JP5092730B2 - バッテリの充電方法および充電制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、バッテリと、平滑コンデンサと、インバータとを有するとともに、電源との接続が可能な接続部を有する電気回路におけるバッテリの充電方法および充電制御装置に関する。
従来から、交流電源より供給される交流電流を平滑コンデンサにより平滑して直流電流に変換した後、インバータによってその直流電流を交流電流に変換し、モータ等の負荷に供給することが行われている。
しかしながら、このような電力供給システムの場合、電源から負荷への電流供給開始時には、平滑コンデンサ内の電荷が略0となっているため、平滑コンデンサおよび他の回路素子に過大な突入電流が流れるという問題があった。
このような背景から、下記特許文献1では、蓄電装置としてのバッテリを備えたものにおいて、バッテリと平滑コンデンサ(インバータ)との間に昇降圧コンバータを設けたものが開示されている。下記特許文献1では、負荷への電流供給開始前に、バッテリからの供給電圧を徐々に昇圧させながら予め平滑コンデンサに電力(電荷)を供給する所謂プリチャージを行うことで、上述した突入電流の発生を防止している。
また、下記特許文献1に開示された先行技術は、バッテリを用いて平滑コンデンサをプリチャージするようにしているため、例えば、下記特許文献2に開示されているような、突入電流制限素子としての制限抵抗、及び該制限抵抗への電流供給を切換えるバイパス回路(リレースイッチ)を設ける必要がないという点で優れている。
特開2004−242418号公報 特開平5−30756号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている先行技術では、上記特許文献2に開示されているような制限抵抗が設けられていないために、電源からバッテリへの充電が行われる時には突入電流を抑制することができないという問題があった。
そこで、バッテリ充電時を考慮して上記制限抵抗を設けることも考えられる。しかしながら、この場合、電流供給開始から所定時間経過後の、突入電流発生の虞がなくなったタイミングで制限抵抗への電流供給を遮断するバイパス回路(リレースイッチ)を併設しなければならない。
このため、電源によるバッテリ充電のためだけに制限抵抗を設けることは、システムの複雑化を招き、ひいてはコスト面で不利となってしまう。
この発明は、電源によりバッテリを充電する時の突入電流を、特別な制限素子を設けることなく抑制することができるバッテリの充電方法および充電制御装置を提供することを目的とする。
この発明のバッテリの充電方法は、エンジンによって駆動され交流電流を出力するモータジェネレータと、バッテリと、平滑コンデンサと、インバータとを有するとともに、外部電源との接続が可能な接続部と、昇降圧コンバータとを備え、上記平滑コンデンサが、上記バッテリと上記インバータとの間に接続され、上記昇降圧コンバータが、上記バッテリと上記平滑コンデンサとの間に接続されると共に、上記モータジェネレータがスイッチを介してインバータへ結線され、
モータジェネレータとインバータとの間の接点に外部電源接続センサを介して外部電源が接続された電気回路におけるバッテリの充電方法であって、上記昇降圧コンバータにより上記バッテリからの供給電圧を徐々に昇圧しながら上記平滑コンデンサのプリチャージを開始する第1の工程と、上記プリチャージの終了後において上記外部電源からの電流の供給により上記平滑コンデンサを介して上記バッテリの充電を実行する第2の工程とを有するものである。
この構成によれば、外部電源からの電流の供給によりバッテリの充電を行うにあたり、先ずバッテリによる平滑コンデンサのプリチャージを開始させるようにすることで、突入電流制限用の制限素子(例えば抵抗素子)を設けなくても、バッテリ充電開始時の突入電流発生を抑制することができる。
また、上記第2の工程が、上記第1の工程の後、上記平滑コンデンサのプリチャージが終了してから実行されるものであるから、平滑コンデンサへの充電が充分になされた状態でバッテリの充電を開始させることができ、バッテリの充電時における突入電流の発生をより確実に抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記外部電源によるバッテリ充電の開始が、上記接続部を開閉する扉部材の開動作により予測された時、上記第1の工程を実行するものである。
この構成によれば、外部電源によるバッテリ充電の開始が、上記接続部を開閉する扉部材の開動作により予測された時、平滑コンデンサへのプリチャージを実行するようにしたため、少なくとも平滑コンデンサの電圧が0(V)の状態、すなわ平滑コンデンサに電荷がチャージされていない状態からバッテリの充電が開始されることを防止でき、これによって大きな突入電流が発生することを防止できる。
そして、外部電源が接続部に接続される前に予め平滑コンデンサのプリチャージを開始するようにしたことで、外部電源を接続部に接続した時には、バッテリへの充電を迅速に開始させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1の工程が、上記平滑コンデンサの電圧が所定電圧値より低い時に実行されるものである。
この構成によれば、既に平滑コンデンサにて電荷がチャージされている時、すなわ平滑コンデンサの電圧が所定値に達している時には、上記第1の工程を実行しなくても突入電流を抑制することができる。
この発明のバッテリの充電制御装置は、エンジンによって駆動され交流電流を出力するモータジェネレータと、バッテリと、平滑コンデンサと、インバータとを備えるとともに、外部電源との接続が可能な接続部と、昇降圧コンバータとを備え、上記平滑コンデンサが、上記バッテリと上記インバータとの間に接続され、上記昇降圧コンバータが、上記バッテリと上記平滑コンデンサとの間に接続されると共に、上記モータジェネレータがスイッチを介してインバータへ結線され、モータジェネレータとインバータとの間の接点に外部電源接続センサを介して外部電源が接続されるバッテリの充電制御装置であって、上記昇降圧コンバータにより上記バッテリからの供給電圧を徐々に昇圧しながら上記平滑コンデンサのプリチャージを行うプリチャージ手段を有し、該プリチャージ手段による上記平滑コンデンサへのプリチャージ終了後に、上記外部電源からの電流の供給により上記平滑コンデンサを介して上記バッテリの充電を実行する充電手段を備えたものである。
この構成によれば、外部電源からの電流の供給によりバッテリの充電を行うにあたり、先ずプリチャージ手段よって平滑コンデンサのプリチャージを開始させるようにすることで、突入電流制限用の制限素子を設けなくても、バッテリ充電開始時の突入電流発生を抑制することができる。
また、上記接続部が、上記電源としての外部電源と接続可能とされるものであるから、バッテリの充電を外部電源からの電流の供給により実行する場合にも適用させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記外部電源と上記平滑コンデンサとの接続を遮断する遮断手段を有し、上記充電手段は、上記外部電源が上記接続部に接続された時で、かつプリチャージ中においては、上記遮断手段により上記外部電源からの電流の供給を遮断するものである。
この構成によれば、遮断手段により、外部電源が接続部に接続された直後で、かつプリチャージ中においては、外部電源から平滑コンデンサに電流が供給されることを防止できる。このため、バッテリの充電時における突入電流の発生をより確実に抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記外部電源によるバッテリ充電の開始を、上記接続部を開閉する扉部材の開動作にて予測する予測手段を備え、上記プリチャージ手段は、上記予測手段による上記予測に基づいて上記平滑コンデンサのプリチャージを開始するものである。
この構成によれば、外部電源によるバッテリ充電の開始が予測された時、平滑コンデンサへのプリチャージを実行するようにしたため、少なくとも平滑コンデンサの電圧が0(V)の状態、すなわ平滑コンデンサに電荷がチャージされていない状態からバッテリの充電が開始されることを防止でき、これによって大きな突入電流が発生することを防止できる。
そして、外部電源が接続部に接続される前に予め平滑コンデンサのプリチャージを開始するようにしたことで、外部電源を接続部に接続した時には、バッテリへの充電を迅速に開始させることができる。
この発明によれば、外部電源からの電流の供給によりバッテリの充電を行うにあたり、先ずバッテリによる平滑コンデンサのプリチャージを開始させるようにすることで、突入電流制限用の制限素子を設けなくても、バッテリ充電開始時の突入電流発生を抑制することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図であり、図2は同ハイブリッド車両の要部を示す配線図である。図1に示すように、本実施形態に係るハイブリッド車両は、エンジン10と、このエンジン10によって駆動されるモータジェネレータ20とを有しているシリーズハイブリッド車両である。
シリーズハイブリッド車両とは、例えば特開2005−204370号公報に開示されているように、エンジンによって発電機を駆動し、該発電機からモータに電力を供給し、該モータで駆動輪を駆動する車両である。パラレルハイブリッド車両とは異なり、シリーズハイブリッド車両では、エンジンは発電専用に使用され、エンジンが発生した動力は機械的には駆動輪に伝達されない。
エンジン10は、例えば多気筒4サイクルガソリンエンジンであり、シリンダヘッドとシリンダブロックとによって要部が構成される本体11と、この本体11に形成される複数列の気筒12と、各気筒12に新気を導入するインテークマニホールド14と、各気筒12の既燃ガスを排出するエキゾーストマニホールド15とを備えている。
本体11には、各気筒12に対応して設けられた燃料噴射弁16および点火プラグ17が取付けられている。そして、各気筒12に設けられたピストンを昇降させることにより、当該ピストンに接続されたクランク軸10aを駆動するように構成されている。また、インテークマニホールド14には、新気の量を調整するためのスロットル弁18が設けられており、スロットルボディのアクチュエータ19によって駆動されるようになっている。
図1、図2に示すように、モータジェネレータ20は、エンジン10のクランク軸10aに連結された例えば3相の多相電動発電機であり、エンジン10に駆動されることによって交流電流を出力するとともに、交流電流を供給されることによってエンジン10を始動するモータとしても機能するように構成されている。
モータジェネレータ20は、交流電流を整流したり、直流電流を交流電流に変換したりする第1のインバータ23に接続されている。第1のインバータ23の出力端子は、給電経路としてのDCバスライン22に接続されている。
DCバスライン22には、平滑コンデンサC1が接続されている。また、DCバスライン22には、当該DCバスライン22の電圧を検出するDCバスライン電圧センサSW1が接続されている。
本実施形態においては、このDCバスライン22に、直流電流を交流電流に変換する第2のインバータ24が直列に接続されている。各インバータ23、24は、それぞれ負荷となる多相モータ25の相数に応じた複数組の素子Q11〜Q16、Q21〜Q26を有している。各素子Q11〜Q16、Q21〜Q26は、それぞれトランジスタやダイオード等で構成されている。
第1のインバータ23は、モータジェネレータ20により出力された交流電流を整流して直流電流に変換する。そして、平滑コンデンサC1は、第1のインバータ23の出力を平滑し、該出力における交流成分をさらに低減(リップル率を低減)する。
第2のインバータ24は、上述のようにして変換された直流電流を、後述するモータ25の駆動周波数に対応するような交流電流に変換する。
第2のインバータ24は、交流電流の供給により駆動するモータ25に接続されている。モータ25は、ハイブリッド車両のディファレンシャル機構26に接続され、このディファレンシャル機構26を介してハイブリッド車両の後輪27側の車軸28を駆動するものである。また、本実施形態におけるモータ25は、バッテリ回生用の発電機としても機能するように構成されている。
さらに、DCバスライン22には、電源装置30が接続されており、平滑コンデンサC1は、この電源装置30と第2のインバータ24との間に接続されている。電源装置30は、DC−DCコンバータとしての双方向昇降圧コンバータ31と、この双方向昇降圧コンバータ31に接続されるバッテリ32とを備えている。
双方向昇降圧コンバータ31は、降圧用素子Q1およびQ3と、昇圧用素子Q2およびQ4と、リアクトルLとを備えており、バッテリ32と平滑コンデンサC1との間に接続されている。
各素子Q1〜Q4はトランジスタを含んでおり、上述した各素子Q11〜Q16、Q21〜Q26、及びQ1〜Q4のトランジスタは、例えばスイッチング素子としてのバイポーラトランジスタ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等により構成される。
双方向昇降圧コンバータ31において、例えば素子Q1のトランジスタをONに維持するとともに、素子Q2およびQ3のトランジスタをOFFに維持し、素子Q4のトランジスタを所定タイミングでON/OFFすることにより、DCバスライン22側を高電圧にしながら、バッテリ32からDCバスライン22に電流が流すことができるように構成されている。
また、素子Q2〜Q4のトランジスタをOFFに維持するとともに、素子Q1のトランジスタを所定タイミングでON/OFFすることにより、DCバスライン22側を低電圧にしながら、バッテリ32からDCバスライン22に電流を流すことができる。
また、素子Q3のトランジスタをONに維持するとともに、素子Q1およびQ4のトランジスタをOFFに維持し、素子Q2のトランジスタを所定タイミングでON/OFFすることにより、バッテリ32側を高電圧にしながら、DCバスライン22からバッテリ32に電流を流すことができるように構成されている。
また、素子Q1、Q2、Q4のトランジスタをOFFに維持するとともに、素子Q3のトランジスタを所定タイミングでON/OFFすることにより、バッテリ32側を低電圧にしながら、DCバスライン22からバッテリ32に電流を流すことができる。
ここで、第1のインバータ23は、運転状態に応じて、バッテリ32からDCバスライン22に供給される直流電流を交流電流に変換し、モータジェネレータ20に供給することによって始動時のエンジン10を駆動することができるようになっている。
また、本実施形態では、図1、図2に示すように、モータジェネレータ20と第1のインバータ23との間の接点Pにおいて給電経路20aから分岐する給電経路40aが接続され、この給電経路40aを介して外部電源用コンセント40(以下、単にコンセント40と略記する)が接続されている。このコンセント40は、例えば100(V)または200(V)の商用交流電源装置等の外部電源50を接続可能としている。そして、このコンセント40には、外部電源50の接続の有無を検出するための外部電源接続センサSW2が設けられている。
この外部電源接続センサSW2は、例えば電圧検出センサとされており、コンセント40の端子間電圧を検出可能としている。このため、外部電源50がコンセント40に接続された時には、コンセント40の端子間電圧が外部電源50の電圧値をとなることに基づいて外部電源50の接続が検出される。
さらに、給電経路20aには、モータジェネレータ20と接点Pとの接続を切換える第1スイッチSW3が設けられるとともに、給電経路40aには、コンセント40と平滑コンデンサC1との接続を切換える第2スイッチSW4が設けられている。
図3は、図1に示したハイブリッド車両の制御系統を示すブロック図である。図1に示したハイブリッド車両は、図3に示す制御手段としての制御ユニット(ECU)100によって制御される。
制御ユニット100は、CPU、メモリ等を備えたマイクロプロセッサであり、プログラムモジュールによって、入力要素からの検出信号を読み取り、所定の演算処理を実行して制御信号を出力要素に出力するものである。なお、図示の例では、一つのユニットとして制御ユニット100を表しているが、具体的な態様としては、複数のユニットを組み合わせたモジュールアッセンブリであってもよい。
制御ユニット100の入力要素としては、DCバスライン電圧センサSW1、外部電源接続センサSW2、バッテリ電圧センサSW5、車速センサSW6、アクセル開度センサSW7、ブレーキセンサSW8、並びにイグニッションON/OFFセンサSW9が含まれている。
また、制御ユニット100の出力要素としては、燃料噴射弁16、点火プラグ17、スロットル弁アクチュエータ19、第1、第2のインバータ23、24、双方向昇降圧コンバータ31並びに第1、第2スイッチSW3、SW4が含まれる。また、具体的には図示していないが、エンジン10の燃焼制御のために、エンジン10に装備されている種々のセンサ(水温センサ、回転角度センサ、スロットル開度センサ等)も接続されている。
図示の例において、制御ユニット100は、運転状態判定部101と、エンジン10の運転制御を実行する燃焼制御部110と、双方向昇降圧コンバータ31を制御するバッテリ制御部111と、インバータ制御部112と、第1、第2スイッチSW3、SW4を制御するスイッチ制御部113とを論理的に備えている。
運転状態判定部101は、ハイブリッド車両の運転状態を各センサSW1〜SW9の検出に基づいて判定するものである。本実施形態において、運転状態判定部101は、ハイブリッド車両のエンジン運転要求の有無を判定する機能も備えている。
燃焼制御部110は、燃料噴射弁16、点火プラグ17、スロットル弁アクチュエータ19等を制御することにより、エンジン10の回転速度を制御して、ジェネレータ20の回転速度を制御できるように構成されている。
バッテリ制御部111は、バッテリ電圧センサSW5の出力に基づいて、通常は、電源装置30の使用時におけるバッテリ32からの出力電流を一定に維持したり、バッテリ回生時の過電流を防止したりする機能を果たしている。
また、バッテリ制御部111は、バッテリ32の充電時、上述したDCバスライン電圧センサSW1により検出された電圧値Vdc(図2参照)と、バッテリ電圧センサSW5により検出された電圧値Vb(図2参照)との大小関係を判定している。ここで、バッテリ制御部111は、Vdc<Vbであると判定した時、双方向昇降圧コンバータ31の素子Q3のトランジスタをONに維持するとともに、素子Q1およびQ4のトランジスタをOFFに維持し、素子Q2のトランジスタを所定タイミングでON/OFFするように制御する。
この場合、DCバスライン22側が低電圧であっても、バッテリ制御部111の制御により、双方向昇降圧コンバータ31においてDCバスライン22側の直流電圧を昇圧させることができるため、バッテリ32側に電流を流し、これを充電することができる。
インバータ制御部112は、運転状態判定部101の判定結果に基づき、第1、第2のインバータ23、24のON/OFF動作を制御して、各インバータ23、24の給電対象に対する負荷状態を最適に制御するものである。
スイッチ制御部113は、DCバスライン電圧センサSW1及び外部電源接続センサSW2の検出信号に基づき、第1、第2スイッチSW3、SW4のON/OFF動作を制御するものである。
制御ユニット100は、運転状態判定部101の判定結果に基づき、エンジン10、モータジェネレータ20、第1、第2のインバータ23、24、モータ25、並びに双方向昇降圧コンバータ31等を制御する。その制御により、車両の始動時や低トルク時の運転領域には、バッテリ32の電力を第2のインバータ24を介してモータ25に供給し、車両をバッテリ32の給電に基づいて駆動する。
また、要求負荷が中高トルクの運転領域では、エンジン10を始動してモータジェネレータ20を発電機として利用する。そして、エンジン10を始動した後は、上述したように、モータジェネレータ20から供給される交流電流を第1のインバータ23、平滑コンデンサC1で整流、平滑し、さらに第2のインバータ24で交流電流に変換してモータ25を駆動するようにしている。
運転状態判定部101は、バッテリ電圧センサSW5、車速センサSW6、アクセル開度センサSW7、ブレーキセンサSW8、イグニッションON/OFFセンサSW9を初めとする入力要素の検出信号から、エンジン10の始動要求を判定する。具体的には、ブレーキが踏み込まれておらず、アクセルが踏み込まれている車両の中高負荷運転領域で運転されている場合には、エンジン10の始動要求があると判定する。
エンジン10の始動要求があったと判定した場合、バッテリ制御部111が双方向昇降圧コンバータ31の昇圧動作を実行するとともにインバータ制御部112が第1、第2のインバータ24をともにONにする。
これにより、電源装置30から電流がDCバスライン22を経由して第1、第2のインバータ23、24に流れ、第1のインバータ23からはモータジェネレータ20を駆動する駆動電流が流れるとともに、第2のインバータ24からは、モータ25を駆動する駆動電流が流れる。
この結果、モータジェネレータ20はモータとして機能し、エンジン10のクランク軸10aを駆動してエンジン10を始動する一方、このエンジン始動と並行してモータ25が駆動され、車両を駆動する。このように本実施形態では、複数のインバータ23、24を採用することにより、モータジェネレータ20によるエンジン10の始動動作と、モータ25による車両の駆動動作とを同時に並行して実行することができる。
エンジン10が駆動され、モータジェネレータ20の回転速度Ne(従ってエンジン回転速度)が始動速度N1に達すると、制御ユニット100は、モータジェネレータ20の回転速度Neが始動速度N1に維持されるように供給電流量を制御する。具体的には、バッテリ制御部111による双方向昇降圧コンバータ31のスイッチング動作や、インバータ制御部112による第2のインバータ24の制御によって供給電流量、駆動周波数が制御される。
次いで、燃焼制御部110は、エンジン10の吸気圧や燃料噴射量、燃料噴射タイミング、並びに点火タイミングを周知のエンジン制御方法に基づいて制御し、エンジン10の燃焼制御を実行する。
そして、モータジェネレータ20の回転速度Neが所定の始動終了速度N2以上に達すると、インバータ制御部112は、第1のインバータ23を一旦OFFにし、クランキング動作を終了する。
その後は、通常運転モードに移行して、両インバータ23、24のON/OFF動作や双方向昇降圧コンバータ31のスイッチング動作が制御される。
ところで、本実施形態では、モータジェネレータ20からの電流供給開始時に、平滑コンデンサC1に電荷がチャージされていないことに起因して発生する突入電流を抑制すべく、バッテリ32からの供給電圧を双方向昇降圧コンバータ31の制御によって徐々に昇圧させながら、平滑コンデンサC1に予め電流(電荷)を供給する所謂プリチャージを行うようになっている。
また、バッテリ32は、一般的に直流電流が扱われるものである。そこで、本実施形態では、第1のインバータ23の整流作用により、モータジェネレータ20によるバッテリ32の充電を可能にしつつ、コンセント40に外部電源50を接続することで、外部電源50によるバッテリ32の充電が可能となっている。
また、外部電源50によりバッテリ32を充電する時には、平滑コンデンサC1に電荷がチャージされていないと、モータ25への電流供給開始時と同様、突入電流が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、この突入電流を抑制すべく、先ず平滑コンデンサC1に対するプリチャージを開始し、その後、外部電源50からの電流供給により、平滑コンデンサC1を介してバッテリ32の充電を実行するようになっている。
次に、図4を参照して、バッテリ32の充電制御例について説明する。図4は、本実施形態におけるバッテリ32の充電制御例を示すフローチャートである。
先ずスイッチ制御部113は、外部電源接続センサSW2により、外部電源50の不図示の端子(プラグ)がコンセント40に挿入(接続)されたか否かを判定する(ステップs1)。
ここで、外部電源接続センサSW2によって外部電源50の電圧が検出され、これに基づいて外部電源50が挿入(接続)されたとスイッチ制御部113が判定すると(ステップs1:YES)、スイッチ制御部113は、ステップs2にてDCバスライン22における電圧値Vdcが予め設定された所定値V0より低いか否かを判定する。
ここで、バッテリ32の充電制御を実行するにあたり、第2スイッチSW4はスイッチ制御部113によって予めOFFされており、上記電圧値Vdcが所定値V0よりも低い時(ステップs2:YES)、第2スイッチSW4をOFFに維持する(ステップs3)。
そして、バッテリ制御部111は、ステップs4においてバッテリ32からの供給電圧を双方向昇降圧コンバータ31で徐々に昇圧させながら、DCバスライン22側に直流電流を供給する。
これにより、バッテリ32により供給される電流は、図5において矢印I1で示すように、双方向昇降圧コンバータ31、DCバスライン22を経由して平滑コンデンサC1へ流れ、平滑コンデンサC1への充電、つまりプリチャージが実行される。
また、この間、スイッチ制御部113は、常時DCバスライン22の電圧値Vdcを監視しており、上記プリチャージにより電圧値Vdcが所定値V0に達したか否かを判定している(ステップs5)。
ここで、電圧値VdcがV0に達した時には(ステップs5:YES)、後述するステップs6に移行する一方、電圧値VdcがV0に達していない時には(ステップs5:NO)、ステップs4の処理に戻り、引き続き平滑コンデンサC1のプリチャージを継続する。そして、ステップs5において電圧値Vdcが所定値V0に達するまでステップs4、s5の処理を繰り返す。
ステップs6では、スイッチ制御部113が第1スイッチSW3をOFFさせるとともに、ステップs7に移行して第2スイッチSW4をONさせる。
この時、バッテリ制御部111は、外部電源50により出力された交流電流が第1のインバータ23により整流された後の電圧値Vdcと電圧値Vbとの大小関係に基づいて双方向昇降圧コンバータ31を制御し、第1のインバータ23より整流された後の直流電圧を適宜昇降圧制御する。これにより、外部電源50により供給される電流は、図6において矢印I2で示すように、第2スイッチSW4、第1のインバータ23、双方向昇降圧コンバータ31を経由してバッテリ32へ流れ、充電が実行される(ステップs8)。そして、バッテリ32への充電が実行された後、処理がリターンされる。
ここで、ステップs1において、外部電源接続センサSW2によって外部電源50の電圧が検出されず、これに基づいて、外部電源50がコンセント40に挿入(接続)されていないと判定された場合には(ステップs1:NO)、ステップs9に移行して、スイッチ制御部113が第1スイッチSW3をONさせるとともに、ステップs10にて第2スイッチSW4をOFFさせ、モータジェネレータ20の出力をモータ25に供給可能な状態にして処理をリターンする。
また、ステップs2において、電圧値Vdcが所定値V0以上であった場合には(ステップs2:NO)、平滑コンデンサC1は既にある程度の電荷がチャージされた状態にあり、突入電流の発生の可能性が低い状態にあるとみなすことができる。この場合、直ちにステップs6以降の処理を実行し、バッテリ32の充電を開始する。
このように、外部電源50によりバッテリ32が充電されるにあたり、先ずバッテリ32からの供給電圧を徐々に昇圧させながら平滑コンデンサC1をプリチャージすることにより、突入電流制限用の制限素子(例えば抵抗素子)を設けなくても、外部電源50によりバッテリ32を充電する時の突入電流発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、コンセント40に外部電源50が接続された時、外部電源50と平滑コンデンサC1との接続を第2スイッチSW4をONすることによって遮断する。そして、平滑コンデンサC1のプリチャージが終了した後、スイッチSW4によって外部電源50と平滑コンデンサC1とを接続し、バッテリ32を充電するようにしている。
この場合、第2スイッチSW4により、外部電源50がコンセント40に接続された直後に、外部電源50から電流が供給されることを防止できる。このため、平滑コンデンサC1への充電が十分になされた状態でバッテリ32の充電を開始させることができ、バッテリ32の充電時における突入電流の発生をより確実に抑制することができる。
また、平滑コンデンサC1をプリチャージするステップs4の処理を、平滑コンデンサC1(DCバスライン22)の電圧値Vdcが所定値V0より低い時にのみ実行させることで、既に平滑コンデンサC1にて電荷が十分にチャージされている時、即ち平滑コンデンサC1の電圧が所定値V0に達している時には、ステップs4のプリチャージを実行しなくても突入電流を抑制することができる。
例えば、本実施形態のようなハイブリッド車両に適用される場合、車両の駐車後すぐに外部電源50が接続された時には、駐車前(車両走行中であってモータ25の駆動中)に平滑コンデンサC1にチャージされた電荷が放電されずに残っているため、このような場合には、上述したようにステップs4のプリチャージを実行しなくても突入電流を抑制することができる。
また、外部電源50によりバッテリ32が充電されるにあたり、モータジェネレータ20と接点Pとの接続を第1スイッチSW3によって遮断することにより、バッテリ32の充電時、外部電源50からの電流がモータジェネレータ20に供給されることを抑制し、バッテリ32を無駄なく充電することができる。
なお、ステップs2、s5にて電圧値Vdcと比較される電圧値V0は、例えば、出力電圧が商用交流電源装置において最大とされる200(V)である場合を想定して設定される。ここで、外部電源50の出力電圧が200(V)であるとすると、第1のインバータ23により整流された後の直流電圧の最大値は約282(V)となる。従って、電圧値V0の設定値は約282(V)とするのが好ましい。
(第2実施形態)
ところで、図1〜図6に示した第1実施形態では、平滑コンデンサC1(DCバスライン22)の電圧値VdcをDCバスライン電圧センサSW1により検出し、この検出結果に基づいて、スイッチSW3、SW4の制御タイミングを判定するようにしているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、平滑コンデンサC1に電荷がチャージされていない時、即ち平滑コンデンサC1の電圧値Vdcが0(V)の時から、上記プリチャージによって所定値V0に達するまでの時間T0が予め分かっている場合、第1、第2スイッチSW3、SW4を、図7に示すように、プリチャージ開始から時間T0で作動するように設定されたオンディレータイマのb接点、a接点で構成してもよい。
これにより、第1実施形態のステップs5のような、電圧値Vdcと所定値V0とを比較する処理を省略でき、プリチャージ開始から時間T0が経過すれば、第1、第2スイッチSW3、SW4の動作によりバッテリ32への充電を自動的に開始させることができる。
(第3実施形態)
ところで、上述した各実施形態では、外部電源50がコンセント40に接続された時、第2スイッチSW4をOFFすることで、平滑コンデンサC1のプリチャージを行っている間、外部電源50からの電流の供給を遮断しているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、外部電源50によるバッテリ32の充電開始を予測する予測手段を設け、該予測手段によってバッテリ32の充電が予測された時、バッテリ32への電流が供給される前に平滑コンデンサC1へのプリチャージを開始するようにしてもよい。
図8は、第3実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図、図9は、コンセント40を開閉する扉部材41を示す図である。本実施形態では、図8に示すように、第2スイッチSW4(図1等参照)に相当するものが省略されるとともに、図9に示すように、外部電源50が接続(挿入)されるコンセント40を開閉することができる扉部材41を設けており、この扉部材41の近傍には、図8、図9に示す扉開閉検出センサSW10が設けられている。
ここで、図8に示すユニット制御部100’は、外部電源検出センサSW2とともに、扉開閉検出センサSW10が入力要素となっており、扉開閉検出センサSW10の検出信号がスイッチ制御部113’によって読み取られるようになっている。
扉部材41は、図9に示すように、コンセント40を囲む枠体42に形成された開口部42aを開閉可能とするスライド式の扉となっており、例えば、図9(a)に示す閉状態から扉部材41を上方へスライド移動させることにより、同図(b)に示すように、コンセント40を露出させ、そこに外部電源50側のプラグを差し込むことができるようになっている。
本実施形態では、このような扉部材41の開操作がなされることによって、バッテリ32の充電開始を予測することができる。具体的は、上述した扉開閉検出センサSW10が、例えば、扉部材41の上方へのスライド移動を検出可能としており、この扉開閉検出センサSW10としては、例えば、扉部材41の接近、離間を検出する近接センサにより構成することができる。また、図中符号SW10’に示すように、扉部材41が開操作された時にその上端と当接可能とされ、これによりスイッチがONされるようなマイクロスイッチにより構成することもできる。
次に、図10を参照して、本実施形態におけるバッテリ32の充電制御例について説明する。図10は、本実施形態におけるバッテリ32の充電制御例を示すフローチャートである。
先ずスイッチ制御部113’は、ステップs21にて扉開閉検出センサSW10(またはスイッチSW10’)の検出結果に基づいて、外部電源50によるバッテリ32の充電開始を予測する。ここで、扉開閉検出センサSW10が扉部材41の開操作を検出し、これに基づいてバッテリ32の充電を予測すると(ステップs21:YES)、スイッチ制御部113’は、スイッチSW3をOFFする(ステップs22)。
そして、ステップs23に移行し、バッテリ制御部111が、DCバスライン電圧センサSW1の検出信号に基づいて電圧値Vdcが予め設定された所定値V0より低いか否かを判定する。
ここで、上記電圧値Vdcが所定値V0よりも低い時(ステップs23:YES)、ステップs24に移行し、バッテリ制御部111は、バッテリ32からの供給電圧を双方向昇降圧コンバータ31で徐々に昇圧させながら、DCバスライン22側に直流電流を供給する。
これにより、バッテリ32により供給される電流は、双方向昇降圧コンバータ31、DCバスライン22を経由して平滑コンデンサC1へ流れ、プリチャージが実行される。
ここで、バッテリ制御部111は、外部電源接続センサSW2により、外部電源50のプラグがコンセント40に挿入(接続)されたか否かを判定する(ステップs25)。この時、外部電源50が挿入(接続)されていないとバッテリ制御部111が判定すると(ステップs25:NO)、バッテリ制御部111は、ステップs26にて電圧値Vdcが所定値V0より低いか否かを判定する。
このように、バッテリ制御部111は、ステップs26において常時電圧値Vdcを監視しており、上記プリチャージにより電圧値Vdcが所定値V0に達したか否かを判定している。
ここで、電圧値VdcがV0に達した時には(ステップs26:YES)、ステップs27に移行して上記プリチャージを停止する一方、電圧値VdcがV0に達していない時には(ステップs26:NO)、ステップs24の処理に戻り、引き続き平滑コンデンサC1のプリチャージを継続する。そして、ステップs26において、電圧値Vdcが所定値V0に達するまでステップs24〜s26の処理を繰り返す。
次に、ステップs27にて上記プリチャージが停止されると、バッテリ制御部111は、ステップs28にて、外部電源50のプラグがコンセント40に挿入(接続)されたか否かを外部電源接続センサSW2により再び判定する。
ここで、バッテリ制御部111は、ステップs21にて充電の予測がなされてからの時間をカウントしており、プラグが挿入されないまま所定時間T1が経過したか否かを判定する(ステップs29)。ステップs29において上記所定時間T1が経過していなければ(ステップs29:NO)、ステップs28に戻り、プラグの挿入の有無を引き続き監視する。そして、所定時間T1が経過するまでステップs28、s29の処理を繰り返す。
一方、上記予測がなされてからプラグが挿入されないまま上記所定時間T1が経過すると(ステップs29:YES)、充電を予測したものの、乗員には充電操作を行う意志はないものとみなして、双方向昇降圧コンバータ31を制御し、DCバスライン22側、即ち平滑コンデンサC1の電圧を適宜昇降圧制御する。
これにより、プリチャージされた平滑コンデンサC1の電荷は、図11において矢印I3で示すように、双方向昇降圧コンバータ31を経由してバッテリ32に供給され、充電が実行される(ステップs30)。そして、バッテリ32への充電が実行された後、処理がリターンされる。
ここで、ステップs23において電圧値Vdcが所定値V0に達しているか(ステップs23:NO)、ステップs24の処理によるプリチャージの実行中にステップs25にてプラグが挿入されるか(ステップs25:YES)、または、平滑コンデンサC1へのプリチャージを停止後にプラグが挿入された時には(ステップs28:YES)、いずれにおいても、平滑コンデンサC1には電荷がチャージされた状態となっており、少なくとも電荷量が0の状態とはなっていない。従って、この場合突入電流の影響は小さいものとみなすことができる。この場合、バッテリ制御部111が外部電源50によるバッテリ32の充電を実行し(ステップs31)、処理をリターンする。
また、ステップs21において、扉開閉検出センサSW10により扉部材41の開操作が検出されず、バッテリ32の充電が予測されない場合には(ステップs21:NO)、スイッチ制御部113’は、スイッチSW3をONにし(ステップs32)、モータジェネレータ20の出力をモータ25に供給可能な状態にして処理をリターンする。
以上説明したように、本実施形態では、外部電源50によるバッテリ充電の開始が予測された時、平滑コンデンサC1へのプリチャージを実行するようにしたため、少なくとも平滑コンデンサC1が0(V)の状態、即ち平滑コンデンサC1に電荷がチャージされていない状態からバッテリ32の充電が開始されることを防止でき、これによって大きな突入電流が発生することを防止できる。
そして、外部電源50が接続される前に予め平滑コンデンサC1のプリチャージを開始するようにしたことで、外部電源50をバッテリ32に接続した時には、バッテリ32への充電を迅速に開始させることができる。
なお、本実施形態において、ステップs30では、バッテリ32への充電の可能性が低いものとみなされた場合に、平滑コンデンサC1にプリチャージされた電荷を放電してバッテリ32側へ供給し、充電を行うようにしているが、これは平滑コンデンサC1に長時間電荷がチャージされることによる劣化を防止するためである。
従って、上述したステップs30では、バッテリ32へ放電することとしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、平滑コンデンサC1の劣化防止のために設けられた放電用の抵抗素子により外部へ放電するようにしてもよい。
(第4実施形態)
なお、上述した第3実施形態では、コンセント40を開閉する扉部材41を設け、該扉部材41の開閉に基づいて外部電源50によるバッテリ充電の開始を予測することとしたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、コンセント240に略円弧状をなす差込口240bを形成し、差込口240bの一端側で外部電源50のプラグ50aの差込みを許容するとともに、他端側へのプラグ50aの回動操作により給電経路との通電を許容するものにおいて、上記一端側にプラグ差込検出センサSW10’’を設け、このプラグ差込検出センサSW10’’の検出信号に基づいてバッテリ32の充電を予測するようにしてもよい。
本実施形態では、図12(a)に示すように、差込口240bの一端側にプラグ50aが差込まれた時、プラグ差込検出センサSW10’’の検出信号によって平滑コンデンサC1のプリチャージを開始させることができ、図12(b)に示すようにプラグ50aが他端側にシフトさせられるまでの間に平滑コンデンサC1を充電することができる。
(その他の実施形態)
ところで、上述した各実施形態では、いずれも外部電源50によりバッテリ32を充電する場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、モータジェネレータ20を電源とし、その出力によってバッテリ32が充電される場合に適用してもよい。
なお、第2〜第4実施形態において、図1〜図6を参照して説明した第1実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の接続部は、外部電源用コンセント40、240、給電経路40a、および接点Pに対応し、
以下同様に、
予測手段は、ステップs21を実行するスイッチ制御部113’に対応し、
プリチャージ手段は、ステップs4、s24を実行するバッテリ制御部111に対応し、
充電手段は、ステップs8、ステップs31を実行するバッテリ制御部111に対応し、
遮断手段は、スイッチSW4に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の第1実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図。 同ハイブリッド車両の要部を示す配線図。 図1に示したハイブリッド車両の制御系統を示すブロック図。 バッテリの充電制御例を示すフローチャート。 バッテリにより平滑コンデンサのプリチャージを実行している時の電流の流れを示す図。 外部電源によるバッテリ充電時の電流の流れを示す図。 この発明の第2実施形態に係るハイブリッド車両の要部を示す配線図。 この発明の第3実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図。 この発明の第3実施形態に係る扉部材を示す図であり、(a)扉部材の閉状態を示す図、(b)扉部材の開状態を示す図。 バッテリの充電制御例を示すフローチャート。 平滑コンデンサによるバッテリ充電時の電流の流れを示す図。 この発明の第4実施形態に係るコンセントを示す図であり、(a)外部電源のプラグを一端側に差込んだ状態を示す図、(b)給電経路との通電が可能な位置に外部電源のプラグをシフトさせた状態を示す図。
10…エンジン
20…モータジェネレータ
23、24…インバータ
31…昇降圧コンバータ
32…バッテリ
40、240…外部電源用コンセント(接続部)
41…扉部材
50…外部電源
111…バッテリ制御部
113、113’…スイッチ制御部
C1…平滑コンデンサ
P…接点
SW2…外部電源接続センサ
SW3…第1スイッチ(スイッチ)
SW4…第2スイッチ(遮断手段)

Claims (6)

  1. エンジンによって駆動され交流電流を出力するモータジェネレータと、
    バッテリと、平滑コンデンサと、インバータとを有するとともに、
    外部電源との接続が可能な接続部と、昇降圧コンバータとを備え、
    上記平滑コンデンサが、上記バッテリと上記インバータとの間に接続され、
    上記昇降圧コンバータが、上記バッテリと上記平滑コンデンサとの間に接続されると共に、
    上記モータジェネレータがスイッチを介してインバータへ結線され、
    モータジェネレータとインバータとの間の接点に外部電源接続センサを介して外部電源が接続された
    電気回路におけるバッテリの充電方法であって、
    上記昇降圧コンバータにより上記バッテリからの供給電圧を徐々に昇圧しながら上記平滑コンデンサのプリチャージを開始する第1の工程と、
    上記プリチャージの終了後において上記外部電源からの電流の供給により上記平滑コンデンサを介して上記バッテリの充電を実行する第2の工程とを有する
    バッテリの充電方法。
  2. 上記外部電源によるバッテリ充電の開始が、上記接続部を開閉する扉部材の開動作により予測された時、上記第1の工程を実行する
    請求項1記載のバッテリの充電方法。
  3. 上記第1の工程は、上記平滑コンデンサの電圧が所定電圧値より低い時に実行される
    請求項1または2に記載のバッテリの充電方法。
  4. エンジンによって駆動され交流電流を出力するモータジェネレータと、
    バッテリと、平滑コンデンサと、インバータとを備えるとともに、外部電源との接続が可能な接続部と、昇降圧コンバータとを備え、
    上記平滑コンデンサが、上記バッテリと上記インバータとの間に接続され、
    上記昇降圧コンバータが、上記バッテリと上記平滑コンデンサとの間に接続されると共に、
    上記モータジェネレータがスイッチを介してインバータへ結線され、
    モータジェネレータとインバータとの間の接点に外部電源接続センサを介して外部電源が接続される
    バッテリの充電制御装置であって、
    上記昇降圧コンバータにより上記バッテリからの供給電圧を徐々に昇圧しながら上記平滑コンデンサのプリチャージを行うプリチャージ手段を有し、
    該プリチャージ手段による上記平滑コンデンサへのプリチャージ終了後に、上記外部電源からの電流の供給により上記平滑コンデンサを介して上記バッテリの充電を実行する充電手段を備えた
    バッテリの充電制御装置。
  5. 上記外部電源と上記平滑コンデンサとの接続を遮断する遮断手段を有し、
    上記充電手段は、上記外部電源が上記接続部に接続された時で、かつプリチャージ中においては、上記遮断手段により上記外部電源からの電流の供給を遮断する
    請求項3記載のバッテリの充電制御装置。
  6. 上記外部電源によるバッテリ充電の開始を、上記接続部を開閉する扉部材の開動作にて予測する予測手段を備え、
    上記プリチャージ手段は、上記予測手段による上記予測に基づいて上記平滑コンデンサのプリチャージを開始する
    請求項4または5記載のバッテリの充電制御装置。
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