JP2003304128A - 増幅回路及びその制御方法 - Google Patents

増幅回路及びその制御方法

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JP2003304128A JP2003027717A JP2003027717A JP2003304128A JP 2003304128 A JP2003304128 A JP 2003304128A JP 2003027717 A JP2003027717 A JP 2003027717A JP 2003027717 A JP2003027717 A JP 2003027717A JP 2003304128 A JP2003304128 A JP 2003304128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力化及び高精度出力を実現すること
ができる増幅回路を得る。 【解決手段】 入力信号選択手段7により選択された入
力信号の電圧レベルに対応付けられた一のキャパシタを
選択し、この選択されたキャパシタに当該入力信号によ
り発生する演算増幅器10のオフセット電圧を記憶さ
せ、当該キャパシタが保持するオフセット電圧を用いて
演算増幅器10の出力を補正するよう、制御手段12は
スイッチ群4,5及びスイッチ1〜3を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負荷を駆動する増幅
回路及びその制御方法に関し、特に演算増幅器のオフセ
ット電圧を補正する増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、負荷を駆動する増幅回路では、増
幅回路を構成する能動素子の特性ばらつきにより、オフ
セット電圧が生じるという問題がある。この問題を解決
するため、これまでオフセット電圧を補正する様々な方
法が用いられてきた。その中で、キャパシタを用いたオ
フセット電圧補正手段を有する増幅回路の代表例とし
て、特公平5−85085号公報、特開平9−2445
90号公報に記載されている増幅回路が挙げられる。
【0003】図25は特公平5−85085号公報に記
載されている従来の増幅回路の構成を示す図である。図
25において、従来の増幅回路は、非反転入力端及び反
転入力端にそれぞれ回路入力端子621、622から差
動入力+IN、−INが印加される演算増幅器641及
び642と、キャパシタ631及び632と、トランジ
スタスイッチ601〜612とを有している。スイッチ
601、602、608、609、610及び611は
第一のスイッチグループ、スイッチ603、604、6
05、606、607及び612は第2のスイッチグル
ープを形成する。第1のスイッチグループと第2のスイ
ッチグループとは交互にオンするように制御される。
【0004】図25に示した増幅回路の動作について説
明する。図25において、まず、第1のスイッチグルー
プがオン状態、第2のスイッチグループがオフ状態に制
御される。この状態では、演算増幅器641は、スイッ
チ601、602及び611が閉じるので、入力端に供
給される差動信号を出力端子に出力する。一方、演算増
幅器642の非反転入力端は接地され、出力端にはオフ
セット電圧分が出力される。このオフセット電圧によっ
てキャパシタ632は充電され、オフセット電圧を保持
する。
【0005】次に、第1のスイッチグループがオフ状
態、第2のスイッチグループがオン状態に制御される。
この状態では、スイッチ606、607及び612が閉
じ、逆相の入力端子622と演算増幅器642の反転入
力端間にキャパシタ632が直列に接続されるので、差
動信号−INに逆極性のオフセット電圧が重畳され演算
増幅器642の反転入力端に印加される。この結果、演
算増幅器642の出力からオフセット電圧が相殺されて
補正される。
【0006】上記のスイッチ群の交互の動作を繰り返す
ことにより、演算増幅器641についても演算増幅器6
42と同じ動作が行われ、演算増幅器641のオフセッ
ト電圧も補正される。補正された演算増幅器641及び
642の出力電圧が出力端子623に交互に出力される
ことにより、図25の増幅回路では高精度出力を可能と
している。
【0007】また、図26は特開平9−244590号
公報に記載されている従来の増幅回路の構成を示す図で
ある。図26において、従来の増幅回路は、演算増幅器
703と、オフセット補正回路704とを有しており、
オフセット補正回路704は、キャパシタ705と、ス
イッチ706〜708とを有している。外部から供給さ
れる入力電圧Vinは、増幅回路の入力端子701を介
して演算増幅器703の非反転入力端子に入力される。
演算増幅器703の出力電圧Vout は、増幅回路の出力
端子702を介して外部に出力される。
【0008】演算増幅器703の非反転入力端子と演算
増幅器703の出力端子との間には、スイッチ706及
び707が直列に接続される。スイッチ706とスイッ
チ707との接続点と演算増幅器703の反転入力端子
との間には、キャパシタ705が接続される。また、演
算増幅器703の反転入力端子と演算増幅器703の出
力端子との間には、スイッチ708が接続される。
【0009】次に、図26に示した増幅回路の動作につ
いて図面を用いて説明する。図27は図26に示した増
幅回路の動作を示すタイミングチャートである。図26
及び27に示したように、まず、前回の状態である期間
T1においては、スイッチ707のみをオン状態とし、
他のスイッチ706及び708をオフ状態にしている。
これにより、演算増幅器703の出力端子と反転入力端
子とがキャパシタ705を介して接続される。この状態
では出力電圧Vout の電圧レベルは前回の出力電圧が継
続している。
【0010】期間T2では、スイッチ707に加えて、
スイッチ708がオンとなる。入力電圧Vinの電圧レ
ベルが変わると、それに応じて出力電圧Vout は変化
し、オフセット電圧Voff を含んだVin+Voff とな
る。このとき、キャパシタ705は短絡され、キャパシ
タ705の両端は同電位となる。また、スイッチ707
及び708をオンすることにより、キャパシタ705の
両端は演算増幅器703の出力端に接続されるので、キ
ャパシタ705の両端の電位は共に演算増幅器703の
出力によってVout (=Vin+Voff )となる。
【0011】期間T3において、スイッチ708をオン
のままでスイッチ707をオフにし、その後スイッチ7
06をオンにする。これにより、キャパシタ705の一
端は入力端に接続され、その電位はVout からVinに
変化する。スイッチ708がオンなので、キャパシタ7
05の他端の電位は出力電圧Vout のままである。した
がって、キャパシタ705に印加される電圧はVout −
Vin=Vin+Voff −Vin=Voff となり、キャ
パシタ705にオフセット電圧Voff に相当する電荷が
充電される。
【0012】期間T4では、スイッチ706及び708
をオフにし、その後スイッチ707をオンにする。スイ
ッチ706及び708をオフにすることにより、キャパ
シタ705が演算増幅器703の反転入力端及び出力端
間に直接接続され、キャパシタ705にオフセット電圧
Voff が保持される。スイッチ707をオンにすること
により、演算増幅器703の反転入力端子に出力端子の
電位を基準としてオフセット電圧Voff が印加される。
この結果、出力電圧Vout は、Vout =Vin+Voff
−Voff =Vinとなるためオフセット電圧は相殺さ
れ、高精度な電圧を出力することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図25
に示した従来の増幅回路では、キャパシタの一端の電位
を常に接地電位から入力信号−INのレベルまで立ち上
げる必要がある。そのため、オフセット補正動作におい
てキャパシタの充放電を伴うため消費電力が大きいとい
う問題がある。
【0014】また、図26に示した従来の増幅回路で
は、キャパシタ両端の電位差はオフセット電圧分だけで
あり、キャパシタの充放電による消費電力は図25に示
した増幅回路よりも抑えることができる。
【0015】しかし、演算増幅器に生じるオフセット電
圧は入力信号の電圧レベルに応じてその大きさが異な
る。なお、入力信号の電圧レベルの変化によるオフセッ
ト電圧の変動はmV単位の変動ではある。しかし、増幅
回路が例えば液晶ディスプレイを駆動する駆動回路とし
て用いられる場合、このmV単位の変動が液晶ディスプ
レイの階調表示に影響を与えてしまう。特に、液晶ディ
スプレイに多階調表示、高精細表示が要求される場合に
は、オフセット電圧の変動に対処することが必須とな
る。
【0016】従って、増幅回路に供給される入力信号の
電圧レベルが変化する場合には、入力信号の電圧レベル
に応じてオフセット電圧の大きさが異なるので、図26
に示した増幅回路において高精度出力を実現するために
は、1出力毎にオフセット補正動作を行う必要がある。
1出力毎にオフセット補正動作を行うと、オフセット電
圧を記憶させるキャパシタを1出力毎に充放電させなけ
ればならないので、図26に示した増幅回路でもオフセ
ット補正動作時の消費電力が大きいという問題がある。
【0017】また、オフセット補正動作をスイッチ制御
により行うと、スイッチング時に生じる容量結合の影響
により出力精度が低下するという問題もある。一方、オ
フセット電圧を記憶させるキャパシタの容量を大きくす
ることによりスイッチング時に生じる容量結合の影響に
よる出力精度の低下を抑制することができるが、容量を
大きくすると1出力毎に行うオフセット補正動作による
キャパシタの充放電により消費電力が増大するという問
題がある。
【0018】上記では、図25及び図26に示した増幅
回路の問題点について説明したが、キャパシタを用いた
オフセット補正手段を有する他の増幅回路にも同様の問
題点がある。
【0019】本発明の目的は、低消費電力化及び高精度
出力を実現することができる増幅回路及びその制御方法
を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による増幅回路
は、複数の電圧レベルをとりうる入力信号を増幅する演
算増幅器と、前記入力信号の電圧レベルに応じて前記演
算増幅器に発生するオフセット電圧の各々を記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記オフセット電
圧を用いて前記演算増幅器の出力を補正する制御手段と
を含むことを特徴とする。
【0021】前記増幅回路において、前記記憶手段は、
前記オフセット電圧をそれぞれ記憶する複数のキャパシ
タからなることを特徴とする。
【0022】また、前記増幅回路において、前記制御手
段は、1出力期間の第1の期間に、前記入力信号の電圧
レベルに応じて前記複数のキャパシタの中から一のキャ
パシタを選択する選択制御をなしこの選択されるキャパ
シタに前記演算増幅器のオフセット電圧を記憶させるこ
とを特徴とする。
【0023】また、前記増幅回路において、前記制御手
段は、前記1出力期間の第2の期間に、前記選択される
キャパシタに記憶された前記オフセット電圧を用いて前
記演算増幅器の出力を補正することを特徴とする。
【0024】本発明による制御方法は、入力信号を増幅
する演算増幅器と、複数のキャパシタとを含む増幅回路
の制御方法であって、1出力期間の第1の期間に、前記
入力信号の電圧レベルに応じて前記複数のキャパシタの
中から一のキャパシタを選択する選択制御をなしこの選
択されるキャパシタに前記演算増幅器のオフセット電圧
を記憶させる制御ステップを含むことを特徴とする。
【0025】前記制御方法において、前記制御ステップ
は、前記1出力期間の第2の期間に、前記選択されるキ
ャパシタに記憶された前記オフセット電圧を用いて前記
演算増幅器の出力を補正することを特徴とする。
【0026】本発明の作用は次の通りである。入力信号
の電圧レベルに応じて演算増幅器に発生するオフセット
電圧の各々を予め記憶手段に記憶させておくことによ
り、入力信号の電圧レベルが変化する度に、記憶してい
たオフセット電圧を消去して新たなオフセット電圧を記
憶するようにしていた従来の増幅回路と比較して、消費
電力を低減することができる。
【0027】また、記憶手段として複数のキャパシタを
使用し、制御手段が、入力信号の電圧レベルに応じて選
択される一のキャパシタに、オフセット電圧を記憶、保
持させ、この保持されたオフセット電圧を用いて演算増
幅器の出力を補正する。そのため、高精度なオフセット
補正動作を行うことが可能となり、高精度出力が可能と
なる。また、一度オフセット電圧が記憶、保持される
と、次に同じ電圧レベルを有する入力信号が増幅回路に
供給されたときに、同じキャパシタが選択されこのキャ
パシタに記憶、保持されたオフセット電圧を用いて演算
増幅器の出力が補正されるので、キャパシタに充放電に
よる電力消費がほとんどなく、オフセット補正動作によ
る電力消費を最小限に抑えることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
による増幅回路の構成を示す図である。なお、以下に示
す全ての図において同等部分は同一符号にて示してい
る。
【0029】図1において、本発明の実施の形態による
増幅回路は、入力信号選択手段7と、演算増幅器10
と、オフセット補正回路11と、制御手段12とを有し
ている。入力信号選択手段7は、外部からのN(Nは正
の整数)個の入力信号(それら入力信号の電圧レベルは
それぞれVin1〜VinNである)がそれぞれ供給さ
れるN個の回路入力端子(増幅回路の入力端子)と演算
増幅器10の非反転入力端子との間にそれぞれ接続され
る入力信号選択スイッチ7−1〜7−Nを有している。
【0030】入力信号選択手段7は制御手段12の制御
に従ってN個の入力信号のいずれか1つを選択し、この
選択された入力信号は演算増幅器10の非反転入力端子
に入力される。ここで、入力信号の選択は所定の期間
(1出力期間)毎に行われる。ボルテージフォロワの演
算増幅器10は、入力信号選択手段7により選択された
入力信号の電圧と等しい出力電圧Vout を回路出力端子
8(増幅回路の出力端子)を介して外部に出力する。
【0031】オフセット補正回路11は、スイッチ1〜
3と、複数のキャパシタ6−1〜6−Nを有するキャパ
シタ群6と、複数のキャパシタ選択スイッチ4−1〜4
−Nを有するスイッチ群4と、複数のキャパシタ選択ス
イッチ5−1〜5−Nを有するスイッチ群5とを有して
いる。スイッチ1は、演算増幅器10の反転入力端子と
演算増幅器10の出力端との間に接続され、スイッチ2
及び3は、演算増幅器10の非反転入力端子と演算増幅
器10の出力端との間に直列に接続されている。
【0032】また、複数のキャパシタ6−1〜6−Nの
一端はスイッチ群4を介してスイッチ2とスイッチ3の
接続点に共通に接続され、複数のキャパシタ6−1〜6
−Nの他端はスイッチ群5を介して演算増幅器10の反
転入力端子に接続されている。
【0033】制御手段12は、外部から供給される、あ
るいは内部で生成される入力信号選択指示に応じて入力
信号選択手段7の入力信号選択スイッチ7−1〜7−N
を制御する。また、制御手段12は、入力信号選択指示
に応じて複数のキャパシタ6−1〜6−Nの中からいず
れか1つのキャパシタを選択するようにキャパシタ選択
スイッチ4−1〜4−N及び5−1〜5−Nを制御す
る。換言すれば、制御手段12は、入力信号選択手段7
により選択された入力信号の電圧レベルに応じてスイッ
チ4−1〜4−N及び5−1〜5−Nを制御する。ま
た、制御手段12は、スイッチ1〜3を制御することに
よりオフセット補正動作の制御を行う。
【0034】なお、N個の入力信号の電圧レベルVin
1〜VinNは互いに異なる値であり、複数のキャパシ
タ6−1〜6−Nはこれ等電圧レベルVin1〜Vin
Nにそれぞれ1対1に対応付けられており、制御手段1
2は入力信号の電圧レベルに対応付けられた一のキャパ
シタを選択する。
【0035】しかしながら、複数のキャパシタ6−1〜
6−Nと電圧レベルVin1〜VinNとが1対1に対
応付けられている場合に限定されるものではなく、例え
ば、入力信号の電圧レベルがVin1である場合に選択
されるキャパシタと電圧レベルがVin2である場合に
選択されるキャパシタとが同一となるように制御手段1
2は制御を行ってもよい。
【0036】すなわち、電圧レベルVin1〜VinN
の中に互いに同一または略同一となる値があってもよ
く、上述した例では電圧レベルVin1及びVin2が
互いに同一または略同一のレベルである。従って、制御
手段12は入力信号の電圧レベルに応じた一のキャパシ
タを選択することになる。
【0037】以下、図1に示した本発明の実施の形態に
よる増幅回路の動作について図面を用いて説明する。図
2は図1に示した増幅回路の動作例を示すタイミングチ
ャートであり、1出力期間における各スイッチのオン、
オフの状態を示している。また、図3は図2に示した動
作例に従った出力電圧波形を示す図である。
【0038】1出力期間は、1つの信号電圧を出力する
期間であり、図2では、オフセット補正動作 (オフセ
ット電圧記憶動作)を行う第1の期間T01及び補正電
圧が出力される第2の期間T02の2つの期間から構成
される場合について示している。また、同図では、1出
力期間における入力信号の電圧レベルが図1に示したV
in1である場合の動作が示されている。なお、図1に
示したスイッチ群4,5,7及びスイッチ1〜3は制御
手段12により制御される。
【0039】図1及び2に示したように、まず、1出力
期間の第1の期間T01では、スイッチ7−1及び4−
1,5−1はオンされ、スイッチ7−2〜7−N及び4
−2〜4−N,5−2〜5−Nはオフされる。また、ス
イッチ1及び2はオンされスイッチ3はオフされる。こ
れにより、図3に示したように、出力電圧Vout はオフ
セット電圧Voff を含んだVin1+Voff となる。こ
のとき、キャパシタ6−1の一端の電位は入力電圧Vi
n1に等しくなり、他端の電位は出力電圧Vout に等し
くなり、キャパシタ6−1には入力電圧がVin1の場
合に演算増幅器10に生じるオフセット電圧Voff に相
当する電荷が充電される。
【0040】次に、図2の1出力期間の第2の期間T0
2では、期間T01と同様に、スイッチ7−1及び4−
1,5−1はオン、スイッチ7−2〜7−N及び4−2
〜4−N,5−2〜5−Nはオフのままで、スイッチ1
及び2がオフされ、スイッチ3がオンされる。このと
き、キャパシタ6−1が演算増幅器10の反転入力端子
及び出力端子間に直接接続され、キャパシタ6−1にオ
フセット電圧Voff が保持される。スイッチ3がオンさ
れることにより、演算増幅器10の反転入力端子に出力
端子の電位を基準としてオフセット電圧Voff が印加さ
れる。この結果、図3に示したように、出力電圧Vout
は、Vout =Vin1+Voff −Voff =Vin1とな
り、オフセット電圧は相殺され、入力電圧Vin1と等
しい電圧となる。
【0041】なお、図2のタイミングチャートでは、各
スイッチには遅延がなく制御手段12によるスイッチ制
御が同時になされる場合について示しているが、各スイ
ッチが遅延を有する場合には、第1の期間T01におい
てスイッチ3が非導通状態になる前にスイッチ1及び2
が導通状態にならないよう、また、第2の期間T02に
おいてスイッチ1及び2が非導通状態になる前にスイッ
チ3が導通状態にならないように、遅延を考慮してスイ
ッチ制御が行われる。なお、遅延を考慮した場合の増幅
回路の動作例を示すタイミングチャートが図4に示され
ている。
【0042】増幅回路に生じるオフセット電圧は入力電
圧レベルの大きさにより異なるが、図1に示した本発明
の実施の形態による増幅回路では、N個の入力電圧Vi
n1〜VinNと同数のN個のキャパシタ6−1〜6−
Nが設けられているため、入力電圧とキャパシタを1対
1で対応させることができ、各キャパシタにそれに対応
する入力電圧レベルに応じた演算増幅器のオフセット電
圧を記憶、保持させることができる。一度、入力電圧に
対応したキャパシタにオフセット電圧を記憶、保持させ
ると、次に同じ入力電圧が入力される1出力期間におい
て、キャパシタを充放電させる必要がなく、スイッチン
グ時に生じる容量結合の影響により変動した電荷を補充
するだけでよい。そのため、キャパシタには電荷の充放
電による電力消費がほとんどなく、低消費電力化が可能
である。
【0043】このように、本発明の実施の形態による増
幅回路では、入力電圧とキャパシタとが1対1に対応付
けられ、入力電圧レベルに応じたオフセット電圧が当該
入力電圧レベルに対応付けられたキャパシタに記憶、保
持されることにより、高精度なオフセット補正動作を行
うことが可能であり、かつ、オフセット補正動作の電力
消費を最小限に抑えることができる。
【0044】さらに、キャパシタに一度オフセット電圧
を記憶、保持させると、次に同じ入力電圧が増幅回路に
入力される1出力期間において、既にキャパシタに保持
されているオフセット電圧を用いて演算増幅器の出力の
補正を行うためキャパシタに充放電による電力消費がほ
とんどなく、スイッチング時に生じる容量結合の影響を
抑えるためにキャパシタの容量を大きくしても消費電力
を増大させずに出力精度を高めることができる。
【0045】図2では、1出力期間における入力電圧が
Vin1である場合について説明したが、本発明の実施
の形態による増幅回路では、複数の入力電圧に応じたオ
フセット電圧をそれぞれ異なるキャパシタに記憶、保持
させることができるため、入力電圧がVin2〜Vin
Nである場合においても、入力電圧がVin1である場
合と同様に、高精度なオフセット補正動作を行うことが
可能であり、かつ、オフセット補正動作の電力消費を最
小限に抑えることができる。
【0046】なお、図1に示した本発明の実施の形態に
よる増幅回路に用いられる演算増幅器10はどのような
形態のものでも構わない。
【0047】図5は同じ電圧が連続して入力される場合
の図1に示した増幅回路の動作例を示すタイミングチャ
ートである。図5のタイミングチャートに従った動作で
は、図2とは異なるスイッチ制御がなされることによ
り、図2のタイミングチャートに従った動作よりも低消
費電力化が可能である。図5では、連続するM(Mは2
以上の整数)つの1出力期間(第1出力期間〜第M出力
期間)において入力電圧がVin1である場合について
示している。なお、図2と同様に、図5のタイミングチ
ャートに従ったスイッチ制御は図1に示した制御手段1
2により行われる。
【0048】図5において、第1出力期間の第1の期間
T01及び第2の期間T02の動作は図2の期間T01
及び期間T02と同様なので、その説明を省略する。
【0049】図5に示したように、第2出力期間から第
M出力期間に相当する期間T03では、第1出力期間の
期間T02における各スイッチの状態が保たれることに
より、第2〜第M出力期間においても入力電圧Vin1
と等しい出力電圧を得ることができる。
【0050】図5のタイミングチャートに従って制御手
段12により図1に示した増幅回路を動作させることに
より、オフセット補正動作がなされる期間T01におい
てキャパシタ6−1に入力電圧がVin1の場合に演算
増幅器10に生じるオフセット電圧を一度記憶、保持さ
せると、それ以降の第2〜第M出力期間においてオフセ
ット補正動作を行うことなく高精度出力が可能である。
このように、第1〜第M出力期間において電荷の充放電
を伴う期間は期間T01のみであるので、図5のタイミ
ングチャートに従った動作では、消費電力を図2のタイ
ミングチャートに従った場合よりも抑えることができ
る。
【0051】なお、図5のタイミングチャートでは、図
2と同様に各スイッチには遅延がなく制御手段12によ
るスイッチ制御が同時になされる場合について示してい
るが、各スイッチが遅延を有する場合には、第1の期間
T01においてスイッチ3が非導通状態になる前にスイ
ッチ1及び2が導通状態にならないよう、また、第2の
期間T02においてスイッチ1及び2が非導通状態にな
る前にスイッチ3が導通状態にならないように、図4と
同様に遅延を考慮してスイッチ制御が行われる。
【0052】また、オフセット電圧を記憶させるキャパ
シタは一度オフセット電圧を記憶させると充放電による
電力消費がほとんどないため、スイッチング時に生じる
容量結合の影響を抑えるためにキャパシタの容量を大き
くしても消費電力を増大させずに出力精度を高めること
ができる。
【0053】図5では、連続する第1〜第M出力期間に
同じ電圧が入力される場合として入力電圧がVin1で
ある場合について説明したが、図1に示した本発明の実
施の形態による増幅回路では、入力電圧数Nと同数のN
個のキャパシタが設けられており、入力電圧に応じたオ
フセット電圧をそれぞれ異なるキャパシタに記憶、保持
させることができるため、入力電圧はVin1に限ら
ず、入力電圧がVin2〜VinNの場合においても、
高精度なオフセット補正動作を行うことが可能であり、
かつ、オフセット補正動作の電力消費を最小限に抑える
ことができる。
【0054】以下に、上記の本発明の実施の形態につい
てさらに詳細に説明するため、代表的な演算増幅器を例
に挙げて本発明の実施の形態による増幅回路について、
図面を参照して説明する。
【0055】図6は図7に示す従来の最も簡単な帰還型
演算増幅器を図1に示した増幅回路における演算増幅器
10に用いた場合の増幅回路の構成を示す図である。ま
た、図7は第1の帰還型演算増幅器(ボルテージフォロ
ワ回路)の構成を示す図である。
【0056】図7を参照すると、図7に示した演算増幅
器は、ソースが共通接続され、ゲートが入力端子20
0、出力端子8にそれぞれ接続され、差動対をなすPM
OSトランジスタ201及び202と、PMOSトラン
ジスタ201及び202の共通接続されたソースと高位
側電源VDDとの間に接続された定電流源211と、ソ
ースが低位側電源VSSに接続され、ゲートがNMOS
トランジスタ204のゲートに接続され、ドレインがP
MOSトランジスタ201のドレインに接続されたNM
OSトランジスタ203と、ソースが低位側電源VSS
に接続され、ドレインとゲートが接続されてPMOSト
ランジスタ202のドレインに接続されたNMOSトラ
ンジスタ204と、高位側電源VDDと出力端子8の間
に接続された定電流源212と、差動対の出力をゲート
に入力し、ソースが低位側電源VSSに接続され、ドレ
インが出力端子8と定電流源212との接続点に接続さ
れているNMOSトランジスタ205と、出力端子8と
PMOSトランジスタ202のゲートとの接続点及びN
MOSトランジスタ205のゲート端子に接続される位
相補償容量221とを備えている。
【0057】図7に示した演算増幅器は、Vin<Vou
t のときに、NMOSトランジスタ205の放電作用に
より出力電圧Vout をVinまで引き下げ、Vin>V
outのときに、定電流源211により出力電圧Vout を
Vinまで引き上げることができる。しかし、図7に示
した演算増幅器は、演算増幅器を構成する能動素子の特
性ばらつきによりオフセット電圧が生じる場合があり、
入力電圧と等しい出力電圧を出力することができない。
【0058】一方、図6に示したように、図7に示した
演算増幅器が図1に示した増幅回路の演算増幅器10に
適用された場合、図6に示した増幅回路では、制御手段
12が入力電圧レベルに応じてスイッチ群4,5,7及
びスイッチ1〜3を制御することにより、入力電圧と1
対1に対応するキャパシタに入力電圧レベルに応じたオ
フセット電圧をキャパシタに記憶、保持し、キャパシタ
に保持させたオフセット電圧を用いて演算増幅器10の
出力の補正がなされる。そのため、高精度出力が可能と
なり、また、オフセット補正動作による電力消費がほと
んどないので、オフセット補正動作による消費電力を最
小限に抑えることができる。
【0059】さらに、オフセット電圧を記憶するキャパ
シタは一度オフセット電圧を記憶すると充放電による電
力消費がほとんどないため、スイッチング時に生じる容
量結合の影響を抑えるためにキャパシタの容量を大きく
しても消費電力を増大させずに出力精度を高めることが
できる。
【0060】なお、図8に示すNMOS差動対301及
び302により構成される第2の帰還型増幅器を図1に
示した増幅回路の演算増幅器10に適用した場合にも、
図6に示した増幅回路と同様に、入力電圧と等しい出力
電圧を得ることができ、また、オフセット補正動作によ
る消費電力を最小限に抑えることができることは勿論で
ある。
【0061】図9は図10に示す演算増幅器を図1に示
した増幅回路における演算増幅器10に適用した場合の
増幅回路の構成を示す図である。また、図10は第3の
演算増幅器の構成を示す図である。図10に示した演算
増幅器では、入力電圧が印加される入力段のMOSトラ
ンジスタと、出力電圧が帰還される入力段のMOSトラ
ンジスタとを交互に切替える動作が所定の周期毎に行わ
れることにより、オフセット電圧が時間的に平均化され
る。これにより、図10に示した演算増幅器では、出力
精度を向上させることができる。このような演算増幅器
を本発明に適用してもよい。
【0062】以下に、図10に示した演算増幅器の構成
及び動作概要について図面を用いて説明する。図11は
図10に示した演算増幅器に設けられたスイッチ401
〜404及び411〜414のスイッチング動作を示す
タイミングチャートである。また、図12は図10に示
した演算増幅器が図11のタイミングチャートに従って
制御された場合の出力電圧波形を示す図である。
【0063】図10において、図10に示した演算増幅
器は、図7に示した演算増幅器に、入力段のPMOSト
ランジスタ201のゲート電極を、入力端子400ある
いは出力端子8に接続するスイッチ401及び412
と、入力段のPMOSトランジスタ202のゲート電極
を、出力端子8あるいは入力端子400に接続するスイ
ッチ402及び411と、出力段のNMOSトランジス
タ205のゲート電極を、入力段のPMOSトランジス
タ201のドレイン電極あるいは入力段のPMOSトラ
ンジスタ202のドレイン電極に接続するスイッチ40
3及び413と、カレントミラー回路を構成するNMO
Sトランジスタ203及び204のゲート電極を、入力
段のPMOSトランスジスタ202のドレイン電極ある
いは入力段のPMOSトランジスタ201のドレイン電
極に接続するスイッチ404及び414とを付加したも
のである。
【0064】図10において、スイッチ401〜404
がオンのときスイッチ411〜414がオフに制御され
ることにより、入力電圧Vinは入力段のMOSトラン
ジスタ201のゲート電極に印加され、出力電圧Vout
は入力段のMOSトランジスタ202のゲート電極に印
加される。一方、スイッチ401〜404がオフ、スイ
ッチ411〜414がオンに制御されることにより、入
力電圧Vinは入力段のMOSトランジスタ202のゲ
ート電極に印加され、出力電圧Vout は入力段のMOS
トランジスタ201のゲート電極に印加される。
【0065】したがって、スイッチ401〜404がオ
ンでありスイッチ411〜414がオフである状態と、
スイッチ401〜404がオフでありスイッチ411〜
414がオンである状態とが交互に繰り返されることに
より、入力電圧Vinと出力電圧Vout は入力段のMO
Sトランジスタ201、202のゲート電極に交互に印
加されることになる。
【0066】図10及び11において、第1出力期間で
は、スイッチ401〜404がオン、スイッチ411〜
414がオフに制御され、図10に示した演算増幅器に
オフセット電圧Voff が生じ、図12に示したように出
力電圧Vout はVout =Vin+Voff となる。
【0067】また、第2出力期間では、スイッチ401
〜404がオフ、スイッチ411〜414がオンに制御
され、図10に示した演算増幅器にオフセット電圧−V
offが生じ、図12に示したように出力電圧Vout はVo
ut =Vin−Voff となる。なお、第3出力期間では
第1出力期間と同様に各スイッチが制御され、第4出力
期間では第2出力期間と同様に各スイッチが制御され
る。
【0068】したがって、各出力期間が十分短い場合に
は、スイッチ401〜404及び411〜414のオ
ン、オフを交互に行うことで、図12に示されるよう
に、オフセット電圧は2出力期間毎に時間的に平均化さ
れる。このように、オフセット電圧が相殺されるので、
出力精度の向上を図ることができる。
【0069】時間平均によりオフセット電圧をキャンセ
ルすることにより出力精度の向上を可能とする増幅回路
の一例は、特開平11−249624号公報に記載され
ている。
【0070】特開平11−249624号公報では、ド
ット反転駆動を行う液晶表示装置の映像信号線駆動手段
において、1つの画素への階調電圧の印加を行うべく、
正極性の階調電圧を出力する高電圧側アンプ回路と、負
極性の階調電圧を出力する低電圧側アンプ回路とを極性
に応じてフレーム毎に交互に動作させ、2フレーム毎に
アンプ回路の入力電圧が印加される入力段のMOSトラ
ンジスタと、出力電圧が帰還される入力段のMOSトラ
ンジスタとを交互に切替える動作を行うことにより、そ
れぞれのアンプ回路に生じるオフセット電圧を4フレー
ム毎に時間的に平均化することが記載されている。これ
により、オフセット電圧による画素へ印加される電圧の
ばらつきにより生じる輝度の上昇及び減少を防止してい
る。
【0071】しかし、図10に示した演算増幅器では、
オフセット電圧自体を小さくできないため、例えば多結
晶シリコン薄膜トランジスタを用いて図10に示した演
算増幅器を構成した場合には、一般に素子ばらつきが大
きいためオフセット電圧が大きく、時間平均することに
より逆に出力電圧の変化が目立つことになる。そのた
め、特開平11−249624号公報に記載された液晶
表示装置の映像信号線駆動手段を素子ばらつきの大きい
トランジスタにより構成した場合には、時間平均を行う
ことにより出力電圧の変化が大きくなり、輝度の変化が
大きいため、時間平均を行っても表示品質を向上させる
ことができない。
【0072】次に、図10に示した演算増幅器が図1に
示した増幅回路の演算増幅器10に適用される場合につ
いて説明する。図10に示した演算増幅器では、入力電
圧が印加される入力段のMOSトランジスタと、出力電
圧が帰還される入力段のMOSトランジスタとを交互に
切替えるので、各入力電圧レベルに対して大きさは同じ
であるが、正負の異なるオフセット電圧が生じる。その
ため、図9に示した増幅回路では、各入力電圧レベルに
対してオフセット電圧を記憶するキャパシタを2個設け
るため、外部から供給される入力電圧数がN(Vin1
〜VinN)の場合、2N個のキャパシタが設けられて
いる。
【0073】図9において、演算増幅器10は、演算増
幅器10の一対の入力端子の一方を非反転入力端子ある
いは反転入力端子に切替え一対の入力端子の他方を反転
入力端子あるいは非反転入力端子に切替える切替手段
(スイッチ401〜404及び411〜414により構
成される)を有しており、制御手段12は、1出力期間
毎に、演算増幅器10の一対の入力端子の状態を一対の
入力端子の一方が非反転入力端子であり他方が反転入力
端子である第1の状態、あるいは一対の入力端子の一方
が反転入力端子であり他方が非反転入力端子である第2
の状態に切替えるべく切替手段を制御する。
【0074】キャパシタ6−1〜6−2Nは、演算増幅
器10の一対の入力端子の2つの状態にそれぞれ対応付
けられた2つのキャパシタ群に分けられている。そし
て、制御手段12は、1出力期間の第1の期間に、入力
信号の電圧レベルに応じて一対の入力端子の状態に対応
付けられたキャパシタ群の中から一のキャパシタを選択
しこの選択されるキャパシタにオフセット電圧を記憶さ
せるべく、スイッチ群4,5及びスイッチ1〜3を制御
する。
【0075】なお、各キャパシタ群の複数のキャパシタ
はそれぞれ入力電圧Vin1〜VinNに1対1に対応
付けられており、制御手段12は、一対の入力端子の状
態に対応付けられたキャパシタ群の中から入力信号の電
圧レベルに対応付けられた一のキャパシタを選択するよ
うにしてもよいことは勿論である。
【0076】また、制御手段12は、1出力期間の第2
の期間に、選択されたキャパシタに保持されているオフ
セット電圧を用いて増幅器10の出力を補正すべく、ス
イッチ1〜3を制御する。このように、図9に示した増
幅回路では、入力電圧レベルに応じたオフセット電圧の
補正動作とオフセット電圧の時間平均が行われる。
【0077】したがって、図9に示した増幅回路の演算
増幅器10を素子ばらつきの大きいトランジスタにより
構成した場合においても、オフセット補正動作を行うこ
とによりオフセット電圧自体を十分小さくし、さらに図
11に示したように1出力期間毎に演算増幅器10の一
対の入力端子の状態を切替えることによりオフセット電
圧が時間的に平均化されるので、高い出力精度を実現す
ることが可能である。
【0078】また、液晶表示装置の映像信号線駆動手段
に、図9〜12を用いて説明した本発明による複数のキ
ャパシタを用いたオフセット電圧補正機能を設けた増幅
回路を用いる場合には、オフセット電圧補正動作と、増
幅回路の入力電圧が印加される入力段のMOSトランジ
スタと出力電圧が帰還される入力段のMOSトランジス
タを交互に切替える動作とを行う。増幅回路を素子ばら
つきの大きいトランジスタにより構成した場合でも、オ
フセット補正動作を行うことにより演算増幅器に生じる
オフセット電圧自体を十分小さくし、さらに入力段のト
ランジスタの切替を例えば2フレーム毎に行うことによ
りオフセット電圧を4フレーム毎に時間的に平均化する
ことができる。これにより、オフセット電圧により生じ
る輝度の上昇及び減少が時間的に平均化されるため、増
幅回路を素子ばらつきの大きいトランジスタにより構成
した場合でも、表示品質の向上を図ることができる。
【0079】なお、図9に示した増幅回路では、図1に
示した増幅回路と同様の効果を実現することができる。
すなわち、入力電圧レベルに応じて選択されるキャパシ
タに入力電圧レベルに応じたオフセット電圧をキャパシ
タに記憶、保持させ、当該キャパシタに保持されたオフ
セット電圧を用いてオフセット電圧の補正を行うため、
高精度なオフセット補正動作を行うことが可能である。
また、キャパシタに、一度オフセット電圧を記憶、保持
させると、キャパシタには充放電による電力消費がほと
んどなく、オフセット補正動作による電力消費を最小限
に抑えることができる。
【0080】さらに、オフセット電圧を記憶させるキャ
パシタは一度オフセット電圧を記憶させると充放電によ
る電力消費がほとんどないため、スイッチング時に生じ
る容量結合の影響を抑えるためにキャパシタの容量を大
きくしても消費電力を増大させずに出力精度を高めるこ
とができる。
【0081】また、図7の演算増幅器にオフセット電圧
を時間平均させる機能を設けた図10の演算増幅器と同
様に、図8に示すNMOS差動対から構成される帰還型
演算増幅器にオフセット電圧を時間平均させる機能を設
けた演算増幅器を図1に示した増幅回路の演算増幅器1
0に適用した場合にも、図9に示した増幅回路と同じ効
果を得ることができることは勿論である。
【0082】図13は図10に示す演算増幅器を図1に
示した増幅回路の演算増幅器10に適用した場合の増幅
回路の別の構成を示す図である。図9に示した増幅回路
では、各入力電圧レベルに対してオフセット電圧を記憶
させるキャパシタを2個設けるため、外部から供給され
る入力電圧数がNの場合、2N個のキャパシタが必要と
なるが、図13に示す増幅回路では、演算増幅器10の
一対の入力端子の状態に応じてオフセット電圧を記憶さ
せるキャパシタの接続を切り替えることにより、図9に
示した増幅回路より少ない数のキャパシタで、図9に示
した増幅回路と同様の効果を実現することができる。
【0083】図13に示した増幅回路では、オフセット
補正回路110のみが図9に示した増幅回路と異なるだ
けであるため、以下に、オフセット補正回路110の構
成及び動作についてのみ説明する。
【0084】図13において、外部から供給されるN個
の入力電圧Vin1〜VinNの中から入力信号選択手
段7により選択されたいずれか1つの電圧が、演算増幅
器10の入力端子111へと入力される。スイッチ10
3の一端は演算増幅器10の入力端子111に接続さ
れ、スイッチ102の一端は演算増幅器10の出力端に
接続され、スイッチ102及び103の他端は共通接続
されている。スイッチ105の一端は入力端子111に
接続され、スイッチ101の一端は演算増幅器10の出
力端に接続され、スイッチ101及び105の他端は共
通接続されている。
【0085】スイッチ104は、演算増幅器10の入力
端子112とスイッチ105、101の接続点との間に
接続され、スイッチ106は、スイッチ103、102
の接続点と入力端子112との間に接続されている。ま
た、複数のキャパシタ6−1〜6−Nの一端は、スイッ
チ群4を介してスイッチ103、102の接続点に共通
に接続され、複数のキャパシタ6−1〜6−Nの他端
は、スイッチ群5を介してスイッチ105、101の接
続点に共通に接続されている。
【0086】なお、制御手段12は、1出力期間毎に、
入力信号選択手段7のスイッチ7−1〜7−Nを制御す
ると共に、演算増幅器10の切替手段のスイッチ401
〜404及び411〜414を制御する。また、制御手
段12は、入力信号の電圧レベルに応じて複数のキャパ
シタ6−1〜6−Nの中から一のキャパシタを選択し、
この選択されるキャパシタにオフセット電圧を記憶し、
記憶されたオフセット電圧を用いて演算増幅器10の出
力を補正すべく、スイッチ群4,5及びスイッチ101
〜106を制御する。ここで、制御手段12は、スイッ
チ101〜106を制御する際、演算増幅器10の一対
の入力端子111及び112の状態に応じて制御をな
す。
【0087】以下に、図13に示した増幅回路の動作に
ついて図面を用いて説明する。図14は図13に示した
増幅回路の動作を示すタイミングチャートである。ま
た、図15及び16は図14に示した各期間における図
13の増幅回路の接続状態を示す図であり、図15
(a)は期間T11における接続状態を示す図であり、
図15(b)は期間T12における接続状態を示す図で
あり、図16(a)は期間T21における接続状態を示
す図であり、図16(b)は期間T22における接続状
態を示す図である。なお、以下の説明において、図14
に示した第1出力期間と第2出力期間の入力電圧は共に
Vin1である場合を例に挙げて説明する。
【0088】図13及び14において、第1出力期間で
は、入力信号の電圧レベルVin1に応じた一のキャパ
シタ6−1を選択するようにスイッチ群4及び5が制御
される。また、第1出力期間に、スイッチ401〜40
4がオンされスイッチ411〜414がオフされること
により、演算増幅器10の入力端子111及び112は
それぞれトランジスタ201及び202のゲート電極に
接続される。また、第1出力期間において、一対の入力
端子111及び112の状態に従ってスイッチ104は
オンにされると共にスイッチ105及び106はオフさ
れる。
【0089】第1出力期間の第1の期間T11では、一
対の入力端子111及び112の状態に従ってスイッチ
102がオフされると共にスイッチ101及び103が
オンされることにより、図13に示した増幅回路は図1
5(a)に示す接続状態となる。このとき、出力電圧V
out は、オフセット電圧Voff を含んでいるためVout
=Vin+Voff となる。また、キャパシタ6−1の一
端113(図15参照)の電位は入力電圧Vinに等し
くなり、他端114(図15参照)の電位は出力電圧V
outに等しくなるため、キャパシタ6−1にはオフセ
ット電圧Voffに相当する電荷が充電される。
【0090】第1出力期間の第2の期間T12では、ス
イッチ101及び103がオフされると共にスイッチ1
02がオンされることにより、図13に示した増幅回路
は図15(b)に示す接続状態となる。このとき、キャ
パシタ6−1は演算増幅器の入力端子112及び出力端
間に直接接続され、入力端子112に出力端子の電位を
基準としてオフセット電圧が印加される。この結果、出
力電圧Vout は、Vout =Vin+Voff −Voff とな
り、オフセット電圧は相殺され、入力電圧と等しい出力
電圧を得ることができる。
【0091】次に、第2出力期間においても、入力電圧
レベルがVin1であるのでキャパシタ6−1を選択す
るようにスイッチ群4及び5は制御される。また、第2
出力期間において、スイッチ401〜404がオフされ
スイッチ411〜414がオンされることにより、入力
端子111及び112はそれぞれトランジスタ202及
び201のゲート電極に接続される。また、第2出力期
間において、一対の入力端子111及び112の状態に
従ってスイッチ103及び104がオフされると共にス
イッチ106がオンされる。
【0092】第2出力期間の第1の期間T21では、一
対の入力端子111及び112の状態に従ってスイッチ
102及び105がオンされると共にスイッチ101が
オフされることにより、図13に示した増幅回路は図1
6(a)に示す接続状態となる。このとき、出力電圧V
out は、オフセット電圧−Voff を含んでいるためVou
t =Vin−Voff となる。また、キャパシタ6−1の
一端114の電位は入力電圧Vinに等しくなり、他端
113の電位は出力電圧Voutに等しくなるため、キ
ャパシタ6−1にはオフセット電圧−Voff に相当する
電荷が充電される。
【0093】第2出力期間の第2の期間T22では、ス
イッチ102及び105がオフされると共にスイッチ1
01がオンされることにより、図13に示した増幅回路
は図16(b)に示す接続状態となる。このとき、キャ
パシタ6−1は演算増幅器10の入力端子112及び出
力端間に直接接続され、演算増幅器10の入力端子11
2に出力端子の電位を基準としてオフセット電圧が印加
される。この結果、出力電圧Vout は、Vout =Vin
−Voff +Voff となり、オフセット電圧は相殺され、
入力電圧と等しい出力電圧を得ることができる。
【0094】第2出力期間以降の出力期間においても、
第1出力期間及び第2出力期間の動作が繰り返されるこ
とにより、図9に示した増幅回路と同様に高精度出力を
実現することができる。
【0095】以上説明したように、第1出力期間の第1
の期間T11では、一端113の電位がVinとなり他
端114の電位がVout (=Vin+Voff )になるよ
うに、キャパシタ6−1の一端113及び他端114は
それぞれ回路入力端子及び出力端子8に接続されるが、
第1出力期間と一対の入力端子111及び112の状態
が異なる第2出力期間の第1の期間T21では、一端1
13の電位がVout (=Vin−Voff )になり他端1
14の電位がVinになるように、キャパシタ6−1の
一端113及び他端114はそれぞれ出力端子8及び回
路入力端子に接続されるので、キャパシタ6−1の両端
には第1出力期間及び第2出力期間において等しい電圧
が充電される。このように、一対の入力端子111及び
112の状態に応じてオフセット電圧を記憶させるキャ
パシタの接続を切り替えることにより、キャパシタには
電荷の充放電による電力消費がほとんどない。
【0096】上記では、連続する第1出力期間及び第2
出力期間において共に入力電圧がVin1の場合につい
て説明したが、第1出力期間及び第2出力期間における
入力電圧が互いに異なる場合においても、第1出力期間
及び第2出力期間における入力電圧が共にVin1であ
る場合と同様の効果を得ることができる。
【0097】要は、入力端子111が非反転入力端子で
あり入力端子112が反転入力端子である1出力期間の
第1の期間においては、その1出力期間に供給される入
力電圧レベルに応じて選択されるキャパシタの一端が回
路入力端子に接続され他端が出力端子8に接続され、入
力端子111が反転入力端子であり入力端子112が非
反転入力端子である別の1出力期間の第1の期間におい
ては、その1出力期間に供給される入力電圧レベルに応
じて選択されるキャパシタの一端が出力端子8に接続さ
れ他端が回路入力端子に接続されるよう、スイッチ制御
がなされればよい。
【0098】このように、図13に示した増幅回路で
は、入力電圧が印加される入力段のMOSトランジスタ
と、出力電圧が帰還される入力段のMOSトランジスタ
の切替えに応じてキャパシタの接続を切り替えることに
より、キャパシタに記憶されるオフセット電圧は等しく
なるため、各入力電圧レベルに対して1つのキャパシタ
を設ければよく、入力電圧数がNの場合、キャパシタは
N個設ければよい。したがって、図9に示した増幅回路
よりもキャパシタ数を減らすことができるので、回路の
省面積化を実現でき、さらに図9に示した増幅回路と同
様の効果を得ることができる。
【0099】また、液晶表示装置の映像信号線駆動手段
に、図13〜16を用いて説明した本発明による複数の
キャパシタを用いたオフセット電圧補正機能を設けた増
幅回路を用いる場合には、オフセット電圧補正動作と、
増幅回路の入力電圧が印加される入力段のMOSトラン
ジスタと出力電圧が帰還される入力段のMOSトランジ
スタを交互に切替える動作とを行う。増幅回路を素子ば
らつきの大きいトランジスタにより構成した場合でも、
オフセット補正動作を行うことにより演算増幅器に生じ
るオフセット電圧自体を十分小さくし、さらに入力段の
トランジスタの切替を例えば2フレーム毎に行うことに
よりオフセット電圧を4フレーム毎に時間的に平均化す
ることができる。これにより、オフセット電圧により生
じる輝度の上昇及び減少が時間的に平均化されるため、
増幅回路を素子ばらつきの大きいトランジスタにより構
成した場合でも、表示品質の向上を図ることができる。
【0100】なお、図13に示した構成に限らず、入力
電圧が印加される入力段のMOSトランジスタと、出力
電圧が帰還される入力段のMOSトランジスタの切替え
に応じて、キャパシタの高電位側の端子と低電位側の端
子を入れ替えて接続する手段を有する増幅回路であれ
ば、オフセット電圧を記憶させるキャパシタ数を増大さ
せることなく図9に示した増幅回路と同様の効果を実現
することができる。
【0101】また、図14のタイミングチャートでは、
各スイッチに遅延がなく制御手段12によるスイッチ制
御が同時になされる場合について示しているが、各スイ
ッチが遅延を有する場合には、期間T11においてスイ
ッチ102が非導通状態になる前にスイッチ101及び
103が導通状態にならないよう、また、期間T12に
おいてスイッチ101及び103が非導通状態になる前
にスイッチ102が導通状態にならないよう、また、期
間T22においてスイッチ102及び105が非導通状
態になる前にスイッチ101が導通状態にならないよう
に、遅延を考慮してスイッチ制御が行われる。
【0102】図17は図18に示す演算増幅器を図1に
示した増幅回路の演算増幅器10に適用した場合の増幅
回路の構成を示す図である。また、図18は第4の演算
増幅器の構成を示す図である。図18に示した演算増幅
器は、図7及び8に示した演算増幅器が有するダイナミ
ックレンジが狭いという問題を改善し、広入出力レンジ
を可能としている。このような広入出力レンジが可能な
演算増幅器の一例は、特許第2885151号明細書に
記載されており、このような演算増幅器を本発明に適用
してもよい。
【0103】図18に示した演算増幅器は、ソースが共
通に接続され、ゲートがそれぞれ入力端子500、出力
端子8に接続され差動対を構成するNMOSトランジス
タ501及び502と、ソースが共通に接続され、ゲー
トがそれぞれ入力端子500、出力端子8に接続され差
動対を構成するPMOSトランジスタ505及び506
と、NMOSトランジスタ501及び502の共通接続
されたソースと低位側電源VSSとの間に接続された定
電流源521と、PMOSトランジスタ505及び50
6の共通接続されたソースと高位側電源VDDとの間に
接続された定電流源522とを備えている。
【0104】また、図18に示した演算増幅器は、ゲー
ト及びドレインがNMOSトランジスタ501のドレイ
ンと接続され、ソースが高位側電源VDDに接続された
PMOSトランジスタ503と、ドレインがPMOSト
ランジスタ506のドレイン及びNMOSトランジスタ
507のドレインの接続点に接続されソースが高位側電
源VDDに接続されたPMOSトランジスタ509とに
より構成される第1のカレントミラー回路を備えてい
る。
【0105】また、図18に示した演算増幅器は、ドレ
イン及びゲートがNMOSトランジスタ502のドレイ
ンに接続され、ソースが高位側電源VDDに接続された
PMOSトランジスタ504と、ドレインがPMOSト
ランジスタ505のドレイン及びNMOSトランジスタ
508のドレインの接続点に接続されソースが高位側電
源VDDに接続されたPMOSトランジスタ510とに
より構成される第2のカレントミラー回路を備えてい
る。
【0106】また、図18に示した演算増幅器は、PM
OSトランジスタ505及び506のドレインと低位側
電源VSSとの間に接続され、NMOSトランジスタ5
07及び508からなる能動負荷として作用するカレン
トミラー回路を備えている。
【0107】また、図18に示した演算増幅器は、一端
がそれぞれ高位側電源VDDに接続された定電流源52
3及び524と、ソースが低位側電源VSSに接続さ
れ、ゲートがPMOSトランジスタ505のドレイン及
びNMOSトランジスタ508のドレインの接続点に接
続され、定電流源523の他端にドレインが接続された
NMOSトランジスタ511と、ソースが低位側電源V
SSに接続され、ゲートがNMOSトランジスタ511
のドレインに接続され、定電流源524の他端にドレイ
ンが接続されたNMOSトランジスタ512とを備えて
いる。
【0108】また、図18に示した演算増幅器は、ソー
スが高位側電源VDDに接続され、ゲートがNMOSト
ランジスタ512のドレイン及び定電流源524の他端
の接続点に接続され、ドレインが出力端子8に接続され
たPMOSトランジスタ513と、ソースが低位側電源
VSSに接続され、ゲートがPMOSトランジスタ50
5のドレイン及びNMOSトランジスタ508のドレイ
ンの接続点に接続され、ドレインが出力端子8に接続さ
れたNMOSトランジスタ514とを備えている。
【0109】このように構成された図18の演算増幅器
では、NMOSトランジスタ501及び502からなる
差動対と、PMOSトランジスタ505及び506から
なる差動対とが、NMOSトランジスタ501及び50
2の能動負荷であるPMOSトランジスタ503及び5
04とそれぞれゲート電極を共通にしたPMOSトラン
ジスタ509及び510を介して並列に構成されること
により、広入力レンジを可能とする入力段となってい
る。また、高位側電源VDDからPMOSトランジスタ
513のドレイン−ソース間の電圧分だけ下がった電位
から、低位側電源VSSからNMOSトランジスタ51
4のドレイン−ソース間の電圧分だけ上がった電位まで
の出力レンジを有しており、広出力レンジを可能とする
出力段となっている。
【0110】ここで、オフセット電圧は、差動対を構成
するトランジスタの対称性がトランジスタのしきい値電
圧、あるいはゲート幅/ゲート長(W/L)等のばらつ
きにより崩れた場合に生じる。図18に示した演算増幅
器では、NMOSトランジスタ501及び502から構
成される差動対の素子ばらつきは、PMOSトランジス
タ503及び504とカレントミラー回路を構成するP
MOSトランジスタ509及び510を介してPMOS
トランジスタ505及び506から構成される差動対へ
と帰還されるので、2つの差動対が共に動作する入力電
圧範囲内では、2つの差動対の素子ばらつきにより生じ
るオフセット電圧は平均化される。したがって、2つの
差動対が共に動作する入力電圧範囲内では、それぞれの
差動対が有する素子特性ばらつきにより生じるオフセッ
ト電圧を補正する作用が働くため、出力電圧精度が高
く、オフセット電圧が小さいという特長がある。
【0111】近年、携帯電話を中心とした携帯機器の需
要が高まっており、携帯機器に要求される重要な性能と
して低電力化が挙げられる。図18に示した演算増幅器
を携帯機器に用いる場合、演算増幅器の電源電圧を下げ
ることにより演算増幅器の低電力化を実現することがで
きる。しかし、図18に示した演算増幅器において、N
MOSトランジスタ501及び502からなる差動対
は、入力電圧がトランジスタ501の閾値電圧より小さ
い場合に動作せず、また、PMOSトランジスタ505
及び506からなる差動対は、入力電圧が高位側電源V
DDからトランジスタ505の閾値電圧だけ下がった電
位以上の場合に動作しない。
【0112】トランジスタの閾値電圧を下げるとオフリ
ーク電流が増加するため、電源電圧を下げても閾値電圧
を下げることができない。そのため、電源電圧が十分低
い条件で図18に示した演算増幅器を動作させる場合に
は、NMOSトランジスタ501及び502からなる差
動対と、PMOSトランジスタ505及び506からな
る差動対とが共に動作する入力電圧範囲が電源電圧範囲
に対して狭くなり、2つの差動対のどちらか一方しか動
作しない入力電圧範囲が広くなる。2つの差動対の一方
しか動作しない場合には、その差動対が有する能動素子
の特性ばらつきの影響によりオフセット電圧が生じる。
すなわち、上記のような高精度出力可能な演算増幅器で
も電源電圧が十分低い条件では高精度出力が困難にな
る。
【0113】一方、図17に示した増幅回路では、図1
に示した増幅回路と同様に、入力電圧レベルに応じて制
御手段12がスイッチ群4,5及びスイッチ1〜3を制
御することにより、入力電圧レベルに応じたキャパシ
タ、または、入力電圧レベルに1対1に対応するキャパ
シタに入力電圧レベルに応じたオフセット電圧を記憶、
保持させ、オフセット補正動作を行う。そのため、電源
電圧が十分低い場合に、図18に示した演算増幅器では
オフセット電圧が生じるため高精度出力が困難になるの
に対し、図17に示した増幅回路では高精度出力が可能
である。
【0114】また、オフセット補正動作による電荷の充
放電による電力消費がほとんどなく、オフセット補正動
作による消費電力を最小限に抑えることができる。した
がって、図17に示した増幅回路では高出力精度、低消
費電力、広入出力レンジを実現することができる。
【0115】さらに、オフセット電圧を記憶させるキャ
パシタに一度オフセット電圧を記憶させると充放電によ
る電力消費がほとんどないため、スイッチング時に生じ
る容量結合の影響を抑えるためにキャパシタの容量を大
きくしても、消費電力を増大させずに出力精度を高める
ことができる。
【0116】図19は図1に示した増幅回路の変更例を
示す図である。図19に示した増幅回路が図1に示した
駆動回路と相違する点は、演算増幅器10の出力端と回
路出力端子8との間にスイッチ9が接続されている点で
ある。また、図20は図19に示した増幅回路の動作例
を示すタイミングチャートであり、図21は図20に示
した動作例に従った出力電圧波形を示す図である。な
お、図20では、図2と同様に、1出力期間における入
力信号の電圧レベルがVin1である場合の動作が示さ
れている。
【0117】以下に、図面を参照して図1に示した増幅
回路との違いについて説明する。図1に示した増幅回路
が大きい容量性負荷を駆動する場合には、図2に示した
オフセット電圧記憶動作を行う期間T01は、増幅回路
の出力が安定する十分長い期間に設定する必要がある
(図3参照)。
【0118】一方、図19に示した増幅回路では、図2
0に示したように、オフセット電圧記憶動作を行う期間
T01にスイッチ9はオフされ、演算増幅器10の出力
補正を行う期間T02にスイッチ9はオンされる。これ
により、図19に示した増幅回路が大きい容量性負荷を
駆動する場合であっても、期間T01ではキャパシタに
オフセット電圧を記憶させるだけであるので、図21に
示したように出力は速やかに安定する。そのため、期間
T01を短縮させることができ、1出力期間の短縮を図
ることができる。
【0119】以上のように、図1に示した本発明の実施
の形態による増幅回路の演算増幅器10に適用される代
表例を上記に挙げて説明したが、その他の演算増幅器を
適用してもよく、この場合にも、図1に示した増幅回路
と同様の効果を実現することができる。
【0120】図22は図1に示した増幅回路の変更例を
示す図である。図22に示した増幅回路では、図1に示
した増幅回路よりも高精度な補正出力電圧を得ることが
可能である。図22に示した増幅回路が図1に示した増
幅回路と相違する点は、演算増幅器20にキャパシタ群
6のキャパシタ数と同数の複数の反転入力端子が設けら
れ、複数の反転入力端子と複数のキャパシタ6−1〜6
−Nとが直接接続されている点である。複数の反転入力
端子はスイッチ群21(スイッチ21−1〜21−N)
を介して出力端子8と接続されている。以下に、図22
に示した増幅回路の演算増幅器20として図7に示した
演算増幅器を用いる場合を例に挙げて、図22に示した
増幅回路について図面を参照して説明する。
【0121】図23は図7に示した演算増幅器を図22
に示した増幅回路の演算増幅器20に適用した場合の増
幅回路の構成を示す図である。図23を参照すると、演
算増幅器20において、複数の反転入力端子に対応し
て、非反転入力端子にゲートが接続されるPMOSトラ
ンジスタ(非反転入力トランジスタ)201に対して複
数のPMOSトランジスタ(反転入力トランジスタ)2
02−1〜202−Nが並列に設けられている。複数の
反転入力トランジスタ202−1〜202−Nのゲート
は複数のキャパシタ6−1〜6−Nと直接接続され、ド
レインは共通接続され、ソースはスイッチ群25(スイ
ッチ25−1〜25−N)を介して共通接続されてい
る。
【0122】図24は図23に示した増幅回路の動作例
を示すタイミングチャートであり、1出力期間における
入力信号の電圧レベルがVin1である場合のスイッチ
ング動作が示されている。なお、図23に示したスイッ
チ群4,7,21及び25の各スイッチとスイッチ2及
び3は制御手段12によりオンオフ制御される。以下
に、図24を用いて図23に示した増幅回路の動作につ
いて説明する。
【0123】まず、図24に示した1出力期間の第1の
期間T01では、スイッチ7−1,21−1,2,4−
1及び25−1はオンされ、スイッチ7−2〜7−N,
21−2〜21−N,4−2〜4−N,25−2〜25
−N及び3はオフされる。これにより、トランジスタ2
01とトランジスタ202−1とが演算増幅器20の入
力段の差動対として動作し、入力電圧Vin1に応じて
選択されたキャパシタ6−1に入力電圧がVin1の場
合に演算増幅器20に生じるオフセット電圧Voff に相
当する電荷が充電される。
【0124】次に、1出力期間の第2の期間T02で
は、スイッチ7−1,4−1及び25−1はオン、スイ
ッチ7−2〜7−N,21−2〜21−N,4−2〜4
−N及び25−2〜25−Nはオフのままで、スイッチ
21−1及び2がオフされ、スイッチ3がオンされるこ
とにより、オフセット電圧は相殺され、出力電圧Vout
は入力電圧Vin1と等しい電圧となり、高精度な出力
電圧を得ることができる。
【0125】上記では、1出力期間における入力電圧が
Vin1である場合について説明したが、入力電圧がV
in2〜VinNである場合においても、入力電圧がV
in1である場合と同様に高精度なオフセット補正動作
を行うことが可能である。
【0126】図23に示した増幅回路においても、図1
に示した増幅回路と同様に、複数の入力電圧に応じたオ
フセット電圧を異なるキャパシタに記憶、保持させるこ
とができるため、一度、入力電圧に対応したキャパシタ
にオフセット電圧を記憶、保持させると、次に同じ入力
電圧が入力される1出力期間において、キャパシタを充
放電させる必要がなく、スイッチング時に生じる容量結
合の影響により変動した電荷を補充するだけでよい。そ
のため、キャパシタには電荷の充放電による電力消費が
ほとんどなく、低消費電力化が可能である。
【0127】また、一度、入力電圧に対応したキャパシ
タにオフセット電圧を記憶、保持させると、上述したよ
うにキャパシタに充放電による電力消費がほとんどない
ため、スイッチング時に生じる容量結合の影響を抑える
ためにキャパシタの容量を大きくしても消費電力を増大
させずに出力精度を高めることができる。このように、
図23に示した増幅回路においても、図1に示した増幅
回路と同様の効果を得ることが可能である。すなわち、
図22に示した増幅回路において、図1に示した増幅回
路と同様の効果を得ることが可能である。
【0128】なお、図23に示した増幅回路において、
図5に示した動作と同様の動作を行うようにしてもよい
ことは勿論である。すなわち、図23に示した増幅回路
において、連続するM(Mは2以上の整数)つの1出力
期間(第1出力期間〜第M出力期間)において入力電圧
が同じである場合には、第1出力期間の第1の期間T0
1及び第2の期間T02にのみ図24に示した動作と同
様の動作を行い、以降の第2出力期間から第M出力期間
では第1出力期間の第2の期間T02における各スイッ
チの状態を保つようする。これにより、消費電力を図2
4のタイミングチャートに従った場合よりも抑えること
ができる。
【0129】次に、図22に示した増幅回路と図1に示
した増幅回路の相違する点について説明する。
【0130】図1に示した増幅回路では、入力電圧レベ
ルが変化すると、変化前の入力電圧レベルに対応したキ
ャパシタに代えて変化後の入力電圧レベルに対応したキ
ャパシタがスイッチ群6を介して演算増幅器10の反転
入力端子へと接続される。反転入力端子にはゲート容量
などの寄生容量が存在するが、この寄生容量は変化前の
入力電圧レベル(前の出力期間の入力電圧レベル)に応
じた電圧で充電されている。そのため、既にキャパシタ
に保持されているオフセット電圧を用いて演算増幅器1
0の出力の補正を行う場合に、上述のように入力電圧レ
ベルが変化して反転入力端子がスイッチ群6を介して異
なるキャパシタへ接続されると、このキャパシタに保持
していた電荷が変動し、補正出力電圧の精度が低下する
場合がある。
【0131】一方、図22に示した増幅回路では、演算
増幅器20にキャパシタ群6(キャパシタ6−1〜6−
N)のキャパシタ数と同数の複数の反転入力端子が設け
られ、複数の反転入力端子とキャパシタ6−1〜6−N
とがそれぞれ直接接続されている。このため、図1に示
した増幅回路において生じるキャパシタに保持していた
電荷の変動はなく、図1に示した増幅回路よりも高精度
な補正電圧出力が可能となる。
【0132】なお、図22に示した増幅回路の演算増幅
器20として図7に示した演算増幅器を用いた図23に
示した増幅回路を例に挙げて説明したが、これに限られ
るものではなく、その他の演算増幅器を適用することも
可能である。すなわち、その他の演算増幅器において
も、非反転入力端子にゲートが接続されたトランジスタ
と共に各々演算増幅器の入力段の差動対を構成すること
が可能なように、複数の反転入力端子に対応して、ゲー
トが複数の反転入力端子にそれぞれ接続された複数のト
ランジスタをスイッチ群25に相当するスイッチ群を介
して設けることにより、適用可能である。
【0133】
【発明の効果】本発明による効果は、低消費電力化及び
高精度出力を実現することができることである。その理
由は、入力信号の電圧レベルに応じて演算増幅器に発生
するオフセット電圧の各々を予め記憶手段に記憶させて
おくためであり、これにより、入力信号の電圧レベルが
変化する度に、記憶していたオフセット電圧を消去して
新たなオフセット電圧を記憶するようにしていた従来の
増幅回路と比較して、消費電力を低減することができ
る。
【0134】また、記憶手段として複数のキャパシタを
使用し、制御手段が、入力信号の電圧レベルに応じて選
択される一のキャパシタに、オフセット電圧を記憶、保
持させ、この保持されたオフセット電圧を用いて演算増
幅器の出力を補正する。そのため、高精度なオフセット
補正動作を行うことが可能となり、高精度出力が可能と
なる。
【0135】また、一度オフセット電圧が記憶、保持さ
れると、次に同じ電圧レベルを有する入力信号が増幅回
路に供給されたときに、同じキャパシタが選択されこの
キャパシタに記憶、保持されたオフセット電圧を用いて
演算増幅器の出力が補正されるので、キャパシタに充放
電による電力消費がほとんどなく、オフセット補正動作
による電力消費を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による増幅回路の構成を示
す図である。
【図2】図1の増幅回路の動作例を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】図2に示した動作例に従った出力電圧波形を示
す図である。
【図4】各スイッチの遅延を考慮した場合の図1の増幅
回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図5】同じ電圧が連続して入力される場合の図1の増
幅回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図6】図7の演算増幅器を図1の増幅回路に適用した
場合の増幅回路の構成を示す図である。
【図7】第1の演算増幅器の構成を示す図である。
【図8】第2の演算増幅器の構成を示す図である。
【図9】図10の演算増幅器を図1の増幅回路に適用し
た場合の増幅回路の構成を示す図である。
【図10】第3の演算増幅器の構成を示す図である。
【図11】図10の演算増幅器の動作を示すタイミング
チャートである。
【図12】図10の演算増幅器が図11のタイミングチ
ャートに従って制御された場合の出力電圧波形を示す図
である。
【図13】図10の演算増幅器を図1の増幅回路に適用
した場合の増幅回路の別の構成を示す図である。
【図14】図13の増幅回路の動作例を示すタイミング
チャートである。
【図15】図14に示した各期間における図13の増幅
回路の接続状態を示す図であり、(a)は期間T11に
おける接続状態を示す図であり、(b)は期間T12に
おける接続状態を示す図である。
【図16】図14に示した各期間における図13の増幅
回路の接続状態を示す図であり、(a)は期間T21に
おける接続状態を示す図であり、(b)は期間T22に
おける接続状態を示す図である。
【図17】図18の演算増幅器を図1の増幅回路に適用
した場合の増幅回路の構成を示す図である。
【図18】第4の演算増幅器の構成を示す図である。
【図19】図1に示した増幅回路の変更例を示す図であ
る。
【図20】図19の増幅回路の動作例を示すタイミング
チャートである。
【図21】図20に示した動作例に従った出力電圧波形
を示す図である。
【図22】図1に示した増幅回路の変更例を示す図であ
る。
【図23】図7の演算増幅器を図22の増幅回路の演算
増幅器に適用した場合の増幅回路の構成を示す図であ
る。
【図24】図23の増幅回路の動作例を示すタイミング
チャートである。
【図25】従来の第1の増幅回路の構成を示す図であ
る。
【図26】従来の第2の増幅回路の構成を示す図であ
る。
【図27】図26の増幅回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1〜3,4−1〜4−2N,5−1〜5−2N, 7−1〜7−N,21−1〜21−N, 25−1〜25−N,9,101〜106 スイッチ 4,5,21,25 スイッチ群 6 キャパシタ群 6−1〜6−2N キャパシタ 7 入力信号選択手段 8 回路出力端子 10,20 演算増幅器 11,110,120 オフセット補正回路 12 制御手段 111,112 入力端子
フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA01 AA47 CA13 CA36 CA88 FA18 HA10 HA17 HA29 HA38 KA02 KA05 KA09 KA19 MA05 MA11 MA22 TA01 TA06 UW08 UW09 5J092 AA01 AA47 CA13 CA36 CA88 FA18 HA10 HA17 HA29 HA38 KA02 KA05 KA09 KA19 MA05 MA11 MA22 TA01 TA06

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電圧レベルをとりうる入力信号を
    増幅する演算増幅器と、 前記入力信号の電圧レベルに応じて前記演算増幅器に発
    生するオフセット電圧の各々を予め記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された前記オフセット電圧を用いて
    前記演算増幅器の出力を補正する制御手段とを含むこと
    を特徴とする増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記オフセット電圧を
    それぞれ記憶する複数のキャパシタからなることを特徴
    とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、1出力期間の第1の期
    間に、前記入力信号の電圧レベルに応じて前記複数のキ
    ャパシタの中から一のキャパシタを選択する選択制御を
    なしこの選択されるキャパシタに前記演算増幅器のオフ
    セット電圧を記憶させることを特徴とする請求項2記載
    の増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記1出力期間の第2
    の期間に、前記選択されるキャパシタに記憶された前記
    オフセット電圧を用いて前記演算増幅器の出力を補正す
    ることを特徴とする請求項3記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記入力信号が供給される回路入力端子
    と前記演算増幅器の一対の入力端子の一方とが接続され
    ており、 前記制御手段は、前記第1の期間に、前記選択されるキ
    ャパシタの一端を前記回路入力端子に接続すると共にそ
    の他端を前記一対の入力端子の他方及び前記演算増幅器
    の出力端子に接続することを特徴とする請求項3又は4
    記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記1出力期間の第2
    の期間に、前記一端を前記回路入力端子から切り離し前
    記他端を前記出力端子から切り離すと共に、前記一端を
    前記出力端子に接続することを特徴とする請求項5記載
    の増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1の期間に、前
    回の1出力期間における前記選択されるキャパシタを前
    記一対の入力端子の他方及び前記出力端子から切り離す
    ことを特徴とする請求項6記載の増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記1出力期間におけ
    る前記選択されるキャパシタが前回の1出力期間におけ
    る前記選択されるキャパシタと同一である場合、前記1
    出力期間を通じて、前回の1出力期間の前記第2の期間
    における前記選択されるキャパシタの接続状態を維持す
    ることを特徴とする請求項6記載の増幅回路。
  9. 【請求項9】 一対の入力端子の一方が入力信号が供給
    される回路入力端子に接続される演算増幅器と、 複数のキャパシタと、 前記一対の入力端子の他方と前記演算増幅器の出力端子
    との間に接続される第1のスイッチと、 一端が前記一対の入力端子の一方に接続される第2のス
    イッチと、 前記第2のスイッチの他端と前記出力端子との間に接続
    される第3のスイッチと、 前記第2のスイッチの他端と前記複数のキャパシタの一
    端との間にそれぞれ接続される複数のキャパシタ選択ス
    イッチと、 前記一対の入力端子の他方と前記複数のキャパシタの他
    端との間にそれぞれ接続される複数のキャパシタ選択ス
    イッチと、 前記入力信号の電圧レベルに応じて前記スイッチの各々
    を制御し前記複数のキャパシタの中の一のキャパシタに
    前記演算増幅器のオフセット電圧を記憶させるスイッチ
    制御手段とを含むことを特徴とする増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方を非反転入力端子あるいは反転入力端子に切替
    え前記一対の入力端子の他方を反転入力端子あるいは非
    反転入力端子に切替える切替手段を有し、 前記制御手段は、所定の周期毎に前記一対の入力端子の
    状態を前記一対の入力端子の一方が非反転入力端子であ
    り他方が反転入力端子である第1の状態、あるいは前記
    一対の入力端子の一方が反転入力端子であり他方が非反
    転入力端子である第2の状態に切替えるべく前記切替手
    段を制御することを特徴とする請求項1〜7いずれか記
    載の増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方を非反転入力端子あるいは反転入力端子に切替
    え前記一対の入力端子の他方を反転入力端子あるいは非
    反転入力端子に切替える切替手段を有し、 前記制御手段は、所定の周期毎に前記一対の入力端子の
    状態を前記一対の入力端子の一方が非反転入力端子であ
    り他方が反転入力端子である第1の状態、あるいは前記
    一対の入力端子の一方が反転入力端子であり他方が非反
    転入力端子である第2の状態に切替えるべく前記切替手
    段を制御し、 前記複数のキャパシタは、前記第1の状態に対応付けら
    れたキャパシタ群と前記第2の状態に対応付けられたキ
    ャパシタ群とからなり、 前記制御手段は、前記入力信号の電圧レベルに応じて前
    記一対の入力端子の状態に対応するキャパシタ群の中か
    ら一のキャパシタを選択する選択制御をなすことを特徴
    とする請求項3〜7いずれか記載の増幅回路。
  12. 【請求項12】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方を非反転入力端子あるいは反転入力端子に切替
    え前記一対の入力端子の他方を反転入力端子あるいは非
    反転入力端子に切替える切替手段を有し、 前記制御手段は、所定の周期毎に前記一対の入力端子の
    状態を前記一対の入力端子の一方が非反転入力端子であ
    り他方が反転入力端子である第1の状態、あるいは前記
    一対の入力端子の一方が反転入力端子であり他方が非反
    転入力端子である第2の状態に切替えるべく前記切替手
    段を制御し、前記一対の入力端子の状態に応じて前記1
    出力期間の各期間における前記選択されるキャパシタの
    接続状態を前記選択されるキャパシタの両端が入れ替え
    られた接続状態にすることを特徴とする請求項5〜8い
    ずれか記載の増幅回路。
  13. 【請求項13】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子に制御電極がそれぞれ接続され互いに逆導電型の第
    1、第2の差動トランジスタ対と、 前記第1、第2の差動トランジスタ対にそれぞれ接続さ
    れた第1、第2の定電流源と、 前記第1の差動トランジスタ対の一の出力端及び前記第
    2の差動トランジスタ対の一の出力端と第1の電源端子
    との間に接続された第1の電流ミラー回路と、前記第1
    の差動トランジスタ対の他の出力端及び前記第2の差動
    トランジスタ対の他の出力端と前記第1の電源端子との
    間に接続された第2の電流ミラー回路と、 前記第2の差動トランジスタ対と第2の電源端子との間
    に接続された負荷回路と、 前記第2の差動トランジスタ対の他の出力端と前記負荷
    回路との接続点に制御電極が接続され、前記第1の電源
    端子と前記第2の電源端子との間に、第3の定電流源と
    共に直列形態に接続された第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタと前記第3の定電流源との接続
    点に制御電極が接続され、前記第1の電源端子と前記第
    2の電源端子との間に、第4の定電流源と共に直列形態
    に接続された第2のトランジスタと、 前記第1の電源端子と前記第2の電源端子との間に直列
    形態に接続され、制御電極が、前記第2のトランジスタ
    と前記第4の定電流源との接続点と、前記第2の差動ト
    ランジスタ対の他の出力端と前記負荷回路との接続点
    と、にそれぞれ接続された第1、第2の出力トランジス
    タとを有し、 前記第1及び第2の出力トランジスタの接続点が前記出
    力端子に接続されることを特徴とする請求項1〜8いず
    れか記載の増幅回路。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記選択されるキャ
    パシタに前記オフセット電圧を記憶する前記第1の期間
    に、前記出力端子を回路出力端子から切り離すことを特
    徴とする請求項1〜13いずれか記載の増幅回路。
  15. 【請求項15】 入力信号を増幅する演算増幅器と、複
    数のキャパシタとを含む増幅回路の制御方法であって、 1出力期間の第1の期間に、前記入力信号の電圧レベル
    に応じて前記複数のキャパシタの中から一のキャパシタ
    を選択する選択制御をなしこの選択されるキャパシタに
    前記演算増幅器のオフセット電圧を記憶させる制御ステ
    ップを含み、前記制御ステップは、前記1出力期間の第
    2の期間に、前記選択されるキャパシタに記憶された前
    記オフセット電圧を用いて前記演算増幅器の出力を補正
    することを特徴とする制御方法。
  16. 【請求項16】 前記入力信号が供給される回路入力端
    子と前記演算増幅器の一対の入力端子の一方とが接続さ
    れており、 前記制御ステップは、前記第1の期間に、前記選択され
    るキャパシタの一端を前記回路入力端子に接続すると共
    にその他端を前記一対の入力端子の他方及び前記演算増
    幅器の出力端子に接続し、さらに、前記制御ステップ
    は、前記1出力期間の第2の期間に、前記一端を前記回
    路入力端子から切り離し前記他端を前記出力端子から切
    り離すと共に、前記一端を前記出力端子に接続すること
    を特徴とする請求項15記載の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記制御ステップは、前記第1の期間
    に、前回の1出力期間における前記選択されるキャパシ
    タを前記一対の入力端子の他方及び前記出力端子から切
    り離すことを特徴とする請求項16記載の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記制御ステップは、前記1出力期間
    における前記選択されるキャパシタが前回の1出力期間
    における前記選択されるキャパシタと同一である場合、
    前記1出力期間を通じて、前回の1出力期間の前記第2
    の期間における前記選択されるキャパシタの接続状態を
    維持することを特徴とする請求項16記載の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方を非反転入力端子あるいは反転入力端子に切替
    え前記一対の入力端子の他方を反転入力端子あるいは非
    反転入力端子に切替える切替手段を有し、 前記制御ステップは、所定の周期毎に前記一対の入力端
    子の状態を前記一対の入力端子の一方が非反転入力端子
    であり他方が反転入力端子である第1の状態、あるいは
    前記一対の入力端子の一方が反転入力端子であり他方が
    非反転入力端子である第2の状態に切替えるべく前記切
    替手段を制御することを特徴とする請求項15〜18い
    ずれか記載の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方を非反転入力端子あるいは反転入力端子に切替
    え前記一対の入力端子の他方を反転入力端子あるいは非
    反転入力端子に切替える切替手段を有し、 前記制御ステップは、所定の周期毎に前記一対の入力端
    子の状態を前記一対の入力端子の一方が非反転入力端子
    であり他方が反転入力端子である第1の状態、あるいは
    前記一対の入力端子の一方が反転入力端子であり他方が
    非反転入力端子である第2の状態に切替えるべく前記切
    替手段を制御し、前記一対の入力端子の状態に応じて前
    記1出力期間の各期間における前記選択されるキャパシ
    タの接続状態を前記選択されるキャパシタの両端が入れ
    替えられた接続状態にすることを特徴とする請求項16
    〜18いずれか記載の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記入力信号が供給される回路入力端
    子と前記演算増幅器の一対の入力端子の一方とが接続さ
    れており、 前記演算増幅器は、前記複数のキャパシタの一端にそれ
    ぞれ接続され、各々前記一対の入力端子の他方として機
    能しうる複数の端子を有し、 前記制御手段は、前記第1の期間に、前記複数の端子の
    うち前記選択されるキャパシタに接続された端子を前記
    一対の入力端子の他方として機能せしめ、前記選択され
    るキャパシタの他端を前記回路入力端子に接続すると共
    にその一端を前記演算増幅器の出力端子に接続すること
    を特徴とする請求項3又は4記載の増幅回路。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記1出力期間の第
    2の期間に、前記選択されるキャパシタの他端を前記回
    路入力端子から切り離しその一端を前記出力端子から切
    り離すと共に、その他端を前記出力端子に接続すること
    を特徴とする請求項21記載の増幅回路。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記第1の期間に、
    前回の1出力期間における前記選択されるキャパシタを
    前記出力端子から切り離すことを特徴とする請求項22
    記載の増幅回路。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記1出力期間にお
    ける前記選択されるキャパシタが前回の1出力期間にお
    ける前記選択されるキャパシタと同一である場合、前記
    1出力期間を通じて、前回の1出力期間の前記第2の期
    間における前記選択されるキャパシタの接続状態を維持
    することを特徴とする請求項22記載の増幅回路。
  25. 【請求項25】 前記演算増幅器は、前記一対の入力端
    子の一方に制御電極が接続され前記演算増幅器の入力段
    の差動トランジスタ対を構成する第1のトランジスタ
    と、前記複数の端子に制御電極がそれぞれ接続され、各
    々前記第1のトランジスタと共に前記差動トランジスタ
    対を構成しうる複数のトランジスタとを有し、 前記制御手段は、前記第1の期間に、前記複数のトラン
    ジスタのうち前記選択されるキャパシタに前記複数の端
    子の一つを介して接続された制御電極を有するトランジ
    スタと前記第1のトランジスタとにより前記差動トラン
    ジスタ対を構成せしめることにより、前記複数の端子の
    うち前記選択されるキャパシタに接続された端子を前記
    一対の入力端子の他方として機能せしめることを特徴と
    する請求項21〜24いずれか記載の増幅回路。
  26. 【請求項26】 一対の入力端子の一方が入力信号が供
    給される回路入力端子に接続され、各々前記一対の入力
    端子の他方として機能しうる複数の端子を有する演算増
    幅器と、 一端が前記複数の端子にそれぞれ接続される複数のキャ
    パシタと、 一端が前記一対の入力端子の一方に接続される第1のス
    イッチと、 前記第1のスイッチの他端と前記演算増幅器の出力端子
    との間に接続される第2のスイッチと、 前記第1のスイッチの他端と前記複数のキャパシタの他
    端との間にそれぞれ接続される複数のキャパシタ選択ス
    イッチと、 前記複数の端子と前記出力端子との間にそれぞれ接続さ
    れる複数のスイッチと、 前記入力信号の電圧レベルに応じて前記複数のキャパシ
    タの中の一のキャパシタに前記演算増幅器のオフセット
    電圧を記憶させるべく、前記複数の端子のうち前記一の
    キャパシタに接続された端子を前記一対の入力端子の他
    方として機能せしめると共に前記スイッチの各々を制御
    する制御手段とを含むことを特徴とする増幅回路。
  27. 【請求項27】 前記入力信号が供給される回路入力端
    子と前記演算増幅器の一対の入力端子の一方とが接続さ
    れており、前記演算増幅器は、前記複数のキャパシタの
    一端にそれぞれ接続され、各々前記一対の入力端子の他
    方として機能しうる複数の端子を有し、 前記制御ステップは、前記第1の期間に、前記複数の端
    子のうち前記選択されるキャパシタに接続された端子を
    前記一対の入力端子の他方として機能せしめ、前記選択
    されるキャパシタの他端を前記回路入力端子に接続する
    と共にその一端を前記演算増幅器の出力端子に接続し、
    さらに、前記制御ステップは、前記第2の期間に、前記
    選択されるキャパシタの他端を前記回路入力端子から切
    り離しその一端を前記出力端子から切り離すと共に、そ
    の他端を前記出力端子に接続することを特徴とする請求
    項15記載の制御方法。
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