JP3153576U - コンテナ搬送用チェーンコンベア及びコンテナ洗浄乾燥装置 - Google Patents

コンテナ搬送用チェーンコンベア及びコンテナ洗浄乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに好適に用いられ、金属同士の接触がないので金属摩耗粉が生じず、コンテナに傷を付けることがないコンテナ搬送用チェーンコンベア及びコンテナ洗浄乾燥装置の提供。【解決手段】内リンクと外リンクを交互に組み合わせて多数連結してなる無端チェーンを少なくとも有し、前記無端チェーンの外周に沿って、多数の樹脂プレートを有するコンテナ搬送用チェーンコンベアである。該内リンク及び外リンクが、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部を有し、該鍔部に樹脂プレートが固定されている態様などが好ましい。【選択図】図3

Description

本考案は、医薬品、食品、又は電子部品などの製造に使用されるコンテナを搬送するのに好適に用いられるコンテナ搬送用チェーンコンベア及び該チェーンコンベアを有するコンテナ洗浄乾燥装置に関する。
医薬品、食品、又は電子部品などの製造工程では、原料、中間品、又は製品を搬送するため、ステンレス製のコンテナが用いられている。このようなコンテナは、高重量であるため、金属製チェーンを有するチェーンコンベアにより搬送されている。
しかし、前記コンテナ搬送用チェーンコンベアでは、金属製チェーンとコンテナの脚部の裏面とが金属接触することで金属摩耗粉が発生したり、金属製チェーンのピッチ間の凹凸によりコンテナの脚部の裏面に傷が付き、該傷に原料などが付着すると、洗浄により除去するのが困難であるという問題があった。
一方、食品、医薬品、缶、ペットボトル、ビン等の容器、電子部品、繊維製品等の中軽量物を搬送対象とするチェーンコンベアにおいて、チェーンに樹脂製カバーを装着することが試みられている。例えば特許文献1には、図1に示すような、トッププレート110と、一対のサイドプレート120からなる樹脂製カバー130を装着した樹脂製カバー付きチェーン100が提案されている。
また、特許文献2には、図2に示すように、ローラチェーン101の上部を覆うトップカバー102の両側部に、チェーン101の側部を覆うサイドカバー103を垂下した樹脂製チェーンカバーが提案されている。なお、図2中、104は軸穴、Pはチェーンピッチ、112は連結ピンを表す。
また、特許文献3には、図示を省略しているが、ローラチェーンの長手方向の左右両側面と外側面を覆うように取り付けられた樹脂製チェーンカバーが提案されている。
前記先行技術文献に記載の樹脂製カバー付きチェーンは、いずれも樹脂製カバーをチェーンに装着することにより、外観上の綺麗さや載置面を大きくして搬送物を載置し易くしたものである。また、樹脂製カバーをチェーンに装着することにより、搬送物がチェーンと直接接触して傷付くことを防止できるものである。
しかし、これら先行技術文献に記載の樹脂製カバー付きチェーンは、食品、医薬品、缶、ペットボトル、ビン等の容器、電子部品、繊維製品等の中軽量の搬送物の搬送を目的としたものであり、ステンレススチール製の高重量のコンテナを傷付けることなく安定に搬送して、高温高圧下で洗浄及び乾燥する用途に用いることを予定しておらず、そのための改良、改善が何ら行われていないものである。
したがってステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに用いられ、金属同士の接触がないので金属の摩耗粉が生じず、コンテナに傷が付かないコンテナ搬送用チェーンコンベア及び該チェーンコンベアを有するコンテナ洗浄乾燥装置の提供が求められているが、未だ十分満足できる性能を有するものは提供されていないのが現状である。
特開2006−8309号公報 特開2001−315936号公報 特開平8−231017号公報
本考案は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本考案は、金属同士の接触がないので金属の摩耗粉が生じず、コンテナに傷を付けることがなく、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに好適に用いられるコンテナ搬送用チェーンコンベア及び該チェーンコンベアを有するコンテナ洗浄乾燥装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 内リンクと外リンクを交互に組み合わせて多数連結してなる無端チェーンを少なくとも有し、
前記無端チェーンの外周に沿って、多数の樹脂プレートを有することを特徴とするコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<1>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアは、無端チェーンの走行方向に沿って互いに隣接して多数の樹脂プレートが取り付けられている。すると、ステンレススチール製の高重量のコンテナを、樹脂プレート上に載せて搬送する際に、金属同士の接触がなく金属摩耗粉が生じることを防止できると共に、コンテナを傷付けることがない。また、樹脂プレートは、従来の樹脂カバーとは異なり、十分な強度と耐久性を備えているので、ステンレススチール製の高重量のコンテナを載置して、安定かつ確実に搬送することができる。
<2> 無端チェーンを2条有する前記<1>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<2>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、無端チェーンを2条有しているので、無端チェーンの走行方向に沿って互いに隣接して配置された樹脂プレート上に、ステンレススチール製の高重量のコンテナを載せて、安定かつ確実に搬送することができる。
<3> 内リンク及び外リンクが、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部を有し、該鍔部に樹脂プレートが固定されている前記<1>から<2>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<3>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、内リンク及び外リンクが、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部を有する。その結果、この鍔部を利用して多数の樹脂プレートを確実に固定することができる。
<4> 樹脂プレートが鍔部に金属製のボルトとナットで固定されている前記<3>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<4>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、樹脂プレートと鍔部が金属製のボルトとナットにより、確実に固定される。
<5> 金属製ボルトの頭部が樹脂プレート表面より低い位置となるように固定されている前記<4>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<5>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、樹脂プレートが鍔部に固定された際に金属製ボルト頭部が露出していると、コンテナと金属接触することで金属摩耗粉が生じたり、コンテナを傷付けてしまう。そこで、金属製ボルトの頭部を樹脂プレート表面より低い位置に固定することにより、金属同士の接触を防止できる。
<6> ボルトが樹脂製である前記<4>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<6>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、樹脂プレートを鍔部に固定するボルトが樹脂製である。すると、樹脂プレートが鍔部に固定された際にボルト頭部が露出していても、該ボルトが樹脂製であるため、コンテナと金属接触にならず金属摩耗粉が生じず、コンテナを傷付けることがない。
<7> 樹脂プレートの厚みが4mm以上である前記<1>から<6>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<7>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、樹脂プレートの厚みが4mm以上である。その結果、充分な強度が得られ、ステンレススチール製の高重量のコンテナを傷付けることなく、確実に搬送することができる。
<8> 隣接する樹脂プレートと樹脂プレートの隙間が1.4mm以上2mm以下である前記<1>から<7>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<8>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、隣接する樹脂プレートと樹脂プレートとの隙間が1.4mm以上2mm以下であるので、樹脂プレート同士の干渉やプレート間に物がはさまることなく、ステンレススチール製の高重量のコンテナを傷付けることなく、確実に搬送することができる。
<9> コンテナがステンレススチール製である前記<1>から<8>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<9>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送対象物とする。このような高重量のステンレススチール製のコンテナであっても傷付けることなく、安定に搬送することができる。
<10> コンテナの重量が100kg以上である前記<1>から<9>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<10>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、重量が100kg以上である高重量のコンテナを搬送対象物とする。このような高重量のコンテナであっても傷付けることなく、安定に搬送できる。
<11> コンテナが、医薬品、食品、及び電子部品のいずれかの製造に使用される前記<1>から<10>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアである。
該<11>に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおいては、コンテナが、医薬品、食品、及び電子部品のいずれかの製造に使用される。これらの用途に用いられるコンテナは、原料及び製品への塵、埃の侵入を嫌うため、徹底した洗浄及び乾燥が行われる。特に、医薬品においては、洗浄バリデーションにより塵、埃のみならず、原料などの残留がないことが厳格に求められるので、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアを用いることが有効である。
<12> 前記<1>から<11>のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアを搬送手段として用いたことを特徴とするコンテナ洗浄乾燥装置である。
該<12>に記載のコンテナ洗浄乾燥装置においては、本考案の前記コンテナ搬送用チェーンコンベアを搬送手段として用いているので、洗浄対象であるコンテナを傷付けることなく、スムーズに洗浄室及び乾燥室まで搬送して、洗浄及び乾燥を行うことができる。
本考案によると、従来における問題を解決することができ、金属同士の接触がないので金属摩耗粉が生じず、コンテナに傷を付けることがなく、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに好適に用いられるコンテナ搬送用チェーンコンベア及び該チェーンコンベアを有するコンテナ洗浄乾燥装置を提供することができる。
図1は、従来の樹脂カバー付きチェーンの一例を示す概略図である。 図2は、従来の樹脂カバー付きチェーンの一例を示す概略図である。 図3は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアの一例を示す平面図である。 図4は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの分解組立図である。 図5は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの側面図である。 図6は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの正面図である。 図7は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの裏面図である。 図8は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの概略断面図である。 図9は、図8のA部分の拡大図である。 図10は、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアにおける別のチェーンの概略断面図である。 図11は、図10のA部分の拡大図である。 図12は、本考案のコンテナ洗浄乾燥装置の一例を示す概略図である。
(コンテナ搬送用チェーンコンベア)
本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアは、無端チェーンと、該無端チェーンの外周に沿って、多数の樹脂プレートとを有し、支持部材、外枠、駆動手段、更に必要に応じてその他の部材を有してなる。
前記コンテナ搬送用チェーンコンベアは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記無端チェーンを2条有することが、左右のバランス、スタート、ストップの安定性及び安全性の点で好ましい。
<無端チェーン>
前記無端チェーンは、内リンクと外リンクを交互に組み合わせて多数連結してなり、前記内リンク及び外リンクには、それぞれ鍔部が設けられており、該鍔部で樹脂プレートが固定されている。
−内リンク−
前記内リンクは、一対の内プレートと、一対のブッシュと、ローラとを有している。
前記内リンクは、一対の内プレートの一方を一対のブッシュに圧入固着し、一対のブッシュの外周にローラを回転可能に嵌めた後、他方の内プレートを前記一対のブッシュに圧入固着されている。
前記内リンクとしては、その材質、形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記材質としては、例えばSUS304、SS400、S35Cなどが挙げられる。前記構造としては、単層構造、複数層構造などが挙げられ、前記大きさ及び形状としては、用途等に応じて適宜選択することができる。
−外リンク−
前記外リンクは、一対の外プレートと、一対の連結ピンとを有している。
前記外リンクは、一対の外プレートの一方を一対の連結ピンに圧入固着し、連結ピンを内リンクのブッシュに挿通した後、他方の外プレートに圧入固着されている。
そして、前記外リンクの連結ピンにより前記内リンクを交互に連結して無端チェーンが形成されている。
前記外リンクとしては、その材質、形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記材質としては、例えばSUS304、SS400、S35Cなどが挙げられる。前記構造としては、単層構造、複数層構造などが挙げられ、前記大きさ及び形状としては、用途等に応じて適宜選択することができる。
−鍔部−
前記鍔部は、前記内リング及び外リンクから、それぞれ無端チェーンの進行方向と直交する両方向に突出した部分であり、該鍔部に樹脂プレートが固定されている。
前記鍔部としては、その材質、形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記材質としては、例えばSUS304、SS400、S35Cなどが挙げられる。前記構造としては、単層構造、積層構造などが挙げられ、前記大きさ及び形状としては、用途等に応じて適宜選択することができる。
前記鍔部は、内リンク及び外リンクと一体であってもよく、別体であっても構わないが、一体であることが好ましい。
−樹脂プレート−
前記樹脂プレートとしては、その形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記形状としては、例えば長方形状、正方形状などが挙げられる。前記構造としては、単層構造、積層構造などが挙げられる。前記大きさとしては、用途等に応じて適宜選択することができるが、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送対象とする場合には、幅が75mm〜100mm、長さが22mm〜24mmであることが好ましい。
前記樹脂プレートの厚みは、4mm以上であることが好ましく、5mm〜10mmであることがより好ましい。前記厚みが、4mm未満であると、歪み及び強度不足により磨耗及び破損が生じることがある。
前記樹脂プレートを構成する樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば超高分子量ポリエチレン、ポリアセタール樹脂、MCナイロン樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、機械的強度が高く、耐摩耗性に優れている点から、ポリアセタール樹脂が特に好ましい。
前記樹脂プレートは、機械的強度を更に向上させるため、金属部材を埋設することができる。
前記金属部材としては、例えばステンレススチール製プレート又は鉄製プレートを曲成形した部材、ステンレススチール製プレート又は鉄製プレートを機械加工にて切削した部材、などが挙げられる。
前記金属部材の埋設方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばプレート側に埋設する金属部材をセットするための溝を内外面に機械加工にて切削し、ボルトで接合する方法などが挙げられる。
前記樹脂プレートの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば(1)樹脂組成物を所定の形状の金型を用いて射出成形、押出成形、又は加圧成形する方法、(2)所定の形状の金型を用いて射出成形、押出成形、又は加圧成形して得られた成形体を所望の形状に切削加工する方法、などが挙げられる。
前記成形方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法の中から適宜選択することができ、例えば、フィルム成形、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、トランスファ成形、カレンダ成形、熱成形、流動成形、積層成形、加圧成形、などが挙げられる。これらの中でも、加圧成形が特に好ましい。
前記樹脂プレートを製造するのに用いる樹脂組成物は、前記樹脂以外にも、充填材、難燃剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、可塑剤等のその他の成分を含有することができる。
これらその他の成分は、本考案の効果を害しない範囲内で適宜選択した量を使用することができ、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記樹脂プレートをチェーンに取り付ける方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばボルトとナットによる固定、ピン止め、プレス接合などが挙げられる。これらの中でも、取り付けが容易でメンテナンス性が高いなどの点からボルトとナットによる固定が特に好ましい。
前記ボルト及びナットは、金属製及び樹脂製のいずれであっても構わない。
前記金属製ボルト及びナットにおける金属としては、例えばステンレス、鉄、表面処理した鉄などが挙げられる。
前記樹脂製ボルト及びナットにおける樹脂としては、前記樹脂プレートと同様の樹脂から適宜選択して用いることができ、これらの中でも、ポリアセタール樹脂が特に好ましい。
前記ボルト及びナットが金属製である場合には、樹脂プレートを鍔部に固定した際に、金属製ボルトの頭部を樹脂プレート表面より低い位置とすることにより、金属同士の接触をなくし金属摩耗粉の発生を防止することができる。
この場合、前記金属製ボルトの頭部が樹脂プレート表面より0.1mm〜0.5mm低い位置となるように固定されていることが好ましい。
前記ボルト及びナットが樹脂製である場合には、前記金属製ボルト及びナットを用いた場合とは異なり、樹脂製ボルトの頭部が樹脂プレート表面に露出しても問題ない。なお、ボルトが樹脂製であれば、ナットは金属製であっても構わない。
隣接する樹脂プレートと樹脂プレートの隙間は、1.4mm以上2mm以下であることが好ましい。前記隙間が、1.4mm未満であると、チェーンが駆動部及び従動部で屈曲する際に隣の樹脂プレートと干渉して破損することがあり、2mmを超えると、隙間に物が挟まってコンベヤを破損してしまうことがある。
前記コンテナ搬送用チェーンコンベアの駆動手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばモーター、ギヤードモーター、サーボモーターなどが挙げられる。
前記コンテナ搬送用チェーンコンベアの支持部材は、強度を上げることを目的とし、例えば角パイプ、型材、丸パイプなどが挙げられる。
前記コンテナ搬送用チェーンコンベアの外枠は、巻き込み防止を目的とし、例えば、プレス加工による板曲げ材などが挙げられる。
<コンテナ>
搬送対象であるコンテナとしては、形状、大きさ、材質、構造などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記材質としては、例えばステンレススチール、などが挙げられる。前記構造としては、単層構造であっても積層構造であっても構わない。前記形状としては、用途に応じて適宜選定することができる。
前記コンテナの重量は、100kg以上であることが好ましく、100kg〜500kgであることがより好ましい。前記コンテナの重量が、100kg未満であると、チェーンが円滑に動かない(しゃくる)原因となることがある。
前記コンテナとしては、医薬品、食品、電子部品などの製造工程において、原料、中間品、又は製品を内部に収容し、搬送及び保管するのに用いられるものが好適である。
(コンテナ洗浄乾燥装置)
本考案のコンテナ洗浄乾燥装置は、搬送手段として本考案の前記コンテナ搬送用チェーンコンベアを有し、洗浄室、乾燥室、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シーケンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
本考案のコンテナ洗浄装置としては、例えば図12に示すように、少なくとも洗浄室32と乾燥室33と、コンテナ搬送用チェーンコンベア31とを有するものが好適である。
搬送対象のコンテナ30は、本考案の前記コンテナ搬送用チェーンコンベア31の作動により、洗浄室32、乾燥室33に搬送され、洗浄及び乾燥が行われる。
外部と前記洗浄室32の間、前記洗浄室32と前記乾燥室33の間、及び前記乾燥室33と外部の間を開閉可能に遮蔽するシャッター20が設けられている。
前記洗浄室32において、コンテナ30は、内面洗浄用ノズル21と、外面洗浄用ノズル22により、洗浄される。
前記乾燥室33において、コンテナ30が乾燥される。
本考案のコンテナ洗浄乾燥装置によれば、金属同士の接触がないので金属の摩耗粉が生じず、コンテナに傷を付けることがなく、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに好適な本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアを搬送手段として用いているので、特に医薬品、食品、又は電子部品などの製造に使用されるコンテナの洗浄及び乾燥に好適に用いられる。
以下、本考案の実施例を説明するが、本考案は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
<樹脂プレートの作製>
ポリアセタール樹脂(日本ポリペンコ株式会社製)を樹脂プレート1枚当り10gの量となるように加圧成形して、幅75mm×長さ24mm×厚み5mmの樹脂プレートを作製した。この樹脂プレートの両端部には、ボルトとナットで固定するための凹部が切削加工により形成されている。
(第1実施例)
図3は、本考案の第1実施例に係るコンテナ搬送用チェーンコンベアの概略平面図である。
この図3のコンテナ搬送用チェーンコンベア1は、2条の無端チェーン10,10’と、支持部材4、外枠5とを有している。図3中3は、無端チェーンの外周に沿って取り付けられた多数の樹脂プレートである。
コンテナ搬送用チェーンコンベア1は、2条の無端チェーン10,10’が、駆動手段(不図示)の作動により、一定方向に一定のスピードで進行可能に構成されている。
搬送対象となるコンテナ(不図示)は、コンテナ全体がステンレススチール製であり、コンテナ本体の幅が1100mm、高さが1720mm、奥行が1100mmである。脚部の内径が83.1mm、脚部の外径が89.1mmである。コンテナの重量は500kgである。
無端チェーン10は、SUS304製であり、図4に示すように、一対の内プレート12,12の一方を一対のブッシュ13に圧入固着し、一対のブッシュ13,13の外周にローラ14を回転可能に嵌めた後、他方の内プレート12を前記一対のブッシュ13に圧入固着されて内リンク11を構成している。
また、外リンク15は、一対の外プレート16,16の一方を一対の連結ピン17,17に圧入固着し、連結ピン17を内リンク11のブッシュ13に挿通した後、他方の外プレート16に圧入固着することにより構成される。
内リンク11及び外リンク15には、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部18,18が設けられている。この鍔部18は、SUS304製であり、内リンク11及び外リンク15と一体に形成されている。
外リンク15の連結ピン17により、内リンク11を交互に連結して無端チェーン10が構成されている。
樹脂プレート3は、製造例1により作製されたポリアセタール樹脂製であり、厚みが5mmである。これにより、ステンレススチール製の高重量のコンテナを載置しても、コンテナを傷付けることなくスムーズに搬送できる。
樹脂プレート3は、図5〜図7に示すように、内リンク11及び外リンク15からそれぞれ突設された鍔部18に、金属(ステンレススチール)製ボルト6と金属(ステンレススチール)製ナット7を用いて固定されている。
この場合、図8及び図9に示すように、金属製ボルト6の頭部が樹脂プレート3表面より低い位置となるように固定されており、金属製ボルト6の頭部と樹脂プレート3表面との距離Dは0.5mmである。これにより、ステンレススチール製の高重量のコンテナとの金属同士の接触をなくし金属摩耗粉の発生を防止できる。
なお、図7に示すように、樹脂プレート3は鍔部18よりも大きく形成されている。
樹脂プレート3は、チェーンの走行方向に沿って互いに隣接して取り付けられており、樹脂プレート3と樹脂プレート3の隙間は、1.4mmである。これにより、隙間に物が挟まることが防止でき、コンベアの安全性が向上する。
ここで、第1実施例のコンテナ搬送用チェーンコンベアの作用について説明する。
図3に示すようにコンテナ搬送用チェーンコンベア1は、無端チェーン10,10’の外周に沿って、多数の樹脂プレート3が、チェーンの走行方向に沿って互いに隣接して取り付けられている。無端チェーン10,10’は、内リンク11と外リンク15を交互に組み合わせて多数連結したものであり、内リンク11と外リンク15から、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部18,18を有している。この鍔部18で樹脂プレート3を固定する。
図3に示すコンテナ搬送用チェーンコンベア1においては、樹脂プレート3を鍔部18に固定する際に、金属製ボルトと金属製ナットを用いているので、強固かつ安定に固定することができる。この場合、樹脂プレートを鍔部に固定した際に、ボルトの頭部が樹脂プレート表面より低い位置とすることにより(図9参照)、金属同士の接触をなくし金属摩耗粉の発生を防止することができる。
コンテナ搬送用チェーンコンベア1は、2条の無端チェーン10,10’が、駆動手段(不図示)の作動により、一定方向に一定のスピードで進行し、樹脂プレート3上に載置された、ステンレススチール製の高重量のコンテナを傷付けることなく、スムーズに搬送することができる。
(第2実施例)
図10は、本考案の第2実施例に係るコンテナ搬送用チェーンコンベアにおけるチェーンの概略断面図であり、図11は、図10のA部分の拡大図である。
この第2実施例のコンテナ搬送用チェーンコンベア1は、樹脂プレート3が鍔部18に樹脂(ポリアセタール樹脂)製ボルト6’と樹脂(ポリアセタール樹脂)製ナット7’により固定されている以外は、第1実施例と同様の構成を備えており、共通する部材については同じ参照符号を付してその説明を省略する。
この第2実施例によれば、図10及び図11に示すように、樹脂プレート3が、鍔部18に樹脂製ボルト6’と樹脂製ナット7’により固定されているので、第1実施例のように、ボルトの頭部を樹脂プレート表面より低い位置となるように固定しなくてよく、樹脂製ボルト6’の頭部が樹脂プレート表面に露出しても金属同士の接触がないので、金属摩耗粉が発生しなく、コンテナを傷付けることがない。
以上、本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベア及びコンテナ洗浄乾燥装置について詳細に説明したが、本考案は、前記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の考案を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本考案のコンテナ洗浄乾燥装置は、金属同士の接触がないので金属の摩耗粉が生じず、コンテナに傷を付けることがなく、ステンレススチール製の高重量のコンテナを搬送するのに好適な本考案のコンテナ搬送用チェーンコンベアを搬送手段として用いているので、例えば医薬品、食品、及び電子部品のいずれかの製造に使用されるコンテナの洗浄及び乾燥に好適に用いられる。
1 コンテナ搬送用チェーンコンベア
3 樹脂プレート
4 支持部材
5 外枠
6、6’ ボルト
7、7’ ナット
10,10’ 無端チェーン
11 内リンク
12 内プレート
13 ブッシュ
14 ローラ
15 外リンク
16 外プレート
17 連結ピン
18 鍔部
20 シャッター
21 内面洗浄用ノズル
22 外面洗浄用ノズル
30 コンテナ
31 チェーンコンベア
32 洗浄室
33 乾燥室
40 洗浄乾燥装置
100 チェーン
101 ローラチェーン
102 トップカバー
103 サイドカバー
104 軸穴
110 トッププレート
112 連結ピン
120 サイドプレート
130 樹脂製カバー
P チェーンピッチ

Claims (12)

  1. 内リンクと外リンクを交互に組み合わせて多数連結してなる無端チェーンを少なくとも有し、
    前記無端チェーンの外周に沿って、多数の樹脂プレートを有することを特徴とするコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  2. 無端チェーンを2条有する請求項1に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  3. 内リンク及び外リンクが、それぞれチェーンの進行方向と直交する両方向に突出した鍔部を有し、該鍔部に樹脂プレートが固定されている請求項1から2のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  4. 樹脂プレートが鍔部に、金属製ボルトとナットで固定されている請求項3に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  5. 金属製ボルトの頭部が樹脂プレート表面より低い位置となるように固定されている請求項4に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  6. ボルトが樹脂製である請求項4に記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  7. 樹脂プレートの厚みが4mm以上である請求項1から6のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  8. 隣接する樹脂プレートと樹脂プレートの隙間が1.4mm以上2mm以下である請求項1から7のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  9. コンテナがステンレススチール製である請求項1から8のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  10. コンテナの重量が100kg以上である請求項1から9のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  11. コンテナが、医薬品、食品、及び電子部品のいずれかの製造に使用される請求項1から10のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベア。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載のコンテナ搬送用チェーンコンベアを搬送手段として用いたことを特徴とするコンテナ洗浄乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012046259A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Suntory Holdings Ltd 搬送装置
KR101141623B1 (ko) * 2011-12-08 2012-05-18 영신미다스 주식회사 탈지 및 헤어라인 처리를 위한 피가공물 표면처리장치
JP2015121030A (ja) * 2013-12-23 2015-07-02 東京インキ株式会社 セル構造体の施工方法およびセル構造体
CN112093374A (zh) * 2020-09-28 2020-12-18 宁波伟隆港口机械有限公司 一种锁具随行机构

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