JP2003295367A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JP2003295367A
JP2003295367A JP2002097788A JP2002097788A JP2003295367A JP 2003295367 A JP2003295367 A JP 2003295367A JP 2002097788 A JP2002097788 A JP 2002097788A JP 2002097788 A JP2002097788 A JP 2002097788A JP 2003295367 A JP2003295367 A JP 2003295367A
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exhaust pipe
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light
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JP2002097788A
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Takahiro Mitsumoto
孝博 三本
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像読取装置において、消去手段の製
作に要するコストや時間を格段に低減させる。 【解決手段】 輝尽性蛍光体シート23に蓄積された放
射線画像情報を読み取る読取手段と、所定の筐体71内
に設けられた光源73から光を出射して放射線画像情報
を消去する消去手段70と、を備える放射線画像読取装
置において、消去手段70は、光源73から出射される
光を輝尽性蛍光体シート23側に反射させる反射鏡74
と、光源73から放出される熱によって加温された空気
を装置外部へと導く排気管75と、光源73から放出さ
れる熱を排気管75の内側へと伝達する放熱部材76
と、を筐体71内に備える。反射鏡74、排気管75お
よび放熱部材76は、押出成形法によって一体的に成形
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像読取装
置に関し、特に、輝尽性蛍光体シートに蓄積された放射
線画像情報を読み取る放射線画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、病気診断等を目的として、X
線画像に代表される放射線画像が用いられている。この
ような放射線画像を得るための方式として、近年におい
ては、輝尽性蛍光体を採用した放射線画像読取方式が提
案され、実用化されている。この方式においては、被写
体を透過させた放射線を輝尽性蛍光体に照射して、被写
体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギを蓄積
させる。そして、この輝尽性蛍光体を輝尽励起光で走査
することによって蓄積させた放射線エネルギを輝尽発光
光として放出させ、光電変換手段を用いてこの輝尽発光
光を画像信号に変換して、デジタル画像データとして放
射線画像を得ている。
【0003】このような放射線画像読取方式で用いられ
るシート状の輝尽性蛍光体(以下、「輝尽性蛍光体シー
ト」という)は、通常、カセッテと呼ばれる持ち運び可
能な平たい筐体に収納された状態で所定の放射線画像読
取装置の内部に搬送される。この放射線画像読取装置の
内部には、輝尽励起光を出射させる光源や、輝尽発光光
を画像信号に変換する光電変換手段などを備えた読取手
段が設けられており、カセッテに収納された輝尽性蛍光
体シートから放射線画像情報を読み取ることができる。
【0004】放射線画像読取装置には、放射線画像情報
を読み取った後の輝尽性蛍光体シートに光を照射するこ
とにより、この放射線画像情報を消去する消去手段が設
けられている。放射線画像情報を消去する光を出射する
光源としては、輝尽性蛍光体シートの全幅にわたって均
一に光を照射可能な長尺棒状のハロゲンランプが採用さ
れることが多い。
【0005】光源である長尺棒状のハロゲンランプは、
通常、所定の筐体の内部に設けられる。そしてこの場合
には、ハロゲンランプから出射される光を放射線画像情
報側に反射させるための反射鏡や、ハロゲンランプから
放出される熱によって加温された空気を装置外部へと導
くための排気管等を、筐体の内部に設ける必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構造を有す
る消去手段を製作する際には、従来は、前記した反射鏡
や排気管等の各種付属部品を別々に製作した後、これら
を組み立てて接合していた。しかし、このような手順を
採用すると、個々の部品を製作するためのコストや時間
がかかる上に、これら部品を組み立てて接合する際に煩
雑な作業を要していた。
【0007】本発明の課題は、放射線画像読取装置にお
いて、消去手段の製作に要するコストや時間を格段に低
減させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、輝尽性蛍光体シートに蓄積
された放射線画像情報を読み取る読取手段と、所定の筐
体内に設けられた光源から光を出射して前記放射線画像
情報を消去する消去手段と、を備える放射線画像読取装
置において、前記消去手段は、前記光源から出射される
光を前記輝尽性蛍光体シート側に反射させる反射鏡と、
前記光源から放出される熱によって加温された空気を装
置外部へと導く排気管と、を前記筐体内に備えるととも
に、前記反射鏡および前記排気管が押出成形法によって
一体的に成形されてなることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、消去手段の
筐体内に設けられる反射鏡および排気管が、押出成形法
によって一体的に成形されてなるので、これら反射鏡お
よび排気管を別々に製作するためのコストや手間を省く
ことができる上に、これら反射鏡や排気管を組み立てて
接合する際の煩雑な作業が不要となる。この結果、安価
な消去手段を簡易に得ることができ、放射線画像読取装
置全体のコストダウンにも寄与することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の放
射線画像読取装置において、前記消去手段は、前記光源
から放出される熱を前記排気管の内側へと伝達する放熱
部材を備えるとともに、前記反射鏡、前記排気管および
前記放熱部材が押出成形法によって一体的に成形されて
なることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、消去手段
は、光源から放出される熱を排気管の内側へと伝達する
放熱部材を備えるので、高い排熱効果を有する。しか
も、反射鏡、排気管および放熱部材が押出成形法によっ
て一体的に成形されてなるので、これら反射鏡、排気管
および放熱部材を別々に製作するためのコストや時間を
省くことができる上に、これら反射鏡、排気管および放
熱部材を組み立てて接合する際の煩雑な作業が不要とな
る。この結果、安価な消去手段を簡易に得ることがで
き、放射線画像読取装置全体のコストダウンにも寄与す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。本実施の形態においては、輝
尽性蛍光体シートを採用した放射線画像読取方式で使用
される放射線画像読取装置について説明することとす
る。
【0013】まず、本実施の形態に係る放射線画像読取
装置の内部に搬送されるカセッテ1の構造を説明する。
【0014】カセッテ1は、分離可能なフロント板10
とバック板20より構成される。図1は、カセッテ1の
フロント板10とバック板20とを分離させたときの斜
視図であり、図2は、カセッテ1のフロント板10とバ
ック板20とを合体させたときの断面図である。このカ
セッテ1は、撮影時や搬送時において輝尽性蛍光体シー
ト23を保護するとともに、撮影後に輝尽性蛍光体シー
ト23に光が照射されて蓄積された画像情報が消滅する
のを防止するように機能する。
【0015】フロント板10は、フレーム11および前
面板12より構成される。フレーム11は、アルミニウ
ムや硬質樹脂など、臥位撮影時や全荷重撮影時などに負
荷される大きな荷重に耐え得る材質で構成されるのが好
ましい。また、前面板12は、アルミニウムや炭素繊維
強化樹脂など、放射線透過率および剛性の高い材質で構
成されるのが好ましい。
【0016】バック板20は、バック板本体21と、鉛
箔が裏面に設けられた支持板22と、輝尽性蛍光体シー
ト23と、から構成され、輝尽性蛍光体シート23は、
支持板22に固定されている。本実施の形態において
は、バック板本体21は、後述する副走査部50の磁石
54の磁力で吸着するように、強磁性体樹脂で構成され
ている。また、バック板裏面21aに、鉄箔などの強磁
性体シートを貼着したり、強磁性体物質を塗布したりす
ることもできる。
【0017】フロント板10およびバック板20には、
後述するロックON/OFF動作の際に用いられる挿入
孔13、24が設けられている。フロント板10をバッ
ク板20に被せると、フロント板10の挿入孔13とバ
ック板20の挿入孔24とが対応する位置に配置され
る。
【0018】カセッテ1には、フロント板10とバック
板20とを合体した状態で維持するために、ロック機構
が設けられている。ロック機構は、ロックON/OFF
動作に伴ってバック板本体21の側面に設けられた開口
部31と、この開口部から突出させたり、引き込んだり
できるロック爪30と、を備えている。なお、図1には
示されていないが、バック本体21の他の側面にも開口
部が設けられ、ロック爪が突出・引込可能に設けられて
いる。
【0019】ここで、ロックON動作とは、ロック爪3
0の先端を開口部31より外側に突出させて、フロント
板10のフレーム11内に係止させる動作をいう。ま
た、ロックOFF動作とは、ロック爪30の先端を開口
部31の内側に引き込み、フロント板10のフレーム1
1との係止状態を解除することをいう。
【0020】ロック爪30の先端を開口部31の内側に
引き込んだ状態(ロックOFF状態)にあるバック板2
0にフロント板10を被せて、挿入孔13、24に所定
の棒状部材を挿入して1回だけプッシュすると、プッシ
ュ・ラッチ機構によってロック爪30の先端が開口部3
1より外側に突出した状態(ロックON状態)へ移行
し、フロント板10とバック板20とは分離不可能な状
態となる。
【0021】一方、ロックON状態にあるときに、挿入
孔13、24に所定の棒状部材を挿入して1回だけプッ
シュすると、プッシュ・ラッチ機構によってロック爪3
0の先端が開口部31の内側に引き込まれた状態(ロッ
クOFF状態)へ移行し、フロント板10とバック板2
0とは分離可能な状態となる。
【0022】バック板裏面21aには、後述するコード
読取手段3aによって読み取られるバーコードラベルが
貼着されている。バーコードラベルには、輝尽性蛍光体
シート23の識別番号(ID番号)や製造年月日、輝尽
性蛍光体のバージョン番号、カセッテ1のサイズを表す
番号などがコードとして記録されている。
【0023】次に、本実施の形態に係る放射線画像読取
装置の構成について、図3ないし図6を用いて説明す
る。
【0024】図3は、放射線画像読取装置の構成を説明
するための説明図である。放射線画像読取装置は、装置
本体2と、カセッテ挿入口3と、カセッテ排出口4と、
を備えている。装置本体2は、搬送読取部2aおよびカ
セッテ挿入排出部2bから構成されており、カセッテ挿
入排出部2bは、図3に示すように搬送読取部2aから
取り外し可能な構造を有している。
【0025】装置本体2の本体部2aには、カセッテ挿
入口3から挿入されたカセッテ1を受け取って保持した
状態で回動し、後述する副走査部50へとカセッテ1を
搬送する回動搬送部40と、この回動搬送部40によっ
て搬送されたカセッテ1を上下方向に移動させる副走査
部50と、カセッテ1内の輝尽性蛍光体シート23に蓄
積された画像情報を読み取る読取手段60と、読み取り
を終えた画像情報を消去する消去手段70と、が備えら
れている。なお、回動搬送部40と副走査部50とは、
同一の基板80上に設けられている。
【0026】カセッテ挿入口3には、挿入されたカセッ
テ1のバック板裏面21aのバーコードラベルに記録さ
れたコードを読み取るコード読取手段3aが設けられて
いる。また、カセッテ挿入口3の近傍には、カセッテ挿
入口3に挿入されたカセッテ1を支持しつつ装置本体2
の内部に挿入する挿入ローラ3bが設けられている。
【0027】回動搬送部40は、装置内部に挿入された
カセッテ1を受け取って保持した上で、このカセッテ1
を後述する副走査部50へと搬送するように機能する。
回動搬送部40は、装置内部に挿入されたカセッテ1を
受け取って保持する受け台41と、この受け台41によ
って受け取られたカセッテ1の下向きの面を支持するガ
イド部42と、を備え、回動軸43を回動中心に少なく
とも点線aから点線cの範囲(角度θの範囲)を自由に
回動可能とされている。
【0028】図4は、受け台41およびガイド部42
と、後述する副走査部50と、を示す平面図である。図
4においては、受け台41およびガイド部42を備える
回動搬送部50が紙面手前側に、後述する副走査部50
が紙面奥側に、各々配置された状態が示されている。ま
た、この図4には、回動搬送部40によって搬送された
(六切サイズの)カセッテ1のバック板裏面21aが、
副走査部50の吸着板54に磁力で吸着された状態が示
されている。
【0029】受け台41には、図4に示すように、カセ
ッテ挿入口3および挿入ローラ3bによって装置本体2
の内部に挿入されたカセッテ1の下端を確実にキャッチ
するためのカセッテグリップ41aが設けられている。
さらに、受け台41には、カセッテ1のロック機構をO
N/OFFするためのロックピン41bが設けられてお
り、ロックピン41bを上下運動させることによって、
カセッテ1のロック機構をON状態またはOFF状態に
することができる。
【0030】ガイド部42には、コード読取手段3aに
よって読み取られたカセッテ1のサイズに合わせて、カ
セッテ1を図4の矢印Mの方向に移動可能な幅寄せ手段
42aが設けられている。この幅寄せ手段42aによっ
て、受け台41によって受け取られガイド部42によっ
て支持されたカセッテ1は、中央に寄せられる。
【0031】副走査部50は、副走査レール51、副走
査可動部52、副走査移動板53および磁石54から構
成され、カセッテ1を保持して上下方向(副走査方向)
に搬送する保持搬送部として機能する。副走査可動部5
2は、図示していない駆動手段によって副走査レール5
1上を上下に移動可能とされる。また、副走査移動板5
3は副走査可動部52に固定されているため、結果的
に、副走査移動板53は、駆動手段によって副走査レー
ル52上を上下方向に移動可能となる。
【0032】磁石54は、副走査移動板53に一体的に
取り付けられているため、前記した駆動手段によって、
上下方向(副走査方向)に移動可能とされる。カセッテ
1は、この磁石54に吸着保持された状態で、駆動手段
によって上下方向に往復運動するように搬送されること
となる。
【0033】読取手段60は、レーザ走査ユニット6
1、光ガイド62、集光管63、光電変換手段などから
構成される。レーザ走査ユニット61は、輝尽性蛍光体
シート23にレーザ光(励起光)を照射するものであ
り、このレーザ光の作用によって、輝尽性蛍光体シート
23に蓄積された放射線エネルギに比例した輝尽発光光
(放射線画像情報)が放出される。光ガイド62は、放
出された輝尽発光光を集光管63に導くものである。集
光管63は、図示していないフォトマルチプライヤなど
の光電変換手段を備えており、集光された輝尽発光光を
電気信号に変換するように機能する。
【0034】消去手段70は、本発明の主要部であり、
消去光を出射して輝尽性蛍光体シート23に残存する放
射線画像情報を消去するという機能を果たすものであ
る。以下、図5および図6を用いて、消去手段70の構
成について説明する。
【0035】図5は、図3に示した放射線画像読取装置
の消去手段70の一部透過平面図(図3の紙面上方から
見た図)であり、図6は、図5のVI−VI部分の断面図で
ある。
【0036】消去手段70は、図5に示すように、長尺
の筐体71と、この筐体71の一方の端部に取り付けら
れた筐体外排気管72と、を備えている。筐体71の内
部には、図5および図6に示すように、2本のハロゲン
ランプ73と、反射鏡74と、筐体内排気管75と、フ
ィン76と、が収納され、図示していない固定手段によ
って固定されている。
【0037】ハロゲンランプ73は、カセッテ1のバッ
ク板20に固定された輝尽性蛍光体シート23に光を照
射する光源としての機能を果たすものである。ハロゲン
ランプ73から出射された光は、筐体71に設けられた
出射口から、輝尽性蛍光体シート23側に出射される。
また、反射鏡74は、ハロゲンランプ73から出射され
た光を、輝尽性蛍光体シート23側に反射させるように
機能する。
【0038】筐体内排気管75は、図6に示すように、
反射鏡74の裏面の一部74aと、紙面上側、紙面下側
および紙面右側に配置された壁面75aと、から囲まれ
て構成されており、ハロゲンランプ73から放出される
熱によって加温された空気を装置外部へと導くように機
能する。フィン76は、ハロゲンランプ73から放出さ
れる熱を筐体内排気管75の内側に効率良く伝達するた
めの放熱部材であり、反射鏡74の裏面の一部74aお
よび壁面75aから筐体内排気管75の内部側へと突出
するように形成されている。
【0039】本実施の形態においては、反射鏡74、筐
体内排気管75を構成する壁面75aおよびフィン76
が、アルミニウムを材料として、押出成形法によって一
体的に成形されている。このため、ハロゲンランプ73
から放出される熱は、反射鏡74およびフィン76を介
して、筐体内排気管75に効率良く伝達される。
【0040】なお、反射鏡74、筐体内排気管75およ
びフィン76は、銅、マグネシウム、チタン、鉄鋼(鉄
・ステンレス)等の他の金属や、ABS樹脂、ポリアミ
ド、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂や、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂を
採用して、押出成形法によって一体的に成形することも
できる。
【0041】また、筐体71の出射口近傍には、調光部
材77が設けられている。調光部材77は、ハロゲンラ
ンプ73から出射された光のうち所定の波長領域の光を
透過させるように機能する。
【0042】筐体外排気管72の端部には排気ファン7
8が設けられている。排気ファン78によって筐体外排
気管72内および筐体内排気管75内の空気を吸引する
ことにより、ハロゲンランプ73から放出された熱によ
って加温された空気を装置外部へと排出することができ
る。
【0043】なお、本実施の形態では、消去手段70の
光源としてハロゲンランプ73を採用したが、高輝度蛍
光灯、LEDアレイなどを光源として採用することもで
きる。
【0044】カセッテ排出口4の近傍には、画像情報の
読み取りを終えた輝尽性蛍光体シート23を収納したカ
セッテ1を装置外部に排出する排出ローラ4aが設けら
れている。また、カセッテ排出口4には、排出を終えた
カセッテ1を2〜5枚複数枚ストックしておくストッカ
4bが設けられている。
【0045】続いて、本実施の形態に係る放射線画像読
取装置の動作について、図3、図4および図7を用いて
説明する。
【0046】まず、放射線画像撮影が行われたカセッテ
1を、図3の矢印A1の方向で挿入口3に挿入する。こ
の際、カセッテ1の挿入孔13(24)が下側になり、
かつ、フロント板10の前面板13が斜め下側を向くよ
うに挿入する。すなわち、輝尽性蛍光体シート23の読
取面が斜め下側を向くように挿入する。カセッテ1が挿
入口3に挿入されると、バック板裏面21aに設けられ
たコードが、コード読取手段3aによって読み取られ
る。
【0047】カセッテ挿入口3に挿入されたカセッテ1
は、挿入ローラ3bによって装置本体2の内部に挿入さ
れた後、回動搬送部40受け台42によって受け取られ
る。受け台42によって受け取られたカセッテ1の下向
きの面は、ガイド部43によって支持される。すなわ
ち、カセッテ1は、回動搬送部40の受け台42および
ガイド部43によって保持されることとなる。
【0048】次いで、カセッテ1を保持した回動搬送部
40が回動軸43を中心にして、図3のA3の方向に点
線aの位置から点線cの位置まで回動すると、回動搬送
部40の受け台41が、副走査部50の磁石54に対し
て所定の位置関係で配置される。そして、磁性体を有す
るカセッテ1のバック板裏面21aが、副走査部50の
磁石54に磁力で吸着される。
【0049】カセッテ1のバック板20が副走査部50
の磁石54に吸着されると、受け台41内に収納されて
いたロックピン41bが上昇し、このロックピン41b
が、カセッテ1のフロント板10の挿入孔13およびバ
ック板20の挿入孔24に挿入される。この動作によ
り、カセッテ1のロックON状態がロックOFF状態に
移行し、フロント板10とバック板20とが分離可能な
状態となる。カセッテ1がロックOFF状態に移行する
と、ロックピン41bが下降して受け台41内に収納さ
れる。
【0050】カセッテ1のロックON状態が解除されて
ロックOFF状態に移行すると、回動搬送部40が、図
3の矢印A6の方向へ回動して待避位置(例えば、点線
bの位置)で停止する。この操作により、フロント板1
0とバック板20とを完全に分離することができる。
【0051】図7は、フロント板10とバック板20と
を完全に分離し、回動搬送部40が待避位置で停止した
状態の側面図である。このようにバック板20がフロン
ト板10から完全に分離されると、図示していない駆動
手段によって副走査移動板53およびバック板20が図
10の矢印A4の方向(上方向)へ搬送(副走査)され
る。この副走査動作中に、輝尽性蛍光体シート23がレ
ーザ走査ユニット51から出射されるレーザ光Bによっ
て主走査される。
【0052】輝尽性蛍光体シート23にレーザ光Bが作
用すると、輝尽性蛍光体シート23に蓄積された放射線
エネルギに比例した輝尽発光光(放射線画像情報)が放
出され、この輝尽発光光が光ガイド62を通って集光管
63に集められ、光電変換手段によって電気信号に変換
される。電気信号に変換された輝尽発光光は、画像デー
タとして所定の信号処理を施された後に、装置本体2か
ら(図示していない)通信ケーブルを介して、操作端末
や画像記憶装置、画像表示装置、ドライイメージャなど
の(図示していない)画像出力装置に出力される。
【0053】輝尽性蛍光体シート23からの画像情報の
読み取りが完了すると、図示していない駆動手段によっ
て副走査移動板53およびバック板20が、図3の矢印
A5の方向(下方向)へ搬送される。バック板20が矢
印A5の方向へ搬送されている間、消去手段70のハロ
ゲンランプ73から消去光Cが出射され、輝尽性蛍光体
シート23に残存する放射線画像情報が消去される。
【0054】バック板20が所定の停止位置で停止する
と、待避位置に待避していた回動搬送部40が、再び図
3の点線cの位置まで回動し、フロント板10とバック
板20とが合体する。この際、フロント板10とバック
板20とを確実に合体させるために、フロント板10を
バック板20に適度な押圧力で押し付けるような位置で
回動搬送部40を停止させるように制御する。
【0055】フロント板10とバック板20とが合体す
ると、受け台41内に収納されていたロックピン41b
が上昇し、フロント板10の挿入孔13およびバック板
20の挿入孔24にロックピン41bの先端が挿入され
る。この動作により、ロックOFF状態にあったカセッ
テ1がロックON状態に移行し、分離不可能な状態とな
る。カセッテ1がロックON状態に移行すると、ロック
ピン41bが下降して受け台41内に再び収納される。
【0056】フロント板10とバック板20との合体作
業が完了すると、回動搬送部40は再び、図3の矢印A
6の方向に点線bの位置まで回動して停止する。この
際、副走査部50の磁石54に吸着されていたカセッテ
1のバック板裏面21aは、回動搬送部40の回動動作
によって磁石54から引き剥がされる。
【0057】この後、受け台41はガイド部42に沿っ
てカセッテ排出口4の方へカセッテ1を搬送し、カセッ
テ1を排出ローラ4bへ渡す。排出ローラ4bは、カセ
ッテ1を受け取ると、カセッテ1がカセッテ排出口4か
ら完全に排出されるまで排出動作を行う。
【0058】カセッテ排出口4から排出された直後のカ
セッテ1の位置を1aで表すと、1aの場所に排出され
たカセッテ1は、カセッテ1の自重によってカセッテ1
の上端から、図3の矢印A8の方向に倒れ込み、最終的
に、1bで表される位置へ移動する。この動作がカセッ
テ1の自重のみで行われるように、カセッテ排出口4の
底板部分を1a側から1b側に向けて傾斜させておく。
【0059】本実施の形態に係る放射線画像読取装置に
おいては、消去手段70が、ハロゲンランプ73から放
出される熱を筐体内排気管75に効率良く伝達するため
の放熱部材であるフィン76を備えるので、高い排熱効
果を有する。
【0060】しかも、反射鏡74と、この反射鏡74の
裏面の一部74aおよび壁面75aからなる筐体内排気
管75と、フィン76とが押出成形法によって一体的に
成形されてなるので、これら反射鏡74、筐体内排気管
75およびフィン76を別々に製作するためのコストや
時間を省くことができる。また、これら反射鏡74、筐
体内排気管75およびフィン76を組み立てて接合する
際の煩雑な作業が不要となる。この結果、安価な消去手
段70を簡易に得ることができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、消去手段
の筐体内に設けられる反射鏡および排気管が、押出成形
法によって一体的に成形されてなるので、これら反射鏡
および排気管を別々に製作するためのコストや手間を省
くことができる上に、これら反射鏡や排気管を組み立て
て接合する際の煩雑な作業が不要となる。この結果、安
価な消去手段を簡易に得ることができ、放射線画像読取
装置全体のコストダウンにも寄与することができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、消去手段
は、光源から放出される熱を排気管の内側へと伝達する
放熱部材を備えるので、高い排熱効果を有する。しか
も、反射鏡、排気管および放熱部材が押出成形法によっ
て一体的に成形されてなるので、これら反射鏡、排気管
および放熱部材を別々に製作するためのコストや時間を
省くことができる上に、これら反射鏡、排気管および放
熱部材を組み立てて接合する際の煩雑な作業が不要とな
る。この結果、安価な消去手段を簡易に得ることがで
き、放射線画像読取装置全体のコストダウンにも寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る放射線画像読取装置の内部
に搬送されるカセッテを示すものであって、カセッテを
構成するフロント板とバック板とを分離させた状態の斜
視図である。
【図2】本実施の形態に係る放射線画像読取装置の内部
に搬送されるカセッテを示すものであって、カセッテを
構成するフロント板とバック板とを合体させた状態の断
面図である。
【図3】本実施の形態に係る放射線画像読取装置の構成
を説明するための説明図である。
【図4】図3に示した放射線画像読取装置の回動搬送部
および副走査部の平面図である。
【図5】図3に示した放射線画像読取装置の消去手段の
一部透過平面図である。
【図6】図5のVI−VI部分の断面図である。
【図7】図3に示した放射線画像読取装置の内部に搬送
したカセッテのフロント板とバック板とを分離し、回動
搬送部を待避位置で停止させた状態の側面図である。
【符号の説明】
1 カセッテ 2 装置本体 2a 搬送読取部 2b カセッテ挿入排出部 3 カセッテ挿入口 3a コード読取手段 3b 挿入ローラ 4 カセッテ排出口 4a 排出ローラ 4b ストッカ 10 フロント板 11 フレーム 12 前面板 13 挿入孔 20 バック板 21 バック板本体 21a バック板裏面 22 支持板 23 輝尽性蛍光体シート 24 挿入孔 30 ロック爪 31 開口部 40 回動搬送部 41 受け台 41a カセッテグリップ 41b ロックピン 42 ガイド部 42a 幅寄せ手段 43 回動軸 50 副走査部 51 副走査レール 52 副走査可動部 53 副走査移動板 54 磁石 60 読取手段 61 レーザ走査ユニット 62 光ガイド 63 集光管 70 消去手段 71 筐体 72 筐体外排気管 73 ハロゲンランプ 74 反射鏡 74a 反射鏡の裏面の一部 75 筐体内排気管 75a 壁面 76 フィン 77 調光部材 78 排気ファン 80 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝尽性蛍光体シートに蓄積された放射線画
    像情報を読み取る読取手段と、所定の筐体内に設けられ
    た光源から光を出射して前記放射線画像情報を消去する
    消去手段と、を備える放射線画像読取装置において、 前記消去手段は、 前記光源から出射される光を前記輝尽性蛍光体シート側
    に反射させる反射鏡と、 前記光源から放出される熱によって加温された空気を装
    置外部へと導く排気管と、を前記筐体内に備えるととも
    に、 前記反射鏡および前記排気管が押出成形法によって一体
    的に成形されてなることを特徴とする放射線画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】前記消去手段は、 前記光源から放出される熱を前記排気管の内側へと伝達
    する放熱部材を備えるとともに、 前記反射鏡、前記排気管および前記放熱部材が押出成形
    法によって一体的に成形されてなることを特徴とする請
    求項1記載の放射線画像読取装置。
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