JP2003292966A - 連続炭化装置及び炭化方法 - Google Patents

連続炭化装置及び炭化方法

Info

Publication number
JP2003292966A
JP2003292966A JP2002105027A JP2002105027A JP2003292966A JP 2003292966 A JP2003292966 A JP 2003292966A JP 2002105027 A JP2002105027 A JP 2002105027A JP 2002105027 A JP2002105027 A JP 2002105027A JP 2003292966 A JP2003292966 A JP 2003292966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonization
zone
tunnel furnace
furnace
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002105027A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Itatsu
雅春 板津
Koji Itatsu
孝治 板津
Hiroyuki Itatsu
博之 板津
Hitoshi Mishina
仁 三品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CYC KK
Original Assignee
CYC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CYC KK filed Critical CYC KK
Priority to JP2002105027A priority Critical patent/JP2003292966A/ja
Publication of JP2003292966A publication Critical patent/JP2003292966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】多量の被炭化物を、悪臭を発生させることなく
迅速かつ連続的に炭化処理できるという炭化効率に優れ
るとともに大幅な燃料削減ができてランニングコストの
低減が図れる炭化方法と、この方法を実施する連続炭化
装置を提供すること。 【解決手段】準備帯、予熱帯、炭化帯13、冷却帯、搬
出帯の順とする横長のトンネル炉10と、該トンネル炉
10から排出する排ガスを熱処理する再燃脱臭炉20を
含み構されており、トンネル炉10内に、被炭化物を収
容した炭化用収納ボックス30を載置した台車3の複数
を順次搬入して走行させ、トンネル炉10外に搬出する
までの間に、前記被炭化物の炭化処理工程のすべてを終
えるように構成された連続炭化装置と、この連続炭化装
置を使用した炭化方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥や食物残
さ、動物の糞尿や死体などを含む多種多彩な廃棄物を、
悪臭を発生させることなく迅速かつ連続的に炭化する炭
化方法と、この炭化方法を実施するための連続炭化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる炭化装置としては、例えば
乾燥炉にて所要の含水率となるまで予め乾燥した後、こ
の乾燥品を供給して乾留処理する単独型炭化装置があ
る。
【0003】一方、下水汚泥を炭化処理する装置として
は、乾燥炉における内壁面に複数の持上げ棧を配設した
回転筒内に含水率が約75〜85%の汚泥を供給し、回
転筒を回転させながら持上げ棧で汚泥を回転筒の底部側
から頂部側へ持上げた後に落下させる工程を繰返し、回
転筒に熱風発生炉から高温の乾燥用気体を供給すること
で汚泥を含水率が約50%以下となるまで乾燥すると共
に、回転筒の内部に配設した破砕翼を回転して汚泥を破
砕し、乾燥炉で得られた乾燥汚泥を炭化炉の回転筒に供
給し、この回転筒を回転しつつ加熱手段で加熱すること
で内部の乾燥汚泥を炭化するように構成されたいわゆる
ロータリー式の炭化処理装置が開示されている(特開平
11−37645号公報)。
【0004】また、同公報には、汚泥が供給される乾燥
炉と、この乾燥炉に高温の乾燥用気体を供給する熱風発
生炉と、前記乾燥炉で乾燥された乾燥汚泥が供給され、
この乾燥汚泥を加熱して炭化させる炭化炉とから構成さ
れた炭化装置において、前記乾燥炉は、前記汚泥が供給
される回転筒と、この回転筒の内壁面に配設された複数
の持上げ棧と、回転筒の内部に回転自在に配設された破
砕翼とを備え、前記熱風発生炉から回転筒に乾燥用気体
を供給しつつ回転筒および破砕翼を回転させることで汚
泥を乾燥すると共に破砕するよう構成されており、前記
炭化炉は、前記乾燥炉で乾燥された乾燥汚泥が供給され
る回転筒と、この回転筒の内部に供給された乾燥汚泥を
加熱する加熱手段とを備え、前記回転筒を回転させつつ
乾燥汚泥を加熱することで該乾燥汚泥を炭化するように
構成したロータリー式のものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記単
独型炭化装置にあっては、1回あたりに炭化処理できる
最大量が決まっているため、又、窯詰め作業に始まり、
炭化処理および冷却工程、そして、窯出し作業に終わる
一連の作業工程を、その都度実施する必要があるため、
その取扱操作には人手と熟練を要し、多量の被炭化物を
同時的に炭化処理することができないため、炭化量の調
製ができ難く、予想以上の多くの時間を要し生産効率が
上がらないという難点があり、さらに、エネルギーの無
駄が多く、炭化コストが特に高くなるという問題もあっ
た。
【0006】また、炭化物が大きな塊となる傾向があ
り、従来の炭化処理装置のみでは土壌改良剤として好適
に使用し得る粒度の炭化物が得られず、付帯設備として
破砕機が必要になるために設備コストが嵩む問題が指摘
されている。
【0007】その点、特開平11−37645号公報記
載の各ロータリー式の炭化処理装置は、炭化炉がロータ
リー式であるために粉砕機等による後工程での破砕を行
なう必要はないものの、被炭化物の材質、寸法形状、含
水率を一定にしておく必要があるとか、ロータリー内を
移動中に炭化物が破砕され過ぎて粉炭が多量にできると
か、被炭化物が大きいと炭化時間が長く必要となり短時
間で炭化し切れないとか、設備全体が大型化し大きな設
置スペースが必要となるとか、運転管理に高度の技術が
必要であるとともにメンテナンスが常時必要になるため
に専属のオペレーターが必要であるとか、少量炭化では
炭化コストが特に高くしかも製造量の調整ができない等
の難点がある。
【0008】本発明は係る実情に鑑みなされたものであ
って、その目的は、多量の被炭化物を、悪臭を発生させ
ることなく迅速かつ連続的に炭化処理できるという炭化
効率に優れた炭化方法と、この方法を実施するための連
続炭化装置を提供せんとするところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した手段は、請求項1の発明は、入口が
扉で閉ざされた準備帯に扉を介装して連続接続する予熱
帯、該予熱帯に連続し炉壁に燃焼バーナーを列設した炭
化帯、該炭化帯に連続し出口が扉で閉ざされた搬出帯に
扉を介装して連続接続する冷却帯の順とする横長のトン
ネル炉と、該トンネル炉から排出する排ガスを熱処理す
る再燃脱臭炉を含み構成された連続炭化装置であって、
前記トンネル炉内に、出入口を通ってトンネル炉外へ延
出するレールを敷設し、被炭化物を収容した炭化用収納
ボックスを載置した台車を前記レール上を走行させて前
記トンネル炉内に順次搬入させ、当該トンネル炉外に搬
出するまでの間に、前記被炭化物の炭化処理工程のすべ
てを終えるように構成されているものを、その要旨とす
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の連続
炭化装置において、前記炭化用収納ボックスが、上面に
開口を有するボックス本体と、中央部に乾留ガス排出孔
を有し前記開口に取着される蓋体とを具備しているもの
を、その要旨とする。
【0011】つぎに、請求項3の発明は、入口が扉で閉
ざされた準備帯に扉を介装して連続接続する予熱帯、該
予熱帯に連続し炉壁に燃焼バーナーを列設した炭化帯、
該炭化帯に連続し出口が扉で閉ざされた搬出帯に扉を介
装して連続接続する冷却帯の順とする横長のトンネル炉
内に、該トンネル炉の出入口を通って炉外へ延出するレ
ールを敷設し、該レール上を走行する台車の上面に、上
部に乾留ガス排出孔を有し内部に被炭化物を収容した炭
化用収納ボックスを載置し、この台車を前記トンネル炉
内に順次搬入し、当該トンネル炉外に搬出するまでの間
に、前記被炭化物の炭化処理工程のすべてを終わらせる
炭化方法を、その要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の炭化方法を実施す
るために使用する連続炭化装置につき、好適な実施の態
様を挙げ添付図面を参照しながら説明するが、これらは
その代表的なものを例示したに過ぎず、本発明がこれら
に限定されるものではない。
【0013】図1は、この炭化方法を実施するための連
続炭化装置100の全容を概略的に示す一部破断平面図
であり、図2は連続炭化装置100を構成するトンネル
炉の要部縦断面図である。
【0014】図において、本連続炭化装置100は、ト
ンネル炉10と、前記トンネル炉10から排出される排
ガスを熱処理する再燃脱臭炉20と、を含み構成されて
おり、上記レール1上で車輪を転動させながら移動する
台車3の上面に、被炭化物を収容した炭化用収納ボック
ス30を載置し、トンネル炉10内に順次搬入し当該ト
ンネル炉10外に搬出するまでの間に、一連の炭化工程
(予熱、炭化、冷却)のすべてを終わらせるようになっ
ている。トンネル炉10の炉壁と台車3間には、熱シー
ル手段(この連続炭化装置100ではサンドシール構造
体)5が備えてあり、外気と遮断されている。
【0015】トンネル炉10は、入口が扉11aで閉ざ
され台車1台分が収容できる準備帯11に扉12aを介
装して連続接続する予熱帯12、該予熱帯12に連続し
炉壁に燃焼バーナー16を列設した炭化帯13、該炭化
帯13に連続し出口が扉15aで閉ざされ台車1台分が
収容できる搬出帯15に、扉14aを介装して連続接続
する冷却帯14の順とする横長であり、出入口を通って
炉外へ延出するレール1が長手方向に敷設されている。
【0016】なお、被炭化物の含水率が高い例えば汚泥
(所謂「脱水ケーキ」)等の場合には、準備帯11と予熱
帯12の間に乾燥帯(図示しない)が設けてあると、乾
燥帯で所要の含水率まで乾燥でき、この乾燥汚泥を炭化
帯に供給して加熱処理することができる。本実施の態様
も本発明に属するものとするが、以下では、乾燥帯を有
していないトンネル炉10で説明する。
【0017】再燃脱臭装置20は前記トンネル炉10に
外装されており、その炉壁には再燃バーナー22が装備
されている。また、再燃脱臭炉20内には、耐熱性筒体
(外径25〜150mm、内径20〜100mm、長さ
50〜200mm)を互い違いに1〜6列に組み合わせ
てブロック状にした複数のハニカム蓄熱体が適宜間隔離
して内蔵されている(図示されていない)。耐熱性筒体
としては、耐熱ステンレス鋼製のものや、カーボランダ
ム、ムライト若しくはアルミナセラミックス製のものな
どが例示できる。
【0018】再燃脱臭装置20と上記予熱帯12(なら
びに炭化帯13)間は、排ガス供給路24にて連通され
ており、炭化帯13にて発生する燃焼排ガス(乾留ガス
を含む)は予熱帯12側から再燃脱臭装置20に供給し
て、燃焼排ガス(煤煙)中に含まれる悪臭物質、ダイオ
キシン類等の環境汚染物質や有害物質等を完全分解させ
た後に、煙道26から外部に放出させるようになってい
る。
【0019】台車3の上面には、左右方向に間隔を空け
て複数の支板が並列されており、隣り合う支板の間に複
数の棚板が差し渡されて、その上に炭化用収納ボックス
が載置される(図3)ようになっており、また、台車の
左右両端縁には、トンネル炉10床面のレール1の外側
に設けた溝の砂の中に差し込みされる袖板が下向きに形
成されており、両者にて所謂サンドシール構造体5を構
成するようになっている。また、台車3の前後両端部に
は、耐熱材料からなるシールブロック(図示しない)
が、前方及び後方に長く突き出して取り付けされている
とともに、台車3の左右後両端部にも耐熱材料からなる
シールブロックが前後方向に長く突き出して取り付けさ
れており、これにより、台車3の上面空間から、台車3
の下側の車輪とレール1を囲む空間に吹き込むのが防止
され、車輪やレール1が燃焼炎による高い温度に曝され
ることがないようになっている。
【0020】つぎに、本発明に係わる炭化用収納ボック
スについて説明する。
【0021】図4は、炭化用収納ボックス30の正面図
である。図5は同炭化用収納ボックス30を構成するボ
ックス本体31の縦断面図であり、図6は同収納ボック
ス30を構成する蓋体36の平面図、図7は図6のA−
A線に沿った縦断面図である。
【0022】図において、この炭化用収納ボックス30
は、上面が開口32を有し対向する側壁間に複数の中空
パイプ33aを水平方向に固着させた有底のボックス本
体31の開口32に、中央部に乾留ガス排出孔36aを
設けた蓋体36を、嵌合手段34を介して取着されたも
のであり、上述したように、その内部に被炭化物が収容
された状態で台車3上に据え置きされる(図3参照)。
【0023】嵌合手段34は、ボックス本体31開口3
2の外周端に形成した嵌合用のリング溝34aと、蓋体
36の外周端下方に設けたリブ34bとからなり、リブ
34bの先端部をリング溝34aに衝止させるようにな
っている。ただし、嵌合手段を限定するものではなく、
蓋体の外周端部に、下方に向けて開口するリング溝を設
け、リング溝同士を嵌合させるなど、公知嵌合手段のす
べてを含むものとする。
【0024】また、ボックス本体と蓋体が、凸凹の嵌合
手段を介して略一体化されているため、乾留ガスが多量
に発生してボックス本体内が加圧状態になると、蓋体が
茶釜蓋のように飛びはね、これにより、乾留ガスを瞬時
に抜き取りでき、蓋体は再びボックス本体の蓋として作
用する。すなわち、ボックス本体が変形し難く、耐久性
の向上が図れる。
【0025】本発明に係わる他の炭化用収納ボックスと
して、上面に開口42を有し、上下方向の乾留ガス誘導
パイプ43bを中央部に備え、かつ、複数の中空パイプ
43aを対向する側壁間に水平方向に備えたボックス本
体41と、乾留ガス誘導パイプ43bの外径よりもやや
大径の乾留ガス排出孔47を形成した蓋体46とからな
る炭化用収納ボックス40(図8参照)や、前記ボック
ス本体41に備えた乾留ガス誘導パイプ43bの下端部
が下方に向かうにつれて拡径する円錐形状に形成し、他
の構成は上記炭化用収納ボックス40と実質的に同一の
構成を有する炭化用収納ボックス50(図9参照)など
が例示できる。
【0026】これら炭化用収納ボックス40、50によ
ると、乾留ガス排出孔48(57)と乾留ガス誘導パイ
プ43b(53b)の間に隙間が形成されているので、
この隙間を介してボックス本体内の乾留ガスを排出さ
せ、上方に向けて誘導できる。すなわち、台車3上に、
複数個の炭化用収納ボックスを段積みして据え付けでき
る(図8,図9参照)。
【0027】また、牛乳瓶形状に形成された有底のボッ
クス本体61と、乾留ガス排出孔67を設けた蓋体66
とから構成された炭化用収納ボックス60(図10参
照)を使用しても構わない。
【0028】なお、前記ボックス本体の側壁または底壁
のいずれか又は両方を波形状に形成すると、熱による歪
みが吸収でき、ボックス本体の変形などを阻止できるか
ら、好適である。
【0029】上記各収納ボックスによると、蓋体の中央
部に乾留ガス排出孔が設けてあるため、収納ボックス内
にて発生した乾留ガスを乾留ガス排出孔から放出させ、
直ちに、炭化帯の高温雰囲気に触れさせて焼却処分させ
ることができるのである。
【0030】つぎに、本連続炭化装置100を使用した
被炭化物の炭化方法につき、図面を参照しつつ、簡単に
説明する。
【0031】図11は、本発明となる炭化方法を概略的
に示すフローチャート図であり、図12はトンネル炉内
のヒートカーブである。
【0032】図において、先ず、被炭化物をそのまま、
もしくは、必要に応じて粉砕し、あるいは、水や糊剤を
混合、混練して所望する所定寸法形状に成形もしくは造
粒した後、炭化用収納ボックス内に充填し、その適宜数
量を台車の棚板上面に据え付け、レール1上を走行させ
てトンネル炉10の入口まで移動させる。
【0033】つぎに、炭化用収納ボックスを据え付けた
台車3を、トンネル炉10の準備帯11に搬入し、入口
の扉11aを閉じるとともに予熱帯12側の扉12aを
開け、台車3の連結部(図示しない)に駆動装置のチェ
ーンを連結するとともに前記駆動装置を駆動させて、予
熱帯12(約3時間)、炭化帯13(約10時間)、冷
却帯14(約11時間)の順に台車3を移動させる。な
お、炭化用収納ボックスを据え付けた台車3の複数を、
トンネル炉10内に順次搬入し複数の台車を逐次連続し
て炭化処理するようになっていることは無論のことであ
る。
【0034】一連の炭化処理を施した台車3は、搬出帯
15を経てトンネル炉10外に順次搬出され、台車降装
置Rを使用して台車から収納ボックスを降ろし、つい
で、内部の炭化物を取り出し、必要ならば端疎粉砕し、
袋体に充填して貯蔵する。
【0035】空になった収納ボックスを被炭化物充填装
置Sの位置まで搬送して再使用するとともに、空になっ
た台車3を台車積装置Tの位置まで搬送して再使用する
ことはいうまでもないことである。
【0036】得られた炭化物は、土壌改良剤や脱臭剤、
融雪剤等として有効に活用できる。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の炭化処理装置に
あっては、少なくとも炭化帯と冷却帯とを具備するトン
ネル炉内にレールを敷設し、被炭化物を収容した炭化ボ
ックスを載置した台車の複数を同時的に走向させるた
め、収納ボックス内への重点作業に始まり、台車積み作
業、炭化および冷却工程、台車降作業、そして、炭化物
の取り出し作業に終わる一連の作業工程を連続的に実施
することができ、これにより、昼夜連続して極めて安全
に操炉でき、一定時間内に炭化処理できる量が従来より
も飛躍的に増大し、生産性が向上する。
【0038】また、その取扱操作に人手と熟練が不要と
なり、炭化量の調整がし易く、さらに、従来の単独型炭
化炉のように、その都度、燃焼バーナーを着火して炉内
を高温にし、ついで、燃焼バーナーを消して炉内を冷却
する必要がないため、大幅な燃料削減ができ、ランニン
グコストを低減することができる。
【0039】さらに、排ガス等が逆流して漏洩すること
を防止できるようになっているため、複数の台車を連続
的に走行させても、環境汚染物質や有害物質等を完全に
燃焼、熱分解でき、これにより、環境汚染物質や有害物
質等を無毒化できるとともに、脱臭ならびに無煙化でき
るなど、極めて実効性に優れた炭化装置(炭化方法)と
して提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の炭化方法を実施するための連
続炭化装置の全容を概略的に示す一部破断平面図であ
る。
【図2】図2は連続炭化装置100を構成するトンネル
炉の要部縦断面図である。
【図3】図3は、台車上に、炭化用収納ボックスの複数
を載置した状態を模式的に示す平面図である。
【図4】図4は、本発明の炭化装置に係わる炭化用収納
ボックスを示す正面図である。
【図5】図5は同炭化用収納ボックスを構成するボック
ス本体の縦断面図である。
【図6】図6は同収納ボックスを構成する蓋体の平面図
である。
【図7】図7は図6のA−A線に沿った縦断面図であ
る。
【図8】図8は、本発明に係わる他の他の炭化用収納ボ
ックスの要部断面図であり、複数個を段積みする状態が
模式的に示されている。
【図9】図9は、本発明に係わる他の他の炭化用収納ボ
ックスの要部断面図であり、複数個を段積みする状態が
模式的に示されている。
【図10】図12は、図9は、本発明に係わる他の他の
炭化用収納ボックスの要部断面図である。
【図11】図11は、本発明の炭化方法を概略的に示す
フローチャート図である。
【図12】図12はトンネル炉内のヒートカーブであ
る。
【符号の説明】
1…レール 3…台車 5…サンドシール構造体 10…トンネル炉 11…準備帯 11a…扉 12…予熱帯 12a…扉 13…炭化帯 14…冷却帯 14a…冷却帯 15…搬出帯 15a…扉 16…燃焼バーナー 20…再燃脱臭装置 22…再燃バーナー 24…排ガス供給路 26…煙突 30…炭化用収納ボックス 31…ボックス本体 32…開口 33a…中空パイプ 34…嵌合手段 34a…リング溝 34’…リング溝 35a…リフト用掛止部 35b…リフト用掛止部 36…蓋体 37…乾留ガス排出孔 40…炭化用収納ボックス 41…ボックス本体 42…開口 43a…中空パイプ 43b…乾留ガス誘導パイプ 44…嵌合手段 44a…リング溝 44b…リブ 45a…リフト用掛止部 45b…リフト用掛止部 46…蓋体 47…乾留ガス排出孔 50…炭化用収納ボックス 51…ボックス本体 52…開口 53a…中空パイプ 53b…乾留ガス誘導パイプ 54…嵌合手段 54a…リフト用掛止部 54b…リブ 55a…リフト用掛止部 55b…リフト用掛止部 56…蓋体 57…乾留ガス排出孔 60…炭化用収納ボックス 61…ボックス本体 66…蓋体 67…乾留ガス排出孔 R…台車降装置 S…被炭化物充填装置 T…台車積装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 9/26 F27B 9/26 (72)発明者 板津 博之 岐阜県美濃加茂市本郷町9丁目18番37号 株式会社シー・ワイ・シー内 (72)発明者 三品 仁 岐阜県美濃加茂市本郷町9丁目18番37号 株式会社シー・ワイ・シー内 Fターム(参考) 3K078 AA05 BA05 BA26 CA02 4D004 AA01 AA02 AA04 CA26 CA48 CB08 CB34 CB42 CB43 CB45 4D059 AA01 AA03 BB05 BB18 BD12 CA19 CC06 CC10 4H012 HA04 4K050 AA06 BA00 CA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口が扉で閉ざされた準備帯に扉を介装し
    て連続接続する予熱帯、該予熱帯に連続し炉壁に燃焼バ
    ーナーを列設した炭化帯、該炭化帯に連続し出口が扉で
    閉ざされた搬出帯に扉を介装して連続接続する冷却帯の
    順とする横長のトンネル炉と、該トンネル炉から排出す
    る排ガスを熱処理する再燃脱臭炉を含み構成された連続
    炭化装置であって、 前記トンネル炉内に、出入口を通ってトンネル炉外へ延
    出するレールを敷設し、被炭化物を収容した炭化用収納
    ボックスを載置した台車を前記レール上を走行させて前
    記トンネル炉内に順次搬入させ、当該トンネル炉外に搬
    出するまでの間に、前記被炭化物の炭化処理工程のすべ
    てを終えるように構成されていることを特徴とする連続
    炭化装置。
  2. 【請求項2】前記炭化用収納ボックスが、上面に開口を
    有するボックス本体と、中央部に乾留ガス排出孔を有し
    前記開口に取着される蓋体とを具備していることを特徴
    とする請求項1に記載の連続炭化装置。
  3. 【請求項3】入口が扉で閉ざされた準備帯に扉を介装し
    て連続接続する予熱帯、該予熱帯に連続し炉壁に燃焼バ
    ーナーを列設した炭化帯、該炭化帯に連続し出口が扉で
    閉ざされた搬出帯に扉を介装して連続接続する冷却帯の
    順とする横長のトンネル炉内に、該トンネル炉の出入口
    を通って炉外へ延出するレールを敷設し、該レール上を
    走行する台車の上面に、上部に乾留ガス排出孔を有し内
    部に被炭化物を収容した炭化用収納ボックスを載置し、
    この台車を前記トンネル炉内に順次搬入し、当該トンネ
    ル炉外に搬出するまでの間に、前記被炭化物の炭化処理
    工程のすべてを終わらせることを特徴とする炭化方法。
JP2002105027A 2002-04-08 2002-04-08 連続炭化装置及び炭化方法 Pending JP2003292966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002105027A JP2003292966A (ja) 2002-04-08 2002-04-08 連続炭化装置及び炭化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002105027A JP2003292966A (ja) 2002-04-08 2002-04-08 連続炭化装置及び炭化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003292966A true JP2003292966A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29243080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002105027A Pending JP2003292966A (ja) 2002-04-08 2002-04-08 連続炭化装置及び炭化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003292966A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011127742A1 (zh) * 2010-04-12 2011-10-20 贵州桑立洁净能源科技开发有限公司 一种移动滑床隧道式炼焦炉及其使用方法
CN102492431A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 贵州桑立洁净能源科技开发有限公司 一种设置有隔离区的干熄焦全封闭连续式型煤炭化炉
CN102878568A (zh) * 2012-11-05 2013-01-16 刘贡友 多温阶光子能量垃圾焚烧处理的隧道式窑炉及方法
JP2013226509A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Yukio Hirose 動物の骨の処理及び利用方法
CN110330204A (zh) * 2019-07-17 2019-10-15 安泰环境工程技术有限公司 一种用于轧钢油泥处理的热解炭化装置及方法
CN113737002A (zh) * 2021-09-23 2021-12-03 东营新科信特陶有限责任公司 一种油泥-芦苇资源化利用方法及装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011127742A1 (zh) * 2010-04-12 2011-10-20 贵州桑立洁净能源科技开发有限公司 一种移动滑床隧道式炼焦炉及其使用方法
EA022011B1 (ru) * 2010-04-12 2015-10-30 Гуйчжоу Санни Клин Энерджи Текхнолоджи Девелопмент Ко., Лтд. Коксовая печь туннельного типа с подвижным скользящим столом и способ ее применения
CN102492431A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 贵州桑立洁净能源科技开发有限公司 一种设置有隔离区的干熄焦全封闭连续式型煤炭化炉
CN102492431B (zh) * 2011-12-23 2014-01-22 贵州桑立洁净能源科技开发有限公司 一种设置有隔离区的干熄焦全封闭连续式型煤炭化炉
JP2013226509A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Yukio Hirose 動物の骨の処理及び利用方法
CN102878568A (zh) * 2012-11-05 2013-01-16 刘贡友 多温阶光子能量垃圾焚烧处理的隧道式窑炉及方法
CN102878568B (zh) * 2012-11-05 2016-03-02 刘贡友 多温阶垃圾焚烧处理的隧道式窑炉及方法
CN110330204A (zh) * 2019-07-17 2019-10-15 安泰环境工程技术有限公司 一种用于轧钢油泥处理的热解炭化装置及方法
CN110330204B (zh) * 2019-07-17 2022-02-15 安泰环境工程技术有限公司 一种用于轧钢油泥处理的热解炭化装置及方法
CN113737002A (zh) * 2021-09-23 2021-12-03 东营新科信特陶有限责任公司 一种油泥-芦苇资源化利用方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100557676B1 (ko) 유기성 폐기물 탄화방법 및 그 장치
CN103256608B (zh) 污泥焚烧方法
JP7176720B2 (ja) 熱分解装置
KR20010078756A (ko) 다기능처리장치
CA2140898A1 (en) Apparatus for allowing thermal dimensional changes of metal parts in a retort mechanism
US3648630A (en) Incinerator
JP4445148B2 (ja) 汚泥の処理方法及び装置
KR200380974Y1 (ko) 축열식 열교환기를 이용한 에너지절약형 하수 슬러지탄화설비
JP2003292966A (ja) 連続炭化装置及び炭化方法
KR19990046664A (ko) 열교환냉각방식및유골수평이송장치를가진화장로의구조
KR100520347B1 (ko) 축열식 열교환기를 이용한 에너지절약형 하수 슬러지탄화설비
JP5467595B2 (ja) アスファルトプラント
JP4113066B2 (ja) 廃棄物ガス化燃焼システム
KR200179548Y1 (ko) 폐기물 소각열의 재활용 시스템
KR102262101B1 (ko) 유기물의 건조 탄화 하이브리드시스템
JP2009138089A (ja) 多段スクリュー炭化装置
JP2008255748A (ja) アスコン工場における産廃焼却施設の設置による省エネ方法
KR20050034019A (ko) 연속 탄화장치 및 탄화방법
JP4077811B2 (ja) 過熱蒸気を用いた熱処理設備
CN1605797A (zh) 连续碳化装置和碳化方法
CN206207437U (zh) 用于危废物处理的立式焚烧炉
JPH06190399A (ja) 脱水汚泥の処理方法およびその処理設備
US6041724A (en) Tower garbage incinerator
JP2005113018A (ja) 炭化装置における排ガス処理方法並びにその機構
JP3744401B2 (ja) 加熱処理方法と加熱処理装置