JP2003295958A - 乗用型作業車 - Google Patents

乗用型作業車

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JP2003295958A
JP2003295958A JP2002103118A JP2002103118A JP2003295958A JP 2003295958 A JP2003295958 A JP 2003295958A JP 2002103118 A JP2002103118 A JP 2002103118A JP 2002103118 A JP2002103118 A JP 2002103118A JP 2003295958 A JP2003295958 A JP 2003295958A
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lever
brake
arm
lock
pedal
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Application number
JP2002103118A
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English (en)
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Tatsuo Kamiya
龍雄 神谷
Yoshihiro Fukumura
善宏 福村
Hikari Osano
光 小佐野
Akira Okimoto
章 沖本
Hiroyuki Niiyama
裕之 新山
Manabu Namoto
学 名本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体から降りた状態で走行を停止させる操作
具の操作機構の改良。 【解決手段】 回動先端部に設けられた制動ペダル33
を踏込み操作することにより走行が停止する制動アーム
101と、該制動アームの回動先端部に一体に取り付け
た制動レバー34と、前記制動アーム101を走行停止
位置に保持するロック110具と、該ロック具の機能を
解除するロック解除レバー113とを具備する。ロック
具110を制動ペダル33の下方かつロック解除レバー
113を制動レバー34の下方に配置し、これらロック
具110とロック解除レバー113とを連結する連結部
材114の上方をカバー102で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、運転者が機体から
降りた状態でも機体の走行を停止させられる農作業機等
の乗用型作業車に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、乗用型田植機等の乗用型作業車
を畦を乗り越えて圃場に出入りさせるときやトラックに
積み降ろしするときには、機体が前後に大きく傾くので
座席に座ったまま運転するのは危険である。そこで、こ
のような作業の安全を図ることを目的として、運転者が
機体から降りた状態でも機体の走行を停止させられるよ
うにした技術が特開2000−322142公報に記載
されている。 【0003】この公報に記載の技術は、運転者が座席に
着座した状態で踏込み操作する制動ペダル(主クラッチ
ペダル41)の支持アーム(44)に、運転者が機体か
ら降りた状態で操作できる制動レバー(主クラッチ操作
レバー57)を一体に設け、さらに制動ペダルを走行停
止位置(主クラッチ切り操作位置)にロック具(ロック
アーム51)で保持すると共に、該ロック具の機能をロ
ック解除レバー(60)で解除する構成になっている。
また、ロック具にはロック解除ペダル(54)が一体に
設けられており、このペダルを踏込み操作することによ
ってもロック具の機能を解除することができるようにな
っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ロック解除
レバーは、制動レバーを握ったまま操作できるように、
当該制動レバーの下側近傍に設けられている。また、ロ
ック具は、制動ペダルやロック解除ペダルの操作の邪魔
にならないように両ペダルの下方に設けられている。し
たがって、ロック具とロック解除レバーとを連結させる
連結部材も必然的に制動ペダル及びロック解除ペダルの
下方に配置せざるを得ない。この配置であるので、制動
ペダル又はロック解除ペダルを操作するときに、運転者
の靴に付着していた泥土が当該連結部材に降りかかり、
それが原因でトラブルが発生することがあった。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決
すべく、本発明にかかる乗用型作業車は、回動先端部に
設けられた制動ペダルを踏込み操作することにより走行
が停止する制動アームと、該制動アームの回動先端部に
一体に取り付けた制動レバーと、前記制動アームを走行
停止位置に保持するロック具と、該ロック具の機能を解
除するロック解除レバーとを備え、ロック具を制動ペダ
ルの下方かつロック解除レバーを制動レバーの下方に配
置し、これらロック具とロック解除レバーとを連結する
連結部材の上方をカバーで覆ったことを特徴としてい
る。 【0006】ロック具とロック解除レバーとを連結する
連結部材の上方がカバーで覆われているため、制動ペダ
ルを踏込み操作するときに、運転者の靴に付着していた
泥土が当該連結部材に降りかかるのを防止する。 【0007】 【発明の効果】したがって、本発明にかかる乗用型作業
車は、制動アームに設けた制動ペダルを足で踏込み操作
することによっても或は制動レバーを手で操作すること
によっても走行を停止させられることができる構成であ
り、前記制動アームを走行停止位置に保持するロック具
と、該ロック具の機能を解除するロック解除レバーとを
連結する連結部材が泥土を被ることがなく、トラブルの
発生を抑えられるようになった。また、連結部材がカバ
ーに覆われて上からは見えないので、美観上好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に表された実施の形態
について説明する。図1及び図2は本発明による走行車
体を備えた施肥田植機の全体側面図及び平面図である。
この施肥田植機1は、走行車体2の後方に昇降リンク装
置3を介して5条植の苗植付部4が昇降可能に設けら
れ、さらに、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体
部が設けられている。また、走行車体2の前部左右両端
部には、左右各2段づつ予備苗枠6,…が設けられてい
る。苗植付部4及び施肥装置5は公知の構成であるの
で、説明を省略する。 【0009】走行車体2は、駆動輪である各左右一対の
前輪7,7及び後輪8,8を備えた四輪駆動車両であっ
て、図3に示すように、機体の前部に配設されたミッシ
ョンケース10の左右側面部から前輪アクスルケース1
1,11が側方に延設され、その先端部に変向可能に設
けた前輪ファイナルケース12,12に前輪7,7が回
転自在に支承され、また、ミッションケース10の背面
部に左右一対のメインフレーム13,13の前端部が固
着され、該メインフレームの後端部から左右側方に延び
るリヤフレーム14の先端部に固定して設けた後輪ファ
イナルケース15,15に後輪8,8が回転自在に支承
されている。 【0010】メインフレーム13,13の前後中央部の
上方にエンジン20が搭載され、該エンジンの上側を覆
うエンジンカバー21の上に座席22が設置されてい
る。座席22の前方は各種操作機構が内蔵されたボンネ
ット23で、その上部にメータパネル24が設けられ、
さら該メータパネルの上方に操向輪である前輪7,7を
操向するための操向ハンドル25が設けられている。ま
た、ボンネット23の前面下部には左右一対のヘッドラ
イド26,26が設けられている。エンジンカバー21
及びボンネット23の周囲は、人が移動したり作業を行
ったりするためのステップ27,28になっている。図
中符号30は変速レバー、31は副変速レバー、32は
植付昇降レバー、33は制動ペダル、34は制動レバ
ー、35はデフロックペダル、36はキックスタータペ
ダル、37は昇降制御の感度調節レバー、38は畦越え
アーム、39はセンターマーカである。 【0011】図4及び図5に示すように、ボンネット2
3は後部カバー23aを残して上端側を支点にして開閉
可能になっている。ボンネット23及び後部カバー23
aは次のように支持されている。すなわち、左右一対の
ボンネットフレーム150の上端部にメータパネル24
をボルト151,…で固定する。メータパネル24の左
右両側面の後端部には大径部及び小径部を有するピン1
52,152が突設されている。そして、ピン152,
152の小径部に後部カバー23aのフック153,1
53を引っ掛けて後部カバー23aを取り付けると共
に、ピン152,152の大径部に上方から被せたボン
ネット23のピン受け部154,154を嵌合させてボ
ンネット23を回動自在に支持する。メータパネル2
4、ボンネット23及び後部カバー23aの各部品をそ
れぞれ個別にボンネットフレーム152に取り付ける
と、組付け誤差があった場合、各部品の合わせ面が合わ
ない事態が生じるが、本案の方法で各部品を組み付ける
と上記事態を防止できる。 【0012】左右一対のヘッドライト26,26はボン
ネット23に取り付けられている。これらのヘッドライ
ト26,26へは、図6及び図7に示すように、メイン
ハーネス160から二股になったジョイントハーネス1
61を介して電気が供給される。このジョイントハーネ
ス161は、カプラ162でメインハーネス160と接
続、かつカプラ163,163でヘッドライト26,2
6と接続するようになっている。このため、ジョイント
ハーネス161を機体から完全に取り外すことができ、
ヘッドライト26,26の組付けやメンテナンスを行い
やすい。 【0013】また、ジョイントハーネス161は、ボン
ネット23を開いた状態におけるヘッドライト位置とボ
ンネット扉150aを閉じた状態におけるヘッドライト
位置との中間部でメインハーネス160に接続されるよ
うになっている(A=B)。このため、ボンネット扉1
50aを開いた状態及び閉じた状態のいずれにおいても
ジョイントハーネス161の弛みが少なく、該ハーネス
を必要最小限の長さにすることができる。また、この構
成とすると、メインハーネス160とジョイントハーネ
ス161の接続位置が組付け作業を行いやすい高さにな
るという利点もある。 【0014】ステップ27,28は合成樹脂材で一体成
型されている。座席22の周囲に設置される後ステップ
28は、図8に示すように、座席22よりも前方の前部
28aと、座席22の左右両側の側部28b,28b
と、後輪を覆う後部28cと、乗降用の足掛け部28
d,28dとからなっている。前部28aと側部28
b,28bとでほぼ水平のフロア面を構成しているが、
前部28aは若干後ろ下がりに傾斜していて、前部28
aよりも側部28b,28bの方が低くなっている。こ
れには、足掛け部28d,28dの設けられている側部
28b,28cのフロア面を最も低くすることにより乗
降を楽にするという目的と、ステップ28上の泥水を側
部28b,28bに導いて排水するという目的がある。 【0015】この排水が円滑に行われるように、側部2
8b,28bの外縁部には複数の排水溝170,…が形
成されている。また、図9に示すように、前部28a及
び側部28b,28bの上に敷かれるゴムマット171
には、泥水を前部28aから側部28b,28bへ導く
溝171aが縦横に形成されている。ステップ28の後
部28cにも、同様の溝172が形成されている。 【0016】キックスタータペダル36は、エンジンカ
バー21の右横に設けられている。このため、座席22
に座った状態で操作することができ楽である。キックス
タータペダル36を使用しないときは、作業の邪魔にな
らないように、エンジンカバー21に設けた凹部に収納
することができるようになっている。 【0017】畦越えアーム38は、図6に示すように、
機体の前部に回動自在に支持されており、前方に向けた
使用位置と、上方に向けた収納位置とに切り替えられる
ようになっている。この畦越えアーム38の位置は畦越
えアーム位置検出センサ38aによって検出される。畦
越えアームア38にはエンジン停止スイッチ38bが設
けられている。このエンジン停止スイッチ38bは、畦
越えアームア38が使用位置にあるときだけ機能し、畦
越えアームア38が収納位置にあるときは機能しないよ
うになっている。したがって、畦を越えて圃場に出入り
する場合のように、運転者が機体から降りて畦越えアー
ム38をつかんで操縦しているとき、エンジン停止スイ
ッチ38bによって機体を緊急停止させることができ
る。通常運転時には畦越えアーム38が収納位置になっ
ているので、エンジン停止スイッチ38bが不用意に作
動することがなく安全である。 【0018】次に、走行車体2の動力伝達機構について
説明する。エンジン20の左側面部にエンジン出力軸4
0が突出し、そのエンジン出力軸40の回転動力が、ベ
ルト式変速装置41と主クラッチ機能付きのベルト伝動
装置42とを介して、ミッションケース10の左側面部
に突出するミッション入力軸43に伝達される。また、
エンジン出力軸40の延長線上でベルト式変速装置41
よりも外側に油圧ポンプ45が設けられ、エンジン出力
軸40の回転動力でこの油圧ポンプ45が直接駆動され
る。 【0019】ベルト式変速装置41は、エンジン出力軸
40に一体回転するように嵌合する駆動プーリ50と、
中継軸51に回転自在に嵌合する従動プーリ52とに伝
動ベルト53を掛け、該ベルトにテンションプーリ54
で張力を付与している。駆動プーリ50及び従動プーリ
52は割りプーリになっており、両プーリ50,52の
有効径を互いに大小逆側に変更することにより伝動比を
変更する。駆動プーリ50の有効径が一定以下になると
伝動停止になる。 【0020】ベルト伝動装置42は、前記ベルト式変速
装置41の従動プーリ52に一体の駆動プーリ42aと
ミッション入力軸43に取り付けた従動プーリ42bと
に伝動ベルト42cを掛け、この伝動ベルト42cにテ
ンションプーリ42dで張力を付加するようにしたもの
で、テンションプーリ42dを伝動ベルト42cから離
すと、エンジン20の回転動力がミッションケース10
へ伝動されない主クラッチ「切」の状態になるようにな
っている。 【0021】図10はミッションケースの内部構造を示
す図である。主クラッチとしてのベルト伝動装置42を
介してミッション入力軸43に入力された回転動力は、
「路上走行速」「通常植付速」「超低速」「中立」の各
シフト位置を有する副変速装置70を介して副変速軸7
1に伝達される。そして、副変速軸71の回転動力の一
部は、走行用動力として前後進切替装置72を介してブ
レーキ軸73に伝達される。前後進切替装置72は、副
変速軸71からブレーキ軸73へ逆転方向に動力を伝達
する「前進」と、同方向に動力を伝達する「後進」と、
動力を伝達しない「PTO」とを切り替えるようになっ
ている。 【0022】ブレーキ軸73には四輪ブレーキ装置75
が設けられている。75aは四輪ブレーキ装置の操作ア
ームである。ブレーキ軸73の回転動力は、デフ装置7
6によって左右の前輪アクスル77,77に分配して伝
達され、さらに該前輪アクスルによって前輪ファイナル
ケース12,12に伝動されて前輪7,7を駆動する。
76aはデフ装置76のデフ機能を停止させるデフロッ
クピンである。左右の前輪アクスル77,77には後輪
クラッチ・ブレーキ装置78,78がそれぞれ設けら
れ、該装置を経てミッションケース10の背面部から取
り出される後輪駆動用動力が後輪伝動軸79,79を介
して後輪ファイナルケース15,15に伝達されて後輪
8,8を駆動する。操向ハンドル24の操作に連動し
て、旋回内側の後輪クラッチ・ブレーキ装置78が自動
的に作動するようになっている。 【0023】副変速軸71の回転動力の残りは、作業装
置駆動用の回転動力(PTO)として、一対の株間副変
速ギヤ81,82を経由してPTO出力軸83に伝達さ
れる。上記株間副変速ギヤ81,82はミッションケー
ス10の右側面の内側に配置されており、その外側に着
脱自在に取り付けられたカバー84を外してギヤ比の異
なる株間副変速ギヤに交換することが可能である。PT
O出力軸83の後端にはPTO伝動軸85が接続され、
該軸を介してPTOが植付クラッチケース86へ伝達さ
れる。 【0024】植付クラッチケース86に伝達されたPT
Oは施肥動力と植付動力とに分岐し、施肥動力は安全ク
ラッチ機能を備えた施肥クラッチを経由して植付クラッ
チケース86から取り出され、植付動力は株間調節装置
及び植付クラッチを経由して植付クラッチケース86か
ら取り出される。植付クラッチケース86から取り出さ
れた植付動力は、該ケースの出力部に設けた植付安全ク
ラッチ87を経てから、植付伝動軸88を介して苗植付
部4へを伝達される。 【0025】変速レバー30の操作機構を図11及び図
12に示す。変速レバー30は操向ハンドル24の左下
方に設けられていて、軸90を支点にして左右に回動可
能かつ軸91を支点にして前後に回動可能になってい
る。変速レバー30を左右に操作すると、前後進切替ア
ーム92を介して前後進切替ロッド93が上下動させら
れ、前後進切替装置72が切り替えられる。また、変速
レバー30を前後に操作すると、アーム、連結ロッド、
中継軸等からなる連係部94を介してベルト式変速装置
41の変速操作ロッド68が前後移動させられ、ベルト
式変速装置41が変速操作される。この変速レバーの操
作範囲はレバーガイド95によって規制されている。 【0026】制動ペダル及び制動レバーの操作機構を図
13及び図14に示す。座席22の右側足下部に位置す
る制動ペダル33は、支持軸100を支点にして回動自
在な制動アーム101の回動先端部に一体に設けられて
いる。制動ペダル33の下側には正面視で下方に開口す
るコ字形のブラケット102が固着されており、このブ
ラケット102の側面に制動レバー34が前方に突出す
る状態で取り付けられている。制動レバー34にはグリ
ップ34aが被せてある。 【0027】制動アーム101と一体回動する回動アー
ム103が設けられ、この回動アーム103とミッショ
ンケース10の前方に左右方向に設けた回動軸104の
右端部に取り付けたアーム105とがロッド106を介
して連結されている。回動軸104の左端部には前記ベ
ルト伝動装置42のテンションプーリ42dを支持する
テンションアーム107が取り付けられている。テンシ
ョンアーム107は、テンテンションプーリ42dが伝
動ベルト42cに張力を付加する方向に付勢されてい
る。また、このテンションアーム107に一体形成され
た突起部と四輪ブレーキ装置75の操作アーム75aと
が四輪ブレーキ作動ロッド108とが連結されている。 【0028】これにより、制動ペダル33を前方に踏み
込み操作もしくは制動レバー34を前方に回動操作する
と、ベルト伝動装置42のテンションプーリ42dが伝
動ベルト42cから離れて主クラッチ「切」となるとと
もに、四輪ブレーキ装置75がブレーキ作動する。 【0029】制動アーム101には、下端部が鍵状に形
成されたロック具110が回動自在に設けられ、これが
コイルばね111によって一定方向に付勢されている。
制動ペダル33又は制動レバー34を走行停止側に一定
以上操作すると、ロック具110の鍵状部がロックピン
112に係合し、制動アーム101がその操作位置のま
まに保持され、機体が停止状態に維持される。 【0030】ロック具110の上端部は水平に屈曲して
ロック解除ペダル110aになっている。ロック解除ペ
ダル110aを踏んでロック具110を回動させると、
鍵状部がロックピン112から外れ、制動アーム101
が通常位置に戻り、主クラッチ「入」となるとともに、
四輪ブレーキ装置75のブレーキ作動が解除される。な
お、ロック解除ペダル110aは、平面視で制動ペダル
33の切欠部の位置にあり、制動ペダル33よりも若干
上方に突出している。このため、制動ペダル33とロッ
ク解除ペダル110aとが互いに干渉することなく、そ
れぞれの操作が可能である。 【0031】また、制動レバー34の下側にはロック解
除レバー113が回動自在に設けられ、該レバーと前記
ロック具110とが連結部材114を介して連結されて
いる。これにより、ロック解除レバー113を引き上げ
操作した場合も、ロック解除ペダル110aを踏んだ場
合と同様に、主クラッチ「入」となるとともに、四輪ブ
レーキ装置75のブレーキ作動が解除される。連結部材
114の長穴114aにロック具110のピン110b
が挿入されて両者114,110が連結されているの
で、ロック解除ペダル110aを踏んでロック具110
を操作したとき、ピン110bが長穴114aに沿って
逃げ、ロック解除レバー113は動かないようになって
いる(図15参照)。 【0032】図15は制動ペダル、制動レバー、及びそ
の周辺部材の組立分解図である。組立は以下の順序で行
う。 (1)連結部材114の長穴114aにロック具110
のピン110bを挿入すると共に、連結部材114のピ
ン114bをロック解除レバー113の円形切欠穴11
3aに嵌合させて、ロック具110とロック解除レバー
113とを連結部材114を介して連結する。 (2)ロック具110のピン110cにコイルばね11
1を嵌める。コイルばね111の両端はフリーになって
いる。 (3)ブラケット102の内側にロック具110及びロ
ック解除レバー113を下方から嵌め込み、ロック具1
10のピン110cの先端部をブラケット102の穴1
02aに嵌合させると共に、支点ピン115をブラケッ
ト102のピン穴102b、ロック解除レバー113の
ピン穴113b、ブラケット102のピン穴102b′
の順に挿通する。ロック解除レバー113は支点ピン1
15を支点に回動自在に支持される。 (4)制動レバー34をブラケット102の側面に当
て、ロック具110のピン110c(コイルばね111
が嵌められている側と反対側)を制動レバー34のピン
穴34aに嵌合させると共に、支点ピン115の先端部
を制動レバー34のピン穴34bに嵌合させる。このと
き、コイルばね111の一端部111aを制動レバー3
4の屈曲部34cの上側に位置するようにしておく。 (5)支点ピン115の突出部にワリピン116を差し
込んで、制動レバー34を仮止めする。 (6)ブラケット102のボルト穴102c,102
c′、制動レバー34のボルト穴34dの順にボルト1
17を挿通し、その先端部を制動レバー34に固着のナ
ット34eに螺着し、制動レバー34をブラケット10
2に固定する。 (7)コイルばね111の他端部111bをロック具1
10に引っ掛ける。 (8)制動レバー34にグリップ34aを装着する。 【0033】上記組付け順序において、(6)と(7)
は順番が逆であっても構わない。また、制動レバー34
にグリップ34aを予め装着しておいてもよい。ロック
具110にピン110b,110cが溶接によって予め
固着されていると共に、制動レバー34にナット34e
が溶接によって予め固着されているので、組付けに際し
ワリピン116の差し込みとボルト34dの螺着を行う
だけでよく、組付け作業が簡略である。 【0034】組付けが完了した状態では、連結部材11
4の上方がブラケット102によって覆われている。つ
まり、ブラケット102が連結部材114を保護するカ
バーになっており、制動ペダル33やロック解除ペダル
110aを操作するときに、靴に付着している泥水が垂
れて連結部材114にかかることがなく、故障が生じに
くい。また、上から連結部材114が見えないので、デ
ザイン的にすっきりしている。 【0035】植付昇降レバー32の操作機構を図11及
び図16に示す。植付昇降レバー32は操向ハンドル2
4の右下方に設けられていて、軸130を支点にして前
後に回動可能になっている。植付昇降レバー32の回動
は中継筒軸131を経由して、植付クラッチケース86
及び後述する油圧バルブ176の各操作部へ伝達され
る。132は中継筒軸131に一体に取り付けられた操
作位置決め用の植付昇降カムで、このカムにはローラ支
持アーム133に回転自在に支持されたカムローラ13
4が当接している。ローラ支持アーム133は、スプリ
ング135によってカムローラ134が植付昇降カム1
32に当接する側に付勢されている。これにより、植付
昇降レバー32は、苗植付部を上昇させる「上げ」、苗
植付部を下降させる「上げ」、苗植付部を自動昇降制御
する「自動」、植付クラッチを切る「植付切」の各操作
位置で安定して保持される。 【0036】図11及び図17に示すように、ローラ支
持アーム133とステアリングポスト137との間にリ
フト部材138が回動自在に設けられている。操向ハン
ドル24が一定角度以上操作されると、ステアリング軸
139に取り付けられた山形カム140がピン141を
押すことによりリフト部材138が回動する。すると、
リフト部材の丸棒部138aがローラ支持アーム133
を押し上げて、カムローラ134による植付昇降カム1
32の規制がなくなるので、スプリング142の張力に
より植付昇降レバー32が「上げ」まで回動する。した
がって、操向ハンドル24を一定角度以上操作すると、
苗植付部4が自動的に上昇する。 【0037】また、図11及び図18に示すように、リ
フト部材138と前記前後進切替アーム92との間にバ
ックリフトアーム143が設けられている。変速レバー
30が「後進」に操作されると、前後進切替アーム92
がバックリフトアーム143のローラ143aを押し上
げることにより、バックリフトアーム143を介してリ
フト部材138を回動させ、上記と同様に植付昇降レバ
ー32が「上げ」まで回動する。したがって、変速レバ
ー30を「後進」に操作すると、苗植付部4が自動的に
上昇する。バックリフトアーム143が元に戻ろうとす
る復元力は変速レバー30の左右回動支点(軸90)の
方向に作用し、変速レバー30が「後進」に操作された
状態では上記復元力が前後進切替アーム102の外端面
で受けられるので、変速レバー30を「前後進中立(P
TO)」に戻す方向に力がかからず変速レバー30が
「後進」の操作位置で安定する。 【0038】バックリフトアーム143は回動支点軸1
44に摺動自在に支持されており、バックリフト解除レ
バー145を操作して前後にスライドさせられるように
なっている。バックリフトアーム143を後方にスライ
ドさせた状態では、バックリフトアーム143が前後進
切替アーム92及びリフト部材138に対し前後位置が
ずれた状態となり、変速レバー30を「後進」に操作し
ても苗植付部4が上昇しない。
【図面の簡単な説明】 【図1】乗用型作業機の側面図である。 【図2】乗用型作業機の平面図である。 【図3】走行車体の一部を省略した平面図である。 【図4】ボンネットカバーの取付方法を示す側面図であ
る。 【図5】ボンネットカバーの取付方法を示す平面図であ
る。 【図6】ヘッドライトへの電気配線の方法を示す側面図
である。 【図7】ヘッドライトへの電気配線の方法を示す平面図
である。 【図8】後部ステップの(a)平面図、及び(b)側面
図である。 【図9】ゴムマットの平面図である。 【図10】ミッションケースの展開断面図である。 【図11】変速レバー及び植付昇降レバーの操作機構の
正面図である。 【図12】変速レバーの操作機構の側面図である。 【図13】制動ペダル及び制動レバーの操作機構の平面
図である。 【図14】制動ペダル及び制動レバーの操作機構の側面
図である。 【図15】制動ペダル、制動レバー及びその周辺部材の
組立分解図である。 【図16】植付昇降レバーの操作機構の側面図である。 【図17】図11のS1−S1断面図である。 【図18】図11のS2−S2断面図である。 【符号の説明】 1 施肥田植機(乗用型作業機) 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 苗植付部 5 施肥装置 34 制動ペダル 35 制動レバー 101 制動アーム 102 ブラケット(カバー) 110 ロック具 113 ロック解除レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小佐野 光 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 沖本 章 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 新山 裕之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 名本 学 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B062 AA03 AB01 BA04 BA22 3J049 AA01 BD03 BH20 CA07 3J070 AA03 AA32 BA32 BA34 BA61 BA67 DA24 EA11 EA22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回動先端部に設けられた制動ペダルを踏
    込み操作することにより走行が停止する制動アームと、
    該制動アームの回動先端部に一体に取り付けた制動レバ
    ーと、前記制動アームを走行停止位置に保持するロック
    具と、該ロック具の機能を解除するロック解除レバーと
    を備え、ロック具を制動ペダルの下方かつロック解除レ
    バーを制動レバーの下方に配置し、これらロック具とロ
    ック解除レバーとを連結する連結部材の上方をカバーで
    覆ったことを特徴とする乗用型作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006321418A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機における前押え操作具
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