JP5950093B2 - 車両用給電システム - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、制御装置の筐体の上面にコンセントが設けられているため、このコンセントの上方から車両外の家電製品等のコンセントプラグが差し込まれる。従って、制御装置の筐体の上方にコンセントプラグやケーブルが突出するので、制御装置の筐体の上面に物が置かれる可能性を低減でき、冷却性能の低下を防止することができる。また、制御装置から発生した熱により加熱された空気は、コンセントの上方においてカバーに形成された開口から上方に排出される。これにより、乗員が誤って高温のインバータに触れたり、制御装置やインバータの内部に異物が侵入したりすることを防止しつつ、制御装置を効率よく冷却することができる。
このように構成された本発明においては、コンセントにコンセントプラグが差し込まれる場合、コンセントカバーは上方に開いた状態になり、制御装置の上に物を置く妨げとなるので、制御装置の上に物が置かれることを防止でき、制御装置の冷却が妨げられることを防止することができる。また、コンセントにコンセントプラグが差し込まれていない場合には、コンセントはコンセントカバーによって覆われるので、コンセントへの異物侵入が防止される。
このように構成された本発明においては、車両用給電システムの使用時には、コンセントへのコンセントプラグの差し込みのために、平板が取り外される。これと同時に、平板の上に置かれている物も取り除かれる。従って、車両用給電システムの使用時に、制御装置及びインバータの上に物が置かれることを防止でき、制御装置及びインバータの冷却が妨げられること防止できる。また、車両用給電システムの不使用時には、凹部内において平板の上にパンク修理キット等の各種備品を収納することができ、凹部内の空間を有効活用することができる。
このように構成された本発明においては、モーメンタリスイッチが所定時間以上連続して操作されない限り、インバータにより変換された交流電流の車両外への供給状態はOFFからONに切り替えられないので、交流電流の車両外への供給状態が不意にONに切り替えられることを防止できる。また、モーメンタリスイッチの上に物が落下すること等による誤作動を防止することができる。
まず、図1により、本発明の実施形態による車両用給電システムを搭載する車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用給電システムを搭載する車両の全体構造を示す概略平面図である。
インバータケース26aは、複数の取付ステー26bを介して凹部24の底面24aに固定される。このインバータケース26aの側面(図3においては左側面)に、電力ケーブル30が接続される入力端子26cが設けられている。更に、インバータケース26aの側面(図3においては右側面)には、インバータ26とコントロールボックス28とを接続する出力ケーブル32が接続される出力端子26dが設けられている。
インバータ26は、バッテリ16から供給される直流電流を商用電源電圧(例えば100V)の交流電流に変換し、出力端子26dから出力ケーブル32を介してコントロールボックス28に出力する。
図3において、吸気口26eは、インバータケース26aの左側面に形成されている。この吸気口26eは、例えば、水平方向に延びる複数のスリットとして形成されている。更に、インバータケース26aの内部において、吸気ファンが吸気口26eに隣接して設けられる。また、排気口26fは、インバータケース26aの右側面に形成されている。この排気口26fは、例えば、水平方向に延びる複数のスリットとして形成されている。
吸気ファンを動作させると、吸気口26eからインバータ26の内部に空気が吸気される。インバータ26の内部に流入した空気は、インバータ回路から熱を奪い、排気口26fからインバータ26の外部に排気される。
コントロールボックスケース28aは、複数の取付ステー28dを介して凹部24の底面24aに固定される。また、コントロールボックスケース28aの側面(図3においては右側面)に、出力ケーブル32が接続される入力端子28eが設けられている。更に、コントロールボックスケース28aの側面(図3においては左側面)に、車両1に搭載された各種システムを制御する車両制御モジュール(VCM:Vehicle Control Module)とコントロールボックス28とを接続する制御ケーブル36が接続される接続端子28fが設けられている。
例えば、インバータ26により変換された交流電流が車両外に供給されている間に車両用電力供給システムが再起動される可能性が考えられる。この場合、インバータ26により変換された交流電流の車両外への供給状態は再起動時に強制的にOFFになるため、車両用電力供給システムが再起動された後に、モーメンタリスイッチ28bが再度所定時間以上連続して操作されなければ、交流電流の車両外への供給状態はOFFからONに切り替えられない。
図4に示すように、カバー34は、インバータ26及びコントロールボックス28の前方において、凹部24の側壁24b間を車幅方向につなぐように、凹部24の底面24aに対して垂直に設けられた前方側壁34aと、インバータ26及びコントロールボックス28の後方において、凹部24の側壁24b間を車幅方向につなぐように、凹部24の底面24aに対して垂直に設けられた後方側壁34bと、これらの前方側壁34aの上端と後方側壁34bの上端との間を覆うように設けられた天板34cとを備えている。このカバー34は、前方側壁34aの下端及び後方側壁34bの下端にそれぞれ設けられたフランジ34dを介して、凹部24の底面24aに固定される。
インバータ26の吸気ファンを動作させると、天板34cの吸気領域34hに形成されている孔34gを通って配置空間40の外部から内部に流入した空気は、吸気口26eを通ってインバータケース26aの内部に吸気される。一方、排気口26fを通ってインバータケース26aから排気された高温の空気は、天板34cの排気領域34iに形成されている孔34gを通って配置空間40の内部から外部に排出される。
図5及び図6に示すように、中底板44は、凹部24の底面24aとほぼ同じ平面形状を有しており、台座42の上面に載置される。上述したように台座42の上面はカバー34の天板34cよりも高くなるように形成されているので、中底板44は、カバー34の上方においてカバー34を覆うように凹部24内に設置される。
従って、車両用給電システムの使用時には、モーメンタリスイッチ28bの操作やコンセント28cへのコンセントプラグの差し込みのために、中底板44が取り外される。これと同時に、中底板44の上に収納されている各種備品も取り除かれる。従って、車両用給電システムの使用時に、カバー34の上に物が置かれることを防止でき、インバータ26及びコントロールボックス28の冷却が妨げられること防止することができる。
また、車両用給電システムの不使用時には、凹部24内において中底板44の上にパンク修理キット等の各種備品を収納することができ、凹部24内の空間を有効活用することができる。
上述した実施形態においては、コントロールボックスケース28aの上面にコンセント28cが設けられている場合について説明したが、更に、このコンセント28cを上方から覆うコンセントカバー28hが設けられてもよい。図7は、コンセントカバー28hを備えたコントロールボックス28の変形例を示す概略斜視図である。図7に示すように、コンセントカバー28hは、上下方向に開閉可能となるようにコントロールボックスケース28aの上面にヒンジ28iを介して連結されている。
コンセント28cにコンセントプラグが差し込まれていない場合には、コンセント28cはコンセントカバー28hによって覆われるので、コンセント28cへの異物侵入が防止される。一方、コンセント28cにコンセントプラグが差し込まれる場合、コンセントカバー28hは上方に開いた状態になる。即ち、コンセントカバー28hは、コントロールボックス28の上に物を置く妨げとなるので、コントロールボックス28の上に物が置かれることを防止でき、コントロールボックス28の冷却が妨げられることを防止することができる。
2 モータルーム
4 駆動輪
6 モータユニット
8 モータ用インバータ
10 ジャンクションボックス
12 バッテリチャージャ
14 バッテリ搭載フレーム
16 バッテリ
18 充電レセプタクル
20 充電ケーブル
22 荷室フロア
24 凹部
24a 底面
24b 側壁
26 インバータ
26a インバータケース
26b 取付ステー
26c 入力端子
26d 出力端子
26e 吸気口
26f 排気口
28 コントロールボックス
28a コントロールボックスケース
28b モーメンタリスイッチ
28c コンセント
28d 取付ステー
28e 入力端子
28f 接続端子
28g レバー
28h コンセントカバー
28i ヒンジ
30 電力ケーブル
32 出力ケーブル
34 カバー
34a 前方側壁
34b 後方側壁
34c 天板
34d フランジ
34e 開口
34f 通気口
34g 孔
34h 吸気領域
34i 排気領域
36 制御ケーブル
38 連通孔
40 配置空間
42 台座
44 中底板
Claims (4)
- 車輪を駆動する電気モータと、上記電気モータに電力を供給するバッテリと、を有する車両に搭載され、上記バッテリから車両外に電力を供給するための車両用給電システムであって、
上記車両のフロア上に配置され、上記バッテリから供給される直流電流を交流電流に変換するインバータと、
上記車両のフロア上において上記インバータに隣接して配置され、上記インバータにより変換された交流電流の車両外への供給を制御する制御装置と、
上記インバータと上記制御装置の上方を覆うカバーと、を有し、
上記制御装置は、ほぼ箱状の筐体を備え、この筐体の上面に、上記インバータにより変換された交流電流を出力するコンセントが設けられており、
上記カバーには、上記コンセントの上方において、上記フロアと上記カバーとによって囲まれた空間の内外に空気を通気させる開口が形成されていることを特徴とする車両用給電システム。 - 上記制御装置は、上記コンセントの上方を覆うコンセントカバーであって、上下方向に開閉可能となるように上記筐体の上面に連結された上記コンセントカバーを備える請求項1に記載の車両用給電システム。
- 上記制御装置及び上記インバータは、上記フロアの上面側に形成された凹部に配置され、
上記車両用給電システムの不使用時に上記制御装置及び上記インバータを覆うように上記凹部内に設置され、上記車両用給電システムの使用時に上記制御装置及び上記インバータの上方から取り外される平板を有する、請求項1又は2に記載の車両用給電システム。 - 上記制御装置は、上記筐体の上面に配置されたモーメンタリスイッチを備え、このモーメンタリスイッチが所定時間以上連続して操作された場合に、上記インバータにより変換された交流電流の車両外への供給状態を切り替える、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用給電システム。
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