JP2003301888A - サイレントチェーン - Google Patents

サイレントチェーン

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JP2003301888A
JP2003301888A JP2002110312A JP2002110312A JP2003301888A JP 2003301888 A JP2003301888 A JP 2003301888A JP 2002110312 A JP2002110312 A JP 2002110312A JP 2002110312 A JP2002110312 A JP 2002110312A JP 2003301888 A JP2003301888 A JP 2003301888A
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Toshifumi Sato
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    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極端に劣化した酸化度の高い潤滑油とともに
使用された場合にあっても、異常摩耗伸びが発生するこ
となく、長期に亘って円滑に屈曲摺動するサイレントチ
ェーンを提供すること。 【解決手段】 ガイドリンクプレートGLPと、該ガイ
ドリンクプレートのピン孔に嵌合固定された連結ピンQ
と、該連結ピンがピン孔に遊嵌されてなる噛合い歯を有
するインナーリンクプレートILPとで構成されたサイ
レントチェーン10において、前記インナーリンクプレ
ートは、オーステナイト系ステンレス鋼、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼、析出硬化系ステンレス鋼、高炭素ク
ロム軸受鋼及び合金工具鋼から選ばれる1種に対して熱
硬化処理を施したものを基材とすることを構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、産業用機
械等において、動力を伝達する場合に用いられるサイレ
ントチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速及び高加重条件下で使用され
る自動車のタイミングチェーン等の分野において、サイ
レントチェーンの採用が増加している。
【0003】サイレントチェーンは、ガイドリンクプレ
ートと、噛合い歯を有するインナーリンクプレートと、
ガイドリンクプレートに穿孔されたピン孔に嵌合固定さ
れるとともに、インナーリンクプレートに穿孔したピン
孔に遊嵌されている連結ピンとで構成されており、リン
クプレートがスプロケットに対し斜めに当たるため、ス
プロケットとチェーンとの衝突による衝撃が緩和され、
騒音レベルが低下するという特徴を有している。
【0004】このような従来のサイレントチェーンにお
いては、連結ピン及びリンクプレートの基材として、入
手の容易さや材料原価の点から、クロムモリブデン合金
鋼や0.7〜1.1重量%の炭素を含有する高炭素鋼を
使用していた。そして、連結ピンの表面に、浸炭焼入処
理や浸炭窒化処理等の表面処理を施し、連結ピンの摩耗
を抑制していた。
【0005】また、連結ピン表面の表面処理に加えて、
リンクプレート表面に窒化処理や拡散浸透処理の表面硬
化処理を施し、リンクプレートの摩耗を抑制することも
提案されていた(特開2000−249196公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したサ
イレントチェーンにおいては、連結ピン表面やリンクプ
レート表面への表面処理にもかかわらず、期待した耐摩
耗性を発揮せずに異常に摩耗するチェーンが、ごくわず
かであるが存在することが報告された。そのため、エン
ジンの一層の信頼性向上のためにチェーンの異常摩耗伸
びの克服が急務の課題であった。そこで本発明者らが鋭
意研究を重ねたところ、このチェーンの異常摩耗伸び
は、エンジンルーム内の潤滑油が極度に劣化し、潤滑油
の酸化がpH<3(全酸価が6以下)にまで進行した際
に、インナーリンクプレートのピン孔内壁の摩耗が促進
されることによって発生することを解明した。さらに連
結ピンとインナーリンクプレートの基材の材質が同じ場
合には、両者の基材が凝着しやすく、摩耗を一層促進さ
せる原因となっていることも明らかになった。
【0007】そこで、本発明の目的は、前述したような
従来のサイレントチェーンが抱えていた問題点を解消
し、極端に劣化した酸化度の高い潤滑油とともに使用さ
れた場合にあっても、異常摩耗伸びが発生することな
く、長期に亘って円滑に屈曲摺動するサイレントチェー
ンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、ガイドリンクプレートと、該ガイドリンクプレート
のピン孔に嵌合固定された連結ピンと、該連結ピンがピ
ン孔に遊嵌されてなる噛合い歯を有するインナーリンク
プレートとで構成されたサイレントチェーンにおいて、
前記インナーリンクプレートは、オーステナイト系ステ
ンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系
ステンレス鋼、高炭素クロム軸受鋼及び合金工具鋼から
選ばれる1種に対して熱硬化処理を施したものを基材と
することによって、前記目的を達成する。ここで、前記
熱硬化処理としては、特定の熱硬化処理に限定されるこ
となく、鋼材の表面硬化処理として使用される公知の熱
硬化処理を用いることができる。しかしながら、基材の
材料によって、各熱硬化処理の効果に違いが見られるの
で、使用する基材の材料に応じて熱硬化処理の種類を選
択することが望ましい。具体的には、オーステナイト系
ステンレス鋼に対しては、塩浴軟窒化と呼ばれる窒化処
理法の1つであるタフトライド処理が適しており、マル
テンサイト系ステンレス鋼に対しては、浸炭焼入処理が
適している。
【0009】請求項2に係る本発明は、ガイドリンクプ
レートと、該ガイドリンクプレートのピン孔に嵌合固定
された連結ピンと、該連結ピンがピン孔に遊嵌されてな
る噛合い歯を有するインナーリンクプレートとで構成さ
れたサイレントチェーンにおいて、少なくとも前記イン
ナーリンクプレートのピン孔内壁にTiN、CrN、D
LC、Al23、Mo、TiAlN、TiC、TiC
N、AlN、Si34、SiC及びNiPから選ばれる
少なくとも1種類の被膜を施すことによって、前記目的
を達成する。ここでDLCとは、ダイヤモンド状非晶質
炭素(Diamond−Like Carbon)とし
て知られているダイヤモンドに類似した特性を持つ炭素
被膜を意味している。
【0010】請求項3に係る本発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明の構成に加えて、連結ピンの表面に
は、Cr、V、Nb、Ti、Zr、Ta、Mo及びWか
ら選ばれる少なくとも1種類の金属を含む金属硬質被膜
を施すことによって、前記目的を一層達成する。ここ
で、前記金属硬質被膜としては、金属炭化物、金属窒化
物、金属酸化物、金属炭窒化物等の被膜を用いることが
できるが、被膜形成の容易さ、基材との親和性などの点
から金属炭化物の被膜が特に好ましい。
【0011】請求項4に係る本発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、連結ピ
ンの基材及びインナーリンクプレートの基材に、異種材
料を用いることによって、前記目的をより一層達成す
る。
【0012】
【作用】請求項1に係る本発明のサイレントチェーン
は、インナーリンクプレートの基材として、オーステナ
イト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、
析出硬化系ステンレス鋼、高炭素クロム軸受鋼及び合金
工具鋼から選ばれる1種に対して熱硬化処理を施したも
のを用いることによって、インナーリンクプレートの耐
酸化性能が高められ、酸化雰囲気中においても異常摩耗
伸びを起こすことなく長期に亘り円滑に屈曲摺動する。
【0013】請求項2に係る本発明のサイレントチェー
ンは、インナーリンクプレートのピン孔内壁にTiN、
CrN、DLC、Al23、Mo、TiAlN、Ti
C、TiCN、AlN、Si34、SiC及びNiPか
ら選ばれる少なくとも1種類の被膜を施すことによっ
て、インナーリンクプレートの耐酸化性能が高められ、
酸化雰囲気中においても異常摩耗伸びを起こすことなく
長期に亘り円滑に屈曲摺動する。
【0014】請求項3に係る本発明のサイレントチェー
ンは、請求項1又は請求項2に記載の本発明のサイレン
トチェーンが奏する作用に加えて、連結ピンの表面に、
Cr、V、Nb、Ti、Zr、Ta、Mo及びWから選
ばれる少なくとも1種類の金属を含む金属硬質被膜を施
すことによって、インナーリンクプレートの耐酸化性能
がさらに高められ、酸化雰囲気中における異常摩耗伸び
が回避され、一層、長期に亘り円滑に屈曲摺動する。
【0015】請求項4に係る本発明のサイレントチェー
ンは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の本発明
のサイレントチェーンが奏する作用に加えて、連結ピン
の基材及びインナーリンクプレートの基材に、異種材料
を用いることによって、連結ピンとインナーリンクプレ
ートとの凝着が抑制され、酸化雰囲気中における異常摩
耗伸びの進行が抑制され、より一層、長期に亘り円滑に
屈曲摺動する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例1及
び実施例2に基づき、図1及び図2を参照して説明す
る。
【0017】図1は、本発明のサイレントチェーンの一
例を示す斜視図である。このサイレントチェーン10
は、関節列Aに噛合い歯を有するインナーリンクプレー
トILPを3枚有しており、ガイド列Bにガイドリンク
プレートGLPを4枚有している。そして、ガイドリン
クプレートGLPのピン孔に連結ピンQが嵌合固定され
ており、この連結ピンQがインナーリンクプレートIL
Pのピン孔に遊嵌された構成をしている。図1では、チ
ェーン内部の構造が分かるように、手前中央の2枚のガ
イドリンクプレートGLPを切り欠いて図示している。
なお、図1に示した例では、ガイドリンクプレートが4
枚、インナーリンクプレートが3枚のものについて図示
しているが、ガイドリンクプレートをインナーリンクプ
レートより1枚多くして、最外列がガイドリンクプレー
トとなるのであれば、特にその枚数については限定され
るものではなく、要求される負荷等に応じて適宜選択す
ることができる。
【0018】ここで、実施例1として、インナーリンク
プレートILPに、オーステナイト系ステンレス鋼であ
るSUS304(18%Cr−8%Ni)を基材とし、
塩浴軟窒化と呼ばれる窒化処理法の1つであるタフトラ
イド処理を施したものを使用した。また、実施例2とし
て、インナーリンクプレートILPに、従来と同様のク
ロムモリブデン合金鋼であるSCM435に無電解めっ
き処理によりニッケル−リン合金めっき(NiP)を施
したものを使用した。なお、連結ピン及びガイドリンク
プレートGLPは、従来と同様のクロムモリブデン合金
鋼(SCM435)に浸炭窒化処理を施したものを使用
している。
【0019】図2は、上記実施例1及び実施例2のサイ
レントチェーンの通常雰囲気(pH=6)及び酸化雰囲
気(pH=3すなわち全酸価6以下)における摩耗伸び
性能を試験した結果を示している。試験方法としては、
歯数が18枚と36枚の2つのスプロケットにリンク数
が96のサイレントチェーンを循環掛張し、張力を0.
5kNに維持しつつ毎分6500回転で回転させ、チェ
ーンの伸び指数(%)を計測した。図2で、a1〜a3
で示した実線は、それぞれ、酸化雰囲気における実施例
1、実施例2のサイレントチェーン及び従来品のサイレ
ントチェーンの試験結果を示しており、b1〜b3で示
された破線は、それぞれ、通常雰囲気における実施例
1、実施例2のサイレントチェーン及び従来品のサイレ
ントチェーンの試験結果を示している。
【0020】この図2から分かるように、通常雰囲気に
おいては、実施例1、2、従来品ともに伸び指数に大き
な差異は見られない。ところが、酸化雰囲気において
は、従来品のサイレントチェーンは、伸び指数が通常雰
囲気の2倍以上に悪化するのに対し、実施例1、実施例
2のものは、酸化雰囲気においても伸び指数は、ほとん
ど変化しない。すなわち、潤滑油が極端に劣化し酸化し
た場合においても、実施例1、実施例2のサイレントチ
ェーンは、異常摩耗伸びが発生せず、長期に亘って円滑
に屈曲摺動することが裏付けられた。
【0021】ここで、上記の実施例1では、インナーリ
ンクプレートILPの基材として、オーステナイト系ス
テンレス鋼のSUS304を用いたが、その他にもSU
S316やマルテンサイト系ステンレス鋼のSUS41
0、SUS440、析出硬化系ステンレス鋼のSUS6
30、SUS631、高炭素クロム軸受鋼のSUJ2及
び合金工具鋼のSKD11を用いた場合にも、上記に示
したのと同様の結果が得られた。
【0022】また、上記の実施例2では、インナーリン
クプレートILPとして、従来と同じ基材の表面に、ニ
ッケル−リン合金めっき(NiP)の被覆を施したもの
を用いたが、被覆材料としてTiN、CrN、DLC、
Al23、Mo、TiAlN、TiC、TiCN、Al
N、Si34、SiCを組み合わせたものを用いた場合
にも、上記に示したのと同様の結果が得られた。
【0023】さらに、実施例1に示したような基材の表
面に実施例2で示したような被覆を施すことによって酸
化雰囲気中における耐摩耗性を一層向上させることがで
きる。また、実施例1又は実施例2に示したサイレント
チェーンの構成に加えて、連結ピンの表面にCr、V、
Nb、Ti、Zr、Ta、Mo及びWから選ばれる少な
くとも1種類の金属を含む金属硬質被膜を施すことによ
って、耐摩耗性をさらに向上させることができる。ここ
で、前記金属硬質被膜としては、金属炭化物、金属窒化
物、金属酸化物、金属炭窒化物等の被膜を用いることが
できるが、被膜形成の容易さ、基材との親和性などの点
から金属炭化物の被膜が特に好ましい。被膜形成の方法
としては、拡散浸透法等、周知の方法が適用できる。
【0024】一方、実施例1に示したサイレントチェー
ンは、チェーンの基材が高温になるまで高速・高加重で
長時間摺動させても、従来のような連結ピンとリンクプ
レートの凝着が発生しないことが連続負荷試験により確
認できた。これは、実施例1に示したサイレントチェー
ンは、連続ピンとインナーリンクプレートの基材が異種
の金属材料でできており、両者の結晶格子間距離が異な
っているため、接触界面における拡散接合が起こりにく
いためと推察される。この推察は、実施例2に示したサ
イレントチェーンが実施例1に示したサイレントチェー
ンほど長時間の高速・高加重の連続負荷試験には耐えら
れないものの、連結ピンとインナーリンクプレートの基
材をそれぞれ異種の金属材料で構成することにより、実
施例1のサイレントチェーンと同様に凝着の発生を抑制
できるという結果が得られたことからも裏付けられる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明のサイレントチェーンは、インナーリンクプレート
の基材として、オーステナイト系ステンレス鋼、マルテ
ンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系ステンレス鋼、高
炭素クロム軸受鋼及び合金工具鋼から選ばれる1種に対
して熱硬化処理を施したものを用いたことによって、イ
ンナーリンクプレートの耐酸化性能が向上し、酸化雰囲
気中においても異常摩耗伸びを起こすことがない。
【0026】請求項2に係る本発明のサイレントチェー
ンは、インナーリンクプレートのピン孔内壁にTiN、
CrN、DLC、Al23、Mo、TiAlN、Ti
C、TiCN、AlN、Si34、SiC及びNiPか
ら選ばれる少なくとも1種類の被膜を施すことによっ
て、インナーリンクプレートの耐酸化性能が向上し、酸
化雰囲気中での異常摩耗伸びの発生が抑制される。
【0027】また、請求項3に係る本発明のサイレント
チェーンは、請求項1又は請求項2に記載の本発明のサ
イレントチェーンが奏する効果に加えて、連結ピンの表
面に、Cr、V、Nb、Ti、Zr、Ta、Mo及びW
から選ばれる少なくとも1種類の金属を含む金属硬質被
膜を施すことによって、インナーリンクプレートの耐酸
化性能をさらに向上させることが可能になり、酸化雰囲
気中における異常摩耗伸びが回避される。
【0028】一方、請求項4に係る本発明のサイレント
チェーンにおいては、請求項1乃至請求項3のいずれか
に記載の本発明のサイレントチェーンが奏する効果に加
えて、連結ピンの基材及びインナーリンクプレートの基
材に、異種材料を用いることによって、連結ピンとイン
ナーリンクプレートとの凝着が抑制され、摩耗の進行を
回避することができる。そのため、酸化雰囲気中におけ
る異常摩耗伸びを長期に亘って回避することが可能にな
る。
【0029】本発明は、サイレントチェーンの異常摩耗
伸びの原因を究明し、異常摩耗伸びのメカニズムを踏ま
えて基材の材質、表面処理の最適化を図ったことによ
り、きわめて再現性良く異常摩耗伸びの発生を回避する
ことができる点で産業上の技術的意義はきわめて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサイレントチェーンの一部を示す斜
視図。
【図2】 本発明のサイレントチェーンの耐摩耗性試験
の結果を示す図。
【符号の説明】
10 サイレントチェーン GLP ガイドリンクプレート ILP インナーリンクプレート Q 連結ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K044 AA02 AB10 BA02 BA13 BA18 BB01 BB02 BC01 BC02 CA12 CA13 CA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドリンクプレートと、該ガイドリン
    クプレートのピン孔に嵌合固定された連結ピンと、該連
    結ピンがピン孔に遊嵌されてなる噛合い歯を有するイン
    ナーリンクプレートとで構成されたサイレントチェーン
    において、 前記インナーリンクプレートは、オーステナイト系ステ
    ンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系
    ステンレス鋼、高炭素クロム軸受鋼及び合金工具鋼から
    選ばれる1種に対して熱硬化処理を施したものを基材と
    することを特徴とするサイレントチェーン。
  2. 【請求項2】 ガイドリンクプレートと、該ガイドリン
    クプレートのピン孔に嵌合固定された連結ピンと、該連
    結ピンがピン孔に遊嵌されてなる噛合い歯を有するイン
    ナーリンクプレートとで構成されたサイレントチェーン
    において、 少なくとも前記インナーリンクプレートのピン孔内壁に
    TiN、CrN、DLC、Al23、Mo、TiAl
    N、TiC、TiCN、AlN、Si34、SiC及び
    NiPから選ばれる少なくとも1種類の被膜を施すこと
    を特徴とするサイレントチェーン。
  3. 【請求項3】 前記連結ピンの表面には、Cr、V、N
    b、Ti、Zr、Ta、Mo及びWから選ばれる少なく
    とも1種類の金属を含む金属硬質被膜が施されているこ
    とを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のサイレ
    ントチェーン。
  4. 【請求項4】 前記連結ピンの基材及び前記インナーリ
    ンクプレートの基材は、異種材料であることを特徴とす
    る、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサイレン
    トチェーン。
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