JP2003292785A - 高耐久性舗装用アスファルト改質材、高耐久性舗装用改質アスファルト及び高耐久性舗装用改質アスファルト混合物 - Google Patents

高耐久性舗装用アスファルト改質材、高耐久性舗装用改質アスファルト及び高耐久性舗装用改質アスファルト混合物

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JP2003292785A
JP2003292785A JP2002097013A JP2002097013A JP2003292785A JP 2003292785 A JP2003292785 A JP 2003292785A JP 2002097013 A JP2002097013 A JP 2002097013A JP 2002097013 A JP2002097013 A JP 2002097013A JP 2003292785 A JP2003292785 A JP 2003292785A
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Masaru Yamada
優 山田
Hiroshi Yamazaki
博 山▲崎▼
雅年 ▲吉▼田
Masatoshi Yoshida
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐久性舗装に用いられる密粒度アスファル
ト混合物を骨材の種類に影響されることなく高耐久性舗
装用として充分な耐久性を有するものとすることができ
るうえ、低粘度で作業性が良好なものとすることができ
る高耐久性舗装用アスファルト改質材、それを用いてな
る高耐久性舗装用改質アスファルト並びに耐久性及び施
工性に優れた高耐久性舗装用改質アスファルト混合物を
提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリル系樹脂を必須とする高
耐久性舗装用アスファルト改質材であって、該高耐久性
舗装用アスファルト改質材は、該高耐久性舗装用アスフ
ァルト改質材とアスファルトとを含有する改質アスファ
ルトの60℃粘度をアスファルトの60℃粘度の10倍
以上とし、かつ、骨材と該改質アスファルトとを含有す
るアスファルト混合物の動的安定度を3000回/mm
以上とするものである高耐久性舗装用アスファルト改質
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐久性舗装用ア
スファルト改質材、高耐久性舗装用改質アスファルト及
び高耐久性舗装用改質アスファルト混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルト混合物は、アスファルト、
すなわちナフテン、芳香族炭化水素、多環芳香族炭化水
素、アスファルテン等の混合物と、骨材等とを混練した
混合物であり、道路舗装等に用いられることになる。ア
スファルトとしては、通常は、ストレートアスファル
ト、セミブローンアスファルトが用いられているが、近
年における交通量の増加、特に重量車両の増加により、
アスファルト舗装道路は過酷な使用状況となっており、
これらのアスファルトによるアスファルト舗装道路で
は、重交通路部又は交差点流入部のアスファルト舗装路
面は変形を起し、わだち掘れやコルゲーションといった
いわゆる流動現象を起こしている。これは、対向車や歩
行者への撥水・ハンドル捉られ、滑り止め効果の減少
や、走行感の悪化といった交通安全上無視できない問題
となっている。
【0003】この流動現象を防止するための対策の1つ
として、アスファルトを改質してその力学強度、例え
ば、タフネス(把握力)等を高めることによりその変形
を防止することが考えられる。ゴムや熱可塑性樹脂のア
スファルトへの添加は、アスファルトの流動性を低減さ
せるため、力学的な性質を改善する有力な方法の1つと
されている。例えば、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)等を添加した改質アスファルトI型、スチレン−ブ
タジエン−スチレンエラストマー(SBS)等を添加し
た改質アスファルトII型、SBS等を多量に添加した
高粘度改質アスファルト等がある。
【0004】しかしながら、ゴムや熱可塑性樹脂の添加
によりアスファルトのタフネスを充分に大きくしようと
すると、これらを多量に用いる必要があり、製造コスト
が高くなる、アスファルトが高粘度となるため作業性が
悪くなる、アスファルトとこれら改質材とが相分離しや
すくなる等の問題点があった。また、力学強度は改善で
きるものの、アスファルトの骨材への付着性といった骨
材密着性の改善にはあまり効果がなかった。
【0005】ところで、水が浸透し、車による繰り返し
荷重があるアスファルト舗装のアスファルトは、水によ
り骨材から剥がれる、いわゆる剥離現象を起こす。この
剥離現象の大きいアスファルト舗装ほど流動現象が激し
いことが、剥離に関する道路調査の結果から明らかにな
っている。従って、改質アスファルトの耐久性を高める
ためには、力学的な改善だけでなく、骨材密着性の改善
も重要である。また、冬期アスファルト舗装の路面は、
スパイクタイヤにより磨耗する。これも車の走行部が磨
耗するのでわだち掘れと類似した現象となる。この磨耗
は研磨に近いため、アスファルト部分が早く磨耗して砕
石が飛び出た状態になる。交差点流入部では、この突出
した砕石がスパイクで掘り出される状態となり、砕石が
飛散すると、磨耗は急激に加速する。これらの不都合な
点も、改質アスファルトと砕石との付着を向上すること
ができれば、耐久性の増大の発現により解消することが
できると考えられる。
【0006】このように、骨材密着性を改善することは
重要であるが、従来検討されてきた手段としては、剥離
防止剤としてシラン化合物や界面活性剤等の特定の有機
化合物を添加する方法があり、特公昭51−44134
号公報には、アミノアルキルシラン化合物を添加する手
法が開示されている。しかしながら、シラン化合物によ
って改質アスファルトの骨材密着性は向上するが、改質
アスファルトの力学強度が増加する訳ではなく、いかに
骨材密着性が改良されていても、改質アスファルト自体
の強度が不充分であれば舗装は変形してしまうのは当然
であり、これらの化合物を添加することによって付与さ
れる耐久性は僅かであると言わざるを得ない。また、特
開昭60−1260号公報には、エチレン−エチルアク
リレート共重合物やSBR等の各種エラストマーとシラ
ン化合物とを併用する方法が開示されているが、エラス
トマーの使用により力学強度は改善されるものの、上述
したように、タスネスを充分に向上させるためにはエラ
ストマーを多量に用いる必要があった。
【0007】一方、アスファルトのタフネス等の力学強
度を増す手法としては、上述したようなゴムや熱可塑性
樹脂といった改質材、特にスチレン系エラストマー等を
添加する手法があるが、更に特開昭59−1567号公
報には、スチレン系エラストマーと石油樹脂とを併用す
る手法が開示されている。しかしながら、この手法によ
っては、タフネス等の力学強度は増加するものの、骨材
密着性は全く改良されない。従って、この手法で得られ
た改質アスファルトを用いた場合には、荷重によって変
形する際に生じる応力はタフネスが増加した分だけ大き
くなっているにも関わらず、骨材密着性は増加していな
いので容易に剥離してしまうという結果となり、アスフ
ァルト舗装の耐久性向上の効果は不充分であった。
【0008】特開平3−31365号公報や特開平3−
12456号公報には、ビチューメンの弾性特性を改良
するために、改質材として(メタ)アクリレートポリマ
ーを添加する方法が開示されている。これらの方法で
は、弾性回復率等の物性は多少改善されることが示され
ているものの、タフネス、テナシティ(粘結力)等の物
性は改善されず、耐久性が求められている現在の舗装に
用いるには、物性が全く不足していると言わざるを得な
かった。また、特開平3−31365号公報の手法では
高分子量のポリマーを用いているためにアスファルトと
の相溶性が悪く、改質材として使用しにくいという欠点
もあった。
【0009】特開平11−60961号公報には、天然
ゴム、スチレン−ブタジエンランダム共重合体などの高
分子改質材とオイルゲル化剤をアスファルトに含有させ
てなるアスファルト組成物が示されており、該高分子改
質材は列挙されている各種重合体から選ばれた1種また
は2種以上からなるとされている。しかし前記公報中に
は、高分子改質材として2種以上の重合体を併用する具
体的な組み合わせは全く示されていない。また特開平9
−235470号公報には、ゴム系及び/又は樹脂系よ
りなるアスファルト改質材にリン化合物を含有させたア
スファルト改質材が示されている。しかし前記公報中で
は、スチレン系エラストマー(SBSおよびSIS)と
ポリオレフィン系樹脂(EEAおよびEVA)の混合物
が例示されているだけであり、それ以外の組み合わせに
ついては全く言及されていない。また、前記公報中では
ゴム系改質材と樹脂系改質材の混合割合についても全く
示されていない。
【0010】このように、従来の舗装においてもアスフ
ァルトの特性を向上させる工夫の余地があったが、最近
になって多用されるようになった高耐久性舗装は密粒度
アスファルト混合物であるために、開粒度アスファルト
混合物に比べて締め固めにくく作業性が悪いという問題
点があり、高耐久性舗装用として充分な耐久性を有する
ものとするとともに、作業性を改善するための工夫の余
地があった。更に最近では良質な骨材が不足気味であ
り、石英斑岩等のアスファルトが剥離しやすい骨材を用
いた場合でも、アスファルトが剥離しにくく充分な耐久
性を有する舗装が得られることが強く望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、高耐久性舗装に用いられる
密粒度アスファルト混合物を骨材の種類に影響されるこ
となく高耐久性舗装用として充分な耐久性を有するもの
とすることができるうえ、低粘度で作業性が良好なもの
とすることができる高耐久性舗装用アスファルト改質
材、それを用いてなる高耐久性舗装用改質アスファルト
並びに耐久性及び施工性に優れた高耐久性舗装用改質ア
スファルト混合物を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高耐久性
舗装用のアスファルト混合物に用いられる改質材につい
て種々検討するうち、(メタ)アクリル系樹脂を必須と
する高耐久性舗装用アスファルト改質材が好適であるこ
とを見いだし、高耐久性舗装用アスファルト改質材が、
該高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスファルトと
を含有する改質アスファルトの60℃粘度をアスファル
トの60℃粘度の10倍以上とし、かつ、骨材と該改質
アスファルトとを含有するアスファルト混合物の動的安
定度を3000回/mm以上とするものであると、この
ような高耐久性舗装用アスファルト改質材を含む高耐久
性舗装用改質アスファルト混合物の作業性を損なうこと
なく、高耐久性舗装用として充分な耐久性を有する密粒
度アスファルト混合物とすることができることを見いだ
した。また、このような高耐久性舗装用アスファルト改
質材を含有する改質アスファルトの60℃粘度が、50
000Pa・s未満であると、高耐久性舗装用改質アス
ファルト混合物の作業性をより向上することができるこ
とを見いだした。
【0013】また、このような高耐久性舗装用アスファ
ルト改質材としては、更にエラストマーを必須成分とす
るものが好適であり、(メタ)アクリル系樹脂とエラス
トマーとを特定の比率で用いることにより、これらを多
量に用いなくても、タフネス及びテナシティを向上さ
せ、しかも、骨材密着性を高めて耐久性が優れた舗装を
形成することができることから、アスファルトと改質材
との相分離を抑制すると共に、作業性が損なわれたり製
造コストが上昇したりすることなく、高度な耐久性が求
められている高耐久性舗装に好適に適用することが可能
となることを見いだし、本発明に到達したものである。
【0014】すなわち本発明は、(メタ)アクリル系樹
脂を必須とする高耐久性舗装用アスファルト改質材であ
って、上記高耐久性舗装用アスファルト改質材は、上記
高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスファルトとを
含有する改質アスファルトの60℃粘度をアスファルト
の60℃粘度の10倍以上とし、かつ、骨材と上記改質
アスファルトとを含有するアスファルト混合物の動的安
定度を3000回/mm以上とするものである高耐久性
舗装用アスファルト改質材である。以下に、本発明を詳
述する。
【0015】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材は、上記高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスフ
ァルトとを含有する改質アスファルトの60℃粘度をア
スファルトの60℃粘度の10倍以上とし、かつ、骨材
と上記改質アスファルトとを含有するアスファルト混合
物の動的安定度を3000回/mm以上とするものであ
る。上記改質アスファルトの60℃粘度が、該改質材を
加えないアスファルトの60℃粘度の10倍未満である
と、充分な耐久性を有する舗装体を得ることができなく
なる。好ましい形態としては、20倍以上とするもので
あり、また、500倍以下とするものである。60℃粘
度が500倍を超える場合には、150℃等での高温動
粘度が高くなりすぎて施工しにくくなるおそれがある。
より好ましくは、30倍以上であり、また、300倍以
下である。更に好ましくは、50倍以上であり、また、
200倍以下である。本発明において、60℃粘度と
は、社団法人日本道路協会編「舗装試験法便覧」(昭和
63年11月発行)に記載される60℃粘度試験方法に
よる粘度を意味する。また、動的安定度とは、上記「舗
装試験法便覧」に記載されるホイールトラッキング試験
方法による動的安定度を意味する。なお、本明細書中、
「高耐久性舗装」とは、後述するホイールトラッキング
試験方法による動的安定度が、3000回/mm以上と
なるアスファルト舗装を意味する。
【0016】上記高耐久性舗装用アスファルト改質材と
アスファルトとを含有する改質アスファルトの60℃粘
度の倍率を求める基準となる数値は、例えば、道路舗装
用分野で通常よく使われる、針入度60〜80のストレ
ートアスファルトの60℃粘度がおよそ1000Pa・
sであり、これを基準とすると、絶対値で見た場合の上
記改質アスファルトの60℃粘度は、50000Pa・
s未満であることが好ましい。すなわち本発明の高耐久
性舗装用アスファルト改質材の好ましい形態としては、
高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスファルトとを
含有する改質アスファルトの60℃粘度を、50000
Pa・s未満とするものである。より好ましくは、30
000Pa・s未満であり、更に好ましくは、2000
0Pa・s未満である。本発明においては、上記改質ア
スファルトの60℃粘度が低くなるほど、高温動粘度も
低くなるので、高耐久性舗装用改質アスファルトと骨材
とをより低い温度で混合できるので、経済性も作業性も
よく、また骨材に対する密着性も良くなり、好ましい。
改質アスファルトの60℃粘度が20000Pa・s未
満であると、ストレートアスファルトとほぼ同様に取り
扱えるので、非常に作業性が良く、最も低い温度で混合
できるので経済的にも非常に有利である。また、二酸化
炭素の発生量も少なくて済むので、環境面からも好まし
い。
【0017】上記改質アスファルトにおける高耐久性舗
装用アスファルト改質材とアスファルトとの配合割合
は、改質アスファルトが上記の性質を満たすものとなる
ように、高耐久性舗装用アスファルト改質材やアスファ
ルトの種類等により適宜設定すればよいが、アスファル
ト100重量部に対して高耐久性舗装用アスファルト改
質材を1重量部以上とすることが好ましく、また、50
重量部以下とすることが好ましい。すなわち本発明にお
いては、高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスファ
ルトとをこのような割合で配合した改質アスファルトが
上記の性質を満たすことが好ましい。より好ましくは、
アスファルト100重量部に対して高耐久性舗装用アス
ファルト改質材が3重量部以上であり、また、25重量
部以下である。更に好ましくは、5重量部以上であり、
また、15重量部以下である。特に好ましくは、7重量
部以上であり、また、10重量部以下である。最も好ま
しくは、7重量部である。
【0018】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材は、骨材と上記改質アスファルトとを含有するアスフ
ァルト混合物を、耐久性の指標である動的安定度(D
S)の条件を充分に満たすものとすることができるもの
である。動的安定度は、具体的には、アスファルト混合
物(高耐久性舗装用アスファルト改質材とアスファルト
と骨材とを含む混合物)のホイールトラッキング試験に
おいて、60℃に設定された供試体が1mmの変形をす
るのに要する車輪の通過回数を表す。従って、動的安定
度の値が大きいということは、供試体を1mm変形させ
るために、車輪をより多くの回数分通過させたというこ
とであるので、それだけ供試体及び舗装体が耐久性に優
れていることを表している。試験は車輪が1分間に供試
体上を42回(21往復)通過する速度で行い、変形増
加率がほぼ一定化した45分と60分の15分間の変形
量を測定して、求められる。供試体に用いられるアスフ
ァルト混合物は、最大粒径が13mmの密粒度アスファ
ルト混合物とする。
【0019】本発明において、上記アスファルト混合物
の動的安定度が3000回/mm未満であると、充分な
耐久性を有する舗装体を得ることができなくなる。動的
安定度は、好ましくは、4000回/mm以上であり、
より好ましくは、5000回/mm以上であり、更に好
ましくは、6000回/mm以上である。
【0020】以下に、本発明の高耐久性舗装用アスファ
ルト改質材の構成成分について説明する。本発明の高耐
久性舗装用アスファルト改質材は、(メタ)アクリル系
樹脂を必須とするものであるが、好ましい形態として
は、更にエラストマーを必須成分とするものである。
(メタ)アクリル系樹脂及びエラストマーを必須成分と
することにより、本発明の作用効果をより充分に発揮す
ることができることになる。(メタ)アクリル系樹脂及
びエラストマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0021】本発明における(メタ)アクリル系樹脂と
は、(メタ)アクリル系単量体を含有する単量体成分に
より形成される重合体によって構成される樹脂を意味す
る。本発明では、アスファルトに溶解するものであれば
よく、目的に応じて種々の物性を有するものを用いるこ
とができるが、後述する高耐久性舗装用改質アスファル
トの骨材密着性及びタフネスを向上させる効果が大きく
なることから、アスファルトに相溶するものであること
が好ましい。また、JIS K 7113「プラスチッ
クの引張試験方法」に準拠した引張試験において、23
℃での伸び率が600%未満である(メタ)アクリル系
樹脂を用いることが好ましい。より好ましくは500%
未満、更に好ましくは400%未満である。このような
(メタ)アクリル系樹脂を用いると、樹脂として硬質で
あることから、高耐久性舗装用改質アスファルトのタフ
ネスを向上させる効果が大きくなる。
【0022】上記(メタ)アクリル系樹脂はまた、カル
ボキシル基を有することが好ましい。これにより、高耐
久性舗装用改質アスファルトの骨材密着性及びタフネス
を向上させる効果を大きくすることができる。このよう
な(メタ)アクリル系樹脂の酸価としては、10mgK
OH/g以上であることが好ましい。10mgKOH/
g未満であると、高耐久性舗装用改質アスファルトの骨
材密着性及びタフネスを向上させる効果が不充分となる
おそれがある。また、上記酸価は、100mgKOH/
g以下であることが好ましい。100mgKOH/gを
超えると、アスファルトに対する溶解性が低下するおそ
れがある。より好ましくは、90mgKOH/g以下で
あり、更に好ましくは、15mgKOH/g以上であ
り、また、80mgKOH/g以下である。
【0023】上記(メタ)アクリル系樹脂を構成する重
合体を形成することができる単量体としては、(メタ)
アクリル酸;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキ
シエトキシエチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート等の炭素原子数1〜30の
(メタ)アクリレート類;テトラエチレンジ(メタ)ア
クリレート等のジ(メタ)アクリレート類;α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、スチレン等のスチレン系単
量体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単量
体;フマル酸、フマル酸のモノアルキルエステル、フマ
ル酸のジアルキルエステル、マレイン酸、マレイン酸の
モノアルキルエステル、マレイン酸のジアルキルエステ
ル、イタコン酸、イタコン酸のモノアルキルエステル、
イタコン酸のジアルキルエステル等の不飽和カルボン酸
やそのエステル;(メタ)アクリロニトリル、ブタジエ
ン、イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビ
ニル、ビニルケトン、ビニルピリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルカルバゾール、(メタ)アクリルアミドが好
適である。
【0024】上記単量体の1種又は2種以上を含有する
単量体成分を重合することにより(メタ)アクリル系樹
脂を構成する重合体を得ることができるが、高耐久性舗
装用アスファルト改質材をアスファルトに相溶しやすい
ものとするためには、上記単量体成分100質量%中、
(メタ)アクリル系単量体の含有量を90質量%以上と
することが好ましく、その中でも炭素数6以上のエステ
ル基を有する(メタ)アクリル系単量体を10質量%以
上含むことが好ましい。より好ましくは、炭素数6以上
のエステル基を有する(メタ)アクリル系単量体を20
質量%以上含むことであり、更に好ましくは、30質量
%以上、特に好ましくは、40質量%以上、最も好まし
くは、50質量%以上である。特にその中でも、(メ
タ)アクリル酸、シクロヘキシルメタクリレート及びス
テアリルアクリレートを主成分とする重合体、すなわち
これらの単量体を単量体成分100質量%中、50質量
%以上として得られる重合体により構成される(メタ)
アクリル系樹脂とすることが、最もアスファルトに溶解
しやすくなるため好ましい。
【0025】上記(メタ)アクリル系樹脂の分子量とし
ては、重量平均分子量が5000以上であることが好ま
しく、また、20万以下であることが好ましい。500
0未満であると、タフネスを向上させる効果が不充分と
なるおそれがあり、20万を超えると、アスファルトに
溶解しにくくなるおそれがある。より好ましくは、15
万以下である。更に好ましくは、1万以上であり、ま
た、10万以下である。本明細書中、重量平均分子量
は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(ゲル浸
透クロマトグラフィー、GPC)によって、標準ポリス
チレン換算として求められるものを意味する。
【0026】上記(メタ)アクリル系樹脂の立体構造と
しては、直鎖状、側鎖型、星型、グラフト体のいずれの
構造でもよい。これらの中でも、直鎖状の重合体、星型
構造を有する星型重合体が、高耐久性舗装用改質アスフ
ァルトの粘度が不必要に増加することがなく、作業性を
良好に保ったまま物性を向上させることができるため好
ましい。
【0027】上記直鎖状重合体の製造方法としては、1
個又は2個のメルカプト基を有するメルカプタンの存在
下で単量体成分のラジカル重合を行う方法が好適であ
る。上記メルカプタンとしては、チオグリコール酸、チ
オグリコール酸オクチルが好適であり、1種又は2種以
上を用いることができる。
【0028】上記星型重合体の製造方法としては、3個
以上のメルカプト基を有する多価メルカプタンの存在下
に、メルカプト基を発端として、単量体成分のラジカル
重合を行う方法が好適である。上記多価メルカプタンと
しては、3〜6価のメルカプタンである、トリメチロー
ルプロパントリチオグリコレート、トリメチロールプロ
パントリチオプロピオネート、ペンタエリスリトールテ
トラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテト
ラキスチオプロピオネート、ジペンタエリスリトールヘ
キサキスチオグリコレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサキスチオプロピオネートからなる群より選択される
少なくとも1種の化合物に由来するものであることが好
ましい。
【0029】上記ラジカル重合を行う形態としては、塊
状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の通常のラジ
カル重合方法により行うことができる。この場合、重合
温度としては、30〜200℃が好ましく、60〜15
0℃がより好ましい。また、ラジカル重合に用いられる
ラジカル重合開始剤としては、2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)、2,2′−アゾビスシクロヘキサンカー
ボニトリル等のアゾ系重合開始剤;過酸化ベンゾイル等
の過酸化物系重合開始剤等の通常使用されるものを使用
することができる。
【0030】本発明におけるエラストマーとは、特定の
温度範囲でゴム弾性を示す重合体等の高分子物質を意味
する。本発明では、例えば、JIS K 7113「プ
ラスチックの引張試験方法」に準拠した引張試験におい
て、23℃での伸び率が600%以上であるエラストマ
ーを用いることが好ましい。このようなエラストマー
は、高耐久性舗装用改質アスファルトに柔軟な伸びを与
えることができるため、アスファルトのテナシティを改
善することができることとなる。
【0031】上記エラストマーとしては、ゴムや熱可塑
性エラストマー(TPE)が好適であり、その立体構造
としては、直鎖状、側鎖型、星型、グラフト体のいずれ
であってもよい。このようなエラストマーの種類として
は、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロックポリマー(SBS)等の
スチレン系エラストマー;ブタジエンゴム等のジエン系
エラストマー;エチレン−エチルアクリレート共重合体
等のオレフィン系エラストマー;クロロプレンゴム;ア
クリル系エラストマーが好適である。これらの中でも、
本発明においては、アスファルトに対する溶解性や機械
的物性等を考慮して、SBSが最も好適に用いられるこ
ととなる。
【0032】上記SBSの構成要素の割合としては、S
BSを形成する単量体成分を100質量%とすると、そ
の中にスチレンが10〜50質量%含有されてなるもの
であることが好ましい。10質量%未満であると、凝集
力が弱いためにアスファルトの強度を充分に向上させる
ことができなくなるおそれがあり、50質量%を超える
と、SBSがアスファルトに溶解しにくくなるおそれが
ある。より好ましくは、20質量%以上であり、また、
50質量%以下である。更に好ましくは、40質量%以
下である。
【0033】上記SBSの分子量としては、重量平均分
子量が5万以上であることが好ましく、また、50万以
下であることが好ましい。5万未満であると、凝集力が
弱いためにアスファルトの強度を充分に向上させること
ができなくなるおそれがあり、50万を超えると、アス
ファルトに溶解しにくくなるおそれがある。より好まし
くは、7万以上であり、更に好ましくは、10万以上で
あり、また、40万以下である。
【0034】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材におけるエラストマーの配合量としては、上記エラス
トマー1.0重量部に対する上記(メタ)アクリル系樹
脂の比率が0.01重量部以上であることが好ましく、
また、1.5重量部以下であることが好ましい。上記比
率が1.5を超えるように(メタ)アクリル系樹脂を多
量に用いると、得られる高耐久性舗装用改質アスファル
トが硬くなりすぎて、耐衝撃性やテナシティがかえって
悪くなるおそれがある。また、上記比率が0.01未満
であると(メタ)アクリル系樹脂が少なすぎ、得られる
高耐久性舗装用改質アスファルトのタフネスが小さくな
り、骨材密着性も悪くなるおそれがあるからである。上
記比率が0.05〜1.0であると、更に得られる高耐
久性舗装用改質アスファルトの耐衝撃性が優れたものと
なるので好ましい。更に上記比率が0.1〜0.5であ
ると、骨材密着性が更に優れた高耐久性舗装用改質アス
ファルトが得られるので好ましい。
【0035】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材の中で、エラストマー及び(メタ)アクリル系樹脂の
固形分の合計量が占める割合としては、30質量%以上
であることが好ましく、また、100質量%以下である
ことが好ましい。エラストマー及び(メタ)アクリル系
樹脂の合計量が30質量%未満であると高耐久性舗装用
改質アスファルトに求められる何らかの物性が満たされ
なくなる場合がある。例えば、石油樹脂が多量に含まれ
ることによって上記必須成分の含有量が30質量%未満
となった場合には、高耐久性舗装用改質アスファルトは
硬くなりすぎてテナシティが小さくなり、骨材飛散に対
する耐久性が悪くなる。またプロセスオイルが多量に含
まれることによって上記必須成分の含有量が30質量%
未満となった場合には、高耐久性舗装用改質アスファル
トは柔らかくなりすぎ、骨材把握力及び耐流動性が不充
分になる。また、すでに述べたようにエラストマーと
(メタ)アクリル系樹脂の質量割合は、1/0.01〜
1.5が好適であるので、合計量が30〜100質量%
であることと考え合わせると、高耐久性舗装用アスファ
ルト改質材中のエラストマーの好ましい含有量は12〜
99質量%の範囲となり、(メタ)アクリル系樹脂の好
ましい含有量は0.3〜60質量%の範囲となる。ま
た、必須成分以外の成分、すなわち石油樹脂及びプロセ
スオイル等、の含有量は、0〜70質量%であることが
好ましい。
【0036】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材は、本発明の作用効果を奏する限り、必須成分である
(メタ)アクリル系樹脂や、エラストマー以外の成分を
1種又は2種以上含んでもよい。このような必須成分以
外の成分としては、プロセスオイル、石油樹脂が好適で
ある。
【0037】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材の使用形態としては、水溶液、トルエン溶液等の溶液
状;フレーク状、ペレット状、粉末状等の固体状;エマ
ルション、ラテックス等の乳化物状が好適である。これ
らの中でも、アスファルトへの添加、混合が容易な固体
状であることが好ましい。また、エラストマーを用いる
場合、エラストマーと(メタ)アクリル系樹脂とを別々
に添加してもよく、予めこれらを溶液どうしで混合して
から乾燥させるか、固体どうしで溶融混合し、これらの
混合物である固体として添加してもよい。すなわち本発
明の高耐久性舗装用アスファルト改質材の使用形態や添
加方法等は、本発明の作用効果を奏する限り特に限定さ
れるものではない。
【0038】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改質
材は、上述したようにエラストマー及び(メタ)アクリ
ル系樹脂を必須成分とすることにより本発明の作用効果
をより充分に奏することになるが、その理由について
は、次のように説明することができる。まず、エラスト
マーによりアスファルトに対してタフネス及びテナシテ
ィ等を向上させる作用を有することになる。また、アス
ファルトの成分であるナフテンがステアリル基、シクロ
ヘキシル基等と類似していることに起因して、アスファ
ルトに対して(メタ)アクリル系樹脂がよく相溶するこ
とになり、(メタ)アクリル系樹脂によりタフネス及び
骨材密着性(剥離抵抗性)を向上させる作用を有するこ
とになる。これらの作用が相乗的に働くことによって、
これらを多量に用いなくても、骨材密着性とタフネスと
の両方を向上させることが可能となり、エラストマーを
多量に使用すること等に起因するアスファルトと改質材
との相分離や、作業性が損なわれること、製造コストが
上昇することを改善して、高度な耐久性が求められる高
耐久性舗装用改質アスファルト混合物に好適に用いるこ
とが可能となる。
【0039】本発明はまた、上記高耐久性舗装用アスフ
ァルト改質材及びアスファルトを必須成分としてなる高
耐久性舗装用改質アスファルトでもある。このような高
耐久性舗装用改質アスファルトも、本発明の作用効果を
発揮することになる。
【0040】本発明は更に、アスファルト、エラストマ
ー及び(メタ)アクリル系樹脂を必須成分とする高耐久
性舗装用改質アスファルトであって、上記アスファル
ト、エラストマー及び(メタ)アクリル系樹脂の質量割
合は、アスファルト100重量部に対して、エラストマ
ーが1〜20重量部、(メタ)アクリル系樹脂が0.0
1〜30重量部である高耐久性舗装用改質アスファルト
でもある。このような高耐久性舗装用改質アスファルト
も、本発明の作用効果を発揮することになる。
【0041】上記アスファルトとしては、レイクアスフ
ァルト、ギルソナイト等の天然アスファルト;ストレー
トアスファルト、セミブローンアスファルト、ブローン
アスファルト等の石油アスファルトが好適である。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記エラストマー及び上記(メタ)アクリル系樹脂とし
ては、上述のアスファルト改質材に用いられるのと同様
のものが好適である。
【0042】上記エラストマーの質量割合が、上記範囲
未満であると、アスファルトのタフネスを向上させる効
果が不充分となり、上記範囲を超えると、高耐久性舗装
用改質アスファルトの粘度が大きくなり、作業性が充分
でなくなることになる。好ましくは、アスファルト10
0重量部に対して2重量部以上であり、また、10重量
部以下であり、より好ましくは、3重量部以上であり、
また、8重量部以下である。
【0043】上記(メタ)アクリル系樹脂の質量割合
が、上記範囲未満であると、高耐久性舗装用改質アスフ
ァルトのタフネスが弱くなり、上記範囲を超えると、ア
スファルトが硬くなりすぎて柔軟性に欠け、ヒビ割れな
どの原因となる恐れがある。好ましくは、アスファルト
100重量部に対して0.1重量部以上であり、また、
15重量部以下であり、より好ましくは、0.2重量部
以上であり、また、7重量部以下である。
【0044】上記高耐久性舗装用改質アスファルトは、
アスファルトにエラストマー及び(メタ)アクリル系樹
脂が上述した質量割合で配合された組成物であり、その
態様は固体でもよく、いわゆるアスファルト乳剤のよう
な水分散体でもよく、いわゆるフォームドアスファルト
のような発泡体でもよい。また、本発明の作用効果を奏
する限り、上述の必須成分以外の成分を1種又は2種以
上含んでもよい。このような必須成分以外の成分として
は、プロセスオイル、石油樹脂が好適である。
【0045】上記高耐久性舗装用改質アスファルトを製
造する方法としては、アスファルトにエラストマー及び
(メタ)アクリル系樹脂を必須成分として配合したアス
ファルト改質材を混合したり、アスファルトにエラスト
マー及び(メタ)アクリル系樹脂をそれぞれ別個に混合
したりすることにより行うことができる。これらの中で
も、アスファルトにエラストマー及び(メタ)アクリル
系樹脂を必須成分として配合したアスファルト改質材を
混合することにより製造することが好ましい。
【0046】上記高耐久性舗装用改質アスファルトにお
ける改質の指標としては、骨材密着性、タフネス・テナ
シティ、60℃粘度、高温動粘度が好適に適用される。
骨材密着性は、例えば、石油学会規格、JPI−5S−
27「アスファルト被膜のはく離試験方法」に準拠して
剥離抵抗性試験を行うことにより、タフネス・テナシテ
ィは、例えば、社団法人日本道路協会編「舗装試験法便
覧」(昭和63年11月発行)p.456−461に記
載のタフネス・テナシティ試験方法(JEAAS準拠)
に準拠した測定方法により、60℃粘度は、例えば、社
団法人日本アスファルト協会の規格、JAA−001
「石油アスファルト絶対粘度試験方法」に準拠して改質
アスファルトの粘度を測定することにより、高温動粘度
は、社団法人日本道路協会編「舗装試験法便覧」(昭和
63年11月発行)p.386−397に記載の高温動
粘度試験方法によりそれぞれ評価することができる。
【0047】これら改質の指標の各数値としては、本発
明では以下の(1)〜(5)に記載する好ましい数値に
範囲に設定することが可能であり、このように設定され
た高耐久性舗装用改質アスファルトは、耐久性に優れた
高耐久性舗装用として好適に用いることができる。この
ような改質の指標の好ましい数値範囲に設定された本発
明の高耐久性舗装用改質アスファルトは、本発明の好ま
しい実施形態である。 (1)骨材密着性は、剥離面積率9%以下であることが
好ましい。9%を超えると骨材が飛散しやすくなる。よ
り好ましくは7%以下、更に好ましくは5%以下であ
る。 (2)タフネスは、15N・m以上であることが好まし
く、また、40N・m以下であることが好ましい15N
・m未満では柔らかすぎて耐久性不充分となり、40N
・mを超えると硬すぎてヒビ割れを生じる恐れがある。
より好ましくは20N・m以上であり、また、30N・
m以下である。 (3)テナシティは、10N・m以上であることが好ま
しい。10N・m未満だと耐衝撃性が不充分である恐れ
がある。より好ましくは15N・m以上である。 (4)60度粘度は、1000Pa・s以上であること
が好ましく、また、50000Pa・s以下であること
が好ましい。1000Pa・s未満だと耐流動性が不充
分で、50000Pa・sを超えると作業性が悪い。よ
り好ましくは5000Pa・s以上であり、また、30
000Pa・s以下である。 (5)高温動粘度は、改質アスファルト混合物の混合温
度及び締め固め温度を決定する目安とされる。締め固め
温度は、高温動粘度が1000mm2/s以下である温
度とするべきであり、それ以上動粘度が高い温度で締め
固めると、締め固めが不充分となり耐久性が悪くなるお
それがある。本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト
では、150℃以下で締め固めた場合でも充分な耐久性
を有する高耐久性舗装用改質アスファルト混合物が得ら
れることが特徴の一つであるので、150℃での高温動
粘度が1000mm2/s以下であることが好ましい。
更に好ましくは、140℃での高温動粘度が1000m
2/s以下である。
【0048】本発明はそして、上記高耐久性舗装用改質
アスファルト及び骨材を必須成分とする高耐久性舗装用
改質アスファルト混合物でもある。このような高耐久性
舗装用改質アスファルト混合物は、施工性に優れ、優れ
た耐久性を有するアスファルト舗装を形成することがで
きるものである。
【0049】上記骨材としては、石英斑岩、玄武岩、安
山岩、石英粗面岩、硬質砂岩、硬質石灰岩等の原石を破
砕して得られた砕石、鉄鋼スラグ、砂が好適である。こ
れらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト混合物
は、剥離しやすい骨材を用いた場合にも充分な耐久性を
発揮することができることから、石英斑岩を骨材とする
場合にも適用できる。このように、上記骨材が、石英斑
岩である高耐久性舗装用改質アスファルト混合物は、本
発明の特徴的な形態の1つである。上記高耐久性舗装用
改質アスファルト混合物において、高耐久性舗装用改質
アスファルトと骨材との配合比としては、質量比で高耐
久性舗装用改質アスファルト/骨材を1/99〜30/
70とすることが好ましい。1/99よりも高耐久性舗
装用改質アスファルトに対する骨材の配合比が多いと、
高耐久性舗装用改質アスファルト混合物の作業性が悪く
なるおそれがあり、30/70よりも高耐久性舗装用改
質アスファルトに対する骨材の配合比が少ないと、高耐
久性舗装用改質アスファルト混合物から形成されるアス
ファルト舗装の耐久性が悪くなるおそれがある。より好
ましくは、骨材に対する高耐久性舗装用改質アスファル
トの割合(高耐久性舗装用改質アスファルト/骨材)が
3/97以上であり、また、10/90以下である。こ
れにより、耐久性がより充分となり、経済性も向上する
ことができる。
【0050】上記高耐久性舗装用改質アスファルト混合
物は、本発明の作用効果を奏する限り、上述の必須成分
以外の成分を1種又は2種以上含んでもよい。このよう
な必須成分以外の成分としては、石粉、消石灰等のフィ
ラーや添加剤が好適である。
【0051】上記高耐久性舗装用改質アスファルト混合
物の製造方法としては、高耐久性舗装用改質アスファル
トと骨材と必要に応じてその他の添加材とを混合する方
法(プレミックス法)であってもよく、高耐久性舗装用
アスファルト改質材とアスファルトと骨材と必要に応じ
てその他の添加材とを混合する方法(プラントミックス
法)であってもよい。
【0052】上記高耐久性舗装用改質アスファルト混合
物の製造に際し、高耐久性舗装用アスファルト改質材と
アスファルトと骨材との混合や、高耐久性舗装用改質ア
スファルトと骨材との混合は、例えば、元のアスファル
トが針入度60〜80であるストレートアスファルトの
場合、150〜220℃で行うことができる。
【0053】本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト
混合物は、混合物温度が150℃以下の状態で締め固め
た供試体の動的安定度が3000回/mm以上となるも
のであることが好ましい。3000回/mm未満である
と、舗装体の耐久性が不充分となるおそれがある。より
好ましくは、4000回/mm以上であり、更に好まし
くは、5000回/mm以上である。
【0054】本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト
混合物はまた、混合物温度が150℃以下の状態で締め
固めた供試体の水浸ホイールトラッキング試験による破
壊時間が600分以上であるものであることが好まし
い。600分未満であると、舗装体の耐久性が不充分と
なるおそれがある。より好ましくは、800分以上であ
り、更に好ましくは、1000分以上である。
【0055】本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト
混合物は、密粒度のアスファルト混合物に好適に適応で
きるものであり、高い耐久性が要求される高耐久性舗装
用のアスファルト混合物として好適である。このよう
に、本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト混合物
は、高耐久性舗装に好適に適用することができるもので
あり、このような高耐久性舗装用改質アスファルト混合
物を用いて行う高耐久性舗装用改質アスファルト舗装方
法は、本発明の好ましい実施形態の1つである。
【0056】上記高耐久性舗装用改質アスファルト舗装
方法によれば、すでに述べたように高耐久性舗装用改質
アスファルトの粘度が不必要に高くなることがないので
作業性が良好であり、耐久性に優れたアスファルト舗装
を形成することができる。このような高耐久性舗装用改
質アスファルト舗装方法では、例えば、高耐久性舗装用
改質アスファルト混合物の締め固めや初期転圧等も、未
改質のストレートアスファルトを用いたアスファルト混
合物の場合と同様に混合物温度が150℃以下でも行う
ことができる。
【0057】
【実施例】以下に実施例を揚げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0058】実施例1 アクリル系樹脂の製造 ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート75
重量部、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)15重量部及び酢酸エチル300重量部を混合し、
滴下ロートに仕込んで開始剤溶液とした。容量20Lの
ステンレス釜に、シクロヘキシルメタクリレート180
0重量部、ステアリルアクリレート1050重量部、ア
クリル酸150重量部及び酢酸エチル2700重量部を
仕込み、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃の湯浴で加
熱した。内部の温度がほぼ一定になったところで、開始
剤溶液の3分の1を滴下して重合を開始させた。また重
合開始30分後及び重合開始90分後に開始剤溶液の3
分の1ずつを滴下して更に重合を進行させた。その一方
で重合開始30分後から150分後までの120分間に
かけて、シクロヘキシルメタクリレート2700重量
部、ステアリルアクリレート1575重量部、アクリル
酸225重量部及び酢酸エチル4200重量部からなる
モノマー混合物を均等に滴下した。
【0059】更に、2,2′−アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)15重量部及び酢酸エチル300重量部
からなる熟成用開始剤溶液を調合し、重合開始150分
後、210分後及び270分後に3分の1ずつを滴下し
て更に重合を進行させた。重合開始390分後に冷却し
て重合を終了させ、重量平均分子量37000のアクリ
ル系樹脂の溶液を得た。
【0060】高耐久性舗装用アスファルト改質材の製造 クレイトンポリマージャパン社製のSBS「クレイトン
D−1101」(商品名、スチレン含有量31%、重量
平均分子量159000、23℃での伸び880%)4
20重量部及び上記アクリル系樹脂70重量部及びシク
ロヘキサン2800重量部を混合して溶解させた。容量
20Lのステンレス釜に水を仕込んで90℃に加熱し、
このアクリル系樹脂を滴下してシクロヘキサンを蒸発さ
せた。得られた高耐久性舗装用アスファルト改質材塊を
ジューサーで粉砕した後に、50℃のオーブンで36時
間乾燥した。
【0061】高耐久性舗装用改質アスファルトの製造 容量20Lのステンレス釜にコスモ石油四日市精油所製
のストレートアスファルト60−80(商品名)700
0重量部及び日石三菱社製のプロセスオイル「コウモレ
ックス700」(商品名)4200重量部仕込み、20
0℃オイルバスで加熱を開始した。内部の温度が一定に
なったところで、攪拌しながら上記高耐久性舗装用アス
ファルト改質材を少量ずつ投入した。投入後12時間混
合した後に取り出した。
【0062】高耐久性舗装用改質アスファルトの物性試
験 上記のようにして得た高耐久性舗装用改質アスファルト
の60℃粘度を測定したところ、10000Pa・sで
あった。高温動粘度を測定したところ140℃では95
2mm2/sであり、150℃では633mm2/sであ
り、160℃では474mm2/sであり、180℃で
は266mm2/sであった。また、タフネス・テナシ
ティを測定したところ、タフネスは20N・mであり、
テナシティは15N・mであった。更に、骨材として石
英斑岩を用いて剥離抵抗性試験を行ったところ、剥離面
積率は2%であった。
【0063】高耐久性舗装用改質アスファルト混合物の
製造 13mm密粒度アスファルト混合物を作製した。なお、
本発明の高耐久性舗装用改質アスファルトが優れている
ことを検証するために、骨材としては、最もアスファル
トが剥離しやすいために耐久性が悪いとされている石英
斑岩を使用した。高耐久性舗装用改質アスファルト量
は、5.5%とした。すなわち、骨材945重量部を1
60℃に加熱し、ここに160℃に加熱した上記高耐久
性舗装用改質アスファルト55重量部を添加し、通常の
方法に従って混合した。この高耐久性舗装用改質アスフ
ァルト混合物の温度が150℃になるのを確認した後
に、通常の方法に従って締め固めたところ、締め固め度
は96%、空隙率4.0%の密粒度改質アスファルト混
合物が得られた。
【0064】改質アスファルト混合物の耐久性試験 <ホイールトラッキング試験>上記密粒度改質アスファ
ルト混合物の耐久性を評価するべく、社団法人日本道路
協会編「舗装試験法便覧」(昭和63年11月発行)の
“ホイールトラッキング試験方法”に従って試験を行っ
た。また、通常は供試体(試験片)にかける荷重は6.
86×102Nであるが、より厳しい条件下でも評価す
るべく、荷重を7.85×102N、9.81×102
及び1.18×103Nとした場合についても試験し
た。結果を表1に示す。
【0065】<水浸ホイールトラッキング試験>高耐久
性舗装用アスファルト(密粒度改質アスファルト)混合
物の水浸時の耐久性を評価するべく、社団法人日本道路
協会編「舗装試験法便覧」(昭和63年11月発行)の
“水浸ホイールトラッキング試験方法”に従って試験を
行った。ただし、通常の試験では360分で試験を終了
するが、更に長期的な耐久性を評価するために1400
分まで試験を継続した。結果を図1に示す。なお、本試
験における耐久性の評価は、試験で得られた変形量−時
間曲線を描き、ある地点の変形量と前後30分の変形量
とを結んだ線分の曲率が最大になる地点を供試体(試験
片)の破壊点、その時間を破壊時間と定義して評価し
た。結果を表2に示す。
【0066】比較例1 実施例1で使用したものと同じ、コスモ石油四日市精油
所製のストレートアスファルト60−80(商品名)を
使用し、実施例1と同じアスファルト量、混合温度及び
締め固め温度でアスファルト混合物を作製し、実施例1
と同様にしてホイールトラッキング試験及び水浸ホイー
ルトラッキング試験を実施した。結果を表1、表2及び
図1に示す。
【0067】比較例2 市販の改質アスファルトとして、昭和シェル石油社製の
「キャリメックスHD」(商品名)を使用し、実施例1
と同じアスファルト量、混合温度及び締め固め温度でア
スファルト混合物を作製し、実施例1と同様にしてホイ
ールトラッキング試験及び水浸ホイールトラッキング試
験を実施した。結果を表1、表2及び図1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】表1から明らかなように、乾燥時の耐久性
では実施例1の高耐久性舗装用改質アスファルト混合物
の動的安定度は、比較例1(ストレートアスファルト使
用系)の4.5〜7倍程度、比較例2(市販改質アスフ
ァルト使用系)の1.9〜2.9倍程度、という大きな
値となっており、非常にわだち掘れが起こりにくくなっ
ている。
【0071】また水浸時の耐久性については、図1から
明らかなように、実施例1の高耐久性舗装用改質アスフ
ァルト混合物は、比較例1(ストレートアスファルト使
用系)及び比較例2(市販改質アスファルト使用系)の
ものの場合より変形量−時間曲線の勾配が緩やかであ
り、実施例1の高耐久性舗装用改質アスファルト混合物
の方が著しく変形が少ないことがわかる。更に、表2に
示している通り、実施例1の高耐久性舗装用改質アスフ
ァルト混合物の破壊時間は、比較例1(ストレートアス
ファルト使用系)の6.8倍程度、比較例2(市販改質
アスファルト使用系)の2倍に長くなっており、破壊が
起こりにくくなっている。なお、特に注目すべきこと
は、最も耐久性が得られにくい条件下であるにも関わら
ず、本発明の高耐久性舗装用改質アスファルト混合物が
充分な耐久性を発揮していることにある。すなわち、最
も剥離しやすい石英斑岩を骨材として用いており、比較
的低温で締め固めているにも関わらず、本発明の高耐久
性舗装用改質アスファルト混合物は充分な耐久性を発揮
していることは、従来の技術からは想像できない結果で
ある。
【0072】
【発明の効果】本発明の高耐久性舗装用アスファルト改
質材は、上述のような構成からなり、高耐久性舗装に用
いられるアスファルト混合物を低粘度で作業性が良好な
ものとすることができるうえ、高耐久性舗装用として充
分な耐久性を有するものとすることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で実施した水浸ホイールトラッキング試
験の結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33:08) (72)発明者 ▲吉▼田 雅年 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 2D051 AA08 AF01 AG01 AG03 AG17 EA01 EA06 EB06 EB07 4J002 AC032 AC033 AC063 AC082 AC092 AG001 BB072 BC033 BC052 BC083 BD043 BD103 BE003 BF023 BG013 BG042 BG053 BG073 BG102 BG133 BH023 BJ003 BN123 BP012 BP033 DE116 DM006 FD016 GL00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル系樹脂を必須とする高
    耐久性舗装用アスファルト改質材であって、該高耐久性
    舗装用アスファルト改質材は、該高耐久性舗装用アスフ
    ァルト改質材とアスファルトとを含有する改質アスファ
    ルトの60℃粘度をアスファルトの60℃粘度の10倍
    以上とし、かつ、骨材と該改質アスファルトとを含有す
    るアスファルト混合物の動的安定度を3000回/mm
    以上とするものであることを特徴とする高耐久性舗装用
    アスファルト改質材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高耐久性舗装用アスファ
    ルト改質材及びアスファルトを必須成分としてなること
    を特徴とする高耐久性舗装用改質アスファルト。
  3. 【請求項3】 アスファルト、エラストマー及び(メ
    タ)アクリル系樹脂を必須成分とする高耐久性舗装用改
    質アスファルトであって、該アスファルト、エラストマ
    ー及び(メタ)アクリル系樹脂の質量割合は、アスファ
    ルト100重量部に対して、エラストマーが1〜20重
    量部、(メタ)アクリル系樹脂が0.01〜30重量部
    であることを特徴とする高耐久性舗装用改質アスファル
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の高耐久性舗装用改
    質アスファルト及び骨材を必須成分とすることを特徴と
    する高耐久性舗装用改質アスファルト混合物。
  5. 【請求項5】 前記高耐久性舗装用改質アスファルト混
    合物は、混合物温度が150℃以下の状態で締め固めた
    供試体の動的安定度が3000回/mm以上となること
    を特徴とする請求項4記載の高耐久性舗装用改質アスフ
    ァルト混合物。
JP2002097013A 2002-03-29 2002-03-29 高耐久性舗装用アスファルト改質材、高耐久性舗装用改質アスファルト及び高耐久性舗装用改質アスファルト混合物 Pending JP2003292785A (ja)

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