JP2005273748A - チェーン - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成部材の腐食により回動する部位が固着されず、所定の機能を発揮させるチェーンを提供する。
【解決手段】 チェーンを構成する内方リンク1の内方リンクプレート3と、外方リンク2の外方リンクプレート5とが対面する部位に、樹脂製の固着防止部材10を介在させたので、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食した場合でも、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが固着することなく円滑に回動して、チェーンとして所定の機能を果すことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 チェーンを構成する内方リンク1の内方リンクプレート3と、外方リンク2の外方リンクプレート5とが対面する部位に、樹脂製の固着防止部材10を介在させたので、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食した場合でも、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが固着することなく円滑に回動して、チェーンとして所定の機能を果すことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、水門を開閉する扉体の上部に接続されるチェーンに関するものである。
河川に通じる水路には水門が設置され、扉体の昇降によって水門を開閉するようになっている。この扉体の上部にはその両端にチェーンが接続されており、このチェーンはスプロケットに巻回されて、スプロケットの回転により扉体を昇降している。
ここで、従来のチェーンを図3に基いて説明する。
従来のチェーンは、内方リンク1と外方リンク2とが上下方向に交互に複数配列されると共に、上下に複数配列されたこれら内方リンク1及び外方リンク2が左右2列に配列されて構成されている。
内方リンク1は、一対の内方リンクプレート3、3の上下端部にそれぞれブッシュ4が圧入されて形成されている。
外方リンク2は、隣接する内方リンク1、1の近接する各ブッシュ4、4が一対の外方リンクプレート5、5により連結されて形成されている。
そして、内方リンク1の各内方リンクプレート3、3及びブッシュ4と、外方リンク2の各外方リンクプレート5、5とが連結ピン6により連結されて、内方リンク1と外方リンク2とが互いに連結ピン2を中心に回動自在とされている。
従来のチェーンは、内方リンク1と外方リンク2とが上下方向に交互に複数配列されると共に、上下に複数配列されたこれら内方リンク1及び外方リンク2が左右2列に配列されて構成されている。
内方リンク1は、一対の内方リンクプレート3、3の上下端部にそれぞれブッシュ4が圧入されて形成されている。
外方リンク2は、隣接する内方リンク1、1の近接する各ブッシュ4、4が一対の外方リンクプレート5、5により連結されて形成されている。
そして、内方リンク1の各内方リンクプレート3、3及びブッシュ4と、外方リンク2の各外方リンクプレート5、5とが連結ピン6により連結されて、内方リンク1と外方リンク2とが互いに連結ピン2を中心に回動自在とされている。
そこで、従来のチェーンでは、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが対面する部位20に、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが連結ピン6を中心に互いに回動するための隙間が設けられているが、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食した場合その隙間が埋められ、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが互いに固着して回動できなくなり、チェーンとしての機能を果さない問題があった。そのために、チェーンを構成する部材は、耐食性のあるステンレス材で構成されるのが一般的であるが、大型の水門用開閉機の場合、ステンレス材では強度不足になるため、チェーンが大型化して、コスト上及び機能上の問題が発生する虞があり、材料に高張力鋼を使用する必要性があった。
また、チェーンを構成する材料の腐食防止のための従来技術として特許文献1には、嵌合孔又はピン若しくはブッシュの嵌合部分に、円周方向に延びる溝を形成し、該溝および嵌合孔とピン若しくはブッシュとの隙間に硬化性樹脂を充填して構成されたコンベアチェーンが開示されている。
実公昭62−25445号公報
しかしながら、チェーンの材料に高張力鋼を使用すると、高張力鋼は耐食性に欠しいために、上述したように、内方リンクの内方リンクプレートと外方リンクの外方リンクプレートとの隙間が腐食により埋まってしまい、内方リンクの内方リンクプレートと外方リンクの外方リンクプレートとが固着して円滑に回動できない虞があった。
また、上述した特許文献1の発明は、異種金属で構成されるピン又はブッシュとリングプレートの嵌合孔との間に硬化性樹脂を充填して、ピン又はブッシュとリングプレートの嵌合孔との接触を避け、異種金属による接触腐食を防ぐと共に、ピンの廻り止め及び抜け止めを可能とするものであるが、この特許文献1の発明においても、普通鋼からなる内方のリンクプレートと外方のリンクプレートとの間の隙間が、各部材の腐食が進行することにより埋められ、内方のリンクプレートと外方のリンクプレートとが固着してしまい、円滑に回動できない虞があり、まだ課題を残している。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、構成部材の腐食により回動する部位が固着されず、所定の機能を発揮させるチェーンを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、一対の内方リンクプレートの両端にそれぞれブッシュを介在させてなる複数の内方リンクと、隣接する内方リンクを連結する一対の外方リンクプレートからなる外方リンクとを交互に配列したチェーンにおいて、前記内方リンクプレートと前記外方リンクプレートとが対面する部位に、前記内方リンクプレートと前記外方リンクプレートとの腐食による固着を防ぐ固着防止部材を介在させたことを特徴とするものである。
このように構成することにより、内方リンクプレート及び外方リンクプレートが腐食した場合でも、内方リンクプレートと外方リンクプレートとが対面する部位に固着防止部材が介在されているので、内方リンクプレートと外方リンクプレートとの腐食による固着が防止される。
このように構成することにより、内方リンクプレート及び外方リンクプレートが腐食した場合でも、内方リンクプレートと外方リンクプレートとが対面する部位に固着防止部材が介在されているので、内方リンクプレートと外方リンクプレートとの腐食による固着が防止される。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記内方リンクプレート及び前記外方リンクプレートは高張力鋼材で構成されると共に、前記固着防止部材は樹脂材で構成されることを特徴とするものである。
このように構成することにより、内方リンクプレート及び外方リンクプレートを高張力鋼材で構成した場合でも、樹脂材により内方リンクプレートと外方リンクプレートとを円滑に回動させる。
このように構成することにより、内方リンクプレート及び外方リンクプレートを高張力鋼材で構成した場合でも、樹脂材により内方リンクプレートと外方リンクプレートとを円滑に回動させる。
本発明のチェーンによれば、内方リンクプレートと外方リンクプレートとが対面する部位に、内方リンクプレートと外方リンクプレートとの腐食による固着を防止する固着防止部材を介在させたので、内方リンクプレート及び外方リンクプレートが腐食した場合でも内方リンクプレートと外方リンクプレートとが固着することなく、内方リンクと外方リンクとが円滑に回動して所定のチューン機能を果すことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1及び図2に基いて詳細に説明する。従来例と同一部材及び相当する部材は、同一の符号を使用して説明する。
本発明の実施の形態に係るチェーンは、図1に示すように、内方リンク1と外方リンク2とが上下方向に交互に複数配列されると共に、これら上下に配列された内方リンク1及び外方リンク2が左右2列に配列されて構成されている。
本発明の実施の形態に係るチェーンは、図1に示すように、内方リンク1と外方リンク2とが上下方向に交互に複数配列されると共に、これら上下に配列された内方リンク1及び外方リンク2が左右2列に配列されて構成されている。
内方リンク1は、一対の内方リンクプレート3、3の上下端部に形成された各挿通孔3a、3aにブッシュ4の段部4a、4aがそれぞれ圧入されて構成されている。
外方リンク2は、隣接する内方リンク1、1の近接する各ブッシュ4,4が一対の外方リンクプレート5、5によって連結されて構成されている。
そして、内方リンク1の各内方リンクプレート3、3及びブッシュ4と、外方リンク2の各外方リンクプレート5、5とが連結ピン6を介して連結され、内方リンク1と外方リンク2とが互いに連結ピン6を中心に回動自在とされている。
以上説明した内方リンクプレート3、ブッシュ4、外方リンクプレート5及び連結ピン6は、高張力鋼材で構成されている。
外方リンク2は、隣接する内方リンク1、1の近接する各ブッシュ4,4が一対の外方リンクプレート5、5によって連結されて構成されている。
そして、内方リンク1の各内方リンクプレート3、3及びブッシュ4と、外方リンク2の各外方リンクプレート5、5とが連結ピン6を介して連結され、内方リンク1と外方リンク2とが互いに連結ピン6を中心に回動自在とされている。
以上説明した内方リンクプレート3、ブッシュ4、外方リンクプレート5及び連結ピン6は、高張力鋼材で構成されている。
また、図2に示すように、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが対面する部位、すなわち内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが連結ピン6により連結されている部位における内方リンクプレート3と外方リンクプレート5との間の隙間には、ポリプロピレン(PP)材またはナイロン材からなる樹脂製の固着防止部材10が介在され、この固着防止部材10の挿通孔10aにブッシュ4の段部4aが挿通されている。
固着防止部材10は、ブッシュ4の段部4aが挿通する挿通孔10aを有する薄厚の略円盤状に形成されており、外方リンクプレート5に接触する面が、内方リンクプレート3に接触する面より大径に形成されている。
なお、固着防止部材10は、ブッシュ4の段部4aが挿通する挿通孔10aを有していれば、その外形は特に限定されず、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが対面している範囲に介在できる形状であれば良い。
固着防止部材10は、ブッシュ4の段部4aが挿通する挿通孔10aを有する薄厚の略円盤状に形成されており、外方リンクプレート5に接触する面が、内方リンクプレート3に接触する面より大径に形成されている。
なお、固着防止部材10は、ブッシュ4の段部4aが挿通する挿通孔10aを有していれば、その外形は特に限定されず、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが対面している範囲に介在できる形状であれば良い。
このように内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが対面する部位に、固着防止部材10を介在させたので、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食した場合でも、内方リンクプレート3表面上の錆と外方リンクプレート5表面上の錆とが重合することなく、内方リンク1と外方リンク2とは固着防止部材10を介して円滑に回動するようになる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るチェーンによれば、内方リンク1の内方リンクプレート3と、外方リンク2の外方リンクプレート5とが対面する部位に樹脂製の固着防止部材10を介在させたので、大型の水門用開閉機など、チェーンの材質が強度上ステンレス材を使用できず高張力鋼が使用される場合、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食しても、内方リンクプレート3と外方リンクプレート5とが固着することなく、内方リンク1と外方リンク2とは互いに円滑に回動して、チェーンとして所要の機能を果すことができる。
なお、本発明の実施の形態では、固着防止部材10を樹脂製からなる薄厚の略円盤状に形成する形態を説明したが、固着防止部材10をステンレス材などの金属製として、内方リンクプレート3及び外方リンクプレート5が腐食した場合でも、内方リンクプレート3表面上の錆と外方リンクプレート5表面上の錆とが重合しない程度の距離で離間させる長さを有する薄壁の円筒状に形成してもよい。
1 内方リンク
2 外方リンク
3 内方リンクプレート
4 ブッシュ
5 外方リンクプレート
6 連結ピン
10 固着防止部材
2 外方リンク
3 内方リンクプレート
4 ブッシュ
5 外方リンクプレート
6 連結ピン
10 固着防止部材
Claims (2)
- 一対の内方リンクプレートの両端にそれぞれブッシュを介在させてなる複数の内方リンクと、隣接する内方リンクを連結する一対の外方リンクプレートからなる外方リンクとを交互に配列したチェーンにおいて、
前記内方リンクプレートと前記外方リンクプレートとが対面する部位に、前記内方リンクプレートと前記外方リンクプレートとの腐食による固着を防ぐ固着防止部材を介在させたことを特徴とするチェーン。 - 前記内方リンクプレート及び前記外方リンクプレートは高張力鋼材で構成されると共に、前記固着防止部材は樹脂材で構成されることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
Priority Applications (1)
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JP2004086830A JP2005273748A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | チェーン |
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JP2004086830A Pending JP2005273748A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | チェーン |
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Citations (4)
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JPS62102048U (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-29 | ||
JPH08193645A (ja) * | 1995-01-13 | 1996-07-30 | Toray Ind Inc | チェーン |
JP2000249196A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-12 | Daido Kogyo Co Ltd | リンクチェーン |
JP2003301888A (ja) * | 2002-04-12 | 2003-10-24 | Tsubakimoto Chain Co | サイレントチェーン |
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