JP2003297499A - 同軸コネクタおよびその組立方法およびそれに用いるコンタクトブロックの製造方法 - Google Patents

同軸コネクタおよびその組立方法およびそれに用いるコンタクトブロックの製造方法

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JP2003297499A
JP2003297499A JP2002092608A JP2002092608A JP2003297499A JP 2003297499 A JP2003297499 A JP 2003297499A JP 2002092608 A JP2002092608 A JP 2002092608A JP 2002092608 A JP2002092608 A JP 2002092608A JP 2003297499 A JP2003297499 A JP 2003297499A
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contact
coaxial cable
coaxial
outer conductor
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Hidetoshi Takeyama
英俊 竹山
Hirohisa Tanaka
博久 田中
Ritsu Taniguchi
律 谷口
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来に比べて小型化を図れるとともに部品点数
を削減でき組立作業の簡略化が可能な同軸コネクタを提
供する。 【解決手段】中心コンタクトブロック21は、相手側コ
ネクタの接触子に接触するセンタピン部22aとセンタ
ピン部22aとからなるL字状の中心コンタクト22を
備える。保持体24は、センタピン部22aが中心に同
軸的に配設され一面からセンタピン部22aが突出する
円柱状の同軸プラグ部25と、同軸ケーブル1の外部導
体13を位置決めする段部27が形成されたケーブル支
持部26とを備える。外側導体シェルブロック3は、同
軸プラグ部25に外装される外側導体シェル31と、同
軸ケーブル1の外部導体13を段部27により位置決め
した状態で同軸ケーブル1の外部導体13とケーブル支
持部26とを結束する結束部32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸コネクタおよ
びその組立方法およびそれに用いるコンタクトブロック
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、同軸ケーブルに取り付けられ
る所謂L形同軸コネクタ(以下、同軸コネクタと略称す
る)として、図10および図11に示す構成のもの知ら
れている(特開平5−152037号公報参照)。この
同軸コネクタは、金属製の外側導体シェルブロック3’
と、外側導体シェルブロック3’において相手側コネク
タ(図示せず)に結合される円筒状の外側導体シェル3
1’内に同軸的に配設され同軸ケーブル1の中心導体1
1が接続される金属材料からなる中心コンタクト22’
と、中心コンタクト22’と外側導体シェル31’との
間に介装された絶縁性を有する合成樹脂よりなる保持体
(ブッシング)24’とを備えている。ここにおいて、
外側導体シェルブロック3’には同軸ケーブル1の中心
導体11と外部導体13との間に介在する絶縁体部12
を保持する一対の保持片39a’,39a’よりなるケ
ーブル保持部39’が設けられている。また、中心コン
タクト22’には、図11における上部が中心導体11
を接続する導体接続部となっており、同軸ケーブル1の
中心導体11を挟持するように上端縁が開放された2つ
の保持溝22d’が外側導体シェル31’の径方向に離
間して形成されている。また、外側導体シェルブロック
3’には、ケーブル保持部39’と同軸ケーブル1とを
抱持するケーブル取付部32’が、外側導体シェル3
1’の蓋を兼ねる連結片33’を介して連続一体に形成
されている。
【0003】上述の同軸コネクタは、同軸ケーブル1が
中心コンタクト22’に対して直交するよう配置して結
線されるものであり、外側導体シェルブロック3’の外
側導体シェル31’においてケーブル保持部39’に対
応した部位には同軸ケーブル1の中心導体11を外側導
体シェル31’内に導入するための導入口(図示せず)
が形成されている。したがって、この同軸コネクタを組
み立てる際には、外側導体シェルブロック3’において
ケーブル取付部32’となる部分が図11に示すように
外側導体シェル31’の軸方向に沿って配置されている
状態で同軸ケーブル1の中心導体11をケーブル保持部
39’および上記導入口を通して外側導体シェル31’
に導入し、中心導体11を中心コンタクト22’の保持
溝22d’,22d’に入れて半田付けなどにより接合
してから、ケーブル取付部32’を同軸ケーブル1と平
行になるように曲げ加工し更に同軸ケーブル1とケーブ
ル保持部39’とを抱持するようにケーブル取付部3
2’をかしめている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成の同軸コネクタでは、外側導体シェルブロック3’の
外側導体シェル31’と中心コンタクト22’との間に
別部材である保持体24’を介装する必要があるので、
部品点数が多くなるとともに組立作業が面倒になるとい
う不具合があり、しかも、保持体24’は中心コンタク
ト22’と外側導体シェル31’との間を絶縁する必要
があるから、小型化を妨げる要因になるという不具合が
あった。
【0005】また、上記従来構成の同軸コネクタを組み
立てる際には、ケーブル保持部39’および上記導入口
を通して同軸ケーブル1の中心導体11を外側導体シェ
ル31’内に導入してから中心導体11を中心コンタク
ト22’の一対の保持溝22d’,22d’に入れて半
田付けする必要があるので、同軸ケーブル1の中心導体
11が組立工程でストレスを受けて損傷しやすいという
不具合があった。特に、同軸ケーブル1の中心導体11
が単線ではなく撚り線である場合に損傷しやすいという
不具合があった。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、従来に比べて小型化を図れるととも
に部品点数を削減でき組立作業の簡略化が可能な同軸コ
ネクタおよびその組立方法およびそれに用いるコンタク
トブロックの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、同軸ケーブルが固着され相手側
コネクタとの結合時に相手側コネクタの接触子に接触す
る中心コンタクトブロックと同軸ケーブルの外皮が当接
する当接片および当接片の両側縁から延設され同軸ケー
ブルの外皮を抱持するようにかしめられた一対の抱持片
を有するケーブル取付部とが絶縁性を有する合成樹脂成
形品の保持体に同時一体に成形されたコンタクトブロッ
クと、コンタクトブロックに被着される金属製の外側導
体シェルブロックとを備え、中心コンタクトブロック
は、相手側コネクタの接触子に接触するセンタピン部お
よびセンタピン部と直交し同軸ケーブルの中心導体が固
着される導体接続部とからなるL字状の中心コンタクト
を備える形状に形成され、保持体は、中心コンタクトを
保持し且つセンタピン部が中心に同軸的に配設され一面
からセンタピン部が突出する同軸プラグ部と、同軸ケー
ブルの外部導体を位置決めする段部が形成されたケーブ
ル支持部とを備える形状に形成され、外側導体シェルブ
ロックは、同軸プラグ部が内装され相手側コネクタと結
合される筒状の外側導体シェルと、同軸ケーブルの外部
導体を段部により位置決めした状態で同軸ケーブルの外
部導体とケーブル支持部とを結束するようにかしめられ
た一対の結束片を有する結束部と、外部導体シェルと結
束部とを連続一体に連結する連結片とを備える形状に形
成されてなることを特徴とするものであり、中心コンタ
クトブロックが保持体に同時一体に成形されているの
で、中心コンタクトと外側導体シェルとの絶縁を確保し
ながらも外側導体シェルの小型化を図れて結果的に同軸
コネクタ全体の小型化を図れ、しかも、中心コンタクト
と保持体とが別々に形成されている場合に比べて部品点
数を削減できて組立作業を簡略化することができる。ま
た、中心コンタクトブロックが同時一体に成形された保
持体に同軸ケーブルの外部導体を位置決めする段部が形
成されているので、中心コンタクトと同軸ケーブルとの
位置合わせが容易になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の同軸コ
ネクタの組立方法であって、コンタクトブロックの段部
に同軸ケーブルの外部導体を位置決めするとともに導体
接続部に同軸ケーブルの中心導体を重ねる形で載置し、
ケーブル取付部の一対の抱持片を同軸ケーブルの外皮を
抱持するようにかしめてから同軸ケーブルの中心導体と
導体接続部とを固着し、その後、保持体の同軸プラグ部
に外側導体シェルブロックの外側導体シェルを装着して
から連結片を曲げ加工し、結束部の一対の結束片をかし
めることにより同軸ケーブルの外部導体とケーブル支持
部とを結束することを特徴とし、従来のように同軸ケー
ブルの中心導体を中心コンタクトの一対の保持溝に入れ
るような作業が不要となるので、組立工程において中心
コンタクトが損傷を受けるのを防止することができ、ま
た、保持体に外側導体シェルを装着していない状態で同
軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの導体接続部と
を固着することができるので、組立作業が容易になる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の同軸コ
ネクタにおけるコンタクトブロックの製造方法であっ
て、中心コンタクトブロックの中心コンタクトにおいて
センタピン部となる部分が導体接続部の延長線上に配置
されるようにして中心コンタクトブロックを保持体に同
時一体に成形した後、中心コンタクトがL字状の形状と
なるようにセンタピン部を曲げ加工することを特徴と
し、中心コンタクトブロックを保持体に同時一体に成形
する場合にサイドコアを不要とすることができ、金型の
コストを低減できるとともに成形での歩留まりを向上で
きるので、コンタクトブロックの製造コストを低減する
ことが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態の同軸コネクタAは、
雄側のL形同軸コネクタであって、図1ないし図3に示
すように、同軸ケーブル1が固着され雌側の同軸コネク
タである相手側コネクタB(図8参照)との結合時に相
手側コネクタBの接触子である可動接触子52に接触す
る中心コンタクト22を有する中心コンタクトブロック
21と同軸ケーブル1の外皮14を抱持するケーブル取
付部23とが合成樹脂成形品の保持体24に同時一体に
成形されたコンタクトブロック2と、コンタクトブロッ
ク2に被着される金属製の外部導体シェルブロック3と
を備えている。
【0011】以下、同軸コネクタAについて詳述する前
に相手側コネクタBについて図8を参照しながら説明す
るが、ここでは図8(f)の上下方向を前後方向として
説明する。
【0012】相手側コネクタBのハウジング40は、図
8に示すように、外周形状が矩形状であって後面が開口
された絶縁性を有する合成樹脂製の基台41と、基台4
1の後面側に結合される蓋体43とを備え、基台41の
前面の中央部から外周形状が円形の突台部42が連続一
体に突設されている。ここにおいて、突台部42の中央
部には同軸コネクタAの中心コンタクト22のセンタピ
ン部22aをハウジング40内に挿入するための挿入口
42aが開口されており、突台部42の外周面には略全
面を覆うシールド導体44が配設されている。すなわ
ち、シールド導体44は円環状に形成されている。シー
ルド導体44の前端部には前端側ほど外径を狭くするよ
うに傾斜した傾斜面44aが形成され、シールド導体4
4の外周面には周方向に直交する断面がV字状の保持溝
44bが略全周にわたって形成されている。なお、傾斜
面44aおよび保持溝44bについては後述する。
【0013】また、ハウジング40内には、基台41に
固定された固定接触子51と、基台41に固定され固定
接触子51と離接可能な可動接触子52とからなるスイ
ッチ部50が設けられている。
【0014】固定接触子51は、板金により形成され、
基台41に固定される固定片51aの前端部から基台4
1の前壁の後面に沿って配置される接触片51bが延設
され、固定片51aの後端部から基台41の後面に沿っ
て配置されプリント基板よりなる回路基板に面実装され
る端子片51fが延設されている。ここに、接触片51
bの後面には接点部51cが設けられている。
【0015】一方、可動接触子52は、板金により形成
され、基台41に固定される固定片52aの前端部から
ハウジング40の前後方向に撓み可能な撓み片52bが
延長され、撓み片52bの先端部をU字状に折り返して
上記接点部51cに弾接する接触片52cが設けられ、
ハウジング40内において挿入口42aに臨んで配設さ
れ同軸コネクタAの中心コンタクト22におけるセンタ
ピン部22aの先端が接触可能な受け片52dと接触片
52cの先端部とが連結片52eを介して連続一体に連
結されている。また、可動接触子52は固定片52bの
後端部から基台41の後面に沿って配置されプリント基
板よりなる回路基板(図示せず)に面実装される端子片
52fが延設されている。
【0016】したがって、相手側コネクタBは、同軸コ
ネクタAが結合されていない状態では、固定接触子51
の接点部51cに可動接触子52の接触片52cが弾接
し、端子片51f,52f間が短絡するようになってい
る。一方、相手側コネクタBは、同軸コネクタAが結合
されると、同軸コネクタAのセンタピン部22aが受け
片52dに接触して固定接触子51の接点部51cから
可動接触子52の接触片52cを引き離し、センタピン
部22aと端子片52fとの間が短絡し且つ端子片51
f,52f間が開放されるようになっている。
【0017】また、シールド導体44は、基台41の後
面に沿って配置される一対の接地片44f,44fがそ
れぞれ連結片44d,44dを介して連続一体に形成さ
れている。ここに、各接地片44f,44fは上記回路
基板への実装時にアースラインに接続される。
【0018】以下、本実施形態の同軸コネクタAについ
て詳述する。
【0019】中心コンタクトブロック21は、板金によ
り形成され、図4に示すように、上述の相手側コネクタ
Bの可動接触子52の受け片52dに接触する上記セン
タピン部22aおよびセンタピン部22aと直交し同軸
ケーブル1の撚り線よりなる中心導体11が固着される
導体接続部22bとからなるL字状の中心コンタクト2
2を備え、同軸ケーブル1の外皮14を抱持するケーブ
ル取付部23とともに保持体24に一部が埋設されてい
る。ここにおいて、ケーブル取付部23は、図6に示す
ように、同軸ケーブル1の外皮14に当接する当接片2
3aと、当接片23aの両側縁から延設され同軸ケーブ
ル1の外皮14を抱持するようにかしめられた一対の抱
持片23b,23bとを備えている。要するに、ケーブ
ル取付部23は、保持体24から突出した突出部位に同
軸ケーブル1の外皮14と当接する当接片23aが形成
され、当接片23aの両側縁から延設され同軸ケーブル
1の外皮14を抱持するようにかしめられた一対の抱持
片23b,23bが形成されている。
【0020】保持体24は、絶縁性を有する合成樹脂材
料により形成されており、中心コンタクトブロック21
のセンタピン部22aが中心に同軸的に配設され一面か
らセンタピン部22aが突出する円柱状の同軸プラグ部
25と、同軸ケーブル1の編組線からなる外部導体13
を位置決めする段部27が形成されたケーブル支持部2
6とを備える形状に形成されている。ここに、ケーブル
支持部26の外周形状は同軸プラグ部25の径方向(図
1(c)の左右方向)を長手方向とする矩形状に形成さ
れており、段部27は、同軸ケーブル1の外部導体13
を載置したときに当該同軸ケーブル1の中心導体11が
中心コンタクト22の導体接続部22bに載置される程
度の段差を持つように形成されている。また、ケーブル
支持部26には、同軸ケーブル1の中心導体11が収納
される凹溝28が長手方向に沿って形成されており、凹
溝28の内底面には導体接続部22bの一部が配設され
ている。ここに、凹溝28は、長手方向の一端が段部2
7側で開放され、他端が同軸プラグ部25において中心
コンタクト22が露出するように形成された凹溝29と
連通している。
【0021】したがって、組立時には、段部27に同軸
ケーブル1の外部導体13を当接させれば、当該同軸ケ
ーブル1の中心導体11が導体接続部22bに当接する
ことになる。凹溝28,29の開口幅は導体接続部22
bの短手方向の幅寸法と略同じ寸法に設定してあり、導
体接続部22bにおけるセンタピン22a側の端部およ
びセンタピン部22aの幅寸法は凹溝28,29の開口
幅よりもやや小さな寸法に設定してある。
【0022】ケーブル支持部26の短手方向(図6
(a)における上下方向)の幅寸法は同軸ケーブル1の
外径(外皮14の外径)よりも大きく設定されており、
短手方向の両端部には、ケーブル支持部26の角を落し
た形状の面取り部26a,26aが形成されており、ケ
ーブル取付部23の抱持片23b,23bをかしめたと
きに抱持片23b,23bが破損するのを防止すること
ができる。
【0023】また、外側導体シェルブロック3は、板金
により図5に示すような形状に形成され、同軸プラグ部
25において相手側コネクタBと結合する側の端部に外
装され相手側コネクタBと結合する際に相手側コネクタ
Bのシールド導体44が接続される円筒状の外側導体シ
ェル31と、同軸ケーブル1の外部導体13を段部27
により位置決めした状態で同軸ケーブル1の外部導体1
3とケーブル支持部26とを結束するようにかしめられ
た一対の結束片32b,32bを有する結束部32と、
外側導体シェル31と結束部32とを連結する連結片3
3とを備える形状に形成されている。ここにおいて、結
束部32は同軸ケーブル1の外部導体13に当接する当
接片32aと、当接片32aの両側縁から延設され同軸
ケーブル1の外部導体13とケーブル支持部26とを結
束するようにかしめられた一対の結束片32b,32b
とを備えている。
【0024】外側導体シェル31には、相手側コネクタ
Bのシールド導体44に形成された保持溝44bに係合
する係合部31bが略全周にわたって形成されるととも
に、3つの割溝31aが周方向に等間隔で離間して形成
されており、相手側コネクタBに結合した際に外側導体
シェル31の内周面が相手側コネクタBのシールド導体
44の外周面に接触し、係合部31bが保持溝44bに
係合することで抜け止めされるようになっている。ま
た、相手側コネクタBのシールド導体44の前端部には
上述のように傾斜面44aが形成されているので、同軸
コネクタAを容易に結合することができる。
【0025】以上説明した本実施形態の同軸コネクタA
では、中心コンタクト22と外側導体シェル31との絶
縁を確保しながらも同軸プラグ部25および外側導体シ
ェル31の小型化を図れ、結果的に同軸コネクタA全体
の小型化を図ることができる。しかも、中心コンタクト
22と保持体24とが別々に形成されている場合に比べ
て部品点数を削減できて組立作業を簡略化することがで
きる。また、中心コンタクトブロック21が同時一体に
成形された保持体24に同軸ケーブル1の外部導体13
を位置決めする段部27が形成されているので、中心コ
ンタクト22と同軸ケーブル1との位置合わせが容易に
なる。
【0026】上述した同軸コネクタAは以下の手順で組
み立てることができる。まず、コンタクトブロック2の
段部27に図4(b)における上方から同軸ケーブル1
の外部導体13を位置決めするとともに導体接続部22
bに同軸ケーブル1の中心導体11を重ねる形で載置
し、ケーブル取付部23の一対の抱持片23b,23b
を同軸ケーブル1の外皮14を抱持するようにかしめる
ことで図6に示すような構造を得る。その後、同軸ケー
ブル1の中心導体11と導体接続部22bとを半田付け
などにより固着し、次に、保持体24の同軸プラグ部2
5に図5に示すような外側導体シェルブロック3の外側
導体シェル31を装着することで図7に示すような構造
を得て、続いて、連結片33を当該連結片33が導体接
続部22bと略平行になるように曲げ加工し(つまり、
図7中の矢印Gの向きに曲げ加工し)、結束部32の一
対の結束片32b,32bをかしめることにより同軸ケ
ーブル1の外部導体13とケーブル支持部26とを結束
すれば、図1に示す構造の同軸コネクタAを得ることが
できる。
【0027】この組立方法によれば、従来のように同軸
ケーブル1の中心導体11を中心コンタクト22’の一
対の保持溝22d’,22d’に入れるような作業が不
要となるから、組立工程において中心コンタクト22が
損傷を受けるのを防止することができる。また、保持体
24に外側導体シェル31を装着していない状態で同軸
ケーブル1の中心導体11と中心コンタクト22の導体
接続部22bとを固着することができ、組立作業が容易
になる。
【0028】ところで、上述のコンタクトブロック2で
は、中心コンタクトブロック21を保持体24に同時一
体に成形してあるが、成形時に中心コンタクト22をL
字状に形成するためには金型にサイドコアが必要となり
金型のコストが増加するとともに成形での歩留まりが低
下してしまうことが考えられる。
【0029】そこで、本実施形態では、図4(a),
(b)中に二点鎖線で示すように、中心コンタクトブロ
ック21の中心コンタクト22においてセンタピン部2
2aとなる部分が導体接続部22bの延長線上に配置さ
れるようにして中心コンタクトブロック21を保持体2
4に同時一体に成形した後、中心コンタクト22がL字
状の形状となるようにセンタピン部22aを曲げ加工す
る(つまり、図4(b)中の矢印Hの向きに曲げ加工す
る)ので、中心コンタクトブロック21を保持体24に
同時一体に成形する場合にサイドコアを不要とすること
ができ、金型のコストを低減できるとともに成形での歩
留まりを向上できるから、コンタクトブロック2の製造
コストを低減することが可能になる。
【0030】なお、上記実施形態では、高周波特性を考
慮して中心コンタクト22とケーブル取付部23とが分
離されているが、高周波特性が許容できれば図9に示す
ように中心コンタクト22とケーブル取付部23とが保
持体24に埋設した連結片22cを介して連続一体に連
結された構成のコンタクトブロック2を採用してもよ
く、図9の構成のコンタクトブロック2を採用すればコ
ンタクトブロック2の製造が容易になる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、同軸ケーブルが固着
され相手側コネクタとの結合時に相手側コネクタの接触
子に接触する中心コンタクトブロックと同軸ケーブルの
外皮が当接する当接片および当接片の両側縁から延設さ
れ同軸ケーブルの外皮を抱持するようにかしめられた一
対の抱持片を有するケーブル取付部とが絶縁性を有する
合成樹脂成形品の保持体に同時一体に成形されたコンタ
クトブロックと、コンタクトブロックに被着される金属
製の外側導体シェルブロックとを備え、中心コンタクト
ブロックは、相手側コネクタの接触子に接触するセンタ
ピン部およびセンタピン部と直交し同軸ケーブルの中心
導体が固着される導体接続部とからなるL字状の中心コ
ンタクトを備える形状に形成され、保持体は、中心コン
タクトを保持し且つセンタピン部が中心に同軸的に配設
され一面からセンタピン部が突出する同軸プラグ部と、
同軸ケーブルの外部導体を位置決めする段部が形成され
たケーブル支持部とを備える形状に形成され、外側導体
シェルブロックは、同軸プラグ部が内装され相手側コネ
クタと結合される筒状の外側導体シェルと、同軸ケーブ
ルの外部導体を段部により位置決めした状態で同軸ケー
ブルの外部導体とケーブル支持部とを結束するようにか
しめられた一対の結束片を有する結束部と、外部導体シ
ェルと結束部とを連続一体に連結する連結片とを備える
形状に形成されてなるものであり、中心コンタクトブロ
ックが保持体に同時一体に成形されているので、中心コ
ンタクトと外側導体シェルとの絶縁を確保しながらも外
側導体シェルの小型化を図れて結果的に同軸コネクタ全
体の小型化を図れ、しかも、中心コンタクトと保持体と
が別々に形成されている場合に比べて部品点数を削減で
きて組立作業を簡略化することができるという効果があ
る。また、中心コンタクトブロックが同時一体に成形さ
れた保持体に同軸ケーブルの外部導体を位置決めする段
部が形成されているので、中心コンタクトと同軸ケーブ
ルとの位置合わせが容易になるという利点がある。
【0032】請求項2の発明は、請求項1記載の同軸コ
ネクタの組立方法であって、コンタクトブロックの段部
に同軸ケーブルの外部導体を位置決めするとともに導体
接続部に同軸ケーブルの中心導体を重ねる形で載置し、
ケーブル取付部の一対の抱持片を同軸ケーブルの外皮を
抱持するようにかしめてから同軸ケーブルの中心導体と
導体接続部とを固着し、その後、保持体の同軸プラグ部
に外側導体シェルブロックの外側導体シェルを装着して
から連結片を曲げ加工し、結束部の一対の結束片をかし
めることにより同軸ケーブルの外部導体とケーブル支持
部とを結束するので、従来のように同軸ケーブルの中心
導体を中心コンタクトの一対の保持溝に入れるような作
業が不要となるから、組立工程において中心コンタクト
が損傷を受けるのを防止することができるという効果が
あり、また、保持体に外側導体シェルを装着していない
状態で同軸ケーブルの中心導体と中心コンタクトの導体
接続部とを固着することができ、組立作業が容易になる
という効果がある。
【0033】請求項3の発明は、請求項1記載の同軸コ
ネクタにおけるコンタクトブロックの製造方法であっ
て、中心コンタクトブロックの中心コンタクトにおいて
センタピン部となる部分が導体接続部の延長線上に配置
されるようにして中心コンタクトブロックを保持体に同
時一体に成形した後、中心コンタクトがL字状の形状と
なるようにセンタピン部を曲げ加工するので、中心コン
タクトブロックを保持体に同時一体に成形する場合にサ
イドコアを不要とすることができ、金型のコストを低減
できるとともに成形での歩留まりを向上できるから、コ
ンタクトブロックの製造コストを低減することが可能に
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における同軸コネクタを示し、(a)
は平面図、(b)は横断面図、(c)は下面図、(d)
は側断面図、(e)は右側面図である。
【図2】同上を示し、図1(a)のE−E断面図であ
る。
【図3】同上を示し、図1(c)のF−F断面図であ
る。
【図4】同上に用いるコンタクトブロックを示し、
(a)は平面図、(b)は横断面図、(c)は左側面
図、(d)は右側面図である。
【図5】同上に用いる外側導体シェルブロックを示し、
(a)は平面図、(b)は横断面図、(c)は左側面
図、(d)は右側面図である。
【図6】同上において外側導体シェルブロックを組み付
ける前の状態を示し、(a)は平面図、(b)は横断面
図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
【図7】同上における同軸コネクタの組立方法の説明図
である。
【図8】同上における同軸コネクタの相手側コネクタを
示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側
面図、(d)は背面図、(e)は(a)のC−C断面
図、(f)は(a)のD−D断面図である。
【図9】同上に用いるコンタクトブロックの他の構成例
を示し、(a)は平面図、(b)は横断面図、(c)は
左側面図、(d)は右側面図である。
【図10】従来例における同軸コネクタを示し、(a)
は正面図、(b)は要部断面図である。
【図11】同上の同軸コネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 同軸ケーブル 2 コンタクトブロック 3 外側導体シェルブロック 11 中心導体 13 外部導体 14 外皮 21 中心コンタクトブロック 22 中心コンタクト 23 ケーブル取付部 23a 当接片 23b 抱持片 26 ケーブル支持部 27 段部 28 凹溝 29 凹溝 31 外側導体シェル 32 結束部 32a 当接片 32b 結束片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 律 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E051 BA05 BB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルが固着され相手側コネクタ
    との結合時に相手側コネクタの接触子に接触する中心コ
    ンタクトブロックと同軸ケーブルの外皮が当接する当接
    片および当接片の両側縁から延設され同軸ケーブルの外
    皮を抱持するようにかしめられた一対の抱持片を有する
    ケーブル取付部とが絶縁性を有する合成樹脂成形品の保
    持体に同時一体に成形されたコンタクトブロックと、コ
    ンタクトブロックに被着される金属製の外側導体シェル
    ブロックとを備え、中心コンタクトブロックは、相手側
    コネクタの接触子に接触するセンタピン部およびセンタ
    ピン部と直交し同軸ケーブルの中心導体が固着される導
    体接続部とからなるL字状の中心コンタクトを備える形
    状に形成され、保持体は、中心コンタクトを保持し且つ
    センタピン部が中心に同軸的に配設され一面からセンタ
    ピン部が突出する同軸プラグ部と、同軸ケーブルの外部
    導体を位置決めする段部が形成されたケーブル支持部と
    を備える形状に形成され、外側導体シェルブロックは、
    同軸プラグ部が内装され相手側コネクタと結合される筒
    状の外側導体シェルと、同軸ケーブルの外部導体を段部
    により位置決めした状態で同軸ケーブルの外部導体とケ
    ーブル支持部とを結束するようにかしめられた一対の結
    束片を有する結束部と、外部導体シェルと結束部とを連
    続一体に連結する連結片とを備える形状に形成されてな
    ることを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同軸コネクタの組立方法
    であって、コンタクトブロックの段部に同軸ケーブルの
    外部導体を位置決めするとともに導体接続部に同軸ケー
    ブルの中心導体を重ねる形で載置し、ケーブル取付部の
    一対の抱持片を同軸ケーブルの外皮を抱持するようにか
    しめてから同軸ケーブルの中心導体と導体接続部とを固
    着し、その後、保持体の同軸プラグ部に外側導体シェル
    ブロックの外側導体シェルを装着してから連結片を曲げ
    加工し、結束部の一対の結束片をかしめることにより同
    軸ケーブルの外部導体とケーブル支持部とを結束するこ
    とを特徴とする同軸コネクタの組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の同軸コネクタにおけるコ
    ンタクトブロックの製造方法であって、中心コンタクト
    ブロックの中心コンタクトにおいてセンタピン部となる
    部分が導体接続部の延長線上に配置されるようにして中
    心コンタクトブロックを保持体に同時一体に成形した
    後、中心コンタクトがL字状の形状となるようにセンタ
    ピン部を曲げ加工することを特徴とするコンタクトブロ
    ックの製造方法。
JP2002092608A 2002-03-28 2002-03-28 同軸コネクタおよびその組立方法およびそれに用いるコンタクトブロックの製造方法 Withdrawn JP2003297499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008098125A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Shintake Sangyo Kk L型プラグとその製造方法
JP2011119174A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Hirose Electric Co Ltd アンテナ設置方法及びこれに用いる同軸コネクタ

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