JP2003301249A - アルミニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法 - Google Patents
アルミニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】特殊な条件を採用せずに実用的な超塑性成形性
を発現させることのできる、アルミニウム合金製高強度
部材の超塑性成形加工方法を提供する。 【解決手段】Al−Mg−Si系合金においてMg、S
i、Sn量および、Cu、Fe、Mn、Cr、Zr、
V、Ti、B量を規定し、かつ平均結晶粒径が15〜1
20μmの合金を、ひずみ速度(dε/ds:/s)が1
0-4/s以上、成形温度(T:K)が733〜853K
で、かつひずみ速度と成形温度とが「ln(dε/d
s)<−65+10ln(T)」の範囲内において15
0%以上の実用的な超塑性伸びを得ることができる。さ
らに超塑性成形加工後、5℃/s以上の冷却速度で20
0℃以下まで冷却して、24時間以内に塗装焼き付け処
理を行うことにより、大きな強度上昇を得ることができ
る。
を発現させることのできる、アルミニウム合金製高強度
部材の超塑性成形加工方法を提供する。 【解決手段】Al−Mg−Si系合金においてMg、S
i、Sn量および、Cu、Fe、Mn、Cr、Zr、
V、Ti、B量を規定し、かつ平均結晶粒径が15〜1
20μmの合金を、ひずみ速度(dε/ds:/s)が1
0-4/s以上、成形温度(T:K)が733〜853K
で、かつひずみ速度と成形温度とが「ln(dε/d
s)<−65+10ln(T)」の範囲内において15
0%以上の実用的な超塑性伸びを得ることができる。さ
らに超塑性成形加工後、5℃/s以上の冷却速度で20
0℃以下まで冷却して、24時間以内に塗装焼き付け処
理を行うことにより、大きな強度上昇を得ることができ
る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車ボディパネ
ル等の難しい成形加工が要求され、しかも焼き付け塗装
処理後に強度が必要とされるような部材に適したアルミ
ニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法に関す
る。
ル等の難しい成形加工が要求され、しかも焼き付け塗装
処理後に強度が必要とされるような部材に適したアルミ
ニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車車体の軽量化手段の一つと
して、アルミニウム合金のボディパネルの適用が進みつ
つあり、中でも熱処理型であるAl-Mg-Si系合金だ
採用される場合が増えている。これは本系合金が自動車
製造工程における塗装焼き付け処理工程を活用して強度
上昇が図れるという塗装焼き付け硬化性を有しているた
めである。しかし、一般にアルミニウム合金は成形加工
性に問題があり、様々な加工方法の検討が行われてい
る。その一つに超塑性現象を活用した加工方法が挙げら
れる。超塑性現象とは、伸びが通常の加工条件では得ら
れない程大きく、かつ変形応力も小さいことが特徴とさ
れている。そこで近年それらの特徴を利用した超塑性合
金実用化のための研究開発が盛んに行われている。
して、アルミニウム合金のボディパネルの適用が進みつ
つあり、中でも熱処理型であるAl-Mg-Si系合金だ
採用される場合が増えている。これは本系合金が自動車
製造工程における塗装焼き付け処理工程を活用して強度
上昇が図れるという塗装焼き付け硬化性を有しているた
めである。しかし、一般にアルミニウム合金は成形加工
性に問題があり、様々な加工方法の検討が行われてい
る。その一つに超塑性現象を活用した加工方法が挙げら
れる。超塑性現象とは、伸びが通常の加工条件では得ら
れない程大きく、かつ変形応力も小さいことが特徴とさ
れている。そこで近年それらの特徴を利用した超塑性合
金実用化のための研究開発が盛んに行われている。
【0003】特に、アルミニウム合金に関しては、軽量
という特徴を有するものの、加工性に問題があることか
ら積極的に開発が行われており、なかでも5000系合
金は適当な強度とともに耐食性や表面処理性に優れてい
ることから注目され、実用化されている合金もある。と
ころで、超塑性現象を発現させるための条件としては、
(1)安定で微細な等軸結晶粒(〜10μm)を有する
合金を、(2)加熱温度TはT>0.5Tm(融点の絶
対温度)、(3)低いひずみ速度(10-4/s〜)での
加工などが適切であると一般的に言われている(例え
ば、大澤、西村:軽金属、39−10(1989)、
P.765−775など)。そこでこれまでには、結晶
粒を微細化すること、高温での加工に際しても熱的に安
定な組織にすること、延性を阻害するキャビティの発生
を抑えること等を指針として、合金開発が行われてき
た。
という特徴を有するものの、加工性に問題があることか
ら積極的に開発が行われており、なかでも5000系合
金は適当な強度とともに耐食性や表面処理性に優れてい
ることから注目され、実用化されている合金もある。と
ころで、超塑性現象を発現させるための条件としては、
(1)安定で微細な等軸結晶粒(〜10μm)を有する
合金を、(2)加熱温度TはT>0.5Tm(融点の絶
対温度)、(3)低いひずみ速度(10-4/s〜)での
加工などが適切であると一般的に言われている(例え
ば、大澤、西村:軽金属、39−10(1989)、
P.765−775など)。そこでこれまでには、結晶
粒を微細化すること、高温での加工に際しても熱的に安
定な組織にすること、延性を阻害するキャビティの発生
を抑えること等を指針として、合金開発が行われてき
た。
【0004】従来、結晶粒径を微細かつ均一にするため
の製造条件には制約が多く、また加工についても低ひず
み速度での加工が要求されてきた。すなわち、超塑性現
象の実用化に対しては、特開昭57−76145号公報
に開示されているような合金として特殊な成分系や、ま
たは特開昭58−81957号公報に開示されているよ
うな特殊な製造条件を必要とするものであり、製造コス
ト面からも望ましいものではなかった。
の製造条件には制約が多く、また加工についても低ひず
み速度での加工が要求されてきた。すなわち、超塑性現
象の実用化に対しては、特開昭57−76145号公報
に開示されているような合金として特殊な成分系や、ま
たは特開昭58−81957号公報に開示されているよ
うな特殊な製造条件を必要とするものであり、製造コス
ト面からも望ましいものではなかった。
【0005】また加工条件も、東:軽金属、39−11
(1989)、P.751−764に記載されているよ
うな低ひずみ速度が必要であることから生産性に対して
も問題があった。しかし、超塑性成形に際して、実用的
には500%や1000%といったような非常に大きな
伸びが要求されることはまれであり、200%程度の伸
びが達成できれば十分である場合が多いことに着目し、
発明者らは特殊な条件を採用せずに製造が容易で、かつ
生産性に優れた超塑性成形を可能とするAl−Mg系合
金板およびその成形方法を特開平8−199272号公
報に提案した。
(1989)、P.751−764に記載されているよ
うな低ひずみ速度が必要であることから生産性に対して
も問題があった。しかし、超塑性成形に際して、実用的
には500%や1000%といったような非常に大きな
伸びが要求されることはまれであり、200%程度の伸
びが達成できれば十分である場合が多いことに着目し、
発明者らは特殊な条件を採用せずに製造が容易で、かつ
生産性に優れた超塑性成形を可能とするAl−Mg系合
金板およびその成形方法を特開平8−199272号公
報に提案した。
【0006】ところが、上述のアルミニウム合金板は非
熱処理型の5000系合金をベースとしているために、
強度が要求されるような部材への適用は困難であった。
本発明者らは、実用的な超塑性成形能は確保して、かつ
適用部材の一層の軽量化を行うために成形後の高強度化
を実現することについて鋭意検討した。その結果、従来
は超塑性現象が認められないとされていた熱処理型の6
000系合金においても、成分、組織、成形方法を限定
すれば、特開平8−199272号公報における発明合
金に近い超塑性が発現し得ることを見出し、伸び150
%以上という、実用的な超塑性成形を可能とし、さらに
超塑性成形後にT6処理等の適切な熱処理を施すことに
よって、引張強度300MPa以上の高い強度を得るこ
とができる熱処理型アルミニウム合金を、特開平11−
131165号公報に提案した。ここでT6処理とは、
溶体化処理後人工時効硬化処理したものを意味する。
熱処理型の5000系合金をベースとしているために、
強度が要求されるような部材への適用は困難であった。
本発明者らは、実用的な超塑性成形能は確保して、かつ
適用部材の一層の軽量化を行うために成形後の高強度化
を実現することについて鋭意検討した。その結果、従来
は超塑性現象が認められないとされていた熱処理型の6
000系合金においても、成分、組織、成形方法を限定
すれば、特開平8−199272号公報における発明合
金に近い超塑性が発現し得ることを見出し、伸び150
%以上という、実用的な超塑性成形を可能とし、さらに
超塑性成形後にT6処理等の適切な熱処理を施すことに
よって、引張強度300MPa以上の高い強度を得るこ
とができる熱処理型アルミニウム合金を、特開平11−
131165号公報に提案した。ここでT6処理とは、
溶体化処理後人工時効硬化処理したものを意味する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の熱処理
型アルミニウム合金では、超塑性成形加工の後、溶体化
処理を行い、さらに人工時効硬化処理を行うことによっ
て大幅な高強度化は可能であるが、工程が増えてしまい
製造コスト面からは望ましいものではなかった。そこ
で、本発明は、超塑性成形後に別途溶体化処理および人
工時効処理を行わなくても、自動車製造工程等において
通常行われるような塗装焼き付け処理を活用して高強度
化が図れるアルミニウム合金の超塑性成形加工方法を提
供することを課題とする。
型アルミニウム合金では、超塑性成形加工の後、溶体化
処理を行い、さらに人工時効硬化処理を行うことによっ
て大幅な高強度化は可能であるが、工程が増えてしまい
製造コスト面からは望ましいものではなかった。そこ
で、本発明は、超塑性成形後に別途溶体化処理および人
工時効処理を行わなくても、自動車製造工程等において
通常行われるような塗装焼き付け処理を活用して高強度
化が図れるアルミニウム合金の超塑性成形加工方法を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者らは、先ず超塑性
成形温度が溶体化処理温度域とほぼ重なること、加工後
の冷却速度を制御すれば溶体化処理と同等の効果が得ら
れることに着目した。しかし、上述の方法で超塑性成形
加工・冷却を行ったとしても、それだけでは、国内で標
準的な170℃(443K)〜180℃(453K)で
20〜30分程度の低温で短時間の塗装焼き付け処理条
件においては、冷却後30分程度の短時間の内に塗装焼
き付け処理を行わなければ、十分な強度上昇は得られな
い。そこで、この超塑性成形加工から塗装焼き付け処理
までの厳しい時間的制約を、Sn添加により24時間と
大幅に緩和することを可能として、本発明を完成するに
至った。
成形温度が溶体化処理温度域とほぼ重なること、加工後
の冷却速度を制御すれば溶体化処理と同等の効果が得ら
れることに着目した。しかし、上述の方法で超塑性成形
加工・冷却を行ったとしても、それだけでは、国内で標
準的な170℃(443K)〜180℃(453K)で
20〜30分程度の低温で短時間の塗装焼き付け処理条
件においては、冷却後30分程度の短時間の内に塗装焼
き付け処理を行わなければ、十分な強度上昇は得られな
い。そこで、この超塑性成形加工から塗装焼き付け処理
までの厳しい時間的制約を、Sn添加により24時間と
大幅に緩和することを可能として、本発明を完成するに
至った。
【0009】発明者らも特開平9―53161号公報等
で開示しているような、Sn添加により塗装焼き付け硬
化性を有するAl-Mg-Si系合金板の製造方法を提案
した。これは板製造工程における溶体化処理から100
℃前後の予備時効処理までの時間制約を緩和する方法に
ついてのものであり、超塑性成形により部品加工を行っ
た場合の塗装焼き付け硬化性までは想定したものではな
い。本発明の要旨は以下の通りである。 (1)質量%で(以下同じ)、Mg:0.3〜1.1
%、Si:0.4〜1.5%、Sn:0.01〜0.3を
含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなり、不可
避純物のうちFeは0.15%以下であり、平均結晶粒
径が15〜120μmであるアルミニウム合金を、ひず
み速度(dε/ds:/s)と成形加工温度(T:K)と
が、次式の関係 ln(dε/ds)<−65+10ln(T) ただし、dε/ds≧10-4/s、T=733〜853K を満たす範囲で伸び150%以上となる成形加工を行っ
た後、5℃/s以上の冷却速度で200℃(473K)
以下まで冷却して、24時間以内に塗装焼き付け処理を
行うことを特徴とする、アルミニウム合金製高強度部材
の超塑性成形加工方法。
で開示しているような、Sn添加により塗装焼き付け硬
化性を有するAl-Mg-Si系合金板の製造方法を提案
した。これは板製造工程における溶体化処理から100
℃前後の予備時効処理までの時間制約を緩和する方法に
ついてのものであり、超塑性成形により部品加工を行っ
た場合の塗装焼き付け硬化性までは想定したものではな
い。本発明の要旨は以下の通りである。 (1)質量%で(以下同じ)、Mg:0.3〜1.1
%、Si:0.4〜1.5%、Sn:0.01〜0.3を
含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなり、不可
避純物のうちFeは0.15%以下であり、平均結晶粒
径が15〜120μmであるアルミニウム合金を、ひず
み速度(dε/ds:/s)と成形加工温度(T:K)と
が、次式の関係 ln(dε/ds)<−65+10ln(T) ただし、dε/ds≧10-4/s、T=733〜853K を満たす範囲で伸び150%以上となる成形加工を行っ
た後、5℃/s以上の冷却速度で200℃(473K)
以下まで冷却して、24時間以内に塗装焼き付け処理を
行うことを特徴とする、アルミニウム合金製高強度部材
の超塑性成形加工方法。
【0010】(2)前記アルミニウム合金が、さらに、
Mn:0.03〜0.4%、Cr:0.01〜0.1%、
Zr:0.01〜0.1%、 V :0.01〜0.1%、
Ti:0.005〜0.1%、 B :0.005〜0.0
5%のうちの一種または二種以上を含有することを特徴
とする、上記(1)に記載のアルミニウム合金製高強度
部材の超塑性成形加工方法。 (3)前記アルミニウム合金が、さらに、0.1〜0.
8%のCuを含有することを特徴とする、上記(1)ま
たは(2)に記載のアルミニウム合金製高強度部材の超
塑性成形加工方法。
Mn:0.03〜0.4%、Cr:0.01〜0.1%、
Zr:0.01〜0.1%、 V :0.01〜0.1%、
Ti:0.005〜0.1%、 B :0.005〜0.0
5%のうちの一種または二種以上を含有することを特徴
とする、上記(1)に記載のアルミニウム合金製高強度
部材の超塑性成形加工方法。 (3)前記アルミニウム合金が、さらに、0.1〜0.
8%のCuを含有することを特徴とする、上記(1)ま
たは(2)に記載のアルミニウム合金製高強度部材の超
塑性成形加工方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の合金組成、超塑性
加工条件等の限定理由を説明する。まず、本発明におけ
る合金組成の限定理由について述べる。MgおよびSi
は、以下に記述する加工条件における超塑性成形性の確
保、ならびに成形加工後、塗装焼き付け処理等を行った
後の強度上昇に寄与する必須の基本合金成分であり、M
g:0.3〜1.1%、Si:0.4〜1.5%を含有
させる。Mg:0.3%未満、Si:0.4%未満では
上述の効果に乏しく、Mg:1.1%超、Si:1.5
%超では、超塑性成形性と下記のSn添加による塗装焼
き付け硬化性の両立ができなくなる。
加工条件等の限定理由を説明する。まず、本発明におけ
る合金組成の限定理由について述べる。MgおよびSi
は、以下に記述する加工条件における超塑性成形性の確
保、ならびに成形加工後、塗装焼き付け処理等を行った
後の強度上昇に寄与する必須の基本合金成分であり、M
g:0.3〜1.1%、Si:0.4〜1.5%を含有
させる。Mg:0.3%未満、Si:0.4%未満では
上述の効果に乏しく、Mg:1.1%超、Si:1.5
%超では、超塑性成形性と下記のSn添加による塗装焼
き付け硬化性の両立ができなくなる。
【0012】Snは、超塑性成形後の室温放置中の溶質
原子クラスター形成を抑制する効果を持つ。この溶質原
子クラスターが存在すると塗装焼き付け処理時の強度上
昇に寄与するGPゾーンの形成が阻害されてしまうため
に、Snを0.01〜0.3%添加する。Snが0.01
%未満では上述の効果が不十分であり、0.3%超では
その効果は増大しないだけでなく、Alとの間で金属間
化合物を形成して超塑性成形時にキャビティを発生させ
やすくし、超塑性成形性が低下してしまう。Feは一般
に不純物として混入するが、混入するとAl−Fe−S
i等の金属間化合物が形成され、超塑性成形時にキャビ
ティを発生させやすくして超塑性成形を阻害する。そこ
で混入許容範囲は0.15%以下とする。
原子クラスター形成を抑制する効果を持つ。この溶質原
子クラスターが存在すると塗装焼き付け処理時の強度上
昇に寄与するGPゾーンの形成が阻害されてしまうため
に、Snを0.01〜0.3%添加する。Snが0.01
%未満では上述の効果が不十分であり、0.3%超では
その効果は増大しないだけでなく、Alとの間で金属間
化合物を形成して超塑性成形時にキャビティを発生させ
やすくし、超塑性成形性が低下してしまう。Feは一般
に不純物として混入するが、混入するとAl−Fe−S
i等の金属間化合物が形成され、超塑性成形時にキャビ
ティを発生させやすくして超塑性成形を阻害する。そこ
で混入許容範囲は0.15%以下とする。
【0013】なお、本発明合金においては、Mn、C
r、Zr、V、Ti、Bのうち一種以上を含有させるこ
とができる。Mn、Cr、Zr、Vは、超塑性成形時
に、結晶粒径の異常成長を防止する効果を有する。M
n:0.03%未満、Cr、Zr、Vいずれの元素も0.
01%未満では、上記の効果が十分に得られない。また
Mnを0.4%超添加すると、Al6MnやFe、Si
と金属間化合物を形成し、超塑性成形時にキャビティが
生成されやすくなる。またCr、Zr、Vをいずれも
0.1%を超えて添加すると同様に金属間化合物が形成
され、超塑性成形時にキャビティが生成されやすくな
る。そこでMn:0.03〜0.4%、Cr:0.01〜
0.1%、Zr:0.01〜0.1%、 V :0.01〜
0.1%と規定した。
r、Zr、V、Ti、Bのうち一種以上を含有させるこ
とができる。Mn、Cr、Zr、Vは、超塑性成形時
に、結晶粒径の異常成長を防止する効果を有する。M
n:0.03%未満、Cr、Zr、Vいずれの元素も0.
01%未満では、上記の効果が十分に得られない。また
Mnを0.4%超添加すると、Al6MnやFe、Si
と金属間化合物を形成し、超塑性成形時にキャビティが
生成されやすくなる。またCr、Zr、Vをいずれも
0.1%を超えて添加すると同様に金属間化合物が形成
され、超塑性成形時にキャビティが生成されやすくな
る。そこでMn:0.03〜0.4%、Cr:0.01〜
0.1%、Zr:0.01〜0.1%、 V :0.01〜
0.1%と規定した。
【0014】一方、BはTiと共存して、結晶粒の均質
化を促進する効果を有する。Ti:0.005未満、
B:0.005%未満では上述の効果が乏しく、Ti:
0.1%超、B:0.05%超ではTiB2が生成し、
キャビティが形成されやすくなり、超塑性成形を阻害す
る。したがってTi、Bの添加量は、Ti:0.005
〜0.1%、B:0.005〜0.05%とした。
化を促進する効果を有する。Ti:0.005未満、
B:0.005%未満では上述の効果が乏しく、Ti:
0.1%超、B:0.05%超ではTiB2が生成し、
キャビティが形成されやすくなり、超塑性成形を阻害す
る。したがってTi、Bの添加量は、Ti:0.005
〜0.1%、B:0.005〜0.05%とした。
【0015】さらに本発明合金においては、必要に応じ
てCuを含有させてもよい。Cuは加工後、塗装焼き付
け処理を行ったときの強度を上昇させるのに有効であ
る。0.1%未満でのその効果は不十分であり、0.8
%を超えてCuを含有させると結晶粒界上に析出してキ
ャビティが発生しやすくなり、超塑性成形性が阻害され
る。そこでCuの添加量は、0.1〜0.8%とした。
またCuは耐食性を阻害するので、耐食性が要求される
場合には、0.35%以下とすることが好ましい。
てCuを含有させてもよい。Cuは加工後、塗装焼き付
け処理を行ったときの強度を上昇させるのに有効であ
る。0.1%未満でのその効果は不十分であり、0.8
%を超えてCuを含有させると結晶粒界上に析出してキ
ャビティが発生しやすくなり、超塑性成形性が阻害され
る。そこでCuの添加量は、0.1〜0.8%とした。
またCuは耐食性を阻害するので、耐食性が要求される
場合には、0.35%以下とすることが好ましい。
【0016】次に、平均結晶粒径を規定する理由を説明
する。従来、超塑性を発現させるためには結晶粒径は微
細化させることが一般的であると報告されている(例え
ば、馬場、吉田:塑性と加工、27−302(198
6)、P333−338など)。しかし、本発明者らが
鋭意検討した結果、生産性の高い超塑性成形加工を可能
とするには、従来の知見よりも大きい結晶粒径、すなわ
ち15〜120μmの範囲で良いことが判明した。さら
に、本発明合金を用いて超塑性成形を可能とする加工条
件の範囲を規定する理由について説明する。
する。従来、超塑性を発現させるためには結晶粒径は微
細化させることが一般的であると報告されている(例え
ば、馬場、吉田:塑性と加工、27−302(198
6)、P333−338など)。しかし、本発明者らが
鋭意検討した結果、生産性の高い超塑性成形加工を可能
とするには、従来の知見よりも大きい結晶粒径、すなわ
ち15〜120μmの範囲で良いことが判明した。さら
に、本発明合金を用いて超塑性成形を可能とする加工条
件の範囲を規定する理由について説明する。
【0017】実用的な超塑性成形として必要な伸びは、
成形後の強度確保のために最小限の板厚が必要であるこ
とから、例えば500%以上の大きな超塑性伸びは必要
とはされず、破断までの全伸びで150%程度以上の伸
びがあればほぼ必要十分である場合が多い。そこで本発
明者らは、熱処理型アルミニウム合金を中心に、高生産
性を可能とする高いひずみ速度で実用的な超塑性伸びを
有する合金板について鋭意検討を行い、合金組成と結晶
粒径を前述のように規定したアルミニウム合金板を下記
の加工条件の範囲内で成形すれば、本発明の目的である
150%以の超塑性伸びが得られることを見出した。
成形後の強度確保のために最小限の板厚が必要であるこ
とから、例えば500%以上の大きな超塑性伸びは必要
とはされず、破断までの全伸びで150%程度以上の伸
びがあればほぼ必要十分である場合が多い。そこで本発
明者らは、熱処理型アルミニウム合金を中心に、高生産
性を可能とする高いひずみ速度で実用的な超塑性伸びを
有する合金板について鋭意検討を行い、合金組成と結晶
粒径を前述のように規定したアルミニウム合金板を下記
の加工条件の範囲内で成形すれば、本発明の目的である
150%以の超塑性伸びが得られることを見出した。
【0018】先ず、ひずみ速度dε/dsは生産性の観
点から、dε/ds≧10-4/sとした。ひずみ速度dε
/ds<10-4/sであると、加工に時間を要しすぎ、実
用的ではない。次に加工温度Tは733〜833Kとし
た。また、733K以下の温度では、実用的な超塑性現
象と、溶体化効果が十分には得られない。833Kより
も高いと加工中に結晶粒径が粗大化してしまい、適切な
超塑性成形が行えなくなる。またひずみ速度と加工温度
に応じて、ひずみ速度(dε/ds:/s)と成形温度
(T:K)とが、 ln(dε/ds)<−65+10ln(T) を満たすようにすると、変形抵抗が軽減でき、超塑性成
形が有利に行えることを実験的に見出した。
点から、dε/ds≧10-4/sとした。ひずみ速度dε
/ds<10-4/sであると、加工に時間を要しすぎ、実
用的ではない。次に加工温度Tは733〜833Kとし
た。また、733K以下の温度では、実用的な超塑性現
象と、溶体化効果が十分には得られない。833Kより
も高いと加工中に結晶粒径が粗大化してしまい、適切な
超塑性成形が行えなくなる。またひずみ速度と加工温度
に応じて、ひずみ速度(dε/ds:/s)と成形温度
(T:K)とが、 ln(dε/ds)<−65+10ln(T) を満たすようにすると、変形抵抗が軽減でき、超塑性成
形が有利に行えることを実験的に見出した。
【0019】さらに、超塑性成形後に冷却して過飽和固
溶体を得るには、5℃/s以上の冷却速度で200℃
(473K)以下まで冷却すればよい。5℃/s未満の
冷却速度では、冷却中に溶質元素が平衡相βや、中間相
β’として析出してしまい、十分な固溶量が得られない
ためである。なお200℃より低い温度域で5℃/s未
満で冷却された場合は、逆に強度上昇効果の大きいGP
ゾーンが形成されるために、成形品の強度確保には有利
に働く。次に、超塑性成形・冷却後に24時間以内に塗
装焼き付け処理を行うことにより、焼き付け硬化性が得
られる。24時間を越えると、Sn添加により超塑性成
形後の室温放置中の溶質原子クラスター形成量が増えて
しまい、塗装装焼き付け硬化性が得られなくなってしま
う。超塑性成形・冷却から塗装焼き付けまでの室温放置
時間は、大きな強度上昇を得るためには短いほど好まし
い。
溶体を得るには、5℃/s以上の冷却速度で200℃
(473K)以下まで冷却すればよい。5℃/s未満の
冷却速度では、冷却中に溶質元素が平衡相βや、中間相
β’として析出してしまい、十分な固溶量が得られない
ためである。なお200℃より低い温度域で5℃/s未
満で冷却された場合は、逆に強度上昇効果の大きいGP
ゾーンが形成されるために、成形品の強度確保には有利
に働く。次に、超塑性成形・冷却後に24時間以内に塗
装焼き付け処理を行うことにより、焼き付け硬化性が得
られる。24時間を越えると、Sn添加により超塑性成
形後の室温放置中の溶質原子クラスター形成量が増えて
しまい、塗装装焼き付け硬化性が得られなくなってしま
う。超塑性成形・冷却から塗装焼き付けまでの室温放置
時間は、大きな強度上昇を得るためには短いほど好まし
い。
【0020】
【実施例】(実施例1)実施例に基づき、本発明を具体
的に説明する。表1に示すアルミニウム合金について、
それぞれ常法にしたがってDC鋳造法により鋳造を行
い、得られた鋳塊に530℃(803K)で5時間の均
質化処理を施してから、熱間圧延および冷間圧延を行っ
て、厚さ1mmの圧延板とした後、熱処理を施し、同じ
く表1に示すような平均結晶粒径に調整した。このとき
の結晶粒径は、板厚中心部の圧延方向の断面組織写真を
100倍で撮影し、切片法により平均切片長を求めて平
均結晶粒径とした。これらの合金板の超塑性伸びを調べ
るために表2に示す温度およびひずみ速度の条件でJI
S5号試験片を用いて引張試験を行った。
的に説明する。表1に示すアルミニウム合金について、
それぞれ常法にしたがってDC鋳造法により鋳造を行
い、得られた鋳塊に530℃(803K)で5時間の均
質化処理を施してから、熱間圧延および冷間圧延を行っ
て、厚さ1mmの圧延板とした後、熱処理を施し、同じ
く表1に示すような平均結晶粒径に調整した。このとき
の結晶粒径は、板厚中心部の圧延方向の断面組織写真を
100倍で撮影し、切片法により平均切片長を求めて平
均結晶粒径とした。これらの合金板の超塑性伸びを調べ
るために表2に示す温度およびひずみ速度の条件でJI
S5号試験片を用いて引張試験を行った。
【表1】
【0021】さらに、塗装焼き付け硬化性を調べるため
に、表2に示す温度にて溶体化処理を行い、10℃/s
の冷却速度で100℃(373K)までの冷却し、20
時間後に175℃(448K)で30分の塗装焼き相当
の熱処理を行い、引張試験を行って0.2%耐力を評価
した。5000系超塑性材の超塑性加工後の0.2%耐
力が高々140MPa程度であることから、150MP
a以上を良好な塗装焼き付け硬化性と判定した。
に、表2に示す温度にて溶体化処理を行い、10℃/s
の冷却速度で100℃(373K)までの冷却し、20
時間後に175℃(448K)で30分の塗装焼き相当
の熱処理を行い、引張試験を行って0.2%耐力を評価
した。5000系超塑性材の超塑性加工後の0.2%耐
力が高々140MPa程度であることから、150MP
a以上を良好な塗装焼き付け硬化性と判定した。
【表2】
表2における本発明例No.1〜11は、いずれも合金成
分および結晶粒径が本発明で規定する範囲内にあり、か
つ本発明で規定する加工条件において引張加工した例で
ある。これらは、いずれも150%を超える超塑性伸び
を示した。また、塗装焼き付けに相当する175℃(4
48K)で30分の熱処理後の0.2%耐力も150M
Pa以上を良好な塗装焼き付け硬化性を示している。
分および結晶粒径が本発明で規定する範囲内にあり、か
つ本発明で規定する加工条件において引張加工した例で
ある。これらは、いずれも150%を超える超塑性伸び
を示した。また、塗装焼き付けに相当する175℃(4
48K)で30分の熱処理後の0.2%耐力も150M
Pa以上を良好な塗装焼き付け硬化性を示している。
【0022】これに対して比較例No.12〜14は、合
金成分および結晶粒径が本発明で規定する範囲内である
が、本発明で規定する加工条件を満たさなかったため
に、150%以上の伸びが得られなかった。比較例No.
14はさらに塗装焼き付け硬化性も著しく低かった。一
方、比較例No.15〜19は、合金成分が本発明で規定
する範囲外であるために、本発明で規定する加工条件を
満たしていても、150%以上の伸びが得られず、また
このうちNo.15〜17は塗装焼き付け硬化性も150
MPaに達しなかった比較例No.20は、Sn以外の合
金成分、結晶粒径および加工条件は本発明で規定される
範囲内であるため、150%以上の伸びが得られている
が、塗装焼き付け硬化性が150MPaに達しなかっ
た。
金成分および結晶粒径が本発明で規定する範囲内である
が、本発明で規定する加工条件を満たさなかったため
に、150%以上の伸びが得られなかった。比較例No.
14はさらに塗装焼き付け硬化性も著しく低かった。一
方、比較例No.15〜19は、合金成分が本発明で規定
する範囲外であるために、本発明で規定する加工条件を
満たしていても、150%以上の伸びが得られず、また
このうちNo.15〜17は塗装焼き付け硬化性も150
MPaに達しなかった比較例No.20は、Sn以外の合
金成分、結晶粒径および加工条件は本発明で規定される
範囲内であるため、150%以上の伸びが得られている
が、塗装焼き付け硬化性が150MPaに達しなかっ
た。
【0023】(実施例2)表1中の本発明合金板A1お
よびA3に対して、超塑性現象が発現する成形温度にて
10分保持した後、保持後200℃(473K)までの
冷却速度、室温での放置時間を変えて、175℃(44
8K)で30分の塗装焼き相当の熱処理を行い、引張試
験を行って機械的性質を評価した。成形温度等の条件お
よび機械的性質の評価結果を表3に示す。
よびA3に対して、超塑性現象が発現する成形温度にて
10分保持した後、保持後200℃(473K)までの
冷却速度、室温での放置時間を変えて、175℃(44
8K)で30分の塗装焼き相当の熱処理を行い、引張試
験を行って機械的性質を評価した。成形温度等の条件お
よび機械的性質の評価結果を表3に示す。
【表3】
本発明例No.1、2は冷却速度および室温放置時間が本
発明内であるため、150MPa以上の塗装焼き付け硬
化性を示した。比較例No.3は室温放置時間は本発明で
規定する範囲内であるが、冷却速度が本発明の範囲外で
あるため、十分な塗装焼き付け硬化性が得られなかっ
た。
発明内であるため、150MPa以上の塗装焼き付け硬
化性を示した。比較例No.3は室温放置時間は本発明で
規定する範囲内であるが、冷却速度が本発明の範囲外で
あるため、十分な塗装焼き付け硬化性が得られなかっ
た。
【0024】また本発明例No.4〜6は冷却速度および
室温放置時間が本発明内であり、150MPa以上の塗
装焼き付け硬化性が得られた。中でも特にNo.4、5は
溶体化効果の高い高温の成形温度と短時間の室温放置に
より、極めて良好な塗装焼き付け硬化性を示した。一
方、比較例No.7は、室温放置時間が本発明で規定する
範囲外であったため、十分な塗装焼き付け硬化性が得ら
れなかった。本発明例No.8は、冷却速度および室温放
置時間が本発明内であり、150MPa以上の塗装焼き
付け硬化性が得られている。しかし比較例No.9は冷却
速度が、比較例No.10では冷却速度と室温放置時間と
もに本発明で規定する範囲外の条件であるため、塗装焼
き付け硬化性が低かった。
室温放置時間が本発明内であり、150MPa以上の塗
装焼き付け硬化性が得られた。中でも特にNo.4、5は
溶体化効果の高い高温の成形温度と短時間の室温放置に
より、極めて良好な塗装焼き付け硬化性を示した。一
方、比較例No.7は、室温放置時間が本発明で規定する
範囲外であったため、十分な塗装焼き付け硬化性が得ら
れなかった。本発明例No.8は、冷却速度および室温放
置時間が本発明内であり、150MPa以上の塗装焼き
付け硬化性が得られている。しかし比較例No.9は冷却
速度が、比較例No.10では冷却速度と室温放置時間と
もに本発明で規定する範囲外の条件であるため、塗装焼
き付け硬化性が低かった。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、実用上ほぼ十分な超塑性成形性を有し、かつ、
塗装焼き付け硬化性を有するアルミニウム合金を適用し
た高強度部材の加工方法を提供することができるなど、
産業上有用な著しい効果を奏する。
よれば、実用上ほぼ十分な超塑性成形性を有し、かつ、
塗装焼き付け硬化性を有するアルミニウム合金を適用し
た高強度部材の加工方法を提供することができるなど、
産業上有用な著しい効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C22F 1/00 623 C22F 1/00 623
630 630A
630K
631 631Z
683 683
692 692A
692B
694 694A
694B
Claims (3)
- 【請求項1】 質量%で(以下同じ)、 Mg:0.3〜1.1% Si:0.4〜1.5% Sn:0.01〜0.3 を含有し、残部はAlおよび不可避不純物からなり、不
可避純物のうちFeは0.15%以下であり、平均結晶
粒径が15〜120μmであるアルミニウム合金を、ひ
ずみ速度(dε/ds:/s)と成形加工温度(T:K)
とが、次式の関係ln(dε/ds)<−65+10l
n(T) ただし、dε/ds≧10-4/s、T=733〜853K を満たす範囲で伸び150%以上となる成形加工を行っ
た後、5℃/s以上の冷却速度で200℃(473K)
以下まで冷却して、24時間以内に塗装焼き付け処理を
行うことを特徴とする、アルミニウム合金製高強度部材
の超塑性成形加工方法。 - 【請求項2】 前記アルミニウム合金が、さらに、 Mn:0.03〜0.4% Cr:0.01〜0.1% Zr:0.01〜0.1% V :0.01〜0.1% Ti:0.005〜0.1% B :0.005〜0.05% のうちの一種または二種以上を含有することを特徴とす
る、請求項1に記載のアルミニウム合金製高強度部材の
超塑性成形加工方法。 - 【請求項3】 前記アルミニウム合金が、さらに、0.
1〜0.8%のCuを含有することを特徴とする、請求
項1または請求項2に記載のアルミニウム合金製高強度
部材の超塑性成形加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002109953A JP2003301249A (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | アルミニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002109953A JP2003301249A (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | アルミニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003301249A true JP2003301249A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29393230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002109953A Pending JP2003301249A (ja) | 2002-04-12 | 2002-04-12 | アルミニウム合金製高強度部材の超塑性成形加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003301249A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014132925A1 (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-04 | 株式会社神戸製鋼所 | 室温時効後の特性に優れたアルミニウム合金板 |
EP2817429A1 (de) * | 2012-02-23 | 2014-12-31 | Amag Rolling GmbH | Aushärtbare aluminiumlegierung und verfahren zur verbesserung der warmaushärtungsfähigkeit eines halbzeugs oder endprodukts |
WO2015098484A1 (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 株式会社神戸製鋼所 | 成形用アルミニウム合金板 |
-
2002
- 2002-04-12 JP JP2002109953A patent/JP2003301249A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2817429A1 (de) * | 2012-02-23 | 2014-12-31 | Amag Rolling GmbH | Aushärtbare aluminiumlegierung und verfahren zur verbesserung der warmaushärtungsfähigkeit eines halbzeugs oder endprodukts |
WO2014132925A1 (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-04 | 株式会社神戸製鋼所 | 室温時効後の特性に優れたアルミニウム合金板 |
JP2014162962A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Kobe Steel Ltd | 室温時効後の特性に優れたアルミニウム合金板 |
CN105074028A (zh) * | 2013-02-26 | 2015-11-18 | 株式会社神户制钢所 | 室温时效后的特性优异的铝合金板 |
CN105074028B (zh) * | 2013-02-26 | 2017-06-06 | 株式会社神户制钢所 | 室温时效后的特性优异的铝合金板 |
US9932658B2 (en) | 2013-02-26 | 2018-04-03 | Kobe Steel, Ltd. | Aluminum alloy having excellent characteristic after natural aging at room temperature |
WO2015098484A1 (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 株式会社神戸製鋼所 | 成形用アルミニウム合金板 |
JP2015124396A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 株式会社神戸製鋼所 | 成形用アルミニウム合金板 |
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