JP2003306211A - 棚設備 - Google Patents

棚設備

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JP2003306211A
JP2003306211A JP2002111416A JP2002111416A JP2003306211A JP 2003306211 A JP2003306211 A JP 2003306211A JP 2002111416 A JP2002111416 A JP 2002111416A JP 2002111416 A JP2002111416 A JP 2002111416A JP 2003306211 A JP2003306211 A JP 2003306211A
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JP2002111416A
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Joji Hatanaka
穣治 畑中
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メンテナンスも容易で安価で提供でき、移動棚
の様態に左右されることがない安全手段を有する。 【解決手段】複数の移動棚1が走行支持装置により走行
経路iに沿って互いに接近離間する方向に移動自在に配
設され、前記移動棚1に面する作業用通路Sから移動棚
1に対して物品を取り扱う棚設備で、物品を取り扱う作
業者M1や荷役車両M2に超音波発信装置61,62を
保持させ、超音波発信装置61,62から発振される信
号を受信する超音波受信機63を設け、超音波受信機6
3による超音波発信装置61,62からの信号に基づい
て、作業用通路S内に超音波発信装置61,62がある
かどうかにより、作業者M1や荷役車両M2が作業用通
路S内に位置するのを判断し、移動棚1の移動を停止す
るコントローラを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の移動棚から
構成される棚設備に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の移動棚を有する棚設備は、たとえ
ば倉庫や事務所などのスペースに、軌条やシートレール
(被検出体)などを具備した案内装置を設置し、この案
内装置に案内されて互いに接近離間移動自在な複数の移
動棚が配置され、移動棚が離間移動した状態で隣接する
移動棚間に作業用通路を形成するように構成されてい
る。そして、作業用通路内に作業者や荷役車両(たとえ
ばフォークリフトなど)が侵入して、棚に保管された物
品を出し入れするなどの物品の取り扱い作業が行われ
る。
【0003】このような棚設備において、作業用通路内
に作業者や作業車両が侵入している状態で、移動棚が移
動するようなことがあると、作業者の安全が脅かされ、
また棚設備や作業車両が損傷するおそれがあるため、各
種の安全対策が行われている。
【0004】従来の棚設備では、たとえば特許第271
5781号に示されるような投受光器を使用したものが
ある。これは、図7に示すように、固定棚101間に横
動可能な複数の移動棚102を設置し、移動棚102の
両側に選択的に作業通路103を形成するように構成し
た棚設備において、移動棚102の移動方向の両端下部
に、投光器104,受光器105からなる複数組の障害
物センサを、作業通路103の長さ方向に適当間隔おき
に並設したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、精度良く障害物を検出するためには、狭いピッチで
多数の光軸106を設ける必要があり、またすべての投
受光器104,105の光軸106の調整が必要となる
ため、メンテナンスが大変であるとともに、部品も多く
コスト高になるという問題があった。また物品収容部が
床面に近い低い位置に形成された移動棚10には、投受
光器104,105が設置できないなどの問題があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点を解決して、メンテナ
ンスも容易でコストを大幅に削減でき、移動棚の様態に
左右されることがない安全手段を有する棚設備を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、複数の移動棚が互いに接近離
間する方向に移動自在に配設され、前記移動棚に面して
開放される作業用通路から移動棚に対して物品を取り扱
う棚設備であって、物品を取り扱う作業体に発信手段を
保持させ、前記発信手段から発信される信号を受信する
受信手段を設け、前記受信手段が発信手段からの信号を
受信し作業用通路内に作業体が位置するのを検出する
と、移動棚の移動を停止する制御手段を設けたものであ
る。
【0008】上記構成によれば、作業者や荷役車両など
の作業体に保持された発信機と、この発信手段からの信
号を受信する受信手段から構成されるので、従来のよう
に多数の光軸調整も不要でメンテナンスも容易となり、
部品点数も少なく大幅にコストを削減することができ
る。また、作業用通路から発信される信号を受信可能で
あればよいため、移動棚の様態に左右されることがな
く、作業用通路における棚設備の安全性を確保すること
ができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、発信手段は、作業体に保持された携帯型発
信機とするものである。上記構成によれば、棚設備内で
物品を取り扱う作業者に携帯型発信機を所持させたり、
荷役車両に携帯型発信機を装備するだけで、作業用通路
内における作業者や荷役車両の有無を確認することがで
き、移動棚の移動を停止して安全を確保することができ
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成において、受信手段は、移動棚が動作範囲と
するすべての作業用通路にわたって受信可能な範囲とす
るものである。
【0011】上記構成によれば、移動棚が動作範囲とす
るすべての作業用通路が受信範囲となるので、棚設備内
に形成されるすべての作業用通路にわたって安全性を確
保することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の構成において、受信手段は、少なくと
も3個の受信機からなり、制御手段は、受信した信号に
基づいて発信手段の発信位置を演算可能に構成されたも
のである。
【0013】上記構成によれば、発信手段を保持する作
業者や荷役装置の位置を確認して、作業用通路における
作業状態を認識できるので、さらに安全性を向上させる
ことができる。またこの位置検出を利用してして作業用
通路における作業状態を把握することにより、棚設備に
おける作業管理や自動化を促進することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の構成において、発信手段から発信され
る信号は、識別情報を含み、制御手段は、受信手段によ
り受信された信号から前記識別情報に基づいて複数の発
信手段を識別可能に構成されたものである。
【0015】上記構成によれば、発信手段を保持する作
業者や荷役装置を識別することにより、棚設備における
作業管理や自動化を促進することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る棚設備の実
施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1および
図2に示すように、作業用通路S(S1〜S4)を確保
して配置された固定棚5間には、複数(図では3棚)の
無軌条式移動棚(以下移動棚という)1が床面2上に一
定の走行経路iに沿う前後方向Aに往復移動自在に配設
されている。前記移動棚1は、後述する走行支持装置を
介して床面2に敷設されたシートレール状の被検出体3
を近接センサなどからなる幅ずれ検出器4により検出し
ながら、その幅ずれなどを制御しつつ床面2を往復走行
するように構成されている。
【0017】これら各移動棚1と各固定棚5には、複数
の支柱11と、支柱11にわたって上下2段に所定間隔
をあけて架設された複数の前後フレーム12と、前後フ
レーム12にわたって走行経路iとは直角な左右方向B
に架設されて物品を載せたパレットP(収納具やコンテ
ナでもよい)を支持する複数の左右フレーム13とによ
り、上下方向および左右方向Bに複数の物品収納部14
が形成されている。そして、移動棚1間あるいは移動棚
1と固定棚5間に開放される作業用通路Sを使用して、
この作業用通路Sに面する移動棚1または固定棚5の物
品収納部14に対して、荷役車両M2または作業員M1
によりパレットPやパレットPなどに積載された物品な
どの取扱いが行われる。
【0018】ここで、前記複数の移動棚1を、前後方向
Aにおいて後方から前方に向かって順に、No.1移動
棚1、No.2移動棚1、No.3移動棚1と称し、ま
た後方の固定棚5とNo.1の移動棚1との間に開放さ
れる作業用通路SをS1、No.1とNo.2の移動棚
1間に開放される作業用通路SをS2、No.2とN
o.3の移動棚1間に開放される作業用通路SをS3、
No.3の移動棚1と前方の固定棚5との間に開放され
る作業用通路SをS4と称す。
【0019】上記各移動棚1にはそれぞれ床面を走行す
る走行部15が設けられており、この走行部15は、下
枠体18と、下枠体18に支持される走行支持装置と、
下枠体18に支持される前記幅ずれ検出器4から構成さ
れている。
【0020】前記走行支持装置を構成する走行車輪20
が、左右方向Bに複数箇所(図では6箇所)でかつ走行
経路iの前後複数箇所(図では2箇所)にそれぞれ設け
られている。これら走行車輪20は、金属からなる内側
輪体と硬質ウレタンゴムからなる外側リング体とにより
構成され、外側リング体が床面2上を転動される。ま
た、左右方向Bで両端側の2個(または少なくとも1
個)の走行車輪20は、駆動式走行車輪20Aに構成さ
れており、前記駆動式走行車輪20Aの車輪軸に連動軸
21を介して下枠体18に直接設けられた走行駆動手段
23が連動連結されている。これら走行駆動手段23
は、誘導電動型のモータ24と、そのモータ軸に連動し
た減速機(図示せず)から構成されている。
【0021】また上記物品収納部14を形成する支柱1
1の中で最も右側の支柱11の上記作業用通路S側の側
面に、この移動棚1と対向する移動棚1または固定棚5
の接近を検出するとともに、この検出値に基づいて互い
の接近移動を阻止するための反射型光電スイッチからな
る接近検出器(接近検出手段の一例)31が設けられて
いる。この接近検出器31は、No.1の移動棚1では
前後方向Aの2箇所に、他のNo.2,3の移動棚1に
は前方の1箇所に設けられている。
【0022】また上記物品収納部14を形成する支柱1
1の中で最も右側の支柱11間に形成される正面には、
各作業用通路S毎に操作パネル35が設けられている。
この操作パネル35には、図4に示すように、半球状の
空間36と、移動棚1の走行を停止する停止ボタン38
と、作業用通路Sを選択し操作する操作ボタン39と、
開通路インターロックより点灯する赤ランプ40と、走
行中に点滅する黄ランプ41と、操作ボタン39の操作
信号の入力またはリモコン(後述する)の操作信号の受
信により点灯する緑ランプ42が設けられている。また
各移動棚1にはそれぞれ走行中に鳴動されるブザー(鳴
動手段)43が設けられている。さらに、上記操作パネ
ル35の半球状の空間36の内部に、作業員が所持する
光伝送式の棚操作用リモコン(図示せず)により送信さ
れるたとえば伝送信号の受信装置45の受信素子(受信
手段)が配置されている。
【0023】いま、作業用通路S1,S2,S3,S4
にそれぞれ対応する操作パネル35を、S1操作パネル
35,S2操作パネル35,S3操作パネル35,S4
操作パネル35と称す。S1操作パネル35とS2操作
パネル35がNo.1の移動棚1の前後方向Aの端部位
置に設けられ、S3操作パネル35がNo.2の移動棚
1の前方端部位置に設けられ、S4操作パネル35がN
o.3の移動棚1の前方端部位置に設けられている。
【0024】またS2〜S4操作パネル35の内部には
それぞれマイクロコンピュータからなるコントローラ5
1(図4)と各走行駆動手段23のモータ24を駆動す
るインバータ(駆動制御手段)52(図4)が設けられ
る。
【0025】また図1、図2に示すように、前記インバ
ータ52とコントローラ51に対する給電やコントロー
ラ51間の信号授受などを行うために、固定棚5と移動
棚1間、移動棚1間に伸縮自在な水平ケーブルアーム5
3がそれぞれ設けられている。
【0026】ところで、作業用通路Sで作業を行う作業
者M1および荷役車両M2には、棚操作用リモコンの他
に、所在位置を確認するための携帯型超音波発信機(発
信手段)であるカード式の超音波発信機61、あるいは
荷役車両M2には取付型超音波発信機(発信手段)62
が設けられている。
【0027】また各作業用通路S1〜S4の上方位置に
は、超音波発信機61,62から発信された超音波を受
信する少なくとも3個の超音波受信機(受信手段)63
がそれぞれ移動棚1(固定棚5でもよい)に設置されて
いる。ここで、すべての作業用通路S1〜S4にそれぞ
れ対応して、それぞれ内蔵された受信アンテナの指向性
により、作業用通路S1を受信範囲とするS1超音波受
信機63と作業用通路S2を受信範囲とするS2超音波
受信機63とが第1移動棚1に、また作業用通路S3を
受信範囲とするS3超音波受信機63が第2移動棚1
に、作業用通路S4を受信範囲とするS4超音波受信機
63が第3移動棚1にそれぞれ設けられている。
【0028】なお、これら超音波受信機63を、棚設備
を収容する建物の天井部に作業用通路S1〜S4に対応
して設置してもよい。またここでは、作業用通路S1〜
S4ごとに、アンテナ付きのS1〜S4超音波受信機6
3をそれぞれ配置したが、作業用通路S1〜S4ごと
に、3つの受信アンテナ(受信手段)を設置し、アンテ
ナからの信号がそれぞれ入力される3つの受信部を有す
る1台の超音波受信機(受信手段)を設けてもよい。
【0029】この棚設備の回路構成は、図4に示すよう
に、固定棚5のブレーカ71を介して、各移動棚1のイ
ンバータ52に駆動電源が供給されるとともに、各移動
棚1のコントローラ(制御手段)51に制御電源が供給
されている。また各移動棚1のコントローラ51には、
移動棚1の接近検出器31、操作パネル35、幅ずれ検
出器4、ブザー、2台のインバータ52および棚操作用
リモコンからの光信号受信用の受信装置45がそれぞれ
接続されるとともに、各移動棚1のコントローラ51が
互いに接続されている。
【0030】また、コントローラ51により2台のイン
バータ52に対して制御信号(前進信号または後進信
号)が出力され、この制御信号に応じて各インバータ5
2によりモータ24が正逆駆動されることにより、移動
棚1が走行駆動される。そして幅ずれ検出器41の検出
データに基づいて左右のモータ24の速度に違いを持た
せることにより、移動棚1の幅ずれが解消される。
【0031】さらに、No.1の移動棚1のコントロー
ラ51には、前後の接近検出器31とS1操作パネル4
1およびS2操作パネル41が接続されるとともに、第
1移動棚1に設けられて作業用通路S1および作業用通
路S2を受信範囲とするS1超音波受信機63およびS
2超音波受信機63が接続されている。そして、No.
2の移動棚1のコントローラ51には、作業用通路S3
を受信範囲とするS3超音波受信機63が接続され、ま
たNo.3の移動棚1のコントローラ51には、作業用
通路S4を受信範囲とするS4超音波受信機63が接続
されている。
【0032】前記超音波発信機61,62は、各発信機
ごとにそれぞれ基準周期内で予め設定された分割時間に
基づいて、超音波のパルス波を順次発信するように構成
されている。そして、作業用通路S内で発信された超音
波発信機61または62からの信号を3個の超音波受信
機63でそれぞれ受信し、各コントローラ51では、超
音波受信機63の検出信号に基づいて、作業用通路S内
に受信機63(作業者M1や荷役車両M2)があると判
断した場合には、移動中の移動棚1を非常停止したり、
またコントローラ51の操作ボタン41が操作されて
も、インバータ52への指令はオフとして、移動棚1が
停止状態を維持するように構成されている。さらに、各
作業用通路Sごとに3箇所に設置された超音波受信機6
3によりそれぞれ受信された超音波パルスに基づいて、
作業者M1や荷役車両M2の位置をたとえば数十センチ
単位で算出して作業位置を確認することができる。さら
に各発信機61,62ごとに発信信号に組み込まれた固
有の識別情報(パルス形状や発生周期など)を、予め入
力された識別情報に紹介することで、それぞれカード式
発信機を所持する作業者M1または荷役車両M2を特定
表示することができる。このような作業者M1または荷
役車両M2の位置情報や識別情報は、複数の棚設備を具
備した大型の収納設備を集中コントローラにより集中管
理するなどに極めて有効となる。
【0033】上記構成において、作業者または荷役車両
が棚設備を利用する場合、所持した棚操作用リモコンを
使用して操作パネル35の受信装置45に対して操作信
号を発信すると、コントローラ51によりインバータ5
2を介して所定の移動棚1のモータ24が駆動され、移
動棚1が移動されて所望の作業空間Sが形成される。
【0034】この時、既に形成されていた作業空間S
に、別の作業員M1が作業中であったり、あるいは荷役
車両M2があった場合、作業員M1または荷役車両M2
に保持された超音波発信機61,62から分割時間に基
づいて発信された超音波のパルス波が超音波受信機63
により受信されており、各コントローラ51では、作業
用通路S内に受信機63(作業者M1や荷役車両M2)
があると判断すると、コントローラ51の操作ボタン4
1が操作されても、インバータ52への指令はオフとし
て、移動棚1が停止状態を維持される。これにより、移
動棚1との作業員M1や荷役車両M2との接触事故が未
然に防止される。
【0035】上記実施の形態によれば、作業者M1や荷
役車両M2などの作業体に保持された超音波発信機6
1,62と、この超音波発信機61,62からの超音波
信号を受信する超音波受信機63とにより、作業用通路
Sから発信される信号を受信することにより、コントロ
ーラ51により移動棚1の移動を停止するように構成さ
れるので、作業用通路S内に作業者M1や荷役車両M2
が存在する場合には、移動棚1の移動が停止されて、移
動する移動棚で作業者M1がけがをしたり、荷役車両M
2が損傷するような事故を未然に防止することができ、
安全が確保される。したがって、従来のように多数の光
軸調整も不要で、メンテナンスも容易となり、送受信機
の数も少なく低コストで提供することができる。また、
移動棚1の形態に左右されることもなく、作業用通路S
における安全性を確保することができる。
【0036】また棚設備内で物品を取り扱う作業者M1
にカード式超音波発信機61を所持させるか、荷役車両
M2に取付式超音波発信機62を装備しておくだけで、
作業用通路S内に侵入した作業者M1や荷役車両M2を
確実に検出でき、移動棚1の移動を停止することで、安
全性を確保することができる。
【0037】さらに、超音波発信機61,62からの信
号から識別情報を読み取ることにより、作業用通路S内
に侵入した作業者M1や荷役車両M2の識別が可能とな
るとともに、3個以上の超音波受信機63を使用して超
音波信号を受信することで、作業者M1や荷役車両M2
の作業位置を正確に確認することができ、作業用通路S
における作業状態などを把握することができて、棚設備
における作業管理を促進して自動化を図ることができ
る。
【0038】図6は送信手段および受信手段が異なる他
の実施の形態を示する。第1の実施の形態と同一部材に
は同一符号を付して説明を省略する。発信手段を作業者
M1や荷役車両M2に保持させるのは同様であるが、こ
の発信手段は、微弱電波を発信するカード式61および
取付式発信機62である。そして作業用通路Sに面する
固定棚5または移動棚1の前面または後面の任意位置
(図では下端部前面または下端部後面)に、作業用通路
Sの長さ方向ほぼ全長にわたって線状アンテナ81が設
置されている。そして各線状アンテナ51に受信された
信号は、受信機(図示せず)からコントローラ51に入
力され、コントローラ51では、受信信号の電界強度に
基づいて、検出された信号が作業用通路S内で発信され
たかどうかを判断して、作業者M1や荷役車両M2が作
業用通路Sに存在するかどうかを判断するように構成さ
れている。
【0039】上記実施の形態では、作業者M1や荷役車
両M2が作業用通路Sに存在するかどうかを正確に判断
することができ、簡単で安価な装置で棚設備の安全性を
確保することができる。
【0040】なお、上記実施の形態では、送受信手段で
使用する信号を超音波または微弱電波によりおこなった
が、赤外線など人体に悪影響のない種類や範囲内であれ
ばよい。
【0041】また、上記実施の形態では、接近検出器3
1として光電スイッチを使用しているが、光電スイッチ
に限ることなく、移動棚1または固定棚5の接近を検出
できる磁気センサなどであってもよい。
【0042】さらに、本実施の形態では、完全無軌条方
式の移動棚1が示されているが、ガイドレールに案内さ
れるガイド・無軌条式の移動棚であってもよく、また走
行車輪20を鍔付きの車輪としてレールに案内されるレ
ール式の移動棚であってもよい。
【0043】さらにまた、上記実施の形態では、物品収
納部13を、たとえば事務所に設置されることを想定し
て、物品を直接に載置、収納する形式としているが、こ
れはたとえばフォークリフトなど荷役車両M2により物
品の取扱いを行う倉庫に設置されることを想定して、パ
レットを介して物品の載置、収納を行う形式や、箱コン
テナを載置、収納させる形式などとしてもよい。
【0044】また上記実施の形態では、物品収納部13
を支柱11と棚板12により上下左右に形成している
が、物品収納部13はかかる形式以外の形式であっても
よい。たとえば1段の物品収納部13のみからなる形式
や上方が開放された形式などであってもよい。
【0045】さらに上記実施の形態では、操作手段とし
て光伝送式の棚操作リモコンを使用したが、赤外線や電
波、超音波を利用する携帯式操作機であってもよく、ま
た操作パネル35に設けられた操作ボタン39を使用す
ることもできる。
【0046】さらにまた上記実施の形態では、走行支持
装置として走行車輪20の形式が示されているが、これ
はキャタピラ形式(ローラチェーン形式)などであって
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、作業者や荷役車両などの作業体に保持された
発信機と、この発信手段からの信号を受信する受信手段
から構成されるので、従来のように多数の光軸調整も不
要でメンテナンスも容易となり、部品点数も少なく大幅
にコストを削減することができる。また、作業用通路か
ら発信される信号を受信可能であればよいため、移動棚
の様態に左右されることがなく、作業用通路における棚
設備の安全性を確保することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、棚設備内で
物品を取り扱う作業者に携帯型発信機を所持させたり、
荷役車両に携帯型発信機を装備するだけで、作業用通路
内における作業者や荷役車両の有無を確認することがで
き、移動棚の移動を停止して安全を確保することができ
る。
【0049】請求項3記載の発明によれば、移動棚が動
作範囲とするすべての作業用通路が受信範囲となるの
で、棚設備内に形成されるすべての作業用通路にわたっ
て安全性を確保することができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、発信手段を
保持する作業者や荷役装置の位置を確認して、作業用通
路における作業状態を認識できるので、さらに安全性を
向上させることができる。またこの位置検出を利用して
して作業用通路における作業状態を把握することによ
り、棚設備における作業管理や自動化を促進することが
できる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、発信手段を
保持する作業者や荷役装置を識別することにより、棚設
備における作業管理や自動化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棚設備の実施の形態を示す全体斜
視図である。
【図2】同棚設備の全体平面図である。
【図3】同棚設備の全体側面図である。
【図4】同棚設備の操作パネルを示す正面図である。
【図5】同棚設備の回路構成図である。
【図6】本発明に係る棚設備の他の実施の形態を示す全
体斜視図である。
【図7】従来の棚設備を示す概略平面図である。
【符号の説明】
S(S1〜S4) 作業用通路 i 走行経路 1 移動棚 3 被検出体 4 幅ずれ検出器 5 固定棚 14 物品収納部 20 走行車輪 35 操作パネル 51 コントローラ 52 インバータ 61 超音波発信機 62 超音波発信機 63 超音波受信機 81 受信アンテナ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の移動棚が互いに接近離間する方向に
    移動自在に配設され、前記移動棚に面して開放される作
    業用通路から移動棚に対して物品を取り扱う棚設備であ
    って、 物品を取り扱う作業体に発信手段を保持させ、 前記発信手段から発信される信号を受信する受信手段を
    設け、 前記受信手段が発信手段からの信号を受信し作業用通路
    内に作業体が位置するのを検出すると、移動棚の移動を
    停止する制御手段を設けたことを特徴とする棚設備。
  2. 【請求項2】発信手段は、作業体に保持された携帯型発
    信機とすることを特徴とする請求項1記載の棚設備。
  3. 【請求項3】受信手段は、移動棚が動作範囲とするすべ
    ての作業用通路にわたって受信可能な範囲とすることを
    特徴とする請求項1または2記載の棚設備。
  4. 【請求項4】受信手段は、少なくとも3個の受信機から
    なり、 制御手段は、受信した信号に基づいて発信手段の発信位
    置を演算可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の棚設備。
  5. 【請求項5】発信手段から発信される信号は、識別情報
    を含み、 制御手段は、受信手段により受信された信号から前記識
    別情報に基づいて複数の発信手段を識別可能に構成され
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    棚設備。
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