JP2003301995A - カメラ用三脚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラをその正常位置とそれ以外の位置のい
ずれの向きにおいても支えることが出来るように構成さ
れたカメラ用三脚を提供する。 【解決手段】 カメラ用三脚は、三方に開くことができ
る２本の前脚（１、１）及び１本の後脚（２）と、雲台
（３）を回動自在に連結した支持アーム（４）と、を含
み、支持アームはその枢軸を中心に左右に回動できるよ
うに構成され、雲台は、支持アームが一方の位置にある
とき、支持アームの上に折り重なって雲台の固定ねじ
（１３）を上向きで三脚の中心に隣接して位置させ、他
方の位置にあるとき、支持アームに対して上方に延びて
雲台の固定ねじ（１３）を横向きで三脚の中心から側方
に偏して位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、簡易な構造のカメラ用
三脚に関し、特に、カメラを縦横いずれの向きでも支え
ることができるカメラ用三脚に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のカメラ用三脚は、三方に開くこ
とができる２本の前脚及び１本の後脚と、カメラを取り
付けるための雲台と、を有し、前脚は左右に開閉するよ
うに枢軸でブラケットに回動自在に連結され、雲台は、
その三又取付部が、ブラケットの二又取付部及び後脚の
二又取付部と組み合い、枢軸兼締付ねじで互いに回動自
在に連結されることによって脚に取り付けられる。前後
に開かれた前脚及び後脚とほぼ水平に位置決めされた雲
台は、プラケット、後脚及び雲台の組み合った又取付部
を、締付ねじに螺合させた締付レバーによって互いに締
め付けつることにより適所に固定される。雲台はまた、
カメラを雲台に固定するために、カメラのねじ穴に螺合
するようになったノブ付固定ねじを具備している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】普通のカメラは横長の
形態を有し、その向きがそのカメラの正常位置であり、
あるインスタントカメラの場合には，写真の取り出し口
がカメラの上方にある関係から、縦向きがそのカメラの
正常位置となっている。いずれのカメラにおいても、上
記の構造の三脚は、カメラをその正常位置でのみ支える
設計であり、それ以外の向きでカメラを支えることはで
きない。もっと詳細に言えば、雲台を、三方に開いた脚
に対して垂直に固定し、カメラを正常以外の位置にして
カメラを雲台に固定ねじで固定すると、カメラの重心が
三脚の中心から相当にずれるために、前脚と後脚をどん
なに突っ張ってみても、脚はカメラを支えきれず倒れて
しまうと言う問題があった。

【０００４】本発明の目的は、カメラをその正常な位置
とそれ以外の位置のいずれの向きにおいても支えること
が出来るように構成されたカメラ用三脚を提供すること
になる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
三方に開くことができる２本の前脚及び１本の後脚と、
前脚を左右に開閉できるように回動自在に支持するブラ
ケット及び前脚と一緒に一端が回動自在に連結され、且
つ他端に雲台を回動自在に連結した支持アームと、を含
み、雲台は、支持アームがその枢軸を中心に一方向に回
動して一方の位置にあるとき、支持アームの上に折り重
なって雲台の固定ねじを上向きで三脚の中心に隣接して
位置させ、枢軸を中心に他の方向に回動して他方の位置
にあるとき、支持アームに対して上方に延びて雲台の固
定ねじを横向きで三脚の中心から側方に偏して位置させ
る、カメラ用三脚を提供することによって達成される。

【０００６】好ましい形態では、本発明によるカメラ用
三脚は、三方に開くことができる２本の前脚及び１本の
後脚と、雲台を支持するための支持アームと、を含み、
前脚は左右に開閉するように枢軸でブラケットに回動自
在に連結され、支持アームは、その両端に三又取付部を
有し、支持アームの一方の端の三又取付部とブラケット
の二又取付部及び後脚の二又取付部は互いに組み合い、
且つ枢軸兼締付ねじで互いに回動自在に連結され、締付
ねじには、これに螺合し、前後に開かれる前脚及び後脚
と支持アームを、それらの組み合った又取付部を互いに
締め付けることにより適所に固定する締付レバーが設け
られ、雲台は、カメラを雲台に固定するために、カメラ
のねじ穴に螺合するようになったノブ付固定ねじを有
し、雲台は、その二又取付部が支持アームの他方の端の
三又取付部と組み合い、枢軸兼締付ねじで三又取付部に
回動自在に連結され、締付ねじには、該締付ねじに螺合
し、雲台及び支持アームの組み合った又取付部を互いに
締付けることによって雲台を支持アームに対して適所に
固定する締付ノブが設けられ、支持アームと雲台は、支
持アームが後脚の方に延び、且つノブ付固定ねじが上を
向くように雲台が支持アームの上に折り重ねられた位置
と、支持アームが前脚の方に延び、且つノブ付固定ねじ
が横を向くように雲台が支持アームに対して上方に延び
る位置と、を取ることができる。

【０００７】

【作用】使用中、締付レバーによる締付けを緩めて、前
脚と後脚を前後に開き、且つ前脚を左右に開き、次い
で、カメラをその正常位置で支えるためには、支持アー
ムを後脚の方に位置させるとともに、雲台を支持アーム
の上に折り重ね、しかる後、前脚のブラケット、後脚及
び支持アームの又取付部を締付レバーで締付けることに
より脚及び支持アームを適所に固定し、雲台及び支持ア
ームの又取付部を締付ノブで締付けることにより雲台を
支持アームに固定し、ノブ付固定ねじを使用してカメラ
を雲台に固定し、三脚を立ててカメラを三脚で支える。
カメラを正常位置以外の位置で支えるためには、締付レ
バーによる締付けを緩めて、支持アームが前脚の方に延
び、雲台が支持アームに対して上方に延びる位置にし、
上述の方法で脚及び支持アームを適所に固定し、雲台を
支持アームに固定し、横向きのノブ付固定ねじを使用し
てカメラを雲台に固定し、三脚を立ててカメラを三脚で
支える。

【０００８】

【発明の実施形態】図面を参照すると、本発明によるカ
メラ用三脚は、ねじ部を除いて基本的には硬質ブラスチ
ック材料で作られていて、三方に開くことができる２本
の前脚１、１及び１本の後脚２と、雲台３を支持するた
めの支持アーム４と、を含む。前脚１、１は左右に開閉
できるように枢軸５でブラケット６に回動自在に連結さ
れている。支持アーム４は、その両端に三又取付部７、
８を有し、支持アーム４の一方の端の三又取付部７とブ
ラケット６の二又取付部９及び後脚２の二又取付部１０
は互いに組み合い、且つ枢軸兼締付ねじ１１で互いに回
動自在に連結されている。締付ねじ１１には、これに螺
合し、前後に開かれる前脚及び後脚と支持アームを、そ
れらの組み合った又取付部を互いに締付けることによっ
て適所に固定する締付レバー１２が設けられている。雲
台３は、カメラを雲台３に固定するために、カメラのね
じ穴に螺合するようになったノブ付固定ねじ１３を有
し、雲台３は、その二又取付部１３が支持アーム４の他
方の端の三又取付部８と組み合い、枢軸兼締付ねじ１４
で支持アーム４の三又取付部８に回動自在に連結されて
いる。締付ねじ１４には、該締付ねじに螺合し、雲台及
び支持アームの組み合った又取付部を互いに締付けるこ
とによって雲台３と支持アーム４を適所に固定する締付
ノブ１５が設けられている。

【０００９】図１及び図３は本発明による三脚の第１の
使用状態を示し、図２及び図４は第２の使用状態を示し
ている。第１及び第２の使用状態のいずれにおいても、
締付レバー１１による締付けを緩めて、前脚１と後脚２
を枢軸を中心に前後に開き、且つ前脚１、１をブラケッ
ト６の枢軸５を中心に左右に開く。カメラをその正常位
置で支える場合には、図１及び３に示すように、支持ア
ーム４を枢軸を中心に回動させて後脚２の方に位置させ
るとともに、雲台３を支持アーム４の上に折り重ねてお
く。しかるときには、雲台３のノブ付固定ねじ１３は三
脚の中心位置に隣接して位置することになる。次いで、
前脚１、１のブラケット６、後脚２及び支持アーム４の
又取付部９、１０、７を締付レバー１２で互いに締付け
ることにより脚１、２及び支持アーム４を適所に固定す
る。また、雲台３及び支持アーム４の又取付部１３、８
を締付ノブ１５で締付けることにより雲台３を支持アー
ム４に固定するのが望ましいが、雲台が下から支持アー
ムで支持されているので、このような締付による固定は
必ずしも必要ではない。図３に仮想線で示すように、カ
メラのレンズを前脚の方に向けて、ノブ付固定ねじ１３
を使用して、カメラを雲台３に固定する。かくして、カ
メラの重心は三脚の略中心に位置するから、三脚を立て
たときカメラを三脚で安定的に支えることができる。

【００１０】カメラをその正常位置以外の位置で支える
場合には、図２及び４に示すように、支持アーム４を枢
軸を中心に先に述べたのと反対の方向に回動させて、前
脚１、１の方に延ばし、雲台３を支持アーム４に対して
上方に延びる位置にし、上述したのと同じ方法で脚１、
２及び支持アーム４を適所に固定し、雲台３を支持アー
ム４に固定する。しかる時には、ノブ付固定ねじ１３は
横向きになり、図４に仮想線で示すようにカメラのレン
ズを前後脚の開閉方向と直角に向けて、ノブ付固定ねじ
１３を使用してカメラを雲台３に固定する。かくして、
カメラの重心は依然として三脚の中心に位置するから、
三脚を立てたとき、カメラを三脚で安定的に支えること
ができる。

【００１１】図７は折り畳んだ状態の本発明によるカメ
ラ用三脚を示す。図で分かるように、三脚の構成部品で
ある前脚、後脚、支持アーム及び雲台は折り畳まれたと
き、互いに重なり合って、携帯に都合のよいコンパクト
な形態に成る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカメラ用三脚の第１の使用状態に
おける斜視図である。

【図２】本発明によるカメラ用三脚の第２の使用状態に
おける斜視図である。

【図３】本発明によるカメラ用三脚の第１の使用状態に
おける正面図である。

【図４】本発明によるカメラ用三脚の第２の使用状態に
おける側面図である。

【図５】本発明によるカメラ用三脚に使用される支持ア
ームと雲台の側面図である。

【図６】図５に示す支持アーム及び雲台の平面図であ
る。

【図７】折り畳んだ状態で示す本発明によるカメラ用三
脚の側面図である。

【符号の説明】

１ 前脚 ２ 後脚 ３ 雲台 ４ 支持アーム ５ 枢軸 ６ ブラケット ７ 三又取付部 ８ 三又取付部 ９ 二又取付部 10 二又取付部 11 枢軸兼締付ねじ 12 締付レバー 13 ノブ付固定ねじ 14 枢軸兼締付ねじ 15 締付ノブ１５

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 三方に開くことができる２本の前脚及び
   １本の後脚と、前脚を左右に開閉できるように回動自在
   に支持するブラケット及び前脚と一緒に一端が回動自在
   に連結され、且つ他端に雲台を回動自在に連結した支持
   アームと、を含み、雲台は、支持アームがその枢軸を中
   心に一方向に回動して一方の位置にあるとき、支持アー
   ムの上に折り重なって雲台の固定ねじを上向きで三脚の
   中心に隣接して位置させ、枢軸を中心に他の方向に回動
   して他方の位置にあるとき、支持アームに対して上方に
   延びて雲台の固定ねじを横向きで三脚の中心から側方に
   偏して位置させる、カメラ用三脚。
2. 【請求項２】 三方に開くことができる２本の前脚及び
   １本の後脚と、雲台を支持するための支持アームと、を
   含み、前脚は左右に開閉するように枢軸でブラケットに
   回動自在に連結され、支持アームは、その両端に三又取
   付部を有し、支持アームの一方の端の三又取付部とブラ
   ケットの二又取付部及び後脚の二又取付部は互いに組み
   合い、且つ枢軸兼締付ねじで互いに回動自在に連結さ
   れ、締付ねじには、これに螺合し、前後に開かれる前脚
   及び後脚と支持アームを、それらの組み合った又取付部
   を互いに締め付けることにより適所に固定する締付レバ
   ーが設けられ、雲台は、カメラを雲台に固定するため
   に、カメラのねじ穴に螺合するようになったノブ付固定
   ねじを有し、雲台は、その二又取付部が支持アームの他
   方の端の三又取付部と組み合い、枢軸兼締付ねじで三又
   取付部に回動自在に連結され、締付ねじには、該締付ね
   じに螺合し、雲台及び支持アームの組み合った又取付部
   を互いに締付けることによって雲台を支持アームに対し
   て適所に固定する締付ノブが設けられ、支持アームと雲
   台は、支持アームが後脚の方に延び、且つノブ付固定ね
   じが上を向くように雲台が支持アームの上に折り重ねら
   れた位置と、支持アームが前脚の方に延び、且つノブ付
   固定ねじが横を向くように雲台が支持アームに対して上
   方に延びる位置と、を取ることができる、カメラ用三脚