JPH06286834A - コンベアチェーン - Google Patents

コンベアチェーン

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JPH06286834A
JPH06286834A JP7428793A JP7428793A JPH06286834A JP H06286834 A JPH06286834 A JP H06286834A JP 7428793 A JP7428793 A JP 7428793A JP 7428793 A JP7428793 A JP 7428793A JP H06286834 A JPH06286834 A JP H06286834A
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JP
Japan
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link
conveyor chain
face
sprocket
chain
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JP7428793A
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English (en)
Inventor
Chikashi Shinoda
史 篠田
Yasuharu Takashima
保晴 高島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は搬送中の荷物の落下を防止し,か
つ、最も一般的なスプロケットであるJISのスプロケ
ットも用いる事ができるコンベアチェーンを提供するこ
とを課題とするものである。 【構成】搬送部の両端に連結部を具備する複数個のリン
クの各連結部を軸支することにより各リンクを無端状に
連結したコンベアチェーンにおいて、少なくとも2個の
スプロケットにコンベアチェーンをかけ回した際に、リ
ンクの搬送部の連結方向端面と、それと隣接するリンク
の搬送部の連結方向端面とで形成される隙間が不連続と
なるようにリンクの形状を構成したことを特徴とするコ
ンベアチェーン。 【効果】既存の設備に変更無く、チェーンリンク間の挟
み込み、あるいは弾き出しによる荷物の落下を防止で
き、さらにプラスチックチェーンの特徴である消音性、
摺動性を保つ事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンベアチェーンに関す
る。さらに詳しくは搬送する荷物の巻き込みを防止し得
る形状を有するコンベアチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】コンベアチェーンは、通常、距離を隔て
て設置された2個以上のスプロケットにかけ回されて使
用される。従来の搬送面を有するコンベアチェーンは、
スプロケットとスプロケットの間、すなわちスプロケッ
トに掛かっていない部分では、リンクの搬送部の連結方
向端面とそれと隣接するリンクの搬送部の連結方向端面
が接し、チェーンの搬送面が実質的に連続した平面を形
成していても、スプロケットに掛かっている部分の搬送
面にはチェーンのリンクの搬送部の連結方向端面とそれ
と隣接するリンクの搬送部の連結方向端面の間にはリン
クの幅にわたる連続した隙間ができていた。図6−aは
一般的な形状を有するチェーンのスプロケットに掛かっ
た状態の側面図であり、図6−bはそのチェーンのスプ
ロケットに掛かった状態の45°斜視図である。無端状
に連結され、スプロケットにかけ回されたチェーンのう
ち、スプロケットの接線上にある部分ではリンク17の
搬送部の連結方向端面18と隣接するリンクの連結方向
端面が接しているためリンクとリンクで作る搬送面が実
質的に平面となっており、隙間は生じていない(状態
1)。スプロケットの円周上に掛かっている部分のチェ
ーンにおいてはリンク17´と隣接するリンクが連結ピ
ン19を軸にして回転し、リンク17´の搬送部の連結
方向端面18´が隣接するリンクの連結方向端面と離れ
た状態になっており、リンクの幅にわたり連続した隙間
20が生じている(状態2)。
【0003】このようなコンベアチェーンを用いて筒状
の薄肉製品などの搬送物を搬送すると、コンベアチェー
ンがスプロケットに掛かかると、リンクの搬送部の連結
方向端面と、それと隣接するリンクの連結方向端面で形
成される隙間に搬送物の薄肉部分が、挟まれる、もしく
は弾き出されて、搬送ラインから落下することがあり、
最悪の場合には搬送ラインを停止しなければならなかっ
た。
【0004】これは、コンベアチェーンのリンクの形状
に起因するものであり、上記した搬送物の落下を防止す
るために、従来から、リンクの、荷物との接触面が、リ
ンク同志の連結リンク外周面の接線上の面となるか、或
いは滑らかに結ばれるようにリンクの形状を工夫したも
のも知られているが、このチェーンでは、通常のコンベ
アチェーンに使用される日本工業規格(JIS)のロー
ラーチェーン用スプロケットが使用できず、特殊な専用
のスプロケットを使用する必要があり、既存の設備への
転用が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は搬送
中の荷物の落下を防止し,かつ、最も一般的なスプロケ
ットであるJISのスプロケットを用いることができる
コンベアチェーンを提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】すなわち本発明は、搬
送部の両端に連結部を具備する複数個のリンクの各連結
部を軸支することにより各リンクを無端状に連結したコ
ンベアチェーンにおいて、少なくとも2個のスプロケッ
トにコンベアチェーンをかけ回した際に、リンクの搬送
部の連結方向端面と、それと隣接するリンクの搬送部の
連結方向端面とで形成される隙間が不連続となるように
リンクの形状を構成したことを特徴とするコンベアチェ
ーンおよび少なくとも2個のスプロケットにかけ回され
て使用される、搬送部の両端に連結部を具備する複数個
のリンクの各連結部を軸支することにより各リンクを無
端状に連結したコンベアチェーンにおいて、リンクの搬
送部の連結方向端面に連結方向に突出する延長部を設
け、もう一方の搬送部の連結方向端面に前記延長部と嵌
合する形状の切り欠き部を形成したことを特徴とするコ
ンベアチェーンである。
【0007】本発明のコンベアチェーンは少なくとも2
個のスプロケットにかけ回されて使用され、搬送部の両
端に連結部を具備する複数個のリンクの各連結部を軸支
することにより各リンクを無端状に連結したものであ
る。
【0008】本発明においては、少なくとも2個のスプ
ロケットにコンベアチェーンをかけ回した際に、リンク
の搬送部の連結方向端面と、それと隣接するリンクの搬
送部の連結方向端面とで形成される隙間が不連続となる
ように形成することが極めて重要である。
【0009】そのためには、リンクの連結部において延
長部と切り欠き部を設けたリンクを使用することが非常
に効果的である。上記したようにスプロケットにコンベ
アチェーンをかけ回した状態で、搬送物を引っ掛ける原
因となる連結方向と直角方向の連続した溝をリンクの連
結部に生じさせないようにした点が重要であり、その延
長部と切り欠き部の形状には上記作用を有する限り特に
制限はないが、四角形が好ましい。また連結部に設ける
延長部、切り欠き部の数にも制限はないが、チェーンの
幅20mm当たり1〜2個が望ましい。さらにリンクの
連結部の一方に延長部と切り欠き部、反対側にそれと嵌
合する形状の延長部と切り欠き部を設けることも可能で
ある。また、延長部の搬送面と延長部の連結方向端面で
形成する延長部の連結方向端は、角のままでもよいし、
面とりした形状に構成してもよいが連結ピンを中心とす
る曲面とすることが特に好ましい。また、切り欠き部の
連結方向端の形状も角のままでもよいし、面とりした形
状に構成してもよいし、連結ピンを中心とする曲面とし
てもよい。
【0010】本発明で用いられるリンクのそのほかの形
状については、特に制限はないがリンクの連結部に延長
部と切り欠き部を設けた結果、それを使用したコンベア
チェーンをかけ回して搬送面を側面から見た場合、搬送
面に搬送物を引っ掛けるような実質的な凹凸がないよう
に設計することが好ましい。
【0011】図1は代表的なリンクの等角図であり、図
2はリンクの上面図、図3はリンクの側面図、および図
4はリンクの下面図である。リンクは搬送部1と2個の
連結部2,2´からなる。搬送部1の上面は平滑な搬送
面5となっており、搬送部1の連結方向端面8の一方に
は連結方向に突出した延長部3が設けられ、反対側の連
結方向端面8´には前記延長部3と嵌合する形の切り欠
き部4が形成されている。連結部2,2´の側面には、
連結ピン穴6および6´が形成され、それぞれに連結ピ
ン9を通して隣接するリンクと連結している。図5−a
はリンクが連結ピン9により連結されたコンベアチェー
ンがスプロケットに掛かった状態のコンベアチェーンの
側面図であり、図5−bはその45°斜視図である。無
端状に連結され、スプロケットにかけ回されたチェーン
のうち、スプロケットの接線上にある部分ではリンク7
の搬送部の連結方向端面8とそれと隣接するリンクの搬
送部の連結方向端面は延長部3と切り欠き部4が嵌合し
ておりリンクとリンクで作る搬送面5が実質的に平面と
なっている(状態1)。スプロケットの円周上に掛かっ
ている部分のチェーンにおいてはリンク7´の搬送部の
連結方向端面8´とそれと隣接するリンクの搬送部の連
結方向端面とは、連結ピン9を軸にしてリンクが回転す
ることにより、リンク7´の搬送部の連結方向端面8´
と隣接するリンクの搬送部の搬送端面が状態1で接して
いた部分から離れた状態(状態2)になっているが、連
続した隙間は生じておらず実質的に不連続の隙間10と
なり、搬送面の連続性が保たれている。
【0012】リンクの素材としては金属、樹脂、セラミ
ック等、特に限定されないが、高強度、摺動性、消音
性、耐摩耗性等の面から、ポリアミドイミド樹脂を用い
る事が望ましい。
【0013】本発明のコンベアチェーンは2個以上のス
プロケットにかけまわされて使用されるが、この時チェ
ーンにはかなり強いテンションがかけられた状態とな
る。ポリアミドイミド樹脂は耐クリープ性に極めて優れ
るという特徴があり、ポリアミドイミド樹脂をチェーン
のリンクの材質とすることでチェーンを長期間使用して
もチェーンが伸びてたるむことがなく、チェーンのたる
みを調整する必要がないのでメンテナンスフリー化が図
れるのである。また、ポリアミドイミド樹脂は耐摩耗性
に優れるという特徴をも合わせ持った樹脂であるので、
長寿命のチェーンを得ることができる。また、金属製の
リンクを使用したチェーンと比較しても、ポリアミドイ
ミド樹脂製のチェーンのリンクを使用した場合、騒音、
環境問題を回避できるという点、特に搬送用チェーンに
搬送物を傷付けることがないという点で優れた特性を有
する。
【0014】上記ポリアミドイミド樹脂は公知のものが
使用できる。市販されているものとしては、例えば、東
レ(株)製”TIポリマー”、アモコジャパンリミテッ
ド社製”トーロン”などが使用できる。中でも強度、耐
クリープ性、耐摩耗性等の物性面、また成形性の点か
ら、TIポリマーの5000番シリーズが望ましい。ま
た、ポリアミドイミド樹脂には本発明の効果を損なわな
い範囲で他の熱可塑性樹脂を配合することも可能であ
る。さらに使用目的に応じて、ガラス繊維、カーボン繊
維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウイスカー、カー
ボンブラック、タルク等の繊維状、粒状の強化材、帯電
防止材、滑材(など種々の充填材)を適量配合する事も
可能である。
【0015】上記ポリアミドイミド樹脂を使用してチェ
ーンのリンクを製造する方法には特に制限はなく、射出
成形する方法、押出成形または圧縮成形により切削用粗
材を成形した後に切削加工により所定の形状に仕上げる
方法などがあげられる。
【0016】チェーンのリンクの耐熱性、強度等物性を
さらに向上させるためには成形品を熱処理させることが
望ましい。熱処理したポリアミドイミド製のリンクは、
硬度、強度および耐熱性をさらに向上させることができ
るので、熱処理したリンクを使用したチェーンは、さら
に長寿命のチェーンとすることができる。
【0017】熱処理は、射出成形によりチェーンのリン
クを製造する場合は、成形後に行う。押出成形、圧縮成
形により製造する場合も成形後に熱処理を行い、その後
に切削加工を行う事が好ましいが、先に切削加工を行い
その後に熱処理する、または切削加工工程の前後共に熱
処理を行なってもかまわない。
【0018】熱処理は200℃以上、好ましく240℃
以上の温度で行われる。熱処理時間は12時間以上、好
ましくは24時間以上行う。
【0019】本発明のコンベアチェーンは、上述したリ
ンクを連結ピンにより無端状に連結して2個以上のスプ
ロケットにかけ回されることにより用いられる。上記連
結ピンの材質には特に制限はなく、例えば鉄鋼、ステン
レス鋼、樹脂、セラミックスなどを使用することができ
る。また、形状にも特に制限はなく、一般的に使用され
ているものを用いることができる。また、使用するスプ
ロケットについても特に制限はなく、JIS規格のもの
を用いることができ、具体的にはJIS B1802に
記載されているローラーチェーン用スプロケットを挙げ
ることができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 東レ(株)製“TI−5013”を用い射出成形により
チェーンのリンクを射出成形し、熱処理した後に図1に
示したチェーンのリンクを得た。金属ピンによりリンク
同志を連結し、搬送用コンベアチェーンを得る事ができ
た。このコンベアチェーンをJIS B1802 60
タイプのスプロケットにかけ回して円筒状の250ml
用缶素材の搬送ラインに適用したところ製品落下は皆無
であり、チェーンのたるみも生じなかった。
【0021】比較例1 実施例1と同様にポリオキシメチレン製の既存の図7に
示した型のコンベアチェーンを用いたところ、多いとき
で4〜5回/日の製品落下が認められた。また、チェー
ンのたるみが認められ、幾度もテンションローラーによ
る調整を行わなければならなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、既存の設備に変更無
く、チェーンのリンク間の挟み込み、あるいは弾き出し
による荷物の落下を防止できる。なかでもチェーンのリ
ンクの材質をポリアミドイミド樹脂とした場合、プラス
チックチェーンの特徴である消音性、摺動性を保ちつ
つ、強靭性を付与できるため、チェーンのたるみが生じ
ず、メンテナンスフリー化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のコンベアチェーンに用いる代
表的なリンクの等角図である。
【図2】図2は、本発明のコンベアチェーンに用いる代
表的なリンクの上面図である。
【図3】図3は、本発明のコンベアチェーンに用いる代
表的なリンクの側面図である。
【図4】図4は、本発明のコンベアチェーンに用いる代
表的なリンクの下面図である。
【図5】図5−aは、本発明のコンベアチェーンに用い
る代表的なリンクが連結ピンにより連結されたコンベア
チェーンがスプロケットに掛かった状態のコンベアチェ
ーンの側面図である。図5−bは、図5−aのコンベア
チェーンの45°斜視図である。
【図6】図6−aは、一般的な形状を有するコンベアチ
ェーンに用いるコンベアチェーンがスプロケットに掛か
った状態のコンベアチェーンの側面図である。図6−b
は、図6−aのコンベアチェーンの45°斜視図であ
る。
【符号の説明】
1.搬送部 2.連結部 2´.連結部 3.延長部 4.切り欠き部 5.搬送面 6.連結ピン穴 6´連結ピン穴 7.リンク 7´.リンク 8.リンクの搬送部の連結方向端面 8´.リンクの搬送部の連結方向端面 9.連結ピン 10.隙間 15.搬送面 17.リンク 17´.リンク 18.リンクの搬送部の連結方向端面 18´.リンクの搬送部の連結方向端面 19.連結ピン 20.隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送部の両端に連結部を具備する複数個の
    コマの各連結部を軸支することにより各リンクを無端状
    に連結したフラットな搬送面を有するコンベアチェーン
    において、少なくとも2個のスプロケットにコンベアチ
    ェーンをかけ回した際に、リンクの搬送部の連結方向端
    面と、それと隣接するリンクの搬送部の連結方向端面と
    で形成される隙間が不連続となるようにリンクの形状を
    構成したことを特徴とするコンベアチェーン。
  2. 【請求項2】少なくとも2個のスプロケットにかけ回さ
    れて使用される、搬送部の両端に連結部を具備する複数
    個のリンクの各連結部を軸支することにより各リンクを
    無端状に連結したコンベアチェーンにおいて、リンクの
    搬送部の連結方向端面に連結方向に突出する延長部を設
    け、もう一方の搬送部の連結方向端面に前記延長部と嵌
    合する形状の切り欠き部を形成したことを特徴とするコ
    ンベアチェーン。
  3. 【請求項3】スプロケットが日本工業規格のスプロケッ
    トであることを特徴とする請求項1または2記載のコン
    ベアチェーン。
  4. 【請求項4】リンクがポリアミドイミド樹脂製であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のコンベアチェー
    ン。
  5. 【請求項5】リンクが射出成形したポリアミドイミド樹
    脂成形品を熱処理したものであることを特徴とする請求
    項3記載のコンベアチェーン。
  6. 【請求項6】リンクが熱処理したポリアミドイミド樹脂
    を押出しまたは圧縮成形により成形した後に熱処理を行
    い、その後に切削加工したものであることを特徴とする
    請求項3記載のコンベアチェーン。
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