JP2003301758A - 燃料気化促進装置およびこれを搭載した内燃機関 - Google Patents

燃料気化促進装置およびこれを搭載した内燃機関

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JP2003301758A JP2002107269A JP2002107269A JP2003301758A JP 2003301758 A JP2003301758 A JP 2003301758A JP 2002107269 A JP2002107269 A JP 2002107269A JP 2002107269 A JP2002107269 A JP 2002107269A JP 2003301758 A JP2003301758 A JP 2003301758A
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Kiyoshi Amo
天羽  清
Hiroaki Saeki
浩昭 佐伯
Kenji Watanabe
研二 渡邉
Takanobu Ichihara
隆信 市原
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の燃料気化促進装置において、ヒータ
伝熱部の消費電力の増大や装置の大型化を招くことな
く、ヒータ伝熱面での燃料気化能力の向上を図る。 【解決手段】燃料気化促進装置100内の副通路75で
ある伝熱面76に絞りとなる突起220を設けた。これ
により、伝熱面76に噴射された燃料液膜106が伝熱
面76上に滞留する時間を拡大することができる。よっ
て、伝熱面76から燃料液膜106へ伝達される熱量え
お増大することができる。これにより、燃料の気化量を
拡大することができ、ヒータ容量およびヒータ伝熱面積
を拡大することなく、小型な燃料気化促進装置を提供で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内燃機関
の燃料気化促進装置およびこれを搭載した内燃機関に関
するものであって、燃料気化促進装置での燃料気化量の
拡大を図るのに好適な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の始動性向上、排気浄化、特に
HC低減の手段として、内燃機関に燃料噴射弁(インジ
ェクタ)で噴射する燃料噴霧を微粒化および気化して供
給することが有効である。
【0003】内燃機関に微粒化および気化した燃料噴霧
を供給するために、主として内燃機関の始動時などに補
助的に使用される燃料噴射弁(インジェクタ)を設ける
ことが知られている。USP5,894,832号公報には、コール
ドスタートフューエルインジェクタと、ヒーターと、ア
イドルスピードコントロールバルブ(以下ISCバルブ
という)とを備えたコールドスタートフューエルコント
ロールシステムが記載されている。
【0004】このシステムでは、内燃機関のISCバル
ブ下流に配設した燃料噴射弁より噴射された噴霧とIS
Cバルブを通過した吸入空気に旋回を加えることで混合
促進を図るとともに、混合促進された混合気を燃料噴射
弁下流に配設された円筒状ヒータ内に衝突さて燃料を気
化させている。このように、円筒状ヒータ内周面で燃料
を旋回させることにより、ヒータ部に噴霧との滞留する
時間を拡大し、かり、燃料気化量の拡大を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように上記従来
システムでは、吸入空気に旋回を加えることで噴霧と吸
入空気の混合促進を図るとともに、燃料噴射弁下流に配
設されたヒータに噴霧を旋回衝突させ、滞留する時間の
拡大を図り、燃料気化量の拡大を図っている。
【0006】ここで、大排気量の内燃機関によって、燃
料噴射弁からの燃料噴射量の要求値が増化した場合、ヒ
ータ伝熱面での燃料気化能力のさらなる向上が必要であ
る。その対策として、ヒータ容量を増大させたり、ヒー
タ数を増化する等の手段があげられる。しかし、この場
合、ヒータ伝熱部の消費電力の増大や装置の大型化を招
き、内燃機関への搭載性を別途考慮しなければならな
い。
【0007】本発明の目的は、簡単な構造で燃料がヒー
タ伝熱面に滞留する時間をさらに拡大する手段を設ける
ことにより、ヒータから燃料へ伝達する熱量を拡大し、
燃料の気化量を拡大することである。これにより、ヒー
タ容量およびヒータ伝熱面積を拡大することなく、小型
な燃料気化促進装置を提供できる。そして、自動車用内
燃機関の始動性向上、燃費向上および排気浄化低減を実
現できる自動車用内燃機関の燃料気化促進装置およびこ
れを搭載した内燃機関を提供できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、主として始動時などに補助的に使用さ
れる燃料噴射弁下流側に配設された円筒状ヒータ伝熱面
もしくはその下流に、絞りを設けた。これにより、燃料
噴射弁より噴射される燃料噴霧を伝熱面に滞留させると
ともに、伝熱面での燃料噴霧の旋回々数を増大させ、伝
熱面と燃料との滞留する時間を拡大させることができ、
伝熱面から燃料噴霧へ伝達される熱量を増大できるた
め、燃料の気化量を増化できる。その結果、ヒータ枚数
を削減でき、ヒータ部の小型化が実現でき、スロットル
ボディおよびインテークマニホールドへのビルトイン化
およびエンジンへの搭載性が容易にできる。
【0009】また、好ましくは、上記絞りをヒータ伝熱
面上もしくはその下流に、突起もしくは段差を設けるこ
とにより実現するとよい。これにより、簡単な構成で燃
料の気化を促進でき、小型の燃料気化促進装置を実現で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図1乃至図7を用いて説明する。
【0011】図1において、内燃機関1はガソリンを燃
料とする周知の点火式内燃機関であるが、1つの気筒の
みに着目し図示している。
【0012】内燃機関1は、燃焼室2に点火プラグ3を
配置し、空気と混合空気を取り入れる吸気弁4と燃焼後
の排気を行なう排気弁5を備えている。内燃機関1は、
燃焼室2の側部にエンジン冷却水6の温度を検知する水
温センサ7とエンジンの回転数を検知する回転センサ
(図示省略)を備え、運転状態を検知している。
【0013】燃焼室2に吸気を行なう吸気系は、エアク
リーナ(図示省略)を通過して吸入される吸入空気26
量の計測をするエアフローセンサ8と、運転者のアクセ
ルペダル操作もしくは、内燃機関の運転状態に連動して
回動する回転軸134に取付けられて開閉するバルブ部
131で吸入空気量を電気的に制御する電子制御スロッ
トルバルブ10と、スロットルポジショニングセンサ1
30と、吸気集合管11と、吸気集合管11から内燃機
関1の各気筒に分岐する吸気マニホールド39と、吸気
弁4を備えた吸気ポート14等を備える。
【0014】エアフローセンサ8で計測した吸入空気2
6の流量と、スロットルポジショニングセンサ130で
計測したスロットルバルブ10のバルブ部131の開度
情報は、コントローラ35に入力し、内燃機関1の運転
状態の検出や種々の制御に使用する。
【0015】燃料系は、燃料24を貯える燃料タンク1
6と、燃料タンク16から燃料24を圧送する燃料ポン
プ17と、燃料フィルタ18と、圧送された燃料24の
圧力を所定の圧力に調整するプレッシャレギュレータ1
9と、各気筒(#1,#2・・・)の吸気ポート14に
燃料を噴射する燃料噴射弁12と、バルブ部131下流
に燃料を供給する燃料噴射弁13を備え、これらは、燃
料配管38で接続されている。
【0016】燃料噴射装置は、燃料噴射弁12で構成さ
れている。燃料噴射弁12は、吸気集合管11の下流で
各気筒の吸気弁4に向けて噴射するように吸気ポート1
4に取り付けられている。
【0017】燃料気化促進装置100には、燃料噴射弁
13が取り付けられている。そして、燃料気化促進装置
100は、電子制御スロットルバルブ10下流側に開口
した分岐通路15に接続され、燃料噴射弁13から噴射
される燃料噴霧が吸気集合管11に噴射されるように構
成されている。また、エアフローセンサ8で計量された
吸入空気26量を、燃料気化促進装置100へ導入する
ため電子制御スロットルバルブ10の上流から下流へバ
イパスするように、吸気管9から分岐されたバイパス通
路22、23が形成されている。バイパス通路22は、
燃料噴射弁13から噴射された燃料24を搬送するため
の空気通路であり、バイパス通路22の途中に設けられ
た流量調整弁25により、バイパス通路22を流れる空
気量を調整している。バイパス通路23は、燃料噴射弁
13から噴射される燃料24の微粒化のために使用する
エアアシスト用の空気通路である。
【0018】排気系は、各気筒の排気弁5を備える排気
ポート36と、排気マニホールド37と、排気中の酸素
濃度を計測する酸素濃度センサ20と、排気を浄化する
ための三元触媒コンバータ21と、消音マフラー(図示
省略)等で構成されている。酸素濃度センサ20で計測
した酸素濃度情報は、コントローラ35に入力して内燃
機関1の運転状態の検出や種々の制御に使用する。三元
触媒コンバータ21は、理論空燃比付近で運転される内
燃機関1から排気されるNOx、CO、HCを同時に高
い浄化率で浄化するものである。
【0019】上記構成において、燃焼室2には、燃料噴
射弁12、13により噴射された燃料噴霧と吸入空気2
6の混合気40が吸入される。燃焼室2に吸入された混
合気40は、圧縮され、点火プラグ3にて着火され燃焼
が行われ、排気42として内燃機関1外へ排出される。
【0020】ここで、図2を用いて、内燃機関1の燃焼
室2に供給される燃料噴霧の状態による内燃機関1から
排出される有害排出ガスの排出量の関係につき説明す
る。
【0021】図2(a)は、燃料噴霧の粒径と、燃焼の安
定性を維持したまま点火時期を遅延(リタード)できる
点火時期の限界との関係を示す図である。図に示すよう
に、燃料噴霧の粒径を小さく、好ましくは、完全に気化
した状態で燃料33を内燃機関1の燃焼室2に供給する
ことにより、燃焼を安定することができ、膨張行程に入
るまで点火時期を大きくリタードさせることが可能とな
る。このとき、吸気管内に燃料液流を発生させないこと
が重要である。膨張行程で点火を行うと燃焼室内の燃焼
ガスが膨張する割合が減るため、燃焼ガスが膨張仕事に
よって消費する熱量が少なくなり、高温を保ったままの
燃焼ガスを排気マニホールド39に排出することができ
る。つまり、図2(b)に示すように、点火時期をリター
ドして高温の燃焼ガスを排出することによって触媒21
を急速に暖機することが可能になり、内燃機関1の始動
後、触媒21が活性化温度に達するまでの時間が短縮さ
れる。すなわち、図2(c)に示すように、触媒21の浄
化作用が早期に開始されるので、内燃機関1の始動後に
排出されるHC量を大幅に低減することができる。な
お、触媒(三元触媒コンバータ)21の早期暖機によ
り、HCのみならず、NOx、COの低減も可能であ
る。以上のように、燃料の気化促進は、内燃機関の排気
浄化に有効な手段となる。
【0022】つぎに、燃料気化促進装置100の構成に
ついて図3乃至図5を用いて説明する。
【0023】図3(a)は燃料気化促進装置100の外
観斜視図である。燃料気化促進装置100の主な外観構
成は、ボディ102とヒータボディ101で構成され、
ボディ102には、主に燃料噴射弁13と、搬送空気導
入パイプ30と、微粒化空気導入パイプ31が配設され
ている。搬送空気導入パイプ30には、バイパス通路2
2が連通しており、吸入空気26の一部である搬送空気
22aが流入する。微粒化空気導入パイプ31には、バ
イパス通路23が連通しており、吸入空気26の一部で
ある微粒化空気23aが流入する。そして、燃料噴射弁
13には、燃料タンク16より燃料ポンプ17にて圧送
され、燃料配管38内を介して燃料24が供給される。
【0024】また、ヒータボディ101には、後述する
ヒータが内蔵されており、そのヒータへ通電するための
プラスおよびマイナス電極の電極端子28、29が配設
されている。ヒータボディ101内にて気化された燃料
24は、矢印33で示す気化燃料として、燃料気化促進
装置100外へと流出する。
【0025】燃料気化促進装置100の内部構成につい
て図1および図4乃至6にて説明する。図3(a)のA
およびB方向矢視図を図3(b)、(c)に示す。図4
に図3(b)中C−C断面図を示す。図6(a)に図3
(C)中D−D断面図を示す。図5に図4中E部拡大断
面図を示す。
【0026】図4において、電子制御スロットルバルブ
10の下流に開口された分岐通路15に取り付けるヒー
タボディ101の内部には、副通路75が構成されてお
り、副通路75外周には、板状のヒータ77配設されて
いる。ヒータは、上下の平面部が電極となり、上下の電
極に電流を印加することにより、発熱を行なうものであ
る。さらに、発熱体であるヒータ77は、温度が所定温
度以上になると、電気抵抗が急増して、電流が低下し、
温度を一定に保持することのできるセラミックヒータで
あるPTC(Positive Temperature Coefficient Therm
istor)ヒータを用いている。
【0027】副通路75はOリング74とガスケット7
2により内部通路からシールされている。ガスケット7
2はヒータボディ101とボディ102で挟み込むよう
に圧縮シールされている。ボディ102には、ヒータボ
ディ101と同軸上に配置された燃料噴射弁13を有
し、燃料噴射弁13は空気導入孔を持つケース70に圧
入固定されたエアアトマイザ55とOリング84、Oリ
ング72でボディ102に内部通路をシールするように
位置決めされ、燃料パイプ34と燃料パイプオサエ83
でボディ102に固定されている。燃料通路は、燃料パ
イプ34と燃料噴射弁13の間にOリング73を配置し
シールされている。燃料噴射弁13噴射方向のエアアト
マイザ55の下流側には、旋回ノズル51が配設されて
いる。
【0028】図5(a)は、図3中E部拡大断面図であ
る。PTCヒータ77の周辺には、ヒータボディ101
内周面側に断熱効果を考慮して所定の空間の空気層10
5を介して内筒200が配設されている。内筒200の
内周面には絶縁性の弾性材で形成された弾性部材78が
面接触して配設されている。弾性部材78の内側の面に
はブラス電極板79が面接触して配設されている。プラ
ス電極板79の内側の面にはPTCヒータ77が面接触
している。PTCヒータ77の内側の面は、副通路75
を構成する伝熱面76の外周面と面接触している。ここ
で、伝熱面76とは、PTCヒータ77と接している副
通路75を構成する伝熱部材89の内面であり、積極的
にPTCヒータ77からの熱を副通路75内へ伝達する
面である。
【0029】また、プラス電極板79は電極部80を介
し、ヒータボディ101の外側のプラス電極端子28に
接続されている。一方、導電性である伝熱部材89は、
電極部82に圧入固定され、ヒータボディ101の外側
のマイナス電極端子29に接続されている。
【0030】これらの構造により、図4に示すごとく、
プラス電極端子28から電極部80、プラス電極板7
9、PTCヒータ77と伝熱部材89、および電極部8
2とマイナス電極端子29は導通する構成となってい
る。したがって、先述の電極端子28、29に電流を通
電することにより、プラス電極板79からPTCヒータ
77を介して伝熱部材89へと電流が通電することによ
り、PTCヒータ77が発熱され、伝熱部材89および
伝熱面76を加熱する構造である。なお、電極部80と
電極部82は、絶縁部材81にて絶縁される構成であ
る。
【0031】また、この実施例では、伝熱面76上に副
通路75軸流方向にほぼ直行する構成で、微細なのこぎ
り状の凹凸形状を持つ溝201が形成されいる。
【0032】本実施の形態では、内燃機関1を運転する
際に電子制御スロットルバルブ10のバルブ部131の
上流と下流では圧力差が生じており、電子制御スロット
ルバルブ10のバルブ部131を閉じた時に、電子制御
スロットルバルブ10をバイパスする空気通路22、2
3に空気が流れる。また、燃料気化促進装置100は、
このバイパス通路内に構成されている。燃料気化促進装
置100に配設された燃料噴射弁13より噴射された燃
料噴霧85には、微粒化空気23aをエアアトマイザ5
5により旋回衝突させて微粒化促進させている。微粒化
促進された燃料噴霧85は、混合室56に供給される。
混合室56では、搬送空気導入パイプ30からバイパス
通路22でバイパスされた搬送空気22aが旋回ノズル
51を通過することによって、吸入空気の旋回流れ86
が生じている。よって、混合室56にて、微粒化促進さ
れた燃料噴霧85は、吸入空気の旋回流れ86により、
伝熱面76に衝突したのち、燃料液膜106となり伝熱
面76上を旋回する。
【0033】ここで、先述のごとく伝熱面76には溝2
01が形成されおり、この溝201の形状と燃料液膜1
06との表面張力により、供給された燃料液膜106は
伝熱面76に均一分散できる。これにより、溝201が
形成されない平滑な伝熱面の場合に比べ、燃料液膜10
6を伝熱面76上に、より一層に均一分散できる。さら
に、溝201を形成することにより伝熱面積も拡大され
る。これらによって、伝熱面76から燃料噴射弁13よ
り噴射された燃料液膜106への熱量の伝達が増大でき
るために効率よく燃料液膜106を気化促進できる。こ
のように、伝熱面76上に溝201を形成することによ
り、さらなる気化促進が可能であるが、溝201は、必
ずしも本発明に必須の構成ではない。
【0034】また、図4および6に示すごとく、伝熱面
76の燃料噴射弁13噴射方向下流側には、副通路75
の通路断面積を小さくする絞り形状である突起220が
圧入されている。突起220の形状は、外周径φD、内
周径φdのリング形状であり、伝熱面76に対して所定
の段差(高さ)をもつ形状である。また、突起220の
内周面には所定角度のテーパーが付けられている。伝熱
面76内にリング状のテーパ形状である突起220を圧
入固定することにより、伝熱面76内周面の内径φDと
突起220内周面の内径φdにより段差が生じる。この
段差により、燃料液膜106が燃料気化促進装置100
外へ流出するのを防止できる。このため、燃料噴射弁1
3から噴射された燃料噴霧85が伝熱面76に燃料液膜
106として付着した際に、伝熱面76に滞留させるこ
とができ、伝熱面76から燃料液膜106へ伝達される
熱量が拡大できる。ここで、突起220の内周面に形成
されたテーパーの効果につき説明する。図6(b)は、
図中(a)の突起220周りの拡大図である。また、図
中(c)は、突起220の内周面にテーパーを形成しな
い突起220aの形状を示である。図5の(b)および
(c)に図示する構成の違いは、テーパーの有無による
構成のみである。突起220、220aの形状の違いに
よる効果の違いは、突起220、220aに滞留する燃
料液膜(図中(b)および(c)の(F)および(G)
に滞留する燃料液膜)の厚さの違いにある。すなわち、
突起の内周面にテーパーを形成した図中(b)の突起2
20形状と、テーパーが形成されない図中(c)突起2
20a形状と比べて、伝熱面76とそれぞれの突起22
0、220a部(F)および(G)に滞留する燃料液膜
106の液膜厚さは、テーパーを形成した図中(b)の
方が薄くでき、燃料液膜と伝熱面の接触面積を拡大でき
る。よって、伝熱面76から燃料液膜106、そして、
燃料液膜106から副通路75内を流れる吸入空気の旋
回流れ86への熱伝達が促進されるために、より一層の
燃料の気化促進が図れる。
【0035】次に、突起220の別の効果について説明
する。前述のごとく円筒状の副通路75内では、燃料噴
霧85は搬送空気22aが旋回ノズル51を通過するこ
とにより吸入空気の旋回流れ86となって、旋回しなが
ら伝熱面76に旋回衝突され燃料液膜106となる。円
筒状の伝熱面76内を旋回しながら、伝熱面76軸流方
向下流側へと移動する旋回流れ86と燃料液膜106
は、軸流方向(X方向)の速度成分と、旋回方向(Y方
向)の速度成分をもっている。ここで、円筒状である副
通路75内伝熱面76の下流側に突起220を配設した
ことにより、伝熱面76を移動する燃料液膜106の軸
流方向成分が、旋回方向成分へ変換される。言い換える
と、軸流方向速度成分が小さく、旋回方向速度成分が大
きくなる。これにより、燃料液膜106が伝熱面76を
旋回する旋回流れ86および、これに沿って流れる燃料
液膜106の旋回々数が増化でき、伝熱面76上に燃料
液膜106が滞留する時間を拡大できる。よって、伝熱
面76から燃料液膜106へ伝達される熱量が拡大で
き、燃料の気化促進を図ることができ、気化量を増大で
きる。
【0036】さらに、伝熱面76を形成する部材は、P
TCヒータ77から発せられる熱を効率よく伝達し、極
力、伝熱面76での昇温遅れ時間を短くするために、前
記部材の熱容量を小さくすることが好ましい。したがっ
て、前記部材の肉厚を極力薄くする望ましい。しかし、
前記部材の肉厚を薄くすることにより、前記部材の強度
が弱くなる。ここで、伝熱面76の燃料噴射弁13噴射
方向下流側にリング状の突起220を配設することによ
り、前記部材の強度が向上でき、信頼性の高い燃料気化
促進装置100が提供できる。
【0037】以上、伝熱面76内に溝201を形成する
とともに突起220を配設することにより、燃料気化促
進装置100から供給される燃料液膜106の気化促進
を図ることができると同時に、バルブ部131下流側の
吸気管9内への燃料液流の発生を抑制できる。言い換え
ると、燃料液膜106を伝熱面76に滞留する時間を拡
大することにより、吸気管内での液流発生限界を向上で
きる。また、燃料気化量を拡大できるために、結果的に
PTCヒータ77の枚数が低減でき、小型の燃料気化促
進装置100が実現できる。さらに、伝熱面76に突起
220を配設したことにより、伝熱部76を構成する部
材の強度を保ちながら、伝熱面76を構成する部材の肉
厚を薄くできるために、熱容量を小さくでき、伝熱面7
6の昇温遅れ時間を短縮することができる。
【0038】上記実施例において、伝熱面76下流側に
リング状であり、その内周面がテーパー形状の突起22
0を配設したが、突起220は先述したリング形状に限
定するものではない。伝熱面76内に付着した燃料液膜
106をその段差により滞留させることができる構成で
あればよい。すなわち、伝熱面76にリング状の連続的
な段差である突起220形状でなく、伝熱面76の周方
向もしくは軸方向に所定長さの突起形状を複数個形成し
ても可能である。また、テーパー形状に限定しなくとも
可能である。たとえば、その突起断面形状が、凸形状や
半円形状、三角形状等であってもよい。
【0039】また、より一層、伝熱面76での旋回々数
および滞留時間を確保し、燃料の気化促進を図るために
は、突起220を伝熱面76下流側にひとつ配設するだ
けでなく、伝熱面76上に複数の突起を配設することが
有効であり、突起をひとつに限定するものではない。
【0040】図6(a)は、図3(c)D−D断面であ
る燃料気化促進装置100の旋回ノズル51部分の断面
形状である。旋回ノズル51部周辺の形状は、バイパス
通路22でバイパスされた搬送空気22aを調圧室50
の図中断面中心軸から距離Lだけオフセットさせて片側
から導入する構造である。また、調圧室50には、翼断
面形状で入口側断面積を広く、出口側断面積を狭くし、
円周状に配置された複数の等間隔の旋回ノズル51を配
設している。また、各旋回ノズル51間を通過する搬送
空気流52の流速が一定となるように、調圧室50の断
面積を下流に進むに従い、徐々に狭くするスワール形状
とする。スワール形状は、調圧室50の外径を一定と
し、燃料噴射軸流方向である奥行きの高さを徐々に小さ
くしていく形状とすることで、限られたスペースでスワ
ール構造が採用できる構造である。これにより、混合室
56に流入する搬送空気流52の流速が均一になり、燃
料噴射弁13から噴射される燃料噴霧85が副通路13
の伝熱面76上に燃料液膜106として付着させる際、
燃料液膜106が均一液膜に分散でき、効果的に気化を
促進することが可能となる。
【0041】図7(a)、(b)、(c)は、横軸に伝
熱面76の内径φDと突起220内径φdの比である伝
熱部下流絞り比φd/φDをとり、縦軸を燃料液膜10
6が伝熱部に滞留する滞留時間Ttと旋回々数nおよび
液流発生限界点Qとして、それぞれの関係を示したもの
である。伝熱部滞留時間Ttおよび旋回々数nは、伝熱
面76部を透明アクリル管として、アクリル管に付着し
た燃料液膜106が通過する流れを可視化することによ
り計測した。なお、液流発生限界点Qとは、本実施例に
記述した燃料気化促進装置100を用い、燃料噴射弁1
3から噴射された燃料噴射量を増量させたときに燃料液
流106が燃料気化促進装置100外へ流出しはじめた
限界点であり、PTCヒータ77により加熱された伝熱
面76により燃料液膜106を気化できる燃料流量の気
化限界点を示す。
【0042】(a)、(b)に示すごとく、下流絞り比
φd/φDを小さくする(突起220の段差を高くす
る)ことにより、伝熱部での滞留時間が拡大する。下流
絞り比φd/φDが1.00である突起220がない場
合(段差無し)と比べて、φd/φDを0.50とする
ことで、滞留時間Ttが0.35秒間から0.5秒間に
拡大する。そして、旋回々数nが1.5回から2.25
回となり、滞留時間と旋回々数ともに拡大される。
【0043】また、(c)に伝熱部下流絞り比φd/φ
Dが0.8と1.0の場合に関する液流発生限界点Qの
比較を示す。φd/φDを1.0から0.8にすること
により液流発生限界点Qを51%程度拡大することが実
現できる。これは、図中(a)、(b)の結果から明ら
かなごとく、伝熱面76に突起220を配設したことに
より、伝熱面76での燃料液膜106の滞留時間Ttお
よび旋回々数nが拡大でき、伝熱面76から燃料液膜1
06への熱量の伝達が拡大されたために燃料液流発生限
界点Qが拡大したものである。よって、PTCヒータ7
7の枚数が同様の場合に燃料液流発生限界点Qを拡大で
きる。したがって、同流量の燃料液膜106を気化促進
する場合、PTCヒータ77の枚数を削減することが可
能である。よって、燃料気化促進装置100の小型化が
実現できる。
【0044】上記記述した燃料気化促進装置100を備
えた内燃機関1を用いることにより、ヒータから燃料へ
伝達する熱量を増大でき、燃料の気化量を増大できる。
よって、ヒータ容量およびヒータ伝熱面積を拡大するこ
となく、小型な燃料気化促進装置を提供できる。そし
て、自動車用内燃機関の始動性向上、燃費向上および排
気浄化低減を実現できる自動車用内燃機関の燃料気化促
進装置およびこれを搭載した内燃機関を提供できる。
【0045】図8を用いて本発明の第2の実施例を説明
する。第1の実施例の燃料気化促進装置100との主な
構成の違いは、伝熱面76に突起220の代わりに突起
221、222を直列に2列配設したことである。ま
た、この構成は、燃料噴射弁13から噴射される燃料噴
霧85aの微粒化促進用の微粒化空気23aを用いない
ことにより、バイパス通路23と微粒化空気導入パイプ
31を廃止している。さらに、伝熱面76に形成された
溝201を廃止している。その他の構成は、第1の実施
例と同様の構成であるために説明を省略する。
【0046】本実施例では、伝熱面76a上に突起22
1、222を直列に2列配設にしたことにより、燃料噴
射弁13より噴射される燃料噴霧85をより多くした場
合でも、燃料噴霧85aを燃料液膜106として伝熱面
76a上に滞留させることができるばかりでなく、旋回
々数をさらに増化させることができ、滞留時間の拡大が
可能になる。よって、伝熱面76aから燃料液膜106
へ伝達される熱量の拡大でき、燃料の気化量が拡大でき
る。
【0047】図9を用いて本発明の第3の実施例を説明
する。第1の実施例の燃料気化促進装置100との主な
構成の違いは、伝熱面76の突起220の代わりに伝熱
部材89bと同一部材にて、段差223を形成し、さら
に伝熱面76b下流側のヒータボディ101aにて、副
通路75内に伝熱面76bとの段差224を設けたこと
にある。また、燃料噴射弁13から噴射される燃料噴霧
85aの微粒化促進用の微粒化空気23aを用いていな
いことにある。したがって、バイパス通路23と微粒化
空気導入パイプ31を廃止した構成である。さらに、旋
回ノズル51を廃止し搬送ノズル53としたことにあ
る。これにより、搬送空気22aは旋回ノズル51を通
過することにより、燃料噴霧85を副通路75の伝熱面
76に積極的に衝突させながら旋回供給していたもの
が、搬送ノズル53としたために、旋回空気22aは、
燃料噴霧85aを副通路75の伝熱面76で旋回供給さ
れることなく、伝熱面76b軸流方向に沿った搬送空気
流れ86cが供給される。その他の構成は、第1の実施
例と同様の構成であるために説明を省略する。ここで、
燃料噴射弁13は、微粒化特性の優れた燃料噴射弁13
の噴孔の上流側に位置する弁座の上流側にて燃料を旋回
して噴射するための燃料旋回部材を配設した上流旋回型
燃料噴射弁である。よって、噴射される燃料噴霧85a
は、ホロコーン状の噴霧形状であり、燃料噴霧中の比較
的粒径の粗大な液滴は噴霧外周へ集中し、微粒化促進さ
れた比較的粒径の小さい液滴は噴霧内周部分に存在する
噴霧である。したがって、噴霧85a中の微粒化促進さ
れた噴霧のみが積極的に搬送ノズル53を介して供給さ
れる搬送空気流れ86cにのり搬送され、内燃機関1の
燃焼室2に搬送供給される。また、噴霧85a中の粗大
粒は、搬送空気流れ86cにのりにくく伝熱面76bに
付着する。付着した燃料噴霧は、燃料液膜106とな
り、段差223、224にて滞留する。よって、この段
差223、224には、燃料噴射弁13から噴射された
燃料噴霧85aの比較的粒径の粗大な液滴のみが燃料液
膜106として滞留されるために、燃料気化促進装置1
00a外への燃料液流の流出防止ができ、燃料液膜の気
化促進が図れる。その他の現象および効果については、
第1の実施例と同様であるために説明を省略する。
【0048】また、段差223、224が配設された伝
熱面76bおよび副通路75は、PTCヒータ77、弾
性部材78、プラス電極板79の構成に多少の差異があ
るが基本的構成は同様であるために説明を省略する。
【0049】図10を用いて本発明の第4の実施例を説
明する。本実施例は、電子制御スロットルバルブ一体型
の燃料気化促進装置101aである。その構成は、電子
制御スロットルバルブ10のバルブ部131の下流側で
あり、吸気集合管11の上流側にヒータを含む伝熱面7
6cを配設し、伝熱面76c下流側に突起225を形成
している。また、燃料噴射弁13は、伝熱面76cに所
定角度β°にて噴射供給されるように伝熱面76cに相
対する位置に取付けられている。さらに、吸気管9内壁
面と電子制御スロットルバルブ10のバルブ部131と
の開閉部は、燃料噴射弁13の取付け側である吸気管9
内壁面のバルブ部131の開閉軌道に沿った曲面部58
にて形成されている。よって、内燃機関1の始動時およ
びアイドル時の比較的吸入空気量が少量の時には、バル
ブ部131開度を小さくし、曲面部58と相対する側の
開口部59より吸入空気26が流れる構成である。
【0050】以上の構成により、燃料噴射弁13から噴
射された燃料噴霧85bは、伝熱面に噴射供給される。
一方、吸気管9の上流側からは、吸入空気26が所定流
速および流量で供給される。ここで、伝熱面上流より供
給される吸入空気26のために伝熱面76cに供給され
た燃料液膜が伸展され薄膜となって形成される。また、
噴霧85b中の微粒化促進された比較的粒径の小さい液
滴は、伝熱面76cに直接付着せずに伝熱面76c下流
に吸入空気26流れにより搬送され、内燃機関1の燃焼
室2へ供給される。また、吸入空気26の流れにのらな
い比較的粒径の粗大な液滴が伝熱面76cに付着するた
めに、伝熱面76cに付着する燃料量が低減でき、燃料
の気化に用いられる消費電力は低減できる。ここで、伝
熱面76c下流側に突起225が形成されているため
に、伝熱面76cに供給付着した粗大な液滴は燃料液膜
となり突起225部で滞留することにより、伝熱面76
cから燃料液膜への熱量の伝達が拡大でき、燃料の気化
促進が図られたのち、内燃機関1の燃焼室2へ搬送され
る。よって、伝熱面76c下流側へ燃料液流の流出を改
善できる。
【0051】図11を用いて本発明の第5の実施例を説
明する。本実施例は、電子制御スロットルバルブ一体型
の燃料気化側新装置101bである。その構成は、第4
の実施例とほぼ同様である。第4の実施例との構成の違
いは、伝熱面76cの下流側に形成した突起225を廃
止したことと、伝熱面76cを電子制御スロットルバル
ブ10のバルブ部131下流側の吸気管9内壁面より、
窪ませた凹形状である伝熱面76dとしたことにある。
よって、吸気管9内壁面と伝熱面76dとは段差226
が形成される。この段差226により、第4の実施例と
同様に燃料を伝熱面76dに燃料液膜を滞留させること
が可能となり、第4の実施例と同様の効果が得られる。
【0052】以上、本発明の実施例につき記載したが、
燃料噴射弁13から噴射供給される燃料噴霧は、微粒化
を促進した噴霧の液滴粒径をできるだけ小さるすること
が伝熱面上に均一に液膜を形成するためには好ましい。
上記実施例では、主に燃料噴射弁13から噴射された燃
料噴霧の微粒化手段として、噴霧に吸入空気の一部を衝
突させることにより微粒化を促進するエアアシスト方式
につき記載したが、微粒化手段は、それに限定するもの
ではない。たとえば、燃料の供給圧力を高圧化した高圧
方式の燃料噴射弁や超音波振動素子に燃料を衝突させる
超音波振動方式の微粒化手段を用いた燃料噴射弁を用い
ることでも本実施例は適用可能である。
【0053】さらに、本実施例の燃料気化促進装置は、
各吸気ポートに燃料噴射弁12を配設した吸気ポート燃
料噴射システムにつき記載したが、それに限定するもの
ではなく、燃焼室2内に直接燃料を噴射する筒内燃料噴
射システムでも本実施例は適用可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ヒータ伝熱面に燃料が
滞留する時間を拡大する手段を設けることにより、ヒー
タから燃料へ伝達する熱量を増大し、燃料の気化量を増
大することができ、ヒータ容量およびヒータ伝熱面積を
拡大することなく、小型な燃料気化促進装置を提供でき
る。そして、自動車用内燃機関の始動性向上、燃費向上
および排気浄化低減を実現できる自動車用内燃機関の燃
料気化促進装置およびこれを搭載した内燃機関を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料気化促進装置を搭載した内燃
機関の一実施例を示す構成図である。
【図2】燃料気化と触媒温度、HC排出量の関係を説明
する図である。
【図3】本発明に係る図1中に示した燃料気化促進装置
の(a)斜視図、(b)正面図、(c)側面図である。
【図4】本発明に係る図3(b)中に示した燃料気化促
進装置C−C断面図である。
【図5】本発明に係る図4中に示した燃料気化促進装置
のE部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る図3(c)中に示した燃料気化促
進装置D−D断面図である。
【図7】本発明に係る燃料気化促進装置の下流絞り比に
よる(a)伝熱部燃料滞留時間、(b)旋回々数、
(c)液流発生限界点の関係を示す図である。
【図8】本発明に係る第2の実施例の燃料気化促進装置
の断面図である。
【図9】本発明に係る第3の実施例の燃料気化促進装置
の断面図である。
【図10】本発明に係る第4の実施例の燃料気化促進装
置の断面図である。
【図11】本発明に係る第5の実施例の燃料気化促進装
置の断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…燃焼室、3…点火プラグ、4…吸気弁、
5…排気弁、8…エアフローセンサ、9…吸気管、10…電
子制御スロットルバルブ、11…吸気集合管、12,13…燃
料噴射弁、21…三元触媒コンバータ、22…バイパス通
路、22a…搬送空気、23a…微粒化空気、25…流量調整
弁、26…吸入空気、33…気化燃料、30…燃料気化促進装
置、 33…気化燃料、50…調圧室、51…旋回ノズル、52
…旋回空気流、55…エアアトマイザ、56…混合室、75…
副通路、76…伝熱面、86…吸入空気の旋回流れ、77…P
TCヒータ、100…燃料気化促進装置、201…溝、220…
突起。
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 浩昭 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 渡邉 研二 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 市原 隆信 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料噴射弁から噴射した燃料噴霧を、
    該燃料噴射弁下流に配設された伝熱部に衝突させ、燃料
    を気化し、該気化燃料を吸気管に供給する燃料気化促進
    装置において、 前記燃料噴射弁より噴射された燃料が伝熱部で滞留する
    時間を拡大する手段を設けたことを特徴とする燃料気化
    促進装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃料気化促進装置におい
    て、前記伝熱部上、もしくは伝熱部下流側に、少なくと
    もひとつ以上の絞りを設けたことを特徴とする燃料気化
    促進装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の燃料気化促進装置におい
    て、前記絞りを、突起もしくは段差形状である構成とし
    たことを特徴とする燃料気化促進装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の燃料気化促進促進装置にお
    いて、前記伝熱部上、もしくは伝熱部下流側に設けた絞
    りもしくは段差は、前記伝熱部を構成する部材と同一の
    部材で構成されたことを特徴とする燃料気化促進装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の燃料気化促進促進装置にお
    いて、前記伝熱部上、もしくは伝熱部下流側に設けた絞
    りもしくは段差は、前記伝熱部を構成する部材と別部材
    で構成されたことを特徴とする燃料気化促進装置。
  6. 【請求項6】液体燃料噴射弁から噴射した燃料噴霧に空
    気を作用させて旋回させる手段を設け、該燃料噴射弁下
    流に配設された伝熱部に燃料噴霧を衝突させ、燃料を気
    化し、該気化燃料を吸気管に供給する燃料気化促進装置
    において、 前記伝熱部での旋回空気流の軸方向速度を低減する手段
    を設けたことを特徴とする燃料気化促進装置。
  7. 【請求項7】スロットルバルブ下流の吸気管に燃料噴射
    弁を配設し、前記燃料噴射弁から噴射した燃料噴霧を、
    該燃料噴射弁下流に配設された伝熱部に衝突させ、燃料
    を気化し、該気化燃料を吸気管に供給する燃料気化促進
    装置において、 前記伝熱部の一部もしくは全体を吸気管内壁面より窪ま
    せて配設したことを特徴とする燃料気化促進装置。
  8. 【請求項8】スロットルバルブ下流の吸気管に燃料噴射
    弁を配設し、前記燃料噴射弁から噴射した燃料噴霧を、
    該燃料噴射弁下流に配設された伝熱部に衝突させ、燃料
    を気化し、該気化燃料を吸気管に供給する燃料気化促進
    装置において、 前記伝熱部もしくは伝熱部下流側に突起を設けたことを
    特徴とする燃料気化促進装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8に記載した燃料気化促進装
    置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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