JP2003299979A - 破砕装置用電極および破砕装置 - Google Patents

破砕装置用電極および破砕装置

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JP2003299979A
JP2003299979A JP2002102583A JP2002102583A JP2003299979A JP 2003299979 A JP2003299979 A JP 2003299979A JP 2002102583 A JP2002102583 A JP 2002102583A JP 2002102583 A JP2002102583 A JP 2002102583A JP 2003299979 A JP2003299979 A JP 2003299979A
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JP
Japan
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electrode
wire
crushing device
conductor
strands
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JP2002102583A
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English (en)
Inventor
Toru Okazaki
徹 岡崎
Toshihiro Kamakura
敏博 鎌倉
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な耐久性を備える破砕装置用電極および
破砕装置を提供する。 【解決手段】 誘電体を介して対向するように配置され
た複数本の線状導電体12、13を撚り合わせた撚り線
からなる破砕装置用電極4であって、複数の線状導電体
12、13のうちの少なくとも1本の線状導電体13を
構成する材料は、複数の線状導電体12、13のうちの
上記1本の線状導電体以外の他の線状導電体12を構成
する材料より高強度な材料である。このようにすれば、
破砕装置用電極4の衝撃に対する耐久性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、破砕装置用電極
および破砕装置に関し、より特定的には、充分な耐久性
を有する破砕装置用電極および破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】岩石などを破砕する破砕装置として、発
明者はたとえば図12に示したような構造の破砕装置を
提案している。図12は、本発明に関連する破砕装置を
説明するための模式図である。図13は、図12に示し
た破砕装置の電極の先端部を示す模式図である。図12
および図13に従って、本発明に関連する破砕装置を説
明する。
【0003】図12および図13に示すように、本発明
に関連する破砕装置は、破砕装置用電極である電極10
1とパルスパワー源106と電源109とを備える。パ
ルスパワー源106はコンデンサ108、スイッチ10
7などを含む回路からなる。パルスパワー源106には
電源109が接続されている。パルスパワー源106の
回路は接地されている。パルスパワー源106に接続さ
れた電極101を構成する一方ケーブル103、他方ケ
ーブル104、ケーブル部分105a〜105cは、銅
などの導電体を絶縁体で被覆した単芯絶縁電線を用いて
構成される。絶縁体としてはたとえば絶縁性の樹脂など
の誘電体を用いる。また、導電体としては銅を用いる。
【0004】電極101は、ある方向に延在する一方ケ
ーブル103と、一方ケーブル103が延びる方向と同
じ方向に延在する他方ケーブル104およびケーブル部
分105a〜105cと、この一方ケーブル103と他
方ケーブル104およびケーブル部分105a〜105
cとを固定するための固定部材112a〜112hとを
備える。固定部材112a〜112hを構成する材料と
しては、たとえばガラスなどの繊維を用いた強化繊維テ
ープなどを用いることができる。
【0005】図12および図13からもわかるように、
一方ケーブル103の端部では、一方ケーブル103の
延びる方向と同じ方向に延びるようにケーブル部分10
5aが配置されている。一方ケーブル103の端部とケ
ーブル部分105aの端部との間にはギャップ117a
が形成される。また、ケーブル部分105a〜105c
は、それぞれ互いにギャップ117b、117cを介し
て対向するように配置されている。また、ケーブル部分
105cは、他方ケーブル104とギャップ117dを
介して対向するように配置されている。
【0006】電極101は、図1に示すように岩石など
の破砕対象物102に形成された下孔110の内部に挿
入される。下孔110の内部には電解液としての水11
1が配置されている。
【0007】そして、パルスパワー源106のスイッチ
7が閉じられたときに、コンデンサ108に蓄えられた
電荷が電極1に導入されると、一方ケーブル103の端
部とケーブル部分105aとの間に位置するギャップ1
17aにおいて第1の放電が発生し、アーク118a
(図13参照)が形成される。また、ケーブル部分10
5aとケーブル部分105bとの間に位置するギャップ
117bにおいて第2の放電が発生し、アーク118b
が形成される。また、同様にケーブル部分105bとケ
ーブル部分105cとの間に位置するギャップ117c
においても放電が発生し、アーク118cが形成され
る。さらに、ケーブル部分105cと他方ケーブル10
4との間に位置するギャップ117dにおいて放電が発
生し、アーク118dが形成される。このようにアーク
118a〜118dが形成された領域では、電解液とし
ての水111が放電エネルギーによってプラズマ化する
ことにより、圧力波が発生する。この圧力波により、電
極101の周囲の破砕対象物102を破壊することがで
きる。
【0008】また、発明者は、図12および図13に示
した破砕装置の電極101の構造として、図14に示す
ような構造も提案している。図14は、本発明に関連す
る破砕装置用電極の変形例を示す斜視模式図である。
【0009】図14に示した破砕装置用電極としての電
極101は、図12および図13に示した破砕装置に装
着されるものであるが、図12および図13に示した電
極101とは異なる構造となっている。すなわち、図1
4に示した破砕装置の電極101は、一方ケーブル10
3と、他方ケーブル104およびケーブル部分105a
〜105dとが互いに撚り合わされた形状となってい
る。そして、一方ケーブル103と他方ケーブル104
およびケーブル部分105a〜105dとは、固定部材
112a〜112mにより互いにその配置が固定されて
いる。
【0010】図14に示した電極101に電流を供給し
た場合、一方ケーブル103の端部とケーブル部分10
5aの端部との間のギャップ117aにおいて放電が発
生し、アークが形成される。また、ケーブル部分105
a〜105dおよび他方ケーブル104の間に形成され
るギャップ117b〜117eにおいても、放電が発生
することによりアークが形成される。この結果、図12
および図13に示した破砕装置と同様に、破砕対象物1
02(図12参照)を破壊できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した図1
2〜図14に示した破砕装置では、以下のような問題が
あった。すなわち、図12〜図14に示した破砕装置に
おいて岩石などの破砕を行なう場合、電極101は放電
に伴って発生する圧力波により強い衝撃を受ける。この
衝撃により、電極101を構成する一方ケーブル103
や他方ケーブル104などが引きちぎれる場合があっ
た。これは、電極101の一方ケーブルを構成する銅な
どの導電体の引張り強度が不充分である、あるいは固定
部材112a〜112mの強度が不充分であるといった
理由により、上記衝撃に起因する応力に電極101が耐
えられないためであると考えられる。このように電極1
01が破損すると、連続して破砕作業を実施することが
できないため、破砕作業の効率が低下する。また、破損
した電極101を新しい電極に交換する必要もある。こ
のため、破砕作業のランニングコストが増大することに
なっていた。
【0012】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の目的は、充分な
耐久性を備える破砕装置用電極および破砕装置を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面に従
った破砕装置用電極は、誘電体を介して対向するように
配置された複数本の線状導電体を撚り合わせた撚り線か
らなる破砕装置用電極であって、複数の線状導電体のう
ちの少なくとも1つの線状導電体を構成する材料は、複
数の線状導電体のうちの上記1つの線状導電体以外の他
の線状導電体を構成する材料より高強度な材料である。
【0014】このようにすれば、破砕装置用電極(以
下、電極ともいう)を構成する線状導電体の材料として
高強度な材料を用いるので、電極の衝撃に対する耐久性
を向上させることができる。
【0015】また、破砕装置用電極に電流を供給する
と、電極の先端部において、複数の線状導電体の端面の
間で放電を発生させることができる。この放電により、
電極の周囲に配置された電解液などをプラズマ化でき
る。このような電解液のプラズマ化に伴って発生する圧
力波により、電極の周囲の破砕対象物を破砕することが
できる。
【0016】また、電極を構成する線状導電体のうちの
一部は、高強度な材料により形成する一方、他の線状導
電体については強度が相対的に低い材料であっても電気
抵抗が充分低い材料を適用すれば、電極全体での電気抵
抗を低減することができる。このため、圧力波による衝
撃に対する充分な耐久性を有するとともに、大電流を供
給することが可能な電極を実現できる。
【0017】上記1の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、高強度な材料により構成される線状導電体は、撚
り線の延在する方向に対してほぼ垂直方向での撚り線の
断面においてほぼ中央部に位置していてもよい。また、
上記高強度な材料により構成される線状導電体の周囲に
配置された他の線状導電体は、上記高強度な材料より電
気抵抗の低い材料により構成されていてもよい。
【0018】この場合、破砕装置用電極の中央部に高強
度な材料からなる線状導電体を配置するので、破砕装置
用電極の強度を確実に向上させることができる。
【0019】また、破砕装置用電極の外周側に比較的電
気抵抗の低い材料からなる他の線状導電体を配置するの
で、破砕装置用電極に高周波電流を供給する場合、破砕
装置用電極における電気抵抗を効果的に低減できる。
【0020】上記1の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、複数の線状導電体のうちの少なくとも1つは、第
1の導電体と、第1の導電体とは間隙を隔てて配置され
た第2の導電体とを含んでいてもよい。
【0021】この場合、破砕装置用電極に電流を供給し
た際に、第1の導電体と第2の導電体との間の間隙にお
いても放電を発生させることができる。つまり、放電が
起きる個所の数を増加させることができる。このため、
電極の放電抵抗を増大させることができる。ここで、電
極での放電により消費されるエネルギー(破砕に利用さ
れるエネルギー)は、電極に供給される電流値の2乗×
放電抵抗に比例する。つまり、電極での放電抵抗を増大
させることで、破砕に利用されるエネルギーを大きくす
ることができる。
【0022】上記1の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、第1の導電体と第2の導電体とのうちの少なくと
もいずれか一方の上記間隙に面する表面上には、貴金属
を含む層が形成されていてもよい。
【0023】この場合、間隙に面する第1または第2の
導電体における放電時の破砕力を増大させることができ
る。
【0024】この発明の別の局面に従った破砕装置用電
極は、導電体からなる複数の素線を含む複数のストラン
ドを、誘電体を介して対向するように配置した上で撚り
合わせた撚り線からなる破砕装置用電極であって、複数
の素線のうちの少なくとも1本の素線を構成する材料
は、複数の素線のうちの上記1本の素線以外の他の素線
を構成する材料より高強度な材料である。
【0025】このようにすれば、破砕装置用電極(電
極)を構成する素線の一部の材料として高強度な材料を
用いるので、電極の衝撃に対する耐久性を向上させるこ
とができる。
【0026】また、電極に電流を供給すると、電極の先
端部において、複数のストランドの端面の間で放電を発
生させることができる。この放電により、電極の周囲に
配置された電解液などをプラズマ化できる。このような
電解液のプラズマ化に伴って発生する圧力波により、電
極の周囲の破砕対象物を破砕することができる。そし
て、本発明による破砕装置用電極は、高強度な材料によ
り構成された素線を用いることで、上述のような圧力波
による衝撃に対する充分な耐久性を有する。
【0027】また、電極を構成する素線のうちの一部に
ついて、高強度な材料により形成する一方、他の素線に
ついては強度が相対的に低い材料であっても電気抵抗が
充分低い材料を適用すれば、電極全体での電気抵抗を低
減することができる。このように、圧力波による衝撃に
対する充分な耐久性を有するとともに、大電流を供給す
ることが可能な電極を実現できる。
【0028】上記別の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、複数の素線は、上記高強度な材料で構成される複
数の高強度素線を含んでいてもよく、高強度素線はスト
ランドの内部において分散配置されていてもよい。
【0029】ここで、高強度素線と他の素線との材料の
違いにより、高強度素線と他の素線とで電気抵抗が異な
る場合(たとえば、高強度素線の電気抵抗が他の素線の
電気抵抗より高い場合)を考える。この場合、相対的に
電気抵抗の高い高強度素線に所定の電流を流す際、高強
度素線がジュール熱により高温となることがある。しか
し、上述のようにストランド内で高強度素線を分散配置
しておけば、高強度素線の熱を周囲の他の素線により十
分除去することができる。したがって、ストランドの温
度が高強度素線からのジュール熱により高温になること
を抑制できる。
【0030】また、上記別の局面に従った破砕装置用電
極において、高強度素線が分散配置されるストランド
は、破砕装置用電極を構成するストランドのうちの一部
でもよいし、全てのストランドであってもよい。
【0031】上記別の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、撚り線の延在する方向に対してほぼ垂直方向にお
ける撚り線の断面において、ほぼ中央部に位置するスト
ランドを構成する素線は、高強度な材料により構成され
ていてもよい。また、上記高強度な材料により構成され
る素線からなるストランドの周囲に配置された他のスト
ランドを構成する素線は、上記高強度な材料より電気抵
抗の低い材料により構成されていてもよい。
【0032】この場合、破砕装置用電極の中央部に高強
度な材料からなる素線により構成されるストランド(高
強度ストランド)を配置するので、破砕装置用電極の強
度を確実に向上させることができる。
【0033】また、破砕装置用電極の外周側に比較的電
気抵抗の低い材料からなる他の素線からなるストランド
(低抵抗ストランド)を配置するので、破砕装置用電極
に高周波電流を供給する場合、破砕装置用電極における
電気抵抗を効果的に低減できる。
【0034】上記別の局面に従った破砕装置用電極で
は、ストランドの延在方向に対してほぼ垂直な断面にお
いてほぼ中央部に位置する素線が高強度な材料により構
成されていてもよい。また、破砕装置用電極を構成する
複数のストランドのうち、一部のストランドのみについ
てこのように中央部に高強度な材料からなる素線が配置
されていてもよいし、全てのストランドについて中央部
に高強度な材料からなる素線を配置してもよい。
【0035】この場合、高強度な材料からなる素線を含
むストランドの強度を確実に向上させることができる。
【0036】上記別の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、複数のストランドのうちの少なくとも1つは、第
1の部分と、第1の部分とはストランドの延在方向にお
いて間隙を隔てて配置された第2の部分とを含んでいて
もよい。
【0037】この場合、破砕装置用電極に電流を供給し
た際に、第1の部分と第2の部分との間の間隙において
も放電を発生させることができる。つまり、放電が起き
る個所の数を増加させることができる。このため、電極
の放電抵抗を増大させることができる。したがって、破
砕に利用されるエネルギーを大きくすることができる。
【0038】上記別の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、第1の部分と第2の部分とのうちの少なくともい
ずれか一方の上記間隙に面する表面上には、貴金属を含
む層が形成されていてもよい。
【0039】この場合、間隙に面する第1または第2の
部分における放電時の損耗を低減できる。
【0040】上記別の局面に従った破砕装置用電極にお
いて、破砕装置用電極の先端部に位置する複数のストラ
ンドのうちの少なくとも1本の端部の表面上には、貴金
属を含む層が形成されていてもよい。
【0041】この場合、破砕装置用電極の先端部側での
ストランドの端部間で放電が発生する際、破砕力を増大
させることができる。
【0042】上記1の局面または別の局面に従った破砕
装置用電極において、上記貴金属を含む層は、金(A
u)、銀(Ag)、白金(Pt)、イリジウム(I
r)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジ
ウム(Pd)、およびこれらの合金からなる群から選択
される少なくとも1つを含むことが好ましい。また、上
記貴金属を含む層として、銀を含む層を用いることがよ
り好ましい。
【0043】この発明の他の局面に従った破砕装置は、
上記1の局面または別の局面に従った破砕装置用電極を
備える。
【0044】このようにすれば、耐久性に優れた破砕装
置を容易に得ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0046】(実施の形態1)図1は、本発明による電
極およびその電極を用いた破砕装置の実施の形態1を説
明するための模式図である。図2は、図1に示した電極
の先端部を示す斜視模式図である。図3は、図2の線分
III−IIIにおける断面模式図である。図4は、図
1に示した電極を構成する中心電極線の長手方向におけ
る断面模式図である。図1〜図4を参照して、本発明に
よる電極および破砕装置の実施の形態1を説明する。
【0047】図1に示すように、本発明による破砕装置
は、破砕装置用電極である電極1とパルスパワー源6と
電源9とを備える。パルスパワー源6はコンデンサ8、
スイッチ7などを含む回路からなる。パルスパワー源6
には電源9が接続されている。パルスパワー源6の回路
は図示していないが接地されている。パルスパワー源6
と電極1とはケーブル5により接続されている。電極1
はケーブル5との接続部であるコネクタ部3と、コネク
タ部3に接続されたワイヤ電極部4とからなる。
【0048】ワイヤ電極部4は、図2に示すように、あ
る方向に延在する中心電極線13のまわりに6本の外周
電極線12が撚り合わせられたいわゆるワイヤロープと
同様の構造を備える。図3および図4に示すように、中
心電極線13はある方向に延在する鋼製の線状導電体と
しての導電体15と、この導電体15の周囲を被覆する
ように(外周面上に)配置された誘電体としての絶縁被
覆膜14とからなる。また、この中心電極線13の周囲
に撚り合わせられた6本の外周電極線12は、それぞれ
銅を含む線状導電体としての導電体16と、この導電体
16の周囲を被覆した誘電体としての絶縁被覆膜14と
からなる。導電体16としては、銅を用いてもよいが銅
合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金な
どを用いてもよい。絶縁被覆膜14としては、プラスチ
ック、ゴム、ビニール、絶縁性の樹脂などの誘電体を用
いることができる。
【0049】ワイヤ電極部4の先端部においては、中心
電極線13および外周電極線12の端面において導電体
15、16がそれぞれ露出した状態になっている。ま
た、外周電極線12のそれぞれにおいては、その途中が
部分的に除去されることにより間隙としてのギャップ1
7が形成されている。図1〜図3に示したワイヤ電極部
4においては、各外周電極線12に1箇所づつギャップ
17が形成されている。つまり、外周電極線12の各導
電体16(図2参照)は、ワイヤ電極部4の先端側に位
置する第1の導電体としての先端側導電体部分24(図
2参照)と、第2の導電体としての後端側導電体部分2
5(図2参照)とを含む。このギャップ17において
も、外周電極線12の端面に導電体16が露出した状態
になっている。
【0050】なお、図3に示すように、電極1の延在す
る方向に対してほぼ垂直方向におけるワイヤ電極部4の
断面において、ほぼ中央に位置する中心電極線13は、
図4に示すようにほぼ直線状であってもよいが、屈曲部
を有していてもよい。
【0051】次に、図1〜図4に示した電極1を用いた
破砕装置の動作を簡単に説明する。図1に示すように、
電極1は岩石などの破砕対象物2に形成された下孔10
の内部に挿入される。下孔10の内部には電解液として
の水11が配置されている。
【0052】パルスパワー源6のコンデンサ8に、予め
電源9から電荷を蓄積しておく。そして、図1に示した
ような状態でパルスパワー源6のスイッチ7が閉じられ
ると、コンデンサ8に蓄えられていた電荷が電極1に導
入される。すると、ワイヤ電極部4の先端部において、
中心電極線13(図2参照)の端面に露出する導電体1
5と外周電極線12(図2参照)の端面に露出する導電
体16(図2参照)との間に形成されるギャップ23に
おいて放電が発生する。この結果、ギャップ23にアー
クが形成される。また、外周電極線12の途中に形成さ
れたギャップ17においても、それぞれ放電が発生す
る。この結果、ギャップ17のそれぞれにおいてアーク
が形成される。
【0053】このように、電極1の先端部において、複
数の放電を同時に発生させることができるので、効率よ
く破砕対象物2(図1参照)を破砕することができる。
つまり、ワイヤ電極部4に形成された複数のギャップ2
3、17において放電を発生させることができるので、
放電が起きる箇所の数を増やすことができる。この結
果、電極1の放電抵抗を増加させることができるので、
破砕に利用されるエネルギーを従来より大きくすること
ができる。
【0054】また、中心電極線13の導電体15(図2
参照)として鋼を用いているので、ワイヤ電極部4につ
いて、すべての導電体が銅などで構成されていた従来の
電極よりもその強度を高めることができる。つまり、ワ
イヤ電極部4の衝撃に対する耐久性を向上させることが
できる。また、図3に示すように、ワイヤ電極部4の中
心部に鋼製の導電体15を含む中心電極線13を配置し
ているので、ワイヤ電極部4の耐久性を確実に向上させ
ることができる。
【0055】また、中心電極線13のみについて導電体
15を高強度な材料としての鋼により形成するととも
に、外周電極線12の導電体16は相対的に電気抵抗の
低い銅により形成しているので、ワイヤ電極部4の全体
の電気抵抗は、中心電極線13および外周電極線12の
すべての導電体15、16を鋼製とした場合よりも十分
小さくなる。この結果、高強度でありかつ十分な低さの
電気抵抗値を示す電極1を実現することができる。つま
り、圧力波による衝撃に対する充分な耐久性を有すると
ともに、大電流を供給することが可能な電極1を実現で
きる。
【0056】また、上述のようにワイヤ電極部4の外周
側に比較的電気抵抗の低い材料である銅からなる他の線
状導電体としての外周電極線12を配置するので、電極
1(図1参照)にたとえば高周波電流を供給する場合、
電極1における電気抵抗を効果的に低減できる。
【0057】なお、導電体15を構成する高強度な材料
とは、具体的には導電体16を構成する銅などの導電体
より引張り強度の大きな材料を言う。また,導電体15
を構成する材料としては、導電体16を構成する銅など
の導電体より引っ張り強度が大きな導電体であれば、鋼
以外の材料を用いてもよい。
【0058】図5は、本発明による電極の実施の形態1
の変形例を示す断面模式図である。図5は図3に対応す
る。図5を参照して、本発明による電極の実施の形態1
の変形例を説明する。
【0059】図5に示すように、電極1(図1参照)の
変形例におけるワイヤ電極部4では、外周電極線12の
うちの3本について鋼製の導電体15を用いている。そ
して、中心電極線13および外周電極線12のうちの他
の3本については、銅製の導電体16を用いている。こ
のように、電極1を構成する中心電極線13または外周
電極線12のうちの一部について鋼製の導電体15を用
いることにより、図1〜図4に示した電極と同様に十分
な強度を有するとともに比較的低抵抗な電極を実現する
ことができる。
【0060】なお、中心電極線13および外周電極線1
2のうち、いずれについて鋼製の導電体15を用いるか
は、図5に示したような構成に限られず他の構成を採用
してもよい。
【0061】また、本発明の実施の形態1における電極
1(図1参照)のワイヤ電極部4では、図2に示すよう
に外周電極線12の途中にギャップ17を形成している
が、外周電極線12にギャップ17を形成せず、ワイヤ
電極部4の先端部におけるギャップ23(図2参照)の
みで放電を発生させてもよい。
【0062】また、ギャップ17は、外周電極線12の
それぞれにおいて1つ以上形成してもよいし、外周電極
線12のうちの一部の外周電極線のみに形成してもよ
い。
【0063】(実施の形態2)図6は、本発明による電
極の実施の形態2を示す部分斜視模式図である。図6は
図2に対応する。図6を参照して、本発明による電極の
実施の形態2を説明する。
【0064】図6に示すように、本発明による電極の実
施の形態2を構成するワイヤ電極部4は、基本的には本
発明による電極の実施の形態1におけるワイヤ電極部4
(図2参照)と同様の構造を備えるが、ギャップ17、
23に対向する領域である中心電極線13および外周電
極線12の端部の構造が異なる。すなわち、ワイヤ電極
部4の先端部においては、中心電極線13の端部に図7
に示すように銀からなるキャップ部材18が鋼製の導電
体15に接続して配置されている。
【0065】図7は、図6に示したワイヤ電極部4を構
成する中心電極線の、長手方向における断面模式図であ
る。図7からもわかるように、中心電極線13は、鋼か
らなる導電体15と、この導電体15の先端部に接続さ
れた貴金属を含む層としてのキャップ部材18と、導電
体15およびキャップ部材18の側面を被覆する絶縁被
覆膜14とからなる。
【0066】また、ワイヤ電極部4を構成する外周電極
線12については、図6に示すように、中心電極線13
と同様にその先端部には端面を被覆するように銀からな
るキャップ部材18が配置されている。ワイヤ電極部4
の先端部での外周電極線12の長手方向における断面の
構造は、図7に示した中心電極線13の断面構造とほぼ
同様である。つまり、外周電極線12においては、その
先端部において銅からなる導電体16(図示せず)に接
続された貴金属を含む層としてのキャップ部材18が配
置されている。なお、キャップ部材18は、銀をろう付
けすることにより形成してもよい。あるいは、銀からな
るキャップ部材18を導電体15、16の端面に圧着、
あるいは溶接するといった手法により、中心電極線13
および外周電極線12を形成してもよい。
【0067】また、ワイヤ電極部4に形成されたギャッ
プ17においては、外周電極線12の端面に銀をろう付
けしたろう付け部19が形成されている。すなわち、図
8に示すようにギャップ17において対向する外周電極
線12の端面には、貴金属を含む層としてのろう付け部
19が形成され、このろう付け部19は銅からなる導電
体16と電気的に接続された状態となっている。ここ
で、図8は、図6に示したワイヤ電極部における外周電
極線の途中に形成されたギャップ近傍での、外周電極線
の延在方向に沿った方向における断面模式図である。
【0068】このように、放電が発生するギャップ1
7、23に面して導電体15、16を被覆するように銀
からなるキャップ部材18あるいは銀をろう付けしたろ
う付け部19を形成することにより、放電による外周電
極線12および中心電極線13の損耗を抑制することが
できる。
【0069】なお、ギャップ17、23に面した領域に
銀を配置する方法としては、上述のようなキャップ部材
18を配置する、あるいはろう付け部19を形成すると
いった方法以外の方法を用いてもよい。たとえば、導電
体15、16の端面に銀を蒸着するといった手法を用い
てもよい。
【0070】また、キャップ部材18およびろう付け部
19を構成する材料としては、銀以外に金、白金、イリ
ジウム、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、およびこ
れらの合金を用いてもよい。
【0071】また、電極1の先端部に配置されたキャッ
プ部材18は、ギャップ23に面する中心電極線13の
端面上および外周電極線12の端面上の少なくともいず
れか一方に配置されていればよい。また、同様に、ろう
付け部19は、ギャップ17に面する外周電極線12の
2つの端面のうちの少なくともいずれか一方に形成して
もよい。
【0072】また、本発明の実施の形態1および2にお
いて、ワイヤ電極部4を構成する外周電極線12の数
は、図示したように6本に限らず、1本以上であれば任
意の本数とすることができる。また、中心電極線13
(図2参照)を配置せず、複数本の外周電極線12のみ
を撚り合わせることによりワイヤ電極部4を構成しても
よい。
【0073】(実施の形態3)図9は、本発明による電
極の実施の形態3を示す断面模式図である。図9は図3
に対応する。図9を参照して、本発明による電極の実施
の形態3を説明する。
【0074】本発明による電極の実施の形態3は、基本
的に本発明による電極の実施の形態1と同様の構造を備
えるが、図1〜図3に示した中心電極線13(図3参
照)および外周電極線12(図3参照)が絶縁被覆撚り
線22a〜22gにより構成されている。すなわち、図
9に示した電極のワイヤ電極部4は、1本の絶縁被覆撚
り線22aのまわりに6本の絶縁被覆撚り線22b〜2
2gを撚り合わせた撚り線により構成されている。
【0075】なお、外周電極線に対応する絶縁被覆撚り
線22b〜22gにおいては、図1〜図3に示した電極
と同様にその経路途中に間隙としてのギャップ17(図
2参照)が形成されている。つまり、外周電極線に対応
する絶縁被覆撚り線22b〜22gは、図2に示した電
極と同様に,ワイヤ電極部4の先端側に位置する第1の
部分と、この第1の部分とは絶縁被覆撚り線22b〜2
2gの延在方向においてギャップ17(図2参照)を隔
てて配置された第2の部分とをそれぞれ含む。このた
め、本発明の実施の形態1と同様に、放電の起きる個所
の数を増加させることができる。
【0076】絶縁被覆撚り線22a〜22gは、それぞ
れ同様の構造を備えている。すなわち、絶縁被覆撚り線
22a〜22gは、複数の鋼からなる素線20と銅から
なる素線21とが撚り合わせられたストランドと、その
ストランド(撚り合わせられた素線20、21の束)の
表面に配置された誘電体としての絶縁被覆膜14とから
なる。絶縁被覆撚り線22a〜22gの断面では、図9
に示すように銅製の素線21の束の中に高強度な材料と
しての鋼からなる高強度素線としての素線20がほぼ均
一に分散配置された状態となっている。
【0077】このようにすれば、ワイヤ電極部4を構成
する素線20、21のうちの一部を高強度な材料である
鋼からなる素線20としているので、本発明の実施の形
態1による電極1(図1参照)と同様に、圧力波による
衝撃に対する十分な耐久性を有するとともに、大電流を
供給することが可能なワイヤ電極部4を実現できる。
【0078】また、絶縁被覆撚り線22a〜22gにお
いて、高強度素線としての鋼製の素線20を分散配置し
ているので、この鋼製の素線20がジュール熱が発生し
ても、その熱を周囲の銅製の素線21により容易に除去
できる。
【0079】なお、ワイヤ電極部4を構成する絶縁被覆
撚り線22a〜22gのうち、一部の絶縁被覆撚り線に
ついてのみ鋼製の素線20が銅製の素線21中に分散配
置された構造としてもよい。なお、この場合、鋼製の素
線20が分散配置されない絶縁被覆撚り線は、銅からな
る素線21のみの束を絶縁被覆膜14で被覆したもので
もよい。
【0080】(実施の形態4)図10は、本発明による
電極の実施の形態4を示す断面模式図である。図10は
図9に対応する。図10を参照して、本発明による電極
の実施の形態4を説明する。
【0081】図10に示すように、本発明による電極の
実施の形態4は基本的には本発明による電極の実施の形
態3と同様の構造を備えるが、絶縁被覆撚り線22a〜
22gにおける鋼製の素線20と銅製の素線21との分
布が異なっている。すなわち、図10に示した電極にお
いては、中心電極線に対応する(電極の延在する方向に
対してほぼ垂直方向における電極の断面において、ほぼ
中央に位置する)絶縁被覆撚り線22aを構成する素線
が、すべて高強度な材料としての鋼からなる素線20で
ある。一方、外周電極線に対応する絶縁被覆撚り線22
b〜22gについては、その内部に配置された素線はす
べて銅製の素線21となっている。
【0082】このようにすれば、本発明の実施の形態3
による電極により得られる効果に加えて、破砕装置用電
極を構成するワイヤ電極部4の中心部に高強度な材料で
ある鋼からなる素線20により構成される絶縁被覆撚り
線22aを配置するので、ワイヤ電極部4の強度を確実
に向上させることができる。
【0083】また、ワイヤ電極部4の外周側に比較的電
気抵抗の低い材料である銅製の素線21(他の素線)か
らなる絶縁被覆撚り線22b〜22gを配置するので、
ワイヤ電極部4に高周波電流を供給する場合、ワイヤ電
極部4における電気抵抗を効果的に低減できる。
【0084】(実施の形態5)図11は、本発明による
電極の実施の形態5を示す断面模式図である。図11は
図9に対応する。図11を参照して、本発明による電極
の実施の形態5を説明する。
【0085】図11に示すように、本発明による電極の
実施の形態5は基本的には本発明による電極の実施の形
態3と同様の構造を備えるが、絶縁被覆撚り線22a〜
22gの内部に配置された鋼製の素線20と銅製の素線
21との配置が異なる。すなわち、図11に示した電極
では、すべての絶縁被覆撚り線22a〜22gにおい
て、その中心部に鋼製の素線20がまとまって配置され
る(絶縁被覆撚り線22a〜22gの延在方向に対して
ほぼ垂直方向な断面においてほぼ中央部に位置する素線
が鋼製の素線20である)。そして、この鋼製の素線2
0の周囲を囲むように複数の銅製の素線21が配置され
ている。
【0086】このようにしても、本発明による電極の実
施の形態3と同様の効果を得ることができるとともに、
個々の絶縁被覆撚り線22a〜22gの強度を確実に向
上させることができる。
【0087】なお、上記実施の形態3〜実施の形態5に
おいては、本発明の実施の形態2に示した電極のよう
に、ギャップ23(図6参照)に面する絶縁被覆撚り線
22a〜22gの端面上に、貴金属を含む層としての銀
からなるキャップ部材18(図6参照)を配置してもよ
い。また、ギャップ17(図6参照)に面する絶縁被覆
撚り線22b〜22gの端面上に、貴金属を含む層とし
ての銀をろう付けしたろう付け部19(図6参照)を形
成してもよい。この場合、電極での放電による破砕力を
増大させることができる。
【0088】また、ギャップ17、23に面する絶縁被
覆撚り線22a〜22gの端面のうちのいずれか一方の
みに、キャップ部材18またはろう付け部19(図6参
照)を形成してもよい。また、ギャップ17は、外周電
極線に対応する絶縁被覆撚り線22b〜22gのうちの
一部のみに形成してもよいし、絶縁被覆撚り線22b〜
22gのそれぞれについて複数個所形成してもよい。ま
た、貴金属を含む層として、キャップ部材18やろう付
け部19ではなく、他の手法により絶縁被覆撚り線22
a〜22gの端面上に貴金属としての銀を配置してもよ
い。たとえば、絶縁被覆撚り線22a〜22gの端面に
銀を蒸着するといった手法を用いてもよい。また、絶縁
被覆撚り線22a〜22gの端面上に配置するキャップ
部材18およびろう付け部19を構成する材料として
は、本発明の実施の形態2と同様に上述した銀に加え
て、金、白金、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、パ
ラジウム、およびこれらの合金を用いてもよい。
【0089】また、上述した実施の形態1〜実施の形態
5においては、鋼以外の導電体16(図3参照)または
素線21(図9参照)を構成する材料として銅を用いた
場合を示したが、銅に代えてアルミニウムや銀により導
電体16あるいは素線21を構成してもよい。
【0090】また、ワイヤ電極部4(図2参照)におけ
るギャップ17の配置や数は、破砕対象物の硬度や破砕
位置などの諸状況に対応して適宜変更することができ
る。
【0091】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0092】
【発明の効果】このように、本発明によれば、撚り線か
らなる破砕装置用電極を構成する材料の一部として鋼な
どの高強度な材料を用いることで、破砕装置用電極の耐
久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電極およびその電極を用いた破
砕装置の実施の形態1を説明するための模式図である。
【図2】 図1に示した電極の先端部を示す斜視模式図
である。
【図3】 図2の線分III−IIIにおける断面模式
図である。
【図4】 図1に示した電極を構成する中心電極線の長
手方向における断面模式図である。
【図5】 本発明による電極の実施の形態1の変形例を
示す断面模式図である。
【図6】 本発明による電極の実施の形態2を示す部分
斜視模式図である。
【図7】 図6に示したワイヤ電極部を構成する中心電
極線の、長手方向における断面模式図である。
【図8】 図6に示したワイヤ電極部における外周電極
線の途中に形成されたギャップ近傍での、外周電極線の
延在方向に沿った方向における断面模式図である。
【図9】 本発明による電極の実施の形態3を示す断面
模式図である。
【図10】 本発明による電極の実施の形態4を示す断
面模式図である。
【図11】 本発明による電極の実施の形態5を示す断
面模式図である。
【図12】 本発明に関連する破砕装置を説明するため
の模式図である。
【図13】 図12に示した破砕装置の電極の先端部を
示す模式図である。
【図14】 本発明に関連する破砕装置用電極の変形例
を示す斜視模式図である。
【符号の説明】
1 電極、2 破砕対象物、3 コネクタ部、4 ワイ
ヤ電極部、5 ケーブル、6 パルスパワー源、7 ス
イッチ、8 コンデンサ、9 電源、10 下孔、11
水、12 外周電極線、13 中心電極線、14 絶
縁被覆膜、15,16 導電体、17 ギャップ、18
キャップ部材、19 ろう付け部、20,21 素
線、22a〜22g 絶縁被覆撚り線、23 ギャッ
プ、24 先端側導電体部分、25 後端側導電体部
分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 徹 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 鎌倉 敏博 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 Fターム(参考) 2D065 EA26 4D067 CG01 GA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体を介して対向するように配置され
    た複数本の線状導電体を撚り合わせた撚り線からなる破
    砕装置用電極であって、 前記複数の線状導電体のうちの少なくとも1つの線状導
    電体を構成する材料は、前記複数の線状導電体のうちの
    前記1つの線状導電体以外の他の線状導電体を構成する
    材料より高強度な材料である、破砕装置用電極。
  2. 【請求項2】 前記高強度な材料により構成される線状
    導電体は、前記撚り線の延在する方向に対してほぼ垂直
    方向における前記撚り線の断面においてほぼ中央部に位
    置する、請求項1に記載の破砕装置用電極。
  3. 【請求項3】 前記複数の線状導電体のうちの少なくと
    も1つは、 第1の導電体と、 前記第1の導電体とは間隙を隔てて配置された第2の導
    電体とを含む、請求項1または2に記載の破砕装置用電
    極。
  4. 【請求項4】 前記第1の導電体と前記第2の導電体と
    のうちの少なくともいずれか一方の前記間隙に面する表
    面上には、貴金属を含む層が形成されている、請求項3
    に記載の破砕装置用電極。
  5. 【請求項5】 導電体からなる複数の素線を含む複数の
    ストランドを、誘電体を介して対向するように配置した
    上で撚り合わせた撚り線からなる破砕装置用電極であっ
    て、 前記複数の素線のうちの少なくとも1本の素線を構成す
    る材料は、前記複数の素線のうちの前記1本の素線以外
    の他の素線を構成する材料より高強度な材料である、破
    砕装置用電極。
  6. 【請求項6】 前記複数の素線は、前記高強度な材料で
    構成される複数の高強度素線を含み、 前記高強度素線は、前記ストランドの内部において分散
    配置されている、請求項5に記載の破砕装置用電極。
  7. 【請求項7】 前記撚り線の延在する方向に対してほぼ
    垂直方向における前記撚り線の断面において、ほぼ中央
    部に位置する前記ストランドを構成する素線は、前記高
    強度な材料により構成されている、請求項5に記載の破
    砕装置用電極。
  8. 【請求項8】 前記ストランドの延在方向に対してほぼ
    垂直な断面においてほぼ中央部に位置する素線は、前記
    高強度な材料により構成されている、請求項5に記載の
    破砕装置用電極。
  9. 【請求項9】 前記複数のストランドのうちの少なくと
    も1つは、 第1の部分と、 前記第1の部分とは前記ストランドの延在方向において
    間隙を隔てて配置された第2の部分とを含む、請求項5
    〜8のいずれか1項に記載の破砕装置用電極。
  10. 【請求項10】 前記第1の部分と前記第2の部分との
    うちの少なくともいずれか一方の前記間隙に面する表面
    上には貴金属を含む層が形成されている、請求項9に記
    載の破砕装置用電極。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の破砕装置用電極を備える破砕装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154514A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Kumagai Gumi Co Ltd トンネル周縁部の掘削方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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