部は、カップリングユニット
34を介して、図示しない電動モータに連結されてい
る。
【0033】一方、上述したスクリュー30の先端に
は、エンドプレート26と対向する状態で、このスクリ
ュー30と一体的に回転することにより、エンドプレー
ト26との間で植物廃棄物を磨り潰す回転刃36が取り
付けられている。この回転刃36は、この実施例におい
ては、スクリュー30に対してこれの軸方向に沿って移
動可能な状態で取り付けられている。
【0034】即ち、この回転刃36は、詳細は図示して
いないが、スクリュー30の他端側の軸部に対して軸方
向に沿って偏倚自在な取り付けボス部36aと、この取
り付けボス部36aから半径方向に沿って延出する一対
の刃部36b、36cとを備え、両刃部36b、36c
は、互いに反対方向に向けて延出するよう設定されてい
る。そして、この回転刃36は、エンドプレート26の
内面に刃部36b、36cが摺動可能に接する摺接位置
と、この摺接位置から内部に所定距離だけ引き込まれた
引き込み位置との間で移動自在になされている。
【0035】また、上述したエンドプレート26は、図
3に示すように、中心部と円周部を除いた領域に多数の
貫通孔26aが厚さ方向に貫通した状態で形成されてい
る。ここで、図2及び図3に示すように、このエンドプ
レート26の外側面の中央部に、上述した軸受け32を
収納する凹所が形成されており、軸受け32はこの凹所
に収納された状態で、外側から目隠し板38により閉塞
されている。
【0036】換言すれば、エンドプレート28の内側面
には、スクリュー30の他端側の軸部が挿通される孔が
開口しているだけとなるように設定されている。これに
より、処理作動中において、スクリュー30の回転によ
って植物廃棄物がこのエンドプレート26に向けて搬送
され、多大な加圧力を受けたとしても、その圧力は、本
体22の内周面とエンドプレート26の内側面とで受け
られることとなり、軸受け32にはこの圧力が殆ど作用
しないこととなる。このようにして、スクリュー30の
回転可能状態は、例え本体22内が高圧になろうとも、
軸受け32により確実に担保されることとなる。
【0037】また、この本体22の中間部には、搬送中
の植物廃棄物に水を散布するための給水手段としての例
えば散水ノズル40が取り付けられている。この散水ノ
ズル40から散水された水により、搬送中の植物廃棄物
には、隅々まで水分が行き渡り、上述したミキサ18内
での好気性の土壌菌(商品名;BS菌:有限会社川瀬恒
産製)との混合作業において、より効率的に植物廃棄物
中に、この土壌菌が入り込みやすい状態が達成されるこ
とになる。
【0038】一方、上述したスクリュー30は、その径
方向に沿う先端(即ち、最外周端)が、本体22の内周
面から、半径方向に沿って所定距離だけ内側に離間した
状態で配設されている。そして、この本体22の内周面
には、スクリュー30と干渉しない状態で、少なくとも
1本の(この実施例においては、例えば6本の)突条4
2が、軸方向に沿って延出する状態でボルトを介して取
り付けられている。そして、これら突条42は、周方向
に沿って分散された状態で配設されている。
【0039】このように、スクリュー30の最外周端と
本体22の内周面との間に隙間を設け、スクリュー30
と干渉しない状態で複数の突条44を本体22の内周面
に取り付けることにより、スクリュー30の回転によっ
て搬送されている植物廃棄物は、固化することなく、即
ち、適度にほぐれた状態で搬送されることとなり、搬送
途中のロックが確実に且つ効果的に抑制されることにな
る。
【0040】以上詳述したように、この処理装置10に
よれば、上述した処理方法を実施することにより、植物
廃棄物を確実に、且つ、短期間のうちに、生肥に生成す
ることが出来ることになると共に、その処理作業中にお
いて、スクリュー式ロータリミル16の作動がロックす
ることなく、確実に、本体22内をスクリュー30の回
転に従って植物廃棄物が搬送されていくことになる。
【0041】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形可能であることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、短期間のうちに、確実に、草木等の植物廃棄物から
生肥を生成することの出来る植物廃棄物の処理方法及び
処理装置が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる植物廃棄物の処理装置の一実
施例の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示す処理装置に備えられるスクリュー式
ロータリミルの構成を取り出して示す正面断面図であ
る。
【図3】図2に示すスクリュー式ロータリミルの構成を
示す右側面図である。
【図4】図2に示すスクリュー式ロータリミルの構成を
示す左側面図である。
【符号の説明】 10 植物廃棄物の処理装置 12 ローリングウッドチョッパ 14 ベルトコンベア 16 スクリュー式ロータリーミル 18 ミキサ 20 醗酵容器 22 本体 24 ホッパ 26 エンドプレート 26a 貫通孔 28 軸受けユニット 30 スクリュー 32 軸受け 34 カップリングユニット 36 回転刃 38 目隠し板 40 散水ノズル 42 突条
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 17/02 B09B 3/00 A Fターム(参考) 4D004 AA02 AA12 BA04 CA04 CA15 CA18 CB12 CB13 CB21 CC07 4D065 CA18 CB10 CC01 DD04 DD20 DD24 EA05 EA08 EB11 EB20 ED03 ED06 ED16 ED23 ED27 ED32 4G035 AB48 4H061 AA02 AA03 CC47 EE02 EE64 EE66 GG13 GG17 GG43 GG48

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】草木等の植物廃棄物を醗酵処理して生肥を
    生成する植物廃棄物の処理方法において、 前記植物廃棄物を、加圧しつつ細かく磨り潰すことによ
    り、高温化して細粉化させる細粉化工程と、 この細粉化工程により細粉化された前記植物廃棄物に、
    土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌工程と、 この攪拌工程の後に、土壌菌を混ぜ合わされた前記植物
    廃棄物を放置して、生肥を生成する放置工程と、を具備
    することを特徴とする植物廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】草木等の植物廃棄物を醗酵処理して生肥を
    生成する植物廃棄物の処理方法において、 前記植物廃棄物を細かく切断する細断工程と、 この細断工程により細かく切断された前記植物廃棄物
    を、加圧しつつ更に細かく磨り潰すことにより、高温化
    して細粉化させる細粉化工程と、 この細粉化工程により細粉化された前記植物廃棄物に、
    土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌工程と、 この攪拌工程の後に、土壌菌を混ぜ合わされた前記植物
    廃棄物を放置して、生肥を生成する放置工程と、を具備
    することを特徴とする植物廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】前記細粉化工程において、処理中の前記植
    物廃棄物に水分を供給する給水工程を実施することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の植物廃棄物の処理方
    法。
  4. 【請求項4】草木等の植物廃棄物を加圧しつつ磨り潰す
    磨り潰すことにより高温化して細粉化させるスクリュー
    式細粉化手段と、 この細粉化手段により細粉化された前記植物廃棄物に、
    土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌手段とを具備し、 この攪拌手段による攪拌の後に、土壌菌が混ぜ合わされ
    た前記植物廃棄物を放置して、醗酵処理することにより
    生肥を生成することを特徴とする植物廃棄物の処理装
    置。
  5. 【請求項5】草木等の植物廃棄物を細かく切断する細断
    手段と、 この細断手段により細かく切断された前記植物廃棄物
    を、加圧しつつ更に細かく磨り潰すことにより高温化し
    て細粉化させるスクリュー式細粉化手段と、 この細粉化手段により細粉化された前記植物廃棄物に、
    土壌菌を混ぜ合わせて攪拌させる攪拌手段とを具備し、 この攪拌手段による攪拌の後に、土壌菌が混ぜ合わされ
    た前記植物廃棄物を放置して、醗酵処理することにより
    生肥を生成することを特徴とする植物廃棄物の処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記スクリュー式細粉化手段は、 一端部に前記植物廃棄物が投入されるホッパが取り付け
    られた円筒状の本体と、 この本体の他端部に固定され、複数の貫通孔が厚さ方向
    に貫通する状態で形成されて固定刃として機能するエン
    ドプレートと、 この本体内に収納され、回転することにより前記植物廃
    棄物を、前記エンドプレートに向けて搬送しつつ加圧す
    るためのスクリューと、 前記スクリューの先端に前記エンドプレートと対向する
    状態で取り付けられ、該スクリューと一体的に回転する
    ことにより、該エンドプレートとの間で前記植物廃棄物
    を磨り潰す回転刃とを備え、 前記回転刃は、前記スクリューに対してこれの軸方向に
    沿って移動可能な状態で取り付けられていることを特徴
    とする請求項4又は5に記載の植物廃棄物の処理装置。
  7. 【請求項7】前記回転刃は、前記エンドプレートの内面
    に摺動可能に接する摺接位置と、この摺接位置から内部
    に所定距離だけ引き込まれた引き込み位置との間で移動
    自在になされていることを特徴とする請求項6に記載の
    植物廃棄物の処理装置。
  8. 【請求項8】前記スクリューは、前記本体の内周面か
    ら、半径方向に沿って所定距離だけ離間した状態で配設
    され、 前記本体の内周面には、前記スクリューと干渉しない状
    態で、少なくとも1本の突条が、軸方向に沿って延出す
    る状態で取り付けられていることを特徴とする請求項6
    に記載の植物廃棄物の処理装置。
  9. 【請求項9】前記突条は、周方向に沿って分散された状
    態で複数本配設されていることを特徴とする請求項8に
    記載の植物廃棄物の処理装置。
  10. 【請求項10】前記スクリュー式細粉化手段は、前記ス
    クリューの回転により前記エンドプレートに向けて搬送
    されつつ加圧されている前記植物廃棄物に水分を供給す
    るための水分供給手段を備えていることを特徴とする請
    求項6に記載の植物廃棄物の処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8096064B2 (en) * 2007-01-26 2012-01-17 Forestry And Forest Products Research Institute Method for drying lumber, method of impregnating lumber with chemicals, and drying apparatus
CN112999954A (zh) * 2021-03-29 2021-06-22 江泽鸿 一种新能源燃料生产设备
CN114160253A (zh) * 2021-12-20 2022-03-11 瑞彩科技股份有限公司 一种带有降噪结构的双辊筒云母粉碎装置

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