JP2003300681A - 往復移動体装置 - Google Patents
往復移動体装置Info
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Abstract
3で連結し、駆動装置によって昇降させるエレベータ等
に、ロープブレーキ48を設けるものにおいて、昇降路
長を延長することなく、確実に主ロープ3を挟持できる
ロープブレーキ48をを実現すること。 【解決手段】 ロープブレーキ48の近傍に主ロープ3
の整列装置70を設け、この整列装置70を構成してい
るガイドローラ71によって、主ロープ3の配列を整え
てロープブレーキ48が主ロープ3を確実に挟持できる
ようにした。
Description
られて乗かご等を往復移動させる複数本の主ロープと、
これら主ロープを拘束するロープブレーキとを備えた装
置、例えばエレベータ装置に関するものである。
に示すように、昇降路10内に乗かご1、その案内シー
ブ11,12、カウンターウエイト2、その吊りシーブ
21、駆動装置4により駆動されるトラクションシーブ
5などが配置され、ロープエンド31、32が昇降路の
固定側に固定された主ロープ3が、各シーブ21,5,
11,12を経由して張設されている。13は乗場ド
ア、14は駆動装置5を設置したビーム、15はカウン
ターウエイト2のガイドレールであり、乗かご1のガイ
ドレールは図示省略している。
ションシーブ5を回転させて乗かご1を昇降させるた
め、主ロープ3がトラクションシーブ5に対して滑りを
生じることなく、トラクションシーブ5の回転に応じた
移動を行う必要がある。そのため乗かご1の軽量化が困
難であるという問題があった。即ち、従来から知られて
いるように、トラクションシーブ5と主ロープ3とが滑
りを生じないためには、下記のアイテルワインの式が成
立する必要がある。 T2/T1≦exp(μ・θ) ここで、T1:緩み側の張力、T2:張り側の張力、
μ:トラクションシーブ5と主ロープ3との間の摩擦係
数、θ:トラクションシーブ5への主ロープ3の巻き付
け角、である。
積載能力を1000Kg、カウンターウエイト2のオー
バーバランスを50%とすると、積載量が0の場合と満
載の場合では、上記式は次のようになる。 T2/T1=2000/1500=1.33 T2/T1=2500/2000=1.25 ここで、乗かご1の自重を1000Kgまで軽量化した
場合、上式はそれぞれ下記のようになる。 T2/T1=1500/1000=1.5 T2/T1=2000/1500=1.33 このように、乗かご1の自重や積載荷重の変動によって
数式の左辺(T2/T1)は大きく変動することにな
る。特に乗かご1の軽量化に伴ってこの値は増大するた
め、乗かご1の軽量化には制限があった。また、従来の
トラクションシーブ式では、乗かご1やカウンターウエ
イト2の重量をトラクションシーブで支持する必要があ
ったため、駆動装置は大きなトルク出力が必要となり、
モータ等が大型化するという問題もあった。
しい方式の駆動機構を備えた装置を提案している。この
装置の詳しい内容は国際出願番号第PCT/JP02/
01220号に記載している。
フレーム41にシーブ42を取り付けるとともに、該シ
ーブ42の上方と両側の3箇所にプーリ43,44,4
5を配置し、これらのプーリ43,44,45にベルト
46を張設し、このベルト46によってシーブ42に巻
き付けられた主ロープ3をシーブ42に押圧する。上方
のプーリ43はフレーム41の背面に取り付けたモータ
(図示省略)に連結されており、ベルト46の周回移動
により、シーブ42と主ロープ3を移動させて乗かご1
を昇降させる構成になっている。また両側のプーリ4
4,45はそれぞれ位置調節機構47によって、フレー
ム41に対して高さ位置の調節が可能に取り付けられて
おり、これら高さ位置を調節することによってベルト4
6の張力を調節することができる。48は非常時等に主
ロープ3を挟持するロープブレーキ、49はモータの回
動状態を検出する検出装置、例えばロータリーエンコー
ダである。
ていないため、主ロープ3へのベルト46の押付力を確
保すれば、乗かご1を軽量化しても主ロープ3の滑りを
防止できる。また乗かご1等の荷重はシーブ42が負担
しているため、モータの小型化が図れるという効果があ
る。上記の駆動装置40は、主ロープ3がシーブ42に
巻き付いている箇所、即ち主ロープ3の円弧領域でベル
ト46を主ロープ3に押圧しているが、主ロープ3が直
線状の領域で主ロープ3を駆動するタイプもある。この
タイプもトラクションシーブを使用していないため、図
5と同様の効果が得られる。
6が弛緩又は切断した場合、乗かご1とカウンターウエ
イト2のアンバランスが大きいと、乗かご1又はカウン
ターウエイト2が落下(他方は上昇)する可能性があ
る。そのため異常を検出するとロープブレーキ48を作
動させて主ロープ3を挟持するようにしている。ロープ
っブレーキ48の挟持力が十分あれば、乗かご1とカウ
ンターウエイト2のアンバランスが大きくても 確実に
停止させることができる。
り乗かご1側に設置する場合と、シーブ42よりカウン
ターウエイト2側に設置する場合があるが、これらの設
置方法には次の問題があった。
2側へ設置すると、図4に示すように、カウンターウエ
イト2の上部には吊りシーブ21があるため、カウンタ
ーウエイト2の上昇可能位置が低くなる。即ちカウンタ
ーウエイト2の昇降行程が短くなる。そこで昇降行程を
確保するために、駆動装置4の設置位置を上げたり、昇
降路底を下げる必要があるが、そうすると昇降路10の
寸法を大きくしなければならなくなるという問題が生じ
る。
設置すると、ロープドローの問題が生じる。図4の概略
平面図に相当する図6に示すように、乗かご1の案内シ
ーブ11とシーブ42はほぼ90度の角度を持って配置
されている。そのため主ロープ3の配列は90度捻られ
ることになり、図7のようにロープブレーキ48の位置
では主ロープ3は斜めに配列される。この現象は乗かご
1が上昇位置にあるときは特に顕著になる。
3に相当する位置に溝60を設けたブレーキシュー61
が取り付けられており、ロープブレーキ48の作動時に
は各主ロープ3が各溝60に嵌まり、挟持される。その
ため図7のように、主ロープ3の配列と溝60の配列と
が斜めになっていると、ロープブレーキ48の作動時に
主ロープ3がうまく挟持できない虞がでてくる。また、
溝60のないブレーキシューが取り付けられたタイプの
ロープブレーキでは、通常はロープブレーキの作動毎に
同一位置で主ロープ3を挟持するため、自然に溝が形成
されてくる。しかしロープドローがあると、乗かご1の
停止位置によって主ロープ3の配列が異なってくるた
め、ロープブレーキを作動する毎にブレーキシューの面
上の違った位置で主ロープ3を挟持することになる。そ
のためブレーキシュー上に種々の溝ができてしまう可能
性がある。
キの近傍に主ロープの配列を整える整列装置設けたもの
である。また本発明の整列装置は、主ロープを挟むため
のブレーキシューを備えたロープブレーキにおいて、主
ロープを前記ブレーキシューに沿うように案内するもの
である。またブレーキシューに主ロープ毎の溝が形成さ
れているときには、各主ロープを前記各溝に合わせる方
向に案内するものである。更に本発明の整列装置は、各
主ロープごとに中央部の直径が端部の直径より小さいガ
イドローラを備えた構成にしたもである。
により説明する。図1はロープブレーキ48の側面図、
図2は平面図で図7に相当する図である。図において7
0は複数のガイドローラ71を備えた整列装置であり、
ロープブレーキ48の可動部48aに取り付けられてい
る。各ガイドローラ71は主ロープ3及び溝60と同数
設けられ、中央部の直径が端部の直径より小さくなって
いる。そして、各ガイドローラ71の中央、即ち最も直
径が小さい所がが各溝60に相当する位置になってい
る。
ープ3はブレーキシュー61,ガイドローラ71から離
れている。ロープブレーキ48が作動すると、可動部4
8aが左側へ移動し、まず整列装置70のガイドローラ
71が各主ロープ3に接触していく。このため、主ロー
プ3はガイドローラ71の外周に沿ってガイドローラ7
1の中央へ移動する。これにより、主ロープ3が溝60
の位置からずれていたとしても自動的に位置が修正さ
れ、両側の溝60によって確実に挟持される。
プドローにより主ロープ3の配列と溝60の配列とが斜
めになっている場合でも、自動的に修正し確実にシュー
61によって主ロープ3を挟持することができる。
図1に相当する図である。この実施形態は整列装置の動
きを拡大したものである。図において、80は整列装置
で一端は軸81によってロープブレーキ48の本体側に
枢着され、中間は可動部48aに植設されたピン48b
が遊嵌された長穴82を有し、他端には複数のガイドロ
ーラ71を枢着している。図1,図2の場合と同じく通
常の運転時には主ロープ3はブレーキシュー61,ガイ
ドローラ71から離れている。ロープブレーキ48が作
動すると、可動部48aが左側へ移動し、これによりピ
ン48bが長穴を押してガイドローラ71を左方に移動
させる。したがってガイドローラ71は可動部48aの
動きを拡大した大きな動きとなるため、より早く主ロー
プ3に接触することができる。
イドローラ71の動きが大きいため、通常の運転時には
主ロープ3から大きく離れた位置に待機させておけるの
で、主ロープ3が揺動しても接触することはない。
成されたブレーキシュー61を備えたロープブレーキ4
8について説明したが、溝を有しないブレーキシューの
場合も、主ロープをブレーキシューに沿って整列させる
ためにガイドローラ71を使うことができる。また前記
の実施形態では、ガイドローラ71はロープブレーキ4
8の反シーブ42側へ配置しているが、シーブ42側へ
も配置可能である。更に上記の説明では駆動装置40が
昇降路内の上部に設置されたものについて説明している
が、昇降路内の中間や下方、又は機械室に設置されてい
る場合でも同様に実施することができる。また主ロープ
3が直線状の領域で主ロープ3を駆動するタイプの駆動
装置であっても本発明を適用することができるし、トラ
クション式のエレベータであっても同様である。
レベータ装置に限らず水平移動型のエレベータ装置や、
両側に乗かご等を備えた往復移動装置など、複数の主ロ
ープを使用したものに適用することができる。
要時に主ロープを確実に挟持することのできる安全性の
高い装置を提供することができる。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 シーブに巻き付けられて乗かご等を往復
移動させる複数本の主ロープと、これら主ロープを拘束
するロープブレーキとを備えたものにおいて、 前記主ロープの配列を整える整列装置を前記ロープブレ
ーキの近傍に配置したことを特徴とする往復移動体装
置。 - 【請求項2】 前記ロープブレーキには、前記主ロープ
を挟むためのブレーキシューを備えており、前記整列装
置は前記主ロープを前記ブレーキシューに沿うように案
内する装置であることを特徴とする請求項1に記載の往
復移動体装置。 - 【請求項3】 前記ブレーキシューには前記主ロープを
挟むための溝が前記主ロープ毎に形成されており、前記
整列装置は前記の各主ロープを前記の各溝に合わせるよ
うに案内する装置であることを特徴とする請求項2に記
載の往復移動体装置。 - 【請求項4】 前記整列装置は、前記各主ロープ毎に中
央部の直径が端部の直径より小さいガイドローラを備え
ていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
の往復移動体装置。
Priority Applications (1)
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JP2002108062A JP4232379B2 (ja) | 2002-04-10 | 2002-04-10 | 往復移動体装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003300681A true JP2003300681A (ja) | 2003-10-21 |
JP4232379B2 JP4232379B2 (ja) | 2009-03-04 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006225066A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Toshiba Elevator Co Ltd | エレベータのロープ張り治具 |
JP2007176642A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータのロープブレーキ装置 |
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JP2016160044A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 株式会社日立ビルシステム | エレベータ装置 |
JP7222126B1 (ja) | 2022-01-28 | 2023-02-14 | 東芝エレベータ株式会社 | 回転式ロープブレーキ装置 |
-
2002
- 2002-04-10 JP JP2002108062A patent/JP4232379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4711694B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-06-29 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータのロープ張り治具 |
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