JP2003302517A - カラーフィルタ基板及びその製造方法、電気光学パネル並びに電子機器 - Google Patents

カラーフィルタ基板及びその製造方法、電気光学パネル並びに電子機器

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JP2003302517A JP2002108523A JP2002108523A JP2003302517A JP 2003302517 A JP2003302517 A JP 2003302517A JP 2002108523 A JP2002108523 A JP 2002108523A JP 2002108523 A JP2002108523 A JP 2002108523A JP 2003302517 A JP2003302517 A JP 2003302517A
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智之 中野
Keiji Takizawa
圭二 瀧澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半透過反射型の表示装置において、反射型表
示の明るさと透過型表示の彩度とをともに確保すること
が可能なカラーフィルタ基板、及び、そのようなカラー
フィルタ基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラスなどの透光性基板(201)上
に、所定の反射表示領域に反射層(211)が配置さ
れ、反射層の上には透光性を有する透光層(211)が
配置される。そして、反射表示領域と透過表示領域の全
体に対して着色層(212)が配置されるので、透過表
示領域における着色層の層厚は、反射表示領域における
着色層の層厚よりも大きくなる。着色層は、感光性樹脂
を塗布し、これをパターニングすることにより形成され
る。ここで、透光層に、着色層を構成する感光性樹脂と
の親和性が小さいので、着色層を形成する際に塗布され
た感光性樹脂は透光層によりはじかれ、透過表示領域に
より多く塗布されることになる。よって、透過表示領域
に十分な厚さの着色層を形成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半透過反射型の電
気光学装置に用いるのに好適なカラーフィルタの構造に
関する。
【0002】
【背景技術】従来から、外光を利用した反射型表示と、
バックライトなどの照明光を利用した透過型表示とのい
ずれをも視認可能とした半透過反射型の液晶表示パネル
が知られている。この半透過反射型の液晶表示パネル
は、そのパネル内に外光を反射するための反射層を有
し、この反射層をバックライトなどの照明光を透過する
ことができるように構成したものである。この主の反射
層としては、液晶表示パネルの画素毎に所定割合の開口
部(スリット)を備えたパターンを持つものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半透過反
射型の液晶表示パネルにおいては、反射経路では外光な
どの光がカラーフィルタを往復2回通過するのに対し、
透過経路ではバックライトなどからの光がカラーフィル
タを1回だけ通過するため、反射型表示の彩度に対して
透過型表示における彩度が悪くなるという問題がある。
すなわち、反射型表示では一般的に表示の明るさが不足
しがちであるので、カラーフィルタの光透過率を高く設
定して表示の明るさを確保する必要があるが、そうする
と透過型表示において十分な彩度を得ることができなく
なる。
【0004】また、上記のように反射型表示と透過型表
示とにおいては光がカラーフィルタを通過する回数が異
なるので、反射型表示の色彩と透過型表示の色彩とが大
きく異なってしまうため、使用者に違和感を与えるとい
う問題もある。
【0005】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、半透過反射型の表示装置において、反射型表示
の明るさと透過型表示の彩度とをともに確保することが
可能なカラーフィルタ基板を提供すること、及び、その
ようなカラーフィルタ基板の製造方法を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点で
は、カラーフィルタ基板において、所定の反射表示領域
において基板上に配置された反射層と、前記反射表示領
域において前記反射層上に配置された透光層と、前記反
射表示領域、並びに、前記反射層及び前記透光層が配置
されていない領域である透過表示領域に配置された着色
層とを備え、前記透光層は、前記着色層を構成する感光
性樹脂との親和性が小さい。
【0007】上記のカラーフィルタ基板によれば、ガラ
スなどの透光性基板上の所定の反射表示領域に反射層が
配置される。反射表示領域は、外光を利用した反射型表
示を行う際に使用する領域である。反射層の上には、透
光性を有する透光層が配置される。これにより、基板上
には、反射層及び透光層が配置された反射表示領域と、
それらが配置されていない透過表示領域とが存在するこ
とになり、反射表示領域は、反射層及び透過層の層厚分
だけ透過表示領域よりも層厚が大きくなる。
【0008】そして、反射表示領域と透過表示領域の全
体に対して着色層が配置されるので、透過表示領域にお
ける着色層の層厚は、反射表示領域における着色層の層
厚よりも大きくなる。着色層は、感光性樹脂を塗布し、
これをパターニングすることにより形成される。ここ
で、透光層は、着色層を構成する感光性樹脂との親和性
が小さいので、着色層を形成する際に塗布された感光性
樹脂は透光層によりはじかれ、反射表示領域よりも透過
表示領域においてより厚く塗布されることになる。よっ
て、透過表示領域に十分な厚さの着色層を形成すること
が可能となる。
【0009】上記のカラーフィルタ基板の一態様では、
前記透光層は親水性を有する樹脂により構成され、前記
着色層を構成する感光性樹脂は親油性を有することがで
きる。透光層として、例えばゼラチン、カゼイン、フィ
ッシュグリュー、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミドなどの親水性の樹脂により構成することにより、
着色層を構成する感光性樹脂は、親水性を有する透過層
上に滞留しにくくなり、透過表示領域に十分に堆積させ
ることができる。
【0010】上記のカラーフィルタ基板の他の一態様で
は、前記透光層は、フッ素樹脂により構成することがで
きる。これにより、着色層を構成する感光性樹脂は、フ
ッ素樹脂により構成された透光層上に滞留しにくくな
り、透過表示領域に十分に堆積させることができる。
【0011】上記のカラーフィルタ基板のさらに他の一
態様では、前記透光層は親油性を有する樹脂により構成
され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親水性を有す
ることができる。これによれば、親水性を有する感光性
樹脂は親油性を有する透光層上に滞留しにくくなり、感
光性樹脂を透過表示領域に十分に堆積させることができ
る。
【0012】上記のカラーフィルタ基板では、前記透過
表示領域における前記着色層の層厚は、前記反射層及び
前記透光層の層厚分だけ前記反射表示領域における前記
着色層の層厚よりも厚くなる。よって、透過表示領域の
着色層の濃度を反射表示領域の着色層の濃度より高くす
ることができ、透過型表示時の彩度不足を改善すること
ができる。
【0013】上記のカラーフィルタ基板では、前記反射
表示領域は部分的に開口部を有し、前記透過表示領域は
前記開口部に対応することとしてもよい。
【0014】また、上記のカラーフィルタ基板を利用し
て電気光学パネルを構成することができ、その電気光学
パネルを表示部として備える電子機器を構成することが
できる。
【0015】本発明の他の観点では、カラーフィルタ基
板の製造方法において、基板上に、所定の反射表示領域
において反射層を形成する工程と、前記反射表示領域に
おいて前記反射層上に透光層を形成する工程と、前記反
射表示領域、並びに、前記反射層及び前記透光層が配置
されていない領域である透過表示領域に着色層を形成す
る工程と、を有し、前記透光層は、前記着色層を構成す
る感光性樹脂との親和性が小さい材料により形成され
る。
【0016】上記のカラーフィルタ基板の製造方法によ
れば、ガラスなどの透光性基板上に、所定の反射表示領
域に反射層が配置され、その上には、透光性を有する透
光層が配置される。そして、反射表示領域と透過表示領
域の全体に対して着色層が配置されるので、透過表示領
域における着色層の層厚は、反射表示領域における着色
層の層厚よりも大きくなる。着色層は、感光性樹脂を塗
布し、これをパターニングすることにより形成される。
ここで、透光層は、着色層を構成する感光性樹脂との親
和性が小さいので、着色層を形成する際に塗布された感
光性樹脂は透光層によりはじかれ、透過表示領域により
多く塗布されることになる。よって、透過表示領域に十
分な厚さの着色層を形成することが可能となる。
【0017】上記のカラーフィルタ基板の製造方法の一
態様では、前記透光層は親水性を有する樹脂により構成
され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親油性を有す
ることができる。透光層として、例えばゼラチン、カゼ
イン、フィッシュグリュー、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミドなどの親水性の樹脂により構成するこ
とにより、着色層を構成する感光性樹脂は、親水性を有
する透過層上に滞留しにくくなり、透過表示領域に十分
に堆積させることができる。
【0018】上記のカラーフィルタ基板の製造方法の他
の一態様では、前記透光層は、フッ素樹脂により構成す
ることができる。これにより、着色層を構成する感光性
樹脂は、フッ素樹脂により構成された透光層上に滞留し
にくくなり、透過表示領域に十分に堆積させることがで
きる。
【0019】上記のカラーフィルタ基板の製造方法のさ
らに他の一態様では、前記透光層は親油性を有する樹脂
により構成され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親
水性を有することができる。これによれば、親水性を有
する感光性樹脂は親油性を有する透光層上に滞留しにく
くなり、感光性樹脂を透過表示領域に十分に堆積させる
ことができる。
【0020】本発明のさらに他の観点では、カラーフィ
ルタ基板の製造方法において、基板上に、所定の反射表
示領域において反射層を形成する工程と、前記反射表示
領域において前記反射層上に透光層を形成する工程と、
前記透光層に対して紫外線を照射することにより前記透
光層を親水化する工程と、前記反射表示領域、並びに、
前記反射層及び前記透光層が配置されていない領域であ
る透過表示領域に着色層を形成する工程と、を有する。
【0021】上記のカラーフィルタ基板の製造方法によ
れば、ガラスなどの透光性基板上に、所定の反射表示領
域に反射層が配置され、その上には、透光性を有する透
光層が配置される。そして、反射表示領域と透過表示領
域の全体に対して着色層が配置されるので、透過表示領
域における着色層の層厚は、反射表示領域における着色
層の層厚よりも大きくなる。そして、紫外線を照射する
ことにより透光層が親水化される。着色層は、感光性樹
脂を塗布し、これをパターニングすることにより形成さ
れるが、透光層は親水化により着色層を構成する感光性
樹脂との親和性が小さいので、着色層を形成する際に塗
布された感光性樹脂は透光層によりはじかれ、透過表示
領域により多く塗布されることになる。よって、透過表
示領域に十分な厚さの着色層を形成することが可能とな
る。
【0022】上記のカラーフィルタ基板の製造方法の一
態様では、前記透光層を親水化する工程は、前記透光層
が形成されていない前記透過表示領域に前記紫外線が照
射されない角度をもって、前記紫外線を照射するものと
してもよい。また、他の一態様では、前記透光層を親水
化する工程は、前記透光層が形成されていない前記透過
表示領域マスクした状態で前記紫外線を照射するものと
してもよい。こうして、紫外線の照射により反射表示領
域のみを親水化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0024】[液晶表示パネルの構成]図1は、本発明
のカラーフィルタ基板を適用した電気光学装置の一実施
形態である液晶表示パネル200を模式的に示す概略断
面図である。
【0025】この液晶表示パネル200は、ガラスやプ
ラスチックなどからなる基板201と基板202とがシ
ール材203を介して貼り合わされ、内部に液晶204
が封入されてなる。基板201の内面上には、画素毎に
開口部211aを備えた厚さ50nmから250nm程
度の反射層211が形成されている。この反射層211
は、アルミニウム、アルミニウム合金、銀合金などの薄
膜で形成することができる。開口部211aは、基板2
10の内面に沿って縦横にマトリクス状に配列設定され
た画素G毎に、当該画素Gの全面積を基準として所定の
開口率(例えば10〜30%)を有するように構成され
ている。この開口部211aは、上方から基板201を
見た平面図である図2に示すように、画素Gに1箇所ず
つ形成されていてもよいが、画素毎に複数の開口部が設
けられていても構わない。
【0026】反射層211の上には、上記開口部211
aを避けるように、厚さ0.5μm〜2.5μm程度の
透光層214が部分的に形成される。この透光層214
は、可視光領域において透光性を有するものであるが、
特に可視光線に対して透明、例えば可視光領域において
平均透過率が70%以上で波長分散が小さい(例えば透
過率の変動が10%以下)ものであることが好ましい。
なお、透光層214を形成する材料については後述す
る。
【0027】透光層214の上には、例えば原色系のカ
ラーフィルタの場合には、R(赤)、R(緑)及びB
(青)の3色からなる厚さ0.5μm〜2.0μm程度
の着色層212r、212g、212bが、例えば公知
のストライプ配列、デルタ(トライアングル)配列、ダ
イヤゴナル配列などの適宜の配列態様(図2にはストラ
イプ配列のカラーフィルタを示す)で画素G毎に配列さ
れている。ここで、画素Gの間には、着色層212r、
212g、212bが相互に重ね合わされて遮光性を呈
する重ね遮光部212BMが形成される。各着色層21
2r、212g、212bにおいては、重ね遮光部21
2BMの部分を除いて基本的に表面がほぼ平面に構成さ
れている。
【0028】上記着色層212r、212g、212b
及び重ね遮光部212BMの上には、透明樹脂などから
なる保護層212pが形成される。この保護層212p
は、着色層を工程中の薬剤などによる腐食や汚染から保
護するとともに、カラーフィルタ212の表面を平坦化
するためのものである。
【0029】カラーフィルタ212の上には、ITO
(インジウムスズ酸化物)などの透明導電体からなる透
明電極213が形成される。この透明電極213は、本
実施形態においては複数の並列したストライプ状に形成
された透明電極221に対して直交する方向に伸び、透
明電極213と透明電極221(図2に一点鎖線で示
す)との交差領域内に含まれる液晶表示パネル200の
構成部分(反射層211、カラーフィルタ212、透明
電極213、液晶204及び透明電極221における上
記交差領域内の部分)が画素Gを構成するようになって
いる。
【0030】本実施形態においては、透光層214が形
成されていることにより、各着色層212r、212
g、212bにおいて透光層214が形成されていない
非形成領域、すなわち反射層211の開口部211aと
平面的に重なる領域に着色層の一部が入り込むように構
成され、これによって他の部分よりも厚肉に形成された
厚肉部212THが設けられている。
【0031】一方、基板202の内面上には透明電極2
21が形成され、対向する基板201上の透明電極21
3と交差するように構成されている。なお、基板201
上の透明電極213上、及び、基板202上の透明電極
221の上には、配向膜や硬質透明膜などが必要に応じ
て適宜に形成される。
【0032】また、基板202の外面上には位相差板
(1/4波長板)205及び偏光板206が順次配置さ
れ、基板201の外面上には位相差板(1/4波長板)
207及び偏光板208が順次配置される。
【0033】以上のように構成された液晶表示パネル2
00は、携帯電話、携帯型情報端末などの電子機器に設
置される場合、その背後にバックライト209が配置さ
れた状態で取り付けられる。この液晶表示パネル200
においては、反射型表示がなされる場合には外光が反射
経路Rに沿って通過して使用者に視認され、透過型表示
がなされる場合にはバックライト209からの照明光が
透過経路Tに沿って通過して使用者に視認される。この
とき、反射経路Rにおいては、光はカラーフィルタ21
2の着色層212r、212g、212bを往復で2回
通過する。これに対し、透過経路Tにおいては、光は反
射層211の開口部211aを通る。よって、透過光は
着色層212r、212g、212bの厚肉部212T
Hを通過することとなるので、その結果、透過型表示に
おける彩度を向上させることができる。
【0034】すなわち、カラーフィルタ212における
反射層211の開口部211aに対して平面的に重なる
位置に厚肉部212THを形成することにより、反射型
表示の明るさを損なうことなく、透過型表示の彩度を向
上させることが可能となる。特に、反射型表示と、透過
型表示との間の色彩の相違を従来よりも低減させること
ができる。
【0035】ここで、厚肉部212THの厚さは、着色
層がほぼ均一に形成されている場合には、反射層211
と平面的に重なる部分、すなわちその他の部分の厚さの
ほぼ2倍であることが好ましい。より具体的には、1.
4倍〜3.0倍の範囲内であることが好ましく、1.7
倍〜2.5倍の範囲内であることが好ましい。このよう
にすると、反射型表示の彩度と、透過型表示の彩度との
差異をさらに低減して両表示間の色彩の相違をさらに低
減できる。
【0036】また、透光層214を部分的に形成するこ
とによりカラーフィルタ212に厚肉部212THを設
けているので、カラーフィルタ212の着色層212
r、212g、212bの表面(図示上面)を平坦に形
成することが可能となり、液晶表示パネルの表示品位を
高めることができる。
【0037】[厚肉部の形成]次に、上述の厚肉部21
2THの構成及び形成方法について説明する。図1に示
されるように、厚肉部212THは、反射層211の開
口部211aに対応する領域に形成される。実際には、
厚肉部212THはカラーフィルタ212の各色の着色
層212r、212g、212bを形成する工程によっ
て同時に形成される。より詳しくは、所定の色相を呈す
る顔料や染料などを分散させてなる着色された感光性樹
脂(感光性レジスト)を、反射層211及び透光層21
4の形成後の基板101上に塗布し、所定パターンにて
露光、現像を行ってパターニングすることにより、各着
色層212r、212g、212gが順に形成される。
【0038】しかし、反射層211及び透光層214の
形成後は、反射層211及び透光層214の形成された
領域(即ち、反射型表示を行うための反射表示領域)
と、それらが形成されていない領域(即ち、開口部21
1aに対応する領域であり、透過型表示を行うための透
過表示領域)とでは、層厚が異なっており、基板101
上には小さな凹凸ができている。よって、この上にカラ
ーフィルタを形成するために使用される上記の感光性レ
ジストを塗布すると、反射層211及び透光層214が
形成されていない凹部(透過表示領域に対応する)に感
光性レジストが十分に入り込みにくい傾向がある。その
結果、実際には厚肉層212THが十分な厚さに形成さ
れず、透過型表示における彩度が依然として不十分とな
るという問題が生じる。
【0039】そこで、本発明では以下に述べる3つの方
法により、厚肉部212THを十分な厚さに形成するこ
とを可能とする。
【0040】(第1の方法)第1の方法は、図3(a)
に模式的に示すように、透光層214を親水性材料によ
り形成する方法である。カラーフィルタの形成に使用す
る感光性レジストは親油性を有するので、透光層214
を親水性材料により形成すれば、基板201上に塗布し
たときに感光性レジストが透光層214とはじき合い、
透光層214上に滞留しにくくなる。その結果、感光性
レジストが透光層214上からはじかれて透光層214
が形成されていない透過表示領域に流れやすくなる。透
過表示領域の表面は透光層214で覆われておらず、基
板201の上面がそのまま露出されているので、透光層
214ではじかれた感光性レジストが透過表示領域に流
れ込み、そこに溜まることにより十分な量の感光性レジ
ストを透過表示領域に塗布することができるようにな
る。こうして、厚肉部212THを十分な厚さに形成す
ることが可能となる。透光層214を構成するための親
水性樹脂としては、例えばゼラチン、カゼイン、フィッ
シュグリュー、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミドなどが挙げられる。
【0041】また、親水性を有しない樹脂であっても、
他の物質との親和性が低く、感光性レジストをはじいて
透光層214上に滞留しにくくする特性を有する樹脂に
より透光層214を形成すれば、同様の効果を得ること
ができる。そのような樹脂としては、例えばフッ素樹脂
などが挙げられる。
【0042】(第2の方法)第2の方法は、透光層21
4を親水性とする点で第1の方法と同様であるが、親水
性樹脂により透光層214を形成するのではなく、紫外
線(UV)照射により透光層214を親水化する方法で
ある。
【0043】電子デバイス製造の微細加工や薄膜形成プ
ロセスのUV洗浄により知られるように、UV照射によ
り物質を親水化することができる。UV照射による親水
化の原理はおよそ以下のようなものである。
【0044】物質が電磁波から受けるモル当たりのエネ
ルギーは、紫外線の254nmと185nmでそれぞれ
113kcal/molと155kcal/molであり、一方、ほとん
どの有機物の化学結合エネルギーはこれよりも小さいの
で、UVを照射すると有機物の結合を切断することがで
きる。照射面の有機物は有機化合物のフリーラジカルや
励起状態の分子に変化する。紫外線185nmは大気中
の酸素に吸収されてオゾン(O3)を発生し、このオゾ
ンに紫外線254nmが吸収されると励起状態の酸素原
子が生成される。励起状態の酸素原子は強力な酸化力を
持ち、先の有機化合物のフリーラジカルや励起状態の分
子と反応してCO2やH2Oのような物質になって揮発除
去され、基板の海面では、=CO(カルボニル基)や−
COOH(カルボキシル基)などの親水性を有するよう
になる。
【0045】本発明においては、図3(b)に模式的に
示すように、反射層211及び透光層214が形成され
た後の基板201上にUV光線を照射する。その際、親
水化したい領域は透光層214が形成されている反射表
示領域のみであるので、反射表示領域のみにUV光線が
照射され、透過表示領域にはUV光線が照射されないよ
うにする必要がある。この1つの方法は図3(b)に示
すように、UV光線を基板201に対して所定の入射角
θをもって照射する方法である。基板201上に形成さ
れた反射層211及び透光層214の合計の層厚をh、
透光層が214が形成された領域の幅をaとすると、入
射角θについては、 tanθ>h/a の条件下でUV光線を照射すれば、透過表示領域にはU
V光線は照射されず、反射表示領域の透光層214の部
分のみにUV光線を当てて親水化することができる。ま
た、透光層214の部分のみにUV光線を当てる別の方
法としては、透過表示領域をマスクした状態で基板20
1の全領域に対してUV光線を照射する方法もある。
【0046】(第3の方法)一方、第3の方法は、上記
第1及び第2の方法とは考え方を逆にし、カラーフィル
タ形成において使用する感光性レジストを親水性材料と
する方法である。透光層214を構成する樹脂としてア
クリル樹脂やエポキシ樹脂などの親油性樹脂が使用され
る場合には、カラーフィルタ形成において使用する感光
性レジストに親水性の染料を利用すれば、感光性レジス
トが透光層214上に滞留しにくくなり、その結果、透
過表示領域に感光性レジストが流れ込んで透過表示領域
に十分な層厚の着色層を形成することが可能となる。
【0047】本発明では、上記のいずれかの方法によ
り、カラーフィルタ形成において使用する感光性レジス
トを透過表示領域に十分な厚さで塗布し、それにより厚
肉部212THを十分な厚さに形成することを可能とす
る。
【0048】[カラーフィルタ基板の製造方法]次に、
本発明によるカラーフィルタ基板の製造方法について説
明する。
【0049】(第1の方法)まず、上述の第1の方法を
利用する場合のカラーフィルタ基板の製造方法について
図4を参照して説明する。
【0050】基板201の表面上には、最初にアルミニ
ウム、アルミニウム合金、銀合金、クロムなどの金属を
蒸着法やスパッタリング法などによって薄膜状に成膜
し、これをフォトリソグラフィー法を用いてパターニン
グすることによって図4(a)に示すように開口部21
1aを備えた厚さ50nm〜250nm程度の反射層2
11を形成する。
【0051】次に、図4(b)に示すように、反射層2
11の開口部211aの直上領域を除く部分に厚さ0.
5μm〜2.5μm程度の透光層214を形成する。こ
の透光層214は、例えば基板201及び反射層211
の表面上に全面的に形成した後、フォトリソグラフィー
法などによって開口部211aに対応する部分(透過表
示領域)を選択的に除去することによって、形成でき
る。
【0052】次に、図4(c)に示すように、所定の色
相を呈する顔料を分散させてなる着色された感光性樹脂
(感光性レジスト)を塗布し、所定パターンにて露光、
現像をしてパターニングを行うことにより、厚さ0.5
μm〜2.0μm程度の着色層212r、212g、2
12bを順に形成していく。ここで、各着色層は画素間
領域において相互に重なるようにパターニングが行わ
れ、複数(図示の例では3つ)の着色層が重なった重ね
遮光層212BMが形成される。
【0053】着色層の形成工程では、感光性レジストと
してレベリング性の高い材料を用い、これをスピンコー
ティング法などの平坦性を得やすい方法で塗布する。こ
の際に透光層214を形成する樹脂としては前述のよう
な親水性樹脂もしくはフッ素樹脂など、カラーフィルタ
層を形成する際に使用する感光性レジストとの親和性が
小さく、感光性レジストをはじく性質を有する樹脂を使
用することにより、透光層214が形成されていない透
過表示領域内へも感光性レジストが十分に入り込む。こ
うして形成された各着色層においては、透光層214が
形成されているので、各画素において透光層214の非
形成領域である透過表示領域(開口部211aに対応)
に厚肉部212THが適切な層厚で形成される。
【0054】このようにして形成されたカラーフィルタ
基板上には、図1に示す保護層212pが形成されて、
その表面がほぼ平坦とされる。
【0055】(第2の方法)次に、第2の方法を利用す
る場合のカラーフィルタ基板の製造方法について図5を
参照して説明する。
【0056】第2の方法においては、図5(a)に示す
ように基板201上に反射層を形成し、さらに図5
(b)に示すようにその上に透光層214を形成するま
では、図4を参照して説明した第1の方法と同様であ
る。但し、透光層214としては、第1の方法の場合の
ように親水性樹脂を用いてもよいが、必ずしもその必要
はなく、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などを用いること
もできる。
【0057】そして、そのようにして形成された透光層
214の上に図5(c)に示すようにUV光線を照射し
て透光層214の表面を親水化する。この際、透光層2
14の表面のみにUV光線を照射する方法は、前述のよ
うに透過表示領域にUV光線が照射されないようにUV
光線の照射角を調整する方法や、透過表示領域をマスク
してからUV光線を照射する方法などがある。
【0058】UV光線の照射により透光層214が親水
化されると、その後は第1の方法の場合と同様に、所定
の色相を呈する顔料を含む感光性レジストを透過表示領
域及び反射表示領域の全体に塗布し、パターニングして
カラーフィルタの着色層212r、212g、212b
及び重ね遮光層212BMを形成する(図5(d))。
UV光線の照射により透光層214が親水化した後に感
光性レジストを塗布するので、感光性レジストが透光層
214上に滞留しにくくなり、透過表示領域に流れ込ん
で十分な厚さの厚肉部212THが形成される。さら
に、その上に図1に示す保護層212pが形成されて、
その表面がほぼ平坦とされる。こうして、第2の方法を
利用してカラーフィルタ基板が形成される。
【0059】(第3の方法)次に、第3の方法を利用す
る場合のカラーフィルタ基板の製造方法について図4を
参照して説明する。
【0060】第3の方法は、カラーフィルタの着色層を
形成する工程において、使用する感光性レジストに親水
性の染料を用いる方法であり、それ以外は基本的に第1
の方法と同様である。
【0061】即ち、図4(a)に示すように、基板20
1上に反射層211を形成し、次に図4(b)に示すよ
うに反射層211の上に透光層214を形成する。この
とき、透光層は親油性のアクリル樹脂やエポキシ樹脂な
どを用いる。
【0062】そして、親水性の染料を用いた感光性レジ
ストを透過表示領域及び反射表示領域の全体に塗布し、
パターニングしてカラーフィルタの着色層212r、2
12g、212b及び重ね遮光層212BMを形成する
(図4(c))。感光性レジストが親水性を有するの
で、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などにより形成された
透光層214上に感光性レジストが滞留しにくくなり、
透過表示領域に流れ込んで十分な厚さの厚肉部212T
Hが形成される。さらに、その上に図1に示す保護層2
12pが形成されて、その表面がほぼ平坦とされる。こ
うして、第3の方法を利用してカラーフィルタ基板が形
成される。
【0063】[液晶表示パネルの製造方法]次に、こう
して得られたカラーフィルタ基板を用いて、図1に示す
液晶表示パネル200を製造する方法について図6を参
照して説明する。図6は、表示パネル200の製造工程
を示す流れ図である。
【0064】まず、上記の方法により、適正な厚さの厚
肉部212THを含むカラーフィルタが形成された基板
201が製造され(工程S1)、さらに保護層212p
に透明導電体をスパッタリング法により被着し、フォト
リソグラフィー法によってパターニングすることによ
り、透明電極213を形成する(工程S2)。その後、
透明電極213上にポリイミド樹脂などからなる配向膜
を形成し、ラビング処理などを施す(工程S3)。
【0065】一方、反対側の基板202を製作し(工程
S4)、同様の方法で透明電極221を形成し(工程S
5)、さらに透明電極221上に配向膜を形成し、ラビ
ング処理などを施す(工程S6)。
【0066】そして、シール材203を介して上記の基
板201と基板202とを貼り合わせてパネル構造を構
成する(工程S7)。基板201と基板202とは、基
板間に分散配置された図示しないスペーサなどによって
ほぼ規定の基板間隔となるように貼り合わせられる。
【0067】その後、シール材203の図示しない開口
部から液晶204を注入し、シール材203の開口部を
紫外線硬化性樹脂などの封止材によって封止する(工程
S8)。こうして主要なパネル構造が完成した後に、上
述の位相差板や偏光板などを必要に応じてパネル構造の
外面上に貼着などの方法によって取り付け(工程S
9)、図1に示す液晶表示パネル200が完成する。
【0068】[電子機器]次に、上記液晶表示パネルを
含む液晶装置を電子機器の表示装置として用いる場合の
実施形態について説明する。図7は、本実施形態の全体
構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、
上記の液晶表示パネル200と、これを制御する制御手
段1200とを有する。ここでは、液晶表示パネル20
0を、パネル構造体200Aと、半導体ICなどで構成
される駆動回路200Bとに概念的に分けて描いてあ
る。また、制御手段1200は、表示情報出力源121
0と、表示処理回路1220と、電源回路1230と、
タイミングジェネレータ1240と、を有する。
【0069】表示情報出力源1210は、ROM(Read
Only Memory)やRAM(Random Access Memory)など
からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク
などからなるストレージユニットと、デジタル画像信号
を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレ
ータ1240によって生成された各種のクロック信号に
基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形で表示
情報を表示情報処理回路1220に供給するように構成
されている。
【0070】表示情報処理回路1220は、シリアル−
パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回
路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画
像情報をクロック信号CLKとともに駆動回路200B
へ供給する。駆動回路200Bは、走査線駆動回路、デ
ータ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路1
230は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供
給する。
【0071】次に、本発明に係る液晶表示パネルを適用
可能な電子機器の具体例について図8を参照して説明す
る。
【0072】まず、本発明に係る液晶表示パネルを、可
搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソ
コン)の表示部に適用した例について説明する。図8
(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜
視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュー
タ41は、キーボード411を備えた本体部412と、
本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部413と
を備えている。
【0073】続いて、本発明に係る液晶表示パネルを、
携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図
8(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図であ
る。同図に示すように、携帯電話機42は、複数の操作
ボタン421のほか、受話口422、送話口423とと
もに、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部4
24を備える。
【0074】なお、本発明に係る液晶表示パネルを適用
可能な電子機器としては、図8(a)に示したパーソナ
ルコンピュータや図8(b)に示した携帯電話機の他に
も、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型の
ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ペー
ジャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステ
ーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチル
カメラなどが挙げられる。
【0075】上記実施例に限定されることなく、本発明
の電気光学装置としては、パッシブマトリクス型やアク
ティブマトリクス型の液晶表示パネル(例えば、TFT
(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をス
イッチング素子として備えた液晶表示パネル)にも同様
に適用することが可能である。また、液晶表示パネルだ
けでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレク
トロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、
フィールドエミッションディスプレイ装置(電界放出表
示装置)、電気泳動ディスプレイ装置などの電気光学装
置においても本発明を同様に適用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの構造
を示す断面図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルのカラーフィルタ層
の構造を示す平面図である。
【図3】本発明により、厚肉部を有するカラーフィルタ
層を形成する方法の例を説明する図である。
【図4】本発明のカラーフィルタ基板の製造方法を示す
断面図である。
【図5】本発明のカラーフィルタ基板の他の製造方法を
示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造
方法の工程図である。
【図7】本発明に係る電子機器の実施形態における構成
ブロックを示す概略構成図である。
【図8】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルを適用
した電子機器の例を示す図である。
【符号の説明】
200 液晶表示パネル 201、202 基板 203 シール材 209 バックライト 211 反射層 214 透光層 212 カラーフィルタ層 212BM 重ね遮光層 212TH 厚肉部 212p 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田切 頼広 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA45 BA48 BB02 BB03 BB07 BB08 BB15 BB44 2H091 FA02Y FA14Z FA34Y FA41Z GA01 LA30 5C094 AA07 AA08 BA43 CA19 CA24 ED03 HA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の反射表示領域において基板上に配
    置された反射層と、 前記反射表示領域において前記反射層上に配置された透
    光層と、 前記反射表示領域、並びに、前記反射層及び前記透光層
    が配置されていない領域である透過表示領域に配置され
    た着色層とを備え、 前記透光層は、前記着色層を構成する感光性樹脂との親
    和性が小さいことを特徴とするカラーフィルタ基板。
  2. 【請求項2】 前記透光層は親水性を有する樹脂により
    構成され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親油性を
    有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィル
    タ基板。
  3. 【請求項3】 前記透光層は、フッ素樹脂により構成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ
    基板。
  4. 【請求項4】 前記透光層は親油性を有する樹脂により
    構成され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親水性を
    有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィル
    タ基板。
  5. 【請求項5】 前記透過表示領域における前記着色層の
    層厚は、前記反射層及び前記透光層の層厚分だけ前記反
    射表示領域における前記着色層の層厚よりも厚いことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカラ
    ーフィルタ基板。
  6. 【請求項6】 前記反射表示領域は部分的に開口部を有
    し、前記透過表示領域は前記開口部に対応することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカラー
    フィルタ基板。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    カラーフィルタ基板を備えることを特徴とする電気光学
    パネル。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電気光学パネルを表示
    部として備えることを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 基板上に、所定の反射表示領域において
    反射層を形成する工程と、 前記反射表示領域において前記反射層上に透光層を形成
    する工程と、 前記反射表示領域、並びに、前記反射層及び前記透光層
    が配置されていない領域である透過表示領域に着色層を
    形成する工程と、を有し、 前記透光層は、前記着色層を構成する感光性樹脂との親
    和性が小さい性質を有する材料により形成されることを
    特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記透光層は親水性を有する樹脂によ
    り形成され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親油性
    を有することを特徴とする請求項9に記載のカラーフィ
    ルタ基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記透光層は、フッ素樹脂により構成
    されることを特徴とする請求項9に記載のカラーフィル
    タ基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記透光層は親油性を有する樹脂によ
    り形成され、前記着色層を構成する感光性樹脂は親水性
    を有することを特徴とする請求項9に記載のカラーフィ
    ルタ基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 基板上に、所定の反射表示領域におい
    て反射層を形成する工程と、 前記反射表示領域において前記反射層上に透光層を形成
    する工程と、 前記透光層に対して紫外線を照射することにより前記透
    光層を親水化する工程と、 前記反射表示領域、並びに、前記反射層及び前記透光層
    が配置されていない領域である透過表示領域に着色層を
    形成する工程と、を有することを特徴とするカラーフィ
    ルタ基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記透光層を親水化する工程は、前記
    透光層が形成されていない前記透過表示領域に前記紫外
    線が照射されない角度をもって、前記紫外線を照射する
    ことを特徴とする請求項13に記載のカラーフィルタ基
    板の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記透光層を親水化する工程は、前記
    透光層が形成されていない前記透過表示領域をマスクし
    た状態で前記紫外線を照射することを特徴とする請求項
    13に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
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