JP2003293388A - 遠隔操作型水中施工機械 - Google Patents

遠隔操作型水中施工機械

Info

Publication number
JP2003293388A
JP2003293388A JP2002097462A JP2002097462A JP2003293388A JP 2003293388 A JP2003293388 A JP 2003293388A JP 2002097462 A JP2002097462 A JP 2002097462A JP 2002097462 A JP2002097462 A JP 2002097462A JP 2003293388 A JP2003293388 A JP 2003293388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
construction machine
underwater
underwater construction
remote
floater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002097462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4001328B2 (ja
Inventor
Shigeki Kimura
茂喜 木村
Hideo Kobata
秀雄 木幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakachiku Construction Co Ltd
Original Assignee
Wakachiku Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wakachiku Construction Co Ltd filed Critical Wakachiku Construction Co Ltd
Priority to JP2002097462A priority Critical patent/JP4001328B2/ja
Publication of JP2003293388A publication Critical patent/JP2003293388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4001328B2 publication Critical patent/JP4001328B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有人・有索・直接操作型の従来型に代わる水
中施工機械により安全性の向上、作業性の向上とコスト
低減を図る。 【解決手段】 水中施工機械1のエンジンの少なくとも
吸気管を水面上まで延びる可撓管2とすると共に、水中
施工機械1に対し情報伝送し遠隔操作するための双方向
通信伝送ケーブルをこの可撓管2に一体化し、さらに該
可撓管2を浮遊させるための浮力材3を備える。この場
合、少なくとも吸気を大気から導入することが可能であ
るから、通常のエンジン(内燃機関)を動力源として水
中で使用できる。また、水深が深くなり吸気管の重量が
増す場合にも浮力材3が負担を緩和するので可撓管2を
延長することにより深海域で作業できる。さらに、陸上
等から遠隔操作を行うことにより水中施工機械1を無人
で操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中バックホウを
はじめとする遠隔操作型の水中施工機械に関する。さら
に詳述すると、本発明は、港湾工事・河川工事・湖沼工
事・ダム工事等において水面下での水中施工機械による
施工を無人・無索・遠隔により行うための施工支援手段
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中(海中を含む)にて均(なら)し作
業や掘削作業、建設作業などを行う例えば水中バックホ
ウのような施工機械(本明細書ではこれを「水中施工機
械」と呼ぶ)による従来の水中施工は、以下に挙げるよ
うな特徴がある。
【0003】 港湾工事・河川工事等における例えば
水中バックホウによる水中施工は、陸上のバックホウ同
様、運転手がバックホウを操作することにより行われる
場合がある。この場合、潜水士が運転手として搭乗する
ように設計された有人・直接操作型の水中バックホウが
使用される。
【0004】 図26に示すように、水中バックホウ
101として、水上の支援船102上に設置された発電
機もしくは油圧装置を動力源とし、電源ケーブルもしく
は油圧管等のケーブル103を介して電気もしくは油圧
が供給されるものがある。これら水中バックホウ101
は、有索型である。
【0005】 の有人・直接操作型の水中バック
ホウ以外に、遠隔操作可能な水中バックホウが利用され
ることもある(図27参照)。このような遠隔操作型の
水中バックホウ101の場合、均(なら)し作業や掘削
作業の状況を把握しつつ水中での施工を円滑に進めるに
は、作業対象区域の海底地盤の詳細な地形情報をどのよ
うに把握するかが重要である。例えば図27の示すよう
にSBL(Short BaseLine)発信機・受信機からなる超
音波測深装置105及びGPSアンテナ106を利用す
る場合、GPSアンテナ106により支援船102の絶
対位置を検知し、この支援船102に対する水中バック
ホウ101の相対位置を検知し、地盤面の状況を把握
し、アーム108の先端のバケット107が海底面に接
したかどうかを精度よく検出するようにしている。図2
7に示す水中バックホウ101と支援船102とは、通
信と動力のためのケーブル103で繋がっている。
【0006】 また、のような水中バックホウ10
1を水中で無人・無索・遠隔で動かすためには、水中バ
ックホウ101の本体に何らかの動力源の設置が必要と
なる。現時点においては、水中で使用する場合のエンジ
ンに代わるものとして水中エンジンが開発されている。
【0007】 有人・直接操作型の水中バックホウ1
01の運転操作方法は、潜水士が直接水中バックホウ1
01に搭乗し例えば図28に示すような2本の操作レバ
ー110を決められた操作方向に複雑に動かして操作す
るというものである。この場合、操作の特殊性から、潜
水士は陸上にて施工機械の運転操作を習得して運転免許
を取得し、水中で操作に当たっている。
【0008】 また、このような水中バックホウ10
1の操作性をより向上させるようにした装置が開発され
てきている。例えば、特許第2824167号公報で
は、バイラテラル・マスタースレーブ式の1本レバー装
置を備えた油圧ショベルの手動操作装置に関する技術が
開示されている。
【0009】 また、水中バックホウ101のアーム
108やブーム109の動作角度を検出するのに、従来
は、ブーム109とアーム108間及びアーム108と
バケット107間をレバーにて連結しエンコーダにより
それぞれの角度を算出するようにしている。また、ブー
ム用シリンダ及びアーム用シリンダに外付け型ストロー
ク計を取り付けるか、またはシリンダ埋め込み型のスト
ローク計を用いることもある。
【0010】 なお、水中バックホウ以外の水中施工
機械としては例えば水中ブルドーザがある。水中ブルド
ーザにおけるエンジンの吸排気は、鋼製の筒内に通し機
械本体に固定された吸排気管を通じて行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の水中バックホウ及びこれを利用した水中施工に
は以下に挙げるような問題点がある。
【0012】上述のに関しては、潜水士が水中バック
ホウ101に搭乗して操作する場合、潜水病の危険性が
ある等、一般の潜水作業と同様に水中工事の安全性に問
題がある。また、作業深度にも限界があり、深度が深く
なると作業時間が極端に短くなり作業性が悪化してしま
う。
【0013】また、潜水士が搭乗して作業を行う場合、
海底地盤面の状況を把握するには潜水士が直接目で見て
判断することが一般的だが、濁り等により透明度が悪い
場合には目視確認ができなくなることから、透明度の良
い海域でしか作業ができない。このような問題に対し、
例えば濁りのある水中で地盤面を把握するために超音波
測深装置105を用いるなどしているが、詳細な把握は
困難であり、良好な遠隔操作が難しい状況にある。
【0014】に関しては、有索型の場合、水上にクレ
ーン船等の支援船102を配備し常駐させることが必要
となるが、この場合、気象の悪化時等、緊急に水中バッ
クホウ101を引き揚げるのに時間的ロスと振れ回りに
よる危険を伴う事態が生じうる。加えて、作業を中断す
る度に毎回水中バックホウ101を水上へ引き揚げる手
間がかかれば、特に長期間にわたり水中で連続的に作業
を行うような場合に効率のロスが大きくなり、コスト高
となる。
【0015】また、の問題に対しては、近年、無人
・遠隔操作型の水中バックホウの水中実験が試みられて
はいるが、これが有索型であるに留まれば、作業性・安
全面・コスト面での問題が残る。一方、水中バックホウ
101を水中で無人・無索・遠隔で動かすためには、水
中バックホウ101の本体に何らかの通信手段の設置が
必要となってくる。
【0016】に関しては、水中バックホウ101を遠
隔操作する場合、作業対象区域の海底地盤の詳細な地形
情報を得ることが必要であるが、従来は水中バックホウ
101のバケット107が海底面に接した場合でも、負
荷の情報が無いため接しているのかどうか判断が出来
ず、均し作業や掘削作業において本当に均しているのか
あるいは本当に掘削しているのか不安があり作業に支障
を来している。加えて、2本の操作レバー110で遠隔
操作する場合において、水中バックホウ101のブーム
上下動・アーム前後動・バケット回転・機体旋回・機体
前後進動作を行うための油圧ユニットのバルブの切り替
えを単に信号による操作でおこなっている場合、作業時
のバケット107に作用する水平方向負荷・垂直方向負
荷を感じとることができないでいる。
【0017】また、水中TV映像で確認しながら作業を
行うとしても、濁水中における遠隔作業や深海における
暗黒での遠隔作業ではモニター上で確認することが不可
能となってしまうため、実際に均し作業や掘削作業がな
されているのかの判断が困難である。
【0018】さらに、超音波測深装置105を用いる方
法の場合、詳細な情報が得づらく、かつ装置が高価なた
めコスト上不利となり、遠隔操作による水中バックホウ
101での施工単価の高騰をきたし、現場への導入が難
しいという問題がある。
【0019】に関しては、現段階で開発されている水
中エンジンは3kw程度の容量であり、現状では超小型
のROV(Remotely Operated Vehicleの略で、無人探
査ロボットの意味)程度の動力としてしか利用できな
い。また、蓄電池も同程度の動力源にしか利用できず、
いずれをもっても水中バックホウ101の動力源には成
り得ない。したがって、通常のエンジンを動力源とせざ
るを得ない。
【0020】しかし、エンジンを水中で使用するには吸
気を大気から導入し、排気を大気に放出する必要がある
のに対し、吸排気管を水面上まで延長した場合、水深が
深くなると配管の重量が増し、重心の上昇、波圧抵抗・
潮流抵抗の増大等により水中バックホウ101の強度上
の構造的問題や転倒等安全上の問題を生ずる。したがっ
て、管路の延長が困難となり大深度での作業を行う事が
難しい。
【0021】に関しては、2本の操作レバー110を
決められた操作方向に複雑に動かして操作せねばなら
ず、熟練を要し、十分な経験を積んだ操作者(オペレー
タ)が必要となる。
【0022】この点、のバイラテラル・マスタースレ
ーブ式1本レバー操作装置によれば全て1本で操作が可
能であり、操作を簡便に行えるのであるが、この装置は
元来陸上用に開発されているため非防水構造となってお
り、現状では水中で使用することができない。
【0023】また、第2824167号特許にかかる手
動操作装置においては、バイラテラル・マスタースレー
ブ式1本レバー操作装置によって水中バックホウ101
のブーム109の旋回操作をすることができないという
問題がある。すなわち、この手動操作装置は、バックホ
ウ前方の車体幅分のみをジグザグに動かす操作となって
いるため、捨て石均し作業を例に取ると、ランダムな位
置を自由に均すつまりバケットを好きな位置に持って行
くことができず、作業区域全面を均すのではなく悪い箇
所のみ均すに過ぎない。加えて、力のフィードバックは
1本操作桿部に力を感じ取るのみであり、水平方向や垂
直方向の力のフィードバックデータを利用して海底地形
情報の把握は行っていないため、遠隔操作の場合海底地
形を事前に把握して施工することができない。
【0024】に関しては、エンコーダのレバー部分が
可動状態となり防水化が困難となってしまう問題があ
る。
【0025】また、外付け型ストローク計を取り付ける
方法では、防水型市販品のストローク範囲が少なくシリ
ンダのストローク長に合わせるためには、特注品の製作
が必要であり高価となる。また、取り付けが煩雑であり
かつストローク長により固定されるため、他への転用も
難しい。
【0026】さらに、シリンダ埋め込み型のストローク
計の取り付け方法では、水中バックホウ101に取り付
けてあるシリンダが使用できないため、新規に同シリン
ダ寸法に合致させたシリンダ埋め込み型のストローク計
を特注する必要が生じ、高価であるとともにストローク
長により固定され、さらに取り付け寸法及び取り付け部
の構造へも影響するため、他への転用は困難となる。
【0027】に関しては、水中ブルドーザの場合、機
械本体寸法が小さいと、施工水深が深くなった場合に管
路の重量、重心の上昇、波圧抵抗・潮流抵抗の増大によ
る強度の問題等で構造的に管路延長が難しくなり、施工
水深を大きくできないという問題がある。具体的には、
水中ブルドーザによる最大作業水深は9m程度に留ま
る。
【0028】本発明は、水中での長期間作業を行える水
中施工機械として、有人・有索・直接操作型の水中バッ
クホウなどの水中施工機械に代わり安全性の向上、作業
性の向上とコスト低減を図れる無人・無索の遠隔操作型
水中施工機械を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の遠隔操作型水中施工機械は、
水中施工機械のエンジンの少なくとも吸気管を水面上ま
で延びる可撓管とすると共に、水中施工機械に対し情報
伝送し遠隔操作するための双方向通信伝送ケーブルをこ
の可撓管に一体化し、さらに該可撓管を浮遊させるため
の浮力材を備えていることを特徴とするものである。
【0030】この場合、少なくとも吸気を大気から導入
することが可能であることから、通常のエンジン(内燃
機関)を動力源として水中で使用することができるよう
になる。また、水深が深くなり吸気管の重量が増す場合
にも浮力材が負担を緩和するので、この吸気管を含む可
撓管を延長することにより深海域での作業が可能とな
る。また、陸上等から遠隔操作を行うことにより、水中
施工機械を無人で操作することが可能となる。
【0031】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遠
隔操作型水中施工機械において、エンジンの機関冷却
管、機関排気管、燃料油補給管及び燃料タンク排気管を
内蔵する可撓管と、可撓管の吸排気口及び燃料油補給管
の補給口を備える吸排気ファーナーと、該吸排気ファー
ナーと一体のフローターと、該フローターに設置された
GPSアンテナ及びGPS補正情報を取得するGPSテ
レメータアンテナと、このフローターに設置された遠隔
操作・情報伝送アンテナと、水中施工機械に設置された
音響型測位用発信機と、フローターに設置されこの音響
型測位用発信機からの信号を受信する音響型測位用受信
機と、水中施工機械に設置された防水型1本レバー操作
装置と、水中施工機械のブームおよびアームの角度を検
出する角度センサと、水中施工機械本体に取り付けられ
たセンサ類とを備え、陸上あるいは水上に設置された遠
隔操作桿、遠隔表示画面、GPS基準局及び情報伝送装
置からなる遠隔操作手段によって遠隔操作されることを
特徴としている。
【0032】請求項3記載の発明は、請求項1記載の遠
隔操作型水中施工機械において、可撓管の吸気口あるい
は吸排気口及び燃料油補給管の補給口を備える吸排気フ
ァーナーと、該吸排気ファーナーと一体のフローター
と、該フローターに設置されたGPSアンテナ、GPS
補正情報を取得するGPSテレメータアンテナ及び遠隔
操作・情報伝送アンテナと、水中施工機械に設置された
防水型1本レバー操作装置と、水中施工機械のアームお
よびブームの角度を検出する角度センサと、水中施工機
械に取り付けられたセンサ類と、GPSアンテナ、GP
Sテレメータアンテナ及び遠隔操作・情報伝送アンテナ
を支持する昇降式マスト装置とを備え、陸上あるいは水
上に設置された遠隔操作桿、遠隔表示画面、GPS基準
局及び情報伝送装置からなる遠隔操作手段によって遠隔
操作されることを特徴としている。
【0033】請求項4記載の遠隔操作型水中施工機械
は、水中施工機械のブームの基部にバケットの水平方向
反力を検知できるように取り付けられた水平タッチセン
サと、この水中施工機械のアームの基部にバケットの垂
直方向反力を検知できるように取り付けられた垂直タッ
チセンサと、水中施工機械の上方水面に浮遊するフロー
ターに取り付けられたGPSアンテナと、このフロータ
ー及び水中施工機械に取り付けられた音響測位用送受信
機とにより、フローターの絶対位置が検知され、このフ
ローターに対する水中施工機械の相対位置が検知され、
バケットの水平方向反力と垂直方向反力の情報を統合し
てこのバケットの位置における地盤面のX,Y,Z座標
からなる3次元情報が求められ、遠隔操作手段に設置さ
れたモニタの遠隔操作画面上にリアルタイムに表示され
た3次元情報を基に施工前後の地盤の状況が3次元表示
され、さらに力感表示サインが表示され、この遠隔操作
画面の内容を確認しながら操作されることを特徴とする
ものである。
【0034】この場合、水平タッチセンサの情報によ
り、水中施工機械(例えば水中バックホウ)のバケット
の横作用力が判断でき、バケット横方向に物がある場合
や横方向への捨石均し等の作業の確認が可能となる。ま
た、垂直タッチセンサの情報により、水中施工機械のバ
ケットの垂直方向作用力が判断でき、バケットの垂直方
向の物への接触を検知できる。さらにバケットの3次元
位置を検知できるため、施工前後の海底地形を遠隔操作
画面に作画表示可能であり、施工の能率向上と施工精度
の向上を図ることが可能となる。
【0035】請求項5記載の遠隔操作型水中施工機械
は、バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバー操作
装置により水中施工機械のバケットの水平方向反力及び
垂直方向反力が検知されるとともに、水中施工機械の上
方水面に浮遊するフローターに取り付けられたGPSア
ンテナと、このフローター及び水中施工機械に取り付け
られた音響測位用送受信機とを利用してフローターに対
する水中施工機械の相対位置が検知され、このバケット
の位置における地盤面のX,Y,Z座標からなる3次元
情報が求められ、遠隔操作手段に設置されたモニタの遠
隔操作画面上にリアルタイムに表示された3次元情報を
基に施工前後の地盤の状況が3次元表示され、さらに力
感表示サインが表示され、この遠隔操作画面の内容を確
認しながら操作されることを特徴とするものである。
【0036】請求項6記載の発明は、請求項5記載の遠
隔操作型水中施工機械において、バイラテラル・マスタ
ースレーブ式1本レバー操作装置が防水化されて水中施
工機械本体に装着され、このバイラテラル・マスタース
レーブ式1本レバー操作装置を用いて水中での施工が行
われることを特徴とするものである。この場合、水中施
工機械に搭乗した潜水士が直接操作することが可能とな
る。
【0037】請求項7記載の発明は、請求項4から6の
いずれかに記載の遠隔操作型水中施工機械において、ブ
ーム、アーム及びバケットに防水加工を施した角度セン
サがそれぞれ取り付けられ、これら角度センサから得ら
れる角度とブーム、アーム及びバケットの各ピン間の距
離とが演算され、ブーム基部のピン位置からバケット位
置までの長さが算出されて水中施工することを特徴とし
ている。
【0038】請求項8記載の発明は、請求項4から7の
いずれかに記載の遠隔操作型水中施工機械において、動
力源として燃料電池が用いられていることを特徴とする
ものである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0040】図1〜図6に本発明を水中バックホウに適
用した第一の実施形態を示す。本実施形態における遠隔
操作型水中バックホウは、水中バックホウ1と、該水中
バックホウ1の動力源であるエンジンの吸気管(以下、
「機関冷却吸気管」という)25、機関冷却排気管2
6、機関排気管27、燃料油補給管28、燃料タンク排
気管29、ファン動力ケーブル49及び水中バックホウ
1に対し情報伝送し遠隔操作するための双方向通信伝送
ケーブル30を一体化した可撓管2と、該可撓管2を浮
遊させるための浮力材3と、可撓管2の水中バックホウ
1への絡みつきを防止するガードリング4と、可撓管2
の吸排気口及び燃料油補給管28の補給口28aを備え
る吸排気ファーナー6と、該吸排気ファーナー6と一体
のフローター7と、該フローター7の浮遊力による可撓
管2へのテンションを軽減するクリスマス5と、フロー
ター7に設置されたGPSアンテナ8及びGPS補正情
報を取得するGPSテレメータアンテナ9と、このフロ
ーター7に設置された遠隔操作・情報伝送アンテナ10
と、水中バックホウ1に設置された音響型測位用発信機
12と、フローター7に設置されこの音響型測位用発信
機12からの信号を受信する音響型測位用受信機11
と、水中バックホウ1に設置された防水型1本レバー操
作装置13と、吸排気ファーナー6の吸排気を促進する
吸排気助勢装置14と、水中バックホウ1のブーム19
およびアーム20の角度を検出する角度センサ15a,
15b,15cと、水中バックホウ1の本体に取り付け
られたセンサ類16とを備え、陸上あるいは水上に設置
された遠隔操作桿33、遠隔表示画面34、GPS基準
局35及び情報伝送装置36からなる遠隔操作手段17
によって遠隔操作されるものである。符号77は海底等
を照らす照明手段である。センサ類16は具体的には方
位センサ16aや傾斜センサ16bなどからなる。傾斜
センサ16bは水中バックホウ1の本体上面に取り付け
られた傾斜計からなり、水中バックホウ1の本体の傾斜
量を検出する。なお、水中バックホウ1の上部本体が下
部(クローラー部分)を支点として旋回する場合、上下
の相対位置を知る必要があり、このための方法は色々考
えられるが、一方法として本体上部の下面に近接スイッ
チ(図示省略)を2個取り付け、下部(クローラー部
分)の旋回ベアリング周辺に凸部(図示省略)を数個設
け、近接スイッチで旋回時の凸部の数を検出してから演
算して旋回角度をだし、相対位置を出すことができる。
なお、近接スイッチが2個なのは旋回方向を知るためで
ある。
【0041】本実施形態の深海域タイプの無人・無索・
遠隔操作型水中バックホウの場合、水中バックホウ1の
エンジンの機関冷却吸気管25、機関冷却排気管26、
機関排気管27、燃料油補給管28、燃料タンク排気管
29のそれぞれが可撓管とされ、これら全体が可撓管2
によって延長され、かつ双方向通信伝送ケーブル30等
と一体化した構造とされている。可撓管2は、浮力材3
によって浮力が与えられているため、水深が深くなるの
に伴い機関冷却吸気管25等を延長した場合に重量が極
度に増加するのが抑えられる。また、図2に示すよう
に、可撓管2を浮遊させる断熱兼浮力可撓材31がこれ
ら各管25〜29及び双方向通信伝送ケーブル30の隙
間に充填されている。断熱兼浮力可撓材31として好適
な材質例を示すと、水中バックホウ1側の断熱が必要な
部分については球径0.1mm程度の中空耐圧ガラス球とエ
ポキシ樹脂とを混合したもの、これ以外の部分について
はウレタン、発泡ゴムなどが適する。また浮力不足分は
例えばFRP製のボンデンを装着するなどにより補うこ
とができる。可撓管2の水中バックホウ1側の出口に
は、水中バックホウ1へ可撓管2が絡みつくのを防止す
るガードリング4が図4に示すように設けられている。
可撓管2は吸排気ファーナー6と一体となったフロータ
ー7と連結され、大気から吸排気ファーナー6を介して
機関冷却吸気管25への吸気を行い、また機関冷却排気
管26から機関室41の排気を大気へ放出する。なお本
実施形態では防水箱で覆われた機関室41側にも排気フ
ァン78が設けられている。吸排気ファーナー6には吸
気あるいは排気を強制的に行わせるため例えばジェット
送風機からなる吸排気助勢装置14が設置されている。
ファン動力ケーブル49はフローター7に搭載される吸
気ファン(図示省略)のための動力ケーブルであり、水
中バックホウ1の駆動源によりカウンター駆動される発
電機から吸気ファンまで送電する。
【0042】ここで、吸排気管25〜27、燃料油補給
管28、燃料タンク排気管29及び双方向通信伝送ケー
ブル30の接続例を示すと図3のとおりである。すなわ
ち、機関冷却吸気管25がバックホウ駆動機関38の機
関室41に接続され、機関排気管27がバックホウ駆動
機関38に直接接続されている。機関冷却排気管26は
排気ファン78に接続されている。また、燃料タンク3
9には燃料油補給管28が接続されるとともに、同じく
燃料タンク39に接続された燃料タンク排気管29が機
関冷却排気管26の途中で一本化されている。燃料油補
給管28の途中には電磁遠隔弁40が設けられている。
また、バックホウ駆動機関38、燃料タンク39、電磁
遠隔弁40は機関室41内に覆われ遮へいされている
が、ラジエータ37は高深度及び海水による腐食に耐え
得る材質で形成されて機関室41の外側に設置され、周
辺海水で直接冷却するか、または機関室41の外部に冷
却用清水タンク84を設け、この冷却用清水タンク84
内に別のラジエータ79が設置され、清水で冷却される
ようになっている(図3(B)参照)。ラジエータ79
を海水または清水で直接冷却する場合、機関室41に送
り込む空気量が減らせ、機関冷却吸気管25の管径の縮
小と吸気ファンの容量減少が可能となる点で好ましい。
なお、図3(A)に示すように、各管25〜29および
双方向通信伝送ケーブル30のうち水中バックホウ1側
の部分は断熱材によって覆われている。なお、機関室4
1を冷却する形態は図3(B)に示したものに限られな
い。図23〜図25に新設の冷却管81、別のラジエー
タ79、新設の冷却戻り管83の別の接続形態を示す。
いずれも別のラジエータ79を清水で冷却するようにし
たものである。なお、符号80は既設管、82は既設の
冷却戻り管を示す。
【0043】このように、各管25〜29及び双方向通
信伝送ケーブル30を可撓管構造として浮遊させること
により、機関冷却吸気管25等に作用する潮流力・波力
を低減しかつ水中バックホウ1の本体に加わる荷重も低
減し、更には重心を低くすることができるため、水中バ
ックホウ1の強度上の問題の軽減と転倒の防止が図れ
る。さらに吸排気管25〜27等を長く延長できるため
大深度下での作業が可能となる。
【0044】また、フローター7の浮遊力による可撓管
2へのテンションを軽減するため、図4に示すように、
可撓管2の下部は例えばチェーンやワイヤなどからなる
クリスマス5によりガードリング4に強固に取り付けら
れている。可撓管2には燃料油補給管28が一体化され
ているため、吸排気ファーナー6に設置された燃料油補
給口28aから燃料を補給することにより、水中バック
ホウ1を揚収すること無く長期間に渡り水中における連
続作業を可能としている。
【0045】また、フローター7上では、可撓管2の水
上側端末に極小のポンツーン(図示省略)が連結され、
このポンツーン上にフローター7の位置を算出するため
のGPS受信機42、GPSアンテナ8、GPS補正情
報を取得するためのGPSテレメータアンテナ9、双方
向遠隔操作を行うための遠隔操縦・情報伝送アンテナ1
0が設置され、さらにフローター7の水中に例えばSB
L受信機からなる音響型測位用受信機11が設置されて
いる(図1及び図5参照)。また、水中バックホウ1に
は例えばSBL発信機からなる音響型測位用発信機12
が搭載されている。水中バックホウ1の水中における位
置は、フローター7のGPS受信機42、GPSアンテ
ナ8及びGPSテレメータアンテナ9により算出され、
この情報を基に音響型測位用受信機11と音響型測位用
発信機12とから得られる情報が演算処理されて決定さ
れた後、遠隔操縦・情報伝送アンテナ10を介して陸上
の遠隔操作手段17に情報が伝送される。遠隔操作手段
17は、例えば遠隔操作室32に装備された遠隔操作桿
33、遠隔表示画面34、GPS基準局35、情報伝送
装置36などによって構成されている。水中バックホウ
1を遠隔操作するには、遠隔操作室32に設置された遠
隔操作桿33を遠隔表示画面34を見ながら操作し、情
報伝送装置36を介して情報を伝送する。
【0046】なお、図5に示すフローター7において、
符号43はソーラーパネル、44はバッテリー、45は
フローター7に搭載された遠隔操縦・情報伝送装置、4
6は防水型管・ケーブル着脱装置を示す。防水型管・ケ
ーブル着脱装置46は、図6に示すように、各管25〜
29、双方向通信伝送ケーブル30及びファン動力ケー
ブル49のそれぞれを防水コネクタ47によってフロー
ター7にワンタッチでジョイントできるようにするもの
である。
【0047】ここで、水中バックホウ1の水中降下およ
びフローター7の浮遊手順について説明しておく。ま
ず、図7に示すようにクレーン船50のクレーン51の
吊り索52によって水中バックホウ1を吊り下げ、リー
ル53に巻き取られた可撓管2の端末が取り出せるまで
この水中バックホウ1を降下させる。次に、水中バック
ホウ1の降下を停止し、図8に示すように可撓管2の端
末をリール53から取り外しフローター7の下部に設置
された防水型管・ケーブル着脱装置46に連結する。そ
うしたら水中バックホウ1を再降下させ、着底させた
後、フローター7を吊り海上に浮遊させる(図9参
照)。この時点でクレーン船50の常駐が不要となり
(図10参照)、あとは陸上の遠隔操作室32より水中
バックホウ1を遠隔運転し作業を行えばよい。なお、水
中バックホウ1を撤収する場合は以上の手順の逆とな
る。また、水中で作業を行っている水中バックホウ1に
対し燃料補給する場合は、燃料油補給船54の燃料油補
給管55をフローター7の補給口28aに接続し、燃料
油補給管28を使って補給する(図11参照)。
【0048】続いて、本発明の第2の実施形態を示す。
【0049】本実施形態は、本発明を水陸両用タイプの
無人・無索・遠隔操作型水中バックホウに適用したもの
である。図12に示すように、本実施形態の水中バック
ホウ1は上部に昇降式マスト装置18を備えている。こ
の昇降式マスト装置18にはGPSアンテナ8、GPS
テレメータアンテナ9、遠隔操作・情報伝送アンテナ1
0がそれぞれ設けられさらに機関へ燃料を補給するため
の燃料油補給管(図示省略)が併設され、マスト上部に
燃料油補給口を備えている。昇降式マスト装置18は作
業区域の水深に合わせ高さを自在に調節できる構造とな
っている。また、水中バックホウ1が水面上を施工する
際(つまり水面下以外における作業区域を施工する際)
にはワンタッチ操作により可撓管2及びフローター7を
取り外す事が出来るようになっている。
【0050】続いて、本発明の第3の実施形態を示す。
【0051】ここでは、図13に示すように、水中バッ
クホウ1のアーム20の基部には図13に示す水平タッ
チセンサ(ストレインゲージが貼付されたもので、防水
加工されている)22を取り付け、バケット21が横方
向に抵抗を受けた時にブーム19に作用する曲げモーメ
ントにより、水平タッチセンサ22に歪みを生ずること
によりバケット21に作用する横方向の力を感知するこ
とを可能としている。また、アーム20の先端部(もし
くはバケット21の基部)には図13に示す垂直タッチ
センサ(ストレインゲージが貼付されたもので、防水加
工されている)23を取り付け、バケット21が垂直方
向に抵抗を受けた時にアーム20に作用する圧縮力によ
り、垂直タッチセンサ23に歪みを生ずることによりバ
ケット21に作用する垂直方向の力を感知することを可
能としている。本実施形態で用いられている水平タッチ
センサ22及び垂直タッチセンサ23は公知のもので構
わない。これらに関する力感情報伝達の接続模式図、配
線図、貼付方法の一例について、水平タッチセンサ22
に関しては図14に、垂直タッチセンサ23に関しては
図15にそれぞれ示す。また、図16に示すように、こ
の情報を情報伝送装置36を介して陸上の遠隔操作室3
2内に設けた遠隔表示画面34に表示すれば、水中バッ
クホウ1のバケット21が海底地盤に接触したのかどう
かの判断が可能となるため、遠隔による作業性を飛躍的
に向上させることができる。またバケット21を垂直方
向に降ろした時に海底地盤面にこのバケット21が当た
れば垂直タッチセンサ23が感知する。この場合、GP
S装置(GPSアンテナ8、GPSテレメータアンテナ
9)及び音響型測位用受信機11、音響型測位用発信機
12が得る情報と組み合わせることにより接触海底地盤
面の位置(X,Y)、高さ(Z)が検出できる。したが
って、施工前後においてバケット21を等間隔で横移動
させることにより接触海底地盤面の凹凸状況が把握で
き、陸上の遠隔操作室32内に設けた遠隔表示画面34
にグラフィック表示すれば、濁水中においても精密な海
底地形状況・位置を目で見て把握しながら作業すること
が可能となり、施工精度の向上と施工能率の向上が図れ
る。また、施工の出来形を迅速に処理できる。さらに、
海底地盤状況を把握するための高価なマルチビームソナ
ー等の機器設備が不要となるため、設備の簡素化とコス
トの低減を図れる。
【0052】ここで、施工の出来形を迅速に処理するこ
とについて詳しく説明しておく。海底地形を把握するの
に、現状において、通常の音響測深機では1回に1点し
か測深できないがマルチビームソナーならば1回に水深
の3倍の幅をいっきに測深できる。したがって短時間に
海底地形を把握するにはマルチビームソナーしかない。
ところがこの場合、1回に多くの情報を取り込むため、
短時間といっても処理に時間がかかりリアルタイムとは
云えず施工状況を即時に把握することは困難である。こ
れに対し、本実施形態ではタッチセンサ(あるいは第4
の実施形態で説明するマスタースレーブ式1本レバー操
作装置24)等により触覚機能が得られるため、施工状
況は即時に刻々と把握でき、このデータをつなげていけ
ばリアルタイムに出来形(施工の仕上がり状態)が得ら
れ、平面図、断面図も即時に描くことができる。通常施
工区域は広いが、施工しているのは水中バックホウ1の
バケット21の位置のみなので、この情報があれば十分
といえる。また、マルチビームソナーはソナー直下の精
度は比較的良い(施工に支障ない程度に良い)が、両サ
イドへ離れるにしたがい極端に悪くなるし、濁りがひど
いと音波の乱反射で測量不能とさえなるが、触覚機能を
使えば精度良く測量することができる。
【0053】続いて、本発明の第4の実施形態を示す。
【0054】ここでは、バイラテラル・マスタースレー
ブ式1本レバー操作装置24に水中バックホウ1のブー
ム19の旋回操作機構を付加し、旋回操作を可能とする
ことで操作性の向上を図っている(図17、図18参
照)。なお、ここでいうバイラテラル・マスタースレー
ブ式1本レバー操作装置24は本明細書では詳しく説明
しないが例えば特許第2824167号にかかる装置が
該当する。この特許2824167号にかかる装置に対
しては、例えばこの装置で現在使用されているブームの
真横スライド機能を無くして旋回操作機構を付加すると
いう手段を採りうる。なお、符号56はグリップ、57
はX回転軸、58,59はX減速歯車、60はXモー
タ、61はブラケット、62はY回転軸、63はY減速
歯車、64はYモータ、65はフレーム、66は跨ぎ
軸、67はφ減歯車、68はφモータ、69はφ回転
軸、70は台盤、71はZ回転軸、72はZ減速歯車、
73はZモータを示す。さらに、符号19aは第1ブー
ム、19bは第2ブーム、19cはオフセットブーム、
74はクローラ部、75は走行モータを示す。
【0055】ここでマスタースレーブ制御について説明
しておく。マスタースレーブ制御は、対象となるスレー
ブアーム(水中バックホウ1のブーム19、アーム2
0、バケット21等)を動かすための操作桿としてマス
ターアームを用意しておき、オペレーターがこのマスタ
ーアームを操作したときの動きにスレーブアームを忠実
に追従させ、これらスレーブアームの位置と姿勢を自由
自在に操作制御するというものである。バイラテラルと
は双方向という意味で、スレーブアームが受けた重量や
反力(接触感)をマスターアームに重さとして伝える制
御方式であり、スレーブアームが物に触っているときに
感じている力をマスターアームを通じてあたかも操作す
るオペレーターが触っているように感じることができ
る。なお、本明細書におけるバイラテラル・マスタース
レーブ式1本レバー操作装置24はこのマスターアーム
に相当し、1本のレバーにて水中バックホウ1のブーム
19、アーム20、バケット21の操作及び旋回操作が
行え、かつ上記のように力を感じるため触覚としての役
目を果たす。
【0056】また本実施形態では力のフィードバックデ
ータ(水平、垂直)をパソコンに取り込み、演算により
海底面の凹凸状況等の地形情報を遠隔表示画面34に表
示し、海底地形を事前に把握して遠隔操作による施工を
可能としている。本実施形態では、このバイラテラル・
マスタースレーブ式1本レバー操作装置24から側方に
突出する単一のコントロールレバー24aによって複合
的に駆動されるシリンダ48の内部の圧力を圧力検出器
で検出し(図19参照)、コントロールレバー24a側
と油圧ショベル(バックホウ)側との異なる関節構造間
の座標変換を行ってバイラテラル制御するようにしてい
るので、バケット21に加えられる外界からの反力が単
一のコントロールレバー24aを通して操作者にフィー
ドバックされ、しかもその反力が単一のコントロールレ
バー24aにおける4自由度の方向に作用するので、コ
ントロールレバー24aを通して操作者がバケット21
に作用する外界の力情報をその方向を含めて感じ取るこ
とが可能となっている。このため、バケット21に作用
する横方向、垂直方向作用力を感知することが可能であ
る。したがって、図20に示すように、この情報を情報
伝送装置36を介して陸上の遠隔操作室32に設けた例
えば施工管理システムモニタなどのような遠隔表示画面
34に表示すれば、水中バックホウ1のバケット21が
海底地盤に接触したかどうかの判断が可能となるため、
遠隔による作業性を飛躍的に向上させることができる。
またバケット21を垂直方向に降ろした時に海底地盤面
にバケット21が当たれば垂直方向に作用する力を感知
するため、GPS装置(GPSアンテナ8、GPSテレ
メータアンテナ9)及び音響型測位用受信機11、音響
型測位用発信機12によって得られる情報と組み合わせ
ることにより接触海底地盤面の位置(X,Y)、高さ
(Z)が検出できる。よって、施工前後においてバケッ
ト21を等間隔で横移動させることにより接触海底地盤
面の凹凸状況が把握でき、遠隔表示画面34にグラフィ
ック表示すれば、濁水中においても精密な海底地形状況
・位置を把握しながらの作業が可能となり、施工精度の
向上と施工能率の向上が図れる。また施工の出来形を迅
速に処理できる。さらに、海底地盤状況を把握するため
の高価なマルチビームソナー等の器機や設備が不要とな
るため、設備の簡素化とコストの低減を図れる。
【0057】続いて、本発明の第5の実施形態を示す。
【0058】ここでは、バイラテラル・マスタースレー
ブ式1本レバー操作装置24のコントロールレバー24
a、モータ(減速機を含む)、エンコーダや配線など、
運転席76を全て図21に示すように完全防水構造に改
良し、水中バックホウ1に装着している。この場合、操
作者は、水中バックホウ1の複雑な操作は不要であり、
アーム20等に自己の手の動きと同じ動作をさせること
ができるため、簡単な操作が可能となり熟練を必要とせ
ず水中バックホウ1を誰もが動かすことが可能となる。
【0059】続いて、本発明の第6の実施形態を示す。
【0060】図22に示すように、水中バックホウ1の
ブーム19、アーム20の側壁にそれぞれ防水加工した
角度センサ15a,15bを取り付け、さらにバケット
21に防水加工した角度センサ15cを取り付け、傾斜
角度と予め設計製作されたブーム19、アーム20のピ
ン間の距離とからバケット21の位置の算出を可能とし
ている。角度センサ15a〜15cとしては例えば公知
の傾斜計などが用いられる。ここでいうピンは、図22
では詳しく図示していないが例えば駆動軸などが該当す
る。
【0061】なお、上述の各実施形態は本発明の好適な
実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、上述した実施形態では水中施工の好適
例として深海域にて作業する場合について説明したが特
に海域に限られることはなく、例えば河口、湖沼、ダム
などにおいても適用可能であることはいうまでもない。
【0062】また、上述した実施形態では本発明を水中
バックホウ1に適用した形態を説明したが、水中バック
ホウ1は水中施工機械の一例に過ぎず、水中バックホウ
以外の水中施工機械たとえばモータスクレーパー、ロー
ダー、クローラドリルなどにおいても適用可能である。
また、上述した実施形態における水中バックホウ1のブ
ーム19、アーム20、バケット21等は、水中バック
ホウ以外の水中施工機械にあってはそれぞれ対応するパ
ーツに置き換わることはいうまでもない。
【0063】さらに、上述した実施形態では動力源とし
てエンジン(内燃機関)を用いていたがこれに代えて例
えば燃料電池のような他の動力源を用いることが可能で
ある。自動車等の分野で利用されている燃料電池は現時
点では水中施工機械の動力源として不十分であるが、今
後の開発が進み大容量と持久性とが実現されればこのよ
うな燃料電池を動力源として取り入れることが期待され
る。
【0064】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の遠隔操作型水中施工機械によると、陸上からの
双方向による遠隔操作を可能としているので、潜水士に
よらずとも水中施工機械を操作することが可能となる。
また、大深度下における無人・遠隔運転を実現できる。
したがって、危険な水中作業を回避して安全性の向上を
図ることができるし、潜水士が水中施工機械を直接操作
する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
【0065】しかも、水中施工機械の動力源であるエン
ジンの少なくとも吸気管を可撓管とし、浮力材を装着し
て水中に浮遊させているので、管路の重量を無くし、機
体の重心位置上昇を防止し、管路に作用する波圧抵抗・
潮流抵抗の影響を無くし、水中施工機械本体へ作用する
余計な力を軽減できる。これにより、水中施工機械を強
度上・構造上安定させることができ、かつ転倒等の危険
状態を回避できることから、エンジンの吸気管、さらに
は排気管や燃料油補給にともなう管路の延長が可能とな
り、水中施工機械の水中作業深度の増大が図れる。この
ため、大深度下においても水上からの動力源の供給を必
要とせずに無索状態による運転が可能となる。また、無
索状態での運転が可能となるため、有索状態で必要とし
たクレーン船等の支援船の常駐が不要となり、工事費全
体のコスト低減に寄与できる。
【0066】また、請求項2記載の遠隔操作型水中施工
機械によると、水中施工機械を無人・無索化し、陸上か
らの双方向による遠隔操作を可能としているので、特殊
な職域である潜水士によらず誰もが水中施工機械を遠隔
操作し、大深度下における無人・遠隔運転を実現でき、
潜水病と言う危険な水中作業を回避し安全性の格段の向
上が図れ、海中工事の飛躍的な進歩を実現することがで
きる。また、潜水士が水中施工機械を直接操作する場合
に比べてコスト低減を図ることができる。加えて、燃料
油補給は水上から行えるため、毎回水中施工機械を水上
へ引き揚げることなく長期間にわたる作業が行え、作業
性の向上、作業効率の向上と引き揚げ作業にともなう危
険性を回避でき更なる安全性の向上が図れる。さらに、
潜水士が水中施工機械を直接操作する場合には、水深に
応じた減圧時間が必要であり、水深が深くなると1日に
作業できる時間は僅かとなるが、遠隔操作により時間的
制約を受けずに施工が可能となる。
【0067】請求項3記載の遠隔操作型水中施工機械に
よると、水中施工機械を無人・無索化し、陸上からの双
方向による遠隔操作を可能としているので、潜水士によ
らず誰もが水中施工機械を遠隔操作し、大深度下におけ
る無人・遠隔運転を実現でき、危険な水中作業を回避し
安全性の向上が図れる。また、潜水士が水中施工機械を
直接操作する場合に比べてコスト低減を図ることができ
る。
【0068】しかも、水中施工機械には昇降式マスト装
置が設けられ、このマスト装置の上部にGPSアンテナ
が設けられているので、音響型測位用受信機等を用いな
くてもGPSアンテナの位置を検出できれば自動的に水
中施工機械の位置を求めることができる。したがって、
GPSアンテナに対する水中施工機械の相対位置を求め
る装置を設けなくて済む。
【0069】また、請求項4記載の遠隔操作型水中施工
機械によると、水中施工機械本体のブーム及びアームの
基部に水平タッチセンサ及び垂直タッチセンサを取り付
けることにより、水中施工機械のバケットが海底地盤に
接触したのかどうかの判断が可能となるため、遠隔によ
る作業性を飛躍的に向上させることができる。また、垂
直方向に降ろしたバケットが海底地盤面に当たれば垂直
タッチセンサが感知するため、接触海底地盤面を検出可
能である。したがって、施工前後においてバケット位置
を等間隔で横移動させることにより接触海底地盤面の凹
凸状況が詳細に把握でき、遠隔操作室内に設けた施工管
理システムモニタにグラフィック表示すれぱ、濁水中に
おいても精密な海底地形状況・位置をモニタで把握しな
がら作業することが可能となり、施工精度の向上と施工
能率の向上が図れる。また施工の出来形を迅速に処理で
きる。さらに、水平タッチセンサ及び垂直タッチセンサ
はストレインゲージを組み合わせた簡素なシステムとす
れば安価であり、海底地盤状況を把握すための高価なマ
ルチビームソナー等の器機や設備が不要となるため、設
備の簡素化とコストの低減を図れる。
【0070】さらに請求項5記載の遠隔操作型水中施工
機械によると、バイラテラル・マスタースレーブ式1本
レバー操作装置を利用して遠隔操作を行うことにより、
コントロールレバーを通して操作者がバケットに作用す
る外界の力情報をその方向を含めて感じ取ることが可能
となっているため、バケットに作用する横方向、垂直方
向作用力を感知することが可能となる。したがって、こ
の情報を情報伝送装置を介して遠隔操作室内に設けた施
工管理システムモニタに表示すれば、水中施工機械のバ
ケットが海底地盤に接触したのかどうかの判断が可能と
なるため、遠隔による作業性を飛躍的に向上させること
ができる。またバケットを垂直方向に降ろした時に海底
地盤面にバケットが当たれば垂直方向作用力を感知する
ため、接触海底地盤面の位置(X,Y)、高さ(Z)が
検出できる。よって、施工前後においてバケット位置を
等間隔で横移動させることにより接触海底地盤面の凹凸
状況が把握でき、陸上の施工管理室内に設けた施工管理
システムモニタにグラフィック表示すれぱ、濁水中にお
いても精密な海底地形状況・位置をモニタで把握しなが
ら作業することが可能となり、施工精度の向上と施工能
率の向上が図れる。また施工の出来形を迅速に処理でき
る。
【0071】請求項6記載の遠隔操作型水中施工機械に
よると、バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバー
操作装置を完全防水構造に改良して水中施工機械に装着
することにより複雑な操作が不要となり、操作者は自己
の手の動きと同じ動作をさせることができるため、簡単
な操作が可能となり熟練を必要とせず、水中施工機械を
特殊な操作訓練を受けた潜水士によらず、一般の潜水士
もしくはオペレータが動かすことが可能となる。したが
って、水中施工機械に専任の潜水士が付いて回ることな
く、いつでもどこへでも水中施工機械のみ運搬すれば現
地の一般の潜水士もしくはオペレータが動かせば足り、
経費の節減と効率向上が可能となる。また、複雑な操作
を必要としないため誤操作を回避でき、安全性の向上に
寄与できる。
【0072】さらに、請求項7記載の遠隔操作型水中施
工機械によると、ブーム・アームの側壁にそれぞれ防水
加工した市販品の角度センサを取り付けるだけで済むた
め、取り付け等の作業が容易で水中施工を簡単に行うこ
とができる。また、他への転用や取り替えも簡単に行え
る。また、水中施工機械の寸法に合わせた特注品を製作
する必要はなく、市販品の防水改造で済むため安価であ
り、コスト削減が図れる。加えて、特注品でないため構
造は至って簡単であり、メンテナンス管理も容易であ
る。
【0073】請求項8記載の遠隔操作型水中施工機械に
よると、燃料電池を動力源として動作可能であるから従
来のようなエンジン(内燃機関)が不要である。したが
って、例えば吸排気管や燃料油補給管などエンジンに必
要な付随設備を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図で、無人・無索の
遠隔操作型水中バックホウによる深海域における水中施
工の概要を示すものである。
【図2】可撓管の構造例を示す断面図である。
【図3】(A)可撓管において断熱範囲を設ける場合の
一例を示す図、(B)機関室に接続される可撓管の接続
例を示す概略図である。
【図4】可撓管の水中バックホウ側出口の周辺における
構成例を示す図である。
【図5】フローターの構成例を示す図である。
【図6】フローターの全体図とその防水型管・ケーブル
着脱装置の拡大図である。
【図7】水中バックホウを降下させるときの様子を示す
図である。
【図8】水中バックホウの降下中の様子を示す図であ
る。
【図9】水中バックホウを再降下させ、着底させたとき
の様子を示す図である。
【図10】水中バックホウの着底後、フローターを吊り
海上に浮遊させたときの様子を示す図である。
【図11】水中で作業を行っている水中バックホウに対
し燃料油補給船により燃料油を補給するときの様子を示
す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態における遠隔操作型
水中バックホウを示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態を示す図で、水平タ
ッチセンサ及び垂直タッチセンサが設けられた水中バッ
クホウの一例を表す。
【図14】水平タッチセンサの力感情報伝達例を示す
(A)接続模式図と(B)配線図、及び水平タッチセン
サの貼付例を示すアームの(C)左側面図、(D)断面
図、(E)右側面図である。
【図15】垂直タッチセンサの力感情報伝達例を示す
(A)接続模式図と(B)配線図、及び(C)垂直タッ
チセンサの貼付例を示す拡大図である。
【図16】力感情報を伝達する水中バックホウ等を示す
図である。
【図17】本発明の第4の実施形態を示す図で、バイラ
テラル・マスタースレーブ式1本レバー操作装置の外観
を示す斜視図である。
【図18】バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバ
ー操作装置を備えた水中バックホウの一例を示す斜視図
である。
【図19】バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバ
ー操作装置による操作の概念図である。
【図20】バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバ
ー操作装置を用いた遠隔操作時の力感情報伝達の模式を
示す図である。
【図21】本発明の第5の実施形態を示す図で、バイラ
テラル・マスタースレーブ式1本レバー操作装置が防水
加工された水中バックホウの概要を示す図である。
【図22】本発明の第6の実施形態を示す図で、角度セ
ンサが取り付けられた水中バックホウの一例を示す図で
ある。
【図23】機関室におけるラジエータ、冷却管および冷
却戻り管の別の接続形態を示す概略図である。
【図24】機関室におけるラジエータ、冷却管および冷
却戻り管のさらに別の接続形態を示す概略図である。
【図25】機関室におけるラジエータ、冷却管および冷
却戻り管のさらに別の接続形態を示す概略図である。
【図26】従来の有人・有索・直接操作式の水中バック
ホウを示す図である。
【図27】従来の無人・有索・遠隔操作式の水中バック
ホウを示す図である。
【図28】従来の有人・有索・直接操作式の水中バック
ホウにおける2本操作レバーの概要を示す図である。
【符号の説明】
1 水中バックホウ(水中施工機械) 2 可撓管 3 浮力材 6 吸排気ファーナー 7 フローター 8 GPSアンテナ 9 GPSテレメータアンテナ 10 遠隔操作・情報伝送アンテナ 11 音響型測位用受信機 12 音響型測位用発信機 13 防水型1本レバー操作装置 15 角度センサ 16 センサ類 17 遠隔操作室 18 昇降式マスト装置 19 ブーム 20 アーム 21 バケット 22 水平タッチセンサ 23 垂直タッチセンサ 24 バイラテラル・マスタースレーブ式1本レバー操
作装置 25 機関冷却吸気管(吸気管) 26 機関冷却排気管 27 機関排気管 28 燃料油補給管 28a (燃料油補給管の)補給口 29 燃料タンク排気管 30 双方向通信伝送ケーブル 33 遠隔操作卓 34 遠隔表示画面 35 GPS基準局 36 情報伝送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 5/14 G01S 5/14 Fターム(参考) 2D003 AA01 BA04 BA06 BB09 CA02 DB01 DB04 DB05 EA01 FA01 2D015 HA03 HB01 HB05 5J062 BB08 CC07 GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中施工機械のエンジンの少なくとも吸
    気管を水面上まで延びる可撓管とすると共に、前記水中
    施工機械に対し情報伝送し遠隔操作するための双方向通
    信伝送ケーブルをこの可撓管に一体化し、さらに該可撓
    管を浮遊させるための浮力材を備えていることを特徴と
    する遠隔操作型水中施工機械。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの機関冷却管、機関排気
    管、燃料油補給管及び燃料タンク排気管を内蔵する前記
    可撓管と、前記可撓管の吸排気口及び燃料油補給管の補
    給口を備える吸排気ファーナーと、該吸排気ファーナー
    と一体のフローターと、該フローターに設置されたGP
    Sアンテナ及びGPS補正情報を取得するGPSテレメ
    ータアンテナと、このフローターに設置された遠隔操作
    ・情報伝送アンテナと、前記水中施工機械に設置された
    音響型測位用発信機と、前記フローターに設置されこの
    音響型測位用発信機からの信号を受信する音響型測位用
    受信機と、前記水中施工機械に設置された防水型1本レ
    バー操作装置と、前記水中施工機械のブームおよびアー
    ムの角度を検出する角度センサと、前記水中施工機械本
    体に取り付けられたセンサ類とを備え、陸上あるいは水
    上に設置された遠隔操作桿、遠隔表示画面、GPS基準
    局及び情報伝送装置からなる遠隔操作手段によって遠隔
    操作されることを特徴とする請求項1記載の遠隔操作型
    水中施工機械。
  3. 【請求項3】 前記可撓管の吸気口あるいは吸排気口及
    び燃料油補給管の補給口を備える吸排気ファーナーと、
    該吸排気ファーナーと一体のフローターと、該フロータ
    ーに設置されたGPSアンテナ、GPS補正情報を取得
    するGPSテレメータアンテナ及び遠隔操作・情報伝送
    アンテナと、前記水中施工機械に設置された防水型1本
    レバー操作装置と、前記水中施工機械のアームおよびブ
    ームの角度を検出する角度センサと、前記水中施工機械
    に取り付けられたセンサ類と、前記GPSアンテナ、G
    PSテレメータアンテナ及び遠隔操作・情報伝送アンテ
    ナを支持する昇降式マスト装置とを備え、陸上あるいは
    水上に設置された遠隔操作桿、遠隔表示画面、GPS基
    準局及び情報伝送装置からなる遠隔操作手段によって遠
    隔操作されることを特徴とする請求項1記載の遠隔操作
    型水中施工機械。
  4. 【請求項4】 水中施工機械のブームの基部にバケット
    の水平方向反力を検知できるように取り付けられた水平
    タッチセンサと、この水中施工機械のアームの基部に前
    記バケットの垂直方向反力を検知できるように取り付け
    られた垂直タッチセンサと、前記水中施工機械の上方水
    面に浮遊するフローターに取り付けられたGPSアンテ
    ナと、このフローター及び前記水中施工機械に取り付け
    られた音響測位用送受信機とにより、前記フローターの
    絶対位置が検知され、このフローターに対する前記水中
    施工機械の相対位置が検知され、前記バケットの水平方
    向反力と垂直方向反力の情報を統合してこのバケットの
    位置における地盤面のX,Y,Z座標からなる3次元情
    報が求められ、遠隔操作手段に設置されたモニタの遠隔
    操作画面上にリアルタイムに表示された3次元情報を基
    に施工前後の地盤の状況が3次元表示され、さらに力感
    表示サインが表示され、この遠隔操作画面の内容を確認
    しながら操作されることを特徴とする遠隔操作型水中施
    工機械。
  5. 【請求項5】 バイラテラル・マスタースレーブ式1本
    レバー操作装置により水中施工機械のバケットの水平方
    向反力及び垂直方向反力が検知されるとともに、前記水
    中施工機械の上方水面に浮遊するフローターに取り付け
    られたGPSアンテナと、このフローター及び前記水中
    施工機械に取り付けられた音響測位用送受信機とを利用
    して前記フローターに対する前記水中施工機械の相対位
    置が検知され、このバケットの位置における地盤面の
    X,Y,Z座標からなる3次元情報が求められ、遠隔操
    作手段に設置されたモニタの遠隔操作画面上にリアルタ
    イムに表示された3次元情報を基に施工前後の地盤の状
    況が3次元表示され、さらに力感表示サインが表示さ
    れ、この遠隔操作画面の内容を確認しながら操作される
    ことを特徴とする遠隔操作型水中施工機械。
  6. 【請求項6】 前記バイラテラル・マスタースレーブ式
    1本レバー操作装置が防水化されて水中施工機械本体に
    装着され、このバイラテラル・マスタースレーブ式1本
    レバー操作装置を用いて水中での施工が行われることを
    特徴とする請求項5記載の遠隔操作型水中施工機械。
  7. 【請求項7】 前記ブーム、アーム及びバケットに防水
    加工を施した角度センサがそれぞれ取り付けられ、これ
    ら角度センサから得られる角度と前記ブーム、アーム及
    びバケットの各ピン間の距離とが演算され、前記ブーム
    基部のピン位置からバケット位置までの長さが算出され
    て水中施工することを特徴とする請求項4から6のいず
    れかに記載の遠隔操作型水中施工機械。
  8. 【請求項8】 動力源として燃料電池が用いられている
    ことを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の遠
    隔操作型水中施工機械。
JP2002097462A 2002-03-29 2002-03-29 遠隔操作型水中施工機械 Expired - Fee Related JP4001328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097462A JP4001328B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 遠隔操作型水中施工機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097462A JP4001328B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 遠隔操作型水中施工機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003293388A true JP2003293388A (ja) 2003-10-15
JP4001328B2 JP4001328B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=29239956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002097462A Expired - Fee Related JP4001328B2 (ja) 2002-03-29 2002-03-29 遠隔操作型水中施工機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4001328B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214236A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の計測表示機構
JP2007247218A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Toa Harbor Works Co Ltd 水中削岩装置および水中削岩方法
JP2010051961A (ja) * 2009-11-30 2010-03-11 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 液中作業装置及び液中作業方法
KR101488836B1 (ko) * 2010-09-16 2015-02-03 보벤 프로퍼티즈 게엠베하 매그너스 로터 및 힘 측정 장치를 포함한 선박
JP3197633U (ja) * 2015-03-09 2015-05-28 青木あすなろ建設株式会社 水陸両用建設機械の施工支援システム
JPWO2015155845A1 (ja) * 2014-04-09 2017-04-13 株式会社日立製作所 作業機械の遠隔操縦システム
KR101755383B1 (ko) 2017-03-31 2017-07-11 (주)희송지오텍 수중 고르기 장비의 버킷을 이용한 지형 인식 장치 및 방법
JP2017159761A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 東亜建設工業株式会社 水中位置測位装置および方法
CN109457748A (zh) * 2018-12-28 2019-03-12 江苏徐工工程机械研究院有限公司 一种双轮铣槽机
KR20190064560A (ko) * 2019-06-03 2019-06-10 조주현 정밀 무선 측위 탐지 모듈 및 이에 의한 무선 붐 길이 탐지 장치
JP2019105135A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 石井 昭良 水底作業用浮体型水中構造物
WO2020095830A1 (ja) * 2018-11-07 2020-05-14 コベルコ建機株式会社 建設機械の遠隔操作装置
KR20200079798A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 김원태 타원형 회전구조를 이루며 수중의 수초나 오니퇴적물을 제거하는 수중 오니퇴적물 제거장치 및 이를 이용한 수중 오니퇴적물 제거방법
CN111392008A (zh) * 2020-05-09 2020-07-10 魏元梅 一种水下环境检测装置
CN115848568A (zh) * 2022-12-13 2023-03-28 瑞港(天津)工程技术有限公司 一种自沉自浮水下整平器

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214236A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の計測表示機構
JP2007247218A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Toa Harbor Works Co Ltd 水中削岩装置および水中削岩方法
JP2010051961A (ja) * 2009-11-30 2010-03-11 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 液中作業装置及び液中作業方法
US10156486B2 (en) 2010-09-16 2018-12-18 Wobben Properties Gmbh Ship comprising a Magnus rotor and force-measuring device
KR101488836B1 (ko) * 2010-09-16 2015-02-03 보벤 프로퍼티즈 게엠베하 매그너스 로터 및 힘 측정 장치를 포함한 선박
JPWO2015155845A1 (ja) * 2014-04-09 2017-04-13 株式会社日立製作所 作業機械の遠隔操縦システム
JP3197633U (ja) * 2015-03-09 2015-05-28 青木あすなろ建設株式会社 水陸両用建設機械の施工支援システム
JP2017159761A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 東亜建設工業株式会社 水中位置測位装置および方法
KR101755383B1 (ko) 2017-03-31 2017-07-11 (주)희송지오텍 수중 고르기 장비의 버킷을 이용한 지형 인식 장치 및 방법
JP2019105135A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 石井 昭良 水底作業用浮体型水中構造物
US11486116B2 (en) 2018-11-07 2022-11-01 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Remote operation device for construction machine
JP7151392B2 (ja) 2018-11-07 2022-10-12 コベルコ建機株式会社 建設機械の遠隔操作装置
JP2020077173A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 コベルコ建機株式会社 建設機械の遠隔操作装置
WO2020095830A1 (ja) * 2018-11-07 2020-05-14 コベルコ建機株式会社 建設機械の遠隔操作装置
KR20200079798A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 김원태 타원형 회전구조를 이루며 수중의 수초나 오니퇴적물을 제거하는 수중 오니퇴적물 제거장치 및 이를 이용한 수중 오니퇴적물 제거방법
KR102207358B1 (ko) 2018-12-26 2021-01-22 김원태 타원형 회전구조를 이루며 수중의 수초나 오니퇴적물을 제거하는 수중 오니퇴적물 제거장치 및 이를 이용한 수중 오니퇴적물 제거방법
CN109457748A (zh) * 2018-12-28 2019-03-12 江苏徐工工程机械研究院有限公司 一种双轮铣槽机
CN109457748B (zh) * 2018-12-28 2023-09-05 江苏徐工工程机械研究院有限公司 一种双轮铣槽机
KR102054107B1 (ko) * 2019-06-03 2019-12-09 조주현 정밀 무선 측위 탐지 모듈 및 이에 의한 무선 붐 길이 탐지 장치
KR20190064560A (ko) * 2019-06-03 2019-06-10 조주현 정밀 무선 측위 탐지 모듈 및 이에 의한 무선 붐 길이 탐지 장치
CN111392008A (zh) * 2020-05-09 2020-07-10 魏元梅 一种水下环境检测装置
CN115848568A (zh) * 2022-12-13 2023-03-28 瑞港(天津)工程技术有限公司 一种自沉自浮水下整平器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4001328B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4001328B2 (ja) 遠隔操作型水中施工機械
CN104267643B (zh) 水下机器人目标定位识别系统
CN203786566U (zh) 一种海底电缆检修水下机器人系统
CN111942550B (zh) 一种海域水合物开采环境立体化移动监测系统
JP2015505278A (ja) 歩行と遊泳の複合移動機能を有する多関節海底ロボット及びこれを用いた海底探査システム
CN105159320A (zh) 适用于复杂水域的水下目标探测平台系统及其使用方法
JP2011007038A (ja) 3次元ソナーによる施工管理方法とその施工管理装置
EP2201183B1 (en) A system and method for optimizing dredging
JP3242017U (ja) 海底ケーブル敷設装置
JP4960402B2 (ja) グラブ浚渫船による浚渫方法
CN109025824A (zh) 一种铁甲蟹海底勘钻探机器人
JP5780218B2 (ja) 水中施工装置とその施工方法
CN108570990A (zh) 浅水海底缆线石块精确填埋设备及方法
JPH07231528A (ja) 海底ケーブル敷設機
CN109208686A (zh) 一种用于自航耙吸式挖泥船的浚测一体化水深测量系统
JP4883494B2 (ja) 水底の危険物回収装置とその回収方法
CN107620341B (zh) 一种用于绞吸式挖泥船的浚测一体化水深测量系统
Hirabayashi et al. Experiment on teleoperation of underwater backhoe with haptic information
CN217597104U (zh) 一种水下三维多功能施工作业机器人
EP1811127A1 (en) Method of mining the sea bed
JP3743686B2 (ja) 水中ロボットの位置確認装置及び該装置を用いた気体供給装置
JP2007308904A (ja) グラブバケット式浚渫船とこれを用いた浚渫方法
CN105926629B (zh) 水下基床抛石整平船
JP2958419B2 (ja) 水中作業機および水中作業方法
CN209878352U (zh) 一种防倒可移动海底大视野观测取样设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4001328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees