JP2003293255A - ニードルパンチ不織布 - Google Patents

ニードルパンチ不織布

Info

Publication number
JP2003293255A
JP2003293255A JP2002221100A JP2002221100A JP2003293255A JP 2003293255 A JP2003293255 A JP 2003293255A JP 2002221100 A JP2002221100 A JP 2002221100A JP 2002221100 A JP2002221100 A JP 2002221100A JP 2003293255 A JP2003293255 A JP 2003293255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
needle
punched nonwoven
fabric
patch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002221100A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yanai
谷内  孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2002221100A priority Critical patent/JP2003293255A/ja
Publication of JP2003293255A publication Critical patent/JP2003293255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟性に優れ、かつクッション性に優れた不織
布を提供する。 【解決手段】(1) 短繊維で構成されたニードルパンチ不
織布において、前記短繊維として、0.05〜0.4
(dl/g)の固有粘度差を有する2種類のポリトリメ
チレンテレフタレートを互いにサイドバイサイド型に複
合した潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を含有させたこ
とを特徴とするニードルパンチ不織布。(2)前記ニード
ルパンチ不織布の圧縮回復率が80%以上であることを
特徴とするニードルパンチ不織布。(3) 前記ニードルパ
ンチ不織布からなる貼布剤用基布およびこれを用いた貼
布剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニードルパンチ不織
布に関し、さらに詳しくは柔軟性およびクッション性に
優れた、特にカーペットに好適なニードルパンチ不織布
ならびにこれを用いた貼布剤用基布および貼布剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平11−335954号公報には、
ポリトリメチレンテレフタレート短繊維でニードルパン
チ不織布を構成した柔軟性に優れた人工皮革用の不織布
が提案されている。しかし、上記ニードルパンチ不織布
を、その主用途である住宅用カーペットや、トランクマ
ット、ドアトリム、カーマット等の自動車用カーペット
等に適用した場合にクッション性が充分でないという問
題があった。また人体の膝や肘などの屈伸運動を行う部
分の傷口等に対して、その保護や治療等を目的として不
織布等からなる貼布剤またはこれに薬剤等を塗布した貼
布剤が使用されている。しかし、従来の貼布剤では、不
織布等の柔軟性やクッション性が不足していたため、屈
伸運動に伴って擦れや、つっぱり感等が生じ、また人体
から貼布剤が剥がれやすく、十分な保護効果や治療効果
が得られないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解決し、柔軟性に優れ、かつクッシ
ョン性に優れたニードルパンチ不織布ならびにこれを用
いた貼布剤用基布および貼布剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み、鋭意検討の結果、不織布を構成する短繊維として
特定の潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を用いることに
より上記課題が達成されることを見いだし、本発明に到
達したものである。上記課題を達成するために本願で特
許請求される発明は以下の通りである。 (1)短繊維で構成されたニードルパンチ不織布におい
て、前記短繊維として、0.05〜0.4(dl/g)
の固有粘度差を有する2種類のポリトリメチレンテレフ
タレートを互いにサイドバイサイド型に複合した潜在捲
縮発現性ポリエステル繊維を含有させたことを特徴とす
るニードルパンチ不織布。 (2)前記ニードルパンチ不織布の圧縮回復率が80%
以上であることを特徴とする(1)に記載のニードルパ
ンチ不織布。 (3)(1)または(2)に記載のニードルパンチ不織
布からなる貼布剤用基布。 (4)(3)に記載の貼布剤用基布を用いた貼布剤。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる潜在捲縮発現
性ポリエステル繊維は、熱処理によって捲縮を発現する
ものであり、固有粘度差の異なる2種類のポリトリメチ
レンテレフタレートを互いにサイドバイサイド型に複合
して得ることができる。2種類のポリトリメチレンテレ
フタレートの複合比は、重量比で70/30〜30/7
0が好ましく、より好ましくは60/40〜40/60
の範囲である。サイドバイサイド型の接合面の形状には
特に限定されず、例えば直線または曲線形状とすること
ができる。また単糸繊度には特に限定はないが、0.5
〜50dtexが好ましく、より好ましくは1〜45d
texである。
【0006】本発明において、2種類のポリトリメチレ
ンテレフタレートの固有粘度差は0.05〜0.4(d
l/g)であることが必要であり、好ましく0.1〜
0.35(dl/g)、より好ましくは0.15〜0.
35(dl/g)である。例えば、高粘度側の固有粘度
を0.7〜1.3(dl/g)の範囲から選択した場合
には、低粘度側の固有粘度は0.5〜1.1(dl/
g)の範囲から選択するのが好ましい。なお、低粘度側
の固有粘度は0.8(dl/g)以上が好ましく、より
好ましくは0.85〜1.0(dl/g)、さらに好ま
しくは0.9〜1.0(dl/g)である。固有粘度差
が0.05未満では、優れた柔軟性およびクッション性
が得られず、0.4(dl/g)を超えると溶融紡糸性
が低下する。またサイドバイサイド型に複合された繊維
自体の固有粘度、すなわち平均固有粘度は、0.7〜
1.2(dl/g)が好ましく、0.8〜1.2(dl
/g)がより好ましい。特に0.85〜1.15(dl
/g)が好ましく、さらに0.9〜1.1(dl/g)
が好ましい。
【0007】本発明における固有粘度は、使用するポリ
マーではなく、紡糸されている糸の粘度をいう。この理
由は、ポリトリメチレンテレフタレート特有の欠点とし
てポリエチレンテレフタレート等と比較して熱分解が生
じ易く、高い固有粘度のポリマーを使用しても熱分解に
よって固有粘度が著しく低下し、複合マルチフィラメン
トにおいては両者の固有粘度差を大きく維持することが
困難なためである。ポリトリメチレンテレフタレート
は、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し
単位とするポリエステルであり、トリメチレンテレフタ
レート単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%
以上、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましく
は90モル%以上のものをいう。従って、第三成分とし
て他の酸成分および/またはグリコール成分の合計量
が、約50モル%以下、好ましくは30モル%以下、よ
り好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは10モ
ル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタ
レートを包含する。
【0008】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸またはその機能的誘導体と、トリメチレングリ
コールまたはその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、
適当な反応条件下に結合せしめることにより合成され
る。この合成過程において、適当な一種または二種以上
の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよい
し、また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以
外のポリエステル、ナイロンとポリトリメチレンテレフ
タレートを別個に合成した後、ブレンドしてもよい。ブ
レンドする際のポリトリメチレンテレフタレートの含有
率は50重量%以上であるのが好ましい。添加する第三
成分としては、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピ
ン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカル
ボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジ
ウムスルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロ
ヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコ
ール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼ
ン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカ
ルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカ
ルボン酸(P−オキシ安息香酸等)等が挙げられる。ま
た、1個または3個以上のエステル形成性官能基を有す
る化合物(安息香酸等またはグリセリン等)も重合体が
実質的に線状である範囲内で使用することができる。
【0009】さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等
の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線
吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。複合繊維の形態は、長さ方
向に均一なものや太細のあるものでもよく、断面におい
ても丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏
平(扁平度1.3〜4程度のもので、W型、I型、ブ−
メラン型、波型、串団子型、まゆ型、直方体型等があ
る)、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や
不定形なものでもよい。
【0010】本発明におけるニードルパンチ不織布は、
上記した潜在捲縮発現性ポリエステル短繊維を含有する
が、該潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の混率は、不織
布の柔軟性およびクッション性の点から30重量%以上
とするのが好ましく、より好ましくは50重量%以上、
さらには好ましくは70重量%である。また繊維長は3
〜150mmの範囲とするのが好ましく、より好ましく
は5〜100mm程度である。
【0011】上記ニードルパンチ不織布には、本発明の
目的を損なわない範囲、好ましくは70重量%以下、よ
り好ましくは50重量%以下の範囲で天然繊維、合成繊
維等の他の繊維、例えば、綿、羊毛、麻、絹等の天然繊
維、キュプラ、ビスコース、ポリノジック、精製セルロ
ース、アセテート、ポリエチレンテレフタレートやポリ
ブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系繊維、ナイロン6や66等の脂
肪族ポリアミド系繊維、ポリパラフェニレンテレフタラ
ミドやポリメタフェニレンイソフタラミド等の芳香族ポ
リアミド系繊維、アクリル、ポリエチレンやポリプロピ
レンのポリオレフィン等の各種人造繊維、さらにはこれ
らの共重合タイプや、同種または異種ポリマー使いの複
合繊維(サイドバイサイド型、偏芯鞘芯型等)を混用し
てもよい。また柔軟性を損なわない範囲でポリエステル
系やナイロン系のバインダー繊維を混用してもよく、さ
らに高収縮性ポリエステル短繊維を混用してもよい。
【0012】本発明におけるニードルパンチ不織布は、
例えば、上記潜在捲縮発現性ポリエステル短繊維を必要
に応じてカット前にクリンパーでクリンプを付与した
後、開綿し、カード機のドラムに装着された針布により
櫛けずることにより、短繊維を一定の方向に配列させて
ウェブを作製し、次いで、通常のニードルパンチ機によ
りこのウェブをニードルパンチングし、短繊維をウェブ
の厚さ方向に配列させながら交絡させることにより得る
ことができる。またニードルパンチ不織布には、潜在捲
縮発現性ポリエステル繊維の捲縮発現のために熱処理が
施される。熱処理は、短繊維にする前に行ってもよい
が、好ましくはウェブ作製後、またはニードルパンチン
グした後に行うのがよく、特に厚みを規制した状態で熱
処理することにより、所望の密度の緻密な不織布が得ら
れる。
【0013】熱処理は、熱風循環ドライヤー、熱風貫流
ドライヤー、サクションドラムドライヤー、フラットカ
レンダーロール、エンボスロール等のヒートロール等の
熱処理装置により行われる。ニードルパンチ不織布の厚
みや目付には特に制限はなく、用途に応じて適宜選定す
るのが好ましい。例えば、人工皮革用では厚み1〜3m
m、目付100〜200g/m2 が好ましく、カーペッ
ト用では厚み3〜15mm、目付200〜1000g/
2 の範囲内で選定すればよい。また貼布剤用基布とし
て用いる場合には、厚み0.5〜3mm、目付30〜2
00g/m2 とするのが好ましい。該貼布剤用基布を貼
布剤として用いる場合には、保護または治療する部分に
応じた大きさに裁断してそのままでまたは薬剤等を塗布
または含浸させて該当する部分に貼布して用いられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。な
お、実施例および比較例における評価は以下の方法によ
り測定した。 (1) 固有粘度[η](dl/g):次式に基づいて算出
した。 上記式中のηrは相対粘度として定義され、純度98%
以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリトリメ
チレンテレフタレート糸またはポリエチレンテレフタレ
ート糸の稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定
した上記溶媒の粘度で除した値である。またCはポリマ
ー濃度(g/100ml)である。なお、固有粘度の異
なるポリマーを用いた複合マルチフィラメントは、マル
チフィラメントを構成するそれぞれの固有粘度を測定す
ることは困難であるので、複合マルチフィラメントの紡
糸条件と同じ条件で2種類のポリマーをそれぞれ単独で
紡糸し、得られた糸を用いて測定した固有粘度を、複合
マルチフィラメントを構成する固有粘度とした。
【0015】(2) 柔軟度:JIS−L−1096 45
°カンチレバー法に準じて測定し、タテ方向(MD)と
ヨコ方向(CD)の平均値をとり、柔軟度とした。 (3) 圧縮回復率:JIS−K−6400の圧縮残留歪み
の測定方法に準じて測定し、厚み約25mmの試験片
を、常温下に25%圧縮して下記式により圧縮回復率を
算出した。なお、厚みが25mmに満たない場合は、試
験片を複数枚重ね合わせて約25mmになるようにして
測定した。 圧縮回復率(%)=(T1 /T0 )×100 T0 :初めの試験片の厚み(mm) T1 :試験後の厚み(mm) (4) 貼布剤の皮膚への追従性評価:不織布の片面にゴム
系粘着剤を塗布した縦10cm、横15cmの四角形の
貼布剤サンプルを作製した。このサンプルを、膝を伸ば
した状態で被験者に貼り付けた。被験者10人に膝の屈
伸運動を20開してもらい、つっぱり感、剥がれ状態を
評価した。
【0016】実施例1 固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレ
ートを比率1:1でサイドバイサイド型に押出した複合
フィラメント(固有粘度は高粘度側が[η]=0.9
0、低粘度側が[η]=0.70、丸断面、単糸繊度5
dtex)に、クリンプを付与した後、76mmの長さ
にカットした。次いで、固有粘度[η]=0.76の一
成分のポリトリメチレンテレフタレート短繊維A(丸断
面、単糸繊度5dtex、繊維長76mm)と、上記複
合フィラメントの短繊維Bとを、A/B=20/80の
比率で混綿した後、ローラーカードにて開繊してウェブ
を得た。得られたウェブの両面をニードルパンチ機によ
り36番針(バーブ付きニードル)にて500本/cm
2 の密度で打ち込み、ニードルパンチ不織布を得た。さ
らにこの不織布を熱風貫流ドライヤーに通して加熱処理
を施し、繊維の潜在捲縮を発現させ、厚み4.9mm、
目付520g/m2 の不織布を得た。得られた不織布の
物性は、柔軟度65mm、圧縮回復率93%であり、柔
軟性に優れ、かつクッション性に優れた不織布であっ
た。
【0017】実施例2 実施例1において、高粘度側の固有粘度が[η]=0.
88、低粘度側の固有粘度が[η]=0.7である複合
フィラメントを用いた以外は実施例1と同様にして不織
布を得た。得られた不織布の物性は、柔軟度63mm、
圧縮回復率91%であり、柔軟性に優れ、かつクッショ
ン性に優れた不織布であった。
【0018】実施例3 実施例1において、ポリトリメチレンテレフタレート短
繊維Aと複合フィラメント短繊維Bの混綿比率(A/
B)をそれぞれ80/20、70/30および50/5
0とした以外は実施例1と同様にして3種類の不織布を
得た。得られた3種類の不織布の柔軟度は63〜65m
mの範囲にあり、いずれも優れていたが、混綿比率が8
0/20である不織布では圧縮回復率が79%とやや劣
っていたが、混綿比率が70/30である不織布の圧縮
回復率は85%、混綿比率が50/50である不織布の
圧縮回復率は89%であり、クッション性に優れた不織
布であった。
【0019】比較例1 実施例1において、高粘度側の固有粘度が[η]=1.
40、低粘度側の固有粘度が[η]=0.72である複
合フィラメントを用いた以外は実施例1と同様にして不
織布を作製しようとしたが、紡口吐出の際に糸曲がりが
著しく、糸切れが多発し、安定に製造できなかった。
【0020】比較例2 実施例1において、固有粘度が[η]=0.76である
一成分のポリトリメチレンテレフタレート短繊維100
%を用いた以外は実施例1と同様にして不織布を作製し
た。得られた不織布の物性は、柔軟度67mmで、柔軟
性に優れていたが、圧縮回復率が65%であり、実施例
1対比でクッション性に劣る不織布であった。
【0021】比較例3 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート系複合
フィラメント(固有粘度の異なる二種類のポリエチレン
テレフタレートを比率1:1でサイドバイサイド型に押
出した複合フィラメントであり、固有粘度は高粘度側が
[η]=0.66、低粘度側が[η]=0.50)に変
化させた以外は、実施例1と同様に、不織布を作製し
た。この不織布の物性は、柔軟度78mmであり、実施
例1対比で柔軟性に劣り、また圧縮回復率も76%であ
り、クッション性にも劣る不織布であった。
【0022】実施例4 実施例1と同様にして厚み1mm、目付130g/m2
のニードルパンチ不織布を作製し、こを用いて貼布剤を
作製した。得られた貼布剤の皮膚への追従性は、被験者
10人中8人がつっぱり感を感じず、剥がれも全くなか
った。
【0023】
【発明の効果】本発明のニードルパンチ不織布は、特定
の潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を用いて得られるた
め、柔軟性およびクッション性に優れ、衣料用芯地、人
工皮革や合成皮革用不織布、さらに住宅用、電気用、ト
ランクマット、ドアトリム、カーマット等の自動車用カ
ーペットなどに好適に使用することができる。また貼布
剤用基布として用いても皮膚への追従性に優れた貼布剤
が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短繊維で構成されたニードルパンチ不織
    布において、前記短繊維として、0.05〜0.4(d
    l/g)の固有粘度差を有する2種類のポリトリメチレ
    ンテレフタレートを互いにサイドバイサイド型に複合し
    た潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を含有させたことを
    特徴とするニードルパンチ不織布。
  2. 【請求項2】 前記ニードルパンチ不織布の圧縮回復率
    が80%以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    ニードルパンチ不織布。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のニードルパン
    チ不織布からなる貼布剤用基布。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の貼布剤用基布を用いた
    貼布剤。
JP2002221100A 2002-02-04 2002-07-30 ニードルパンチ不織布 Pending JP2003293255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002221100A JP2003293255A (ja) 2002-02-04 2002-07-30 ニードルパンチ不織布

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026382 2002-02-04
JP2002-26382 2002-02-04
JP2002221100A JP2003293255A (ja) 2002-02-04 2002-07-30 ニードルパンチ不織布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003293255A true JP2003293255A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29253465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002221100A Pending JP2003293255A (ja) 2002-02-04 2002-07-30 ニードルパンチ不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003293255A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028564A1 (ja) 2007-08-31 2009-03-05 Kuraray Kuraflex Co., Ltd. 緩衝材用基材及びその用途
JP2011226248A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Japan Enviro Chemicals Ltd 防蟻構造および防蟻方法
WO2018124566A1 (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 코오롱인더스트리 주식회사 카펫 기포지용 부직포의 제조방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028564A1 (ja) 2007-08-31 2009-03-05 Kuraray Kuraflex Co., Ltd. 緩衝材用基材及びその用途
US9200390B2 (en) 2007-08-31 2015-12-01 Kuraray Co., Ltd. Buffer substrate and use thereof
JP2011226248A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Japan Enviro Chemicals Ltd 防蟻構造および防蟻方法
WO2018124566A1 (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 코오롱인더스트리 주식회사 카펫 기포지용 부직포의 제조방법
CN109563663A (zh) * 2016-12-27 2019-04-02 可隆工业株式会社 用于地毯泡沫背衬的无纺布的制造方法
CN109563663B (zh) * 2016-12-27 2021-08-24 可隆工业株式会社 用于地毯泡沫背衬的无纺布的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1852249A1 (en) Composite fabric material undergoing three-dimensional structure change upon water absorption and textile product
TW200301192A (en) High bulk composite sheets and method for preparing
EP3346034A1 (en) Fabric and fiber product
JP2006207053A (ja) 三層構造織編物および繊維製品
JP2003293255A (ja) ニードルパンチ不織布
JP2004162246A (ja) セルロース系繊維含有不織布
JP2003204983A (ja) 使い捨てカイロ
JP4821106B2 (ja) 詰め綿
JP2004232160A (ja) 不織布
JP2703294B2 (ja) ポリエステル複合繊維、該繊維を含有する不織布および該不織布の製造方法
JP2003286663A (ja) 人工皮革
JP2003138489A (ja) 伸縮性に優れた人工皮革及びその製造方法
JP4110800B2 (ja) タテ方向伸縮性に優れた人工皮革及びその製造方法
JP2003278068A (ja) ポリエステル長繊維スパンボンド不織布
JP4642275B2 (ja) 車輌用内装材
JP3304020B2 (ja) 複合バインダー繊維
JPH026864B2 (ja)
JP3998511B2 (ja) 合成皮革
JPH04343747A (ja) ソフトなポリエステル系不織布
JP2000328370A (ja) ポリエステル複合繊維および該繊維を含有する不織布
JPH07189101A (ja) 自動車用防音材料
JPH08325937A (ja) 疎水性熱融着複合繊維
JP2004218098A (ja) 立体構造丸編地
JP4108399B2 (ja) 貼布剤用基布及び貼布剤
JP2003239178A (ja) 人工皮革用基布及び人工皮革

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050714

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050714

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Effective date: 20070622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071211