JP2003304037A - プリント基板およびプリント基板ユニットの製造方法 - Google Patents

プリント基板およびプリント基板ユニットの製造方法

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JP2003304037A
JP2003304037A JP2002104838A JP2002104838A JP2003304037A JP 2003304037 A JP2003304037 A JP 2003304037A JP 2002104838 A JP2002104838 A JP 2002104838A JP 2002104838 A JP2002104838 A JP 2002104838A JP 2003304037 A JP2003304037 A JP 2003304037A
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Japan
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circuit board
printed circuit
soldering
substrate
lead
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Application number
JP2002104838A
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English (en)
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正樹 ▲高▼橋
Masaki Takahashi
Akihiro Kitagawa
晃博 北川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路部品の電極またはリードをはんだ付けす
るプリント基板において、冷却工程ではんだ面側と同様
に回路部品側も急激に冷却できるようにし、引け巣やボ
イド等のはんだ付け不良を防止するとともに、はんだ付
け不良に伴う後修正工数を削減する。 【解決手段】 基板1と、前記基板1にエッチングされ
回路部品2の電極またはリード部を前記基板1にはんだ
付けする銅箔からなる導電性ラウンド4を備え、前記基
板1の前記ラウンド4の近傍に、または前記基板1の前
記ラウンド4がエッチングされている部分に貫通部6を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路部品の電極ま
たはリードをはんだ付けするプリント基板およびプリン
ト基板ユニットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板ユニットの製造時に
おける生産性、あるいは作業性を向上するために、特
に、プリント基板上にマウントされた回路部品の電極ま
たはリードのはんだ付けに対して、はんだ付け装置が広
く用いられている。また、そのはんだ付けに使用される
はんだは錫、鉛を組成とした共晶はんだが一般的であ
る。
【0003】様々な電子機器に組み込まれているプリン
ト基板においては、プリント基板に印刷された配線回路
パターン上に、はんだ付けにより様々な回路部品等を搭
載して配線回路中にこれら回路部品を組み込むようにし
ている。そして、前述のように、回路部品をはんだ付け
する装置としては、以下のようなはんだ付け装置が挙げ
られる。
【0004】すなわち、はんだ付け装置は、図12に示
すように、図中一点鎖線で示すはんだ付け装置本体10
1の内部に、プリント基板を搬送するための基板搬送コ
ンベアー103をはんだ付け装置本体101の長手方向
に配し、基板搬送コンベアー103は矢印aで示す方向
にプリント基板を搬送する。また、基板搬送コンベア1
03の下部に、矢印aで示す搬送方向の順に、フラック
ス塗布工程を実施するフラクサー104、予備加熱工程
を実施するプリヒーター105、はんだを投入、溶融さ
せる溶融はんだ浸漬工程を実施するためのはんだ槽10
6、冷却工程を実施する冷却ファン107を配してい
る。
【0005】なお、はんだ付け装置本体101の長手方
向の一主面101aには開口部102を設けており、ま
た、一主面101aと相対向する主面(図示せず)にも
開口部を設けており、この開口部102および図示しな
い開口部を介して、基板搬送コンベアー103をはんだ
付け装置本体101の手前から奥へと進行させ、プリン
ト基板を搬送するようにしている。
【0006】上記構成におけるはんだ付け装置によりは
んだ付けを行う場合には、例えば、所定の位置(少なく
とも開口部102より手間の位置)に、回路部品を挿入
したプリント基板を、基板搬送コンベアー103上には
んだ付け面が下面となるように配置する。そして、基板
搬送コンベアー103によりプリント基板をフラクサー
104上まで搬送し、プリント基板のはんだ付け面にフ
ラックスを塗布する。
【0007】このとき、通常、フラクサー104におい
ては、フラックスを発泡させて噴き上げ、噴き上げられ
たフラックスにプリント基板が接するようにすることで
フラックスをプリント基板に塗布している。
【0008】つぎに、プリント基板をプリヒーター10
5上に搬送し、はんだ付け面のフラックスの溶剤を揮発
させる。つづいて、プリント基板をはんだ槽106上に
搬送し、はんだ付け面にはんだを塗布し、はんだ付けを
行う。このとき、通常、はんだ槽106においては、は
んだを噴き上げ、噴き上げられたはんだにプリント基板
が接するようにすることではんだを塗布し、はんだ付け
を行っている。つまり、フローはんだ付けが行われる。
【0009】そして、はんだ付け後、直ちにプリント基
板を冷却ファン107上に搬送し、はんだ付け部分およ
び回路部品、プリント基板等を冷却してプリント基板へ
の回路部品のはんだ付けを終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような共晶はんだは、組成中に鉛を含んでいるため、水
質汚濁、あるいは土壌汚染等人体に対して有害であると
ともに、地球環境に対しても悪影響を及ぼす材料を使用
している。そこで、最近では人体および環境に対して影
響のない無鉛はんだが開発、実用化されつつあるが、従
来の共晶はんだに比べ、溶融温度が高く、また、組成に
よる融点の違いからはんだ付け後の冷却時間のばらつき
ではんだが分離し、引け巣やボイドなどのはんだ不良が
発生するという問題を有していた。
【0011】ところで、上述のようなはんだ付け装置に
おいては、はんだ面からの冷却が行われており、はんだ
の表面は急激に冷却されるが、部品面側は冷却されな
い。特に、大きなランドでは、はんだの塗布量も多く回
路部品の電極またはリード部と導箔からなる導電性ラウ
ンド部の温度が均一化されないため、ボイドや引け巣等
のはんだ付け不良が発生するという問題も有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、冷却工程ではんだ面側と同様に回路部品側も急激に
冷却できるようにし、引け巣やボイド等のはんだ付け不
良を防止するとともに、はんだ付け不良に伴う後修正工
数を削減することを目的としている。
【0013】また、水質汚濁、あるいは土壌汚染等人体
に対して無害で、地球環境に対しても悪影響を及ぼさな
いようにし、しかも、はんだ付け後に引け巣やボイドな
どのはんだ不良をなくして、はんだ付け不良に伴う後修
正工数を削減することも目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板と、前記基板にエッチングされ回路部
品の電極またはリード部を前記基板にはんだ付けする銅
箔からなる導電性ラウンドを備え、前記基板の前記ラウ
ンドの近傍に、または前記基板の前記ラウンドがエッチ
ングされている部分に貫通部を形成したプリント基板
で、冷却工程ではんだ面側と同様に回路部品側も急激に
冷却することができ、引け巣やボイド等のはんだ付け不
良を防止できるとともに、はんだ付け不良に伴う後修正
工数を削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、前記基板にエッチングされ回路部品の電極
またはリード部を前記基板にはんだ付けする銅箔からな
る導電性ラウンドを備え、前記基板の前記ラウンドの近
傍に、または前記基板の前記ラウンドがエッチングされ
ている部分に貫通部を形成したプリント基板で、冷却工
程ではんだ面側と同様に回路部品側も急激に冷却するこ
とができ、引け巣やボイド等のはんだ付け不良を防止す
ることができ、また、はんだ付け装置の各工程の条件に
より、未はんだ、はんだブリッジ等のはんだ付け不良を
防止するとともに、はんだ付け部の後修正工数を削減す
ることができる。
【0016】また、大電流用回路部品(リード付き回路
部品)等に対して、冷却工程ではんだ面側と同様に回路
部品側も急激に冷却することができ、引け巣やボイド等
のはんだ付け不良を防止することができ、また、はんだ
付け装置の各工程の条件により、未はんだ、はんだブリ
ッジ等のはんだ付け不良を防止するとともに、はんだ付
け部の後修正工数を削減することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、基板と、前記基
板にエッチングされ回路部品の電極またはリード部を前
記基板にはんだ付けする銅箔からなる複数の導電性ラウ
ンドを有し、前記ラウンド間の略中央部の前記基板に貫
通部を形成したプリント基板であり、ディスクリート部
品(リード付き回路部品)等に対して、冷却工程ではん
だ面側と同様に回路部品側も急激に冷却することがで
き、引け巣やボイド等のはんだ付け不良を防止すること
ができ、また、はんだ付け装置の各工程の条件により、
未はんだ、はんだブリッジ等のはんだ付け不良を防止す
るとともに、はんだ付け部の後修正工数を削減すること
ができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、基板と、前記基
板にエッチングされ回路部品の電極またはリード部を前
記基板にはんだ付けする銅箔からなる導電性ラウンドを
有し、前記ラウンド外周から0.3mm以上の距離を確
保して前記基板に貫通部を形成したプリント基板であ
り、基板の加工時のばらつきによるラウンドの欠けや切
れを発生させることなくラウンドを形成できるととも
に、貫通部も確実に形成することができ、冷却工程でプ
リント基板をほぼ均一に冷却でき、かつプリント基板の
金型制作が容易で安価にできる。
【0019】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、貫通部の内径を直径0.6m
m〜1.4mmの孔径としたプリント基板であり、均一
にはんだを冷却できるとともに、プリント基板製作の
際、金型で容易に貫通部を抜くことができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、上記請求項1、
3、4に記載の発明において、貫通部を1つのラウンド
に対して複数個形成したプリント基板であり、冷却工程
で、より均一にかつ急激にはんだを冷却できる。
【0021】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
5のいずれか1項に記載のプリント基板に回路部品を実
装した後、前記プリント基板を基板搬送コンベアーによ
り保持、搬送しつつプリント基板上に実装マウントされ
た回路部品の電極またはリードを、はんだ付け装置によ
り無鉛はんだを用いてはんだ付けを行うプリント基板ユ
ニットの製造方法であり、無鉛はんだは組成中に鉛を含
んでいないため、水質汚濁、あるいは土壌汚染等人体に
対して無害で、地球環境に対しても悪影響を及ぼすこと
がなく、しかも、はんだ付け後に引け巣やボイドなどの
はんだ不良が発生することがなく、はんだ付け不良に伴
う後修正工数を削減することができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、錫および銅を主組成とした無鉛は
んだを用いてはんだ付けを行うプリント基板ユニットの
製造方法であり、有害物質の鉛を含まないため、人体お
よび地球環境にも影響を及ぼすことがなく、また、錫、
銅を主組成とした無鉛はんだは、従来の共晶はんだに比
べて溶融温度が高いため、発熱等をするような機器内に
組み込まれたプリント基板のはんだ付け部への信頼性の
影響が緩和される。
【0023】請求項8に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、錫、銀、銅を主組成とした無鉛は
んだを用いてはんだ付けを行うプリント基板ユニットの
製造方法であり、有害物質の鉛を含まないため、人体お
よび地球環境にも影響を及ぼすことがなく、また、溶融
はんだ浸漬工程でのはんだ溶融温度を低下させることが
できる。
【0024】請求項9に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、錫、銀、銅、ビスマスを主組成と
した無鉛はんだを用いてはんだ付けを行うプリント基板
ユニットの製造方法であり、有害物質の鉛を含まないた
め、人体および地球環境にも影響を及ぼすことがなく、
また、溶融はんだ浸漬工程でのはんだ溶融温度を従来の
共晶はんだに、より近づけることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0026】(実施例1)図1に示すように、基板1は
絶縁材料からなる板状体であって、その表面および/ま
たは裏面に、各種の回路部品を含む回路部品2を実装マ
ウントするようになっている。一般的に、基板1の表面
からはリードを有するディスクリート部品(図示せず)
を挿入穴3へ挿入・クリンチして実装し、基板1の裏面
側にはリードがない面実装部品を装着する。
【0027】これらの回路部品2の両端の電極またはリ
ードは、基板1に接合した銅箔をエッチングして予め形
成した導電性ラウンド(銅箔)4と接続するようになっ
ている。また、複数の導電性ラウンド4を通して回路部
品2を互いに電気的に接続するための配線パターン5を
導電性ラウンド4とともに、接合した銅箔をエッチング
して形成している。なお、回路部品2が例えば面実装部
品である場合には、その電極をはんだ付けする前に、例
えば接着剤等によって仮止めし、これによってプリント
基板1に仮保持されている。
【0028】このような基板1の導電性ラウンド4の近
傍に前記基板1の表面と裏面を貫通させる貫通孔である
貫通部6を、または、導電性ラウンド4がエッチングさ
れている基板1の部分に、前記導電性ラウンド4に連通
するように基板1の表面側から基板1の部分のみを貫通
させる貫通孔である貫通部6を形成している。ここで、
貫通部6は、内径を直径0.6mm〜1.4mmの孔径
にて形成している。
【0029】上記構成において作用を説明する。はんだ
付け装置によりはんだ付けを行う場合、はんだ付けした
後、はんだ付け部分および回路部品、プリント基板等を
冷却する冷却工程で、はんだ面側と同様に回路部品2側
も急激に冷却することができ、引け巣やボイド等のはん
だ付け不良を防止することができ、また、はんだ付け装
置の各工程の条件により、未はんだ、はんだブリッジ等
のはんだ付け不良を防止するとともに、はんだ付け部の
後修正工数を削減することができる。
【0030】また、基板1をはんだに浸漬する際に、フ
ラックスの溶剤から発生するガスの溜まりを防止でき、
効果的に基板1の表面側へ排出することができる。
【0031】また、貫通部6は、導電性ラウンド4の近
傍または導電性ラウンド4内に銅箔以外の基板1の部分
のみに形成しているので、大電流用回路部品(リード付
き回路部品)等に対しての冷却に有効である。
【0032】また、貫通部6の内径を直径0.6mm〜
1.4mmの孔径としているので、均一にはんだを冷却
できるとともに、プリント基板製作の際、金型で容易に
貫通部6を抜くことができる。
【0033】また、図2に示すように、貫通部6を導電
性ラウンド4間の略中央部に形成することにより、回路
部品2、特にリードを有するディスクリート部品の導電
性ラウンド4に対しての、冷却、ガスの排出に有効であ
る。
【0034】また、図3に示すように、貫通部6を導電
性ラウンド4の外周から0.3mm以上の距離を確保し
て形成することにより、基板1の加工時のばらつきによ
る導電性ラウンド4の欠けや切れを発生させることなく
導電性ラウンド4を形成できるとともに、貫通部6も確
実に形成することができ、冷却工程で基板1をほぼ均一
に冷却でき、かつ基板の金型制作が容易で安価にでき
る。
【0035】また、図4に示すように、1つの導電性ラ
ウンド4に対して、その外周に複数個の貫通部6を形成
し、さらに、貫通部6は基板1内の導電性ラウンド4近
傍または導電性ラウンド4内のすべての個所に形成し、
また、回路部品2の密集部分つまり、導電性ラウンド4
の密集している個所等に形成することにより、未はん
だ、はんだブリッジ等のはんだ付け不良を防止するとと
もに、はんだ付け部の後修正工数を削減することができ
る。
【0036】(実施例2)図5に示すように、はんだ付
け装置本体7は、内部に、上記実施例1で説明した構成
で、回路部品2を実装したプリント基板30を搬送する
基板搬送コンベアー8を長手方向に配設し、基板搬送コ
ンベアー8は矢印Aで示す搬送方向にプリント基板30
を搬送する。
【0037】基板搬送コンベアー8の下部には、矢印A
で示す順に、フラックス塗布工程を実施するフラクサー
9、予備加熱工程を実施するプリヒーター10、はんだ
を投入、溶融して溶融はんだ浸漬工程を実施するはんだ
槽11、冷却工程を実施する冷却ファン12をそれぞれ
配置している。
【0038】また、基板搬送コンベアー8の搬送速度は
1.0m/分以上であって、1.6m/分以下の範囲に
設定できるようになっており、その範囲の搬送速度設定
とすることが好ましく、さらに、基板搬送コンベアー8
を矢印Aで示す搬送方向の水平線に対して4°〜6°に
傾斜でき、その範囲の傾斜角度設定とすることが好まし
いものである。
【0039】上述のはんだ付け装置によりはんだ付けを
行う場合は、例えば、プリント基板30の所定の位置
(はんだ付け装置本体7内に入り込む前の位置)に回路
部品2が挿入・クリンチされて実装および/または装着
されたプリント基板30を基板搬送コンベアー8上には
んだ付け面30aが下面となるように配置する。
【0040】そして、基板搬送コンベアー8によりプリ
ント基板30をフラクサー9上まで搬送し、プリント基
板30のはんだ付け面30aにフラックス溶液を塗布す
る。すなわち、図6に示すように、フラクサー9は、内
部にフラックス溶液13を充填したフラックス槽14
と、その一端をフラックス槽14の内部に配して空気を
送り込む発泡管15により主に構成しており、発泡管1
5から空気を送り込むことによりフラックス溶液13を
発泡させて噴き上げるように構成している。
【0041】したがって、フラクサー9上にプリント基
板30を、噴き上げられたフラックス溶液13とプリン
ト基板30が接するように配すると、噴き上げられたフ
ラックス溶液13がプリント基板30のはんだ付け面3
0aに付着し、フラックス溶液13が塗布される。
【0042】なお、フラクサー9においては、発泡管1
5はフラックス槽14の外部にまで引き出されて、図示
しない空気供給部と接続しており、その中途部に空気の
流量を規制する調整弁16を配している。さらに、フラ
ックス槽14のフラックス溶液13の液面付近に、フラ
ックス溶液13の噴き上げ位置を規制する規制板17を
設けている。
【0043】さらに、フラックス槽14の外部に、フラ
ックス槽14にフラックス溶液13を供給するフラック
ス供給部18および供給管19を設け、かつその一端2
0をフラックス槽14内のフラックス溶液13内に配し
ており、フラックス溶液13の量を感知するセンサー2
1を配置している。そして、このセンサー21からの信
号によりフラックス供給部18からフラックス溶液13
を供給するようになっている。
【0044】つぎに、プリント基板30をプリヒーター
10上に搬送し、はんだ付け面30aのフラックス溶液
13中の溶剤を揮発させる。すなわち、図7に示すよう
に、プリヒーター10のヒーター22上でプリント基板
30を図示しない基板搬送コンベアー8により矢印Aで
示す方向に搬送すると、プリント基板30のはんだ付け
面30aのフラックス溶液13が搬送方向に順次乾燥さ
れ、図8に示すように、プリント基板30のはんだ付け
面30aにフラックス層24が形成される。
【0045】なお、ヒーター22には温度調節器23を
接続しており、ヒーター22の温度調節が可能な構成と
している。このとき、プリヒーター10の温度はプリン
ト基板30のはんだ付け面30aが90℃以上であっ
て、110℃以下の範囲に設定できるようになってお
り、その範囲の温度設定とすることが好ましい。
【0046】つづいて、プリント基板30をはんだ槽1
1上に搬送し、はんだ付け面30aにはんだを塗布し、
はんだ付けを行う。すなわち、図9に示すように、はん
だ槽11を構成する無鉛はんだ25を充填するはんだ充
填槽26は、内部に第1噴流部28aおよび第2噴流部
28bを設け、これら第1噴流部28aおよび第2噴流
部28bの下部に、無鉛はんだ25を上方に噴流させる
噴流ファン27a、27bをそれぞれ設け、噴流ファン
27a、27bにより矢印Bで示す方向に、無鉛はんだ
25を噴き上げることが可能な構成としている。
【0047】上述したはんだ充填槽26内に充填される
無鉛はんだ25は、錫、銅を主組成としたものや、錫、
銀、銅を主組成としたものや、錫、銀、銅、ビスマスを
主組成とした無鉛はんだ25を投入・溶融させる。ま
た、このような無鉛はんだ25の溶融温度は、一般的に
前記した種類の順に約227℃、約217℃、約214
℃程度の溶融温度である。
【0048】したがって、はんだ充填槽26上でプリン
ト基板30を図示しない基板搬送コンベアー8により矢
印Aで示す搬送方向に搬送すると、まず、第1噴流部2
8aから噴き上げた無鉛はんだ25がプリント基板30
の裏面に当たり、つぎに、第2噴流部28bから噴き上
げた無鉛はんだ25がプリント基板30の裏面に当たる
ように搬送される。
【0049】このとき、フラックス溶液13の溶剤から
発生するガスをプリント基板30に形成した貫通部6よ
り回路部品2の実装面側へ排出しながらプリント基板3
0のはんだ付け面30aに無鉛はんだ25が搬送方向に
順次付着塗布され、はんだ付けがされる。
【0050】なお、このとき、はんだ充填槽26には無
鉛はんだ25の噴き上げ方向および噴き上げ量を規制す
るため、第1噴流部28aおよび第2噴流部28bはノ
ズル形状としている。さらに、はんだ充填槽26の外部
には、図示しないヒーターと温度調節器を設けており、
はんだ充填槽26内の無鉛はんだ25の温度の調整・管
理が可能な構成としており、無鉛はんだ25の温度、特
にプリント基板30に当たる無鉛はんだ25の温度は2
50℃以上であって、260℃以下の範囲に設定できる
ようになっており、その範囲の温度設定とすることが好
ましい。
【0051】また、第1噴流部28aおよび第2噴流部
28bによる無鉛はんだ25の噴き上げ方向および噴き
上げ量と、基板搬送コンベアー8の搬送速度との調整に
より、プリント基板30のはんだ付け面30aが無鉛は
んだ25に当たる浸漬時間を2秒以上であって3秒以下
の範囲に設定でき、その範囲の浸漬時間に設定すること
も好ましい。
【0052】さらに、回路部品2の挿入穴3の内面に導
電性の導箔を設けたスルホールを有するプリント基板3
0を使用するような場合には、図10に示すように、基
板搬送コンベアー8の近傍に配設したプリント基板30
の進入を検知する検知手段29により、はんだ充填槽2
6上の所定位置でプリント基板30の先頭部分を検知手
段29により検知する。
【0053】プリント基板30がはんだ充填槽26上に
有ることが検知されると、基板搬送コンベアー8を所定
時間停止させた後、再搬送するという間欠運転を行な
い、フラックス溶液13の溶剤から発生するガスをプリ
ント基板30に形成した貫通部6より回路部品2の実装
面側へ排出するとともに、スルホールに対しての無鉛は
んだ25のはんだ上がりを良好にすることができる。
【0054】つづいて、はんだ付けされたプリント基板
30を冷却ファン12上に搬送し、はんだ付け部分およ
び回路部品2等を冷却してプリント基板30への回路部
品2の電極またはリード部と導電性ラウンド4とのはん
だ付けを終了する。すなわち、図11に示すように、プ
ロペラ12aを有する冷却ファン12上にプリント基板
30を搬送し、プロペラ12aの回転により風を矢印C
で示すように上向きに発生させると、プリント基板30
のはんだ付け面30aの無鉛はんだ25や回路部品2が
冷却される。
【0055】このとき、貫通部6を設けることで、プリ
ント基板30の基板1を介さず直接、銅箔部からはんだ
を冷却することができ、はんだを均一にかつ急激に冷却
できる。
【0056】なお、冷却ファン12を搬送されるプリン
ト基板30の上部に配し、プロペラ12aの回転により
風を下向きに発生させて、プリント基板30を冷却させ
てもよい。また、冷却ファン12をプリント基板30に
対して上下に配置してもよい。
【0057】このように本実施例に係るプリント基板お
よび無鉛はんだ、さらに、はんだ付け装置によりはんだ
付けを行うと、はんだ槽11でプリント基板30を浸漬
する際に、フラックスの溶剤から発生するガスを貫通部
6よりプリント基板30の回路部品2の実装面側へ効果
的に排出できるため、未はんだを防止することができ
る。
【0058】また、環境に負荷を与える物質の鉛を含ま
ない無鉛はんだを使用することで、人体および地球環境
にも影響を及ぼさないようにできる。さらに、上述のは
んだ付け装置およびその各工程の条件設定により、未は
んだ、はんだブリッジは勿論のこと、引け巣やボイド等
のはんだ付け不良の低減により、作業性を向上すること
ができる。また、はんだ付け不良に伴う後修正工数も低
減されることになり、生産性の能力向上も図ることがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷却工程
ではんだ面側と同様に回路部品側も急激に冷却すること
ができ、引け巣やボイド等のはんだ付け不良を防止する
ことができ、また、はんだ付け装置の各工程の条件によ
り、未はんだ、はんだブリッジ等のはんだ付け不良を防
止するとともに、はんだ付け部の後修正工数を削減する
ことができる。
【0060】また、大電流用回路部品(リード付き回路
部品)等に対して、冷却工程ではんだ面側と同様に回路
部品側も急激に冷却することができ、引け巣やボイド等
のはんだ付け不良を防止することができ、また、はんだ
付け装置の各工程の条件により、未はんだ、はんだブリ
ッジ等のはんだ付け不良を防止するとともに、はんだ付
け部の後修正工数を削減することができる。
【0061】さらに、無鉛はんだは組成中に鉛を含んで
いないため、水質汚濁、あるいは土壌汚染等人体に対し
て無害で、地球環境に対しても悪影響を及ぼすことがな
く、しかも、はんだ付け後に引け巣やボイドなどのはん
だ不良が発生することがなく、はんだ付け不良に伴う後
修正工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例のプリント基板の
要部平面図 (b)同プリント基板の要部断面図
【図2】同プリント基板の他の例の要部平面図
【図3】同プリント基板の他の例の要部平面図
【図4】同プリント基板の他の例の要部平面図
【図5】本発明の第2の実施例のプリント基板ユニット
の製造方法に用いるはんだ付け装置の全体構成図
【図6】同はんだ付け装置のフラクサー周辺の概略構成
【図7】同はんだ付け装置のプリヒーター周辺の概略構
成図
【図8】同プリント基板にフラックスが形成された状態
を示す側面図
【図9】同はんだ付け装置のはんだ槽周辺の概略構成図
【図10】同はんだ付け装置のはんだ槽の基板搬送コン
ベアー近傍に検知手段の配置を示す概略構成図
【図11】同はんだ付け装置の冷却ファン近傍の概略構
成図
【図12】従来のはんだ付け装置の斜視図
【符号の説明】 1 基板 2 回路部品 4 導電性ラウンド(銅箔) 6 貫通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 3/00 B23K 3/00 P B23K 101:42 101:42 Fターム(参考) 4E080 AA01 AB03 AB04 BA14 CA11 5E319 AA02 AA03 AA08 AB01 AB05 AC01 CC24 CD60 GG03 GG11 5E338 BB04 BB13 EE53 EE60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板にエッチングされ回路
    部品の電極またはリード部を前記基板にはんだ付けする
    銅箔からなる導電性ラウンドを備え、前記基板の前記ラ
    ウンドの近傍に、または前記基板の前記ラウンドがエッ
    チングされている部分に貫通部を形成したプリント基
    板。
  2. 【請求項2】 基板と、前記基板にエッチングされ回路
    部品の電極またはリード部を前記基板にはんだ付けする
    銅箔からなる複数の導電性ラウンドを有し、前記ラウン
    ド間の略中央部の前記基板に貫通部を形成したプリント
    基板。
  3. 【請求項3】 基板と、前記基板にエッチングされ回路
    部品の電極またはリード部を前記基板にはんだ付けする
    銅箔からなる導電性ラウンドを有し、前記ラウンド外周
    から0.3mm以上の距離を確保して前記基板に貫通部
    を形成したプリント基板。
  4. 【請求項4】 貫通部の内径を直径0.6mm〜1.4
    mmの孔径とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    プリント基板。
  5. 【請求項5】 貫通部を1つのラウンドに対して複数個
    形成した請求項1、3、4のいずれか1項に記載のプリ
    ント基板。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜5のいずれか1項に記載
    のプリント基板に回路部品を実装した後、前記プリント
    基板を基板搬送コンベアーにより保持、搬送しつつプリ
    ント基板上に実装マウントされた回路部品の電極または
    リードを、はんだ付け装置により無鉛はんだを用いては
    んだ付けを行うプリント基板ユニットの製造方法。
  7. 【請求項7】 錫および銅を主組成とした無鉛はんだを
    用いてはんだ付けを行う請求項6記載のプリント基板ユ
    ニットの製造方法。
  8. 【請求項8】 錫、銀、銅を主組成とした無鉛はんだを
    用いてはんだ付けを行う請求項6記載のプリント基板ユ
    ニットの製造方法。
  9. 【請求項9】 錫、銀、銅、ビスマスを主組成とした無
    鉛はんだを用いてはんだ付けを行う請求項6記載のプリ
    ント基板ユニットの製造方法。
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