JP2003297669A - 高周波積層部品の製造方法 - Google Patents
高周波積層部品の製造方法Info
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Abstract
れる高周波積層部品の製造方法に関するものであって、
製造過程における高周波積層部品の電気的特性への影響
を抑制することを目的とする。 【解決手段】 高周波積層部品に於いて、特に積層体1
において高周波回路を形成するパターン電極2,3a,
3b,4a,4b,5の積層方向における配置を、積層
変形により高周波特性への影響が大きいものから小さい
ものの順に配置し、積層工程において高周波特性への変
動が大きいパターン電極5を印刷した誘電体シート1h
から順に積み重ねる。
Description
周波機器に用いられる高周波積層部品の製造方法に関す
る。
部品は、積層体を形成する誘電体シート上に所定の高周
波回路を形成するパターン電極を印刷し、このパターン
電極が印刷された誘電体シートを適宜積層し焼成するこ
とによって形成される。
おいて、高周波回路を形成するパターン電極は積層体内
において適当な部位に配置されていた。
うな高周波積層部品を積層した場合、誘電体シートを積
み重ねるにつれ、パターン電極の厚みによる変形が累積
していき、積層する順が後になるほど累積された誘電体
シートの変形によりパターン電極で形成される高周波回
路特性が不安定なものとなり、結果として高周波積層部
品の電気特性に影響を及ぼしていた。
製造過程における高周波積層部品の電気的特性への影響
を抑制することを目的とする。
に本発明の請求項1に記載の発明は、特に積層体におい
て高周波回路を形成するパターン電極の積層方向におけ
る配置を、積層変形により高周波特性への影響が大きい
ものから小さいものの順に配置し、積層工程において高
周波特性への変動が大きいパターン電極を印刷した誘電
体シートから順に積み重ねることで、製造過程における
高周波積層部品の電気的特性への影響を抑制することが
できる。
に於いて後に積層する誘電体シートの密度を、先に積層
する誘電体シートの密度よりも大きくすることで、さら
に製造過程における高周波積層部品の電気的特性への影
響を抑制することができる。
はインダクタとコンデンサからなり、積層工程に於いて
コンデンサを形成するパターン電極を印刷した誘電体シ
ートを積層した後に、インダクタを形成するパターン電
極を印刷した誘電体シートを積層することで、積層工程
に於いて特に変動が大きい積層方向に対して高周波特性
が決定するコンデンサを形成する部分を先に積層するの
で、製造過程における高周波積層部品の電気的特性への
影響を抑制することができる。
タを形成するパターン電極を印刷した誘電体シートの密
度を、コンデンサを形成するパターン電極を印刷した誘
電体シートの密度より大きくすることで、さらに製造過
程における高周波積層部品の電気的特性への影響を抑制
することができる。
路は積層体の上面に実装する高周波デバイスと、前記積
層体の内層部分にて形成されるインダクタ、コンデンサ
及び前記高周波デバイスの配線パターンとからなり、積
層工程に於いてコンデンサを形成するパターン電極を印
刷した誘電体シートを積層した後に、インダクタを形成
するパターン電極を印刷した誘電体シートを積層し、次
いで配線パターンを形成するパターン電極を印刷した誘
電体シートを積層することで、製造過程における高周波
積層部品の電気的特性への影響を抑制することができ
る。
て図を用いて説明する。
られる高周波積層部品の一例である積層型ローパスフィ
ルタの分解斜視図である。
体シート1a〜1hを積層した積層体1の内層部分にパ
ターン電極2,3a,3b,4a,4b,5を設けるこ
とによりπ型のローパスフィルタ回路を形成したもので
あって、パターン電極2によりインダクタを形成し、パ
ターン電極3a,3bが対向することでインダクタに並
列接続するコンデンサを形成し、パターン電極4a,4
bがパターン電極5と対向することでインダクタの両端
をグランドに接続する接地用コンデンサを形成してい
る。なお、これらのコンデンサ及びインダクタはビアホ
ール6により積層体1の内部にて適宜接続されている。
成するにおいては、図2に示す如く各誘電体シート1
b,1e,1f,1g,1hの表面にパターン電極2,
3a,3b,4a,4b,5を印刷したものを順次積層
し、その後焼成・焼結させるのであるが、この実施の形
態においては先ず誘電体シート1hを配置し、その上に
誘電体シート1g、誘電体シート1f、誘電体シート1
e、誘電体シート1d、誘電体シート1c、誘電体シー
ト1b、誘電体シート1aの順で積み重ねるように積層
することで積層型ローパスフィルタの電気的特性を安定
させている。
〜1hを積層することで、先にコンデンサを形成するパ
ターン電極4a,4b,3b,3aが積層され、次いで
インダクタを形成するパターン電極2が積層されること
に起因している。
一定である積層体の内部に於いてパターン電極(例えば
3a,3b)の対向面積と間隔により決定されるもので
あるため、パターン電極(例えば4aと5)の対向する
状況により容量が変化しやすく、パターン電極2の長さ
により決定されるインダクタに比べ高周波特性への影響
が大きくなる。そして、積層過程に於いてパターン電極
2,3a,3b,4a,4b,5の厚みによる変形が累
積されやすい積層順の後の方でコンデンサを形成する誘
電体シート(例えば4a,4b)を積層すれば、量産に
於いてその容量値を一定に保つことが非常に困難となる
からである。
変形に対して高周波特性に影響を受けやすい回路を形成
するパターン電極3a,3b,4a,4b,5を、積層
変形の少ない積み重ねの初めの方にまわし、影響を受け
にくい回路を形成するパターン電極2を、積層変形の多
い積み重ねの後の方にまわすことで、製造過程における
電気的特性への影響を抑制することができるのである。
ト(例えばインダクタを形成するための誘電体シート1
b)については、誘電体シート1bの密度を先に積層す
る誘電体シート1e,1f,1g,1hよりも高く設定
しておくことで、誘電体シート1e,1f,1g,1h
を積層して積層変形が生じている誘電体シート1e上に
積層する誘電体シート1bの硬度が上がることでその変
形が抑制され、これに伴い高周波回路特性を安定させる
ことができるのである。この実施形態に於いてはインダ
クタを形成するパターン電極2が形成された誘電体シー
ト1bとその下方に位置する誘電体シート1c,1dの
密度を上げることで高周波ローパスフィルタの高周波特
性を安定化できるのである。
パスフィルタを挙げて説明したため、積層体1の内部で
全ての高周波回路を形成していたのであるが、例えばロ
ーパスフィルタ回路とスイッチ回路を組み合わせた複合
素子や、この複合回路素子を適宜組み合わせた複合モジ
ュール素子を積層成形する際には、特に図示はしていな
いが積層体1の内部に配置されるパターン電極数や誘電
体シート層数が格段に増すことになり、その効果はより
顕著に現れることになる。
ルなどの複雑な回路構成を有するものであれば、積層体
1の内部では形成されない、或いは形成されにくい高周
波回路部分を、半導体チップやダイオードなどの高周波
デバイスとして積層体の上面に実装する状況が生じる。
積層体1の内部で形成された高周波回路とを接続するた
めに配線パターンが必要となり、この配線パターンを積
層工程に於いて高周波回路を形成する各誘電体シートよ
りも厚保の順で積み重ねることで、高周波特性的に何等
関与しない配線パターンの厚みによる積層変形を高周波
回路に影響を及ぼさないようにでき、結果的に高周波特
性の劣化を抑制できるのである。
層部品に於いて特に積層体において高周波回路を形成す
るパターン電極の積層方向における配置を、積層変形に
より高周波特性への影響が大きいものから小さいものの
順に配置し、積層工程において高周波特性への変動が大
きいパターン電極を印刷した誘電体シートから順に積み
重ねることで、製造過程における高周波積層部品の電気
的特性への影響を抑制することができるのである。
分解斜視図
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の誘電体シートを積層した積層体
と、この積層体の内層部分にパターン電極により形成さ
れた高周波回路とを備えた高周波積層部品の製造方法で
あって、前記複数の誘電体シートに所定の前記パターン
電極を形成する印刷工程と、このパターン電極が印刷さ
れた複数の誘電体シートを所定の順序で積み重ねる積層
工程と、この積層体を焼成する焼成工程とを備え、前記
積層体において前記高周波回路を形成するパターン電極
の積層方向における配置を、積層変形により高周波特性
への影響が大きいものから小さいものの順に配置し、前
記積層工程において高周波特性への変動が大きいパター
ン電極を印刷した誘電体シーとから順に積み重ねること
を特徴とする高周波積層部品の製造方法。 - 【請求項2】 積層工程に於いて後に積層する誘電体シ
ートの密度を、先に積層する誘電体シートの密度よりも
大きくすることを特徴とした請求項1に記載の高周波積
層部品の製造方法。 - 【請求項3】 高周波回路はインダクタとコンデンサか
らなり、積層工程に於いてコンデンサを形成するパター
ン電極を印刷した誘電体シートを積層した後に、インダ
クタを形成するパターン電極を印刷した誘電体シートを
積層することを特徴とした請求項1に記載の高周波積層
部品の製造方法。 - 【請求項4】 インダクタを形成するパターン電極を印
刷した誘電体シートの密度を、コンデンサを形成するパ
ターン電極を印刷した誘電体シートの密度より大きくす
ることを特徴とした請求項3に記載の高周波積層部品の
製造方法。 - 【請求項5】 高周波回路は積層体の上面に実装する高
周波デバイスと、前記積層体の内層部分にて形成される
インダクタ、コンデンサ及び前記高周波デバイスの配線
パターンとからなり、積層工程に於いてコンデンサを形
成するパターン電極を印刷した誘電体シートを積層した
後に、インダクタを形成するパターン電極を印刷した誘
電体シートを積層し、次いで配線パターンを形成するパ
ターン電極を印刷した誘電体シートを積層することを特
徴とした請求項1に記載の高周波積層部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096507A JP2003297669A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 高周波積層部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096507A JP2003297669A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 高周波積層部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003297669A true JP2003297669A (ja) | 2003-10-17 |
Family
ID=29387444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002096507A Pending JP2003297669A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 高周波積層部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003297669A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018157119A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 株式会社村田製作所 | 積層型電子部品 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096507A patent/JP2003297669A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018157119A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 株式会社村田製作所 | 積層型電子部品 |
US10438747B2 (en) | 2017-03-21 | 2019-10-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multilayer electronic component |
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