JP2003292832A - クリアインク組成物、及びこれを用いたインクジェット記録物の製造方法 - Google Patents
クリアインク組成物、及びこれを用いたインクジェット記録物の製造方法Info
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- JP2003292832A JP2003292832A JP2002097671A JP2002097671A JP2003292832A JP 2003292832 A JP2003292832 A JP 2003292832A JP 2002097671 A JP2002097671 A JP 2002097671A JP 2002097671 A JP2002097671 A JP 2002097671A JP 2003292832 A JP2003292832 A JP 2003292832A
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Abstract
性及び光沢性に優れた高品質な画像を得る。 【解決手段】 水と、カチオン性樹脂と、ポリマー微粒
子とを含み、かつ、着色剤を含まないクリアインク組成
物であって、前記ポリマー微粒子は、クリアインク組成
物中においてエマルジョンを形成し、平均粒子径が70
nm以下であるクリアインク組成物を用いてインクジェ
ット記録を行う。前記ポリマー微粒子のガラス転移温度
(Tg;JIS K6900に従い測定)は70℃以下
であることが好ましい。
Description
物、インクカートリッジ、及びインクジェット記録物の
製造方法に関し、特に、記録画像の発色性、光沢性に優
れた記録物を提供でき、貯蔵性に優れたクリアインク組
成物等に関する。
物の小滴を飛翔させ、これを紙等の記録媒体に付着させ
て記録を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価
な装置を用いながら、解像度が高く鮮明な画像を高速に
印刷することができるという特徴を有する。
よる記録に用いるためのインク組成物が種々提案されて
いる。
高まってきており、このため、記録画像の発色性及び光
沢性を一層向上させる種々の工夫がなされている。
種々の工夫もなされている。
像の発色性及び光沢性に十分優れ、かつ貯蔵性に十分優
れたインク組成物は提供されていない。
ミンを含有させる旨が、特開平6−329964号、特
開平10−36726号、特開平10−60352号等
において提案されているが、この方法では、記録画像の
発色性、光沢性、並びにインク組成物の貯蔵性が不十分
であるという問題がある。
中に添加物を入れてインク組成物の組成を工夫する手法
では、記録媒体へのインク組成物の打ち込み量や、各イ
ンク組成物に含まれる着色剤の種類・量等によって、記
録画像の発色性や光沢度が変化してしまい、優れた発色
性や均一な光沢性が得られないという問題もある。
夫する手法では、インク組成物を打ち込まない非印字部
分の光沢性を向上させることができないという問題もあ
る。
インク組成物の貯蔵性の向上も高品質な画像形成のため
に重要である。
性及び光沢性に優れた記録物を提供し得るとともに、貯
蔵性に優れたクリアインク組成物、インクカートリジ、
及びインクジェット記録物の製造方法を提供することに
ある。
た結果、水と、カチオン性樹脂と、特定の物性を有する
ポリマー微粒子とを含み、かつ、着色剤を含まないクリ
アインク組成物を用いることにより、記録画像の高duty
部分における光沢性が著しく向上し、優れた記録物が得
られることを知見した。
は、水と、カチオン性樹脂と、ポリマー微粒子とを含
み、かつ、着色剤を含まないものであって、前記ポリマ
ー微粒子は、クリアインク組成物中においてエマルジョ
ンを形成し、平均粒子径が70nm以下であることを特
徴とする。
g;JIS K6900に従い測定)は、70℃以下で
あることが好ましい。
g;JIS K6900に従い測定)は、70℃以下で
あることが好ましい。
カルボン酸単量体及びこれと共重合可能なその他の単量
体をアルコール性水酸基含有水溶性高分子化合物又は共
重合性界面活性剤の存在下で重合して得られる共重合体
であることが好ましい。
されていることが好ましい。
い。
はアルカリ土類金属水酸化物であることが好ましい。
が好ましい。
化合物は、ビニルアルコール系重合体であることが好ま
しい。
は、アクリル酸又はメタクリル酸であることが好まし
い。
共重合可能なその他の単量体は、エチレン性不飽和カル
ボン酸エステル単量体であることが好ましい。
w)は、1000以上、100万以下であることが好ま
しく、8000以上、2万以下であることがさらに好ま
しい。
1以下であることが好ましく、9以上、10以下である
ことがさらに好ましい。
L以下であることが好ましい。
T)は、20℃以下であることが好ましい。
ク組成物中好ましくは0.1重量%以上、5.0重量%
以下であり、より好ましくは0.1重量%以上、2.0
重量%以下である。なお、ここでいうポリマー微粒子の
重量は、固形分換算量である。
であってもよい。
チレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアミドポリアミ
ン、ポリアミジン、ポリジメチルアミノエチルメタクリ
レート、ポリジメチルアミノエチルアクリレートであっ
てもよい。
チル−メタクリレート(DM)、メタクリロイロキシエ
チル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DM
C)、メタクリロイロキシエチル−ベンジルジメチル−
アンモニウムクロライド(DMBC)、ジメチルアミノ
エチル−アクリレート(DA)、アクリロイロキシエチ
ル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DMQ)、
アクリロイロキシエチル−ベンジルジメチル−アンモニ
ウムクロライド(DABC)、ジメチルアミノプロピル
−アクリルアミド(DMAPAA)、アクリルアミドプ
ロピル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DMA
PAAQ)等のアクリル系水溶性モノマーの少なくとも
一つからなる単一モノマー重合体又は複数種のモノマー
の共重合体であってもよい。
(1)で表わされる繰り返し単位を少なくとも一種含む
高分子であることが好ましい。
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいピリジル基、置換されていてもよいアルキルア
ミノ基、又は置換されていてもよいヒドラジノ基であ
る。) 前記ポリエチレンイミンの重量平均分子量(Mw)は1
0万以下であることが好ましい。
アインク組成物中、好ましくは0.1重量%以上、3
0.0重量%以下であり、より好ましくは0.1重量%
以上、5.0重量%以下であり、さらに好ましくは0.
1重量%以上、2.0重量%以下である。
5dyn/cm以上、45dyn/cm以下であることが好まし
い。
ト記録に用いられる。
アインク組成物を収容したものである。
造方法は、上記クリアインク組成物と、着色剤を含むイ
ンク組成物とを、それぞれ記録媒体に付着させて記録を
行うことを特徴とする。
により、記録画像の発色性及び光沢性に優れた記録物を
得ることができる。
物の好ましい実施形態について説明する。
チオン性樹脂と、ポリマー微粒子とを含み、かつ、着色
剤を含まないものであって、前記ポリマー微粒子は、ク
リアインク組成物中においてエマルジョンを形成し、平
均粒子径が70nm以下である。
リマー微粒子がコロイド分散して、透明ないしは半透明
性のエマルジョンとなって分散する。このクリアインク
組成物と、着色剤を含むインク組成物とをそれぞれ記録
媒体に付着させて記録することにより、記録画像の高du
ty部分における光沢性が著しく向上し、優れた記録物が
得られることが分かった。
g;JIS K6900に従い測定)は、70℃以下で
あることが好ましい。この場合、水中においてポリマー
微粒子がエマルジョンを形成し易くなり、より一層高品
位な記録画像が得られる。
カルボン酸単量体及びこれと共重合可能なその他の単量
体をアルコール性水酸基含有水溶性高分子化合物又は共
重合性界面活性剤の存在下で重合して得られる共重合体
(以下、「アルカリ可溶型樹脂」という)であることが
好ましい。
されていることが好ましい。
い。
物又はアルカリ土類金属水酸化物であることが好まし
い。
が好ましい。
化合物は、ビニルアルコール系重合体であることが好ま
しい。
分子量1,000当たりアルコール性水酸基を5〜25
個含有しているものが好ましく、例えば、ポリビニルア
ルコールやその各種変性物等のビニルアルコール系重合
体;酢酸ビニルとアクリル酸、メタクリル酸又は無水マ
レイン酸との共重合体の鹸化物;アルキルセルロース、
ヒドロキシアルキルセルロース、アルキルヒドロキシア
ルキルセルロース等のセルロース誘導体;アルキル澱
粉、カルボキシメチル澱粉、等の澱粉誘導体;アラビア
ゴム、トラガントゴム;ポリアルキレングリコール等を
挙げることができる。これらのアルコール性水酸基含有
水溶性高分子化合物は、1種もしくは2種以上で使用す
ることができる。
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のエチレン性
不飽和モノカルボン酸単量体;イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、ブテントリカルボン酸等のエチレン性不
飽和多価カルボン酸単量体;フマル酸モノブチル、マレ
イン酸モノブチル、マレイン酸モノ−2−ヒドロキシプ
ロピル等のエチレン性不飽和多価カルボン酸の部分エス
テル単量体;無水マレイン酸、無水シストラコン酸等の
多価カルボン酸無水物等を挙げることができる。これら
の単量体は、1種もしくは2種以上で使用することがで
きる。
ル酸であることが特に好ましい。
共重合可能なその他の単量体は、特に限定されず、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
クロロスチレンなどの芳香族ビニル単量体;(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−アミル、
(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル等の(メタ)アクリル酸エス
テル単量体;(メタ)アクリロニトリル等のシアノ基含
有エチレン性不飽和単量体;アリルグリシジルエーテル
等のエチレン性不飽和グリシジルエーテル単量体;(メ
タ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等
のエチレン性不飽和アミド単量体;1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエン等の共役ジエン単量体;酢酸
ビニル等のカルボン酸ビニルエステル単量体などが挙げ
られる。これらの単量体は、1種もしくは2種以上で使
用することができる。
性に優れる点で、エチレン性不飽和カルボン酸エステル
単量体が好ましく、特に、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸エス
テル単量体がより好ましい。
共重合可能なその他の単量体は、例えば、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−アミル、
(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル等の(メタ)アクリル酸エス
テル単量体;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル
単量体などが挙げられる。これらの単量体は、1種もし
くは2種以上で使用することができる。
以上の重合可能なビニル基を有する界面活性剤であり、
例えば、プロペニル−2−エチルヘキシルスルホコハク
酸エステルナトリウム、(メタ)アクリル酸ポリオキシ
エチレン硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルプ
ロペニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩、(メ
タ)アクリル酸ポリオキシエチレンエステル燐酸エステ
ル等のアニオン性重合性界面活性剤;ポリオキシエチレ
ンアルキルベンゼンエーテル(メタ)アクリル酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(メタ)アク
リル酸エステル等のアニオン性重合性界面活性剤を挙げ
ることができる。これらの中では、単量体の乳化分散性
能および単量体との共重合性のバランスが優れている点
で、ポリオキシエチレンアルキルプロペニルエーテル硫
酸エステルアンモニウム塩が好ましい。これらの共重合
性界面活性剤は、1種もしくは2種以上で使用すること
ができる。
w)が1000以上、100万以下(より好ましくは、
8000以上、2万以下)であると、さらに記録画像の
高duty部分における光沢性向上の効果が顕著である。な
お、アルカリ可溶型樹脂の重量平均分子量を調節するた
めに、必要に応じて連鎖移動剤を重合時に使用すること
ができる。
以下(より好ましくはpHが9以上、10以下)である
と、さらに記録画像の高duty部分における光沢性向上の
効果が顕著である。
以下であると、さらに記録画像の高duty部分における光
沢性向上の効果が顕著である。
(MFT)が20℃以下であると、さらに記録画像の高
duty部分における光沢性向上の効果が顕著である。
算量)は、光沢性向上及び記録画像の安定性向上の観点
からは、クリアインク組成物中、好ましくは0.1重量
%以上、5.0重量%以下であり、より好ましくは0.
1重量%以上、2.0重量%以下である。
るいは、これらのうち二種以上を混合して添加してもよ
い。混合して添加する場合には、これらの合計含有量が
インク組成物中このましくは0.1重量%以上、5.0
重量%以下(より好ましくは0.1重量%以上、2.0
重量%以下)である。
ク組成物中においてエマルジョンを形成し、平均粒子径
が70nm以下であり、かつ、ガラス転移温度(Tg;
JIS K6900に従い測定)が70℃以下であり、
重量平均分子量(Mw)が5万以上、100万以下であ
り、最低造膜温度(MFT)が20℃以下であって、前
記カチオン性樹脂としてポリエチレンイミンをインク組
成物中0.1重量%以上、30.0重量%以下含有する
場合に、記録画像の高duty部分における光沢性向上の効
果が顕著である。
であってもよい。
チレンイミンであってもよい。
(1)で表される繰り返し単位を少なくとも一種含む高
分子が好適である。
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいピリジル基、置換されていてもよいアルキルア
ミノ基、又は置換されていてもよいヒドラジノ基であ
る。) 上記の構成とすることにより、記録画像の高duty部分に
おける光沢性が一層向上する。
(Mw)は、発色性、光沢性、及びクリアインクの貯蔵
性向上の観点からは、好ましくは10万以下であり、よ
り好ましくは100〜10000であり、さらに好まし
くは100〜5000である。
ミンを二酸化炭素、塩酸、臭化水素酸、p−トルエンス
ルホン酸、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素等を触媒
として開環重合させるか、あるいは、塩化エチレンとエ
チレンジアミン系化合物との重縮合反応等によって得ら
れる。
単位を少なくとも一種含む高分子の具体例を示す。
(Mw)が10万以下となるような数値である。) 用いられるポリエチレンイミンは、側鎖又は末端の一部
がアニオン変性やカチオン変性がなされたものであって
もよい。
性向上及び光沢性向上の観点からは、クリアインク組成
物中、好ましくは0.1重量%以上、30.0重量%以
下、より好ましくは0.1重量%以上、5.0重量%以
下、さらに好ましくは0.1重量%以上、2.0重量%
以下である。
く、あるいは、二種以上を混合して添加してもよい。混
合して添加する場合には、これらの合計含有量が好まし
くは0.1重量%以上、5.0重量%以下(より好まし
くは0.1重量%以上、2.0重量%以下)である。
ポリビニルアミン、ポリアミドポリアミン、ポリアミジ
ン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリジ
メチルアミノエチルアクリレートであってもよい。
を用いる。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆
浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水の何れも好ましく
用いることができる。また、これらの水を、紫外線照射
又は過酸化水素添加等により滅菌処理したものを用いる
と、カビやバクテリアの発生が抑制されるため、さらに
好ましい。
チレングリコール系化合物、アセチレンアルコール系化
合物、又はポリシロキサン系化合物のいずれかを界面活
性剤として含有してもよい。
部分における光沢性を劣化させることなく、クリアイン
ク組成物の吐出安定性を高めることができる。吐出安定
性が高まるのは、これら界面活性剤がクリアインク組成
物の表面張力を低下させ、クリアインク組成物が記録媒
体へ浸透するのを促進するためであると考えられる。
物中好ましくは0.1重量%以上、3.0重量%以下で
あり、より好ましくは0.1重量%以上、1.0重量%
以下である。
定性向上の観点から、好ましくは15dyn/cm以上、4
5dyn/cm以下であり、より好ましくは25dyn/cm以
上、35dyn/cm以下である。
オルフィンE1010、STG、Y(何れも商品名、日
信化学社製)、サーフィノール82、104、440、
465、485(何れも商品名、Air Products and Che
micals Inc.製)等の市販品を用いることができる。
3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オール、2,4−
ジメチル−5−ヘキシン−3−オール、サーフィノール
61(商品名、Air Products and Chemicals Inc.製)
等を用いることができる。
一般式(2)で表わされる化合物等を用いることができ
る。
ル基を表し、j、k及びxは独立して1以上の整数を表
し、EOはエチレンオキシ基を表し、POはプロピレン
オキシ基を表し、m及びnは0以上の整数を表すが、m
+nは1以上の整数を表し、EO及びPOは[ ]内に
おいてその順序は問わず、ランダムであってもブロック
であってもよい。) 上記クリアインク組成物は、さらに、グリコールエーテ
ル系化合物又はアルキルジオール系化合物を含んでいて
もよい。これら化合物を溶剤として用いることにより、
発色性及び光沢性を低下させることなく、記録画像の画
像品質を高めることができる。これら化合物の含有量
(複数種を混合する場合にはその総量)は、画像品質の
向上の観点から、クリアインク組成物中好ましくは1.
0重量%以上、30重量%以下であり、より好ましくは
1.0重量%以上、10重量%以下である。
リエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等
が挙げられる。特に、トリエチレングリコールモノブチ
ルエーテルが好適である。
2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール等が
挙げられる。特に、1,2−ヘキサンジオールが好適で
ある。
アルコール系化合物を含有していてもよい。多価アルコ
ール系化合物としては、グリセリン、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ト
リメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチ
ル−2,4−ペンタンジオール、ジプロピレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等の水溶性の有機溶剤が
挙げられる。特に、グリセリンが好適である。
を混合する場合にはその総量)は、クリアインク組成物
中好ましくは5.0重量%以上、40重量%以下、より
好ましくは10重量%以上、30重量%以下である。本
発明のクリアインク組成物は、必要に応じてインクジェ
ット記録用の水性インク組成物に一般的に用いられてい
る溶媒をさらに含むことができる。そのような溶媒とし
ては、2−ピロリドン、トリエタノールアミン、糖等が
挙げられる。糖の具体例としては、単糖類、二糖類、オ
リゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類が
挙げられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルク
トース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラク
トース、アルドン酸、グルシトール、ソルビット、マル
トース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレ
ハロース、マルトトリオース、等が挙げられる。ここで
多糖類とは広義の糖を意味し、アルギン酸、α−シクロ
デキストリン、セルロース等自然界に広く存在する物質
を含む意味に用いることとする。また、これらの糖類の
誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖ア
ルコール(一般式HOCH2(CHOH)nCH2OH
(ここで、n=2〜5の整数を表す)で表わされる)、
酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸等)、アミノ
酸、チオ糖等が挙げられる。特に糖アルコールが好まし
く、具体例としてはマルチトール、ソルビット等が挙げ
られる。また市販品としては、HS−300、500
(登録商標林原商事)等を入手することができる。ま
た、本発明のクリアインク組成物は、助剤をさらに含む
ことができる。そのような助剤としては、pH調整剤、
キレート剤、防腐剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、酸素吸収剤、耐擦性向上剤等が挙げられる。本発明
のインクカートリッジは、上述のクリアインク組成物を
収容したものである。インクカートリッジは、クリアイ
ンク組成物のみを単独で収容して構成してもよく、ある
いは、クリアインク組成物とカラーインク組成物(着色
剤を含むもの)との双方を収容して構成してもよい。さ
らに、本発明のインクジェット記録方法について、説明
する。本発明のインクジェット記録方法では、上述のク
リアインク組成物と、カラーインク組成物とを、それぞ
れ記録媒体に付着させて記録を行うものである。上記ク
リアインク組成物を用いることにより、高duty部分の光
沢性を向上させることができる。上記記録方法において
は、記録媒体上におけるクリアインク組成物の各duty
が、カラーインク組成物の各dutyより小さいことが好ま
しい。少量のクリアインク組成物を印字することによ
り、より発色性を高めることができる。上記記録方法に
おいては、クリアインク組成物とインク組成物とを同一
処理時に吐出させてもよい。ここで、「同一処理時」と
は、1回の記録(1パス)内で、クリアインク組成物及
びインク組成物の両者により、一の特定画像を形成する
ように処理するときをいう。したがって、両者を全く同
時に吐出する場合の他、1パス内において、インク組成
物を先に吐出した後、クリアインク組成物を吐出する場
合、及び1パス内において、クリアインク組成物を先に
吐出した後、インク組成物を後で吐出する場合も「同一
処理時」に含まれる。
説明するが、本発明はこれらの例によって何等限定され
るものではない。
ート55部、メチルアクリレート37部、メタクリル酸
6部、分子量調整剤としてチオグリコール酸オクチル3
部、ポリビニルアルコール2.5部及びイオン交換水2
80部を攪拌混合して、単量体混合物の分散物を調整し
た。
30部と過硫酸カリウム2部を仕込み、80℃に昇温
し、上記単量体混合物の分散物を4時間かけて連続添加
して重合させた。連続添加終了後、80℃で30分間反
応を行った。
水酸化ナトリウムに相当する量の10%水酸化ナトリウ
ム水溶液を反応器に添加し、さらに80℃で1時間熱処
理した後に、適量のイオン交換水を加えて固形分濃度1
5%の樹脂を得た。該樹脂の酸価は40、pHは9.2
であった。
子について、ガラス転移温度Tg(JIS K6900
に従い測定)、平均粒子径、重量平均分子量(Mw)、
最低造膜温度(MFT)、濁度を測定しところ、Tg:
25℃、平均粒子径:50nm以下、Mw:1.1万、
MFT:15℃、濁度:30mg/L以下であった。な
お、濁度は、濁度計(日本電色工業製WATER−AN
ALYZER2000)を用いて、セル幅10mmにて測定
した。
及びカラーインク〜を調製した。
リアインク) ポリエチレンイミン 2.5重量% エマルジョンD(固形分換算) 2.0重量% オルフィンE1010 0.5重量% グリセリン 20重量% エチレングリコール 20重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% 2−ピロリドン 2.0重量% TEA(トリエタノールアミン) 1.0重量% 水 残量 合計 100重量% (クリアインク) ポリエチレンイミン 2.5重量% オルフィンE1010 0.5重量% グリセリン 20重量% エチレングリコール 20重量% 1,2−ヘキサンジオール 5.0重量% 2−ピロリドン 2.0重量% TEA(トリエタノールアミン) 1.0重量% 水 残量 合計 100重量% 上記クリアインク〜において用いたポリエチレンイ
ミンは、以下の化学式(1−1)で示されるものであ
り、重量平均分子量(Mw)は800のものである。
製CBVP−Zにより測定したところ、〜いずれも
25〜35dyn/cmであった。
〜について、インクジェットプリンタ(セイコーエプ
ソン株式会社製;MC−2000)を用いて、インクジ
ェット専用紙(セイコーエプソン株式会社製;PM写真
用紙)に対して、720×720dpi、100%dutyにて印刷して
記録物を得た。「duty」とは、下式で算出される値であ
る。
×横解像度)×100 (式中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字
ドット数であり、「縦解像度」及び「横解像度」はそれ
ぞれ単位面積当たりの解像度である。100%dutyとは、
画素に対する単色の最大インク重量を意味する。) 同様の条件で40%dutyにて印刷し、記録物を得た。クリ
アインクの吐出安定性は良好であった。
ようにして試験した。村上色材研究社製「GP−20
0」を用い、12V50W、入射光束絞り直径1mm、反射光
絞り直径1.5mm、ND10フィルター、入射角度4
5度、煽り角度0度で、標準鏡面板を42.5として、
光沢度の最高値を測定した。光沢度の最高値が高いほ
ど、光沢付与性が高いことを示す。
は良好であった。 〔普通紙を用いた発色性試験〕上記の各クリアインク
〜のいずれかと、カラーインク〜とを組合せて、
インクジェットプリンタ(セイコーエプソン株式会社
製;MC−2000)を用いて、普通紙(Xerox402
4)に対して、カラーインク〜を720×720dpi、70
%dutyにて印字し、これとほぼ同時にクリアインク〜
を10%dutyにて印字し、記録物を得た。記録画像はい
ずれも良好であった。カラーインク及びクリアインクの
吐出安定性はいずれも良好であった。
定した。光学濃度の測定は、グレタグ社製グレタグ・マ
クベスSPM50を用いて、D50光源、フィルターな
し、視野角2°にて測定した。
る 上記評価基準にて評価した結果を表2に示す。
は、クリアインクなしの場合と比べて、普通紙での色抜
けが防止され、記録画像の発色性が良好であった。
ートリッジ、及びインクジェット記録物の製造方法によ
れば、高duty部分の光沢性を著しく向上させることがで
きる。
Claims (26)
- 【請求項1】 水と、カチオン性樹脂と、ポリマー微粒
子とを含み、かつ、着色剤を含まないクリアインク組成
物であって、 前記ポリマー微粒子は、クリアインク組成物中において
エマルジョンを形成し、平均粒子径が70nm以下であ
るクリアインク組成物。 - 【請求項2】 前記ポリマー微粒子のガラス転移温度
(Tg;JIS K6900に従い測定)が70℃以下
である請求項1記載のクリアインク組成物。 - 【請求項3】 前記ポリマー微粒子は、エチレン性不飽
和カルボン酸単量体及びこれと共重合可能なその他の単
量体をアルコール性水酸基含有水溶性高分子化合物又は
共重合性界面活性剤の存在下で重合して得られる共重合
体である、請求項1又は2記載のクリアインク組成物。 - 【請求項4】 前記共重合体は、塩基によってpHが調
整されている請求項3記載のクリアインク組成物。 - 【請求項5】 前記塩基が無機塩基である請求項4記載
のクリアインク組成物。 - 【請求項6】 前記無機塩基が、アルカリ金属水酸化物
又はアルカリ土類金属水酸化物である請求項5記載のク
リアインク組成物。 - 【請求項7】 前記共重合体の酸価が40以下である請
求項3〜6のいずれか一項に記載のクリアインク組成
物。 - 【請求項8】 前記アルコール性水酸基含有水溶性高分
子化合物が、ビニルアルコール系重合体である請求項3
〜7のいずれか一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項9】 前記エチレン性不飽和カルボン酸単量体
が、アクリル酸又はメタクリル酸である請求項3〜8の
いずれか一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項10】 前記エチレン性不飽和カルボン酸単量
体と共重合可能なその他の単量体が、エチレン性不飽和
カルボン酸エステル単量体である請求項3〜9のいずれ
か一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項11】 前記ポリマー微粒子の重量平均分子量
(Mw)が1000以上、100万以下である請求項1
〜10のいずれか一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項12】 前記ポリマー微粒子の重量平均分子量
(Mw)が8000以上、2万以下である請求項1〜1
0のいずれか一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項13】 前記ポリマー微粒子のpHが8以上、
11以下である請求項1〜12のいずれか一項に記載の
クリアインク組成物。 - 【請求項14】 前記ポリマー微粒子のpHが9以上、
10以下である請求項1〜13のいずれか一項に記載の
クリアインク組成物。 - 【請求項15】 前記ポリマー微粒子の濁度が30mg
/L以下である請求項1〜14のいずれか一項に記載の
クリアインク組成物。 - 【請求項16】 前記ポリマー微粒子の最低造膜温度
(MFT)が20℃以下である請求項1〜15のいずれ
か一項に記載のクリアインク組成物。 - 【請求項17】 前記ポリマー微粒子の含有量がクリア
インク組成物中0.1重量%以上、5.0重量%以下で
ある請求項1〜16のいずれか一項に記載のクリアイン
ク組成物。 - 【請求項18】 前記カチオン性樹脂は、アミノ基含有
樹脂である請求項1〜17のいずれか一項に記載のクリ
アインク組成物。 - 【請求項19】 前記カチオン性樹脂は、ポリエチレン
イミンである請求項1〜17のいずれか一項に記載のク
リアインク組成物。 - 【請求項20】 前記ポリエチレンイミンは、下記一般
式(1)で表される繰り返し単位を少なくとも一種含む
高分子である請求項19記載のクリアインク組成物。 【化1】 (式(1)中、Rは水素、置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいピリジル基、置換されていてもよいアルキルア
ミノ基、又は置換されていてもよいヒドラジノ基であ
る。) - 【請求項21】 前記ポリエチレンイミンの重量平均分
子量(Mw)が10万以下である請求項19又は20記
載のクリアインク組成物。 - 【請求項22】 前記ポリエチレンイミンの含有量がク
リアインク組成物中0.1重量%以上、30.0重量%
以下である請求項19〜21のいずれか一項に記載のク
リアインク組成物。 - 【請求項23】 表面張力が15dyn/cm以上、45dyn
/cm以下である請求項1〜22のいずれか一項に記載の
クリアインク組成物。 - 【請求項24】 インクジェット記録に用いられる請求
項1〜23のいずれか一項に記載のクリアインク組成
物。 - 【請求項25】 請求項1〜24のいずれか一項に記載
のクリアインク組成物を収容したインクカートリッジ。 - 【請求項26】 請求項1〜24のいずれか一項に記載
のクリアインク組成物と、着色剤を含むインク組成物と
を、ぞれぞれ記録媒体に付着させて記録を行うインクジ
ェット記録物の製造方法。
Priority Applications (2)
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