JPH08193645A - チェーン - Google Patents

チェーン

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JPH08193645A
JPH08193645A JP380295A JP380295A JPH08193645A JP H08193645 A JPH08193645 A JP H08193645A JP 380295 A JP380295 A JP 380295A JP 380295 A JP380295 A JP 380295A JP H08193645 A JPH08193645 A JP H08193645A
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JP
Japan
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chain
metal
resin
link
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP380295A
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English (en)
Inventor
Kenji Kasai
賢治 葛西
保晴 ▲高▼島
Yasuharu Takashima
Tamotsu Matsuda
保 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH08193645A publication Critical patent/JPH08193645A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無給油で使用でき、金属粉の発生を防止し、
騒音が小さくかつ高強度のチェーンを提供する。 【構成】 複数個のリンクプレート4,5,6,7をそ
れぞれ両端部に設けた連結部を連結ピン8により互いに
連結して無端状にすると共に、これを2個以上のスプロ
ケット9にかけ回わすようにしたチェーンにおいて、リ
ンクプレート4,5,6,7の張力の加わる部分を金属
製にし、互いに隣接するリンクプレート4,5,6,7
間で摺動する金属接触部およびスプロケット9との接触
部に樹脂部品を使用したチェーン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各リンクの金属接触部を
最少化した構造を有するチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動用、搬送用途に使用されるチ
ェーンのリンクの材質として金属、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリエーテルイミド樹脂あるいは特開昭62−1
12647号公報に記載されているようなフッ素樹脂が
使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チェーンのリンクの材
質がすべて金属製である場合、リンクどうしの連結部や
金属製スプロケットとリンクとの噛み合い部等の摺動部
には潤滑油が不可欠であり、汚れやすく定期点検または
油の定期供給が必要であった。また、チェーンの使用環
境が200℃以上になると、潤滑油が劣化・蒸発して潤
滑性が悪くなり、チェーンが切れるという問題があっ
た。さらに、特に搬送用のチェーンにおいて、金属どう
しの摺動による摩耗で発生した金属粉が搬送物に傷をつ
けるという問題や、金属と金属が衝突することによる騒
音がひどく、作業環境を悪化させるといった問題もあっ
た。
【0004】また、これらの問題を解決するためチェー
ンのリンクの材質をすべて樹脂とした場合、金属製のチ
ェーンと比較してどうしても強度が低いという問題があ
り、チェーンに高強度が必要な場所には使用が困難であ
った。そこで、本発明は無給油で使用でき、金属粉の発
生を防止し、騒音が小さくかつ高強度のチェーンを提供
することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のチェーンは、複数個のリンクプレートをそれぞれの
両端部を連結ピンを介して互いに無端状に連結すると共
に、これを少なくとも2個のスプロケットに掛け回すよ
うにしたチェーンにおいて、前記リンクプレートの張力
の加わる部分を金属製にし、互いに隣接するリンクプレ
ート間で摺動する金属接触部およびスプロケットとの接
触部に樹脂部品を使用したことを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明においては、各リンクは金属部品と
樹脂部品から構成される。本発明のチェーンは2個以上
のスプロケットにかけ回されて使用されるが、この時チ
ェーンにはかなり強い張力がかけられた状態となる。そ
こで、チェーンリンクの張力の加わる部分、たとえばリ
ンクプレートおよび連結ピンを金属製にして、高強度な
金属部品で張力を支える。リンクの摺動する金属接触部
には樹脂部品を使用する。また、たとえば各リンクの2
枚のリンクプレートの間や連結ピンと金属製スプロケッ
トとの噛み合い部等の摺動する金属接触部に樹脂部品を
使用することで金属どうしの接触をなくす。このような
構成をとることにより、樹脂の良好な摺動性から無給油
でチェーンを使用でき、金属どうしの摺動により発生す
る金属粉は減少する。また、金属のこすれ合う騒音と比
較して、金属と樹脂の接触による騒音は小さく、使用時
の環境改善を図ることができる。
【0007】図1は本発明の代表的なリンクを連結して
形成したチェーンがスプロケットにかかった状態の等角
図およびリンクの分解図であり、図2はチェーンの上面
図である。各リンクはリンクプレート(C)6に一体化
された連結ピン8を樹脂製ワッシャ(B)3、リンクプ
レート(D)7、樹脂製ローラー1、リンクプレート
(A)4、樹脂製ワッシャ(A)2およびリンクプレー
ト(B)5のそれぞれの連結穴に通すことで連結され
る。チェーンに加わる張力は金属製のリンクプレート
(A)、(B)、(C)、(D)(それぞれ4、5、
6、7)および連結ピン8によって支えられる。リンク
プレート(A)4とリンクプレート(B)5、およびリ
ンクプレート(C)6とリンクプレート(D)7との間
には金属接触を防止するため、それぞれ樹脂製ワッシャ
(A)2、(B)3を設置する。また、金属製スプロケ
ット9と連結ピン8との金属接触を防止するため樹脂製
ローラー1を連結ピンに通す。このローラー1は回転自
在の構造となっており、金属製スプロケット9との摺動
性を良好にし、ローラー1の摩耗を低減する。リンクプ
レート(A)4、(D)7の連結穴には樹脂製ローラー
1の両端に設けた段が入り込み、連結ピン8と連結穴の
金属接触を防ぐ。また、ローラー1の一端に設けたツバ
部の向きを交互または両端部に設置して、スプロケット
9とリンクプレート(A)4、(D)7の金属接触を防
止するとより効果的であるが、ツバ部は設置しなくても
かまわない。
【0008】リンクの樹脂部品に用いる材料は特に限定
されないが、いわゆるエンジニアリングプラスチックあ
るいはスーパーエンジニアリングプラスチックと称され
るものを使用するのが好ましく、エンジニアリングプラ
スチックとしてはポリアミドイミド、芳香族イミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネイト、液晶ポリマー等が挙
げられるが、特に摺動性、消音性、耐摩耗性の面からポ
リアミドイミド樹脂あるいは全芳香族ポリイミド樹脂を
用いることが望ましい。これらの樹脂は耐連続使用温度
が250℃以上であるので、リンクの樹脂部品に使用す
れば従来の全金属製のリンクでは潤滑油の劣化のため使
用が困難であった200℃以上の高温環境下でも使用可
能である。
【0009】本発明で用いるポリアミドイミド樹脂ある
いは全芳香族ポリイミド樹脂は公知のものが使用でき
る。市販されているものとしては、例えば東レ(株)製
“TIポリマー”を使用できる。また、本発明で使用す
るポリアミドイミド樹脂あるいは全芳香族ポリイミド樹
脂は、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂を配合
することも可能である。
【0010】金属部品の材質は鋼、アルミニウム、銅
等、強度の高いものであればいずれであってもかまわな
い。本発明のチェーンは駆動用、搬送用途の使用に適し
ている。
【0011】
【実施例】
実施例1 リンクのリンクプレートおよび連結ピンをステンレス鋼
SUS−304で製作し、ワッシャおよびローラーを東
レ(株)製全芳香族ポリイミド“TI−3000”で成
形加工したものを用い、図1の形状のチェーンを得た。
スプロケットは金属製のものを用い、このチェーンに加
わる張力を50kgf 、チェーンの回転速度10m/min
として、300℃の高温環境下で運転したところ、チェ
ーン切れ、発塵等の問題も発生せず、連続運転できた。 比較例1 実施例1と同条件の工程にリンクの材質がすべて金属製
のチェーンを使用したところ、摩擦による金属粉が発生
してその工程で製造している製品に悪影響を及ぼした。
また、長期間使用するとチェーン切れの問題も発生し
た。
【0012】
【発明の効果】本発明のチェーンによれば高強度でしか
も無給油で使用でき、金属粉の発生が微少であるので、
クリーンルームでも使用できる。また、搬送用チェーン
に用いる場合でも金属粉による搬送物の傷つきを防止で
きる。なかでも、チェーンリンクの樹脂部品の材質をポ
リアミドイミド樹脂あるいは全芳香族ポリイミド樹脂と
した場合、200℃を越える高温域でも使用可能であ
る。また、リンクの材質が全金属製のチェーンで問題と
なるような騒音、環境問題を回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のチェーンに用いる代表的なリン
クを連結して形成したチェーンをスプロケットにかけた
状態の等角図およびリンクの分解図である。
【図2】図2は本発明のチェーンに用いる代表的なリン
クを連結して形成したチェーンの上面図である。
【符号の説明】
1 ローラー 2 ワッシャ(A) 3 ワッシャ(B) 4 リンクプレート(A) 5 リンクプレート(B) 6 リンクプレート(C) 7 リンクプレート(D) 8 連結ピン 9 スプロケット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のリンクプレートをそれぞれの両
    端部を連結ピンを介して互いに無端状に連結すると共
    に、これを少なくとも2個のスプロケットに掛け回すよ
    うにしたチェーンにおいて、前記リンクプレートの張力
    の加わる部分を金属製にし、互いに隣接するリンクプレ
    ート間で摺動する金属接触部およびスプロケットとの接
    触部に樹脂部品を使用したことを特徴とするチェーン。
  2. 【請求項2】 張力の加わるリンクプレートおよび連結
    ピンを金属製にしたことを特徴とする請求項1記載のチ
    ェーン。
  3. 【請求項3】 摺動する2枚の金属製リンクプレートの
    間に樹脂製ワッシャを設置したことを特徴とする請求項
    1記載のチェーン。
  4. 【請求項4】 金属製のスプロケットと摺動する連結ピ
    ンに回転自在の樹脂製ローラーを設置したことを特徴と
    する請求項1記載のチェーン。
  5. 【請求項5】 樹脂部品の材質をエンジニアリングプラ
    スチックとしたことを特徴とする請求項1記載のチェー
    ン。
  6. 【請求項6】 樹脂部品の材質をポリアミドイミド樹脂
    あるいは全芳香族ポリイミド樹脂としたことを特徴とす
    る請求項1記載のチェーン。
JP380295A 1995-01-13 1995-01-13 チェーン Pending JPH08193645A (ja)

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