JP2003297498A - シースケーブル用コネクタ端子 - Google Patents

シースケーブル用コネクタ端子

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JP2003297498A
JP2003297498A JP2002103183A JP2002103183A JP2003297498A JP 2003297498 A JP2003297498 A JP 2003297498A JP 2002103183 A JP2002103183 A JP 2002103183A JP 2002103183 A JP2002103183 A JP 2002103183A JP 2003297498 A JP2003297498 A JP 2003297498A
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JP
Japan
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sleeve
sheath cable
sheath
connector terminal
metal pipe
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JP2002103183A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ogasawara
俊彦 小笠原
Yutaka Yamanoi
豊 山野井
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Sukegawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Sukegawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に製造することが出来、小形で複数のシ
ースケーブル2を取り扱うのに都合が良く、しかも高信
頼性を得る。 【解決手段】 シースケーブル用コネクタ端子は、セラ
ミック製のスリーブ1と、先端から導電線3が露出さ
れ、この導電線3が露出された先端部分が前記スリーブ
1の一端からその内部に挿入されて気密にシールされた
シースケーブル2と、前記スリーブ1の他端に嵌め込ま
れ、気密にシールされた金属パイプ4と、この金属パイ
プ4の中に嵌合され、気密にシールされると共に、前記
スリーブ1の中で前記シースケーブル2の導電線3に接
続された金属製の端子ピン7と、前記金属パイプ4の外
側に嵌め込まれ、基部10をカシメて同金属パイプ4に
固定されたコンタクトピン9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス等の金
属シースの中に導電線を収納し、その中にマグネシア等
の無機絶縁材粉末を充填して絶縁した構造を有するシー
スケーブルについて、その端部に設けたコネクタ端子に
関する。特に、真空中や放射線環境下において使用する
のに適しており、しかも製作の容易性と信頼性の確保を
両立し、しかも小形のシースケーブル用コネクタ端子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種のシースケーブル用
コネクタ端子は、シースケーブルの端部にセラミック端
子を接続し、樹脂絶縁材等で覆われたいわゆるソフトケ
ーブルを前記コネクタ端子に接続し、このソフトケーブ
ルを市販のコネクタ端子に接続している。この市販のコ
ネクタ端子は、円筒形のアウターケースを有するもの
で、その中心に絶縁状態でピン状のセンターコンタクト
を配置したものである。前記のソフトケーブルは、この
センターコンタクトに接続される。
【0003】前記の市販のコネクタ端子は、ステンレス
等の金属製からなる円筒形のアウタケースを有し、セン
ターコンタクトは、このアウタケース内にアルミナ等の
セラミック絶縁材を介して保持される。この市販のコネ
クタ端子は、その先端に他のコネクタ端子を着脱自在に
嵌め込み、前記センターコンタクトを介して前記シース
ケーブルを他のケーブルと接続するものである。
【0004】半導体製造装置のような真空装置の真空チ
ャンバ内では、基板や分子線源の加熱等にヒータが使用
されている。また、真空チャンバ内では、トランスファ
ーロッドやその他のアクチュエータも使用されている。
これらのヒータやアクチュエータには、電気が供給さ
れ、そのため真空チャンバ内に配線を施す必要がある。
これまで、真空チャンバ内での配線の接続はできるだけ
避けられてきたが、真空装置の設計の柔軟性等の観点か
ら真空チャンバ内でケーブルを接続する要請が高まって
おり、そのための真空雰囲気内コネクタの開発が必要で
ある。
【0005】真空チャンバ内では、分子密度が小さくな
り、ガス分圧が低下するに従って材料表面からの分子放
出が無視できなくなる。そのため、ターボ分子ポンプ等
による真空チャンバ内の分子の排出と共に、真空チャン
バを高温で加熱し、真空チャンバ内部に存在する固体表
面から予め分子を放出させてしまう、いわゆるベーキン
グが行われる。そのため、真空チャンバ内で使用する材
料には、耐熱性が要求される。
【0006】前記のような従来のシースケーブル用コネ
クタ端子では、樹脂製の絶縁体を使用したいわゆるソフ
トケーブルが使用されているため、耐熱性が良くない。
しかも、高温では樹脂材料が分解してガス放出量も非常
に多くなるため、真空チャンンバ内を高真空度の真空雰
囲気に維持することができない。
【0007】また、加速器や核融合装置等のように、放
射線の発生が避けられない真空ビームラインや真空チャ
ンバ内で、前述した従来のシースケーブル用コネクタ端
子を使用すると、樹脂絶縁体の電気的、機械的特性が放
射線被曝により急速に劣化し、短期間のうちにシースケ
ーブル用コネクタ端子としての機能を失ってしまう。そ
の結果、シースケーブル用コネクタ端子を頻繁に交換す
る必要が生じ、保守に手間がかかるという不都合があっ
た。
【0008】このような理由から、前述したシースケー
ブル用コネクタ端子は真空チャンバ内で使用するのには
適さなかった。そこで、外周側が金属からなる外部導体
で覆われ、この外部導体の内部にシースケーブルの内部
導線とのコンタクトをとる中心導体を配置し、これら外
部導体と中心導体とをセラミックで絶縁したコネクタ端
子も開発されている。
【0009】しかしながら、前記のような金属とセラミ
ックを使用したコネクタ端子では、気密性を確保する目
的と、内部導体の電気的なコンタクトを確実にする目的
とにより、部材を強く締め付ける。このため、脆いセラ
ミックが破損しやすいという課題があった。さらに、コ
ネクタ端子を一旦組み立てると、部品の破損や断線等に
よる部材の交換の際に、組み立てたコネクタ端子を完全
に分解してから、部品を交換し、再度組み立てる必要が
あった。
【0010】そこで、高温下のベーキングや放射線の被
曝に耐え、真空中におけるガス放出が少なく、しかもセ
ラミック部材の破損を防止しながら内部の導体間のコン
タクトが良好であり、組み立て後の部材の交換が容易な
シースケーブル用コネクタ端子として、特開平11−2
95138号に開示されたようなシースケーブル用コネ
クタ端子が提案されている。
【0011】このシースケーブル用コネクタ端子は、円
筒形のアウタケースを有するコネクタ本体と、このコネ
クタ本体の中心にセラミックからなるターミナル絶縁ガ
イドで絶縁された状態で配置され、コネクタ本体の先端
側で他のケーブルと接続された他のコネクタと着脱自在
に接続されるセンターコンタクトと、前記センターコン
タクトに接続されるターミナルピンを有し、円筒形のセ
ラミックスリーブの内部で前記ターミナルピンにシース
ケーブルの内部導線を接続したセラミック端子とを有す
るものである。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】前記のようなシー
スケーブル用コネクタ端子は、高い信頼性を有するもの
ではあるが、部品点数が多く、製造や組立に多くの手数
がかかるという課題がある。特に、放射線場での点検・
補修・改造には作業時間を極力低減する必要がある。ま
た、端子部分が大型化してしまうため、狭い空間の中で
多数のシースケーブルを取り扱うのに適していない。
【0013】本発明は、このような従来のシースケーブ
ル用コネクタ端子における課題に鑑み、簡単に製造する
ことが出来、小形で複数のシースケーブルを取り扱うの
に都合が良く、しかも高信頼性を得ることが出来るシー
スケーブル用コネクタ端子を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、セラミック製のスリーブ1の一端にシ
ースケーブル2の端部を挿入し、他方セラミック製のス
リーブ1の他端に金属パイプ4を気密に嵌め込み、この
金属パイプ4の内部に金属製の端子ピン7を嵌め込んで
封止すると共に、前記スリーブ1の内部でこの端子ピン
7にシースケーブル2のシース6の内部の導電線3を接
続し、さらに金属パイプ4にコンタクトピン9の基部1
0を嵌め込み、この基部10をカシメて固定するように
したものである。
【0015】すなわち、本発明によるシースケーブル用
コネクタ端子は、セラミック製のスリーブ1と、先端か
ら導電線3が露出され、この導電線3が露出された先端
部分が前記スリーブ1の一端からその内部に挿入されて
気密にシールされたシースケーブル2と、前記スリーブ
1の他端に嵌め込まれ、気密にシールされた金属パイプ
4と、この金属パイプ4の中に嵌合され、気密にシール
されると共に、前記スリーブ1の中で前記シースケーブ
ル2の導電線3に接続された金属製の端子ピン7と、前
記金属パイプ4の外側に嵌め込まれ、基部10をカシメ
て同金属パイプ4に固定されたコンタクトピン9とを有
する。
【0016】このような本発明によるシースケーブル用
コネクタ端子では、シースケーブル2の導電線3と電気
的に接続された金属パイプ4側が、その金属パイプ4と
その中に嵌め込まれた端子ピン7との二重構造となって
いる。そのため、この金属パイプ4の外側にコンタクト
ピン9の基部を嵌め込み、カシメると、中空状の金属パ
イプ4がその径方向に変形し、コンタクトピン9のカシ
メによる固定を確実に行うことができる。他方におい
て、金属パイプ4の中には端子ピン7が嵌め込まれてい
るため、この端子ピン7が金属パイプ4の過度の変形を
抑止し、金属パイプ4の破損や亀裂の発生等を確実に防
止出来る。
【0017】なお、シースケーブル2の導電線3の材質
や径によっては、その導電線3そのものを端子ピン7と
して金属パイプ4の中に嵌め込むことも出来る。また、
金属パイプ4、5は、スリーブ1の両端に気密に嵌め込
まれ、シースケーブル2の先端部は一方の金属パイプ5
を通してスリーブ1の内部に挿入される。そして、同シ
ースケーブル2のシース6が前記金属パイプ5に気密に
固定されている。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、本発明によるシースケーブル用コネクタ端子の
一実施形態を示す断面図である。
【0019】図1に示すように、このシースケーブル用
コネクタ端子は、アルミナ(Al23)等のセラミック
からなるスリーブ1を有しており、このスリーブ1の両
端面はメタライズされている。例えば、スリーブ1の両
端面にMo−Mn等の金属を焼き付け、さらにNiメッ
キ等を施すことにより、メタライズする。このスリーブ
1の両端には、Fe−Ni−Coの合金等からなる金属
パイプ4、5が嵌め込まれ、それらのフランジ部分が前
記スリーブ1のメタライズした両端面にAg−Cu等の
合金によりロウ付けされて固定されている。
【0020】一方の金属パイプ4には、その中にNi等
の金属からなる棒状の端子ピン7が嵌め込まれている。
図1において断面して示していないが、この端子ピン7
の図1において左端は、金属パイプ4の図1において左
側の端面に揃えられ、溶接またはロウ付けされることに
より、気密にシールされると共に、金属パイプ4に固定
されている。端子ピン7の図1において右端は、スリー
ブ1の中にある。
【0021】他方の金属パイプ5には、その中にシース
ケーブル2が挿入されている。このシースケーブル2の
シース6は、金属パイプ5にロウ付けまたは溶接される
ことにより、気密にシールされる共に、金属パイプ5に
固定されている。このシースケーブル2の端部はスリー
ブ1内にあり、その端部においてシースケーブル2から
その中の導電線3が露出されている。この導電線3は、
スリーブ1の中で直接または他の導体を介して端子ピン
7と電気的に接続されると共に、固定されている。
【0022】前記一方の金属パイプ4の外側には、コン
タクトピン9の基部が嵌め込まれている。このコンタク
トピン9は、一般に銅または黄銅等の銅系合金からな
り、例えばその表面にNi下地メッキが施され、さらに
Auメッキが施されている。このコンタクトピン9の基
部10は中空であり、その部分が前記金属パイプ4の外
側に嵌め込まれ、外側から2〜4箇所程度両側から径方
向に加圧、変形されてカシメられている。このカシメに
より、コンタクトピン9が前記金属パイプ4に電気的に
接続される共に、固定されている。このカシメによる変
形部分を図1に符号11で示した。
【0023】このコンタクトピン9がカシメられた部分
は、金属パイプ4とその中に嵌め込まれた端子ピン7と
の二重構造となっているため、前記のカシメにより、中
空状の金属パイプ4がその径方向に変形し、コンタクト
ピン9のカシメによる固定を確実にしている。他方にお
いて、金属パイプ4の中の端子ピン7が金属パイプ4の
過度の変形を抑止し、金属パイプ4の破損や亀裂の発生
等を確実に防止する。特に、カシメ時に金属パイプ4の
付け根部分8に亀裂や破断を生じやすいが、前記のよう
な構造を採用することにより、金属パイプ4の付け根部
分8の亀裂や破断を確実に防止することが出来る。
【0024】なお、図1に示した実施形態は、金属パイ
プ4の中に端子ピン7を嵌め込み、これをシースケーブ
ル2の導電線3と接続した例であるが、本発明はこれに
限られるものではない。例えば、シースケーブル2の導
電線3の材質や径によって、その導電線3そのものが端
子ピン7として機能し得るものであれば、その導電線3
の先端部分を端子ピン7として使用し、それを金属パイ
プ4の中に嵌め込むことも出来る。
【0025】コンタクトピン9は、先端側に板バネ状の
カエシ13が設けられており、このコンタクトピン9の
先端形状に対応したコンタクトホールを有する端子と脱
着自在に接続することが出来る。図2は、複数のコンタ
クトホールを有する端子ユニットに複数本のシースケー
ブル2、2…を接続した例である。
【0026】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるシース
ケーブル用コネクタ端子では、部品点数が少なく、しか
も溶接やロウ付け等によらず、カシメという簡便な手段
でコンタクトピン9の取り付けが行えるので、特別な設
備や技能を要せず、簡単に作ることが出来る。これらの
事から放射線場における作業の場合、被曝の低減をはか
ることができる。また、小形のコネクタ端子が得られる
ため、複数のシースケーブルを取り扱うのに都合が良
い。さらに、カシメによる固定を確実に行うことができ
ると共に、金属パイプ4の付け根部分8の亀裂や破断を
確実に防止することが出来るため、信頼性の高いシース
ケーブル用コネクタ端子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシースケーブル用コネクタ端子の
一実施形態を示す部分縦断側面図である。
【図2】そのシースケーブル用コネクタ端子の一使用形
態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 シースケーブル 3 シースケーブルの導電線 4 金属パイプ 5 金属パイプ 6 シースケーブルのシース 7 端子ピン 9 コンタクトピン 10 コンタクトピンの基部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シースケーブル端部に設けたコネクタ端
    子であって、セラミック製のスリーブ(1)と、先端か
    ら導電線(3)が露出され、この導電線(3)が露出さ
    れた先端部分が前記スリーブ(1)の一端からその内部
    に挿入されて気密にシールされたシースケーブル(2)
    と、前記スリーブ(1)の他端に嵌め込まれ、気密にシ
    ールされた金属パイプ(4)と、この金属パイプ(4)
    の中に嵌合され、気密にシールされると共に、前記スリ
    ーブ(1)の中で前記シースケーブル(2)の導電線
    (3)に接続された金属製の端子ピン(7)と、前記金
    属パイプ(4)の外側に嵌め込まれ、基部(10)をカ
    シメて同金属パイプ(4)に固定されたコンタクトピン
    (9)とを有することを特徴とするシースケーブル用コ
    ネクタ端子。
  2. 【請求項2】 シースケーブル(2)の先端部がスリー
    ブ(1)の一端に気密に嵌め込まれた金属パイプ(5)
    の中を通してスリーブ(1)の内部に挿入され、同シー
    スケーブル(2)のシース(6)が金属パイプ(5)に
    気密に固定されていることを特徴とする請求項1に記載
    のシースケーブル用コネクタ端子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2436204A (en) * 2005-12-26 2007-09-19 Carrier Kheops Bac High-voltage electrical connector sealing air in cable

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2436204A (en) * 2005-12-26 2007-09-19 Carrier Kheops Bac High-voltage electrical connector sealing air in cable
GB2436204B (en) * 2005-12-26 2011-02-23 Carrier Kheops Bac High-voltage electrical connector capable of being immersed in a fluid environment

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