JP3112670B1 - シースケーブル用コネクタ端子 - Google Patents

シースケーブル用コネクタ端子

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JP3112670B1
JP3112670B1 JP11295138A JP29513899A JP3112670B1 JP 3112670 B1 JP3112670 B1 JP 3112670B1 JP 11295138 A JP11295138 A JP 11295138A JP 29513899 A JP29513899 A JP 29513899A JP 3112670 B1 JP3112670 B1 JP 3112670B1
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Abstract

【要約】 【課題】 セラミック部材の破損を防止しながら内部の
導体間のコンタクトが良好であり、組み立て後の部材の
交換が容易で、且つ中心導体と外部導体間のインピーダ
ンスがシースケーブルとマッチングしたシースケーブル
用コネクタ端子。 【解決手段】 シースケーブル用コネクタ端子は、円筒
形のアウタケース13を有するコネクタ本体1の中心に
セラミックからなるターミナル絶縁ガイド14で絶縁さ
れた状態で配置され、コネクタ本体1の先端側で他のコ
ネクタ30と着脱自在に接続されるセンターコンタクト
2と、前記センターコンタクト2に接続されるターミナ
ルピン10を有し、円筒形のセラミックスリーブ47の
内部で前記ターミナルピン10にシースケーブル7の内
部導線45を接続したセラミック端子11とを有する。
ターミナルピン10をセンターコンタクト2側に押圧す
るバネ49の反力を、ワッシャ30で受ける。このワッ
シャ30は、C字形を呈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シースケーブルを他の
ケーブル等に接続するためのコネクタ端子に関し、特に
セラミック部材の破損を防止しながら内部の導体間のコ
ンタクトを良好とし、組み立て後の部材の交換が容易
で、且つ内部導体と外部導体間のインピーダンスがシー
スケーブルとマッチングしたシースケーブル用コネクタ
端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種のシースケーブル用
コネクタ端子は、シースケーブルの端部にセラミック端
子を接続し、樹脂絶縁材等で覆われたいわゆるソフトケ
ーブルを前記コネクタ端子に接続し、このソフトケーブ
ルを市販のコネクタ端子に接続している。この市販のコ
ネクタ端子は、円筒形のアウターケースを有するもの
で、その中心に絶縁状態でピン状のセンターコンタクト
を配置したものである。前記のソフトケーブルは、この
センターコンタクトに接続される。
【0003】前記の市販のコネクタ端子は、ステンレス
等の金属製からなる円筒形のアウタケースを有し、セン
ターコンタクトは、このアウタケース内にアルミナ等の
セラミック絶縁材を介して保持される。この市販のコネ
クタ端子は、その先端に他のコネクタ端子を着脱自在に
嵌め込み、前記センターコンタクトを介して前記シース
ケーブルを他のケーブルと接続するものである。
【0004】半導体堆積装置のような真空装置の真空チ
ャンバ内では、基板や分子線源の加熱等にヒータが使用
されている。また、真空チャンバ内では、トランスファ
ーロッドやその他のアクチュエータも使用されている。
これらのヒータやアクチュエータには、電気が供給さ
れ、そのため真空チャンバ内に配線を施す必要がある。
これまで、真空チャンバ内での配線の接続はできるだけ
避けられてきたが、真空装置の設計の柔軟性等の観点か
ら真空チャンバ内でケーブルを接続する要請が高まって
おり、そのための真空雰囲気内コネクタの開発が必要で
ある。
【0005】真空チャンバ内では、分子密度が小さくな
り、ガス分圧が低下するに従って材料表面からの分子放
出が無視できなくなる。そのため、ターボ分子ポンプ等
による真空チャンバ内の分子の排出と共に、真空チャン
バを高温で加熱し、真空チャンバ内部に存在する固体表
面から予め分子を放出させてしまう、いわゆるベーキン
グが行われる。そのため、真空チャンバ内で使用する材
料には、耐熱性が要求される。
【0006】前記のような従来のシースケーブル用コネ
クタ端子では、樹脂製の絶縁体を使用したいわゆるソフ
トケーブルが使用されているため、耐熱性が良くない。
しかも、高温では樹脂材料が分解してガス放出量も非常
に多くなるため、真空チャンンバ内を高真空度の真空雰
囲気に維持することができない。。
【0007】また、核融合装置や加速器等のように、放
射線の発生が避けられない真空チャンバ内で、前述した
従来のシースケーブル用コネクタ端子を使用すると、樹
脂絶縁体の電気的、機械的特性が放射線被曝により急速
に劣化し、短期間のうちにシースケーブル用コネクタ端
子としての機能が果たせなくなってしまう。その結果、
シースケーブル用コネクタ端子を頻繁に交換する必要が
生じ、保守に手間がかかるという不都合があった。
【0008】このような理由から、前述したシースケー
ブル用コネクタ端子は真空チャンバ内で使用するのには
適さなかった。そこで、外周側が金属からなる外部導体
で覆われ、この外部導体の内部にシースケーブルの内部
導線とのコンタクトをとる中心導体を配置し、これら外
部導体と中心導体とをセラミックで絶縁したコネクタ端
子も開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記のような金属とセラミックを使用したコネクタ端子で
は、気密性を確保する目的と、内部導体の電気的なコン
タクトを確実にする目的とにより、部材を強く締め付け
る。このため、脆いセラミックが破損しやすいという課
題があった。
【0010】さらに、コネクタ端子を一旦組み立てる
と、部品の破損や断線等による部材の交換の際に、組み
立てたコネクタ端子を完全に分解してから、部品を交換
し、再度組み立てる必要があった。加えて、セラミック
端子の両端にわたって、その内部導体と外部導体とのイ
ンピーダンスがシースケーブルとマッチングしてないこ
とが多い。
【0011】本発明は、前記のような従来のシースケー
ブル用コネクタ端子における課題に鑑み、高温下のベー
キングや放射線の被曝に耐え、真空中におけるガス放出
が少なく、しかもセラミック部材の破損を防止しながら
内部の導体間のコンタクトが良好であり、組み立て後の
部材の交換が容易で、且つ中心導体と外部導体間のイン
ピーダンスがシースケーブルとマッチングしたシースケ
ーブル用コネクタ端子を提供することを目的とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、ターミナルピン10をセンターコンタ
クト2側にバネ49で押圧し、このバネ49の反力をワ
ッシャ30で受けるようにした。このバネ受け用のワッ
シャ30は、セラミック端子11の基端側スリーブ32
の外径より大きな中心孔30aを有し、この中心孔30
aが少なくともシースケーブル7の外径より大きなスリ
ット30bで外周側に開いたC字形を呈するものであ
る。
【0013】また、シースケーブル7の先端にレデュー
サパイプ25を嵌め込んだ状態で、セラミック端子11
内に導入し、このレデューサパイプ25により、シース
ケーブル7の外径と基端側スリーブ32の内径の差を調
整する。シースケーブル7の先端から導出された内部導
線19は、リードパイプ45に挿入し、このリードパイ
プ45と共にターミナルピン10の先端に導電固着す
る。さらに、セラミック端子11の円筒形のセラミック
スリーブ47の外周にメタライズ部分48を設け、シー
スケーブル7のシース20とコネクタ端子の外部導体と
のコンタクトを図った。これらの構成により、コネクタ
端子の両端にわたって、中心導体と外部導体間のインピ
ーダンスを、シースケーブル7のインピーダンスとマッ
チングさせる。
【0014】本発明によるシースケーブル用コネクタ端
子は、円筒形のアウタケース13を有するコネクタ本体
1と、このコネクタ本体1の中心にセラミックからなる
ターミナル絶縁ガイド14で絶縁された状態で配置さ
れ、コネクタ本体1の先端側で他のケーブルと接続され
た他のコネクタ30と着脱自在に接続されるセンターコ
ンタクト2と、前記センターコンタクト2に接続される
ターミナルピン10を有し、円筒形のセラミックスリー
ブ47の内部で前記ターミナルピン10にシースケーブ
ル7の内部導線19を接続したセラミック端子11とを
有する。
【0015】ここで、ターミナルピン10をセンターコ
ンタクト2側に押圧するバネ49を有し、このバネ49
の反力を、ワッシャ30で受ける。このワッシャ30
は、セラミック端子11の基端側スリーブ32の外径よ
り大きな中心孔30aを有し、この中心孔30aが少な
くともシースケーブル7の外径より大きなスリット30
bで外周側に開いたもので、C字形を呈する。
【0016】このような本発明によるシースケーブル用
コネクタ端子では、バネ49の弾力でターミナルピン1
0をセンターコンタクト2側に押圧しているので、2つ
の導体間の適当なコンタクトが得られ、セラミック部材
等の破損等が起こらない。また、前記バネ49の弾力に
よる押圧力に対する反力をワッシャ30で受けるが、こ
のワッシャ30は、セラミック端子11の基端側スリー
ブ32の外径より大きな中心孔30aを有し、この中心
孔30aが少なくともシースケーブル7の外径より大き
なスリット30bで外周側に開いたもので、C字形を呈
するため、後述するように、コネクタ端子を組み立てた
後のバネ受け用のワッシャ30の取り外しや取り付けも
簡単に行える。
【0017】シースケーブル7の先端は、その外径より
内径が大きく、セラミック端子11の基端側スリーブ3
2の内径より外径の小さな導体からなるレデューサパイ
プ25を嵌め込んだ状態でセラミック端子11内に導入
される。これにより、このレデューサパイプ25によ
り、シースケーブル7の外径と基端側スリーブ32の内
径の差が調整される。従って、外径が異なる幾つかのレ
デューサパイプ25を用いることにより、共通する部材
のコネクタ端子を用いながら、異なる径のシースケーブ
ル7に対応することが可能である。
【0018】さらに、シースケーブル7の先端から導出
された内部導線19を、導体からなるリードパイプ45
に挿入し、このリードパイプ45と共に内部導線19を
ターミナルピン10の先端に導電固着する。これによ
り、シースケーブル7の内部導線19の径とターミナル
ピン10の内径との差が調整され、リードパイプ45が
その間の間隙を埋める。
【0019】さらに、セラミック端子11の円筒形のセ
ラミックスリーブ47の外周に、メタライズ部分48を
有し、これによりシースケーブル7のシース20とブッ
シュ12やアウターケース13等の外部導体との電気的
導通が図られる。これらの構成により、コネクタ端子
は、その両端にわたって、シースケーブル7の内部導線
19に導通する中心導体とそのシース20に導通する外
部導体との間のインピーダンスが調整され、シースケー
ブル7のインピーダンスとマッチングしている。これに
より、コネクタ端子部分でインピーダンスが変化せず、
安定したインピーダンス特性を有するケーブル系統を構
成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
なおここでは、図1の他のコネクタaと接続する左側を
先端側とし、シースケーブル7を導入する右側を基端側
として説明する。
【0021】図1に示すように、コネクタ本体1は、円
筒形のアウターケース13と、このアウターケース13
の先端に設けられたターミナルケース15、アウターケ
ース13の中に挿入されたブッシュ12、絶縁ガイド
を介してブッシュ12の中に挿入されたセラミック端子
11及び前記絶縁ガイドとターミナル絶縁ガイド14
を介してブッシュ12からターミナルケース15にわた
ってその内部に挿入され、前記セラミック端子11のタ
ーミナルピン10に接続されたセンターコンタクト2と
を有する。シースケーブル7は、前記セラミック端子1
1により前記のセンターコンタクト2に接続されてい
る。
【0022】図2に示すように、アウタケース13は、
ステンレス等の金属製からなり、その中心に貫通する孔
を有する。先端には、円筒形の接続シリンダ部33を有
し、その後方内周に一部内径が大きくなった段部34を
有する。さらに、基端部内周には、雌ネジ36が切られ
ている。
【0023】図3に示すように、アウタケース13の中
に嵌合されるブッシュ12は、やはりステンレス等の金
属円筒形のものである。このブッシュ12の中間部38
の内径は、先端側と基端側に比べて小さくなっている。
この中間部38の先端側には、一部外径が大きくなった
段部37があり、この段部37の外径は、前記アウター
ケース13のネジ36より先端側の部分の内径と等し
い。中間部38より基端側の内周には、雌ネジ40が切
られている。さらに中間部38の両面には、前記ネジ4
0へのねじ締めのため、対向する平面からなるスパナ掛
け41が設けられている。
【0024】図4は、セラミック端子11を示す。この
セラミック端子11では、円筒形のセラミックスリーブ
47の両端にターミナルピン10と基端側スリーブ32
を嵌め込み、この基端側スリーブ32から導入したシー
スケーブル7を前記セラミック端子11の内部に通して
いる。さらに、シースケーブル7のシースから導出した
内部導線45を、ターミナルピン10の先端部でろう付
け等の手段で接続している。
【0025】ここでは、基端側スリーブ32の内側に導
体からなるレデューサパイプ25を挿入し、その内側に
シースケーブル7の先端を挿入することで、基端側スリ
ーブ32の内径とシースケーブル7の外径との差をレデ
ューサパイプ25が埋めるようにしている。これによ
り、シースケーブル7の外径に応じて内径の異なるレデ
ューサパイプ25を使用すれば、単一の内径を有する基
端側スリーブ32を使用しても、外径が異なる種々のシ
ースケーブル7に対応できるようになる。
【0026】図5に示すように、シースケーブル7は、
その外筒であるステンレスチューブ等からなるシース2
0の中心に内部導線19を収納し、シース20と内部導
線19との間にマグネシア粉末等の無機絶縁材21を充
填したものである。前記のレデューサパイプ25を嵌め
込んだシースケーブル7の端部のシース20と無機絶縁
材21とを剥離し、その端部から内部導線19を導出
し、その先端を前記ターミナルピン10の先端にろう付
けし、導電固着する。この場合、内部導線19が細いた
め、後述するような外部導体との間のインピーダンスの
マッチングが取れないときは、シース20から導出した
内部導線19をパイプ状の導体であるリードパイプ45
に通す。そして、図4に示すように、このリードパイプ
45と共に内部導線19の先端をターミナルピン10の
先端にろう付け等の手段で導電固着する。
【0027】円筒形のセラミックスリーブ47の外周面
の一部には、外部導体である図3に示す前記のブッシュ
12との電気的なコンタクトをとるためのメタライズ部
分48が形成されている。図1に示すように、このセラ
ミック端子11の基端側スリーブ32には、コイルバネ
からなるバネ49が嵌合され、さらにこのバネ49の反
力を受けるバネ受け用のワッシャ30が嵌合される。
【0028】図6は、セラミック端子11が組み上がっ
た状態で、前記のバネ49とバネ受け用のワッシャ30
をセラミック端子11の基端側スリーブ32に嵌合する
手順を示す。バネ49は、そのバネ線の隙間を外径が比
較的細いシースケーブル7に回転しながら挿入し、図6
に示すように嵌合する。その後バネ49を基端側スリー
ブ32の外周側へ移動し、セラミックスリーブ47の端
面に突き当てる。
【0029】バネ受け用のワッシャ30は、セラミック
端子11の基端側スリーブ32の外径より大きな中心孔
30aを有し、この中心孔30aがレデューサパイプ2
5の外径より広い幅のスリット30bで外周側に開いた
形状となっている。従って、このワッシャ30は、C字
形を呈している。このワッシャ30は、前記のスリット
30bを通してレデューサパイプ25またはシースケー
ブル7の位置でそれらの外側に嵌め込むことができる。
さらにこのワッシャ30は、基端側スリーブ32の外周
側にスライドする。
【0030】図7に示すように、センターコンタクト2
は、先端にコネクタピン8を有するもので、中間部53
が一段太くなっている。さらにこの中間部53より基端
側には、前述のセラミック端子11のターミナルピン1
0を嵌合するためのコンタクトホール9を有する。この
コンタクトホール9の周壁には、90゜間隔で4カ所の
スリット50が切られている。さらにこのコンタクトホ
ール9の挿入口には、テーパが形成されている。
【0031】図8に、シースケーブル用コネクタ端子の
最先端部の外筒を構成するターミナルケース15を示
す。このターミナルケース15は、図1に示すアウター
ケース13の接続シリンダ部33の外側に嵌め込まれる
ものである。先端にフランジ51を有し、基端側に嵌込
部52を有する。この嵌込部52の基端側は肉厚が薄く
なっており、図8に二点鎖線で示すように内側に塑性変
形させてカシメることができるようになっている。
【0032】図9に、アウターケース13内にブッシュ
12を固定するためのネジ封止部材5を示す。このネジ
封止部材5は、基端側にフランジ55を有し、このフラ
ンジ55の周面に、対向する一対の平面からなるスパナ
掛け58が形成されている。このフランジ55より先端
側の円筒部分の外周には、前記アウターケース13の雌
ネジ36に適合する雄ネジ54が切られている。
【0033】図10に、ブッシュ12内にセラミック端
子11を固定するためのネジ封止部材4を示す。このネ
ジ封止部材4は、基端側にフランジ57を有し、このフ
ランジ57の周面に、対向する一対の平面からなるスパ
ナ掛け59が形成されている。このフランジ57より先
端側の円筒部分の外周には、前記ブッシュ12の雌ネジ
40に適合する雄ネジ56が切られている。
【0034】図11に、ブッシュ12の先端側とセンタ
ーコンタクト2の基端側とを絶縁するための絶縁ガイド
3を示す。この絶縁ガイド3は、全体として円筒形を呈
しており、両端にわたってその内外径は一定している。
この絶縁ガイド3の内径は、図4に示したセラミック端
子11のセラミックスリーブ47に外径に対応してお
り、その外径は、図3に示したブッシュ12の先端側部
分の内径と対応している。
【0035】図12に、センターコンタクト2のコネク
タピン8より基端側とアウターケース13の先端側とを
絶縁するためのターミナル絶縁ガイド14を示す。この
ターミナル絶縁ガイド14は、全体として円筒形を呈し
ており、その外径は、アウターケース13の先端側の接
続シリンダ部33とそれより基端側との部分の内径に対
応している。ターミナル絶縁ガイド14の先端部16の
深さと内径は、接続する他のコネクタaの中心部分の突
出長さと外径とに対応している。また、ターミナル絶縁
ガイド14の基端側の長さと内径とは、センターコンタ
クト2のコネクタピン8より基端側部分の長さ外径とに
それぞれ対応している。
【0036】次に、このような部材からなるシースケー
ブル用コネクタ端子の構造を、図1により、その組み立
て手順に従って説明する。まず、図3に示した前記のブ
ッシュ12の先端側の穴に前記の図11の絶縁ガイド3
を嵌合する。この状態で、ブッシュ12の先端側を図1
のアウターケース13の基端側から挿入し、ブッシュ1
2の先端面をアウターケース13の段部34に突き当て
る。さらに、図9に示したネジ封止部材5のフランジ5
5の端面に図1に示したワッシャ17を組み込んだ状態
で、このネジ封止部材5をブッシュ12の基端側からそ
の外側に嵌合し、その雄ネジ54を前記アウターケース
13の基端側の雌ネジ36に螺合し、締め付ける。これ
により、ブッシュ12のアウターケース13への取り付
けが完了する。
【0037】次に、図4に示すように組み立てたセラミ
ック端子11を用意し、図6により前述したようにし
て、セラミック端子11の基端側スリーブ32にバネ4
9とバネ受け用のワッシャ30を嵌合する。すなわち、
バネ49はそのバネ線の隙間を外径が比較的細いシース
ケーブル7に回転しながら挿入した後、基端側スリーブ
32に移動し、セラミックスリーブ47の端面に突き当
てる。また、バネ受け用のワッシャ30は、そのスリッ
ト30bを通してレデューサパイプ25またはシースケ
ーブル7の位置でそれらの外側に嵌め込んだ後、基端側
スリーブ32側にスライドする。
【0038】その後、図1に示すように、セラミック端
子11の先端のターミナルピン10側をブッシュ12の
基端側からその中に挿入し、図4に示すセラミック端子
11のセラミックスリーブ47の先端部を図11に示す
絶縁ガイド3の基端部に嵌め込む。さらに、図10に示
したネジ封止部材4のフランジ57の端面に図1に示し
たワッシャ31を組み込んだ状態で、このネジ封止部材
4をブッシュ12の基端側からその内側に嵌合し、その
雄ネジ56を同ブッシュ12の基端側の雌ネジ40に螺
合し、締め付ける。これにより、ネジ封止部材4の先端
面で前記のワッシャ30を押える。これで、セラミック
端子11のブッシュ11への取り付けが完了し、シース
ケーブル用コネクタ端子の基端側の組み立てが完了す
る。
【0039】次に、シースケーブル用コネクタ端子の先
端側の組み立てに進むが、この先端側の組み立てと基端
側の組み立てとを逆の順に行ってもよい。修理等を目的
とする基端側の分解と再組み立ては、当然ながら先端側
に手を着けずそのまま行うため、結果的に基端側の組み
立てが後になるのと同様である。
【0040】まず、図7に示したセンターコンタクト2
をアウターケース13の先端側からその中心に挿入し、
センターコンタクト2のコンタクトホール9を有する基
端側を絶縁ガイド3の中に挿入すると共に、コンタクト
ホール9をセラミック端子11のターミナルピン10に
嵌合し、センターコンタクト2の一段太くなった中間部
53を絶縁ガイド3の先端面に突き当てる。センターコ
ンタクト2のコンタクトホール9の挿入口にはテーパが
形成され、さらにコンタクトホール9の周壁には90゜
間隔で4カ所のスリット50が切られているため、コン
タクトホール9のターミナルピン10への嵌合は容易に
行える。
【0041】次に、図2に示したアウターケース13の
接続シリンダ部33と前記センターコンタクト2との
、図12に示したターミナル絶縁ガイド14を図1に
示すようにして嵌め込み、ターミナル絶縁ガイド14の
基端面を図2に示すアウターケース13の段部34と図
7に示すセンターコンタクト2の中間部53に突き当て
る。この状態では、図1に示すバネ49が圧縮され、そ
の弾力により、センターコンタクト2とターミナルピン
10との適宜のコンタクトが確保される。
【0042】次に、図1に示すようにして、アウターケ
ース13の接続シリンダ部33より基端側の外周部に、
平ワッシャ18や26、及びウェーブワッシャ27、2
8を組み込む。さらに、図8に示すターミナルケース1
5をアウターケース13の接続シリンダ部33の外側に
嵌め込み、その基端側の嵌込部52に前記の平ワッシャ
18や26、及びウェーブワッシャ27、28を収納す
る。さらに、この嵌め込み部52の基端側を内側に塑性
変形させてカシメることにより、アウターケース13の
先端部外周に固定する。これにより、シースケーブル用
コネクタ端子の先端側の組み立てが完了し、シースケー
ブル用コネクタ端子が完成する。
【0043】このように組み立てられたシースケーブル
用コネクタ端子では、シースケーブル7の内部導線から
リードパイプ45とターミナルピン10を経てセンター
コンタクト2に至る中心導体と、シースケーブル7の金
属シースからセラミック端子11の基端側スリーブ3
2、そのセラミックスリーブ47のメタライズ部分48
及びブッシュ12を経てアウターケース13の先端側に
至る外部導体との間のインピーダンスが、シースケーブ
ル7の内部導線45とシースとのインピーダンスとマッ
チングするように設計される。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、高
温下のベーキングや放射線の被曝に耐え、真空中におけ
るガス放出が少なく、しかもセラミック部材の破損を防
止しながら内部の導体間のコンタクトが良好であり、組
み立て後の部材の交換が容易で、且つ内部導体と外部導
体間のインピーダンスがシースケーブルとマッチングし
たシースケーブル用コネクタ端子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシースケーブル用コネクタ端子の
例を示す一部切り欠いた縦断側面図である。
【図2】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるアウターケースを示す半縦断側面図である。
【図3】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるブッシュを示す半縦断側面図である。
【図4】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるセラミック端子を示す半縦断側面図である。
【図5】同シースケーブル用コネクタ端子のセラミック
端子におけるシースケーブルの端部を示す要部半縦断側
面図である。
【図6】同シースケーブル用コネクタ端子のセラミック
端子における基端側のバネとバネ受け用のワッシャを示
す一部分解要部斜視図である。
【図7】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるセンターコネクタを示す半縦断側面図である。
【図8】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるターミナルケースを示す半縦断側面図である。
【図9】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材で
あるネジ封止部材を示す半縦断側面図である。
【図10】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材
である他のネジ封止部材を示す半縦断側面図である。
【図11】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材
である絶縁ガイドを示す半縦断側面図である。
【図12】同シースケーブル用コネクタ端子の構成部材
であるターミナル絶縁ガイドを示す半縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 コネクタ本体 2 センターコンタクト 7 シースケーブル 10 セラミック端子のターミナルピン 11 セラミック端子 13 アウタケース 14 ターミナル絶縁ガイド 25 レデューサパイプ 30 ワッシャ 30a ワッシャの中心孔 30b ワッシャのスリット 32 セラミック端子の基端側スリーブ 45 シースケーブルの内部導線 47 セラミック端子のセラミックスリーブ 48 セラミックスリーブのメタライズ部分 49 バネ a 他のコネクタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形のアウタケース(13)を有する
    コネクタ本体(1)と、このコネクタ本体(1)の中心
    にセラミックからなるターミナル絶縁ガイド(14)で
    絶縁された状態で配置され、コネクタ本体(1)の先端
    側で他のケーブルと接続された他のコネクタ(a)と着
    脱自在に接続されるセンターコンタクト(2)と、前記
    センターコンタクト(2)に接続されるターミナルピン
    (10)を有し、円筒形のセラミックスリーブ(47)
    の内部で前記ターミナルピン(10)にシースケーブル
    (7)の内部導線(19)を接続したセラミック端子
    (11)とを有するシースケーブル用コネクタ端子にお
    いて、ターミナルピン(10)をセンターコンタクト
    (2)側に押圧するバネ(49)と、このバネ(49)
    の反力を受けるワッシャ(30)とを有し、このバネ受
    け用のワッシャ(30)は、セラミック端子(11)の
    基端側スリーブ(32)の外径より大きな中心孔(30
    a)を有し、この中心孔(30a)が少なくともシース
    ケーブル(7)の外径より大きなスリット(30b)で
    外周側に開いたC字形を呈することを特徴とするシース
    ケーブル用コネクタ端子。
  2. 【請求項2】 シースケーブル(7)の先端は、その外
    径より内径が大きく、セラミック端子(11)の基端側
    スリーブ(32)の内径より外径の小さな導体からなる
    レデューサパイプ(25)を嵌め込んだ状態でセラミッ
    ク端子(11)内に導入され、このレデューサパイプ
    (25)により、シースケーブル(7)の外径と基端側
    スリーブ(32)の内径の差が調整されることを特徴と
    する請求項1に記載のシースケーブル用コネクタ端子。
  3. 【請求項3】 シースケーブル(7)の先端から導出さ
    れた内部導線(19)は、導体からなるリードパイプ
    (45)に挿入され、このリードパイプ(45)と共に
    ターミナルピン(10)の先端に導電固着されることを
    特徴とする請求項1または2に記載のシースケーブル用
    コネクタ端子。
  4. 【請求項4】 コネクタ端子は、その両端にわたって、
    シースケーブル(7)の内部導線(45)に導通する中
    心導体とそのシース(20)に導通する外部導体との間
    のインピーダンスがシースケーブル(7)のインピーダ
    ンスとマッチングしていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載のシースケーブル用コネクタ端子。
  5. 【請求項5】 コネクタ端子は、その両端にわたって、
    シースケーブル(7)の内部導線(19)に導通する中
    心導体とそのシース(20)に導通する外部導体との間
    のインピーダンスを一定に調整するため、セラミック端
    子(11)の円筒形のセラミックスリーブ(47)の外
    周に、メタライズ部分(48)を有することを特徴とす
    る請求項4に記載のシースケーブル用コネクタ端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102555948B1 (ko) * 2021-04-23 2023-07-14 (주)아카데미과학 사족보행 완구

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