JP2003301432A - 路面清掃車におけるごみ掃き上げ装置 - Google Patents

路面清掃車におけるごみ掃き上げ装置

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JP2003301432A
JP2003301432A JP2002109842A JP2002109842A JP2003301432A JP 2003301432 A JP2003301432 A JP 2003301432A JP 2002109842 A JP2002109842 A JP 2002109842A JP 2002109842 A JP2002109842 A JP 2002109842A JP 2003301432 A JP2003301432 A JP 2003301432A
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Japan
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dust
unit
dust sweeping
hopper
sweeping unit
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JP2002109842A
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English (en)
Inventor
Eiichi Matsuzawa
永一 松澤
Toshinori Hiramatsu
利教 平松
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃時に路面の突起物と衝突してもごみ掃き
上げユニットが後方に逃げて損傷せず、一方、車両回送
時にはごみ掃き上げユニットが後方に逃げないようにす
る。 【解決手段】 チェン92を介してごみ掃き上げユニッ
ト50を回送高さ位置S2まで持ち上げると、案内ロー
ラ82が傾斜案内部104から垂直案内部100へ移動
して支持軸82がロックアーム112の背部から後方へ
離れ、ロックアーム112がばね力でロックピン111
に係止する。この状態で清掃車は回送され、回送途中で
急発進が行なわれても,コンベアリフトフレーム30が
ロックアーム112とロックピン111の係合によりホ
ッパ6と一体で揺動しないので、車両がごみ掃き上げユ
ニット50、コンベアリフトフレーム30の慣性で振ら
れることがなく、安定して走行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホッパ後側に、
ごみ運搬手段とそのごみ運搬手段の下端部の後側に対向
して路面の塵埃をごみ搬送手段に向けて掃き上げる主ブ
ラシとを備えたごみ掃き上げユニットを備えた路面清掃
車に関する。
【0002】
【従来の技術】路面清掃車の後輪から後方へのリヤオー
バハング量を小さくする目的で,本願出願人により、ホ
ッパ後側に、ほぼ垂直なごみ運搬手段とそのごみ運搬手
段の下端部の後側に対向して路面の塵埃をごみ搬送手段
に向けて掃き上げる主ブラシとを備えたごみ掃き上げユ
ニットを備えた路面清掃車が提案されている(特願20
00−392090)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のものでは、主ブ
ラシが路面に接地した状態で路面の塵埃などを掃き上げ
るため、清掃中のごみ掃き上げユニットの下端部は路面
に接近している。そのため、路面上に突起物、例えば縁
石など、があると、清掃作業中にごみ掃き上げユニット
の下端がそうした突起物に衝突し,ユニットを破損して
しまうおそれがある。こうした事態を回避するため,突
起物に衝突した時には,ユニット全体が車両後方に後退
移動して逃げるように工夫している。しかし、そのよう
な構造とした時,ごみ掃き上げユニットを路面から持ち
上げた回送状態では,車両が急発進することでユニット
が自体の慣性で後方に逃げてしまい、その結果,車体が
振られて運転性が低下して,安全に回送できない問題が
新たに発生してきた。この発明の課題は、上記のような
ごみ掃き上げユニットの損傷防止構造を備えており、し
かも、車両の回送運行が安全に行ないえる路面清掃車の
掃き上げ装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本
願では、後輪後方に主ブラシを配置し,主ブラシで車両
前方に掃き上げた路面の塵埃をごみ運搬手段で上方に運
び,ごみ運搬手段の上部からごみ運搬手段に対して車両
前側のホッパに排出するようにした路面清掃車におい
て、ホッパの後面に、ごみ運搬手段と主ブラシとを備え
たごみ掃き上げユニットを、主ブラシが路面に接地する
接地位置と路面から離れる位置とで昇降するように備え
ると共に,掃き上げユニット接地位置において路面清掃
中に、路面上の障害物等にユニット下端が衝突した際
に、掃き上げユニットが車両後方に退避移動するように
掃き上げユニットをホッパに取り付け,そのごみ掃き上
げユニットとホッパ間には,両者を係脱可能に結合する
係脱手段を備えたことを特徴とする。
【0005】具体的には、ホッパ後端上部にコンベアリ
フトフレーム上端を車両前後方向に揺動するように支持
し,そのコンベアリフトフレームに上下方向に伸びる案
内軌道を設け、その案内軌道に沿ってごみ掃き上げユニ
ットを移動自在に案内し、そのごみ掃き上げユニットを
前記案内軌道に沿って移動する駆動機構に連結し,ごみ
掃き上げユニットとホッパとの間には、コンベアリフト
フレームを介して両者を係脱可能な係脱手段を備えた。
【0006】これによれば、状態で掃き上げユニットを
接地させて清掃作業を行なっているときに,係脱手段を
解除しておけば路面上の突起物にユニット下端が当接し
ても、ユニットは後方に逃げるため破損しない。また、
清掃作業を終え,車両の回送時には、ごみ掃き上げユニ
ットを回送高さ位置とし,その位置で係脱手段を係止し
てユニットをホッパと一体に結合すれば,車両回送時に
急発進が行なわれても,ごみ掃き上げユニットは後方に
逃げることがないから、車体が振られることがなく、安
全に運行できる。
【0007】係脱手段は、ごみ掃き上げユニットが、主
ブラシが路面に接地する接地位置に下降すると係合が解
除され、ごみ掃き上げユニットが接地位置から上昇する
と係合するように、ごみ掃き上げユニットのコンベアリ
フトフレームに対する移動により係脱するように構成し
てある。
【0008】具体的な係脱手段としては、コンベアリフ
トフレームに回動可能に設けられ,かつ係止方向に付勢
されたロックアームと、ホッパに固定され、前記ロック
アームが下側から係脱するロックピンとから構成され
る。案内軌道はほぼ上下方向の垂直案内部と、その下端
の前方傾斜部とを備えており,その案内軌道にごみ掃き
上げユニットに設けた案内子を昇降案内させ、ごみ掃き
上げユニットには係脱手段の動作部材を設け,ごみ掃き
上げユニットが接地位置となって案内子が前記前方傾斜
部に位置したとき、動作部材がロックアームと係合して
ロックピンに対する係止状態を解除するように構成し
た。
【0009】これらの構成では、ごみ掃き上げユニット
を接地位置に下降すれば,その移動で係脱手段の係合が
外れ,また、接地位置から上昇を開始するとその移動で
係脱手段が係合するため、係脱手段の掛け外しがごみ掃
き上げユニットの昇降で自動的に行なわれ,操作忘れが
ない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す路面清掃車1におい
て、シャーシ2上には、前端部にキャブ3が備えてあ
る。キャブ3の背部位置に、作業用エンジン4、吸引ブ
ロア5などが配置されている。シャーシ2の後端には、
塵埃を収容するホッパ6の後端下部が揺動可能に軸支さ
れている。ホッパ6は、シャーシ2との間に介在された
ホッパリフトシリンダ7により揺動支点8を中心に、後
方にダンプ(傾動)する。ホッパ6は、後輪9の略真上
に配置されている。ホッパ6のキャブ側部分は,前記作
業用エンジン4等を覆うカバーとなっており、ホッパ6
と共に後方にダンプする。前、後輪10,9の間には、
周知の側ブラシ11が設けてあり、路面R上の塵埃等を
車両幅方向中央に掃き寄せた後、ごみ掃き上げユニット
50の主ブラシ66で掃き上げるようになっている。
【0011】ホッパ6は箱状になっており、図2,3に
示すように、非傾動状態で垂直な後面6aには、上下方
向の中間に矩形のごみ投入口15が形成されている。ご
み投入口15の周縁には、全周に亘って気密材16が設
けてある。そのごみ投入口15の下側には、ごみ排出口
17が開口している。ごみ排出口17の外側は、上端を
揺動可能に蝶着した排出ドア18が覆っている。排出ド
ア18はその車幅方向両側の下端に夫々係止ピン19を
備えており,図4に示すように,各係止ピン19に対応
してホッパ6下面に揺動可能に夫々設けた係止レバー2
0を、係脱シリンダ21により、ホッパ6に回動自在に
設けた回動軸24と一体のリンク部材22,23と、リ
ンク部材23と係止レバー20とを繋ぐリンク25を介
して揺動させることにより、係止レバー20が係止ピン
19に係脱するようにしてある。係脱シリンダ21は、
図示しない油圧回路で制御され、通常はピストンロッド
が突出して係止レバー20が係止ピン19に係止された
状態を保って排出ドア18を閉鎖状態に保持し(図4
(a)),ごみ掃き上げユニット50が後述のごみ排出
位置S3に位置すると引き込み動作して,係止レバー2
0を係止ピン19から外して排出ドア18を揺動自在に
するようになっている(図4(b))。
【0012】ホッパ6の後側には,コンベアリフトフレ
ーム30を介してごみ掃き上げユニット50が昇降可能
に取り付けてある。図2,5,6において、コンベアリ
フトフレーム30は、車幅方向の左右において、夫々前
側、後側の上下方向に伸びる、断面がコ字上の軌道部材
31,32の上部が前後方向の揺動アーム33で連結さ
れている。後側の軌道部材32は、揺動アーム33より
さらに上方に一定量突出している。後側の軌道部材32
には、揺動アーム33と同じ高さ位置で後方に枠部材3
4が一体溶着されている。前側の軌道部材31の下端に
は、軌道部材31の前後方向壁31aの直下に、壁31
aの厚みと同じL字形状の下端板35が溶着してあり、
前側軌道部材31の一部を成す。後側の軌道部材32の
下端32Aと、軌道部材31の下端より少し上側位置と
は前後方向の繋ぎ部材36で連結されている。この繋ぎ
部材36は、軌道部材31,32間では車体幅方向内側
に開いたコの字断面であるが、軌道部材32の下端32
Aと対応する部分では,上下の壁部36a,36bが切
除されて垂直壁36cのみとなっており、その垂直壁3
6cは、軌道部材32の前後方向壁32aの直下で前後
方向壁32aと連続して、後側軌道部材の一部を成す。
こうして、前後の軌道部材31,32、揺動アーム3
3、枠部材34、繋ぎ部材36を枠組みされた左右の枠
部(図6では、車両後方から見て右側の枠部37のみを
示している)37、37は,揺動アーム33の基部に近
い部分と、枠部材34の先端部で車幅方向の連結枠3
8,39で連結されると共に,前記前側の軌道部材31
の下端板35間を連結ロッド40で夫々連結されてい
る。左右の枠部37,37には,前記後側の軌道部材3
2の上端にチェン支持ブラケット41が一体に設けてあ
り,そのブラケット41に、ごみ掃き上げユニット50
を昇降させるための駆動機構90の一部を成す2つのチ
ェンスプロケット42,43が夫々回動自在に設けてあ
る。揺動アーム33の前端はホッパ6後部上面左右に設
けた揺動支持軸44に軸支され,コンベアリフトフレー
ム30全体が車両前後方向に揺動支持軸44を中心に揺
動可能となっている。
【0013】左右の枠部37,37の間には,ごみ掃き
上げユニット50が配置される。図3に示すように,ご
み掃き上げユニット50において、ケーシング51は、
前後板52,53、左右側板54,55、上板56を一
体に結合して構成されている。前板下部は、板状の搬送
パドル57の先端の回転軌跡に沿う円弧部に屈曲され、
その下端には前側ゴムフラップ58が接続してある。後
板53の上部は、逆回転パドル59の回転軌跡に沿う円
弧部に屈曲されて上板56に連続している。ケーシング
51の上部には、ホッパ6のごみ投入口15に向けて開
口するごみ投射口60が設けてある。後板53の下部
は、路面Rから所定高さ位置で後方に屈曲された後、路
面Rに向けて円弧状に屈曲され、下端には後側ゴムフラ
ップ61が取り付けてある。左右側板54,55の下端
には、清掃作業時に路面Rに接地するダートシュー62
が取り付けてある。後板53の下部とその部分に対応す
る側板部分、及びこれらの下端に連結されているゴムフ
ラップ58,61と左右のダートシュー62で囲まれた
内側に形成されるブラシ収容部65に、主ブラシ66が
下から上に回転可能に収容されている。主ブラシ66
は、ケーシング51の左右側板54,55に揺動可能に
取り付けた左右のアーム67,67先端に取り付けてあ
り、車両前進時における進行方向の前方に向けて、路面
Rの塵埃などを掃き上げるようになっている。
【0014】ケーシング51の内側には、主ブラシ66
の前方に、清掃状態において路面Rに対してほぼ垂直と
なる垂直周回コンベア(ごみ搬送コンベア)70が配置
されている。垂直周回コンベア70において、上下一対
の回転軸71,71に、車体幅方向両端に夫々スプロケ
ット72が一体に取り付けてある。上下で対応し、組と
なっているスプロケット72の間には、エンドレスチェ
ン73が巻回されている。幅方向左右一対のチェン73
の間には、板状のコンベアスキュージ57の両端が結合
され、チェン73の周回方向に沿って所定ピッチで複数
設けてあり、図示しないコンベアモータにより、図3に
おいて、チェン73を主ブラシ66と同方向に回転させ
るようにしてある。
【0015】ケーシング51の内側には、前記垂直周回
コンベア70の上方となる位置に前記逆回転パドル59
が設けてあり、垂直周回コンベア70で運ばれ、逆回転
パドル59に向けて投射されてきた塵埃を、逆回転パド
ル59で受けて、逆方向に運んでオーバースローで前記
ごみ投射口60からホッパ6のごみ投入口15に投入す
るようになっており、これらの垂直周回コンベア70と
逆回転パドル59によりごみ搬送手段が構成される。図
2,3に示すようにケーシング51には、垂直周回コン
ベア70の上部とほぼ対応する高さの後方外側位置に,
車幅方向に伸びる昇降案内バー80が一体に取り付けて
あり,その案内バー80の、車幅方向両先端には、前記
後側の左右の軌道部材32に対応して,後案内ローラ
(案内子)81が回転自在に支持されている。また、ケ
ーシング51には、その左右側板54,55から、前記
前側の左右の軌道部材31に対応して支持軸(後述の係
脱手段110の動作部材を兼ねる)82が突出され,そ
の支持軸82先端に前案内ローラ(案内子)83が回動
自在に取り付けてある。前案内ローラ83は、前側の軌
道部材31の車幅方向内側に形成されている断面コ字状
でほぼ上下に伸びる案内軌道としての案内溝100に上
下方向に移動自在に案内され,また、後案内ローラ81
は、後側の軌道部材32の車幅方向内側に形成されてい
る断面コ字状で上下に伸びる案内軌道としての案内溝1
01に上下方向に移動自在に案内されている。ケーシン
グ51には、さらに前記前側の軌道部材31に沿って設
けた上下方向に伸びる幅方向位置規制板84に沿って転
動するガイドローラ85が取り付けてあり、ケーシング
51の車幅方向位置が規制されている。これらの構成に
より、ケーシング51、すなわちごみ掃き上げユニット
50は、コンベアリフトフレーム30に対して昇降可能
に備えられている。
【0016】図5,7に示すように,ごみ掃き上げユニ
ット50を昇降させるための駆動機構90は、昇降シリ
ンダ91と、リフトチェン92と、リフトチェン92が
掛け回される動滑車93、前記チェンスプロケット4
2,43を含み,これらは、コンベアリフトフレーム3
0の左右の枠部37,37と対応して,車両の幅方向左
右に夫々1組ずつ設けてある。車両左右の駆動機構90
は同一構造である。まず、ホッパ6上には,左右の軌道
部材31,32と車体幅方向でほぼ同じ位相において、
後方に向かうに連れて僅かに上向きとなるように昇降シ
リンダ91が取り付けてある。昇降シリンダ91のピス
トンロッド94先端には,動滑車93が回転自在に設け
てある。動滑車93の回転支軸95は、左右(車体幅方
向)に突出されており、ホッパ6上面に取り付けたブラ
ケット96の、後方斜め上方に向けて延設されている回
り止めスロット97に沿って斜め方向に進退移動するよ
うになっている。一端を、軌道部材32と一体のチェン
ブラケット41に固定したリフトチェン92が、前記動
滑車93を経て、コンベアリフトフレーム30上部に回
転自在に設けてある前記2つのチェンスプロケット4
3,42を巻回し、ほぼ垂直に下方に伸び、その他端
を、前記昇降案内バー80の車幅方向の一端側に連結し
てある。昇降案内バー80の車幅方向他端側にも、上記
と同一の駆動機構90のリフトチェン92が連結され
る。この構成により、2つの昇降シリンダ91により対
応する動滑車93が動いたストロークの2倍の昇降スト
ロークでごみ掃き上げユニット50が昇降され、主ブラ
シ66が路面Rに接地する接地位置S1(図5)と,清
掃車を回送するときに主ブラシ66を路面Rから持ち上
げる回送高さ位置S2(図8)と、それよりもさらに上
方となって、ごみ掃き上げユニット50の下端部が前記
排出ドア18より上方に位置して,排出ドアが開放可能
となるごみ排出位置S3(図10)との間で昇降できる
ようになっている。
【0017】コンベアリフトフレーム30の前記前後の
軌道部材31,32およびそれらの一部としての下端板
35、繋ぎ部材36の垂直壁36cに設けられた案内溝
100、101(案内軌道)は、夫々軌道部材31,3
2それ自体の断面形状から構成される前後の垂直案内部
102、103と、それらの垂直案内部102,103
の下端部に連続して前方に下がり傾斜するように、下端
板35と垂直壁36cに設けられた傾斜案内部(傾斜案
内壁)104,105とから成る。傾斜案内部104,
105は、それぞれ板材を下端板35、垂直壁36cに
一体溶着して垂直案内部102,103の壁と連続する
ように構成されている。ごみ掃き上げユニット50が接
地位置S1にあるとき、前後の案内ローラ83,81は
夫々対応する案内溝100,101の傾斜案内部10
4,105に位置している(図5)。そのため、垂直案
内部102,103に案内されているときより、車両前
方(ホッパ6側)に位置する。この状態では図3のよう
に、ホッパ6のごみ投入口15と、ごみ掃き上げユニッ
ト50のごみ投射口60とは前後に対向し,かつ、ホッ
パ6のごみ投入口15周囲に設けた気密材16に、ユニ
ット50のごみ投射口60が密着するようになってい
る。この構成により,ごみ回収中は,ごみ投射口60と
ごみ投入口15の間からごみが漏れることが防止され
る。また、接地位置S1からごみ掃き上げユニット50
を上昇させると、案内ローラ83,81が傾斜案内部1
04,105から垂直案内部102,103へと移行す
ることにより、ごみ掃き上げユニット50全体がホッパ
6から後方に離れる方向に移動して、ごみ投入口15、
ごみ投射口60の密着が解除される。
【0018】図8に示すように,ごみ掃き上げユニット
50とホッパ6とを、コンベアリフトフレーム30を介
して係脱自在に連結する係脱手段110において、ホッ
パ6の後部下端には、車両幅方向の両側に夫々ロックピ
ン111が設けてある。各ロックピン111に下側から
係止可能なロックアーム112が、前記下端板35の車
幅方向内側に軸113を中心として揺動自在に支持さ
れ、前記ロックピン111と係止する方向にばね115
で付勢されている。ロックアーム112は,ごみ掃き上
げユニット50が接地位置S1にあって、前側案内溝1
00の傾斜案内部104に案内ローラ83がガイドされ
た状態で、その案内ローラ83を支持している前記支持
軸(動作部材)82に、ロックアーム112背部を押さ
れて,軸113を中心に図5のように反時計方向に回動
してロックピン111との係止が解除されるようになっ
ている。このため、接地状態S1では、コンベアリフト
フレーム30は、ホッパ6との揺動支持軸44を支点に
して後方に揺動自在となる。また、図8のように接地位
置S1からごみ掃き上げユニット50が上昇されて案内
ローラ83が傾斜案内溝104から垂直案内溝102に
案内される状態となると、支持軸(動作部材)82がロ
ックアーム112背部から離れるので,バネ力でロック
ピン111と係合し、コンベアリフトフレーム30(即
ちごみ掃き上げユニット50)とホッパ6とは前後方向
で一体となる。係止状態において、ロックアーム112
に設けたストッパ114が、連結ロッド40に当接して
コンベアリフトフレーム30上端の揺動支持軸44を中
心とした円弧の接線Lで係止するようにしているので、
ロックアーム112が回動せず、確実に係止状態を保つ
ようになっている。
【0019】このような構成において、車両幅方向左右
の昇降シリンダ91のピストンロッド94を伸ばして,
動滑車93を前進ストローク端まで移動させた状態(図
5)では、ごみ掃き上げユニット50の各案内ローラ8
3,81は、案内されている案内溝100,101下端
の傾斜案内部104,105にあり、ごみ掃き上げユニ
ット50は、ホッパ6側に僅かに移動してそのごみ投射
口60がホッパ6のごみ投入口15周囲の気密材16に
圧着して主ブラシ66が路面Rに接地する接地位置S1
にある(図3)。このとき、前側案内ローラ83の支持
軸82がロックアーム112の背部を押し,ロックアー
ム112はロックピン111との係合が解除され、コン
ベアリフトフレーム30は、ごみ掃き上げユニット50
と共に上部の揺動支持軸44を中心に後方に揺動可能で
ある。この状態で側ブラシ11を回転させ,車両側方の
ごみを車両中央に掃き寄せ、掃き寄せられた塵埃を、主
ブラシ66で下側から前方に掃きあげる。掃き上げた塵
埃は、垂直周回コンベア70で上方に運ばれ,逆回転パ
ドル59に向けて投射される。投射された塵埃は、逆回
転パドル59によりオーバースローでごみ投射口60、
ごみ投入口15を経てホッパ6内に投入される。
【0020】清掃作業中には、主ブラシ66が接地して
いる関係で,ブラシ収容部65を含めたごみ掃き上げユ
ニット50の下部は路面Rにごく接近した位置にある。
そのため、清掃中に路面Rの突起物、例えば,縁石ST
などに、ユニット50下部が衝突するような事態が発生
する。このような場合,ごみ掃き上げユニット50がホ
ッパ6に固定であると、その衝突により,ユニット50
下部が損傷する恐れがある。しかし、ここに記載の構成
では,図9に示すようにユニット50下部が突起物ST
に衝突すると,ごみ掃き上げユニット50がコンベアリ
フトフレーム30の案内溝100,101により車両の
前後方向に一体なので、コンベアリフトフレーム30の
揺動支持軸44を中心に後方に揺動して逃げることがで
き、ユニット下部の損傷を防止できる。
【0021】こうして路面Rの清掃作業を終えると,昇
降シリンダ91のピストンロッド94を所定量引き込
み、チェン92を介してごみ掃き上げユニット50を接
地位置S1から離れた回送高さ位置S2(図8)まで持
ち上げる。ごみ掃き上げユニット50が接地位置S1か
ら上昇することで、傾斜案内部104,105にあった
案内ローラ83,81が垂直案内部102,103に移
動し,ロックアーム112の背部から支持軸82が後方
へ離れるので,ロックアーム112がばね力でロックピ
ン111に係止し、コンベアリフトフレーム30とホッ
パ6とが前後方向に一体となる。この状態で清掃車1は
回送されるが、回送途中で急発進が行なわれても,コン
ベアリフトフレーム30がロックアーム112とロック
ピン111の係合によりホッパ6と一体で揺動しないの
で、車両がごみ掃き上げユニット50、コンベアリフト
フレーム30の慣性で振られることがなく、安定して走
行できる。
【0022】次に,ごみ排出場所では、昇降シリンダ9
1のピストンロッド94を最も引き込んで動滑車93を
車両前方位置とすると、チェン92を介してごみ掃き上
げユニット50は、前記回送高さ位置S2よりもさらに
上昇されてごみ排出位置S3まで持ち上げられる(図1
0)。この状態では、ごみ掃き上げユニット50が塞い
だ状態となっていた、ホッパ6後面の排出ドア18が開
放可能となる高さ位置となる。ユニット50がごみ排出
位置S3になると、油圧シリンダ21の作用で,排出ド
ア18を係止していた係止レバー20が、係止ピン19
との係止を外され、排出ドア18は開放自在となる(図
4(b))。このとき、コンベアリフトフレーム30と
ホッパ6とは、前記ロックピン111,ロックアーム1
12が係止状態を保っている。そして、ホッパダンプシ
リンダ7を伸張すると、ホッパ6は、揺動支点8を中心
として,後方に傾斜される。これにより、排出ドア18
がホッパ6内部のごみ重量で開き,ホッパ6内部のゴミ
Dが車両後方に排出される(図11)。
【0023】なお、上記実施形態では、ごみ掃き上げユ
ニット50をほぼ垂直方向に昇降させて接地位置S1と
ごみ排出位置S3との間で移動するようにしたが、ホッ
パ6後端上部にコンベアリフトフレーム30の上端を後
方へ揺動するように取り付け,そのコンベアリフトフレ
ーム30にごみ掃き上げユニット50を接地位置S1と
回送高さ位置S2との間で昇降するように備え,回送高
さ位置S2にごみ掃き上げユニット50を持ち上げた状
態で、コンベアリフトフレーム30全体を、後方に揺動
して上方に持ち上げることによりホッパ6後面下部のご
み排出口17を開放可能としてもよい(図12)。
【0024】
【発明の効果】以上のように本願では、掃き上げユニッ
トを接地させて清掃作業を行なっているときに,係脱手
段を解除しておけば路面上の突起物にユニット下端が当
接しても、ユニットは後方に逃げるため破損しない。ま
た、車両の回送時には、ごみ掃き上げユニットを接地位
置から上方に離れた高さ位置とし,その位置で係脱手段
を係止してユニットをホッパと一体に結合すれば,車両
回送時に急発進が行なわれても,ごみ掃き上げユニット
は後方に逃げることがないから、車体が振られることが
なく、安全に運行できる。また、本願では、ごみ掃き上
げユニットを接地位置に下降すれば,その移動で係脱手
段の係合が外れ,また、接地位置から上方に持ち上げれ
ばその移動で係脱手段が係合するため、係脱手段の掛け
外しがごみ掃き上げユニットの昇降で自動的に行なわ
れ,操作忘れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】路面清掃車の側面図である。
【図2】図1のII視図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】排出ドアの係脱構造を示す図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】回送高さ位置とした状態の、ロックアームとロ
ックピンとの関係を示す図である。
【図9】路面清掃中に突起物と衝突した状態を示す動作
説明図である。
【図10】ごみ排出位置を示す図である。
【図11】後方ダンプ状態を示す図である。
【図12】他の例である。
【符号の説明】
1 路面清掃車 6 ホッパ 6a ホッパの後面 9 後輪 15 ごみ投入口 17 ごみ排出口 30 コンベアリフトフレーム 50 ごみ掃き上げユニット 59 逆回転パドル 60 ごみ投射口 66 主ブラシ 70 垂直周回コンベア 81・83 案内ローラ(案内子) 82 支持軸(動作部材) 90 駆動機構 100・101 案内軌道 104・105 前方傾斜部 110 係脱手段 111 ロックピン 112 ロックアーム S1 接地位置 S2 回送高さ位置 S3 ごみ排出位置 R 路面 D 塵埃

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪後方に主ブラシを配置し,主ブラシ
    で車両前方に掃き上げた路面の塵埃をごみ運搬手段で上
    方に運び,ごみ運搬手段の上部からごみ運搬手段に対し
    て車両前側のホッパに排出するようにした路面清掃車に
    おいて、ホッパの後面に、ごみ運搬手段と主ブラシとを
    備えたごみ掃き上げユニットを、主ブラシが路面に接地
    する接地位置と路面から離れる位置とで昇降するように
    備えると共に,掃き上げユニット接地位置において路面
    清掃中に、路面上の障害物等にユニット下端が衝突した
    際に、掃き上げユニットが車両後方に退避移動するよう
    に掃き上げユニットをホッパに取り付け,そのごみ掃き
    上げユニットとホッパ間には,両者を係脱可能に結合す
    る係脱手段を備えたことを特徴とする路面清掃車におけ
    るごみ掃き上げ装置。
  2. 【請求項2】 ホッパ後端上部にコンベアリフトフレー
    ム上端を車両前後方向に揺動するように支持し,そのコ
    ンベアリフトフレームに上下方向に伸びる案内軌道を設
    け、その案内軌道に沿ってごみ掃き上げユニットを移動
    自在に案内し、そのごみ掃き上げユニットを前記案内軌
    道に沿って移動する駆動機構に連結し,ごみ掃き上げユ
    ニットとホッパとの間には、コンベアリフトフレームを
    介して両者を係脱可能な係脱手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の路面清掃車におけるごみ掃き上げ装
    置。
  3. 【請求項3】 係脱手段は、ごみ掃き上げユニットが、
    主ブラシが路面に接地する接地位置に下降すると係合が
    解除され、ごみ掃き上げユニットが接地位置から上昇す
    ると係合するように、ごみ掃き上げユニットのコンベア
    リフトフレームに対する移動により係脱するように構成
    してあることを特徴とする請求項2記載の路面清掃車に
    おけるごみ掃き上げ装置。
  4. 【請求項4】 係脱手段は,コンベアリフトフレームに
    回動可能に設けられ,かつ係止方向に付勢されたロック
    アームと、ホッパに固定され、前記ロックアームが下側
    から係脱するロックピンとから構成されることを特徴と
    する請求項3記載の路面清掃車におけるごみ掃き上げ装
    置。
  5. 【請求項5】 案内軌道はほぼ上下方向の垂直案内部
    と、その下端の前方傾斜部とを備えており,その案内軌
    道にごみ掃き上げユニットに設けた案内子を昇降案内さ
    せ、ごみ掃き上げユニットには係脱手段の動作部材を設
    け,ごみ掃き上げユニットが接地位置となって案内子が
    前記前方傾斜部に位置したとき、動作部材がロックアー
    ムと係合してロックピンに対する係止状態を解除するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項4記載の路面清掃
    車におけるごみ掃き上げ装置。
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