JP2003304604A - モータ制御装置および方法 - Google Patents

モータ制御装置および方法

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JP2003304604A
JP2003304604A JP2002106139A JP2002106139A JP2003304604A JP 2003304604 A JP2003304604 A JP 2003304604A JP 2002106139 A JP2002106139 A JP 2002106139A JP 2002106139 A JP2002106139 A JP 2002106139A JP 2003304604 A JP2003304604 A JP 2003304604A
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Yoshimasa Toki
吉正 土岐
Akira Suwabayashi
明 諏訪林
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの温度保護を図ると同時にモータの性能
を充分に発揮できるモータ制御装置を提供する。 【解決手段】モータの温度を検出する温度センサ24,
26と、モータの温度Tが制限温度以上である場合にモ
ータの出力を制限するモータ出力制御手段104,12
2,124と、温度センサにより検出された温度の変化
率rを検出する温度変化率検出部128と、温度変化率
検出部128により検出された温度の変化率rが所定の
変化率r0 以上である場合には、制限温度を第1の制
限温度T1に設定するとともに、温度の変化率rが所定
の変化率r0 よりも小さい変化率である場合には、制
限温度を第1の制限温度T1より高い第2の制限温度T
2に設定する制限温度設定手段126と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車、バイ
ブリッド自動車、燃料電池自動車など、各種自動車の駆
動源として搭載されるモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気自動車などに利用される
モータの温度保護を目的として、モータのコイルの温度
を検出し、この温度が所定の制限温度以上になった場合
にモータの出力を制限する技術が知られている(特開2
000−32602号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のモータ制御装置は、単にモータのコイルの温度
が所定の制限温度以上であるかどうかだけでモータの出
力制限を行っているが、モータのコイル温度が所定温度
以上である場合であっても、たとえば高速道路を走行し
ている場合などではそのままの走行が可能な場合もあ
る。すなわち、実際にはモータの出力制限をしなくても
走行できるのに、モータのコイル温度だけでモータの出
力制限をしてしまうので、本来の出力で走行できる距離
がそれだけ短くなり、モータの性能を充分に発揮できて
いなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータの温度
保護を図ると同時にモータの性能を充分に発揮できるモ
ータ制御装置を提供することを目的とする。
【0005】上記目的を達成するために、本発明によれ
ば、モータの温度を検出する温度検出手段と、前記モー
タの温度が制限温度以上である場合に前記モータの出力
を制限するモータ出力制御手段と、前記温度検出手段に
より検出された温度の変化率を検出する温度変化率検出
手段と、前記温度変化率検出手段により検出された温度
の変化率が所定の変化率以上である場合には、前記制限
温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温度の
変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率である場
合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第
2の制限温度に設定する制限温度設定手段と、を備えた
モータ制御装置が提供される。
【0006】また、本発明によれば、モータの温度を検
出するステップと、前記モータの温度の変化率を検出す
るステップと、前記温度の変化率が所定の変化率以上で
ある場合には、制限温度を第1の制限温度に設定すると
ともに、前記温度の変化率が前記所定の変化率よりも小
さい変化率である場合には、前記制限温度を前記第1の
制限温度より高い第2の制限温度に設定するステップ
と、前記モータの温度が制限温度以上である場合には前
記モータの出力を制限するステップと、を有するモータ
制御方法が提供される。
【0007】本発明のモータ制御装置および方法では、
温度検出手段によりモータの温度を検出し、この温度が
制限温度以上である場合には、モータ出力制御手段によ
りモータの出力を制限するが、これとともに温度変化率
検出手段によりモータの温度の変化率を検出し、この変
化率に応じて制限温度の設定を変える。
【0008】すなわち、モータの温度の変化率が所定の
変化率以上である場合は、モータの温度上昇が大きいと
判断して制限温度を第1の制限温度に設定し、これ以上
の温度になったらモータの出力を制限する。
【0009】これに対して、温度の変化率が所定の変化
率より小さい場合には、モータの温度上昇が小さいと判
断して制限温度を第1の制限温度より高い第2の制限温
度に設定し、これ以上の温度になったらモータの出力を
制限する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、モータの出力を制限し
ないで走行できる距離が伸び、モータの温度保護を図り
ながらモータの性能を充分に発揮させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係るモー
タ制御装置を利用したハイブリッド自動車の構成を示す
ブロック図、図2は本発明の実施形態に係るモータ制御
装置の制御手順を示すフローチャート、図3は本発明の
実施形態に係るモータ制御装置の作用を説明するための
グラフである。
【0012】図1に示すハイブリッド自動車は、モータ
20と、エンジン(不図示)と、モータ20を制御する
モータコントローラ12と、エンジンを制御するエンジ
ンコントローラ14と、モータコントローラ12および
エンジンコントローラ14への指令信号を送出する車両
コントローラ10と、モータ20への電源としての強電
バッテリ16と、強電バッテリ16の直流電力を交流電
力に変換してモータ20へ供給するインバータ18とを
備えて構成される。
【0013】車両コントローラ10は、エンジン出力要
求値演算部102とモータ出力要求値演算部104とを
備え、これらエンジン出力要求値演算部102およびモ
ータ出力要求値演算部104のそれぞれには、ハイブリ
ッド自動車のアクセル開度28、車速30および強電バ
ッテリ16の容量32などの車両情報が入力される。同
図に示す例では、エンジン出力要求値演算部102およ
びモータ出力要求値演算部104に入力される車両情報
を上記のアクセル開度28、車速30および強電バッテ
リ容量32としているが、本発明のモータ制御装置では
これら車両情報には何ら限定されず、これ以上の車両情
報を入力するように構成してもよい。
【0014】エンジン出力要求値演算部102は、車両
情報に基づいてエンジン側で負担すべき出力を演算し、
エンジンコントローラ14にトルク指令値を送出する。
また、モータ出力要求値演算部104は、車両情報に基
づいてモータ20側で負担すべき出力を演算し、モータ
コントローラ12のモータ制御電流演算部122へトル
ク指令値を送出する。この車両コントローラ10にて、
ハイブリッド自動車におけるエンジンとモータ20との
切り換えおよびその制御の基礎となる負担率の演算が実
行される。
【0015】本例のモータコントローラ12は、モータ
制御電流演算部122と、出力制限係数演算部124
と、制限温度設定部126と、温度変化検出部128と
を備えて構成されている。
【0016】モータ制御電流演算部122は、車両コン
トローラ10のモータ出力要求値演算部104から受け
取ったモータの出力要求値(トルク指令値)になるよう
に、モータ20に供給される電力を制御するもので、本
例ではインバータ18へ制御信号が出力される。このと
き、モータ20に設けられた回転センサ22からモータ
20の回転数が入力され、これを用いてインバータへの
制御信号が演算される。
【0017】特に本実施形態のハイブリッド自動車に
は、モータ20の温度保護を図るために、モータ20に
設けられた温度センサ24と、インバータ18に設けら
れた温度センサ26と、これら温度センサ24,26で
検出された温度を取り込み、現在の温度に加えて、温度
の変化率を検出する温度変化検出部128と、温度変化
検出部128からのデータに基づいて制限温度を設定す
る制限温度設定部126と、制限温度設定部126で設
定された制限温度を閾値として、温度変化検出部128
で検出されたモータ20の温度がこの制限温度を超えた
場合に、モータ出力要求値演算部104へモータ20の
出力を制限するための係数を演算して送出する出力制限
係数演算部124とを備えている。
【0018】本例に係る温度センサ24,26は、モー
タ20のコイルの温度を検出するもの24でも、インバ
ータ18の温度を検出するもの26でも、何れのもので
もよい。また、温度センサはモータ20のコイルおよび
インバータ18の両方に設ける必要はなく、少なくとも
何れか一方であればよい。
【0019】温度変化検出部128は、温度センサ2
4,26で検出されたモータコイルおよび/またはイン
バータ18の温度を所定の時間間隔で取り込み、取り込
んだ温度Tを制限温度設定部126に送出する。またこ
れとともに、温度変化検出部128は、単位時間Δtあ
たりに変化する温度ΔTの変化率ΔT/Δtを求め、こ
れも制限温度設定部126に送出する。
【0020】制限温度設定部126は、温度変化検出部
128で検出されたモータ20コイルおよび/またはイ
ンバータ18の温度Tと、温度の変化率ΔT/Δtとを
所定間隔で取り込み、モータ20の出力制限を行うべき
かどうかを判断し、出力制限を行うときは、どのくらい
の割合で出力制限するかを0%〜100%の百分率をも
ってモータ出力要求値演算部104に指令する。
【0021】詳細な手順は後述するが、この制限温度設
定部126には、制限温度の初期値として第1の制限温
度T1が設定され、また第2の設定温度T2も制限温度
として設定切り換え可能とされている。さらに、第1の
制限温度T1から第2の制限温度T2に一旦更新したの
ち、さらに第1の制限温度T2に更新可能とされてい
る。なお、第1の制限温度T1と第2の制限温度T2と
は、T1>T2の関係にある。
【0022】出力制限係数演算部124は、制限温度設
定部126から送出されたモータ20の出力制限の指令
信号に応じて、モータ出力要求値を変更するための指令
信号をモータ出力要求値演算部104へ送出する。具体
的には、モータコイルおよび/またはインバータ18の
温度Tが制限温度T1またはT2以上となったら、温度
Tに応じた制限係数%が予め設定(マップ化)されてお
り、この制限温度に達してから所定時間後にモータ出力
が0%となるように徐々にモータの出力を減少させる。
なお、減少したモータの出力分は、車両コントローラ1
0のエンジン出力要求値演算部102で増加させ、エン
ジンにてその減少出力をアシストする。
【0023】車両コントローラ10,モータコントロー
ラ12およびエンジンコントローラ14はマイクロコン
ピュータなどで構成することができ、これらを別のマイ
クロコンピュータで構成することも、あるいは一つのマ
イクロコンピュータで構成することもできる。
【0024】次に図2に示すフローチャートを用いて動
作を説明する。まず、制限温度設定部126は、制限温
度の初期値として第1の制限温度T1を設定するととも
に、温度変化率rのしきい値としてrを設定する
(ステップ1)。
【0025】ハイブリッド自動車の走行を開始したら、
温度変化検出部128は、モータコイルの温度センサ2
4および/またはインバータ18の温度センサ26から
温度Tを所定間隔で読み込む(ステップ2)。温度変化
検出部128では、読み込まれた温度Tが、制限温度の
初期値として設定されている第1の制限温度T1より高
いかどうかを判断する(ステップ3)。そして、温度T
が第1の制限温度T1より低い場合には、制限温度をそ
のままの第1の制限温度T1を維持したまま、ステップ
1に戻る。この場合、出力制限係数演算部124からモ
ータ出力要求値演算部104に対しては、出力制限を行
わない、すなわち100%の制限係数を送出する。
【0026】したがって、モータ出力要求値演算部10
4では、アクセル開度28,車速30および強電バッテ
リ容量32などの車両情報に基づいて演算されるトルク
指令値をそのままモータ制御電流演算部122に送出
し、モータ制御電流演算部122では、モータ20の出
力がトルク指令値どおりとなるように制御電流を供給す
る。これにより、ハイブリッド自動車はモータ20の能
力を100%発揮した状態で走行する。
【0027】ステップ3において、温度Tが第1の制限
温度T1以上である場合には、温度変化率演算部128
は、さらにそのときの温度の変化率ΔT/Δt=rを求
め(ステップ4)、この温度変化率rが、予め設定され
ている所定の温度変化率r より大きいか小さいかを判
断する(ステップ5)。
【0028】そして、r≧rであるときは、モータ
出力要求値演算部104にモータ20の出力を制限する
指令信号、具体的には後述するように制限係数0%〜1
00%を送出する(ステップ6)。
【0029】ステップ6のモータ20の出力制限の一例
を説明すると、出力制限係数演算部124からモータの
出力を制限する指令信号、具体的には0%〜100%の
百分率で出力される指令信号を受け取ると、モータ出力
要求値演算部104は、アクセル開度28,車速30お
よび強電バッテリ容量32などの車両情報から演算され
たモータ出力要求値であるトルク指令値に、上述した出
力制限係数を乗じ、このトルク指令値をモータ制御電流
演算部122へ送出する。たとえば、車両情報から演算
されたモータ出力要求値がトルク指令値として100で
あり、出力制限係数演算部124で演算された制限係数
が当初80%であったとすると、100×80%=80
というトルク指令値をモータ制御電流演算部122に送
る。
【0030】モータ制御電流演算部122は、受け取っ
たモータ出力のトルク指令値に応じた制御電流をインバ
ータ18に供給し、インバータ18はこの制御電流に応
じた交流電流をモータ20に流す。これにより、モータ
20の出力は本来の出力の80%に制限される。なお、
モータ20の出力を80%に制限した分は、車両コント
ローラ10側で認識されるので、エンジン出力要求値演
算部102でこの分の出力が加算され、その加算された
トルク指令値がエンジンコントローラ14に送られ、エ
ンジンの出力を増加させることでモータ20の制限出力
を補う。
【0031】出力制限係数演算部124から送られる制
限係数は、たとえば温度Tに応じて予め決められた値で
あり、マッピングにより抽出されるが、所定時間後にモ
ータ出力が0%となるように直線的に減少させる係数
(%)とすることもできる。また、特に限定されず一定
値であっても、また段階的に減少するような係数であっ
てもよい。
【0032】ステップ5に戻り、温度変化率がr<r
であるときは、制限温度設定部126は、制限温度
として、初期値である第1の制限温度T1から、これよ
りも高い温度である第2の設定温度T2に設定変更する
(ステップ7)。なお、それまでの第1の制限温度T1
も記憶しておく。
【0033】そして、まず先のモータコイルおよび/ま
たはインバータの温度Tが、それまで設定されていた第
1の制限温度T1以上かどうかを判断する(ステップ
8)。ここで、ハイブリッド自動車が速度を落とし、モ
ータ20の負荷が減少するなどして温度Tが降下してい
るときは、制限温度を再び第1の制限温度T1に戻す
(ステップ9)。これにより、モータ20の温度保護が
より適切に行われることになる。
【0034】ステップ8において、モータコイルおよび
/またはインバータ18の温度Tが第1の制限温度T1
以上であるときは、ステップ10へ進み、この温度T2
が第2の制限温度T2以上であるかどうかを判断する。
このとき、温度Tが第2の制限温度T2以上であるとき
は、ステップ6へ進んで、上述したようにモータ出力要
求値演算部104にモータ20の出力を制限する指令
(制限係数)を送出し、モータ20の出力を制限する。
【0035】ステップ10において、温度Tが第2の制
限温度T2未満であるときは、モータ出力要求値演算部
104にはそのままの係数100%を送出し続け、モー
タ20の出力は制限しないでステップ8へ戻る。このス
テップ3→ステップ4→ステップ5→ステップ7→ステ
ップ8→ステップ10というルートを経由することで、
モータの出力を制限しないで走行できる距離が伸び、モ
ータの温度保護を図りながらモータの性能を充分に発揮
させることができる。
【0036】図3は、本例のハイブリッド自動車を走行
させた場合の走行時間tと、モータ20等の温度Tとの
関係をより具体的に示すグラフである。
【0037】ここでは仮に、走行開始時のモータ20等
の温度Tを20℃、第1の制限温度T1を120℃、第
2の制限温度T2を140℃、出力制限係数が0%とな
るモータ20等の温度を160℃とし、走行速度100
km/hで走行したときにモータ20等に3℃/min
の温度上昇があるものとする。また、所定の温度変化率
は3℃/minよりも大きい値であるものとす
る。
【0038】モータ20等の温度Tが第1の制限温度T
1(120℃)に達するのは33分後(t1)であり、
従来のモータ制御装置ではこの時間t1からモータの出
力制限が開始され、たとえばモータ20等の温度が16
0℃に達する時間t3に向かって直線的に制限係数を減
少させる。
【0039】これに対して、本例のモータ制御装置で
は、モータ20等の温度変化率3℃/minが所定の温
度変化率以下であることから、時間t1ではモータ20
の出力制限を行わず、そのまま制限係数100%で走行
を継続する。そして、モータ20等の温度Tが第2の制
限温度T2(140℃)に達する40分後(t2)にな
って初めてモータ20の出力の制限を開始し、この時間
t2からモータ20等の温度が160℃に達する時間t
3に向かって直線的に制限係数を減少させる。
【0040】このように、本例のモータ制御装置によれ
ば、t2−t1の時間である7分だけ、モータ20の出
力を100%としたまま走行することができ、モータ2
0の性能を充分に発揮できるとともに、乗員のストレス
を緩和することができる。ちなみに、この7分は走行距
離にして11kmに相当し、この距離だけそれまでどお
りの走行を続けることができる。なお、実際には車速の
変化があるので、モータ20の温度も逐次変動し、これ
によりモータ20の最大能力で走行できる距離が一層増
加することになり、本例の効果がより大きく発揮され
る。
【0041】また、従来のモータ制御装置では、時間t
1の時点でモータの出力制限が開始するので、エンジン
でアシストしない限り同じアクセル開度では速度が落ち
てくることになる。
【0042】本例では、モータの温度上昇の速度は走行
状態で異なる点に着目している。たとえば、急勾配の坂
道を上る場合は高負荷運転となり、短時間でモータ20
の温度は上昇するが、高速道路を連続運転する場合は比
較的負荷が低くなるので、モータ20の温度上昇は緩や
かとなる。こうした走行状態をも加味したモータ制御を
実行することで、モータの出力を制限しないで走行でき
る距離が増加する一方で、急激な温度上昇の場合は従来
と同じ制限温度であることからモータの温度的保護も確
実に図ることができる。
【0043】ちなみに、第1の制限温度T1と第2の制
限温度T2とを決定するに際しては、高速道路走行時の
モータ温度の飽和温度を考慮することが一つの手法とし
て挙げられる。すなわち、高速道路走行時のモータの飽
和温度が第1の制限温度と第2の制限温度の間に位置す
るように第1の制限温度T1と第2の制限温度T2とを
決定すれば、上述したような本例の効果を発揮すること
ができる。
【0044】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0045】上述した実施形態では、モータの温度Tと
してモータコイルとインバータ18の両者の温度を検出
したが、この場合の制御方法としては、両者の温度を比
較して何れか高い方を温度Tとすればよい。また、何れ
か一方の温度を検出するように構成してもよい。
【0046】さらに、上述した実施形態では、ハイブリ
ッド自動車に利用した例で本発明のモータ制御装置を説
明したが、本発明のモータ制御装置は、電気自動車、燃
料電池自動車など、各種自動車の駆動源として搭載され
るモータの制御装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るモータ制御装置を利用
したハイブリッド自動車の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施形態に係るモータ制御装置の制御
手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係るモータ制御装置の作用
を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
10…車両コントローラ 102…エンジン出力要求値演算 104…モータ出力要求値演算部(モータ出力制御手
段) 12…モータコントローラ 122…モータ制御電流演算部(モータ出力制御手段) 124…出力制限係数演算部(モータ出力制御手段) 126…制限温度設定部(制限温度設定手段) 128…温度変化検出部(温度変化検出手段) 14…エンジンコントローラ 16…強電バッテリ 18…インバータ 20…モータ 22…回転センサ 24,26…温度センサ(温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PI18 PI29 PU08 PV09 QN03 SE03 TO05 TR04 TR05 TU11 TW10 TZ09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの温度を検出する温度検出手段と、 前記モータの温度が制限温度以上である場合に前記モー
    タの出力を制限するモータ出力制御手段と、 前記温度検出手段により検出された温度の変化率を検出
    する温度変化率検出手段と、 前記温度変化率検出手段により検出された温度の変化率
    が所定の変化率以上である場合には、前記制限温度を第
    1の制限温度に設定するとともに、前記温度の変化率が
    前記所定の変化率よりも小さい変化率である場合には、
    前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第2の制限
    温度に設定する制限温度設定手段と、を備えたモータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記制限温度設定手段は、前記制限温度を
    前記第2の制限温度に設定したのちに、前記温度検出手
    段により検出されたモータの温度が前記第1の制限温度
    未満又は前記第1の制限温度以下である場合には、前記
    制限温度を前記第1の制限温度に設定する請求項1記載
    のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記温度検出手段は、前記モータのコイル
    の温度を検出する請求項1又は2記載のモータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記温度検出手段は、前記モータのインバ
    ータの温度を検出する請求項1又は2記載のモータ制御
    装置。
  5. 【請求項5】モータの温度を検出するステップと、 前記モータの温度の変化率を検出するステップと、 前記温度の変化率が所定の変化率以上である場合には、
    制限温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温
    度の変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率であ
    る場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高
    い第2の制限温度に設定するステップと、 前記モータの温度が制限温度以上である場合には前記モ
    ータの出力を制限するステップと、を有するモータ制御
    方法。
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