JP2003300254A - 溶着機 - Google Patents

溶着機

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JP2003300254A
JP2003300254A JP2002105475A JP2002105475A JP2003300254A JP 2003300254 A JP2003300254 A JP 2003300254A JP 2002105475 A JP2002105475 A JP 2002105475A JP 2002105475 A JP2002105475 A JP 2002105475A JP 2003300254 A JP2003300254 A JP 2003300254A
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Japan
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welding
welding machine
drive
ring
machine according
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JP2002105475A
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English (en)
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Ryuichi Nakano
龍一 中野
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Miraial Co Ltd
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Kakizaki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの管材を容易に支持し、正確に位置決め
して溶着させる。 【解決手段】 2つの管材の互いの接合面を対向させた
状態でそれぞれ把持する2つのクランプ部3と、各管材
の互いの接合面を溶融させるヒータ部4と、各クランプ
部3を近接離間移動可能に支持して溶融した各接合面を
互いに接合させる移動機構5とを備えた。クランプ部3
は、管材の周囲に回動可能に複数設けられ、それぞれの
先端側が管材に接触して管材を把持する回動爪10と、
回動爪10の周囲を囲繞するように形成されて各回動爪
10を回動させる駆動リング11とを備えて構成した。
2つの管材の寸法が異なる場合は、差動装置22によっ
て寸法の違いを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管材等の溶着対象
物を互いに溶着する溶着機に関する。
【0002】
【従来の技術】2つの配管を溶着して接合する溶着機は
一般に知られている。この溶着機により、配管が互いに
接合されて、薬液搬送用配管等として装置内部等に配設
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
溶着機では、装置が大型であるため、予め配管を溶着し
てから装置内部等に配設することしかできない。もし、
設計変更により、配管を溶着し直さなければならない場
合は、装置を分解して配管を取り外す必要があり、作業
効率が悪いという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、狭い場所でも装置を分解しないで容易にかつ確実
に配管を溶着し直すことができる溶着機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第1の発明に係る溶着機は、2つの溶着対象物の互い
の接合面を対向させた状態で各溶着対象物をそれぞれ把
持する2つのクランプ部と、各溶着対象物の互いの接合
面を溶融させるヒータ部と、上記各クランプ部を近接離
間移動可能に支持して溶融した各接合面を互いに接合さ
せる移動機構とを備え、上記クランプ部が、溶着対象物
の周囲に回動可能に複数設けられ、それぞれの先端側が
上記溶着対象物に接触して当該溶着対象物を把持する回
動爪と、当該回動爪の周囲を囲繞するように形成されて
各回動爪の基端側に嵌合した状態で回転することにより
各回動爪を回動させる駆動リングとを備えて構成された
ことを特徴とする。
【0006】以上の構成により、上記クランプ部の駆動
リングを回転させると、各回動爪の基端側が移動して、
各回動爪が回動する。これにより、各回動爪の先端側
が、上記溶着対象物に接近したり離れたりする。各回動
爪の先端側が上記溶着対象物に接近して接触すること
で、各回動爪が溶着対象物を周囲から把持する。これに
より、上記クランプ部では、溶着対象物を把持するため
の機構が駆動リング内に収納されて外方へはみ出す部分
がないため、クランプ部を小型化することができる。
【0007】第2の発明に係る溶着機は、第1の発明に
係る溶着機において、上記回動爪の先端側を、大きさの
異なる数種類の溶着対象物と広い面積で確実に接触する
ように曲率半径を徐々に変えながら形成したことを特徴
とする。
【0008】以上の構成により、溶着対象物の寸法が大
きいときは、回動爪の先端側のうち、曲率半径の大きい
部分で接触して把持する。溶着対象物の寸法が小さいと
きは、回動爪の先端側のうち、曲率半径の小さい部分で
接触して把持する。これにより、大きさの異なる数種類
の溶着対象物を確実に支持することができる。
【0009】第3の発明に係る溶着機は、第1又は第2
の発明に係る溶着機において、上記駆動リングを設定ト
ルクで回転させる駆動部を備えたことを特徴とする。
【0010】以上の構成により、駆動部が駆動リングを
設定トルクで回転させて、回動爪を設定された力で回動
させる。これにより、各回動爪が、溶着対象物を設定さ
れた力で把持する。
【0011】第4の発明に係る溶着機は、第3の発明に
係る溶着機において、上記駆動部が、上記移動機構によ
る上記各クランプ部の移動を許容した状態で上記駆動リ
ングにトルクを伝達するコイルスプリングを備えたこと
を特徴とする。
【0012】以上の構成により、移動機構で各クランプ
部が移動された場合、コイルスプリングが撓んで駆動リ
ングにトルクを伝達する。これにより、各クランプ部が
移動しても、溶着対象物を確実に支持することができ
る。
【0013】第5の発明に係る溶着機は、第3又は第4
の発明に係る溶着機において、上記駆動部が、1つの駆
動源と、当該駆動源と上記2つのクランプ部の各駆動リ
ングとを連結して各駆動リングに伝わるトルクを同一に
すると共に溶着対象物の寸法が違う場合に差動させて寸
法の違いを吸収する差動装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】以上の構成により、2つの溶着対象物の寸
法が同じ場合は、差動装置は作動せず、同じトルクで同
じ量だけ駆動リングを回転させる。2つの溶着対象物の
寸法が違う場合は、差動装置を差動させて寸法の違いを
吸収する。即ち、差動装置を差動させて、小さい寸法の
溶着対象物側の駆動リングを多く回転させ、各クランプ
部で溶着対象物を確実に支持させる。
【0015】第6の発明に係る溶着機は、第1乃至第5
の発明のいずれかに係る溶着機において、上記駆動リン
グが、環状リングの一部を切り欠いてC字型に形成され
たことを特徴とする。
【0016】以上の構成により、C字型の駆動リングの
切り欠いた部分から溶着対象物を容易に出し入れするこ
とができる。
【0017】第7の発明に係る溶着機は、第1乃至第6
の発明のいずれかに係る溶着機において、上記移動機構
が、上記駆動リングと同様にC字型に形成されて各駆動
リングをその外側から回転可能にそれぞれ支持すると共
に2つの駆動リングを近接離間移動させる支持リングを
備えたことを特徴とする。
【0018】以上の構成により、支持リングは、各駆動
リングをその回転を許容した状態で支持する。移動機構
は支持リングを介して各駆動リングを互いに近づけたり
離したりする。これにより、移動機構を小型にでき、溶
着機の小型化に大きく寄与する。
【0019】第8の発明に係る溶着機は、第1乃至第7
の発明のいずれかに係る溶着機において、上記ヒータ部
が、当該ヒータ部の表面と上記溶着対象物の接合面とを
設定間隔に位置決め調整するための調整板を備えたこと
を特徴とする。
【0020】以上の構成により、各溶着対象物を調整板
に当接させて各クランプ部で支持させると、ヒータ部の
表面と溶着対象物の接合面とを設定間隔に位置決めする
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0022】図1は本実施形態に係る溶着機を示す側面
図、図2は本実施形態に係る溶着機を示す平面図、図3
は本実施形態に係る溶着機を示す底面図、図4は本実施
形態に係る溶着機の概略を示す底面図、図5は本実施形
態に係る溶着機の要部を示す側面図、図6は本実施形態
に係る溶着機の要部を示す正面図、図7は本実施形態に
係る溶着機のクランプ部を示す側面図、図8は本実施形
態に係る溶着機のクランプ部を示す正面図、図9は本実
施形態に係るクランプ部の要部を示す分解斜視図、図1
0は本実施形態に係るクランプ部の回動爪を示す斜視
図、図11は本実施形態に係る溶着機の駆動リングを示
す斜視図、図12は本実施形態に係る溶着機のスライド
支持リングを示す斜視図、図13は本実施形態に係る溶
着機の把持動作を示す模式図、図14は本実施形態に係
る溶着機の制御装置の処理機能を示すフローチャートで
ある。
【0023】本実施形態に係る溶着機1は、図1に示す
ように、本体2と、クランプ部3と、ヒータ部4と、移
動機構5と、取っ手部6とから構成されている。
【0024】本体2は、図5に示すように、後述するク
ランプ部3のクランプ機構8を支持するクランプ機構支
持部2Aと、後述するクランプ部3の駆動部9が連結さ
れる駆動部連結部2Bと、取っ手部6が連結される取っ
手部連結部2Cとが設けられている。
【0025】クランプ機構支持部2Aは、その内径が後
述するスライド支持リング35の外径とほぼ同様の寸法
でC字型に切り欠いて形成されている。このクランプ機
構支持部2Aには、移動機構5のスライドリング33を
軸芯方向(図6中の左右方向)に移動させるための案内
軸2Dが3本設けられている。駆動部連結部2Bには、
クランプ部3の駆動部9を連結するためのネジ穴(図示
せず)が設けられている。取っ手部連結部2Cには、取
っ手部6を連結するためのネジ穴2Eが設けられてい
る。
【0026】クランプ部3は、2つの溶着対象物の互い
の接合面を対向させた状態で各溶着対象物をそれぞれ把
持するための部材で、並列に2つ設けられている。この
クランプ部3は、図1〜図10に示すように主に、クラ
ンプ機構8と、駆動部9とから構成されている。
【0027】クランプ機構8は、管材等の溶着対象物を
掴んで堅固に支持するための部材である。このクランプ
機構8は主に、回動爪10と、駆動リング11とから構
成されている。
【0028】回動爪10(図10参照)は、溶着対象物
に直接に接触して支持するための部材である。回動爪1
0は、溶着対象物の周囲の3カ所に回動可能に設けられ
ている。回動爪10は、把持部14と、被駆動部15
と、回動支持部16とから構成されている。
【0029】把持部14は、回動爪10の先端側に設け
られ、溶着対象物に直接に接触して支持するための部材
である。把持部14は、大きさの異なる数種類の溶着対
象物と広い面積で確実に接触するように曲率半径を徐々
に変えながら形成されている。具体的には、円柱状又は
円管状の溶着対象物の外周に接触する際に、直径が異な
る複数種類の溶着対象物に対して把持部14が確実に接
触できるように、把持部14の基端側の曲率半径を大き
く、先端側の曲率半径を徐々に小さくしている。これ
は、直径の大きい溶着対象物は把持部14の基端側を中
心に接触し、直径の小さい溶着対象物は把持部14の先
端側を中心に接触するためである。把持部14の溶着対
象物への接触面は、摩擦抵抗を大きくするために、表面
処理が施されている。
【0030】被駆動部15は、回動支持部16で回動可
能に支持された回動爪10を回動させるための部分であ
る。この被駆動部15は、その端部を半円柱状に形成さ
れ、後述する駆動リング11の駆動溝18に嵌合して、
スムーズに回動できるようになっている。
【0031】回動支持部16は、回動爪10を回動可能
に支持するための部材である。回動支持部16は、後述
する押え板34の回動爪支持穴43に嵌合する回動軸に
よって構成されている。
【0032】駆動リング11(図9参照)は、各回動爪
10を回動させるための部材である。駆動リング11
は、各回動爪10の周囲を囲繞するように、かつ環状リ
ングの一部を切り欠いたC字型に形成されている。駆動
リング11の内側には、回動爪10の被駆動部15が嵌
合する駆動溝18が設けられている。この駆動溝18
は、駆動リング11の軸芯方向(図9中の上下方向)に
沿った長溝状に形成されている。この駆動溝18に回動
爪10の半円柱状の被駆動部15が嵌合して、スムーズ
に回動できるようになっている。駆動リング11は、そ
の軸芯方向両側(図9中の上下両側)を2つの押え板3
4で支持され、各押え板34の表面に沿う前後左右方向
を、駆動溝18に嵌合した3つの回動爪10で支持され
ている。これにより、駆動リング11は、2つの押え板
34及び3つの回動爪10に支持されて定位置で回転す
るようになっている。この駆動リング11が回転するこ
とにより、駆動溝18がずれ、その駆動溝18に嵌合し
た各回動爪10が回動して溶着対象物を把持するように
なっている(図13参照)。
【0033】駆動リング11の外周面には、クラウンギ
ア19が設けられている。このクラウンギア19は、駆
動リング11の外周の一部を切り欠いた窪み部20に形
成されている。このクラウンギア19に後述する駆動部
9のピニオンギア24が噛み合うようになっている。
【0034】駆動部9(図1、図5参照)は、クランプ
機構8を作動させる部分である。具体的には、駆動リン
グ11を設定トルクで回転させて、各回動爪10を回動
させる部分である。駆動部9は、駆動モータ21と、差
動装置22と、連結棒23と、ピニオンギア24とから
構成されている。
【0035】駆動モータ21は、電圧又は電流の制御に
よって、トルクの調整ができるようになっている。
【0036】差動装置22は、駆動モータ21の回転を
減速すると共に、溶着対象物の寸法の違いを吸収するた
めの装置である。即ち、1つの駆動源である駆動モータ
21と2つのクランプ部3の各駆動リング11とを連結
して各駆動リング11に伝わるトルクを同一にすると共
に溶着対象物の寸法が違う場合に差動させて寸法の違い
を吸収するための装置である。この差動装置22はデフ
ァレンシャルギアによって構成されている。
【0037】連結棒23は、差動装置22で減速されて
2つに分けられた駆動モータ21の回転を各ピニオンギ
ア24に伝達するための部材である。連結棒23には、
その途中にコイルスプリング25が設けられている。こ
のコイルスプリング25は、後述する移動機構5で2つ
の駆動リング11が近接離間移動されて、差動装置22
側とピニオンギア24側とがずれたときに、そのずれを
吸収するために設けられている。
【0038】ピニオンギア24は、駆動リング11のク
ラウンギア19と噛み合って駆動リング11を回転させ
るためのギアである。駆動モータ21で回転されるピニ
オンギア24は、駆動リング11を回転させて、回動爪
10を回動させるようになっている。
【0039】ヒータ部4は、各溶着対象物の互いの接合
面を溶融させるための部材である。ヒータ部4は、図1
に示すように、発熱体26と、回動機構27と、調整板
28とから構成されている。発熱体26は、各溶着対象
物の接合面を溶融させるための部材である。この発熱体
26は、四角形のセラミック板で形成されている。この
セラミック板に電圧をかけることで、その両側面から発
熱するようになっている。回動機構27は、発熱体26
を回動させための機構である。回動機構27は、発熱体
26の基端部を回動可能に支持する支持軸に取り付けら
れた歯車30と、この歯車30に噛み合って回動させる
駆動モータ31とから構成されている。この回動機構2
7によって、発熱体26は、待機状態と、作業状態と、
位置決め状態とに適宜切り換えられる。ここで、待機状
態とは、発熱体26をクランプ部3から離して待機させ
た状態であって、図1中の実線の状態をいう。作業状態
とは、発熱体26を各溶着対象物の溶着面に対向させ、
各溶着面を加熱して溶融させる状態であって、図1中の
仮想線の状態をいう。位置決め状態とは、調整板28を
各溶着対象物の溶着面に対向する位置に移動させ、調整
板28で各溶着対象物の支持位置を調整する状態であ
る。
【0040】調整板28は、発熱体26のクランプ部3
側に隣接して設けられている。この調整板28は、発熱
体26の表面と溶着対象物の接合面とを設定間隔に位置
決め調整するための部材である。調整板28は発熱体2
6と同じ厚さに設定されている。これは、発熱体26で
各溶着対象物の接合面を溶融させた後、発熱体26を待
機状態に戻すときに、調整板28が各溶着対象物の接合
面に接触しないようにするためである。
【0041】移動機構5は、各クランプ部3の駆動リン
グ11をその外側から回転可能に支持して近接離間移動
させるための機構である。移動機構5は具体的には、図
1、図5〜図9、図11及び図12に示すように、スラ
イドリング33と、押え板34と、スライド支持リング
35と、駆動部36とから構成されている。
【0042】スライドリング33(図11参照)は、駆
動リング11と同様にC字型に形成され、駆動リング1
1の外側に装着されて駆動リング11を回転可能に支持
している。具体的には、駆動リング11の外径とほぼ同
様の内径の環状リングの一部を切り欠いてC字型に形成
されている。スライドリング33の外周面には、スライ
ド用溝38が3カ所に設けられている。このスライド用
溝38はスライドリング33の軸芯方向(スライド方向
であって、図11中の上下方向)に対して斜めに形成さ
れている。スライドリング33には、軸芯方向に貫通し
たスライド穴39が3カ所に設けられている。このスラ
イド穴39には本体2の案内軸2Dが嵌合されている。
これにより、スライドリング33は本体2にスライド可
能に支持されている。スライドリング33には切り欠き
40が設けられている。この切り欠き40は、駆動部9
の連結棒23を回動可能に支持するための部分である。
回動可能に支持された連結棒23の先端のピニオンギア
24は、駆動リング11のクラウンギア19に噛み合わ
せて駆動リング11を回転させるようになっている。こ
れにより、スライドリング33は駆動リング11を回転
可能に支持した状態で、軸芯方向にスライド可能に支持
されている。
【0043】押え板34(図9参照)は、駆動リング1
1を支持するための部材である。押え板34は、駆動リ
ング11をその軸芯方向両側から挟むように、2つ設け
られている。押え板34は、円板状の板材をU字状に切
り欠いて形成されている。このU字状切り欠き42によ
って、その開口方向(軸芯方向と直交する方向であっ
て、図9中の左方向)から溶着対象物を挿入したり取り
出したりすることができるようになっている。
【0044】押え板34は、スライドリング33に固定
されている。この押え板34のうち、上記駆動リング1
1の駆動溝18に対応する位置には、回動爪支持穴43
が設けられている。各回動爪支持穴43に回動爪10の
回動支持部16がそれぞれ嵌合することで、回動爪10
が回動可能に支持されている。この押え板34に支持さ
れた3つの回動爪10の被駆動部15は、駆動リング1
1の各駆動溝18にそれぞれ嵌合されている。これによ
り、各押え板34は、駆動リング11の上下方向両側を
支持すると共に、3つの回動爪10を介して前後左右方
向を支持している。この結果、スライドリング33は、
駆動リング11を定位置で回転可能に支持した状態で、
軸芯方向にスライドできるようになっている。
【0045】スライド支持リング35(図12参照)
は、スライドリング33を軸芯方向にスライドさせるた
めの部材である。スライド支持リング35は、スライド
リング33と同様にC字型に形成され、スライドリング
33の外側に装着されてスライドリング33をスライド
可能に支持している。スライド支持リング35自体は、
本体2のクランプ機構支持部2Aに回転可能に支持され
ている。スライド支持リング35には、スライドリング
33のスライド用溝38に対向する位置に駆動ボール4
6(図5参照)が設けられている。この駆動ボール46
は、スライド支持リング35の内側に設けられた装着穴
47に装着されている。装着穴47にはコイルスプリン
グ48が装着され、駆動ボール46は、このコイルスプ
リング48によって付勢された状態で、装着穴47に装
着されている。
【0046】スライド支持リング35の外周面には、ク
ラウンギア49が設けられている。このクラウンギア4
9は駆動部36に連結されている。この駆動部36は、
クラウンギア49に噛み合うピニオンギア50(図5参
照)と、このピニオンギア50に噛み合う駆動モータ5
1とから構成されている。この駆動モータ51によって
スライド支持リング35が設定角度だけ回転され、駆動
ボール46及びスライド用溝38を介して、スライドリ
ング33が設定量だけ軸芯方向にスライドされるように
なっている。駆動部36は、後述する制御装置60の制
御部によって制御されて、2つのスライドリング33を
把持位置と溶融位置と接合位置とに適宜移動させるよう
になっている。ここで、把持位置とは、各スライドリン
グ33に支持されたクランプ機構8が溶着対象物を把持
していないときに各駆動リング11を移動させる位置で
あって、2つの駆動リング11が、互いに最も近づいた
位置から、調整板28の厚さ分と溶着しろ分だけ離れた
位置である。溶融位置とは、把持位置からさらに少し離
れた位置で、クランプ機構8で把持された各溶着対象物
の接合面が発熱体26と僅かの隙間を隔てて向き合う位
置である。各溶着対象物を溶融位置で支持することによ
り、調整板28が各溶着対象物の接合面に接触しないで
移動できるようになっている。接合位置とは、各クラン
プ機構8が互いに最も近づく位置で、各溶着対象物の接
合面が溶着しろ分だけ重なる位置である。
【0047】取っ手部6は、溶着機1を作業者が手で持
つための部分である。取っ手部6は、本体2の取っ手部
連結部2Cとクランプ部3の駆動部9に取り付けられて
いる。作業者が取っ手部6を片方の手で持つことで、U
字状切り欠き42が上を向き、もう一方の手で管材等の
溶着対象物を上から挿入して、溶着作業がしやすくなっ
ている。
【0048】取っ手部6の前方には、図1及び図2に示
すように、操作部53が設けられている。この操作部5
3は、3つの操作ボタン54,55,56によって構成
されている。第1操作ボタン54は、スタート用のボタ
ンで、溶着作業をスタートさせる。第2操作ボタン55
は位置決め用のボタンで、クランプ機構8の回動爪10
の開度を調整する。第3操作ボタン56は、緊急停止用
のボタンで、作業中に不具合が生じたときに、作業を停
止させる。
【0049】駆動部9の基端部(図1の下端部)には、
駆動モータ21,31,51、発熱体26、操作部53
等のコードが接続されたコネクタ58が設けられてい
る。このコネクタ58は、電源線及び信号線を含む接続
コード59で制御装置60に接続されている。この制御
装置60は、溶着機1の全体を制御する機能(図14の
フローチャートに示す処理機能)を格納した制御部や、
駆動モータ21、31,51、発熱体26の電源等を備
えている。
【0050】[動作]以上のように構成された溶着機1
は、次のようにして使用される。
【0051】まず、前処理を行う。具体的には、クラン
プ機構8の回動爪10の開度を管材等の溶着対象物の寸
法に合わせて調整する。この前処理は、必要に応じて行
われる。即ち、同じ寸法の溶着対象物を数回溶着する場
合、前処理は最初に1回だけ行う。作業者は、取っ手部
6を片方の手で持って管材等の溶着対象物をU字状切り
欠き42からクランプ機構8に挿入し、第2操作ボタン
55を押す。
【0052】制御装置60の制御部では、図14のフロ
ーチャートに示すように、第2操作ボタン55が押され
たか否かを判断する(ステップS1)。
【0053】第2操作ボタン55が押された場合は、ク
ランプ部3の駆動部9を駆動させる(ステップS2)。
次いで、回動爪10の把持部14が溶着対象物に当接し
て駆動モータ21が停止したか否かを判断する(ステッ
プS3)。なお、駆動モータ21の停止は、電流又は電
圧の変化で判断する。
【0054】駆動部9の駆動モータ21が駆動される
と、差動装置22及び連結棒23を介してピニオンギア
24が回転され、クラウンギア19を介して駆動リング
11が回転される。この駆動リング11の回転によっ
て、図13に示すように、開いていた回動爪10が徐々
に閉じられる。図13(A)に示すように、各回動爪1
0が待機状態から、駆動リング11の駆動溝18に嵌合
した被駆動部15が右回転方向に移動されて、3つの回
動爪10の把持部14が同時に閉じられる。これによ
り、図13(B)に示すように、3つの把持部14が、
同時に大径の溶着対象物(管材)に接触して把持する。
この大径の溶着対象物の場合は、把持部14の基端側を
中心に溶着対象物に接触する。そして、把持部14の基
端側は、その曲率半径を大きく設定されているため、把
持部14が溶着対象物の表面に広い面積で接触して確実
に把持する。駆動モータ21は設定されたトルクで駆動
リング11を回転させるため、回動爪10は溶着対象物
を設定の強さで把持し、潰してしまうことはない。
【0055】小径の溶着対象物の場合は、図13(C)
に示すように、駆動リング11がさらに回転されて、各
回動爪10がさらに回動される。そして、回動爪10の
把持部14の先端部で溶着対象物に接触する。小径の溶
着対象物の場合は、把持部14の先端側は、その曲率半
径を小さく設定されているため、把持部14が溶着対象
物の表面に広い面積で接触して確実に把持する。そし
て、上記大径の溶着対象物の場合と同様に、駆動モータ
21が設定されたトルクで駆動リング11を回転させる
ため、回動爪10は溶着対象物を設定の強さで把持し、
潰してしまうことはない。
【0056】図4に示すように、2つの溶着対象物の大
きさが異なるときは、差動装置22が作動して大きさの
違いを吸収する。
【0057】上記ステップS3において、回動爪10が
溶着対象物に接触して駆動モータ21が停止するまで待
ち、停止したら、駆動モータ21を少しだけ逆回転させ
て初期値を設定する(ステップS4)。これにより、溶
着させる2つの管材等の溶着対象物を大まかに位置決め
する。その後、回動爪10を待機状態まで戻して(ステ
ップS5)、ステップS6に進む。
【0058】上記ステップS1で第2操作ボタン55が
押されていなければ、第1操作ボタン54が押されたか
否かを判断する(ステップS6)。第1操作ボタン54
が押されなければ処理を終了する。
【0059】第1操作ボタン54が押された場合は、前
処理が既に終わって、U字状切り欠き42からクランプ
機構8に溶着対象物が挿入されている状態である。第1
操作ボタン54が押されたと判断したときは、駆動部9
の駆動モータ21を作動させて、把持部10を初期値ま
で回動させて(ステップS7)、溶着させる2つの管材
等の溶着対象物を大まかに位置決めする。
【0060】次いで、回動機構27の駆動モータ31を
作動させて調整板28を各溶着対象物の溶着面に面する
位置まで回動させる(ステップS8)。次いで、もう一
度、第1操作ボタン54が押されたか否かを判断する
(ステップS9)。第1操作ボタン54が押されていな
い場合は、押されるまで待つ。作業者は、この間に、2
つの溶着対象物の各溶着面を調整板28に突き合わせ
て、第1操作ボタン54を押す。
【0061】ステップS9で第1操作ボタン54が押さ
れたと判断したときは、駆動部9の駆動モータ21を作
動させて把持部10で溶着対象物を堅固に把持させる
(ステップS10)。このとき、クランプ機構8は、上
記把持位置に移動されている。
【0062】次いで、移動機構5で駆動リング11を溶
融位置に移動させる(ステップS11)。このとき、駆
動モータ21とピニオンギア24とのずれは、コイルス
プリング25で吸収する。
【0063】次いで、回動機構27の駆動モータ31を
作動させて、発熱体26を溶着対象物の溶着面に面する
位置まで回動させ、発熱体26に電圧を印加して設定時
間だけ発熱させる(ステップS12)。この設定時間
は、溶着対象物の材料及び寸法等に応じて予め設定され
た時間である。溶着対象物に応じて予め設定されてい
る。設定時間だけ加熱することで、溶着対象物の溶着面
は溶融する。設定時間が経過したら、駆動モータ31を
作動させて発熱体26を待機状態に戻す(ステップS1
3)。
【0064】次いで、移動機構5の駆動モータ51を作
動させて駆動リング11を接合位置まで移動させ、溶着
対象物の溶融した溶着面を互いに突き合わせて設定時間
だけ待つ(ステップS14)。この設定時間は、溶着対
象物が冷えて完全に接合されるのに必要な時間であり、
溶着対象物の材料及び寸法等に応じて予め設定された時
間である。
【0065】設定時間が経過したところで、クランプ機
構8の回動爪10を待機状態に戻し、移動機構5によっ
て駆動リング11を把持位置に戻す(ステップS1
5)。
【0066】作業終了後は、溶着対象物をU字状切り欠
き42の開口側から取り出す。
【0067】作業中に不具合が生じたときは、第3操作
ボタン56を押して、緊急停止させる。
【0068】[効果]以上のように、クランプ機構8の
3つの回動爪10で溶着対象物を把持するため、溶着対
象物が円形の管材の場合、その軸芯を正確に位置決めし
て把持することができる。これにより、2つの溶着対象
物を、互いの軸芯を正確に合わせた状態で突き合わせ
て、容易にかつ正確に溶着することができる。
【0069】さらに、溶着対象物が外径の異なる2つの
管材の場合、部品交換等の特別の措置を講ずることな
く、容易にかつ確実に支持して、互いの中心を正確に合
わせた状態で、突き合わせることができる。
【0070】クランプ部3を、回動爪10と、駆動リン
グ11とを備えて構成し、溶着対象物を把持するための
機構が駆動リング11内に収納されて外方へはみ出す部
分がないと共に、クランプ部3の3つの回動爪10を1
つの駆動モータ21で回動させるようにしたので、駆動
部9を小さくすることができ、溶着機1の小型化を図る
ことができる。この結果、装置の内部等の狭いスペース
でも、容易に溶着作業をすることができる。
【0071】回動爪10の先端側の把持部14を、その
曲率半径を徐々に変えながら形成したので、大きさの異
なる数種類の溶着対象物と広い面積で確実に接触するこ
とができ、直径の異なる管材等のように、大きさの異な
る数種類の溶着対象物を確実に支持することができる。
【0072】駆動リング11を設定トルクで回転させる
駆動部9を備えたので、回動爪10を設定された力で回
動させて、溶着対象物を設定された力で把持させること
ができる。
【0073】駆動リング11をC字型に形成したので、
切り欠いた部分から溶着対象物を容易に出し入れするこ
とができ、作業性が向上する。
【0074】[変形例] (1) 上記実施形態では、回動爪10を3つ設けた
が、4つ以上設けてもよい。回動爪10の数は、溶着対
象物の寸法等の諸条件に応じて適宜設定する。この場合
も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができ
る。
【0075】(2) 上記実施形態では、前処理として
の、クランプ機構8の回動爪10の開度調整を制御装置
60の制御部で自動的に行ったが、手動で行ってもよ
い。この場合、第2操作ボタン55は、前進と後退の切
り替えのできるスイッチを用い、回動爪10を前進させ
て溶着対象物に接触させ、その後、後退を押して回動爪
10を少しだけ戻して、大まかな位置決めを行う。この
位置を初期値として制御装置60に記録する。この場合
も、上記実施形態同様の作用、効果を奏することができ
る。
【0076】(3) 上記実施形態では、ヒータ部4及
び移動機構5の駆動源として2つの駆動モータ31,5
1を設けたが、1つの駆動モータで兼用してもよい。こ
の場合は、ギア等を用いた切り替え機構で、作業手順に
沿って適宜切り換える。これにより、溶着機1の一層の
小型化を図ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の溶着機に
よれば次のような効果を奏する。
【0078】(1) クランプ部を、回動爪と、駆動リ
ングとを備えて構成し、溶着対象物を把持するための機
構が駆動リング内に収納されて外方へはみ出す部分がな
いため、クランプ部を小型化することができる。この結
果、装置の内部等の狭いスペースでも、容易に溶着作業
をすることができる。
【0079】(2) 複数の回動爪で溶着対象物を把持
するため、溶着対象物が円形の管材の場合、その中心を
正確に位置決めして把持することができる。これによ
り、2つの溶着対象物を、互いの中心を正確に合わせた
状態で、突き合わせることができる。
【0080】(3) 駆動リングを設定トルクで回転さ
せる駆動部を備えたので、駆動部が駆動リングを設定ト
ルクで回転させて、回動爪を設定された力で回動させる
ことにより、各回動爪によって溶着対象物を設定された
力で把持させることができる。
【0081】(4) 駆動部が、移動機構による各クラ
ンプ部の移動を許容した状態で駆動リングにトルクを伝
達するコイルスプリングを備えたので、移動機構で各ク
ランプ部が移動された場合、コイルスプリングが撓んで
駆動リングにトルクを伝達して、溶着対象物を確実に支
持することができる。
【0082】(5) 駆動部が、1つの駆動源と、当該
駆動源と上記2つのクランプ部の各駆動リングとを連結
して各駆動リングに伝わるトルクを同一にすると共に溶
着対象物の寸法が違う場合に差動させて寸法の違いを吸
収する差動装置とを備えたので、2つの溶着対象物の寸
法が違う場合でも、部品交換等の特別の措置を講ずるこ
となく、容易にかつ確実に支持して、互いの中心を正確
に合わせた状態で、突き合わせることができる。
【0083】(6) 駆動リングを、環状リングの一部
を切り欠いたC字型に形成したので、C字型の駆動リン
グの切り欠いた部分から溶着対象物を容易に出し入れす
ることができる。これにより、溶着作業の作業性が向上
する。
【0084】(7) 移動機構が、駆動リングと同様に
C字型に形成されて各駆動リングをその外側から回転可
能にそれぞれ支持すると共に2つの駆動リングを近接離
間移動させる支持リングを備えたので、移動機構を小型
にでき、溶着機の小型化を図ることができる。
【0085】(8) ヒータ部が、当該ヒータ部の表面
と溶着対象物の接合面とを設定間隔に位置決め調整する
ための調整板を備えたので、ヒータ部の表面と溶着対象
物の接合面とを設定間隔に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶着機を示す側面図である。
【図2】本発明に係る溶着機を示す平面図である。
【図3】本発明に係る溶着機を示す底面図である。
【図4】本発明に係る溶着機の概略を示す底面図であ
る。
【図5】本発明に係る溶着機の要部を示す側面図であ
る。
【図6】本発明に係る溶着機の要部を示す正面図であ
る。
【図7】本発明に係る溶着機のクランプ部を示す側面図
である。
【図8】本発明に係る溶着機のクランプ部を示す正面図
である。
【図9】本発明に係る溶着機のクランプ部の要部を示す
分解斜視図である。
【図10】本発明に係る溶着機のクランプ部の回動爪を
示す斜視図である。
【図11】本発明に係る溶着機の駆動リングを示す斜視
図である。
【図12】本発明に係る溶着機のスライド支持リングを
示す斜視図である。
【図13】本発明に係る溶着機の把持動作を示す模式図
である。
【図14】本発明に係る溶着機の制御装置の処理機能を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:溶着機1、2:本体、2A:クランプ機構支持部、
2B:駆動部連結部、2C:取っ手部連結部、2D:案
内軸、3:クランプ部、4:ヒータ部、5:移動機構、
6:取っ手部、8:クランプ機構、9:駆動部、10:
回動爪、11:駆動リング、12:回動支持部、14:
把持部、15:被駆動部、16:回動支持部、17:U
字状切り欠き、18:駆動溝、19:クラウンギア、2
1:駆動モータ、22:差動装置、23:連結棒、2
4:ピニオンギア、25:コイルスプリング、26:発
熱体、27:回動機構、28:調整板、31:駆動モー
タ、33:スライドリング、34:押え板、35:スラ
イド支持リング、36:駆動部、38:スライド用溝、
40:切り欠き、42:U字状切り欠き、43:回動爪
支持穴、46:駆動ボール、47:装着穴、48:コイ
ルスプリング、49:クラウンギア、50:ピニオンギ
ア、51:駆動モータ、53:操作部、54:第1操作
ボタン、55:第2操作ボタン、56:第3操作ボタ
ン、58:コネクタ、59:接続コード、60:制御装
置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの溶着対象物の互いの接合面を対向
    させた状態で各溶着対象物をそれぞれ把持する2つのク
    ランプ部と、 各溶着対象物の互いの接合面を溶融させるヒータ部と、 上記各クランプ部を近接離間移動可能に支持して溶融し
    た各接合面を互いに接合させる移動機構とを備え、 上記クランプ部が、 溶着対象物の周囲に回動可能に複数設けられ、それぞれ
    の先端側が上記溶着対象物に接触して当該溶着対象物を
    把持する回動爪と、 当該回動爪の周囲を囲繞するように形成されて各回動爪
    の基端側に嵌合した状態で回転することにより各回動爪
    を回動させる駆動リングとを備えて構成されたことを特
    徴とする溶着機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の溶着機において、 上記回動爪の先端側を、大きさの異なる数種類の溶着対
    象物と広い面積で確実に接触するように曲率半径を徐々
    に変えながら形成したことを特徴とする溶着機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の溶着機におい
    て、 上記駆動リングを設定トルクで回転させる駆動部を備え
    たことを特徴とする溶着機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の溶着機において、 上記駆動部が、上記移動機構による上記各クランプ部の
    移動を許容した状態で上記駆動リングにトルクを伝達す
    るコイルスプリングを備えたことを特徴とする溶着機。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の溶着機におい
    て、 上記駆動部が、1つの駆動源と、当該駆動源と上記2つ
    のクランプ部の各駆動リングとを連結して各駆動リング
    に伝わるトルクを同一にすると共に溶着対象物の寸法が
    違う場合に差動させて寸法の違いを吸収する差動装置と
    を備えたことを特徴とする溶着機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    溶着機において、 上記駆動リングが、環状リングの一部を切り欠いてC字
    型に形成されたことを特徴とする溶着機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    溶着機において、 上記移動機構が、上記駆動リングと同様にC字型に形成
    されて各駆動リングをその外側から回転可能にそれぞれ
    支持すると共に2つの駆動リングを近接離間移動させる
    支持リングを備えたことを特徴とする溶着機。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    溶着機において、 上記ヒータ部が、当該ヒータ部の表面と上記溶着対象物
    の接合面とを設定間隔に位置決め調整するための調整板
    を備えたことを特徴とする溶着機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110238579A (zh) * 2019-06-25 2019-09-17 浙江上势自动焊接科技有限公司 一种用于带瓷环的t型焊钉的自动送料机构
CN110238579B (zh) * 2019-06-25 2024-01-16 浙江上势自动焊接科技有限公司 一种用于带瓷环的t型焊钉的自动送料机构

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