JP2003294015A - 合成樹脂部材の締結構造 - Google Patents

合成樹脂部材の締結構造

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JP2003294015A
JP2003294015A JP2002097943A JP2002097943A JP2003294015A JP 2003294015 A JP2003294015 A JP 2003294015A JP 2002097943 A JP2002097943 A JP 2002097943A JP 2002097943 A JP2002097943 A JP 2002097943A JP 2003294015 A JP2003294015 A JP 2003294015A
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JP
Japan
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flange
resin member
embedded
nut
bolt
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JP2002097943A
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English (en)
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Shinji Takahashi
伸次 高橋
Toshiharu Honma
敏治 本間
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Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Tennex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】寸法精度が向上し、クリープ現象が確実に防止
でき、部品点数が少ない合成樹脂部材の締結構造を提供
する。 【解決手段】第1の樹脂部材1のフランジ2内に、下部
の埋込部11と上部のストッパー部12とでなり、内部
にねじ孔13が形成されてなる金属製のナット10が、
該ナット10の埋込部11がフランジ2内に位置するよ
うに埋め込まれ、ストッパー部12が第2の樹脂部材7
のフランジ8内に形成された貫通孔9内に挿入された状
態で、第1、第2樹脂部材1,6それぞれのフランジ
2,7面同士を重ね、ナット10のストッパー部13端
面側から金属製のボルト15で締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一体成形するこ
とができない2つの合成樹脂部材同士の接合構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】合成樹脂でなり複雑な曲がり管例えば自動
車用のエンジンの吸気管(エンジンの気筒数に相当する
数の管からなる)において、吸気管の曲がりが90度以
上になると曲がりの部分において2つのパーツに分け
て、すなわち、それぞれのパーツの接合面に各管を束ね
るフランジを形成した第1,第2部材を別々に製作し、
フランジ面同士を合わせて、複数のボルト・ナット、ま
たは、第1部材に埋込られたナットにボルトで一体化す
ることが行われる。
【0003】このような構造にする場合、第1,第2部
材が金属の場合は問題を生じないが、近年、軽量化,低
コスト化を目的としてアルミ鋳物等の金属製のものに代
えて合成樹脂製のものが採用されるようになってきた。
このような場合、両フランジをボルト33とナット31
で締め付けると、樹脂面が軸力を受けることによって、
エンジンの振動,熱履歴による樹脂のクリープ現象が生
じてボルト,ナットの軸力低下に伴うボルトの緩みをも
たらすことになる。
【0004】図4はエンジンの吸気管の概略を示したも
ので、Eはエンジン本体、Cは、エアクリーナ(図示せ
ず)からの吸入空気を吸気管の各管に分散するためのコ
レクターで、コレクターCからの空気は、吸気管Aすな
わち第2の樹脂部材7から吸気管Bすなわち第1の樹脂
部材1を通ってエンジンE内に吸入されるようになって
いる。第1の樹脂部材1と第2の樹脂部材7とはフラン
ジ2,7を介して接続される。
【0005】図3は前記吸気管を構成する第1,第2樹
脂部材1,6の接合部分の詳細を示したもので、第1の
樹脂部材1のフランジ2内にねじ孔33を有するナット
31が埋め込められている。ナット31の上面とフラン
ジ2の表面とは同一平面となっている。第2の樹脂部材
6に形成された孔8内には、金属製カラーすなわち円筒
状のストッパー32を配設される。ストッパー32の高
さは、第2樹脂部材2のフランジ8のの厚さとほぼ同じ
か若干高い寸法になっており、第1の樹脂部材1のフラ
ンジ2の上側に溝4内に配設されたガスケット5を介し
て第2の樹脂部材6を配置し、その上方からボルト35
で締め付けるようにしている。ストッパー32上下面が
ボルトとナットの金属面と接した状態となり、フランジ
7のクリープ現象をもたらさないので、ボルト,ナット
の軸力低下に伴うボルトの緩みをもたらさない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の締結構造ではナットやストッパー2つの部品の高さ
寸法精度のばらつきからくる組み付け不具合、クリープ
現象の防止不足、ストッパーの取り付けに手間がかかる
等の問題がある。そこで、この発明は、寸法精度が向上
し、クリープ現象が確実に防止できる樹脂部材の結合構
造を提供することを課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題のもとに、請求
項1の発明は、2つの樹脂部材の結合構造において、下
部の埋込部と上部のストッパー部とでなり、内部にねじ
孔が形成されてなる金属製のナットが、該ナットの埋込
部が第1の樹脂部材のフランジ内に埋め込まれ、ストッ
パー部が第2の樹脂部材のフランジ内に形成された貫通
孔内に挿入された状態で、第1、第2樹脂部材それぞれ
のフランジ面同士が突き合わされ、前記ナットのストッ
パー部端面側から金属製のボルトで締め付けるようにし
たものである。
【0008】請求項2の発明は、下部の埋込部と中間部
の円柱状のスットッパー部と上部のねじ部とで形成され
てなる金属製のボルトが、該ボルトの埋込部が第1の樹
脂部材のフランジ内に埋め込まれ、ストッパー部が第2
樹脂部材のフランジ内に形成された貫通孔に挿入され、
さらに、ねじ部が第2の樹脂部材のフランジ表面より上
に突出した状態で、第1、第2樹脂部材それぞれのフラ
ンジ面同士が突き合わされ、前記ボルトの雄ねじ部端面
側から金属製のナットで締め付けるようにしたものであ
る。
【0009】
【実施の形態】以下図1を参照して請求項1の発明につ
き説明する。請求項1の発明は、例えば自動車用の吸気
管を2つの部材すなわち第1の樹脂部材1と第2の樹脂
部材6とに分けてそれぞれの部材が製作される。両樹脂
部材1,6はガラス繊維を30%含んだポリアミド樹脂
から成っており、第1,第2の樹脂部材1,6には、例
えばエンジンの気筒数分の管を束ねるフランジ2,7が
形成され、それらが合わされる面は平坦面となってい
る。第1の樹脂部材1のフランジ2内には、金属製のナ
ット10が、埋め込まれている。金属製のナット10
は、フランジ2内に埋め込まれる埋込部11とその上部
のストッパー部12とで構成され、内部にねじ孔13が
形成されている。埋込部11の外周面は、断面形状がの
こぎり刃状になっており、これは、予め形成され、埋込
部11の最大外径より小径で、深さが埋込部11の高さ
寸法より深く形成された下孔3内に、200〜300°
Cに熱せられた状態にされた埋込部11を圧入・保持す
ることによって、取り付けられる。すなわち、埋込部1
1の熱により下孔3の内表面付近の樹脂が溶けて、埋込
部11の表面と同じ形状になって固まり固定される。こ
のとき埋込部11の上端がフランジ2の上面と同一レベ
ルとなっている。下孔3の表面付近の溶けた樹脂は、下
孔3の下部に形成された空隙すなわち樹脂溜り3aに溜
められる。
【0010】ストッパー部13は円筒形をしており、そ
の高さ寸法は第2の樹脂部材6のフランジ7の厚さより
若干高いか同じ寸法で、外径は埋込部11の外径より小
径となっている。フランジ2の上面でナット10の内方
には吸気管あるいは吸気管の各管を取り巻くように、環
状に溝4が形成され、溝4内には、断面楕円状のパッキ
ン5が配設される。パッキン5の初期高さは溝の深さ,
ストッパー部12高さとフランジ7の厚さの差およびた
わみ代をたした寸法に設定される。
【0011】ナット10が取り付けられたフランジ2の
上方から、第2樹脂部材6のフランジ7が配置される。
第2樹脂部材6のフランジ7には貫通孔4が設けられて
いる。貫通孔4は、前記ナット10の取り付け位置に対
応した位置に形成されており、ナット10のストッパー
部12の外径より大径になっている。第1樹脂部材1の
上に、ナット10のストッパー部12が貫通孔4に挿入
された状態になるように第2樹脂部材6を配設し、その
上方から、ボルト15で締め付けられる。ボルト15
は、ワッシャー17が組みつけられており、ボルト15
の頭部上面に形成された六角孔にレンチにより締め付け
られる。この状態において、両フランジ2,7の対抗面
間は、ストッパー部12高さとフランジ7の高さの差に
相当する寸法の間隙が形成される。ボルト15はこれ以
上締め付けられることはないので、フランジ7が変形す
ることはない。従ってフランジ7部のクリープ現象が生
じることはない。
【0012】上記請求項1の発明が、ナットを合成樹脂
材内に埋め込み、その上方からボルトで締め付けるよう
にしたのに対して、請求項2の発明は、埋込部を形成し
たボルトを樹脂内に埋め込み、ナットで締め付けるよう
にしたもので、以下図2について、説明する。第1の樹
脂部材1のフランジ2内には、金属製のボルト20が埋
め込まれる。ボルト20は、フランジ2内に埋め込まれ
る埋込部21とそれに続くストッパー部22、さらにそ
の上部の雄ねじ部23とで構成され、埋込部21の外面
は前記埋込部11と同様になっている。埋込部21はフ
ランジ2内に埋め込まれる。このとき埋込部21の上面
がフランジ2の上面と同一レベルとなっている。ストッ
パー部22は円柱形をしており、その高さ寸法は第2の
樹脂部材6のフランジ7の厚さより若干高いか同じ寸法
で、外径は埋込部21の外径より小径となっている。雄
ねじ部23のねじ径は、埋込部21の外径より小径とな
っている。
【0013】埋込ボルト20が取り付けられたフランジ
2の上方から、第2樹脂部材6のフランジ7が配置され
る。フランジ7の形状・寸法は上記実施例のものと同様
になっている。第1樹脂部材1の上に、ボルト20のス
トッパー部22が貫通孔4に挿入された状態になるよう
に第2樹脂部材6を配設し、その上方から、ナット25
で締め付けられる。この状態において、両フランジ2,
7の対抗面間は、ストッパー部22の高さとフランジ7
の高さの差に相当する寸法の間隙が形成される。ナット
25はこれ以上締め付けられることはないので、フラン
ジ7が変形することはない。従ってフランジ7部のクリ
ープ現象が生じることはない。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明は、2つの樹脂部材の結
合構造において、第1の樹脂部材のフランジ内に、下部
の埋込部と上部のストッパー部とでなり、内部に雌ねじ
が形成されてなるナットの埋込部を埋め込み、第2の樹
脂部材のフランジを、貫通孔にストッパー部が挿入され
た状態で、第1、第2樹脂部材の両フランジを突き合わ
せて、ボルトで締め付けるようにし、請求項2の発明
は、2つの樹脂部材の結合構造において、第1の樹脂部
材内のフランジに、下部の埋込部と中間部のストッパー
部と上部の雄ねじ部とで形成される埋込ボルトの埋込部
を埋め込み、第2の樹脂部材のフランジを、ボルトのス
トッパー部が貫通孔に挿入された状態で、第1、第2樹
脂部材の両フランジを突き合わせて、ナットで締め付け
るようにしたので、寸法精度が向上し、クリープ現象が
確実に防止でき、部品点数が少ないく従って組み付け工
数の削減ができ、製品を安価に提供することができる。
請求項2の発明は、上記効果に加えて、埋込ボルトの製
作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)請求項1の発明に係る合成樹脂部材の締
結構造の分解断面図。 (b)請求項1の発明に係る合成樹脂部材の締結構造の
断面図。
【図2】請求項2の発明に係る合成樹脂部材の締結構造
の断面図。
【図3】(a)従来の合成樹脂部材の締結構造の分解断
面図。 (b)従来の合成樹脂部材の締結構造の断面図。
【図4】エンジンの吸気装置の例を示す図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部の埋込部と上部のストッパー部とで
    なり、内部にねじ孔が形成されてなる金属製のナット
    が、該ナットの埋込部が第1の樹脂部材のフランジ内に
    埋め込まれ、ストッパー部が第2の樹脂部材のフランジ
    内に形成された貫通孔内に挿入された状態で、第1、第
    2樹脂部材それぞれのフランジ面同士が突き合わされ、
    前記ナットのストッパー部端面側から金属製のボルトで
    締め付けるようにした合成樹脂部材の締結構造。
  2. 【請求項2】 下部の埋込部と中間部の円柱状のスット
    ッパー部と上部のねじ部とで形成されてなる金属製のボ
    ルトが、該ボルトの埋込部が第1の樹脂部材のフランジ
    内に埋め込まれ、ストッパー部が第2樹脂部材のフラン
    ジ内に形成された貫通孔に挿入され、さらに、ねじ部が
    第2の樹脂部材のフランジ表面より上に突出した状態
    で、第1、第2樹脂部材それぞれのフランジ面同士が突
    き合わされ、前記ボルトの雄ねじ部端面側から金属製の
    ナットで締め付けるようにした合成樹脂部材の締結構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019132208A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 トヨタ紡織株式会社 樹脂製パイプ部材
KR102215052B1 (ko) * 2020-04-24 2021-02-10 박희수 강화된 조임력을 부여할 수 있는 배관용 연결 이음장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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