JP2003301662A - 開閉体の開閉制御装置 - Google Patents

開閉体の開閉制御装置

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JP2003301662A JP2002109966A JP2002109966A JP2003301662A JP 2003301662 A JP2003301662 A JP 2003301662A JP 2002109966 A JP2002109966 A JP 2002109966A JP 2002109966 A JP2002109966 A JP 2002109966A JP 2003301662 A JP2003301662 A JP 2003301662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の構造を複雑化することなく、開閉体の適
切な移動を確保すること 【解決手段】開閉体11を相対的に高トルクで低速移動
可能な低速モードと相対的に低トルクで高速移動可能な
高速モードとに切替可能な駆動モータ14と、開閉体1
1の車両ボデーに対する位置を検出する位置検出手段1
5と、開閉体11が第1所定位置Aに到達した場合に駆
動モータ14を低速モード若しくは高速モードの何れか
一方から他方へモード切替えを行うと共に駆動モータ1
4を制御することによりモード切替え前後の開閉体11
の移動速度を略同一とする制御手段16とを備える構成
としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に形成された
窓や乗降部等の開口に対して、その開口を開閉する窓ガ
ラスやドア等を開閉させる開閉制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両には、パワー式(電動式)の
ウィンドレギュレータ、サンルーフ、スライドドア等が
通常の装備として配設されている。これらのウィンド、
サンルーフ、スライドドア等(開閉体)を電動式の駆動
モータで開閉する場合、全閉位置近傍から全閉位置まで
の閉作動最終段階および、全閉位置から全閉位置近傍ま
での開作動初期段階においては、それ以外の作動と比較
して、開閉に大きな駆動力(トルク)が必要となること
がある。例えば、閉作動最終段階では、開閉体とウェザ
ストリップ等のシールド材との干渉により、大きなトル
クが必要となる場合がある。また、特にスライドドアに
おいては、ドアがスライドするためのレールが、全閉位
置近傍において湾曲する形状となっており、その湾曲部
を移動するために大きなトルクが必要となる。また開作
動初期段階では、寒冷時に開閉体が凍結することがあ
り、その凍結によって大きなトルクが必要となる場合が
ある。従って、開閉装置における駆動モータは、これら
の全閉位置近傍における必要トルクを出力可能でなけれ
ばならない。駆動モータがより大きなトルクを出力する
ための手段の一としては、駆動モータの出力側に減速ギ
アを配設してギア比を大きくすることがあげられる。そ
の結果、駆動モータを大型化することなく必要トルクを
確保することができる。しかしながら、この手段では、
開閉体が全閉位置近傍以外の位置、即ち相対的に小さい
トルクでも移動可能な位置を移動するときでも、必要以
上にトルクを出力することとなる。そして、反面とし
て、開閉体の移動速度が小さくなる。つまり、開閉作動
の適正な移動を確保できないという不具合が生じる。次
に、かかる問題を解決するため手段としては、例えば、
特公平5−048371号公報に示される装置が開示さ
れている。この装置は、駆動モータの出力側に複数の減
速ギアを配設し、必要に応じてこれらの減速ギアの噛み
合いを変更することにより減速比を変更して、出力トル
クを変更するものである。しかしながら、この装置は、
その減速比の変更のために減速ギアの構造が複雑化する
という不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、装置の構造
を複雑化することなく、開閉体の開閉作動の適正な移動
を確保することを技術的課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にて講じられた技術的手段は、車両ボデーに対
して移動することにより該車両ボデーに形成された開口
を開閉する開閉体を制御する開閉制御装置であって、前
記開閉体を相対的に高トルクで低速移動可能な低速モー
ドと相対的に低トルクで高速移動可能な高速モードとに
切替可能な駆動モータと、前記開閉体の前記車両ボデー
に対する位置を検出する位置検出手段と、前記開閉体が
第1所定位置に到達した場合に前記駆動モータを前記低
速モード若しくは前記高速モードの何れか一方から他方
へモード切替えを行うと共に前記駆動モータを制御する
ことによりモード切替え前後の前記開閉体の移動速度を
略同一とする制御手段とを備える構成としたことであ
る。
【0005】この構成では、駆動モータ自身が、高速モ
ードと低速モードとに切替え可能となっている。よっ
て、開閉体が相対的に大きなトルクを必要とすることな
く移動可能な位置を移動する場合は、高速モードを選択
することにより開閉体を高速で移動させることができ
る。そして、開閉体が、移動するために相対的に大きな
トルクを必要とする場合は、低速モードに切替えること
により、必要トルクを確保することができる。そしてそ
の切替えは制御手段が行い、装置の構造は簡易なものと
なる。よって、装置の構造を複雑化することなく、開閉
体の適正な移動を確保することができる。
【0006】更に本構成では次の様な作用ももたらす。
即ち、制御手段が、駆動モータを制御することによりモ
ード切替前後の開閉体の移動速度を略同一としている。
従って、モードが切替わった場合であっても、開閉体の
挙動の乱れが無く、安全性および操作性の面において好
適となっている。
【0007】好ましくは、前記開閉体が前記第1所定位
置より開側の第2所定位置から前記第1所定位置に移動
する間に、前記制御手段が前記駆動モータへの負荷電圧
を制御することにより、モード切替え前後の前記駆動モ
ータの回転速度を略同一とすると良い。
【0008】この構成では、開閉体が第2所定位置から
第1所定位置へ移動する間に、電圧の制御という簡易な
方法によって、モード切替前後の駆動モータの回転速度
を制御し、その結果、開閉体の移動速度を制御すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施の形態においては、開閉制
御装置10として、スライドドア11(開閉体)(図1
示)の移動を制御する装置を説明するが、他にウィンド
レギュレータやサンルーフ等の装置を制御するために用
いても良い。
【0010】図1に基づいて、スライドドア11の構成
について簡単に説明する。スライドドア11は車両ボデ
ー(図示なし)に対して車両前後方向(図1示左右方
向)に移動(スライド)することにより、車両ボデーの
側面に形成された乗降口(開口)(図示なし)を開閉す
るものである。車両ボデーの側面には、乗降口の上下縁
および乗降口より車両後方位置にて、車両前後方向に延
在する3本のレール(アッパレール、ロアレール、セン
タレール)が配設される。図1にはその中のセンタレー
ル12を示している。センタレール12は、車両前方向
(図1示左方向)のB位置において、車両幅内側(図1
示下側)に湾曲している。この湾曲は、スライドドア1
1の閉鎖時に、スライドドア11の後端(図1示右端)
を車両幅内側に引き込むためのものである。センタレー
ル12には、ガイドローラユニット13が配設されてい
る。ガイドローラユニット13は、ブラケット13aお
よびローラ13b、13c等からなる。ブラケット13
aは、ローラ13bおよびローラ13cを介してセンタ
レール13に沿って車両前後方向に移動する。そして、
ブラケット13aの一端(図1示上端)には、スライド
ドア11がブラケット13aに対して揺動自在に固定さ
れている。以上より、スライドドア11は、車両ボデー
に対して移動可能となっている。尚、スライドドア11
は、アッパレール、ロアレールに対しても同様な構成に
て連係されているが、詳細な説明は省略する。
【0011】スライドドア11は、開閉制御装置10
(図2示)によって、その移動が制御される。開閉制御
装置10は、スライドドア11内に配設されるものであ
り、駆動源として、スライドドア11内に固定されたモ
ータ14(駆動モータ)を備えている。尚、車両ボデー
とスライドドア11内の間には、2本のワイヤ(図示な
し)が配策されている。2本のワイヤは、それぞれの一
端が車両ボデーの側面に対して車両前後方向に離れて固
定されており、それぞれの他端はスライドドア11内に
延在してモータ14に連係されている。そして、モータ
14が駆動した場合には、2本のワイヤの一方が、他端
側即ちスライドドア11内に引き込まれる様に移動する
と共に、他方が、一端側即ちスライドドア11内から車
両ボデー側方向に出される様に移動する。以上の構成に
より、スライドドア11は、モータ14の駆動によって
移動する。
【0012】図2に示す様に、開閉制御装置10は、モ
ータ14以外に、回転センサ15(位置検出手段)、制
御回路16(制御手段)、リレー17、電圧調整回路1
8およびバッテリ19を備えている。
【0013】モータ14は、直流モータであって、コモ
ンブラシ14a、高速ブラシ14b、低速ブラシ14c
とを備えている。コモンブラシ14a、高速ブラシ14
bおよび低速ブラシ14cは、コミンテータ14dと摺
接する様に、かつコミンテータ14dの周方向の異なる
位置に配設されている。コモンブラシ14aはバッテリ
19の負極に接続されている。また、高速ブラシ14b
および低速ブラシ14cは、それぞれ、リレー17中の
高速端子17bおよび低速端子17cに接続されてい
る。また、リレー17中の共通端子17aは、電圧調整
回路18を介してバッテリ19の正極に接続されてい
る。
【0014】また、制御回路16は、リレー17と接続
しており、リレー17中の高速端子17bと低速端子1
7cの切替えを制御する。高速端子17bと共通端子1
7aを導通させて高速ブラシ14bとコモンブラシ14
a間を通電した場合、これらのブラシ14b、14a間
に直列接続されたコイルの導体数は相対的に少なく設定
されているため、モータ14は、相対的に低トルクで高
速回転可能な高速モードとなる。逆に、低速端子17c
と共通端子17aを導通させて低速ブラシ14cとコモ
ンブラシ14a間を通電した場合は、これらのブラシ1
4c、14a間に直列接続されたコイルの導体数は相対
的に多く設定されているため、モータ14は、相対的に
高トルクで低速回転可能な低速モードとなる。即ち、制
御回路16は、モータ14のモードを切替えることがで
きる。更に制御回路16は、電圧調整回路18にも接続
している。即ち、制御回路16は、電圧調整回路18を
介して、モータ14への負荷電圧を制御する機能をも備
えている。
【0015】更に、回転センサ15がモータ14に付設
されている。回転センサ15は、制御回路16に接続さ
れており、回転センサ15からの信号が制御回路16に
入力される構成となっている。回転センサ15は、その
出力パルス数によって、スライドドア11の車両ボデー
に対する位置を検出することができる。また、その出力
パルス幅によって、モータ14の回転速度(単位時間あ
たりの回転数)、即ちスライドドア11の車両ボデーに
対する移動速度を検出することもできる。尚、本実施の
形態では、スライドドア11の移動速度をモータ14の
回転数により検出しているが、直接、スライドドア11
の位相の変位から移動速度を検出する構成としても良
い。
【0016】ここで開閉制御装置10による、スライド
ドア11の開閉作動を図3から図5を用いて説明する。
【0017】まず、図3にて、スライドドア11が閉作
動する場合の、各位置における負荷トルクを説明する。
図3に示す様に、スライドドア11が全開位置から所定
位置A(第1所定位置)までは、負荷トルクは一定とな
っている。そして所定位置Aより全閉方向に移動するに
従って、B位置にて負荷トルクTは大きくなり、一端減
少した後、全閉位置付近にて再び増加する。B位置にお
ける負荷トルクの増加は、図1においての、センタレー
ル12のB位置における湾曲に由来するものである。更
に、全閉位置付近での負荷トルクTの増加は、車両ボデ
ーの開口部に配設されたウェザストリップ(図示なし)
等に由来するものである。以上の様に、スライドドア1
1はA位置よりも全閉側においては、全開側より大きい
トルクを必要としている。
【0018】次に、図4に基づいて、スライドドア11
の閉作動における制御回路16の処理フローを説明す
る。
【0019】スライドドア11は、全開位置から、モー
タ14の駆動によって全閉方向へ移動を開始する。全閉
位置から移動を開始した直後は、モータ14は高速モー
ドに設定、即ち高速ブラシ14bへ通電されており、電
圧は最大値Vm(例えば、12V)に設定される。この
状態におけるモータ14の特性(出力トルクと、単位時
間あたりの回転数(以下、単に回転数と称す)との関
係)は、図6に示すXの様になっており、トルクT1、
回転数N1の状態にてモータ14を駆動させる。この状
態においてステップ50では、回転センサ15からの出
力パルス数によってスライドドア11の車両ボデーに対
する位置を読み取る。次にステップ51において、スラ
イドドア11が、電圧制御を開始し始めるべき位置であ
るC位置(第2所定位置)(図3示)より全閉側か否か
を判断する。C位置より全閉側でないと判断されたと
き、即ちスライドドア11がC位置に到達していない場
合はステップ56へ進み、高速ブラシ14bへの通電お
よび電圧Vmを継続する。ステップ51において、スラ
イドドア11がC位より全閉側であると判断されたと
き、即ちスライドドア11がC位置に到達したときはス
テップ52に進みスライドドア11がA位置よりも全閉
側か否かを判断する。ステップ52においてスライドド
ア11がA位置よりも全閉側でないと判断されたとき、
即ちスライドドア11がA位置に到達していないときは
ステップ54に進み、スライドドア11がA位置に到達
した場合のモータ14へ負荷すべき電圧Vaを求める。
このVaの値は、A位置にて高速モードから低速モード
に切替えた場合に、切替え前後のスライドドア11の移
動速度が変化しない様に、切替え前のモータ14を所定
の回転数にて回転させるための値である。このVaの計
算方法については後述する。ステップ54の後はステッ
プ55に進む。ステップ55においては、スライドドア
11がA位置に到達した場合にモータ14の電圧がVa
となる様に、電圧調整回路18を介して、電圧を低下さ
せる制御を実行する。この制御はスライドドア11の位
置に応じて、ほぼリニアに電圧を低下させる。その結
果、モータ14の特性は、A位置においては、図6にお
けるYにシフトする。即ち、C位置からA位置へ移動す
る間に、モータ14の回転数がN1からN2まで減少す
る。
【0020】ステップ52において、スライドドア11
がA位置より全閉側に位置していると判断されたとき、
即ちスライドドア11がA位置に到達したときは、ステ
ップ53に進む。ステップ53においては、モータ14
の電圧を電圧調整回路18を介して最大値Vmに制御す
ると共に、モータ14を低速モードに設定する。即ちリ
レー17中の端子の接続を切替えて低速ブラシ14cへ
通電する。その結果、モータ14の特性は、図6におけ
るZに切替わる。
【0021】以上の処理によって、スライドドア11は
全開位置からA位置までは、モータ14が高速モードに
設定されるため、スライドドア11が、より高速に移動
する。そして、A位置から全閉位置までは、モータ14
が低速モードに設定されるため、モータ14は、より高
トルクを出力可能となり、B位置等における必要トルク
も出力することができる。つまり、開閉制御装置10の
装置を複雑化することなく、適切にスライドドア11の
移動を確保することができる。更に、A位置における切
替えの際、モータ14の特性は図6におけるYの状態か
らZの状態となるが、そのときのモータ14の回転数は
N2にて一定となっている。即ち、A位置でのモードの
切替え前後において、スライドドア11の移動速度はほ
ぼ同一となっているため、スライドドア11の挙動の乱
れが無く、安全性および操作性の面において好適となっ
ている。
【0022】次に、図5に基づいて、スライドドア11
の開作動における制御回路16の処理フローを説明す
る。全閉位置から開作動を開始した直後は、モータ14
は低速モードに設定されており、モータ14の電圧はV
mに設定される。ステップ60においては、回転センサ
15の出力パルス数によってスライドドア11の車両ボ
デーに対する位置を読み取る。次にステップ61におい
ては、スライドドア11がA位置より全開側か否かを判
断する。ステップ61において、スライドドア11がA
位置より全開側でないと判断されたとき、即ちスライド
ドア11がA位置に到達していないときはステップ66
へ進み、モータ14への電圧Vmの設定を継続し、更に
ステップ67にて低速ブラシ14bへの通電、即ち低速
モードの設定を継続する。ステップ61においてスライ
ドドアがA位置より全開側であると判断されたとき、即
ちスライドドア11がA位置に到達したときはステップ
62に進む。ステップ62においては、モータ14の電
圧がVmに達しているか否かが判断される。Vmに達し
ていないときはステップ66に進み、モータ14への電
圧Vmの設定を継続し、更にステップ67にて低速ブラ
シ14bへの通電、即ち低速モードの設定を継続する。
【0023】ステップ62においてモータ14の電圧が
Vmに達していると判断された場合は、ステップ63に
進む。ステップ63では、モータ14を高速モードに切
替えるためにモータ14に負荷すべき電圧Vaを計算す
る。そしてステップ64に進む。ステップ64において
は、モータ14への負荷電圧を電圧調整回路18を介し
てVaに制御すると共に、リレー17中の端子の接続を
切替えて、高速ブラシ14bへの通電を行う。つまり、
モータ14を高速モードへと切替える。この切替えによ
って、モータ14の特性は図6におけるZからYに切替
わる。その後、ステップ65にて、モータ14の電圧を
Vmに設定する。その結果、モータ14の特性は図6に
おけるYからXとなる。
【0024】以上の様に、スライドドア11の開作動に
おいても全閉位置からA位置付近まではモータ14が低
速モードに設定されているため、より高トルクを出力可
能となっている。そしてA位置付近から全開位置まで
は、モータ14が高速モードに設定されているため、ス
ライドドア11が、より高速に移動される。つまり、開
閉制御装置10の装置を複雑化することなく、迅速かつ
適切にスライドドア11を移動させることができる。更
に、A位置付近における切替えの際、モータ14の特性
は図6におけるZの状態からYの状態となるが、そのと
きのモータ14の回転数はN2にて一定となっている。
即ち、開作動においても、A位置付近でのモードの切替
え前後において、スライドドア11の移動速度はほぼ同
一となっているため、スライドドア11の挙動の乱れが
無く、安全性および操作性の面において好適となってい
る。
【0025】次にスライドドア11の閉作動において
の、A位置での電圧Vaの算出方法について説明する。
【0026】図6に示す様に、モータ14が高速モード
であって負荷電圧がVmである場合(X示の場合)およ
び低速モードであって負荷電圧がVmである場合(Z示
の場合)におけるトルク(T)と回転数(N)との関係
は以下の式で表される。a、a、b、bは、各
モードにおける特有のパラメータである。
【0027】 X示の場合:N=aT+b …(1) Z示の場合:N=aT+b …(2) ここで、低速モード(Z示)であって、A位置において
トルクT1を出力する場合のモータ14の回転数N2は
(2)式より以下の様に計算される。
【0028】 N2=aT1+b …(3) 一方、高速モードにおいて、C位置からA位置へ移動す
る間に負荷電圧を変化させた場合の回転数(N)は、
(1)式より、変化後の電圧Vを用いて以下の様に表さ
れる。尚、C位置からA位置への移動する間のトルクは
T1にて一定となっている。
【0029】 N=aT1+b(V/Vm) …(4) つまり、(1)式において負荷電圧が変化した場合は、
回転数Nは、傾きaは変化しないが、切片bが負荷
電圧によって変化するため、(4)式の様になる。
【0030】ここで、A位置での切替え前後におけるス
ライドドア11の移動速度が等しくなるためには、
(4)式にて表されるモータ14の回転数Nが、(3)
式における回転数N2と等しくなる必要がある。よって
A位置における負荷電圧Vaは、(3)、(4)式より
以下の様に計算される。
【0031】 Va=(Vm/b){(a−a)T1+b} …(5) ここで、A位置におけるトルクT1は予め設定されてい
るか、若しくはC位置での回転数N1をより(1)式に
基づいて計算される。
【0032】また、スライドドア11の開作動において
のA位置での負荷電圧Vaも、(5)式に基づいて計算
される。この場合においてのトルクT1も予め設定され
ているか、若しくはA位置での回転数N2より(2)に
基づいて計算される。
【0033】
【発明の効果】本発明では、駆動モータ自身が、高速モ
ードと低速モードとに切替え可能となっている。よっ
て、開閉体が相対的に大きなトルクを必要とすることな
く移動できる位置にある場合は、高速モードを選択する
ことにより開閉体を高速で移動させることができる。そ
して、開閉体がその移動に、相対的に大きなトルクを必
要とする場合は、低速モードに切替えることにより、必
要トルクを確保することができる。そして、切替えは制
御手段が行うものであるため、装置の構造は簡易なもの
となる。よって、装置の構造を複雑化することなく、開
閉体の適切な移動を確保することができる。
【0034】更に、本発明においては、制御手段が、駆
動モータを制御することによりモード切替前後の開閉体
の移動速度を略同一としている。従って、モードが切替
わった場合であっても、開閉体の挙動の乱れが無く、安
全性および操作性の面において好適となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる開閉制御装置を配設したスラ
イドドアのスライドレール構造部分を示す概略図であ
る。
【図2】 本発明にかかる開閉制御装置のシステム構成
図である。
【図3】 スライドドアのドアストロークに対する負荷
トルクの変化を示す図である。
【図4】 本発明にかかる開閉制御装置の閉作動制御の
処理を示すフロー図である。
【図5】 本発明にかかる開閉制御装置の開作動制御の
処理を示すフロー図である。
【図6】 駆動モータのトルク−回転数特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 スライドドア(開閉体) 14 モータ(駆動モータ) 15 回転センサ(位置検出手段) 16 制御回路(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA03 DB03 EA14 EA15 EA16 EB01 EC01 GA10 GB12 GC02 GC06 GD00 GD03 GD07 KA13 KA15 KA16 3D127 AA17 BB00 CC05 DF03 FF03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ボデーに対して移動することにより
    該車両ボデーに形成された開口を開閉する開閉体を制御
    する開閉制御装置であって、 前記開閉体を相対的に高トルクで低速移動可能な低速モ
    ードと相対的に低トルクで高速移動可能な高速モードと
    に切替可能な駆動モータと、 前記開閉体の前記車両ボデーに対する位置を検出する位
    置検出手段と、 前記開閉体が第1所定位置に到達した場合に前記駆動モ
    ータを前記低速モード若しくは前記高速モードの何れか
    一方から他方へモード切替えを行うと共に前記駆動モー
    タを制御することによりモード切替え前後の前記開閉体
    の移動速度を略同一とする制御手段とを備えることを特
    徴とする開閉体の開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉体が前記第1所定位置より開側
    の第2所定位置から前記第1所定位置に移動する間に、
    前記制御手段が前記駆動モータへの負荷電圧を制御する
    ことにより、モード切替え前後の前記駆動モータの回転
    速度を略同一とすることを特徴とする請求項1に記載の
    開閉体の開閉制御装置。
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