JP2003300301A - ハンダ印刷装置 - Google Patents

ハンダ印刷装置

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JP2003300301A
JP2003300301A JP2002108268A JP2002108268A JP2003300301A JP 2003300301 A JP2003300301 A JP 2003300301A JP 2002108268 A JP2002108268 A JP 2002108268A JP 2002108268 A JP2002108268 A JP 2002108268A JP 2003300301 A JP2003300301 A JP 2003300301A
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Hideki Takehara
秀樹 竹原
Noriyuki Yoshikawa
則之 吉川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの一部に凹形状の段差を有するメタル
マスクを用いても、作業性、歩留まり良く、基板にハン
ダ印刷を行うことができるハンダ印刷装置を提供する。 【解決手段】 金属板22の表面の一部に凹形状部16
が形成され、ハンダ印刷を行うための開口部20が凹形
状部16に設けられたハンダ印刷用のマスク2と、マス
ク2上に供給されるペーストハンダ4を、開口部20を
通して被印刷基板に印刷するスキージ3とを備えたハン
ダ印刷装置である。スキージ3は、マスク2上を水平方
向5に移動可能であり、スキージ3の全幅は、マスク2
の凹形状部6の幅よりも広く、スキージ3の中央部に
は、マスク2の凹形状部6を掃引する部分7が設けられ
ており、掃引する部分7の幅は、マスク凹形状部6の幅
よりも狭く、掃引する部分7は、マスク側へ延びた凸状
の形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンダ印刷装置に
関し、特に、樹脂基板、セラミック基板および金属ベー
ス基板等の基板材料にペーストハンダを印刷するハンダ
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面実装チップ部品が搭載される電子回
路部品では、通常、その回路基板の部品実装パターン上
にペーストハンダが印刷塗布されている。このペースト
ハンダの印刷塗布は、電子回路部品の回路基板上の部品
実装パターンにあわせて開口部を有するハンダマスクを
用いて行われる。具体的には、まず、回路基板の部品実
装パターンにあわせてハンダ印刷用マスクを保持し、次
いで、そのマスクの上部に装填したペーストハンダをス
キージで掃引して、それにより、部品実装パターン上に
ペーストハンダが印刷塗布される。
【0003】図9および図10を参照しながら、従来の
ペーストハンダの印刷方法を説明する。図9は、樹脂基
板又はセラミック基板等の基板材料の上に金属製のマス
クをあてがい、基板上にペーストハンダを印刷する装置
の概略構成を示している。図10は、ペーストハンダ印
刷に用いるスキージを示している。
【0004】図9に示したハンダ印刷装置は、メタルマ
スク(金属製のマスク)102と、メタルマスク102
上に供給されたペーストハンダ4を掃引するスキージ1
03とを備えている。図9に示すように、基板1の所望
する箇所にペーストハンダを印刷するための金属製のマ
スク102は、基板1と一定の間隙をあけて、基板1上
に配置される。そして、スキージ103を矢印5の方向
に掃引すると、メタルマスク102の下に配置された基
板1上に、メタルマスク102の開口部20のパターン
に対応したペーストハンダ印刷が行われる。つまり、マ
スク102上にはペーストハンダ4が塗られ、樹脂製の
スキージ103でペーストハンダ4を水平方向に掃引し
て、マスク102の下に置かれた基板1上にハンダを印
刷する。
【0005】基板1としては、例えば、FR−4のよう
な樹脂基板や、アルミナ基板、LTCC基板等のセラミ
ック基板、アルミベース、鉄ベース等の金属基板が用い
られる。基板1の寸法は、縦75mm×横75mm、厚
み0.9mmである。メタルマスク102は、8×10
インチの大きさの金属製の枠21に、所望する箇所にエ
ッチングで開口部20が設けられた板厚150μmのス
テンレス板22が貼られた構成を有している。
【0006】スキージ103は、テフロン(登録商標)
およびナイロン等の樹脂材料から形成されており、板状
の前記材料を片側もしくは両側からそぎ落として、先端
にゆくにつれて細くなる形状となるように加工されてい
る。メタルマスク102に直接接触するスキージ103
先端部は、図10に示すように、直線的に加工されてい
る。
【0007】ハンダ印刷を行う時には、メタルマスク1
02をハンダ印刷装置筐体に固定して、基板1のハンダ
印刷を所望する箇所とメタルマスク102の開口部20
とを位置合わせする。その際、基板1とメタルマスク1
02が接触しないように150μmの間隙をあけてお
く。その状態で、メタルマスク102の上にペーストハ
ンダ4を塗布し、ハンダ印刷用スキージ103でハンダ
4を水平方向5に掃引すれば、ハンダを基板1上に印刷
することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近、携帯電話を中心
とした高周波半導体装置においては、半導体装置の小型
化、低価格化のために基板サイズがますます小さくなっ
ており、基板を1個1個の個片で扱うよりも縦、横に整
列化した集合基板で取り扱う場合が多くなってきてい
る。加えて、基板に搭載する抵抗、コンデンサ等のチッ
プ部品の小型化が進んでおり、1005サイズ(1.0
mm×0.5mm)から0603サイズ(0.6mm×
0.3mm)のチップ部品が増えてきている。図11
に、セラミック集合基板10の一例を示す。
【0009】高周波用半導体装置に使用される基板は、
セラミック基板が多いのであるが、セラミック基板は高
温焼成による歪みを持ち、その歪みは基板毎、あるいは
焼成ロット毎に全て異なる。したがって、小さい個片が
縦、横に数多く並び、微小部品が搭載されるランドを多
数有し、かつ基板歪みが基板毎に異なるといった基板の
場合には、1枚のメタルマスクでハンダを歩留まり良く
印刷するのは困難である。その解決方法として、本願発
明者は、ハンダの分割印刷工法を発案し、特願2002
−64001号明細書に開示した。
【0010】この分割印刷工法は、1枚の基板のハンダ
印刷を同じ印刷形状ごとに複数回に分けて行うものであ
り、図12に、分割印刷用のメタルマスク2の一例を示
す。メタルマスク2は、先に印刷したハンダに隣接する
箇所にハンダ印刷する際にメタルマスク2が当たらない
ように、メタルマスク2の開口部20に凹形状の段差6
を設けた構造を有している。ハンダの分割印刷工法で
は、一括ではなく複数回に分けて印刷を行うので、基板
10が個体毎に不規則な寸法歪みを有していたとして
も、印刷距離が全領域の一括印刷に比べて分割回数分の
1に短くすることができる。したがって、寸法歪みがあ
る図11に示したような大面積の基板10でも、ハンダ
の印刷誤差を少なくすることができる。
【0011】しかしながら、このハンダ印刷の場合、メ
タルマスク2の開口部20には、凹形状の段差6が設け
られているので、図10に示したような先端が平らなス
キージ103を使うとメタルマスク2の凹形状部分6に
スキージ103が入り込まず、ハンダを印刷できない問
題がでてきた。
【0012】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、マスクの一部に凹形状の段差
を有するメタルマスクを用いても、作業性、歩留まり良
く、基板にハンダ印刷を行うことができるハンダ印刷装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるハンダ印刷
装置は、表面の一部に凹形状部が形成され、ハンダ印刷
を行うための開口部が当該凹形状部に設けられたハンダ
印刷用のマスクと、前記マスク上に供給されるペースト
ハンダを、前記開口部を通して前記マスクの下側に配置
される被印刷基板に印刷するスキージとを備えたハンダ
印刷装置であって、前記スキージは、前記マスク上を水
平方向に移動可能であり、前記スキージの全幅は、前記
マスクの凹形状部の幅よりも広く、前記スキージの中央
部には、前記マスクの凹形状部を掃引する部分が設けら
れており、前記掃引する部分の幅は、前記マスク凹形状
部の幅よりも狭く、前記掃引する部分は、前記マスク側
へ延びた凸状の形状を有している。
【0014】ある好適な実施形態において、前記掃引す
る部分は、その隣接するスキージの部分よりも低い硬度
を有している。
【0015】ある好適な実施形態では、前記掃引する部
分の両端部に、凹形状の切れ込みが設けられている。
【0016】ある好適な実施形態において、さらに、前
記スキージの移動を制御する制御装置と、前記被印刷基
板を移動させるステージと、前記ステージを駆動させる
駆動装置とを備え、前記被印刷基板は、部品実装ランド
を有する回路基板が行列状に配列したアレイ基板であ
り、前記ハンダ印刷用のマスクは、前記アレイ基板のう
ち前記回路基板が行列状に配列している領域を、横方向
にL個、縦方向にM個のL×M=N個の印刷セル領域に
分割して、1つの前記アレイ基板につきN回のハンダ印
刷を実行するためのマスクであり、前記マスクには、横
(2L−1)個、縦(2M−1)個の印刷セル領域が行
列状に配列されており、前記マスクにおいて行列状に配
列された印刷セル領域のうち、中央に位置する印刷セル
領域にのみ、前記ハンダ印刷を行うための開口部が設け
られており、且つ、残りの印刷セル領域には、前記アレ
イ基板側の面において凹状のキャビティ部が設けられて
いる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による実施の形態を説明する。以下の図面において
は、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する
構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下
の実施形態に限定されない。 (実施形態1)図1から図3を参照しながら、本発明の
実施形態1にかかるハンダ印刷装置の説明をする。図1
は、本実施形態のハンダ印刷装置の構成を模式的に示す
斜視図であり、図2は、図1に示した装置の側面図であ
る。図3は、本実施形態1におけるスキージである。
【0018】本実施形態のハンダ印刷装置は、マスク2
と、マスク2上に供給されるペーストハンダ4を被印刷
基板1に印刷するためのスキージ3とを備えている。マ
スク2は、板状部材(金属板)22の表面の一部に凹形
状部6が形成され、且つ、ハンダ印刷を行うための開口
部20が凹形状部6に設けられたハンダ印刷用のマスク
である。そして、スキージ3は、水平方向(矢印5の方
向)に移動させることが可能であり、スキージ3を移動
させると、マスク2の下側に配置される被印刷基板1
に、開口部20を通してペーストハンダ4を印刷するこ
とができる。なお、マスク2の板状部材22は、金属板
だけでなく、樹脂板(例えば、熱可塑性樹脂からなる
板)を用いてもよい。
【0019】図1に示すように、スキージ3の全幅は、
マスク2の凹形状部6の幅よりも広く、そして、スキー
ジ3の中央部には、マスク2の凹形状部6を掃引する部
分7が設けられている。掃引する部分7の幅は、マスク
2の凹形状部6の幅よりも狭く、さらに、掃引する部分
7は、スキージ3の他の部分(図3中の符号8)より
も、マスク2側へ延びた凸状の形状を有している。な
お、掃引する部分7が凸状の形状をしているので、掃引
する部分7と、スキージ3の他の部分との間には、段差
が存在している。
【0020】さらに詳細に述べると、スキージ3は、図
3に示すように、長さ方向の中央部が凸状に伸びた構造
部分7を有しており、本実施形態では、スキージ3の全
幅(W1)200mmに対して、中央部(7)の幅(W
2)は30mmであり、そして、1mmの高さ(h)だ
け凸状に長くなっている。スキージ幅(D)は10mm
である。そして、メタルマスク2上を掃引するスキージ
先端部分(7)は、スキージ全幅(W1)にわたって3
0度の角度になるよう、片側を削って加工されて形成さ
れている。本実施形態において、スキージ3は、硬質シ
リコーン樹脂から形成されており、メタルマスク2上を
掃引する際に若干変形する硬度の材質が選ばれる。スキ
ージ3の材質として、ナイロンを使用してもよい。
【0021】マスク開口部20の下に置かれる基板10
は、セラミック集合基板(セラミックアレイ基板)であ
り、その寸法は、外形75mm×75mm、板厚0.9
mmである。基板10には、8mm角の個片(回路基
板)が縦8列×横8列の計64個が行列状に整列されて
配置されている。なお、基板10の表面には、導体から
なる回路パターンと、チップ抵抗、チップコンデンサ等
の電子部品を搭載するランドとが設けられている。
【0022】メタルマスク2は、500mm×500m
mの金属製の枠21に板厚100μmのステンレス板2
2が貼られたものである。メタルマスク2は、ハンダ分
割印刷を行うためにマスク開口部20の領域だけが凹形
状の段差6を有する特殊な構造を有している。
【0023】ハンダ分割印刷とは、1枚の基板のハンダ
印刷を同じ印刷形状ごとに複数回に分けて行うものであ
る。従来の平坦なハンダマスク(例えば、図19中のマ
スク102)を用いて、ハンダ分割印刷を行うと、2回
目のハンダ印刷時に1回目に塗ったハンダにメタルマス
クが当たってハンダを押さえてしまうため、ハンダ分割
印刷を行うすることができない。そこで、ハンダ分割印
刷用のマスク2では、先に印刷したハンダ領域に隣接す
る領域にハンダ印刷する際、メタルマスクでハンダを潰
さないよう、メタルマスクの開口部20が一段下がった
凹形状6となっており、開口部20の領域以外は、上方
に持ち上がった構造になっている。
【0024】メタルマスク2における凹形状6の領域
は、縦32mm×横32mmあり、段差は300μmで
ある。メタルマスク2は、ハンダ印刷される基板10と
150μmの間隙をあけて、ハンダ印刷装置に取り付け
られる。スキージ3がメタルマスク2上を水平方向5に
動く際に、スキージ圧でメタルマスク2が撓んで基板1
0に密着し、スキージ3の圧力がなくなると基板10か
ら離れ、それによって、ハンダが印刷される。前記の間
隙はハンダを印刷する領域の大きさ、メタルマスクの材
質、板厚、スキージ荷重等の条件に合わせて、50μm
から1mmの範囲で適宜選ぶことができる。スキージ3
は、削られた側を内側として、掃引方向に30°内傾し
てハンダ印刷装置に取り付けられることが好ましい。こ
のようにすると、メタルマスク2上を掃引する際にマス
ク開口部20にハンダ4を押し込みやすくすることがで
きるからである。
【0025】図1および図2に示した段差6のあるメタ
ルマスク2でハンダ印刷をする場合、段差のない部分を
掃引するときには、スキージ中央部の凸状に長くなった
部分7はたわんで寝た状態になる。そして、開口部20
のある段差(6)のついた部分では、スキージ3は、メ
タルマスク2における凹形状部6の両側の平坦な部分を
擦りながら、メタルマスク2の凹形状部6内において、
スキージ3の凸状に長くなった部分7が起きた状態でハ
ンダ4を引くことができる。また、メタルマスク2の凹
形状部6の両側にスキージ3が当たり、スキージ3の左
右の傾きを抑制しながら、凹形状部6においてハンダ4
を引くことができるため、作業性が良く、そして、安定
したハンダ印刷を行うことができる。
【0026】ハンダ分割印刷を行う場合の本実施形態の
ハンダ印刷装置の好適な構成例を図4に示す。図4に示
したハンダ印刷装置は、上述したメタルマスク2および
スキージ3と、スキージ3の移動を制御する制御装置3
4と、被印刷基板(セラミックアレイ基板)10を移動
させるステージ32と、ステージ32を駆動させる駆動
装置36とを備えている。ステージ32は、X軸、Y
軸、XY面内での回転角の位置制御をできるX、Y、
Z、θステージであり、このステージ32上に基板10
が配置される。駆動装置36は、パターン認識カメラ4
4を備えた認識装置42と接続されており、制御装置3
4も駆動装置36と接続されている。
【0027】認識装置24のパターン認識カメラ44
は、基板10とメタルマスク2との中間に配置されてい
る。本実施形態では、基板10とメタルマスク2との中
間にミラーを配置し、そのミラーで認識カメラ44へと
上/下面の映像を取り込むようにしている。パターン認
識カメラ44を備えた認識装置42は、基板10に付け
られたアライメントマークおよび特徴ある配線パターン
と、メタルマスク2の裏面に付けられたアライメントマ
ーク双方を認識し、その認識に基づき、ステージ32を
移動させて、X軸、Y軸、XY面内での回転角補正を行
いながら基板10とメタルマスク2との位置合わせをす
る。
【0028】図5を参照しながら、ハンダ分割印刷をよ
りわかり易く説明する。図5(a)は、部品実装ランド
50を有する回路基板(1〜16)が行列状に配列され
たアレイ基板10を示しており、図5(a)に示した例
では、回路基板(1〜16)は、4列、4行の升目状に
配列されている。図5(b)は、図1および図2に示し
たメタルマスク2の平面構成を示しており、図5(c)
は、図5(b)の裏面構成を示している。なお、裏面の
開口部20の周囲には、キャビティ部22およびスペー
サ24が形成されている。
【0029】ハンダ分割印刷では、基板10中の回路基
板(1〜16)を複数分割(整数倍)に分割し、その分
割した領域ごとに印刷を行っていく。図5(a)に示し
た例では、回路基板(1〜16)を4つに分割し、そし
て、メタルマスク2を用いて合計4回印刷する。
【0030】具体的には、回路基板1、2、5、6から
なる領域、回路基板3、4、7、8からなる領域、回路
基板9、10、13、14からなる領域、回路基板1
1、12、15、16からなる領域に分割し、4個の回
路基板を有する各領域に、メタルマスク2のパターン開
口部20を合わせて印刷をする。4回繰り返して印刷を
すると、回路基板(1〜16)の全てについての印刷が
完了する。印刷は、各回ごとに、X軸、Y軸及びXY平
面内回転角のうちの少なくとも1つの位置合わせをしな
がら実行する。
【0031】ハンダ分割印刷を実行すれば、基板10が
個体毎に不規則な寸法歪みを有していたとしても、一括
ではなく複数回に分けて印刷を行うので、印刷距離が全
領域の一括印刷に比べて分割回数分の1(図5(a)の
例では、4分の1)に短くすることができる。したがっ
て、寸法歪みがある大面積基板に対してハンダペースト
の印刷誤差を少なくすることができる。
【0032】メタルマスク2の裏面には、図5(c)に
示すように、キャビティ部22が設けられているので、
既に印刷済の領域(回路基板1、2等)のハンダペース
トを押しつぶすことはない。つまり、本実施形態の手法
では、全印刷領域の印刷終了に至るまでの間、ハンダペ
ーストの印刷が先に終了した領域に、キャビティ23の
領域が必ず存在する構成となっており、それゆえに、先
に印刷したハンダペーストにメタルマスク2が接触しな
いようになっている。ここで、キャビティ部22の深さ
は、開口部20のメタル厚み(スクリーン部厚み)より
深く、先に印刷されたハンダペーストの高さよりも深く
されている。
【0033】また、図5(c)に示すように、キャビテ
ィ20が設けられている領域のうち、回路基板(1〜1
6)の境界ラインに対応する箇所には、基板10とメタ
ルマスク2との間の間隔を保持するスペーサ24が形成
されていることが好ましい。基板10とメタルマスク2
との間隙を保持できれば、スペーサ24の形態は、桟
状、鎖線状、島状のいずれであってもよい。本実施形態
では、スペーサ24は、桟状となっており、そのパター
ンは格子状にしている。
【0034】なお、図5に示した例では、4行4列のア
レイ基板10を4分割して、4つの印刷セル領域とした
が、これに限定されず、分割後の領域のそれぞれが同一
形状となるように2以上の整数(N)分割をしたときの
1の分割領域を1つの印刷セルとし、当該1つの印刷セ
ルに相当する印刷用開口部20を有するメタルマスク2
を用いて、2以上の整数(N)回のハンダペースト印刷
を、各回ごとに、X軸、Y軸及びXY平面内回転角のう
ちの少なくとも1つの位置合わせをしながら実行するこ
とができる。そして、メタルマスク2は、横方向にL
個、縦方向にM個のL×M=N個の印刷セル領域に分割
して、1つの前記アレイ基板10につきN回のハンダペ
ースト印刷を実行するためのメタルマスクを作製すれば
よい。このメタルマスクの場合、横(2L−1)個、縦
(2M−1)個の印刷セル領域が行列状に配列されてお
り、中央に位置する印刷セル領域にのみ、開口部20を
設ける。図5(a)に示した手法は、LおよびMが2の
場合に該当する。開口部20が設けられた領域以外の印
刷セル領域には、アレイ基板10側の面(メタルマスク
2の裏面)において凹状のキャビティ部22が設けられ
る。
【0035】さらに、ハンダ分割印刷は、図6(a)に
示した基板10に、図6(b)に示した裏面を有するメ
タルマスク2を用いて実行することもできる。図6に示
した例の場合、図6(b)に示したメタルマスク2を、
図6(a)中の領域1→2→3→4の順、もしくは、2
→1→4→3の順でハンダ印刷を行うことにより、全面
への印刷が可能である。つまり、先に印刷したハンダペ
ーストの上にキャビティ23が存在するように一領域毎
に印刷を繰り返せばよい。
【0036】ここで、図6(b)に示したメタルマスク
は、アレイ基板10を、横方向にL個、縦方向にM個の
L×M=N個の印刷セル領域に分割して、1つのアレイ
基板10につきN回のハンダペースト印刷を実行するた
めのマスクである。メタルマスク2には、横L個、縦
(2M−1)個、または横(2L−1)個、縦M個の印
刷セル領域が行列状に配列されており、横L個配列中の
端で、縦(2M−1)個配列中の中央、または横(2L
−1)個配列中の中央で、縦M個配列中の端に位置する
印刷セル領域にのみ、開口部20が設けられており、且
つ、残りの印刷セル領域に相当するメタルマスク2の裏
面には、凹状のキャビティ部22が設けられている。
【0037】本実施形態のハンダ印刷装置によれば、ス
キージ3の全幅(W1)がメタルマスク2の凹形状部分
6の幅より広く、凹形状部分6を掃引する部分7が長く
伸びたT字型形状をしているので、段差6のあるメタル
マスク2を用いてハンダ印刷する場合であっても、スキ
ージ3がメタルマスク2の凹形状部6の両側の平坦な部
分(22)を擦りながら、メタルマスク2の凹形状部6
にスキージ3が入り込んでハンダ4を引くことができ
る。また、メタルマスク2の凹形状部6の両側にスキー
ジ3が当たり、スキージ3の左右の傾きを抑制しながら
凹形状部6内でハンダ4を引くことができるため、作業
性がよく安定したハンダ印刷を行うことができる。 (実施形態2)次に、図7を参照しながら、本発明の実
施形態2を説明する。図7は、本実施形態のハンダ印刷
装置に用いられるスキージ3aの構成を模式的に示して
いる。
【0038】図7に示したスキージ3aは、掃引する部
分7は、その隣接するスキージの部分12よりも低い硬
度を有するように構成されている。スキージ3に代え
て、スキージ3aを用いる点以外は、上記実施形態1の
構成と同様であるので、説明を省略する。
【0039】本実施形態のスキージ3aの構成をさらに
説明すると、マスク2中央部に位置する凹形状の部分
(20)を掃引する部分7を含む部分(11)のスキー
ジの硬度は低くされており、その隣接する部分12の硬
度は、部分11の硬度よりも高くしてある。スキージ3
aは、硬質シリコーン樹脂で作られている。ここで、メ
タルマスク2の凹形状部6を掃引する部分7を含むスキ
ージ中央部11には、硬度30の材質が使用されてい
る。そして、それ以外の部分(中央部11に対する両端
部)12には、硬度80の材質が使用されている。した
がって、図7に示した構造は、凹形状部6を掃引する硬
度30のシリコーン樹脂を、硬度80のシリコーン樹脂
で挟み込んだサンドイッチ構造となっている。どのよう
な樹脂硬度の組み合わせを選ぶかは、メタルマスク2の
凹形状部の段差6、印刷領域の大きさ、マスクの材質に
応じて適宜選ぶことができる。
【0040】図7に示したスキージ3bでハンダ印刷を
する場合、メタルマスク2の平坦な部分を掃引する際
は、スキージ中央部11の凸部7がたわんで寝た状態に
なり、マスク2の凹形状部を掃引する際には、凸部7が
起き上がった状態で、凹形状部6内に位置する開口部2
0をスキージ3aで引くことができる。スキージ中央部
11の凸部7がたわんだり、起き上がったりすることに
より、凹形状の段差6があるメタルマスク2でも、作業
性良く、安定したハンダ印刷をすることができる。
【0041】また、スキージ3aに代えて、図8に示し
たスキージ3bを用いることもできる。図8に示したス
キージ3bは、スキージ中央部11の凸形状に延びた部
分7の両端部に、凹形状の切れ込み13を入れたもので
ある。つまり、図7に示したスキージ3aに、切れ込み
13を形成したものである。このように切れ込み13を
形成すると、スキージ3bがメタルマスク2上を掃引す
る際に、スキージ3bの凸形状に延びた部分7がたわみ
やすくすることができる。なお、ハンダマスク形状、ス
キージの材質およびハンダ印刷装置は、上記実施形態1
の構成と同様である。
【0042】図8に示した構成では、スキージ3bの凸
形状に延びた部分7の両端部に、幅1mm、深さ3mm
の凹形状の切れ込み13が形成されている。ここで、切
れ込み13は、スキージ材質の硬度の高い側(12)に
形成する方が加工しやすい。この切れ込み13は、樹脂
硬度の異なる材質を貼り合わせた後から加工してもよい
し、先にスキージ材質を加工し、その後に貼り合わせて
もよい。切れ込み13の形状はメタルマスク2の凹形状
部の段差、スキージの材質に応じて適宜選ぶことができ
る。
【0043】図8に示したスキージ3bでハンダ印刷を
する場合、メタルマスク2の平坦な部分(22)を掃引
する際は、図7に示したスキージ3aの構成よりもさら
にスキージ中央部11の凸部7がたわんで寝た状態にな
る。そして、マスク2の凹形状部(20)を掃引する際
には、凸部7が起き上がった状態で、凹形状部の開口部
20をスキージ3bによって引くことができる。スキー
ジ中央部11の凸部7がたわんだり、起き上がったりす
ることにより、凹形状の段差6があるメタルマスク2で
あっても、凹形状の段差6により良好に追従させること
ができ、その結果、作業性がよく、安定したハンダ印刷
をすることができる。
【0044】なお、上記実施形態1および2では、ハン
ダ分割印刷のメタルマスク2を用いた場合について説明
してきたが、これに限定されず、金属板(または樹脂
板)の表面の一部に凹形状部が形成され、ハンダ印刷を
行うための開口部が当該凹形状部に設けられたハンダ印
刷用マスクであれば、本発明は好適に用いることができ
る。
【0045】以上、本発明の好ましい例について説明し
たが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の
変形が可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明のハンダ印刷装置によれば、スキ
ージの掃引する部分がマスク側へ延びた凸状の形状を有
しているので、ハンダ印刷を行うための開口部が凹形状
部に設けられたハンダ印刷用のマスクを用いても、作業
性、歩留まり良く、基板にハンダ印刷を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のハンダ印刷装置を示す斜
視図である。
【図2】本発明の実施形態1のハンダ印刷装置を示す断
面図である。
【図3】実施形態1のスキージ形状を示す斜視図であ
る。
【図4】実施形態1のハンダ印刷装置の構成を示す図で
ある。
【図5】(a)は基板10の構成を示す平面図であり、
(b)および(c)はメタルマスクの構成を示す上面図
および底面図である。
【図6】(a)は基板10の構成を示す平面図であり、
(b)はメタルマスクの構成を示す底面図である。
【図7】本発明の実施形態2におけるスキージ形状を示
す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態2におけるスキージ形状を示
す斜視図である。
【図9】従来のハンダ印刷装置を示す断面図である。
【図10】従来のスキージ形状を示す斜視図である。
【図11】アレイ基板の構成を示す斜視図である。
【図12】アレイ基板およびメタルマスクの構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 基板材料 2 メタルマスク 3、3a、3b ハンダ印刷用スキージ 4 ペーストハンダ 6 凹形状部(段差) 7 スキージ凸形状部 11 スキージ中央部 12 スキージ両側部分 13 凹形状の切れ込み 10 基板(アレイ基板) 20 マスク開口部 21 金属製の枠 22 金属板(ステンレス板) 22 キャビティ 24 スペーサー 32 ステージ 34 制御装置 36 駆動装置 42 認識装置 44 パターン認識カメラ 102 メタルマスク 103 スキージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C035 AA06 FD01 FD46 FF26 2H114 AB11 AB15 AB17 5E319 AA03 AB06 AC04 BB05 CD29 GG15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の一部に凹形状部が形成され、ハン
    ダ印刷を行うための開口部が当該凹形状部に設けられた
    ハンダ印刷用のマスクと、 前記マスク上に供給されるペーストハンダを、前記開口
    部を通して前記マスクの下側に配置される被印刷基板に
    印刷するスキージと を備えたハンダ印刷装置であって、 前記スキージは、前記マスク上を水平方向に移動可能で
    あり、 前記スキージの全幅は、前記マスクの凹形状部の幅より
    も広く、 前記スキージの中央部には、前記マスクの凹形状部を掃
    引する部分が設けられており、 前記掃引する部分の幅は、前記マスク凹形状部の幅より
    も狭く、 前記掃引する部分は、前記マスク側へ延びた凸状の形状
    を有する、ハンダ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記掃引する部分は、その隣接するスキ
    ージの部分よりも低い硬度を有している、請求項1に記
    載のハンダ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記掃引する部分の両端部に、凹形状の
    切れ込みが設けられている、請求項2に記載のハンダ印
    刷装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記スキージの移動を制御する
    制御装置と、 前記被印刷基板を移動させるステージと、 前記ステージを駆動させる駆動装置とを備え、 前記被印刷基板は、部品実装ランドを有する回路基板が
    行列状に配列したアレイ基板であり、 前記ハンダ印刷用のマスクは、 前記アレイ基板のうち前記回路基板が行列状に配列して
    いる領域を、横方向にL個、縦方向にM個のL×M=N
    個の印刷セル領域に分割して、1つの前記アレイ基板に
    つきN回のハンダ印刷を実行するためのマスクであり、 前記マスクには、横(2L−1)個、縦(2M−1)個
    の印刷セル領域が行列状に配列されており、 前記マスクにおいて行列状に配列された印刷セル領域の
    うち、中央に位置する印刷セル領域にのみ、前記ハンダ
    印刷を行うための開口部が設けられており、且つ、残り
    の印刷セル領域には、前記アレイ基板側の面において凹
    状のキャビティ部が設けられている、請求項1から3の
    何れか一つに記載のハンダ印刷装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114953717A (zh) * 2022-07-08 2022-08-30 松山湖材料实验室 光伏电池网版印刷用刮条及光伏电池片图案的印刷方法

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