JP2003294591A - 組織切片の作製方法及びその作製装置 - Google Patents

組織切片の作製方法及びその作製装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凍結又は包埋剤によって形態が固定された生
物試料のいずれにも適用でき、フィルムを生物試料に押
し付けることなく組織切片をフィルムに迅速に付着でき
る組織切片の作製方法を提供する。 【解決手段】 凍結又は包埋剤によって形態が固定され
た生物試料12を薄切面に沿って薄切りし、顕微鏡観察
用の標本に用いる組織切片を作製する際に、該生物試料
12の薄切りを開始したとき、生物試料12の薄切面の
外側にカーリングする組織切片16の先端部が、生物試
料12の薄切面から離れて走行するテープ32の一面側
に当接し付着するように、生物試料12の薄切面とテー
プ32の一面側との距離及び生物試料12とテープ32
との温度差の各々を調整し、テープ32の一面側に組織
切片16の先端部を当接し付着した後、生物試料12か
ら切り離された組織切片16の全体をテープ32の一面
側に付着するように、組織切片16の薄切速度と同調し
た速度でテープ32を走行することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組織切片の作製方法
及びその作製装置に関し、更に詳細には凍結又は包埋固
定剤によって形態が固定された生物試料を薄切面に沿っ
て薄切りし、顕微鏡観察用の標本等に用いる組織切片の
作製方法及びその作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病理組織の観察には、生物試料を薄切り
して得た組織切片をスライドガラスに張り付けた標本を
顕微鏡観察することが行われている。この様に、顕微鏡
観察用の標本に用いる組織切片は、光が透過できる程度
に薄く切断することを要する。このため、組織切片を切
り出す生物試料は、凍結によって又はパラフィン等の包
埋固定剤によって形態を固定し、薄切りし易くしてい
る。しかし、凍結によって又はパラフィン等の包埋固定
剤によって形態を固定した生物試料でも、図5に示す如
く、形態を固定した生物試料12が載置された台14を
矢印方向に移動し、固定されたナイフ10で薄切りした
組織切片16は、生物試料12の薄切面の外側(上方)
にカーリングする。カーリングした組織切片16を、平
坦なスライドガラス上に載置すると、どうしても皺等が
発生し、顕微鏡観察用の標本としては不適当なものとな
る。特に、凍結して形態を固定した生物試料12(以
下、凍結生物試料12と称することがある)を薄切りし
て得た組織切片16は、パラフィン等の包埋固定剤によ
って形態を固定した生物試料12(以下、包埋固定剤固
定の生物試料12と称することがある)を薄切りして得
た組織切片16よりも、そのカーリングの程度が大きく
なることがある。
【0003】また、凍結生物試料12から切り出された
組織切片16は、病理学的迅速検査に用いられることが
多く、パラフィン等の包埋固定剤によって形態を固定す
る時間的余裕がないことが普通である。このため、従来
は、図6(a)に示す様に、凍結生物試料12が載置さ
れた台14を矢印方向に移動し、固定されたナイフ10
で薄切りした組織切片16の先端部を、人手によって細
筆100の先端に付着させた後、図6(b)に示す様
に、組織切片16の先端部が付着した細筆100を薄切
速度に合わせて移動することにより、カーリングが抑制
された組織切片16を採取している。しかし、図6
(a)(b)に示す操作を人手で行うためには、操作者
は熟練を要し、組織切片16を切り出す凍結生物試料1
2は、同一試料を再度得られないことが多い。このた
め、組織切片16の切り出しに失敗は許されず、操作者
は細心の注意力も要する。更に、操作者が、凍結生物試
料12から感染するおそれもある。しかも、凍結生物試
料12から切り出された組織切片16の迅速検査に基づ
いて迅速に適切な診断を行うには、多くの経験を積んだ
病理医を必要とするため、凍結生物試料12を用いた病
理学的迅速検査を行うことのできる病院等は限定され
る。尚、包埋固定剤固定の生物試料12についても、図
6(a)(b)に示す操作を人手で行うためには、操作
者は熟練を要すること、組織切片16を切り出す包埋固
定剤固定の生物試料12は、同一試料を再度得られない
ことが多く、組織切片16の切り出しに失敗は許され
ず、操作者は細心の注意力を要することは、凍結生物試
料12の場合と同様である。
【0004】かかる従来の生物試料12からの組織切片
の作製方法に対して、例えば特開平4−177143号
公報、特開平7−159298号公報及び特開2002
−31586号公報には、透明フィルムの粘着剤が塗布
された塗布面を生物試料に貼付した後、透明フィルム直
下の生物試料をナイフ等の刃で薄切りし、得られた組織
切片を透明フィルムに付着して取り出す方法が提案され
ている。かかる透明フィルムを生物試料に貼付する際に
は、特開平4−177143号公報及び特開平7−15
9298号公報に提案された方法では、ローラ又はプラ
ンジャを用いて透明フィルムを生物試料に押し付けてい
る。また、特開平6−323967号公報では、生物試
料を薄切りして得られた組織切片を水中に投下し、水面
に浮いてくる組織切片を透明フィルムですくい上げる方
法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前掲の特許公報に提案
された方法によれば、図6(a)(b)に示す熟練を要
する操作を人手で行うことなく透明フィルムの一面側に
組織切片を付着できる。しかしながら、透明フィルムの
粘着剤が塗布された塗布面を生物試料に押し付けて貼付
するため、粘着剤が生物試料に直接接触し、生物試料の
押付面近傍の組織細胞が粘着剤に因る変質等の影響を受
けるおそれがある。更に、貼付された透明フィルムと生
物試料との間に空気溜りが存在すると、生物試料から薄
切りされた組織切片に皺等が発生し易く、透明フィルム
を所定押圧力で生物試料に押し付けて透明フィルムと生
物試料との間の空気を排出することが必要である。この
ため、透明フィルムが押し付けられた生物試料の押付面
近傍の組織細胞が破壊されるおそれ、或いは生物試料の
表面が透明フィルムによる圧縮・開放が繰り返されこと
によって、得られた組織切片の厚みが安定しないおそれ
がある。しかも、同一生物試料から複数枚の組織切片を
薄切りし、複数枚の顕微鏡観察用の標本を作製する場
合、生物試料から組織切片を薄切りする都度、生物試料
との間の空気を完全に排出するように透明フィルムを生
物試料に押し付けることを要する。更に、得た組織切片
の固体識別が容易となるように、薄切りした順序で組織
切片を透明フィルムの一面側に付着することも要する。
このため、透明フィルムの一面側に複数枚の組織切片を
薄切りした順序で付着するまでの段階が、顕微鏡観察用
の標本を作製する際の律速段階となる。
【0006】また、生物試料を薄切りして得られた組織
切片を水中に投下し、水面に浮いてくる組織切片を透明
フィルムですくい上げる方法では、凍結生物試料を用い
る場合には採用することができず、パラフィン等の疎水
性の包埋固定剤で固定された包埋固定剤固定の生物試料
を用いる場合に限定される。しかも、パラフィン等の疎
水性の包埋固定剤で固定された包埋固定剤固定の生物試
料を用いる場合にも、水中に複数の組織切片を投入する
と、各組織切片の固体識別が困難となるため、水中に投
入した組織切片を透明フィルムですくい上げた後、次の
組織切片を投入する。このため、組織切片の作製段階
が、顕微鏡観察用の標本を作製する際の律速段階とな
る。そこで、本発明の課題は、凍結又は包埋固定剤によ
って形態が固定された生物試料のいずれにも適用でき、
フィルムを生物試料に押し付けることなく組織切片をフ
ィルムに迅速に付着できる組織切片の作製方法及びその
作製装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
達成すべく検討を重ねた結果、生物試料の薄切りを開始
したとき、生物試料の薄切面の外側に組織切片の先端部
がカーリングする。この組織切片の先端部を、生物試料
から離れて走行する温度調整されたフィルムに当接させ
て付着し、組織切片の薄切速度に同調してフィルムを走
行することによって、フィルムを生物試料に押し付ける
ことなく組織切片をフィルムに迅速に付着できることを
見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、凍結
又は包埋固定剤によって形態が固定された生物試料を薄
切面に沿って薄切りし、顕微鏡観察用の標本等に用いる
組織切片を作製する際に、該生物試料の薄切りを開始し
たとき、前記生物試料の薄切面の外側にカーリングする
組織切片の先端部が、前記生物試料の薄切面から離れて
走行するフィルムの一面側に当接し付着するように、前
記生物試料の薄切面と前記フィルムの一面側との距離及
び前記生物試料とフィルムとの温度差の各々を調整し、
前記フィルムの一面側に組織切片の先端部を当接し付着
した後、前記生物試料から切り離された組織切片の全体
をフィルムの一面側に付着するように、前記組織切片の
薄切速度と同調した速度で前記フィルムを走行すること
を特徴とする組織切片の作製方法にある。
【0008】また、本発明は、凍結又は包埋固定剤によ
って形態が固定された生物試料を薄切面に沿って薄切り
し、顕微鏡観察用の標本等に用いる組織切片を作製する
組織切片の作製装置において、該生物試料を薄切面に沿
って薄切りするナイフ等の薄切手段と、前記生物試料の
薄切面から離れて走行するフィルムの走行手段とを具備
し、 前記薄切手段を用いて生物試料の薄切りを開始し
たとき、前記生物試料の薄切面の外側にカーリングする
組織切片の先端部が当接するように、前記生物試料の薄
切面と前記フィルムの一面側との距離を調整する距離調
整手段と、前記フィルムの一面側に当接した前記組織切
片の先端部が付着するように、前記フィルムと生物試料
との温度差を調整する温度差調整手段と、前記生物試料
から切り離された組織切片の全体がフィルムの一面側に
付着されるように、先端部が前記フィルムの一面側に張
り付けられた組織切片の薄切速度と前記フィルムの走行
速度とを同調する同調手段とが設けられていることを特
徴とする組織切片の作製装置でもある。
【0009】かかる本発明において、生物試料とフィル
ムとの温度差を、前記フィルムの温度及び/又は生物試
料の薄切り操作を行う雰囲気温度を調整することによっ
て行うことにより、生物試料とフィルムとの温度差を容
易に調整できる。特に、フィルムの温度を、生物試料の
形態を固定する氷又は包埋固定剤の一部を溶融して組織
切片を前記フィルムに付着し得る温度に調整することが
好ましい。この様に、フィルムの温度を調整する場合で
あっても、生物試料の薄切り操作を行う雰囲気温度を、
前記生物試料の固定された形態が保持できるように温度
調整することによって、生物試料の薄切り操作を安定し
て行うことができる。また、フィルムとして、透明フィ
ルムを用いることにより、組織切片をフィルムに張り付
けた状態で顕微鏡観察用の標本等にすることができる。
【0010】本発明によれば、生物試料の薄切りを開始
したとき、生物試料の薄切面の外側に組織切片の先端部
がカーリングすることを利用し、生物試料から離れて走
行するフィルムに組織切片の全体を付着できる。つま
り、生物試料の薄切りを開始したとき、生物試料の薄切
面の外側にカーリングする組織切片の先端部が、生物試
料から離れて走行するフィルムに当接する。この生物試
料とフィルムとの温度差は、フィルムの一面側に当接し
た組織切片の先端部が付着されるように温度調整されて
いる。このため、フィルムの一面側に端部が付着した組
織切片は、その組織切片の薄切速度に同調してフィルム
を走行することによって、フィルムの一面側に組織切片
の全体を付着できる。この様に、生物試料から離れて走
行するフィルムに組織切片の全体を迅速に付着できるた
め、フィルムが押し付けられた生物試料の押付面近傍の
組織細胞がフィルムの押圧力に因り破壊されるおそれや
組織切片の厚みが不安定となるおそれを解消できる。更
に、組織切片の付着を、フィルムと生物試料との温度差
に基づいて行うため、フィルムの一面側に粘着剤等を塗
布することを要せず、生物試料の押付面近傍の組織細胞
が粘着剤に因る変質等の影響を受けるおそれも解消でき
る。また、本発明によれば、生物試料から薄切りされた
組織切片を直ちに走行するフィルムに付着するため、同
一生物試料から複数枚の組織切片を薄切りする場合も、
走行フィルムに薄切り順に組織切片を容易に付着でき、
組織切片の固体識別も容易にできる
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る組織切片の作製装置
の一例を図1に示す。図1は、凍結生物試料から組織切
片を作製する作製装置を説明する概略図である。図1に
示す組織切片の作製装置には、凍結された凍結生物試料
12を薄切面に沿って薄切りする薄切手段20が設けら
れている。薄切手段20には、凍結生物試料12が固定
された固着治具25を把持するクランプ26が設けられ
た試料把持部28と、試料把持部28を上下方向に移動
するサーボモータ22と、試料把持部28を左右方向に
移動するサーボモータ24とが設けられている。更に、
凍結生物試料12を薄切りするナイフ10が回動可能に
設けられた筒体11に設けられており、筒体11によっ
てナイフ10の凍結生物試料12の薄切面に対する角度
を調整できる。
【0012】かかる固着治具25に固定された凍結生物
試料12の薄切面から離れて走行する透明フィルムから
成るテープ32の走行手段30が設けられている。この
走行手段30は、基板71に立設された取付盤31と、
取付盤31と別体に設けられた取付板46とに設けられ
ている。取付盤31には、テープ32が巻かれたテープ
筒体36を支承するガイドローラ34,34と、テープ
32を駆動ローラである引取ローラ44との間で把持し
する加圧ローラ42,42、スプリング37によってテ
ープ筒体36に所定力で当接するブレーキローラ33と
が設けられている。このブレーキローラ33と引取ロー
ラ44との間でテープ32に所定の張力を付与する。更
に、取付板46には、テープ筒体36から引き出されて
走行するテープ32を案内するガイドローラ35、凍結
生物試料12の薄切面に最も近接された近接ローラ38
及びガイドローラ40が設けられている。このガイドロ
ーラ40は、近接ローラ38へのテープ32の巻付角を
調整するローラであり、近接ローラ38へのテープ32
の巻付角を大きくすると、テープ32の走行距離を短縮
でき、装置の小型化を図ることができるが、後述する様
に、テープ32に付着された組織切片が近接ローラ38
を通過する際に曲げられて破損するおそれがある。この
ため、近接ローラ38へのテープ32の巻付角を、テー
プ32に付着された組織切片が近接ローラ38を通過す
る際に曲げられて破損するおそれのない巻付角となるよ
うにガイドローラ40の位置を調整する。かかる走行手
段30によれば、駆動ローラである引取ローラ44によ
ってテープ筒体36から所定の張力で引き出されたテー
プ32は、ガイドローラ35を通り、凍結生物試料12
の薄切面に最も近接された近接ローラ38及びガイドロ
ーラ40を通過し、加圧ローラ42,42と引取ローラ
44との間を通過して巻取ローラ(図示せず)に巻き取
られる。尚、近接ローラ38は、直径が2〜40mmの
ローラを好適に用いることができる。
【0013】また、図1に示す作製装置には、走行手段
30によって走行するテープ32と凍結生物試料12と
の距離を調整する距離調整手段が設けられている。この
距離調整手段としては、左右方向に延びるスリット52
に挿入された螺子によって基台58に取り付けられてい
る板体56と、上下方向に延びるスリット54に挿入さ
れた螺子によって板体56に取り付けられている取付板
46とが設けられている。更に、取付板46の上下方向
に延びるスリット54に挿入された螺子を緩めたとき、
取付板46を上下方向に移動する螺子48と、板体56
の左右方向に延びるスリット52に挿入された螺子を緩
めたとき、取付板46のスリット54に挿入された螺子
を締めて一体となった板体56及び取付板46を左右方
向に移動する螺子50とが設けられている。
【0014】かかる距離調整手段を用い、ナイフ10で
凍結生物試料12の薄切りを開始したとき、凍結生物試
料12の薄切面の外側にカーリングする組織切片16の
先端部が当接するように、凍結生物試料12の薄切面と
テープ32との距離を調整する。図1に示す組織切片の
作製装置では、凍結生物試料12の薄切面に最も近接さ
れた近接ローラ38を移動し、近接ローラ38でガイド
されるテープ32と凍結生物試料12の薄切面との距離
を調整する。この近接ローラ38の移動によって、図2
に示す様に、凍結生物試料12の薄切面にナイフ10の
先端が当接して薄切りを開始する薄切開始点Pと近接ロ
ーラ38との最短距離Cを調整する。かかる近接ローラ
38の移動は、近接ローラ38の中心Oが、凍結生物試
料12の薄切面の延長線Rに角度θで当接するナイフ1
0の研削面の延長線Mと凍結生物試料12の薄切面の延
長線Rとが薄切開始点Pで交差して形成する交差角αの
二等分線N上を移動することが好ましい。近接ローラ3
8が二等分線N上を移動することにより、近接ローラ3
8とナイフ10や凍結生物試料12の薄切面との干渉を
避けることができる。尚、近接ローラ38でガイドされ
るテープ32と凍結生物試料12の薄切面との距離を調
整する際に、近接ローラ38が装着されている取付板4
6に装着されているガイドローラ40も、近接ローラ3
8と共に移動する。
【0015】更に、図1に示す組織切片の作製装置で
は、テープ32の一面側に当接した組織切片16の先端
部が付着するように、テープ32と生物試料12との温
度差を調整する温度差調整手段が設けられている。かか
る温度調整手段としては、テープ32の走行路に設けら
れ、テープ32を所望温度に加熱する加熱装置60と、
薄切手段20、ナイフ10及び近接ローラ38等を外気
から遮断する遮蔽箱62内の空気を循環し所望温度に保
持する温度調整装置64と、薄切手段20及びナイフ1
0を冷却し、凍結生物試料12の形態が保持できるよう
に、冷媒が供給される熱交換チューブ65,66とが設
けられている。熱交換チューブ65は、凍結生物試料1
2が固定された固着治具25を把持するクランプ26が
設けられた試料把持部28と、試料把持部28を上下方
向に移動するサーボモータ22と、試料把持部28を左
右方向に移動するサーボモータ24とから成る薄切手段
20が設けられた部分の雰囲気を冷却し、熱交換チュー
ブ66は、ナイフ10及び筒体11が設けられた部分の
雰囲気を冷却するものである。更に、温度調整装置64
には、除菌フィルター70及びプレフィルタ72が設け
られており、遮蔽箱62内を循環する空気の冷却及び除
菌等を図っている。この様な温度調整手段によれば、温
度調整装置64及び熱交換チューブ65,66によっ
て、凍結生物試料12の形態が保持できる温度に保持さ
れている雰囲気下で、凍結生物試料12から組織切片1
6(図5)を薄切りできる。凍結生物試料12から組織
切片16を良好に薄切りできる温度条件としては、ナイ
フ10及び凍結生物試料12を−1〜−40℃の温度に
保持することが好ましい。一方、テープ32は、近接ロ
ーラ38にガイドされる際に、当接する組織切片16を
付着できる温度となるように、遮蔽箱62内に設けられ
た加熱装置60で加熱できる。加熱装置60のヒータと
しては、公知のヒータ、例えば加熱ブロック、カートリ
ッジヒータ、テープヒータ等を用いることができる。
【0016】この様に、温度調整されたテープ32に組
織切片16の全体を、皺や切断等が発生することなく付
着するには、組織切片16の先端が付着されたテープ3
2を、組織切片16の薄切速度に同調した速度で走行さ
せることが必要である。このため、図1に示す組織切片
の作製装置には、組織切片16の薄切速度とテープ32
の走行速度とを同調する同調手段として、引取ローラ4
4を駆動するサーボモータ(図示せず)と、試料把持部
28を上下方向に移動し、ナイフ10で凍結生物試料1
2から組織切片16を薄切りするサーボモータ22と
を、同期する制御部(図示せず)が設けられている。こ
こで言う「同調」とは、組織切片16の先端が付着され
たテープ32を、組織切片16の薄切速度に対し、組織
切片16に皺や切断等が発生することのない速度で走行
させることを言う。このため、テープ32の走行速度
(Vt)と試料把持部28の移動速度(Vs)との速度
比(Vt/Vs)が1.2〜0.8の範囲内となるよう
に、サーボモータ22を調整することが好ましい。尚、
図1に示す組織切片の作製装置に用いられているサーボ
モータに代えてリニアモータやステッピングモータを使
用できる。
【0017】図1に示す組織切片の作製装置を用いて凍
結生物試料12を用いて組織切片16を作製する際に
は、先ず、液体窒素やドライアイスアセトン液を用い、
試料を直接又は氷晶粗大化防止剤やカルボキシメチルセ
ルース(CMC)を混合した糊料液で包埋して凍結して
凍結生物試料12を得る。この凍結生物試料12を固着
治具25に固定するには、凍結生物試料12を氷晶粗大
化防止剤用いて固定する。この氷晶粗大化防止剤にカル
ボキシメチルセルースを混合してもよく、市販のOCT
コンパウンドを用いることができる。この様にして凍結
生物試料12を固定した固着治具25を、試料把持部2
8のクランプ26に固着し、筒体11を回動してナイフ
10の先端が凍結生物試料12の薄切面に当接する角度
θ(図2)を調整する。
【0018】次に、螺子48,50によって、近接ロー
ラ38を移動し、近接ローラ38と凍結生物試料12の
図2に示す最短距離Cが、ナイフ10により凍結生物試
料12の薄切りを開始したとき、薄切面の外側にカーリ
ングする組織切片16の先端部が当接する距離となるよ
うに調整する。この近接ローラ38の移動は、図2に示
す様に、近接ローラ38の中心Oが、凍結生物試料12
の薄切面Rに角度θで当接するナイフ10のテーパ面の
延長線Mと凍結生物試料12の薄切面の延長線Rとが薄
切開始点Pで交差して形成する交差角αの二等分線N上
を移動することにより、近接ローラ38とナイフ10や
凍結生物試料12の薄切面との干渉を避けることができ
る。更に、人手によって、テープ筒体36から引き出し
たテープ32を、ガイドローラ35、加熱装置60、近
接ローラ38、ガイドローラ40、引取ローラ44及び
巻取ローラ(図示せず)に巻き取られるように、各ロー
ラ等に掛け渡す。
【0019】次いで、図1に示す組織切片の作製装置に
電源を投入し、引取ローラ44を駆動してテープ32の
走行を開始すると共に、走行するテープ32を、テープ
筒体36と近接ローラ38との間で且つ遮蔽箱62内に
位置する加熱装置60によって加熱し、近接ローラ38
にガイドされるテープ32の温度を、凍結生物試料12
の形態を固定する氷の一部を溶融して組織切片16をテ
ープ32に付着し得る温度、具体的には0〜40℃(好
ましくは10〜30℃)に調整する。同時に、凍結生物
試料12の薄切り雰囲気を−1〜−40℃の温度に維持
すべく、温度調整装置64によって遮蔽箱62内の全体
を冷却すると共に、凍結生物試料12を冷却する熱交換
チューブ65及びナイフ10を冷却する熱交換チューブ
66に冷媒を供給する。更に、サーボモータ24を駆動
し、凍結生物試料12が固定された固着治具25を把持
するクランプ26が設けられた試料把持部28を左右方
向に所定距離移動し、凍結生物試料12から薄切りされ
る組織切片16の厚さを決定する。このサーボモータ2
4による試料把持部28の左右方向への移動距離は、予
めサーボモータ24の駆動を制御する制御部に設定され
ている。その後、サーボモータ22を駆動し、試料把持
部28を上下方向に移動し、ナイフ10によって凍結生
物試料12から組織切片16を薄切りする。このサーボ
モータ22は、テープ32に付着した組織切片16に皺
等が発生しないように、組織切片16の薄切速度とテー
プ32の走行速度とを同調すべく、引取ローラ44を駆
動するサーボモータ(図示せず)と制御部により同期さ
れている。
【0020】この様に、凍結生物試料12をナイフ10
で所定厚さに薄切りした組織切片16を、走行するテー
プ32に付着する状態を図3(a)〜(e)に示す。但
し、図3(a)〜(e)においては、図1では上下方向
に移動していた凍結生物試料12の固着治具25を、左
右方向の移動に変えて示す。先ず、固定されたナイフ1
0の先端に固着治具25を矢印A方向に移動し、凍結生
物試料12をナイフ10の先端方向に移動する[図3
(a)]。この際、テープ32は、固着治具25の移動
方向に走行を開始している。更に、固着治具25を矢印
A方向に移動し、凍結生物試料12にナイフ10の先端
を食い込ませて組織切片16の薄切りを開始する[図3
(b)]。この薄切りされた組織切片16は、ナイフ1
0の先端の傾斜面によって凍結生物試料12の薄切面の
外側に持ち上げられ、その先端部が近接ローラ38でガ
イドされているテープ32に当接する[図3(c)]。
テープ32は、近接ローラ38を通過する際の温度が、
凍結生物試料12の形態を固定する氷の一部を溶融して
組織切片16をテープ32に付着し得る温度、具体的に
は0〜40℃(好ましくは10〜30℃)となるよう
に、図1に示す加熱装置60によって調整されているた
め、テープ32に当接した組織切片16の先端部は、テ
ープ32に付着する。
【0021】テープ32に先端部が当接し付着した組織
切片16は、先端部がテープ32と共に矢印方向に移動
しつつ、固着治具25の矢印A方向への移動に伴なって
凍結生物試料12から薄切りされる。この際に、テープ
32を引き取る引取ローラ44を駆動するサーボモータ
(図示せず)と固着治具25を矢印A方向に移動するサ
ーボモータ22は制御部により同期され、組織切片16
の薄切速度とテープ32の走行速度とは同調されてい
る。このため、薄切りされた組織切片16のうち、テー
プ32に付着した部分はテープ32と共に移動しつつ、
連続して薄切りされた部分がテープ32に当接し付着す
る[図3(d)]。このため、皺等の発生を防止しつ
つ、組織切片16をテープ32に付着できる。その後、
凍結生物試料12からの組織切片16の薄切りが終了す
ると、テープ32に全体が付着された組織切片16を得
ることができ、固着治具25を矢印A方向と逆方向に移
動し、図3(a)の状態に戻る[図3(e)]。この際
に、ナイフ10の先端が凍結生物試料12の薄切面に接
触しないように、ナイフ10の先端と凍結生物試料12
の薄切面との間に隙間を形成する。尚、図3(a)の状
態に戻り、次の薄切り操作に入る場合には、サーボモー
タ24を駆動し、凍結生物試料12を所定距離移動して
凍結生物試料12から薄切りされる組織切片16の厚さ
を決定する。
【0022】図3(a)〜(e)の動作を繰り返すこと
によって、テープ32の一面側に複数の組織切片16を
薄切り順に付着できる。かかる組織切片16が付着され
たテープ32は、引取ローラ44に引き取られた後、巻
取ローラ(図示せず)に巻き取られる。巻取ローラに巻
き取られたテープ32に付着された組織切片16には、
長尺のテープ32に付着された状態、或いはテープ32
を組織切片16毎に切断した状態で染色等が施され顕微
鏡観察用の標本に作製される。図1に示す装置によれ
ば、凍結生物試料12を連続して薄切りされた複数の組
織切片16を非熟練者でも得ることができ、複数の顕微
鏡観察用やその他の光学分析用の標本を容易に形成でき
る。このため、凍結生物試料12から組織切片16を、
皺等を防止しつつ薄切りできる熟練者が不存在の病院等
でも、凍結生物試料12を用いた病理学的迅速検査を行
うことができる。更に、凍結生物試料12から組織切片
16を人手によらず且つ外界から遮断されて所定温度に
冷却された空気が循環する遮蔽箱62内で薄切りできる
ため、操作者が、凍結生物試料12から感染するおそれ
も解消できる。また、テープ32を凍結生物試料12に
押し付けることなく組織切片16をテープ32に迅速に
付着できる。このため、前掲の特許公報で提案された装
置の如く、テープ32に付着された組織切片16の付着
面近傍の組織細胞がテープ32の押付力で破壊された
り、組織切片16の厚さが不揃いとなることを防止で
き、組織切片16をテープ32に付着する段階が、顕微
鏡観察用の標本を作製する際の律速段階となることも防
止できる。
【0023】図1に示す作製装置の図3(a)〜(e)
の動作において、図3(a)〜図3(c)までの動作に
おける組織切片16の薄切速度を、図3(d)の動作に
おける組織切片16の薄切速度に比較して遅くするよう
にサーボモータ22を制御することが好ましい。かかる
サーボモータ22の制御によって、凍結生物試料12の
薄切面から外側にカーリングする組織切片16のカーリ
ング程度を調整可能である。この場合も、組織切片16
の薄切速度に同調するようにテープ32の走行速度を調
整すべく、引取ローラ44を駆動するサーボモータを制
御することが好ましい。また、図1に示す装置では、組
織切片16が付着されたテープ32を一旦巻取ローラに
巻き取っているが、一旦巻き取ることなく連続してテー
プ32に付着した組織切片16に染色等を施してもよ
い。更に、図1に示す装置では、ナイフ10及び凍結生
物試料12を−1〜−40℃の温度に保持すべく、ナイ
フ10及び凍結生物試料12を個別に冷却できるように
してもよい。この冷却には、ナイフ10を装着する筒体
11及び凍結生物試料12を固着する固着治具25の各
々に、冷媒が供給される冷却用パイプ或いはペルチェ素
子を設置することによって可能である。この様に、ナイ
フ10及び凍結生物試料12を、その設置されている雰
囲気温度とは個別に所定温度に冷却を行うことができる
場合には、図1に示す熱交換チューブ65,66及び温
度調整装置64による遮蔽箱62内の温度調整を不要に
し得る。
【0024】図1に示す装置は、凍結生物試料12から
組織切片16を作製する装置として用いられているが、
融点が室温以上のパラフィン等の包埋固定剤によって形
態を固定した包埋固定剤固定の生物試料12を薄切りし
て組織切片16を作製する装置としても使用できる。つ
まり、融点が室温以上のパラフィン等の包埋固定剤によ
って形態を固定した包埋固定剤固定の生物試料12を薄
切りして組織切片16を、図1に示す装置で作製する場
合には、生物試料12を薄切りする雰囲気を冷却するこ
とを要しない。このため、遮蔽箱62内の空気を冷却す
る温度調整装置64を停止すると共に、熱交換チューブ
65,66への冷媒の供給を停止することによって、包
埋固定剤固定の生物試料12を薄切りして組織切片16
を作製できる。かかる装置では、テープ32に当接した
組織切片16の先端部が付着するように、テープ32と
生物試料12との温度差を調整する温度差調整手段とし
ては、遮蔽箱62内に設けられた加熱装置60が用いら
れる。この加熱装置60により、近接ローラ38を通過
する際の温度が、包埋固定剤固定の生物試料12の形態
を固定する包埋固定剤の一部を溶融して組織切片16を
テープ32に付着し得る温度、具体的には、包埋固定剤
として汎用されている融点60℃のパラフィンを用いた
場合、65〜70℃となるように、テープ32を加熱す
る。尚、遮蔽箱62内に加熱装置60が設けられている
ため、遮蔽箱62内の温度が所定温度以上に昇温される
場合には、温度調整装置64を駆動して遮蔽箱62内の
温度を10〜25℃に保持してもよい。
【0025】また、融点が室温以上のパラフィン等の包
埋固定剤によって形態を固定した包埋固定剤固定の生物
試料12を薄切りして組織切片16を作製する専用の装
置としては、図4に示す装置を用いることができる。図
4に示す装置では、図1に示す遮蔽箱62内の空気を循
環し所望温度に保持する温度調整装置64及び冷媒が供
給される熱交換チューブ65,66の設置を省略してい
る。このため、テープ32に当接した組織切片16の先
端部が付着するように、テープ32と生物試料12との
温度差を調整する温度差調整手段としては、遮蔽箱62
内に設けられた加熱装置60が用いられる。この加熱装
置60により、近接ローラ38を通過する際の温度が、
包埋固定剤固定の生物試料12の形態を固定する包埋固
定剤の一部を溶融して組織切片16をテープ32に付着
し得る温度、具体的には、包埋固定剤として汎用されて
いる融点60℃のパラフィンを用いた場合、65〜70
℃となるように、テープ32を加熱する。この様に、遮
蔽箱62内に加熱装置60が設けられているため、遮蔽
箱62内の温度が所定温度以上に昇温される場合には、
遮蔽箱62内の温度を所定温度に保持すべく、遮蔽箱6
2内を換気する換気装置を設けてもよく、遮蔽箱62を
撤去可能としてもよい。尚、図4に示す装置の構成部材
として、図1に示す装置の構成部材と同一部材を用いる
ことができるものについては、図1に示す構成部材と同
一番号を付して詳細な説明を省略した。
【0026】図1〜図4に示すテープ32としては、テ
ープ32をカバーガラスとして使用するため、透明フィ
ルムから成るテープを用いたが、テープ32をカバーガ
ラスとして使用しない場合、例えばテープ32に付着し
た組織切片16をスライドガラス上に転写する場合に
は、不透明フィルムから成るテープであってもよい。ま
た、図1に示す装置では、遮蔽箱62内に設けられた加
熱装置60によってテープ32を加熱しているが、遮蔽
箱62外の温度が高く、近接ローラ38を走行するテー
プ32の温度を、テープ32に当接した組織切片16が
付着する温度に維持できれば加熱装置60によるテープ
32の加熱を省略してもよい。更に、図3(e)の状態
から図3(a)の状態に移行する間もテープ32を走行
すると、テープ32が無駄になるため、図3(e)の状
態から図3(a)の状態に移行する間は、テープ32の
走行を停止するように引取ローラ44を駆動するサーボ
モータを制御することが好ましい。尚、図1及び図4に
示す装置に用いることができる生物試料としては、医学
分野が対象とする動物から採取した試料のみならず、農
学分野等が対象とする植物から採取した試料であっても
用いることができる。
【0027】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳細に説明す
る。 実施例1 図1に示す装置を用い、豚肺臓、豚肝臓又は豚筋肉から
切り出した試料を凍結した凍結生物試料12から組織切
片16を得る。ここで、図1に示す装置に用いるテープ
32としては、セルロースアセテートから成る透明フィ
ルムで形成された幅24mmのテープ32を使用し、凍
結生物試料12としては、豚肺臓、豚肝臓又は豚筋肉か
ら切り出した試料を、氷晶粗大防止糊材としてのカルボ
キシメチルセルロースに埋め込んで凍結して得た凍結生
物試料12を用いた。この凍結生物試料12は、カルボ
キシメチルセルロースを塗布した固着治具25の面に載
置し凍結して固着した後、凍結生物試料12を固定した
固着治具25を、試料把持部28のクランプ26に固着
した。試料把持部28に固定した凍結生物試料12の薄
切面に、ナイフ10の先端が当接する角度θ(図2)を
22.5度になるようにナイフ10を装着した筒体11
を回動して調整する。この様に、凍結生物試料12及び
ナイフ10を固着又は装着した部分を冷却すべく、熱交
換チューブ65,66に冷媒を供給し、ナイフ10の温
度を−16〜−20℃に保持すると共に、試料把持部2
8の温度を−21〜−25℃に保持した。更に、遮蔽箱
62内の空気を循環する温度調整装置64を駆動し、遮
蔽箱62内を−15〜−25℃に保持した。
【0028】また、図1に示す直径10mmの近接ロー
ラ38を、取付板46及び板体56に設けられた螺子4
8,50によって、近接ローラ38と凍結生物試料12
との図2に示す最短距離C(図2)を0.4mmに調整
した。次いで、テープ筒体36から引き出したテープ3
2を、ガイドローラ35、加熱装置60、近接ローラ3
8、ガイドローラ40、引取ローラ44及び巻取ローラ
(図示せず)に巻き取られるように、各ローラ等に掛け
渡した後、サーボモータ24を駆動し、凍結生物試料1
2が固定された固着治具25を把持するクランプ26が
設けられた試料把持部28を左右方向に所定距離移動
し、凍結生物試料12から薄切りされる組織切片16の
厚さを5μmに設定し、引取ローラ44を駆動してテー
プ32の走行を開始した。走行するテープ32は、近接
ローラ38にガイドされるテープ32の温度が0〜20
℃となるように、遮蔽箱62内に位置する加熱装置60
によって加熱される。その後、サーボモータ22を駆動
し、試料把持部28を上下方向に移動し、ナイフ10に
よって凍結生物試料12から厚さ5μmの組織切片16
を薄切りする。このサーボモータ22は、テープ32に
付着した組織切片16に皺等が発生しないように、組織
切片16の薄切速度とテープ32の走行速度とを同調す
べく、引取ローラ44を駆動するサーボモータと同期さ
れている。かかる厚さ5μmの組織切片16の薄切り
を、15回/分の速度で行った。この際、テープ32の
走行速度(Vt)と試料把持部28の移動速度(Vs)
との速度比(Vt/Vs)を0.9に調整した。その結
果、皺等のない良好な複数枚の組織切片16がテープ3
2の長手方向に間隔を置いて付着していた。
【0029】実施例2 実施例1において、厚さ5μmの組織切片16の薄切り
を、60回/分の速度で行い、テープ32の走行速度
(Vt)と試料把持部28の移動速度(Vs)との速度
比(Vt/Vs)を0.9に調整した他は、実施例1と
同様にして薄切り操作を行った。テープ32に付着した
組織切片16は、やや前縁部に潰れている個所が存在す
るものの、顕微鏡観察可能な標本であった。
【0030】実施例3 実施例1において、近接ローラ38と凍結生物試料12
との図2に示す最短距離C(図2)を2mmに調整した
他は、実施例1と同様にして薄切り操作を行った。テー
プ32に付着した複数の組織切片16には、やや斑が存
在するものの、合格レベルであった。
【0031】実施例4 図4に示す装置を用い、豚肺臓、豚肝臓又は豚筋肉から
切り出した試料をホルマリンで固定した後、エタノール
による脱水及びキシレンによる透徹を施し、最終的に融
点60℃のパラフィンで包埋した生物試料12から組織
切片16を得る。ここで、図4に示す装置に用いるテー
プ32としては、セルロースアセテートから成る透明フ
ィルムで形成された幅24mmのテープ32を使用し、
融点60℃のパラフィンで包埋した生物試料12を固着
治具25に固着した後、固着治具25を試料把持部28
のクランプ26に固着した。試料把持部28に固定した
生物試料12の薄切面に、ナイフ10の先端が当接する
角度θ(図2)を22.5度になるようにナイフ10を
装着した筒体11を回動して調整する。
【0032】また、図4に示す直径10mmの近接ロー
ラ38を、取付板46及び板体56に設けられた螺子4
8,50によって、近接ローラ38と生物試料12との
図2に示す最短距離C(図2)を0.4mmに調整し
た。次いで、テープ筒体36から引き出したテープ32
を、ガイドローラ35、加熱装置60、近接ローラ3
8、ガイドローラ40、引取ローラ44及び巻取ローラ
(図示せず)に巻き取られるように、各ローラ等に掛け
渡した後、サーボモータ24を駆動し、生物試料12が
固定された固着治具25を把持するクランプ26が設け
られた試料把持部28を左右方向に所定距離移動し、生
物試料12から薄切りされる組織切片16の厚さを5μ
mに設定し、引取ローラ44を駆動してテープ32の走
行を開始した。走行するテープ32は、近接ローラ38
にガイドされるテープ32の温度が65〜70℃となる
ように、遮蔽箱62内に位置する加熱装置60によって
加熱する。その後、サーボモータ22を駆動し、試料把
持部28を上下方向に移動し、ナイフ10によって生物
試料12から厚さ5μmの組織切片16を薄切りする。
このサーボモータ22は、テープ32に付着した組織切
片16に皺等が発生しないように、組織切片16の薄切
速度とテープ32の走行速度とを同調すべく、引取ロー
ラ44を駆動するサーボモータと同期されている。かか
る厚さ5μmの組織切片16の薄切りを、15回/分の
速度で行った。この際、テープ32の走行速度(Vt)
と試料把持部28の移動速度(Vs)との速度比(Vt
/Vs)を0.9に調整した。その結果、皺等のない良
好な複数枚の組織切片16がテープ32の長手方向に間
隔を置いて付着していた。尚、遮蔽箱62内の温度を1
5〜25℃に維持されるように、遮蔽箱62内を換気し
た。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、熟練者でなくても生物
試料から良好な組織切片を容易に且つ安全に作製でき
る。このため、顕微鏡観察用の標本を容易に作製できる
結果、熟練者が不存在の病院や検査機関等でも病理学的
検査を行うことができ、患者に適切な治療を施すことが
できる。また、病理学的検査を行うことのできる病理専
門医が不存在の離島や僻地の病院等でも、作製した標本
の顕微鏡画像をインターネット等によって病理専門医に
送り、病理専門医の判断に基づいて患者に適切な治療を
施すことができる。更に、形態学的標本作製に不慣れな
分野、例えばライフサイエンス分野の研究者等でも種々
の観察目的の達成し得る標本を容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組織切片の作製装置の一例を説明
するための概略図である。
【図2】図1に示す作製装置の近接ローラ38と凍結生
物試料12の薄切面との間隔Cを調整する調整方法を説
明するための説明図である。
【図3】ナイフ10で所定厚さに薄切りした組織切片1
6が走行するテープ32に付着する状態を説明する説明
図である。
【図4】本発明に係る組織切片の作製装置の他の例を説
明するための概略図である。
【図5】凍結生物試料12から薄切りされた組織切片1
6が凍結生物試料12の薄切面の外側にカーリングする
状態を説明する説明図である。
【図6】従来の人手によるカーリングが抑制された組織
切片16を採取する採取方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 ナイフ 11 筒体 12 生物試料(凍結生物試料) 16 組織切片 20 薄切手段 22,24 サーボモータ 25 固着治具 26 クランプ 28 試料把持部 30 走行手段 31 取付盤 32 テープ 33 ブレーキローラ 34,35,40 ガイドローラ 36 テープ筒体 38 近接ローラ 42 加圧ローラ 44 引取ローラ 46 取付板 48,50 螺子 52,54 スリット 56 板体 60 加熱装置 62 遮蔽箱 64 温度調整装置 65,66 熱交換チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 雅彦 長野県更埴市大字鋳物師屋75番地5 株式 会社千代田製作所内 (72)発明者 柳町 昭 長野県更埴市大字鋳物師屋75番地5 株式 会社千代田製作所内 Fターム(参考) 2G052 AA26 AD32 EC03 EC22 GA32 HC21 HC22 JA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凍結又は包埋固定剤によって形態が固定
    された生物試料を薄切面に沿って薄切りし、顕微鏡観察
    用の標本等に用いる組織切片を作製する際に、 該生物試料の薄切りを開始したとき、前記生物試料の薄
    切面の外側にカーリングする組織切片の先端部が、前記
    生物試料の薄切面から離れて走行するフィルムの一面側
    に当接し付着するように、前記生物試料の薄切面と前記
    フィルムの一面側との距離及び前記生物試料とフィルム
    との温度差の各々を調整し、 前記フィルムの一面側に組織切片の先端部を当接し付着
    した後、前記生物試料から切り離された組織切片の全体
    をフィルムの一面側に付着するように、前記組織切片の
    薄切速度と同調した速度で前記フィルムを走行すること
    を特徴とする組織切片の作製方法。
  2. 【請求項2】 生物試料とフィルムとの温度差を、前記
    フィルムの温度及び/又は生物試料の薄切り操作を行う
    雰囲気温度を調整することによって行う請求項1記載の
    組織切片の作製方法。
  3. 【請求項3】 フィルムの温度を、生物試料の形態を固
    定する氷又は包埋固定剤の一部を溶融して組織切片を前
    記フィルムに付着し得る温度に調整する請求項1又は請
    求項2記載の組織切片の作製方法。
  4. 【請求項4】 生物試料の薄切り操作を行う雰囲気温度
    を、前記生物試料の固定された形態が保持できるように
    温度調整する請求項1〜3のいずれか一項記載の組織切
    片の作製方法。
  5. 【請求項5】 フィルムとして、透明フィルムを用いる
    請求項1〜4のいずれか一項記載の組織切片の作製方
    法。
  6. 【請求項6】 凍結又は包埋固定剤によって形態が固定
    された生物試料を薄切面に沿って薄切りし、顕微鏡観察
    用の標本等に用いる組織切片を作製する組織切片の作製
    装置において、 該生物試料を薄切面に沿って薄切りするナイフ等の薄切
    手段と、前記生物試料の薄切面から離れて走行するフィ
    ルムの走行手段とを具備し、 前記薄切手段を用いて生物試料の薄切りを開始したと
    き、前記生物試料の薄切面の外側にカーリングする組織
    切片の先端部が当接するように、前記生物試料の薄切面
    と前記フィルムの一面側との距離を調整する距離調整手
    段と、 前記フィルムの一面側に当接した前記組織切片の先端部
    が付着するように、前記フィルムと生物試料との温度差
    を調整する温度差調整手段と、 前記生物試料から切り離された組織切片の全体がフィル
    ムの一面側に付着されるように、先端部が前記フィルム
    の一面側に張り付けられた組織切片の薄切速度と前記フ
    ィルムの走行速度とを同調する同調手段とが設けられて
    いることを特徴とする組織切片の作製装置。
  7. 【請求項7】 温度差調整手段が、フィルムの温度及び
    /又は生物試料の薄切り操作を行う雰囲気温度を調整す
    る温度差調整手段である請求項6記載の組織切片の作製
    装置。
  8. 【請求項8】 フィルムの走行路に、前記フィルムの温
    度を、生物試料を固定する氷又は包埋固定剤の一部が溶
    融して組織切片を前記フィルムに付着し得る温度に調整
    するフィルム温度調整手段が設けられている請求項6又
    は請求項7記載の組織切片の作製装置。
  9. 【請求項9】 生物試料を薄切する雰囲気を、前記生物
    試料の固定された形態が保持できるように温度調整する
    温度調整手段が設けられている請求項6〜8のいずれか
    一項記載の組織切片の作製装置。
  10. 【請求項10】 フィルムが、透明フィルムである請求
    項6〜9のいずれか一項記載の組織切片の作製装置。
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