JP2003295780A - 電子機器の画像の視認性向上構造及びその構造を有する電子機器、当該構造に使用される透明部材 - Google Patents

電子機器の画像の視認性向上構造及びその構造を有する電子機器、当該構造に使用される透明部材

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JP2003295780A
JP2003295780A JP2002097700A JP2002097700A JP2003295780A JP 2003295780 A JP2003295780 A JP 2003295780A JP 2002097700 A JP2002097700 A JP 2002097700A JP 2002097700 A JP2002097700 A JP 2002097700A JP 2003295780 A JP2003295780 A JP 2003295780A
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Masuji Tazaki
益次 田崎
Kenichi Ozawa
健一 小澤
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Asahi Rubber Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示部を有する電子機器の画像の視認性
向上構造、その構造を有する電子機器、および、その構
造に使用される透明部材を提供する。 【解決手段】 本発明の視認性向上構造は、電子機器の
画像表示部の表面および/または電子機器の画像表示カ
バーの一部を構成する透明パネルに、透明部材を密着さ
せること特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の画像の
視認性向上構造およびその構造を有する電子機器、また
はその構造に使用される透明部材に関するものであり、
より詳細には、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携
帯用ゲーム機などの電子機器の画像の視認性を向上する
構造およびその構造を有する電子機器、またはその構造
に使用される透明部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、携帯情報端末(PD
A)、携帯ゲーム機やノートパソコン、コピー機やFA
Xなどに見られるように、画像表示部を具えた電子機器
の普及が著しい。また、インターネットや高速通信網の
普及により画像表示部に表示させる画像自体もより写実
的なものになってきている。このような状況の下、電子
機器の画像の視認性を高めることに注目がなされてい
る。これらの電子機器が具えている画像表示部の典型と
しては、液晶表示装置が挙げられる。液晶表示の視認性
は、液状表示技術の進歩により、年々向上してきている
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像表示部を有する電
子機器は、電子機器本体のデザインや組立て上の理由か
ら、画像表示装置を電子機器本体に一部品として組み込
み、画像表示部の画面を視認できるように、画面に対向
するようにプラスチックスやガラス製の透明パネルが設
けられている。当該透明パネルは、通常、電子機器の本
体の外装(カバー)や画像表示部の外装(カバー)の一
部を構成している。
【0004】本発明者らが鋭意検討した結果、画像の視
認性は電子機器本体内部の構造、すなわち、画像表示装
置が電子機器本体に組み込まれている部分の構造の影響
を受けることを見出した。例えば、図1は、反射型液晶
表示部9を有する電子機器(携帯ゲーム機)の断面図で
あり、透明パネル1と反射型液晶表示部9との間には空
気層15が存在する。反射型液晶表示部9は、さらに保
護パネル16、偏光フィルター17、22、ガラス板1
8,21、カラフィルター19、液晶層20、および反
射板23とからなっている。反射型液晶表示部9は、外
光12を液晶表示部9の反射板23で反射し、反射され
た光をカラーフィルター19に透過させることによっ
て、カラー表示することを原理とし、画像を視認する者
は、カラーフィルターを透過した透過光13を見ている
ことになる。
【0005】しかし、液晶表示部9と透明パネル1との
間に空気層15が存在すると、外光12は、透明パネル
1の表面および裏面で反射し、さらに液晶表示部9に設
けられている保護パネル16などで反射する。また、反
射光14や透過光13が透明パネル1の裏面にて、さら
に反射することも考えられる。反射光14の強度が強い
場合には、周囲の景観の映りこみが生じたり、画像が白
っぽくなったりして、画像の視認性が低下する場合があ
る。これは、反射光14の強度が強いと、透過光13の
強度が弱まってしまうので、画像のコントラストが低下
し、また、弱められた透過光13と反射光14とが混合
するので、さらに視認性が低下するものと考えられる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、視認性を低下させる反射光低減させることによ
り、電子機器の画像の視認性を向上する構造、その構造
を有する電子機器、および、その構造に使用される透明
部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
電子機器の画像表示部の表面及び/または電子機器の画
像表示部カバーの一部を構成する透明パネルに、透明部
材を密着させることを特徴とする電子機器の画像の視認
性向上構造である。透明部材を設けて、電子機器の画像
表示部の表面、または、電子機器の画像表示部のカバー
の一部を構成する透明パネルの少なくとも一方に密着さ
せることにより、その界面での反射光を低減させること
ができ、画像の視認性を向上できる。
【0008】請求項2に係る発明は、電子機器の画像表
示部の表面と電子機器の画像表示部カバーの一部を構成
する透明パネルの裏面との間に、透明部材を密着させた
ものであることを特徴とする電子機器の画像の視認性向
上構造である。かかる構造により、画像表示部の表面と
透明パネルの裏面との両界面での反射光を抑制すること
ができる。
【0009】前記透明部材としては、透明パネルの素材
や画像表示部の表面基材の屈折率に近い屈折率を有する
ものを選択することが好ましく、より好ましくは屈折率
が1.2〜1.6のものを使用することが好ましい。屈
折率の近い材料同士を密着させることによって、界面で
の反射光を低減させることができるからである。さら
に、前記透明部材としては、ヤング率が10〜800N
/cm2の弾性体を使用すること、波長380〜780
nmの領域での可視光の透過率が85%以上のものを使
用すること、または、表面粗さ(Ra)が10μm以下
のシート状の透明部材を使用することが好ましい。前記
透明部材として、かかる弾性体を使用することにより、
外部からの衝撃を吸収するようにすることも好ましい。
【0010】また、前記透明部材として、前記画像表示
部の表面から透明パネルの裏面までの距離(d)より大
きな厚み(D)を有するシート状透明部材を用いること
により、シート状透明部材を画像表示部の表面と透明パ
ネルの裏面との間に圧着させることも好ましい。また、
前記画像表示部の表面と透明パネルとの間には、油膜を
形成させておくことが好ましい。透明部材の表面に油膜
を形成しておけば、透明部材を画像表示部に載置する
際、あるいは、透明パネルを透明部材に取付ける際に、
界面に気泡が生じるのを抑制することができるからであ
る。
【0011】前記透明部材として、透明ゲルまたは透明
ゴムを使用すること、または、透明ゲルまたは透明ゴム
の表面がオイルブリードしているものを使用することが
好ましい。透明ゲルまたは透明ゴムは、柔軟性を有し、
画像表示部の表面や透明パネルへの密着性に優れるから
である。
【0012】前記透明部材は、透明ゲルまたは透明ゴム
であり、電子機器の画像表示部の表面に硬化性液状ゲル
またはゴム組成物を載せ、電子機器の画像表示部カバー
の一部を構成する透明パネルの裏面が前記液状ゲルまた
はゴム組成物で濡れるように透明パネルを電子機器本体
に取付け、前記液状ゲルまたはゴム組成物の硬化により
透明ゲルまたは透明ゴムを生成させて、透明ゲルまたは
透明ゴムを画像表示部の表面と透明パネルの裏面との間
に密着させたものであることが好ましい。また、前記透
明部材は、透明ゲルまたは透明ゴムであり、電子機器の
画像表示部カバーの一部を構成する透明パネルの裏面
に、硬化性液状ゲルまたはゴム組成物を載せた後、これ
を硬化させることによって、透明ゲルまたは透明ゴムが
被着(或いは密着)した透明パネルを得て、前記透明パ
ネルを電子機器本体に取付けて、前記透明ゲルまたは透
明ゴムを電子機器の画像表示部の表面に密着させたもの
であることが好ましい。硬化性液状ゲルまたはゴム組成
物を硬化させて透明ゲルまたは透明ゴムを生成すること
によっても、すでに出来上がっている透明ゲルまたは透
明ゴムを使用するのと同様の効果が得られるからであ
る。
【0013】前記透明ゲルは、シリコーンゲル、ポリエ
チレンゲル、アクリルゲル、ウレタンゲル、ブタジエン
ゲル、イソプレンゲル、ブチルゲル、スチレンブタジエ
ンゲル、エチレン酢酸ビニル共重合体ゲル、エチレン−
プロピレン−ジエン三元共重合体ゲル、フッ素ゲルより
なる群から選択される少なくとも1種の透明ゲルである
ことが好ましい。前記透明ゴムは、シリコーンゴム、ウ
レタンゴム、アクリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジ
エン三元共重合体ゴム、フッ素ゴムよりなる群から選択
される少なくとも1種の透明ゴムであることが好まし
い。さらに、前記透明部材は、透明シリコーンゲルまた
は透明シリコーンゴムであることが好ましい。前記透明
ゲルのJIS−A硬度は10未満のものであり、前記透
明ゴムのJIS−A硬度は10以上のものであることが
好ましい。
【0014】前記透明部材は、画像表示部の画面全体に
密着されていること、また、画像表示部の表面及び/ま
たは透明パネルの裏面に透明部材が取外し自在に密着さ
れたものであることが好ましい。前記透明パネルは、電
子機器の画像表示部カバーと一体または取外し可能な部
材であることが好ましい。
【0015】電子機器の画像表示部カバーと電子機器本
体との取付手段は、ねじ締め機構であり、ねじ締め圧の
調整によって、前記透明部材を画像表示部の表面と前記
透明パネルの裏面とに密着させることが好ましく、画像
表示部と前記透明パネルとの間において、透明部材の周
囲部分には、そのつぶれしろが設けられていることが好
ましい。また、透明パネルの表面には、さらに反射防止
加工が施されていることが好ましい。
【0016】前記画像表示部は、液晶表示装置、プラズ
マ表示装置、有機エレクトロルミネセンス表示装置、ブ
ラウン管表示装置、またはフィールドエミッション表示
装置よりなる群から選ばれる1つの画像表示部であるこ
とが好ましく、より好ましくは、反射型液晶表示装置で
ある。
【0017】本発明は、上述した本発明の視認性向上構
造に使用される透明部材であり、また本発明の視認性向
上構造を有する電子機器である。前記電子機器は、携帯
電話、携帯ゲーム機、携帯情報端末、携帯電子辞典、携
帯テレビ、携帯DVDより成る群から選択される携帯電
子機器であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の電子機器の画像の視認性
向上構造は、電子機器の画像表示部の表面(以下、単に
「画面」という場合がある)及び/または電子機器の画像
表示部カバーの一部を構成する透明パネル(以下、単に
「透明パネル」という場合がある)に、透明部材を密着さ
せることを特徴とする。すなわち、画面と透明パネルの
一方にのみ透明部材を密着させてもよいし、画面と透明
パネルの両方に透明部材を密着させるようにしてもよ
い。透明部材を透明パネルまたは画像表示部の表面の少
なくとも一方に密着させておけば、その界面で生じる反
射光を低減できるからである。また、透明パネルに透明
部材を密着させる場合には、透明パネルの裏面(電子機
器の内側)のみならず、透明パネルの表面(電子機器の
外側)に透明部材を密着させてもよい。
【0019】また、電子機器の画像表示部の表面と電子
機器の画像表示部カバーの一部を構成する透明パネルの
裏面との間に、透明部材を密着させておくことは、特に
好ましい態様である。かかる態様では、透明部材が画面
と透明パネルの裏面の両面に密着した状態であり、両界
面で生じる反射光を低減でき、一層視認性を向上できる
からである。尚、画面または透明パネルに透明部材を密
着させる場合には、できるだけ気泡が入らないようにす
ることが好ましい。気泡が入ってしまうとその部分の視
認性が低下してしまうからである。また、本発明で「画
像表示部」とは、電子機器本体に一部品として取り組ま
れている画像表示装置のことをいう。
【0020】以下に、まず本発明で使用する透明部材に
ついて説明する。
【0021】本発明では、透明部材として、透明パネル
の素材や画像表示部の表面基材の屈折率と近い屈折率を
有するものを使用することが好ましい。透明部材の屈折
率を、透明パネルの素材や画像表示部の表面基材の屈性
率と近い屈折率のものとすれば、各界面での反射光を低
減できるからである。屈折率n1の媒体1から屈折率n
2の媒体2へ光が透過する際に、媒体1と媒体2との界
面における反射率は、次式で表わすことができる。 反射率ρ={(n1−n2)/(n1+n2)}2
【0022】表1には、透明パネルの素材や画像表示部
の表面基材として使用されることのある材料の屈折率を
示した。これらの材料は、透明性に優れるという点か
ら、光学材料として多用されているものである。
【0023】
【表1】
【0024】表1から、空気の屈折率を1とした時のポ
リメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート
(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)など
の屈折率は、1.49〜1.59であり、比較的高い屈
折率であることが分かる。従って、本発明では、透明部
材の屈折率を1.2以上、より好ましくは1.35以上
で、1.6以下、より好ましくは1.5以下とすること
が望ましく、屈折率をかかる範囲とすることで、各界面
での反射光を低減することができる。
【0025】本発明では、透明部材として、ヤング率が
10N/cm2以上、好ましくは50N/cm2以上で、
800N/cm2以下、好ましくは600N/cm2以下
の弾性体を使用することが望ましい。透明部材を弾性体
とすることにより、多様な形状の透明パネルに適応する
ことができ、透明パネルが特殊な形状をしている場合に
も、透明部材の圧縮圧を液晶表示部の表面へ均一に分散
でき、液晶表示部を保護することができるからである。
また、弾性体のヤング率を10〜800N/cm2とす
るのは、画面への圧力負荷を制御するためである。ヤン
グ率が800N/cm2 を超える場合には、透明部材が
透明パネルで圧縮されると、画面への負荷が大きくなり
すぎる。また、ヤング率が10N/cm2 未満である
と、透明部材が変形しやすくなりすぎるので、透明パネ
ルなどへの密着性が低下して、十分な視認性が得られな
いからである。また、前記透明部材として、かかる弾性
体を使用すれば、外部からの衝撃を吸収して分散するこ
とができ、例えば、透明パネルが衝撃を受けた場合に画
像表示部を保護することができる。
【0026】前記透明部材としては、波長が380〜7
80nmの領域の可視光の透過率が85%以上のもの、
より好ましくは90%以上のものを使用することが好ま
しい。透過率は、透明部材の透明度を指標するものであ
り、透過率が85%未満の場合には、画面から発せられ
た光が透明部材を透過しにくくなるので、視認性が低下
するからである。また、透過率が85%以上である波長
の領域が380nm〜780nmの領域よりも狭い場合
には、赤色側(高波長側)あるいは青色側(低波長側)
の光の透過性が低下するので好ましくない。前記透明部
材の透過率は、例えば、日本分光製分光光度計(V−5
50)を用いて測定すればよい。
【0027】前記透明部材の形状は、電子機器本体内の
画像表示部と透明パネルとの空間に充填できるものであ
れば特に制限されず、透明パネルや、画像表示部の形状
などに応じて適宜設定すればよいが、シート状としてお
くことが好ましい。多くの電子機器の画像表示部の表面
や透明パネルの形状が、略平坦状であるからである。ま
た、一部の携帯電話などで見られるように透明パネル
が、丸みを帯びた曲面状であれば、シート状透明部材に
丸みを付与するようにしても良い。前記シート状透明部
材は、さらに表目粗さ(Ra)が10μm以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは5μm以下である。表面
粗さ(Ra)が10μmより大きいと、透明部材を画面
に載置し、或いは、透明パネルを透明部材に密着させる
際に、気泡が生じやすいからである。また、画面上には
できるだけ気泡がないことが好ましいという観点から、
シート状透明部材の表面粗さは、全体的に10μm以
下、より好ましくは5μm以下とすることが好ましい。
しかし、後述するように、シート状透明部材の表面粗さ
が(Ra)が10μm以上であっても、透明部材として
表面がオイルブリードした透明ゲルや透明ゴムを使用し
たり、透明部材の表面にオイルを塗布して油膜を形成し
たり、または、低硬度の透明部材を使用することなどに
よって、気泡が発生した場合にも、気泡を容易に除去す
ることができる。
【0028】前記シート状透明部材の厚み(D)は特に
限定されないが、例えば、電子機器の画像表示部の表面
から透明パネルまでの距離(d)より大きくても、小さ
くてもよい。前記距離(d)より大きな厚み(D)を有
するシート状透明部材を使用して、シート状透明部材を
画面と透明パネルの裏面とによって圧縮し、両面に圧着
させるようにすることも本発明の好ましい態様である。
透明部材を両面に圧着させることによって、透明パネル
の裏面と画面とで透明部材を固定できるからである。ま
た、透明パネルの裏面または画面と透明部材との界面に
気泡が存在している場合にも、気泡が界面から追い出さ
れていくという利点もある。前記シート状透明部材の厚
み(D)の下限は、特に限定されるものではないが、好
ましくは0.1mm、より好ましくは0.3mmであ
る。厚みが薄すぎると、シート状透明部材を載置する際
の作業性が低下するからである。また、経済的な観点か
ら、シートの厚みを厚くし過ぎることも好ましくない。
【0029】前記画像表示部の表面と透明パネルとの間
に油膜を形成させておくことも本発明の好ましい態様で
ある。例えば、前記シート状透明部材の透明パネル側の
表面にオイルを塗布して油膜を形成しておけば、透明パ
ネルへの濡れ性が向上するので、透明部材と透明パネル
との界面に気泡が生じることなく、透明パネルを取付け
ることができる。透明部材と画像表示部との界面につい
ても同様である。
【0030】前記透明部材として、透明ゲルまたは透明
ゴムを使用することも本発明の好ましい態様である。透
明ゲルや透明ゴムは、柔軟性を有しており、例えば、特
別な負荷(力)を掛けずに単に載置するだけでも、その
自重で画像表示部の表面や透明パネルに密着しやすいか
らである。また、透明ゲルまたは透明ゴムと透明パネル
との界面に気泡が生じた場合にも、指で押圧等すること
により、混入した気泡を容易に追い出すことができる。
さらに、透明ゲルや透明ゴムに配合されているオイル
が、その表面にブリードしている透明ゲルや透明ゴムを
使用することも本発明の好ましい態様である。表面にブ
リードしているオイルが、画像表示部の表面や透明パネ
ルへの濡れ性を向上して、透明部材を被着させる際に、
気泡が生じにくくなるからである。
【0031】本発明で「ゲル」と「ゴム」とは、JIS−A
硬度計による硬度により分類するものとし、JIS−A
硬度が10未満のものをゲルとし、JIS−A硬度が1
0以上のものをゴムとする。例えば、ある架橋密度を有
するポリマーに可塑剤を多量に配合してJIS−A硬度
が10未満になれば「ゲル」であり、可塑剤の配合量を減
らして、JIS−A硬度が10以上のものは「ゴム」とす
る。特に、ゲルの場合には、針入度により硬度を表示す
ることができる。前記透明ゴムのJIS−A硬度の上限
は、特に限定されないが、好ましくは70であり、より
好ましくは50である。JIS−A硬度が70を超える
場合には、透明パネルや画面に密着しにくくなり、透明
ゴムを取付ける際に気泡が生じやすくなるからである。
【0032】前記透明ゲルまたは透明ゴムとしては、特
に限定されず、例えば、架橋高分子材料に溶媒や可塑剤
などが配合されたもの、架橋高分子材料の架橋密度や構
造を制御してゲルまたはゴムとしたもの、線状高分子の
分子鎖が絡み合ってゲルまたはゴムとなっているもの、
或いは、線状高分子の骨格構造や分子量などを制御して
ゲルまたはゴムとしたものなどが挙げられるが、架橋構
造を有していることが好ましい。溶媒や可塑剤を配合す
る量や架橋密度の制御により、ゲルおよびゴムの設計が
容易になるからである。
【0033】また、本発明では、透明ゲルまたは透明ゴ
ムの成形体を使用することもできるが、例えば、硬化性
液状ゲル組成物または硬化性液状ゴム組成物(以下、単
に「硬化性液状組成物」という場合がある)を用いて、画
像表示部の表面や透明パネルに載せて硬化させることに
より、透明ゲルまたは透明ゴムの成形体を作製すること
も好ましい態様である。
【0034】前記透明ゲルまたは透明ゴムを構成する高
分子材料としては、例えば、ポリエチレン、塩素化ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどのエステル系樹脂;アクリロニトリル−スチレン
共重合体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体(ABS)、ポリスチレンなどのスチレ
ン系樹脂;ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド
系樹脂;ビスフェノールA型、フェノールノボラック
型、クレゾールノボラック型などのエポキシ系樹脂;ポ
リエーテル系、ポリエステル系などのポリウレタン;ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、メチルメタクリ
レート(MMA)・スチレン共重合体、MMA・α−メ
チルスチレン共重合体などのアクリル系樹脂;ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルブチラールなどのビニル
系樹脂;ポリカーボネート;フェノール樹脂;ポリアセ
タール;3フッ化エチレン、4フッ化エチレン、6フッ
化プロピレン、フッ化ビニリデンなどのフッ素樹脂;シ
リコーン樹脂などの他、天然ゴム、スチレンーブタジエ
ンゴム、アクリロニトリルーブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,クロロスルホン化ポリ
エチレン、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素
ゴム、シリコーンゴム、ヒドリンゴム、多硫化ゴム、ポ
リウレタンゴムなどの各種ゴムが挙げられる。
【0035】また、前記高分子材料に配合される溶媒ま
たは可塑剤、すなわち、透明ゲルまたは透明ゴムに配合
されている溶媒や可塑剤としては、例えば、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレートなどのフタル酸エステ
ル;トリス(2−エチルヘキシル)トリメリテートのよ
うなトリメリット酸エステル;ジブチルアジペート、ビ
ス(ブチルグリコール)アジペート、ジブチルセバケー
トなどの脂肪族二塩基酸エステル;トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリス(2−エチルヘ
キシル)ホスフェート、トリフェニルホスフェートなど
の燐酸エステル;シリコーンオイル、パラフィン系油
(パラフィン鎖を50%以上含む)、ナフテン系油(ナ
フテン環炭素を30〜45%含む)、芳香族(アロマテ
ィック)系油(芳香族炭素を30%以上含む)等の各種
オイル;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系
溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤;
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル類;ジメチルフォルムアミド、テトラヒドロフラン、
N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルフォキシド
などの各種溶剤の他、水であってもよい。
【0036】前記硬化性液状組成物としては、例えば、
イソシアネート基とヒドロキシル基またはアミノ基など
の活性水素との反応により硬化する2液硬化型ウレタン
樹脂組成物、シラノール基やビニル基などの架橋反応を
利用する液状シリコーンゴム組成物、加硫・架橋反応を
利用する天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、
ブチルゴムなどの液状ゴム組成物、エポキシ基とアミノ
基またはヒドロキシル基などとの硬化反応を利用する液
状エポキシ樹脂組成物、フェノールとホルマリンの反応
を利用する液状フェノール樹脂組成物、および硬化性液
状不飽和ポリエステル・ビニルエステル組成物などが挙
げられる。
【0037】前記硬化性液状組成物は、さらに、その粘
度や得られる透明ゲルまたは透明ゴムの硬度を調整する
ために上述したような溶剤や可塑剤;硬化反応を促進・
制御するための過酸化物、有機金属化合物、酸性触媒ま
たは塩基性触媒などの触媒;および、モノマー、低分子
量多官能性化合物のような反応性希釈剤などを含有して
もよい。
【0038】本発明では、得られるゲルまたはゴムの透
明性、ヤング率、および硬度などを考慮して、かかる高
分子材料、可塑剤、溶剤などを選択し、或いは組合わせ
ることにより、透明ゲルまたは透明ゴムを得ることがで
きる。これらの中でも、前記透明ゲルとしては、シリコ
ーンゲル、ポリエチレンゲル、アクリルゲル、ウレタン
ゲル、ブタジエンゲル、イソプレンゲル、ブチルゲル、
スチレンブタジエンゲル、エチレン酢酸ビニル共重合体
ゲル、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゲ
ル、フッ素ゲル、ゼラチンゲル、寒天ゲル、こんにゃく
ゲルなどが挙げられる。また、前記透明ゴムとしては、
天然ゴム、スチレンーブタジエンゴム(SBR)、アク
リロニトリルーブタジエンゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレン
ゴム(IR)、ブチルゴム(IIR),エチレン−プロ
ピレンゴム,クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポ
リエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴ
ム、ヒドリンゴム、多硫化ゴム、ポリウレタンゴムなど
が挙げられる。
【0039】前記透明部材として、透明シリコーンゲル
または透明シリコーンゴムを使用することは、本発明の
極めて好ましい態様である。シリコーンゲルまたはシリ
コーンゴムは、透明性に極めて優れるとともに、柔軟性
を有しているので画像表示部の表面や透明パネルへの密
着性に優れるからである。また、透明シリコーンゲルま
たは透明シリコーンゴムの屈折率は、1.2〜1.53
程度であり、反射光を低減させるのにも適している。
尚、透明シリコーンゲルまたは透明シリコーンゴムの屈
折率は、ポリシロキサン側鎖の置換基の種類によって調
整することができる。例えば、置換基としてフェニル基
を採用すれば、屈折率は高くなり、フルオロアルキル基
を採用すれば、屈折率は低くなる。
【0040】前記透明シリコーンゲルまたはシリコーン
ゴムは、シロキサン結合を基本骨格とするオルガノシロ
キサンで、適宜3次元架橋されたものであり、平均単位
式R SiO(4-a)/2で示されるものである。式
中、Rは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
などの炭素原子数1〜10、好ましくは1〜8のアルキ
ル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基などの炭素数1
〜10、好ましくは1〜8のアルケニル基;フェニル
基、トリル基等のアリール基;アルキル基、アルケニル
基、アリール基の炭素原子に結合した水素原子の一部ま
たは全部をハロゲン原子に置換したクロロメチル基、ク
ロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
などのハロゲン置換炭化水素基;アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基の炭素原子に結合した水素原子の一部
または全部をシアノ基に置換した2−シアノエチル基な
どのシアノ置換炭化水素基などから選択される置換また
は非置換の炭素数1〜10の炭化水素基である。式中、
aは、1.95〜2.05であることが好ましい。
【0041】前記透明シリコーンゲルまたは透明シリコ
ーンゴムは、例えば、硬化性液状シリコーンゲル組成物
または硬化性液状シリコーンゴム組成物(以下、単に
「硬化性液状シリコーン組成物」という場合がある)を硬
化させることにより得ることができる。また、これらの
硬化性液状シリコーン組成物を画像表示部の表面または
透明パネル上で硬化させても良いのは、上述した通りで
ある。
【0042】前記硬化性液状シリコーン組成物とは、硬
化反応により透明シリコーンゲルまたは透明シリコーン
ゴムを生成するものであれば特に制限されず、例えば、
官能基を有するオルガノポリシロキサン、架橋剤、及
び、触媒を含むものが挙げられる。前記官能基を有する
オルガノポリシロキサンとしては、例えば、末端にシラ
ノール基やビニル基を有するジメチルポリシロキサンが
挙げられる。前記架橋剤としては、3官能以上のシラン
モノマー、ハイドロジェンオルガノシロキサンのような
シロキサン、アルキルオルソシリケートのような金属ア
ルコラート等が挙げられる。前記触媒としては、白金化
合物、ジブチル錫ジアセテートやジブチル錫ジラウリレ
ートのような有機金属化合物、または、オクテン酸錫の
ような金属脂肪酸塩などが挙げられる。前記架橋剤や触
媒の種類や量は、可使時間や硬化速度などを考慮して適
宜決定すればよい。また、前記硬化性液状シリコーン組
成物は、例えば、90℃以上、より好ましくは130℃
以上、210℃以下、より好ましくは200℃以下で硬
化させればよい。また、硬化時間は、例えば、得られる
透明シリコーンゴムまたはゲルの厚みを基準として設定
することができ、150℃の硬化温度では、厚み1mm
当たりの硬化時間を10秒とする。
【0043】上述したような方法により得られた透明部
材を、画面全体の視認性を向上させるために、画像表示
部の画面全体に密着させたり、前記透明部材を透明パネ
ルの裏面または画面に取外し自在に密着させるようにす
るのも好ましい態様である。透明部材を取外し可能なも
のとしておけば、透明部材と透明パネルや画像表示部の
表面との間に気泡が生じても、気泡が抜けるように再度
載置し直すことができ、また、電子機器のメインテナン
スを容易にすることができるからである。
【0044】次に、電子機器の画像表示部カバー(以
下、単に「画像表示部カバー」という場合がある)の一部
を構成する透明パネルについて説明する。前記透明パネ
ルは、画像表示部カバーの一部を構成するものであり、
電子機器本体内に具えられた画像表示部の画面を視認で
きるように、画面に対向するように設けられている。電
子機器の画像表示部カバーとは、電子機器の画像表示部
を被覆する部材であればよく、例えば、携帯用ゲーム機
や携帯電話などの電子機器の場合には、前記画像表示部
カバーは、一体的に電子機器本体全体を被覆する電子機
器本体カバーであってもよく、また、FAX機やコピー
機などの大型の電子機器に見られるように、電子機器の
操作内容を示すための画面と操作ボタン等とを部分的に
被覆するようなカバーでもよい。
【0045】前記透明パネルは、画像表示部カバーの一
部を構成するものであり、画像表示部カバーと一体また
は取外し可能な部材であってもよい。透明パネルと画像
表示部カバーとが一体とは、例えば、透明パネルが画像
表示部カバー内側に組み込まれているような場合や透明
パネルと画像表示部カバーとが一体成形されている場合
が挙げられ、前記画像表示部カバーを電子機器本体に取
付けた状態で、透明パネルのみを脱着出来ない場合をい
う。また、透明パネルが取外し可能な部材とは、画像表
示部カバーを電子機器本体に取付けた状態で、透明パネ
ルを単独で画像表示部カバーから脱着できる場合をい
う。前記透明パネルの材質は、特に限定されないが、例
えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリメタクリレートなどの透明プラスチックス製ま
たは、ガラス製である。
【0046】電子機器の画像表示部カバーの電子機器本
体への取付手段は、特に限定されるものではないが、例
えば、接着剤による取付、ねじ締め機構、爪又はかえし
等を設けたビス等を当該爪等に係合するような形状を有
する溝や穴などに嵌合する嵌合機構などが挙げられる。
これらの中でも、前記取付手段として、ねじ締め機構を
採用し、ねじ締め圧の調整によって、前記透明部材を画
像表示部の表面と透明パネルの裏面とに密着させること
が好ましい。かかる場合には、前記透明部材を、画像表
示部の表面と透明パネルの裏面とに圧着させて固定する
ことができる。また、画面と透明パネルとの間におい
て、透明部材の周囲部に透明部材のつぶれしろを設けて
おくことも好ましい。つぶれしろがあると、透明部材が
過度に圧縮された場合につぶれしろが設けれている方向
へ、透明部材が変形するので、画面方向への過度の圧力
負荷を抑制できるからである。
【0047】前記透明パネルの外側(表面)には、さら
に反射防止加工が施されていることが好ましい。透明パ
ネル外側での反射を防止することにより、さらに視認性
を高めることができるからである。前記反射防止加工と
しては、透明パネルに直接反射防止加工を施しても良い
し,反射防止加工をしたフィルムを貼付してもよい。前
記反射防止加工としては、例えば、表面に凹凸をつけ映
り込んだ光を拡散させるアンチグレア加工;透明パネル
にフッ化マグネシウムを真空蒸着して、可視光線の1/
4波長の透明薄膜を設ける加工;酸化チタン層と酸化ケ
イ素層を交互に積層したような高屈折率物質層と低屈折
率層の積層フィルムを透明パネルの表面に貼付する加
工;またはシリコーン樹脂やフッ素樹脂のような(ガラ
ス等と比較して)低屈折率物質を用いた透明パネル表面
へのコーティング加工等が挙げられる。
【0048】以下、本発明の視認性向上構造について、
さらに図面を参照しながら説明するが、本発明は、かか
る説明に限定されるものではない。
【0049】図2は、本発明の視認性向上構造を有する
携帯ゲーム機の分解斜視図であり、透明パネル1が画像
表示部カバー5から取外し可能な部材の例である。ここ
では、画像表示部カバー5は、一体的に電子機器本体を
被覆するカバーである。透明部材2は、電子機器本体内
に具えられた画像表示部の表面3に載置される。その
際、画像表示部の表面3と透明部材2との界面に気泡が
生じないように載置するようにする。気泡が生じた場合
には、指などで押圧して気泡を除去すればよい。次い
で、透明パネル1を画像表示部カバー5に取付ければよ
い。透明パネル1の取付に際しては、画像表示部の画面
の周囲部4に、例えば接着剤8を塗布しておき、透明パ
ネルの周囲部(非透明部分)1bを合わせるように貼り
付けるればよい。また、透明部材2の透明パネル側にオ
イルを塗布して、油膜を形成しておけば、気泡を生じる
ことなく透明パネルを載置することができる。
【0050】また、最初に透明部材2を透明パネル1に
被着あるいは密着させてから、透明パネル1を画像表示
カバー5に取付て、透明部材2を画像表示部の表面3と
透明パネル1の裏面とに密着させるようにしてもよい。
【0051】図3は、透明パネルが取付けられている電
子機器の断面図である。透明パネル1は、画像表示部カ
バー5と接着剤8によって貼り合わされ、透明部材2
は、画像表示部の表面3と透明パネル1の裏面とに密着
している。画像表示部カバー5は、電子機器本体6に、
ねじ締め機構7によって取付けられおり、ねじを締め圧
を高めることより、透明部材2を透明パネル1の裏面と
画面3とに圧着させることができる。
【0052】図4は、透明パネル1を画像表示部カバー
5の内側に設けた場合である。透明パネル1は、その周
囲部1bに接着剤8を塗布して、画像表示部カバー5と
接着されている。また、透明パネル1と画像表示部の表
面3の間において、透明部材の周囲には、そのつぶれし
ろ10が設けられている。かかる構成にしておけば、透
明部材2をねじ締め機構7で圧着しても、透明パネル1
と画像表示部カバー5との接着部分を剥離するような力
が働かない。また、強く圧着した場合にも、変形した透
明部材2がつぶれしろ10に入り込むので、画像表示部
の表面3へ過度の圧力負荷がかかることもない。
【0053】図5は、硬化性液状組成物11を用いた透
明ゲルまたは透明ゴムの作製例を段階的に示す斜視図で
ある。電子機器の画像表示部の表面3に硬化性液状組成
物11を載せ、画像表示部カバー5の一部を構成する透
明パネル1の裏面が前記液状ゲルまたはゴム組成物で濡
れるように透明パネル1を画像表示部カバー5に取付け
る。その後、前記硬化性液状組成物11を硬化して、透
明ゲルまたは透明ゴムを生成させて、透明ゲルまたは透
明ゴムを画像表示部の表面3と透明パネル1の裏面との
間に密着させるようにすればよい。また、硬化反応は、
電子機器を保護する観点から、常温硬化反応とすること
が好ましい。
【0054】図6は、硬化性液状組成物を使用して、透
明パネル1の裏面に透明ゲルまたは透明ゴムを被着した
透明パネルの斜視図である。透明ゴム等が被着した透明
パネルは、透明パネル1の裏面に、硬化性液状ゲルまた
はゴム組成物を載せた後、これを硬化させることによっ
て得ることができる。透明ゲルまたは透明ゴムが被着し
た透明パネルの製造方法は、特に限定されず、例えば、
射出成形機を用いて作ることができ、透明パネル1を金
型内にセットし、透明パネル1の所定の場所に硬化性液
状ゲルまたはゴム組成物を注入して、硬化させるように
する。射出成形の条件は、適宜設定されれば良いが、例
えば、硬化温度130〜200℃で、射出圧力40〜1
20kg/cm2である。また、比較的高温で硬化させ
る場合には、例えば、透明パネルとして、耐熱性を有す
るポリカーボネート、またはポリエチレンテレフタレー
トなどの耐熱プレスチックス製、またはガラス製の透明
パネルを使用することが好ましい。
【0055】また、本発明は、上述したような電子機器
の画像の視認性向上構造に使用される透明部材であり、
前記透明部材の好ましい態様は、上述した通りである。
【0056】本発明は、さらに、上述した視認性向上構
造を有する電子機器である。前記電子機器は、画像表示
部を有するものであれば特に制限されず、例えば、携帯
電話、携帯情報端末(PDA)、携帯用ゲーム機、携帯
電子辞典、携帯テレビ、携帯DVDプレーヤー、コンパ
クトディスク(CD)プレーヤー、ミニディスク(M
D)プレーヤー、ノートパソコンなどの携帯電子機器の
他、テレビ、電話機、FAX、コピー機、電子レンジ、
洗濯機、冷蔵庫などの電子機器などにも使用することが
できる。
【0057】また、電子機器に具えられた画像表示部も
特に限定されず、例えば、液晶表示装置、プラズマ表示
装置、有機エレクトロルミネセンス表示装置、ブラウン
管表示装置、またはフィールドエミッション表示装置な
どが挙げられ、白黒またはカラー表示装置の別を問わな
い。
【0058】特に、本発明の視認性向上構造を好適に利
用できるのは、画像表示部が、カラー液晶表示装置、よ
り好ましくは反射型カラー液晶表示装置の場合である。
カラー液晶表示装置は、外光の影響を受けやすく、視認
性が低下しやすいからである。また、反射型カラー液晶
液晶表示装置は、バックライトを使用しないため、外光
を取り入れなければ画像を視認できないので、一層外光
の影響を受けることになるからである。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、
いずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0060】(1)波長380〜780nmの可視光領
域での透過率の測定 透明シリコーンゴム、ポリカーボネート、ポリメタクリ
レート、ポリエチレンテレフタレートの各材料の光線透
過率を測定した。その結果を図7に示した。
【0061】図7より、透明シリコーンゴムは、波長3
80〜780nmの可視光領域での光線透過率が90%
以上であり、極めて透明性に優れていることが分かる。
この結果より、透明シリコーンゴムが、本発明の透明部
材として好適に使用できることが分かる。
【0062】(2)透明部材の密着態様が光線透過率に
及ぼす影響 旭化成・ワッカーシリコーン株製RTV−ME601を
A剤:B剤=9:1の割合で配合して、真空脱法した
後、90℃10分間で加熱・硬化させて、厚さ2.5m
m、JIS−A硬度50のシート状透明シリコーンゴム
を得た。
【0063】厚さ1.5mmのガラス板、厚さ1.0m
mのポリカーボネート板、及び、透明部材として前記シ
ート状透明シリコーンゴムとを用いて、図8(a)〜
(d)に示したような構造ユニット1〜4を作製した。
各構造ユニットは、画像表示部が電子機器本体内部に取
り込まれている部分をモデル化するものであり、各構造
ユニットにおいて、ガラス板24は、画像表示部の表面
または内部に設けられる保護パネルやガラス板を想定し
ている。構造ユニット1(図8(a))は、透明部材2
を使用せず、厚みが2.5mmの空気層15を有する従
来の電子機器の構造である。構造ユニット2(図8
(b))は、透明部材2がガラス板24にのみ密着し、
また、構造ユニット3(図8(c))は、透明部材2が
透明パネル1の裏面にのみ密着している場合であり、空
気層15の厚みはそれぞれ0.5mmである。構造ユニ
ット4(図8(d))は、透明部材2が透明パネル1の
裏面とガラス板24の両面に密着している場合である。
また、前記シート状透明シリコーンゴムは、PC板また
はガラス板との界面に気泡が入らないように密着されて
いる。構造ユニット1〜4について、日本分光製V−5
50分光光度計を使用して、分光透過率を測定した。測
定結果を図9に示した。
【0064】図9より、構造ユニット1〜4の透過率
は、構造ユニット4>構造ユニット2、3>構造ユニッ
ト1の順に高く、透明部材2を透明パネル1の裏面とガ
ラス板24とに密着させた構造ユニット4の透過率が最
も高いことが分かる。一方、透明部材2を使用せず、透
明パネル1とガラス板24との間に空気層15しか存在
しない構造ユニット1の透過率は、最も低くなった。こ
れらの結果より、透明パネルまたは画像表示部の表面の
少なくとも一方に透明部材を密着させている構造は、画
像表示部への光線透過率を高めることができ、また、透
明パネルの裏面と画像表示部の表面の両面に透明部材を
密着させている構造は、画像の視認性を著しく高めるこ
とができるものと考えられる。
【0065】(3)透過率および反射率の測定 東レ・ダウコーニング・シリコーン株製CY52−20
5を使用して、厚さ3mm、JIS−A硬度が40のシ
ート状透明シリコーンゴムを作製した。
【0066】ガラス板、ポリカーボネート(PC)板、
および、透明部材として前記シート状透明シリコーンゴ
ムを使用して、表2に示すような電子機器の構造ユニッ
ト5〜7を組立てた。構造ユニット5は、図8(a)に
示した構造であり、透明部材を使用しない従来の構造で
ある。構造ユニット6は、図8(d)に示した構造を有
し、透明パネルの裏面とガラス板の両面に透明部材が密
着している。また、構造ユニット7は、透明パネルの外
側にさらに反射防止加工(AR)フィルムが貼付けられ
ている。尚、各構造ユニットにおいては、シート状透明
シリコーンゴムは、PC板またはガラス板との界面に気
泡が入らないように密着されている。構造ユニット5〜
7を、図8に示すように分光反射輝度計(PHOTO
RESEARCH社製PR−704)から300mm離
れた地点に45°傾けた角度で設置して、反射率および
透過率について測定した。各ユニットについて反射率、
透過率について測定した結果を表2に示した。
【0067】
【表2】
【0068】構造ユニット5は、透明パネルとガラス板
との間に空気層が存在する場合であり、反射率が高く、
透過率が低くなった。構造ユニット6は、シート状透明
シリコーンゴムが透明パネルの裏面とガラス板とに密着
されている場合であり、構造ユニット5に比べて、透過
率が高くなり、反射率が低下した。また、構造ユニット
7は、ユニット6の透明パネルの外側にさらに反射防止
加工を施した場合である。透過率は、95.75%と極
めて高く、反射率も4.01%と極めて低くなった。
【0069】これらの結果より、電子機器が構造ユニッ
ト5のような従来の構造を有する場合に比べて、構造ユ
ニット6または7のような本発明の視認性向上構造を有
する場合には、各界面での反射光を低減することがで
き、視認性を著しく向上できるものと考えられる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、透明パネルまたは画像
表示部の表面の少なくとも一方に透明部材を密着させる
ことによって、反射光を低減させ、電子機器の画像の視
認性を高めることができ、画像表示部を有する多様な電
子機器へ適用することができる。また、透明パネルの裏
面と画像表示部の表面との両面に透明部材を密着させる
ことにより、画像の視認性を一層高めることができる。
特に、画像表示部として反射型液晶表示装置を使用する
電子機器の画像の視認性を著しく改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像表示部を有する従来構造の携帯ゲーム機
の断面図である。
【図2】 本発明の実施例の構造を有する携帯ゲーム機
の分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施例の構造を有する携帯ゲーム機
の断面図である。
【図4】 本発明の別の実施例の構造を有する携帯ゲー
ム機の断面図である。
【図5】 本発明の実施例の構造の作製例を段階的に示
す説明図である。
【図6】 本発明の透明部材が被着した透明パネルの斜
視図である。
【図7】 各種透明基材の光線透過率を示すグラフであ
る。
【図8】 構造ユニット例の断面図である。
【図9】 分光光度計による光線透過率を示すグラフで
ある。
【図10】分光反射輝度計による光線透過率および反射
率の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1:透明パネル、1a:透明部分、1b:周囲部(非透
明部分)、2:透明部材、3:画像表示部の表面、4:
画像表示部の周囲部、5:電子機器の画像表示部カバ
ー、6:電子機器本体、7:ねじ締め機構、8:接着
剤、9:画像表示部、10:つぶれしろ、11:硬化性
液状ゲルまたはゴム組成物、12:外光、13:透過
光、14:反射光、15:空気層、16:保護パネル、
17:偏光フィルター、18:ガラス板、19:カラー
フィルター、20:液晶層、21:ガラス板、22:偏
光フィルター、23:反射板、24:ガラス板、25:
スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA40 JA10 TA11 2H091 FA23X FA37X FD06 FD13 LA03 5G435 AA01 AA17 EE03 GG42 HH02 HH03 HH18 HH20 KK02

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の画像表示部の表面及び/また
    は電子機器の画像表示部カバーの一部を構成する透明パ
    ネルに、透明部材を密着させることを特徴とする電子機
    器の画像の視認性向上構造。
  2. 【請求項2】 電子機器の画像表示部の表面と電子機器
    の画像表示部カバーの一部を構成する透明パネルの裏面
    との間に、透明部材を密着させたものであることを特徴
    とする電子機器の画像の視認性向上構造。
  3. 【請求項3】 前記透明部材として、屈折率が1.2〜
    1.6のものを使用する請求項1または2に記載の視認
    性向上構造。
  4. 【請求項4】 前記透明部材として、ヤング率が10〜
    800N/cm2の弾性体を使用するものである請求項
    1〜3のいずれかに記載の視認性向上構造。
  5. 【請求項5】 前記透明部材は、外部からの衝撃を吸収
    するものである請求項4に記載の視認性向上構造。
  6. 【請求項6】 前記透明部材として、波長380〜78
    0nm領域の可視光の透過率が85%以上のものを使用
    する請求項1〜5のいずれかに記載の視認性向上構造。
  7. 【請求項7】 前記透明部材として、表面粗さ(Ra)
    が10μm以下のシート状の透明部材を使用する請求項
    1〜6のいずれかに記載の視認性向上構造。
  8. 【請求項8】 前記透明部材として、前記画像表示部の
    表面から透明パネルの裏面までの距離(d)より大きな
    厚み(D)を有するシート状透明部材を用いることによ
    り、前記シート状透明部材を画像表示部の表面と透明パ
    ネルの裏面との間に圧着させるものである請求項2に記
    載の視認性向上構造。
  9. 【請求項9】 前記画像表示部の表面と透明パネルとの
    間に油膜を形成させたものである請求項2または8に記
    載の視認性向上構造。
  10. 【請求項10】 前記透明部材として、透明ゲルまたは
    透明ゴムを使用する請求項1〜9のいずれかに記載の視
    認性向上構造。
  11. 【請求項11】 前記透明部材として、透明ゲルまたは
    透明ゴムの表面がオイルブリードしているものを使用す
    る請求項1〜9のいずれかに記載の視認性向上構造。
  12. 【請求項12】 前記透明部材は、透明ゲルまたは透明
    ゴムであり、電子機器の画像表示部の表面に硬化性液状
    ゲルまたはゴム組成物を載せ、電子機器の画像表示部カ
    バーの一部を構成する透明パネルの裏面が前記液状ゲル
    またはゴム組成物で濡れるように透明パネルを電子機器
    本体に取付け、前記液状ゲルまたはゴム組成物の硬化に
    より透明ゲルまたは透明ゴムを生成させて、透明ゲルま
    たは透明ゴムを画像表示部の表面と透明パネルの裏面と
    の間に密着させたものである請求項2に記載の視認性向
    上構造。
  13. 【請求項13】 前記透明部材は、透明ゲルまたは透明
    ゴムであり、電子機器の画像表示部カバーの一部を構成
    する透明パネルの裏面に、硬化性液状ゲルまたはゴム組
    成物を載せた後、これを硬化させることによって、透明
    ゲルまたは透明ゴムが被着した透明パネルを得て、前記
    透明パネルを電子機器本体に取付けて、前記透明ゲルま
    たは透明ゴムを電子機器の画像表示部の表面に密着させ
    たものである請求項2に記載の視認性向上構造。
  14. 【請求項14】 前記透明ゲルは、シリコーンゲル、ポ
    リエチレンゲル、アクリルゲル、ウレタンゲル、ブタジ
    エンゲル、イソプレンゲル、ブチルゲル、スチレンブタ
    ジエンゲル、エチレン酢酸ビニル共重合体ゲル、エチレ
    ン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゲル、フッ素ゲル
    よりなる群から選択される少なくとも1種の透明ゲルで
    ある請求項10〜13のいずれかに記載の視認性向上構
    造。
  15. 【請求項15】 前記透明ゴムは、シリコーンゴム、ウ
    レタンゴム、アクリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
    ンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレ
    ン酢酸ビニル共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジ
    エン三元共重合体ゴム、フッ素ゴムよりなる群から選択
    される少なくとも1種の透明ゴムである請求項10〜1
    3のいずれかに記載の視認性向上構造。
  16. 【請求項16】 前記透明部材は、透明シリコーンゲル
    または透明シリコーンゴムである請求項1〜13のいず
    れかに記載の視認性向上構造。
  17. 【請求項17】 前記透明ゲルのJIS−A硬度は10
    未満のものである請求項10〜14、または、16のい
    ずれかに記載の視認性向上構造。
  18. 【請求項18】 前記透明ゴムのJIS−A硬度は10
    以上のものである請求項10〜13、15、または、1
    6のいずれかに記載の視認性向上構造。
  19. 【請求項19】 前記透明部材が、画像表示部の画面全
    体に密着されたものである請求項1〜18のいずれかに
    記載の視認性向上構造。
  20. 【請求項20】 画像表示部の表面及び/または透明パ
    ネルの裏面に透明部材が取外し自在に密着されたもので
    ある請求項1〜18のいずれかに記載の視認性向上構
    造。
  21. 【請求項21】 前記透明パネルは、電子機器の画像表
    示部カバーと一体または取外し可能な部材である請求項
    1〜20のいずれかに記載の視認性向上構造。
  22. 【請求項22】 前記電子機器の画像表示部カバーと電
    子機器本体との取付手段がねじ締め機構であり、ねじ締
    め圧の調整によって、前記透明部材を画像表示部の表面
    と前記透明パネルの裏面とに密着させる請求項2〜21
    のいずれかに記載の視認性向上構造。
  23. 【請求項23】 前記画像表示部と前記透明パネルとの
    間において、透明部材の周囲部分には、そのつぶれしろ
    が設けられている請求項1〜22のいずれかに記載の視
    認性向上構造。
  24. 【請求項24】 前記透明パネルの表面には、さらに反
    射防止加工が施されている請求項1〜23のいずれかに
    記載の視認性向上構造。
  25. 【請求項25】 前記画像表示部は、液晶表示装置、プ
    ラズマ表示装置、有機エレクトロルミネセンス表示装
    置、ブラウン管表示装置、またはフィールドエミッショ
    ン表示装置よりなる群から選ばれる1つの画像表示装部
    である請求項1〜24のいずれかに記載の視認性向上構
    造。
  26. 【請求項26】 前記画像表示部は、反射型カラー液晶
    表示装置である請求項1〜24のいずれかに記載の視認
    性構造構造。
  27. 【請求項27】 請求項1〜26のいずれかに記載の視
    認性向上構造に使用される透明部材。
  28. 【請求項28】 請求項1〜26のいずれかに記載の視
    認性向上構造を有する電子機器。
  29. 【請求項29】 前記電子機器は、携帯電話、携帯ゲー
    ム機、携帯情報端末、携帯電子辞典、携帯テレビ、携帯
    DVDより成る群から選択される携帯電子機器である請
    求項28に記載の電子機器。
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